JP2005125660A - 熱転写印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】凹部を有するCD、DVDなどのディスク表面に画像を形成するときにも、画像剥離が生じないようにする。
【解決手段】インクシート2の長手方向に繰り返し配設された複数色の単色インクを1つの画像形成領域に各々1回だけ転写して単色画像複数の積重からなるカラーの転写用画像FCIを中間転写シート5に形成し、その転写用画像FCIを押圧熱転写ローラ11により被印刷物13に1回で転写して被印刷物13に所要のカラー画像を形成する熱転写印刷装置において、転写用画像FCIが転写されている被印刷物13の移動速度と、転写用画像FCIが被印刷物13に転写されている中間転写シート5の移動速度とを制御する制御手段15を備え、その制御手段15により被印刷物13の開口14近傍に中間転写シート5が押圧熱転写ローラ11により押圧されるときに、被印刷物13と中間転写シート5の移動速度を減速させるようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数色の単色インクがシートの長手方向に繰り返し配設されたインクシートを用いて転写用の画像を中間転写シートの上に形成し、その中間転写シートの転写用画像を被印刷物の上に転写して所要の画像を被印刷物の上に形成するための印刷装置に関する。
この種の印刷装置としては、例えば図6に示したように転写用画像形成部1Aにおいて中間転写シート5の片面に形成した転写用画像を、画像転写部1Bにおいて被印刷物13の表面に一度で転写して所望の画像を形成(印刷)する熱転写印刷装置1Xが周知である(特許文献1)。
転写用画像形成部1Aにおける転写用画像の形成は、インクシート送出ローラ3とインクシート巻取ローラ4とに巻回され、矢印方向に搬送されるインクシート2の長手方向に繰り返し配設された複数色の単色インクを、サーマルプリントヘッド8を発熱させることにより、中間転写シート送出ローラ6と中間転写シート巻取ローラ7とに巻回され、矢印方向に搬送される中間転写シート5の片面にプラテンローラ9の部分において1色毎に繰り返し転写することで、単色画像複数の積重からなるカラーの転写用画像が形成される。
すなわち、長手方向に対して異なる色のインクが隣接・繰り返し配置されたインクシート2に担持されている最初の色のインクによる単色画像を中間転写シート5の片面に形成した後、サーマルプリントヘッド8を中間転写シート5(プラテンローラ9)から離間させ、その状態で中間転写シート5を画像形成準備位置まで逆方向に搬送して、最初の色のインクにより形成した単色画像を画像形成位置に戻す中間転写シート5の巻き戻し操作を行い、インクシート2の次の色の単色画像を最初の色の単色画像に重ねるように形成する、いわゆるスイングバック方式で多色、すなわちフルカラーの転写用画像が形成される。
例えば、B(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の4色のインクにより形成される4色のインク領域が長手方向に対して異なる色が隣接するようにこの順に繰り返し配置したインクシート2を用いて、被印刷物13にフルカラー画像を形成(印刷)するときには、最初にインクシート2のB色のインク領域を用いて中間転写シート5に1画像分のB色の画像形成を行い、次に、最初の単色画像形成動作によって搬送された中間転写シート5を画像形成準備位置まで逆方向に搬送し、インクシート2のB色に隣接するY色のインク領域を用いて、中間転写シート5に形成してある1画像分のB色の単色画像の上にY色の1画像分の画像を重ねるように形成し、以下同様にM色の単色画像、C色の単色画像をインクシート2から順次積重することにより、中間転写シート5の片面に1画像分のフルカラーの転写用画像を形成する。
一方、画像転写部1Bにおいては、移動台12に搭載されて画像転写準備位置WPに位置する被印刷物13に、発熱手段が内蔵された押圧熱転写ローラ11を降下させて中間転写シート5に当接することで、転写用画像形成部1Aにおいて中間転写シート5に形成された転写用画像を被印刷物13に転写して、被印刷物13に所望の画像が形成される。
上記のように転写用画像形成部1Aにおいて中間転写シート5の片面に形成した転写用の画像を、画像転写部1Bにおいて被印刷物13に一度で熱転写する上記構成の熱転写印刷装置1Xは、普通紙だけでなくCD、CD−R、MO、DVD、各種カードなどの多種多様の被印刷物13にフルカラーの画像を容易に形成することができ、しかも高印字品質、低騒音、低コスト、メンテナンスが容易である、などの理由によりコンピュータ、ワードプロセッサなどの出力装置として多用されている。
