JP2005123712A - 固体撮像装置の垂直転送駆動装置 - Google Patents

固体撮像装置の垂直転送駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005123712A
JP2005123712A JP2003353663A JP2003353663A JP2005123712A JP 2005123712 A JP2005123712 A JP 2005123712A JP 2003353663 A JP2003353663 A JP 2003353663A JP 2003353663 A JP2003353663 A JP 2003353663A JP 2005123712 A JP2005123712 A JP 2005123712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid
state imaging
imaging device
power supply
vertical transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003353663A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Hasuka
剛 蓮香
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003353663A priority Critical patent/JP2005123712A/ja
Publication of JP2005123712A publication Critical patent/JP2005123712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】 固体撮像素子の破壊を防止するとともに、短時間に起動/停止する簡素な固体撮像装置を実現する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を提供する。
【解決手段】 VH(12V)の電源を検出する正電源検出部210と、VL(−7.5V)の電源を検出する負電源検出部220と、正電源検出部210および負電源検出部220の検出結果に基づいてVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源をVドライバ出力回路240に供給する電源投入部230と、タイミングジェネレータ140から出力されたロジック信号IV1〜4、CH1、2から、VDC(3V)、VH(12V)およびVL(−7.5V)の電源を用いて駆動パルスOV1〜4を生成し、固体撮像素子110に駆動パルスOV1〜4を供給し、固体撮像素子110の垂直転送を行うVドライバ出力回路240とから構成される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、固体撮像装置の垂直転送駆動装置に関するものであり、特に、複数の電源を有する多電源電気回路を備えた固体撮像装置の垂直転送駆動装置、これを搭載した固体撮像装置およびその駆動方法に関するものである。
近年、固体撮像素子を用いたカメラは産業分野、民生分野を問わず広く使用されており、各部品の低コスト化および小型化が要望されている。一方、カメラに用いられる固体撮像素子は高性能化、高機能化、高画素化が進み、これに伴って駆動に必要な電源の種類が増えている。特にデジタルカメラにおいては、液晶デバイス、メモリーカード等への電源もあり、MCU(コントローラ)からの電源監視および制御が必要となっている。
図7は、コントローラにより電源監視および制御を行っている従来のCCDカメラの概略構成図である。
従来のCCDカメラは、入射光を光電変換し、光電変換することにより生じた信号電荷を転送する固体撮像素子(CCD)710と、一般的に垂直ドライバと呼ばれる垂直転送駆動装置(以後、Vドライバという)720と、CDS(相関二重サンプリング)やADC(アナログ・デジタル変換)の処理を行なう前処理LSI730と、一般的にDSPと呼ばれ、画素補間や輝度・色差処理等を行なって映像信号を出力するデジタル信号処理LSI740と、TG(タイミングジェネレータ)LSI(以後、タイミングジェネレータという)750と、固体撮像素子710、Vドライバ720および各LSIに各電圧の電源を供給するDC/DCコンバータLSI760と、制御信号770により各LSIを制御するコントローラLSI(以後、コントローラという)780と、DC/DCコンバータLSI760に3Vの電源を供給する電池等の電源790とから構成される。
Vドライバ720は、タイミングジェネレータ750から出力された論理振幅の信号であるロジック信号IV1〜4、CH1、2から駆動パルスOV1〜4を生成し、駆動パルスOV1〜4を固体撮像素子710に供給し、固体撮像素子710の垂直転送をおこなう。
図8は、従来のCCDカメラにおいて固体撮像素子710の垂直転送をおこなう場合の動作タイミングチャートである。図8において、横軸は時間を、縦軸は電圧を表しており、IV1〜4、CH1、2はタイミングジェネレータ750からVドライバ720に入力されるパルスの動作タイミングを示し、OV1〜4はVドライバ720により固体撮像素子710に供給される駆動パルスの動作タイミングを示している。