なお、上記特許文献1の熱転写印刷装置1Xにおいては、押圧熱転写ローラ11が中間転写シート5に小さい圧力で当接される弱圧接状態と、大きい圧力で当接される強圧接状態とを取り得るように構成し、且つ、押圧熱転写ローラ11が中間転写シート5に当接する際の圧力を当初は小さく、その後に大きくするように制御して、中間転写シート5の被印刷物13の搬送方向の先頭部分と接触した部分に皺が発生したり、被印刷物13の搬送方向の終端部分が移動台12から浮き上がったりする不都合が生じないようにしている。
2002−337373号公報
しかし、特許文献1に提案された熱転写印刷装置などにおいては、中心部に開口があるCD、CD−R、MO、DVDなどのディスクの表面に画像を形成(印刷)するときには、開口14を起点とする図7に示した形状の画像剥離13Xが生じ易くなると云った問題点があった。
そのため、凹部(開口部)を有するCD、CD−R、MO、DVDなどのディスク表面に画像を形成(印刷)するときにも、図7に示したような画像剥離13Xが生じ難い印刷装置を提供する必要があり、それが解決すべき課題であった。
本発明は、インクシートの長手方向に繰り返し配設されている1つ以上の単色インクを1つの画像形成領域に各々1回だけ転写して、単色画像の1つ以上の積重よりなる転写用画像を中間転写シートに形成した後、前記中間転写シート上に形成されている前記転写用画像を被印刷物に1回で転写することにより、前記被印刷物に所要の画像を形成する熱転写印刷装置において、前記被印刷物が載置され、搬送可能である被印刷物搬送手段と、前記中間転写シートの搬送経路と前記被印刷物搬送手段の搬送経路に臨むように配設されている押圧熱転写ローラと、前記押圧熱転写ローラに接続され、前記中間転写シートを前記被印刷物搬送手段上に載置されている前記被印刷物に押し当てるべく前記押圧熱転写ローラを駆動する加圧手段と、前記被印刷物搬送手段に接続され、前記被印刷物搬送手段を搬送駆動する駆動手段と、前記押圧熱転写ローラと前記加圧手段と前記駆動手段とに接続され、前記押圧熱転写ローラに前記加圧手段にて圧力を加えて、前記中間転写シートを前記被印刷物に押圧接触させながら前記駆動手段を移動することにより、前記被印刷物に前記転写用画像を転写する際の前記被印刷物の移動速度を、少なくとも2段階以上の速度にて駆動すべく前記駆動手段を制御する制御手段を備えることを最も主要な特徴とする。
本発明の熱転写印刷装置は、転写用画像が転写されている被印刷物の移動速度を制御する制御手段を備えているので、凹部を備えた部材が被印刷物として用いられるときには、被印刷物の凹部近傍に中間転写シートが押圧熱転写ローラにより押圧されるときに、被印刷物と中間転写シートの移動速度を減速させる機能を制御手段が備えることにより、中間転写シートに形成されている転写用画像が被印刷物に押圧される時間が長くなって転写用画像と被印刷物との密着性が高まり、図7に示したような被印刷物上でのインクの剥がれは生じ難くなる。
また、被印刷物と中間転写シートの減速した移動速度をその後に増加させる機能を制御手段が備えるようにした熱転写印刷装置においては、画像剥離が起こり易い部位では被印刷物と中間転写シートの移動速度が減速するが、それ以外の部位では被印刷物と中間転写シートの移動速度は増大するので、印刷速度の減速を最小限度に留めることができる。
本発明は、従来技術に記されている転写圧力を制御する方法とは異なり、転写速度を制御する方法を採用しているので、転写圧力の制御機構と比べると、装置の構成は簡易である。従って、高品位な印刷品質を保ったまま、コストダウンを実現できる。
B(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色のインクにより形成される4色のインク領域がシートの長手方向に対して異なる色が隣接するようにこの順に繰り返し配置したインクシートを用いて、被印刷物にフルカラーの画像を印刷するときには、先ずインクシートのB色のインク領域を用いて中間転写シートに1画像分のB色の画像形成を行い、次に、最初の単色画像形成動作によって搬送された中間転写シートを転写準備位置まで逆方向に搬送し、インクシートのB色に隣設されたC色のインク領域を用いて、中間転写シートに形成してある1画像分のB色の単色画像の上にC色の1画像分の画像を重ねるように形成し、以下同様にM色のインク領域、Y色のインク領域を用いて中間転写シート上に単色画像を順次積重することにより、中間転写シートの片面に1画像分の多色の転写用画像をスイングバック方式で形成し、その転写用画像を中間転写シートの搬送経路に臨むように配設する押圧熱転写ローラにより被印刷物に1回で転写して被印刷物に所要のカラー画像を形成する熱転写印刷装置において、被印刷物の凹部近傍に中間転写シートが押圧熱転写ローラにより押圧されるときに制御手段が被印刷物と中間転写シートの移動速度を減速させる機能を備え、且つ、被印刷物と中間転写シートの減速した移動速度をその後に増加させる機能を備えるようにした熱転写印刷装置。
本発明の一実施例を、主に図1〜図4に基づいて説明する。図1に例示した本発明の熱転写印刷装置1においては、例えば図4に示したように4色の単色インク、すなわちブラック、シアン、マゼンタ、イエローの単色インクB、C、M、Yが長手方向に対して異なる色が隣接するように、この順に繰り返し配設されたインクシート2が、インクシート送出ローラ3から送出されてインクシート巻取ローラ4に巻取可能に装着されている。
また、中間転写シート5が中間転写シート送出ローラ6から送出されて中間転写シート巻取ローラ7に巻取可能に装着されている。この中間転写シート5は、中間転写シート送出ローラ6、中間転写シート巻取ローラ7を逆転することにより、中間転写シート巻取ローラ7から送出して中間転写シート送出ローラ6に巻取ることも可能に設けられている。
転写用画像形成部1Aでは、サーマルプリントヘッド8がプラテンローラ9に押圧可能に設けられ、そのサーマルプリントヘッド8とプラテンローラ9との間にインクシート2と中間転写シート5とが所要時には同速で搬送可能に案内され、インクシート2に配設された4色の単色インクB、C、M、Yがサーマルプリントヘッド8により選択的に中間転写シート5の画像形成領域5Aそれぞれに各々1回だけに転写されて、中間転写シート5のインクシート2に臨む面に単色インクBによる単色画像BI、単色インクCによる単色画像CI、単色インクMによる単色画像MI、単色インクYによる単色画像YIが繰り返し形成され、4色の単色画像BI、CI、MI、YIの積重によるフルカラーの転写用画像FCIがスイングバック方式により形成されるようになっている。
この中間転写シート5の片面に形成されたフルカラーの転写用画像FCIは、中間転写シート送出ローラ6、中間転写シート巻取ローラ7を正転させることで画像転写部1Bに搬送され、電熱ヒータ10を内蔵した押圧熱転写ローラ11が降下して中間転写シート5に上方から当接し、下方に位置する移動台12に搭載された被印刷物(この実施例ではDVD;デジタル多用途ディスク)13の上面に中間転写シート5を密着させることで、中間転写シート5から被印刷物13に転写されるようになっている。
この画像転写部1Bにおける転写用画像FCIの中間転写シート5から被印刷物13への転写の動作シーケンスの概略を記す。先ず、移動台12を転写開始位置まで位置決め制御して、停止する。次に中間転写シート5を転写開始位置まで位置決め制御して、停止する。次に移動台12及び中間転写シート5が各々停止状態において、押圧熱転写ローラ11を降下させて、中間転写シート5を移動台12に押し当てる。次に、中間転写シート5に対して、中間転写シート駆動モータ21Bに巻取力を発生させる。それから移動台12を速度制御しながら移動させることにより、転写を完遂する。
中間転写シート5の位置決めは周知のフォトインタラプタよりなるマーク検出手段23にて、中間転写シート5上に設けられた図示しないマーカーを検出した後、中間転写シート駆動モータ21Bに巻取力を発生させつつ、プラテンローラ9を軸支するステッピングモータよりなるプラテン駆動モータ9Aを所定のパルス数にて駆動することによって行う。なお、マーカーは単色インクBの印刷処理の際に、被印刷物13の印刷面、すなわち上位装置から送出される印刷画像と重複しない領域で、且つ、マーク検出手段23にて検出できる箇所に作成する。
中間転写シート送出ローラ6及び中間転写シート巻取ローラ7は、図示しないクラッチを介してDCモータからなる中間転写シート駆動モータ21Bにて駆動される。押圧熱転写ローラ11を降下させて中間転写シート5を移動台12に押し当てた状態から、図示しないクラッチを介して中間転写シート駆動モータ21Bを駆動させることにより、クラッチによる滑りを生じさせながら中間転写シート5に一定の張力を与えている。