図8に示されるように、Vドライバ720は、GND(0V)およびVDC(3V)の2値をとるパルスIV1〜4、CH1、2から、VL(−7.5V)、VM(0V)およびVH(12V)の3値をとる駆動パルスOV1、3と、VL(−7.5V)およびVM(0V)の2値をとる駆動パルスOV2、4とを生成し、駆動パルスOV1〜4を固体撮像素子710に供給することにより、信号電荷が蓄積されたフォトダイオードから垂直転送CCDに信号電荷を読み出させ、また、垂直転送CCDに読み出させた信号電荷を垂直転送させている。
タイミングジェネレータ750は、デジタル信号処理LSI740から水平同期信号HD、垂直同期信号VDおよびクロック信号MCKの各パルスの入力を受け、固体撮像素子710の駆動に用いられるタイミングパルスφH1、φH2、φR、IV1〜4、CH1、2を生成するとともに、前処理LSI730およびデジタル信号処理LSI740に信号処理パルスPROCを出力する。
DC/DCコンバータLSI760は、電源790から供給された3Vの電源に基づいて、−7.5V、3Vおよび12Vの電源を発生し、固体撮像素子710に−7.5Vおよび12Vの電源を供給し、前処理LSI730、デジタル信号処理LSI740、タイミングジェネレータ750およびコントローラ780に3Vの電源を供給し、Vドライバ720に−7.5V、3Vおよび12Vの電源を供給する。
コントローラ780は、制御信号CD1によりDC/DCコンバータLSI760の電源を制御し、制御信号CD2によりタイミングジェネレータ750を制御し、制御信号CD3により前処理LSI730を制御し、制御信号CD4によりデジタル信号処理LSI740を制御する。
ここで、制御信号CD1によるDC/DCコンバータLSI760の電源の制御とは、複数ある電源のON/OFFの順番および各電源間のON/OFFの期間(以後、電源シーケンスという)を制御することであり、より詳細には、保護ダイオードの逆バイアスをキープできなくなり生じるラッチアップを防止するため、高電圧12Vの電源の供給の後に、負電圧−7.5Vの電源の供給がVドライバ720に対して行われ、かつ、−7.5Vの電源の供給停止の後に、12Vの電源の供給停止がVドライバ720に対して行われるようにすることであり、また、固体撮像素子710の入力端子電位の急激な変化を防止するため、−7.5Vあるいは12Vの電源のON/OFFの過渡状態において、12Vあるいは−7.5Vの電源のON/OFFがVドライバ720に対して行われないように制御することである。
図9は、Vドライバ720の電源シーケンスを示す図である。図9において、横軸は時間を表し、縦軸は電圧を表している。
図9に示されるように、制御信号CD1は、電源投入において、ロジック電源であるVDC(3V)がまずONし、次に高電圧VH(12V)、最後に負電圧VL(−7.5V)が順にONし、電源切断において、電源投入の逆の順番で順にOFFするようにVドライバ720の電源を制御する。ここで、各電源のONの間あるいはOFFの間には10ms程度の時間間隔が設けられている。
以上のように従来のCCDカメラにおいて、固体撮像素子710の垂直転送には、駆動パルスOV1〜4のような通常のロジック回路には無い10Vを越える高電圧や負電圧が必要とされるので、従来のCCDカメラは、電源シーケンスを制御することで、固体撮像素子の入力端子電位の急激な変化およびラッチアップによる固体撮像素子の破壊を防止している。
タイミングジェネレータとVドライバの接続に関する先行事例として、特許文献1が開示されている。
特開平9−307820号公報
しかしながら、従来のCCDカメラにおいて、固体撮像素子の入力端子電位の急激な変化による固体撮像素子の破壊を防止するために、VH(12V)およびVL(−7.5V)のONの間およびOFFの間に10ms程度の時間間隔を設けているので、CCDカメラの起動/停止時間が長くなるという問題がある。このとき、VH(12V)およびVL(−7.5V)を同時にON/OFFすることで、CCDカメラの起動/停止時間を短くすることが考えられるが、VH(12V)およびVL(−7.5V)のON/OFFのタイミングはDC/DCコンバータLSIの特性に依存し、また、VH(12V)およびVL(−7.5V)の過渡状態の時間間隔は異なるため、ラッチアップによる固体撮像素子の破壊が発生する場合があり、VH(12V)およびVL(−7.5V)を同時にON/OFFすることだけでは、CCDカメラの起動/停止時間を短くすることはできても、固体撮像素子の破壊を防止することはできない。
また、従来のCCDカメラにおいて、固体撮像素子の破壊を防止するために、電源シーケンスを制御しているので、通常の電源回路には必要無い、複数の電源のON/OFFのための電気回路設計およびタイミング設計が必要になるという問題がある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、固体撮像装置の起動/停止時間を短時間化し、かつ、固体撮像素子の破壊を防止する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、固体撮像装置を簡素化する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置の垂直転送駆動装置は、固体撮像装置の垂直転送駆動装置であって、正電源および負電源の供給を受け、光電変換により生じた信号電荷を垂直方向に転送するための正および負の電位をとる駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段と、前記正電源および負電源の電位を監視し、前記電位がともに安定するまでの間、前記駆動パルスの電位をグラウンドに固定する電源供給制御手段とを備えることを特徴とする。ここで、前記電源供給制御手段は、前記正電源の電圧と基準電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記負電源の電圧と基準電圧とを比較する第2のコンパレータと、前記第1のコンパレータおよび第2のコンパレータの比較結果に基づいてオン又はオフするスイッチ回路とを含んでもよいし、前記電源供給制御手段は、さらに、前記第1のコンパレータおよび第2のコンパレータの出力信号の論理積を出力するゲート回路を含み、前記スイッチ回路は前記ゲート回路の出力信号の論理積に基づいてオン又はオフしてもよい。