この状態で移動台12を駆動することにより、中間転写シート5に皺を生じさせることなく、移動台12の速度を変化させて搬送し、転写を行うことができる。この時、移動台12による中間転写シート5の搬送動作にプラテンローラ9も追従しなければならないので、プラテン駆動モータ9Aも中間転写シート5に皺を生じさせないように、移動台12の移動速度に合わせて駆動される。
図2を参照して、本発明にかかる制御部分を、転写動作を中心に説明する。制御手段15は周知のマイコンを構成し、少なくともCPU16と、所要の制御プログラムなどが格納されたメモリ17を備えている。制御手段15にはプラテン駆動モータ用ドライバ9Bと、パネルスイッチよりなる条件設置手段18と、リミットスイッチ19と、シート駆動モータ用ドライバ20A、20Bと、マーク検出手段23と、台駆動モータ用ドライバ24と、押圧熱転写ローラ駆動モータ用ドライバ30が接続されている。
メモリ17に記憶されている制御プログラムにて行われる全体の処理に先立ち、装置の初期動作として、移動台12の位置の初期化処理がある。押圧熱転写ローラ11を上昇させて、中間転写シート5が移動台12に接触していない状態において、移動台12に被印刷物13を載置して、台駆動モータ用ドライバ24を制御し、移動台駆動モータ25を動作ささせることにより、移動台12を図2左方向に移動させる。
移動台12がその移動範囲の左端に至ると、リミットスイッチ19が押され、オンになる。制御手段15はこれを受けて、制御プログラムによって内部に設けられる、図示しないソフトウエアカウンタ(変数)をリセット(ゼロクリア)する。これ以降、制御プログラムはソフトウエアカウンタを構成する変数にステッピングモータである移動台駆動モータ25に加える駆動パルスの数を格納することにより、移動台12の現在位置を把握し、制御する。
上位装置から送られる印刷データに従って、中間転写シート5に対する4色の印刷処理が終了すると、本発明に係る転写処理が始まる。先ず、制御手段15は転写処理に先立ち、予め図示しない被印刷物認識手段或いは条件設置手段18で被印刷物13の種類を認識し、メモリ17に記憶している。転写処理を開始すると、制御手段15はメモリ17に記憶している被印刷物13の種類に応じて、移動台12を転写開始位置まで移動させる。
これは、移動台12上に置かれる被印刷物13の種類によって、転写開始位置が異なる故の処理である。移動処理は移動台12の初期位置、すなわちリミットスイッチ19が押される位置から、被印刷物13の種類に対応する距離に相当するパルス数を台駆動モータ用ドライバ24に与えることにより達成される。必要な移動距離に相当するパルス数を台駆動モータ用ドライバ24に与えたら、移動台12を一旦停止し、次に中間転写シート5を転写開始位置まで移動する処理を行う。転写処理に先立ち、印刷処理の際、中間転写シート5上の画像形成領域5Aの外に位置マーク5Bが印刷されている。
中間転写シート巻取ローラ7を中間転写シート駆動モータ21Bにて駆動すると、マーク検出手段23が位置マーク5Bを検出する。これを初期位置として、前述の移動台12の移動処理と同様に、被印刷物13の種類に対応する距離に相当するパルス数をプラテン駆動モータ用ドライバ9Bに与え、中間転写シート5を転写開始位置まで移動する。所定パルス数を与え、移動処理が完了すると、中間転写シート5の移動処理を一旦停止する。
次に、押圧熱転写ローラ駆動モータ用ドライバ30を制御して、押圧熱転写ローラ11を中間転写シート5を介して移動台12に押し当てるべく、押圧熱転写ローラ駆動モータ31を駆動する。押圧熱転写ローラ駆動モータ31は一般的なブラシモータである。押圧熱転写ローラ11が中間転写シート5を押圧する位置には、図示しないフォトインタラプタが設けられており、このフォトインタラプタにて位置検出がなされる迄の時間だけ押圧熱転写ローラ駆動モータ31を通電することにより、押圧熱転写ローラ11の押圧処理が達成される。
次に、押圧熱転写ローラ11を移動台12に押圧した状態で中間転写シート駆動モータ21Bを駆動し、図示しないクラッチを介して中間転写シート巻取ローラ7に巻取駆動力を発生させる。しかし、中間転写シート5は移動台12に対して押圧熱転写ローラ11に押圧されているために摩擦力で固定され、これに対し中間転写シート駆動モータ21Bは回転し続け、中間転写シート巻取ローラ7の直下にある図示しないクラッチが空転することで、中間転写シート5は一定の張力を保ちながら停止している。この状態で、移動台12を移動させて転写処理を行う。
なお、プラテン駆動モータ用ドライバ9Bも移動台12の移動速度に応じて追従すべく速度制御を行う。中間転写シート巻取ローラ7にクラッチが備わっていることにより、中間転写シート5の移動速度は移動台12の移動速度によって支配される。
図3に示すように、ステッピングモータである移動台駆動モータ25の速度は台駆動モータ用ドライバ24に与えるパルスの間隔で決定される。転写処理の初期段階は、間隔の広いパルスを台駆動モータ用ドライバ24に与えることにより、比較的遅い第2の速度にて移動台駆動モータ25を駆動し始めてから、ある程度の距離を経て間隔の狭いパルスを台駆動モータ用ドライバ24に与えることにより、比較的速い第1の速度にて移動台駆動モータ25を駆動する。
これは、転写処理の初期段階では押圧熱転写ローラ11と被印刷物13との当接面が狭く、転写処理が不安定な状態であるので、転写品質を保つ為の処理である。
図3では、第1の速度が20mm/秒に、第2の速度が10mm/秒に、それぞれ設定されている。台駆動モータ用ドライバ24に与えるパルスは、ソフトウエアカウンタにて計数されている。制御手段15は、台駆動モータ用ドライバ24に与えるパルスの数が、移動台12の移動距離がCD−RWメディアなどである被印刷物13の開口14の中心、またはその少し前側に至る距離に相当するパルス数に至ったことをソフトウエアカウンタにて認識すると、パルスの発生間隔を広げ、移動台12を第1の速度より遅い第2の速度にて駆動させるべく、台駆動モータ用ドライバ24を制御する。
これ以降は被印刷物13の印刷終端部分を超えるまで第2の速度が維持され、それを超えると再び第1の速度にて駆動し、被印刷物13が移動台12から容易に取り出せる位置まで移動台12が駆動制御される。
本発明の熱転写印刷装置1においては、上記したように押圧熱転写ローラ11により中間転写シート5が押圧されて中間転写シート5から転写用画像FCIが転写される被印刷物13の印刷表面の幅が広く、従って押圧熱転写ローラ11による単位長さ当たりの押圧力が減少し、且つ、開口14が形成されたことで中間転写シート5に設けた転写用画像FCIの転写性が低下している中央部分から終端側にかけて転写用画像FCIを転写する際に、中間転写シート5、被印刷物13の移動速度が減速するので、従来技術で発生し勝ちであった図7に示すような画像剥離13Xが起こり難い。
また、本発明の熱転写印刷装置1においては、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色の単色インクB、C、M、Yが長手方向にこの順に繰り返し配設されたインクシート2を用いてフルカラーの転写用画像FCIを中間転写シート5に形成し、その転写用画像FCIを被印刷物13に転写して被印刷物13に所望の画像を形成するので、被印刷物13に形成された画像においては4色が重なり合った部分では上からブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、すなわち色の濃いインクが上側に位置して人目を引き易いメリハリの利いた画像を形成することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
例えば、図5に示すように、速度制御のカーブを被印刷物13の大きさや形状に応じて変化させたり、全体の速度自体を異ならせることも可能である。直径が12cmのCDまたはDVDである被印刷物13の場合は、第1の速度が20mm/秒に、第2の速度が10mm/秒に、それぞれ設定されている。一方、直径が8cmのCDである被印刷物13Aの場合は、第1の速度が15mm/秒に、第2の速度が5mm/秒に、それぞれ設定されている。
また、カード型CDである被印刷物13Bの場合は、第1の速度が15mm/秒に、第2の速度が5mm/秒に、それぞれ設定されていると共に、被印刷物13Bの始端部分から第1の速度で駆動するように速度カーブが設定されている。
また、制御手段15のメモリ17に記憶させる速度制御プログラムは、その変数を条件設定手段18を操作して1.0としたときには、ある時点からの中間転写シート5と被印刷物13との移動速度が当初の移動速度から変更されないが、変数を0.9、0.8、0.7、・・・・としたときには、ある時点からの中間転写シート5と被印刷物13との移動速度が当初の移動速度の90%、80%、70%、・・・となるように構成することも可能である。