これによって、固体撮像装置の垂直転送駆動装置の電源の電位が安定するまでの間、駆動パルス生成手段に電源が供給されず、電源シーケンスにおいて電源のON/OFFの順番および各電源間のON/OFFの期間を規定しなくても、固体撮像装置の垂直転送駆動装置の電源の電位が安定するまで駆動パルスの電位はグラウンドに固定されるので、固体撮像装置の起動/停止時間を短時間化し、かつ、固体撮像装置を簡素化し、更に固体撮像素子の入力端子電位の急激な変化による固体撮像素子の破壊を防止する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を実現することができるという効果が発揮される。また、固体撮像装置の垂直転送駆動装置の正電源および負電源の電位がともに安定するまでの間、駆動パルス生成手段に電源が供給されず、電源シーケンスにおいて電源を同時にON/OFFしても、固体撮像装置の垂直転送駆動装置の正電源および負電源の電位がともに安定するまで駆動パルスの電位はグラウンドに固定されるので、固体撮像装置の起動/停止時間を短時間化し、かつ、ラッチアップによる固体撮像素子の破壊を防止する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を実現することができるという効果が発揮される。
本発明は、また、本発明の固体撮像装置の垂直転送駆動装置を備える固体撮像装置であって、前記固体撮像装置は、さらに、駆動パルスの生成に用いられるロジック振幅の信号を発生する駆動パルス発生部を備えることを特徴とする固体撮像装置とすることもできる。ここで、前記固体撮像装置は、さらに、前記固体撮像装置の垂直転送駆動装置に、前記正電源および負電源を同時に供給する電源を備えてもよい。
ここで、本発明は、また、入射光を光電変換することにより生じた信号電荷を垂直方向に転送するための正および負の電位をとる駆動パルスを固体撮像素子に供給する固体撮像装置の垂直転送駆動装置の駆動方法であって、電源投入および電源切断の過渡期の正電源および負電源の電位を監視し、前記電位がともに安定するまでの間、前記駆動パルスの電位をグラウンドに固定することを特徴とする固体撮像装置の垂直転送駆動装置の駆動方法とすることもできる。
これによって、固体撮像装置の垂直転送駆動装置の正電源および負電源の電位がともに安定するまでの間、駆動パルスの電位をグラウンドに固定し、電源シーケンスにおいて正電源および負電源のON/OFFの順番および各電源間のON/OFFの期間を規定しなくても、固体撮像素子の破壊が起こらないので、固体撮像素子の破壊を防止し、かつ、短時間に起動/停止する簡素な固体撮像装置および固体撮像装置の垂直転送駆動装置の駆動方法を実現することができるという効果が発揮される。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る固体撮像装置の垂直転送駆動装置によれば、Vドライバの電源シーケンスにおいてVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源を同時にON/OFFしても、電源のON/OFFの過渡期においてVH(12V)およびVH(−7.5V)の電源がVドライバ出力回路240に供給されず、駆動パルスOV1〜4はVM(0V)電位に固定されるので、固体撮像装置の起動/停止時間を短時間化し、かつ、固体撮像素子の入力端子電位の急激な変化による固体撮像素子の破壊を防止する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を実現することができるという効果が奏される。また、本発明に係る固体撮像装置の垂直転送駆動装置によれば、Vドライバの電源シーケンスにおいてVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源を同時にON/OFFしても、駆動パルスOV1〜4はVH(12V)およびVL(−7.5V)の過渡期の時間間隔あるいはDC/DCコンバータLSI160の特性に依存することなく、VH(12V)およびVH(−7.5V)の電源がともに安定するまでVM(0V)電位に固定されるので、固体撮像装置の起動/停止時間を短時間化し、かつ、ラッチアップによる固体撮像素子の破壊を防止する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を実現することができるという効果が奏される。また、本発明に係る固体撮像装置の垂直転送駆動装置によれば、固体撮像素子の破壊を防止するために、VH(12V)およびVL(−7.5V)の電源のON/OFFのための電気回路設計およびタイミング設計をする必要が無いので、固体撮像装置を簡素化し、かつ、固体撮像素子の破壊を防止する固体撮像装置の垂直転送駆動装置を実現することができるという効果が奏される。
よって、本発明により、固体撮像素子の破壊を防止するとともに、起動/停止時間が短時間化した簡素な固体撮像装置を実現することが可能となり、本発明の固体撮像装置の垂直転送駆動装置の実用的価値は極めて高い。