また、条件設定手段18を用いて設定する複数の変数を順次指定することにより、中間転写シート5と被印刷物13の当初の移動速度の大きさ、減速させるときのタイミング(移動距離または経過時間で表示される)、減速後の移動速度の大きさ、加速させるときのタイミング、加速後の移動速度の大きさなどが順次決定できるように速度制御プログラムを構成することも可能である。
本発明の熱転写印刷装置1は、シート状に形成されていない被印刷物にも印刷可能であるし、開口14を備えない被印刷物にも印刷可能である。
本発明装置の説明図である。 本発明装置の要部の説明図である。 速度制御の説明図である。 インクシートの説明図である。 他の速度制御例を示す説明図である。 従来技術の説明図である。 印刷欠陥(画像剥離)の説明図である。
符号の説明
1 熱転写印刷装置
1A 転写用画像形成部
1B 再転写部
2 インクシート
3 インクシート送出ローラ
4 インクシート巻取ローラ
5 中間転写シート
5A 画像形成領域
5B 位置マーク
6 中間転写シート送出ローラ
7 中間転写シート巻取ローラ
8 サーマルプリントヘッド
9 プラテンローラ
9A プラテン駆動モータ
9B プラテン駆動モータ用ドライバ
10 電熱ヒータ
11 押圧熱転写ローラ
12 移動台
13 被印刷物
13X 画像剥離
14 開口
15 制御手段
16 CPU
17 メモリ
18 条件設定手段
19 リミットスイッチ
20 中間転写シート駆動モータ用ドライバ
20A シート駆動モータ用ドライバ
20B シート駆動モータ用ドライバ
21A 中間転写シート駆動モータ
21B 中間転写シート駆動モータ
22A、22B シートローラ駆動ギヤ
23 マーク検出手段
24 台駆動モータ用ドライバ
25 移動台駆動モータ
26 移動台駆動ギヤ
27 加圧アーム
28 ガイドローラ
29 除電ブラシ
30 押圧熱転写ローラ駆動モータ用ドライバ
31 押圧熱転写ローラ駆動モータ
B 単色インク(ブラック)
C 単色インク(シアン)
M 単色インク(マゼンタ)
Y 単色インク(イエロー)
BI 単色画像(ブラック)
CI 単色画像(シアン)
MI 単色画像(マゼンタ)
YI 単色画像(イエロー)
FCI 転写用画像
WP 画像転写準備位置

Claims (4)

  1. インクシートの長手方向に繰り返し配設されている1つ以上の単色インクを1つの画像形成領域に各々1回だけ転写して、単色画像の1つ以上の積重よりなる転写用画像を中間転写シートに形成した後、前記中間転写シート上に形成されている前記転写用画像を被印刷物に1回で転写することにより、前記被印刷物に所要の画像を形成する熱転写印刷装置において、
    前記被印刷物が載置され、搬送可能である被印刷物搬送手段と、
    前記中間転写シートの搬送経路と前記被印刷物搬送手段の搬送経路に臨むように配設されている押圧熱転写ローラと、
    前記押圧熱転写ローラに接続され、前記中間転写シートを前記被印刷物搬送手段上に載置されている前記被印刷物に押し当てるべく前記押圧熱転写ローラを駆動する加圧手段と、
    前記被印刷物搬送手段に接続され、前記被印刷物搬送手段を搬送駆動する駆動手段と、
    前記押圧熱転写ローラと前記加圧手段と前記駆動手段とに接続され、前記押圧熱転写ローラに前記加圧手段にて圧力を加えて、前記中間転写シートを前記被印刷物に押圧接触させながら前記駆動手段を移動することにより、前記被印刷物に前記転写用画像を転写する際の前記被印刷物の移動速度を、少なくとも2段階以上の速度にて駆動すべく前記駆動手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする熱転写印刷装置。
  2. 前記被印刷物は、前記押圧熱転写ローラにより前記中間転写シートが押圧される面の一部分に凹部を備えていることを特徴とする、請求項1記載の熱転写印刷装置。
  3. 前記制御手段は、前記押圧熱転写ローラによって前記中間転写シートが前記被印刷物へ押圧される部分が前記凹部近傍にさしかかるときに、前記被印刷物の移動速度を減速駆動するべく前記駆動手段を制御することを特徴とする、請求項2記載の熱転写印刷装置。
  4. 前記制御手段は更に、前記中間転写シートの、前記押圧熱転写ローラによって前記被印刷物へ押圧される部分が前記凹部近傍を通過した後に、前記被印刷物の移動速度を加速駆動するべく前記駆動手段を制御することを特徴とする、請求項3記載の熱転写印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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