以下、本発明の実施の形態における固体撮像装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態におけるCCDカメラの概略構成図である。
本実施の形態におけるCCDカメラは、Vドライバ120に供給される負電源、正電源の電位を監視し、負電源、正電源の電位がともに安定するまでの間、駆動パルスOV1〜4の電位をグラウンドに固定するという点で従来の固体撮像装置と異なり、入射光を光電変換し、光電変換することにより生じた信号電荷を転送する固体撮像素子(CCD)110と、CDSやADCの処理を行なう前処理LSI120と、画素補間や輝度・色差処理等を行なって映像信号を出力するデジタル信号処理LSI130と、タイミングジェネレータ140と、固体撮像素子110、Vドライバ180および各LSIに各電圧の電源を供給するDC/DCコンバータLSI150と、制御信号160により各LSIを制御するコントローラ170と、Vドライバ180と、DC/DCコンバータLSI150に3Vの電源を供給する電池等の電源190とから構成される。なお、図2Aに示されるように、Vドライバ180とDC/DCコンバータLSI150とは同じLSIに集積されてもよいし、図2Bに示されるように、Vドライバ180とタイミングジェネレータ140とは同じLSIに集積されてもよい。また、前処理LSI120、デジタル信号処理LSI130あるいはタイミングジェネレータ140とVドライバ180とが同じLSIに集積されてもよい。
タイミングジェネレータ140は、水平同期信号HD、垂直同期信号VDおよびクロック信号MCKの各パルスの入力をデジタル信号処理LSI130から受け、固体撮像素子110の駆動に用いられるタイミングパルスφH1、φH2、φR、IV1〜4、CH1、2を生成するとともに、前処理LSI120およびデジタル信号処理LSI130に信号処理パルスPROCを出力する。
DC/DCコンバータLSI150は、電源190から供給された3Vの電源に基づいて、−7.5V、3Vおよび12Vの電源を発生し、固体撮像素子110に−7.5Vおよび12Vの電源を供給し、前処理LSI120、デジタル信号処理LSI130、タイミングジェネレータ140およびコントローラ170に3Vの電源を供給し、Vドライバ180に−7.5V、3Vおよび12Vの電源を供給する。
コントローラ170は、制御信号CD1によりタイミングジェネレータ140を制御し、制御信号CD2により前処理LSI120を制御し、制御信号CD3によりデジタル信号処理LSI130を制御する。
図3は、Vドライバ180の概略構成図である。
Vドライバ180は、VH(12V)の電源を検出する正電源検出部210と、VL(−7.5V)の電源を検出する負電源検出部220と、正電源検出部210および負電源検出部220の検出結果に基づいてVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源をVドライバ出力回路240に供給する電源投入部230と、タイミングジェネレータ140から出力されたロジック信号IV1〜4、CH1、2から、VDC(3V)、VH(12V)およびVL(−7.5V)の電源を用いて駆動パルスOV1〜4を生成し、固体撮像素子110に駆動パルスOV1〜4を供給し、固体撮像素子110の垂直転送を行うVドライバ出力回路240とから構成される。
図4は、正電源検出部210、負電源検出部220および電源投入部230のそれぞれが含む回路の一例を示す回路図である。
図4に示される回路は、正電源検出部210が含む回路300aと、負電源検出部220が含む回路300bと、電源投入部230が含む回路300cとからなる。
回路300aは、直列に接続された抵抗R1およびR2を介して接地され、スイッチ回路370aと接続された端子310aと、抵抗R3およびツェナーダイオード320aを介して接地された端子330aと、反転(−)入力端子が抵抗R3およびツェナーダイオード320aの接続中点に接続され、非反転(+)入力端子が抵抗R1およびR2の接続中点に接続されたコンパレータ340aとから構成される。ここで、端子310aにはVH(12V)の電源が供給され、端子330aにはVDC(3V)の電源が供給される。
回路300bは、直列に接続された抵抗R4およびR5を介して接地され、スイッチ回路370bと接続された端子310bと、抵抗R6およびツェナーダイオード320bを介して接地された端子330bと、反転(−)入力端子が抵抗R6およびツェナーダイオード320bの接続中点に接続され、非反転(+)入力端子が抵抗R4およびR5の接続中点とインバータ350を介して接続されたコンパレータ340bとから構成される。ここで、端子310bにはVL(−7.5V)の電源が供給され、端子330bにはVDC(3V)の電源が供給される。
回路300cは、一方の入力端子がコンパレータ340aの出力端子と接続され、他方の入力端子がコンパレータ340bの出力端子と接続されたANDゲート360と、ANDゲート360の出力端子と接続されたスイッチ回路370a、370bとから構成される。
図5は、図4に示される回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5において、図5(a)、(c)、(f)、(g)は図4に示される回路のa、c、f、g点での電源の波形を示し、図5(b)、(d)、(e)は図4に示される回路のb、d、e点での信号の波形を示し、図5(h)はVドライバ出力回路240により生成される駆動パルスの波形を示しており、横軸は時間を、縦軸は電圧を表している。
コンパレータ340aは、図5(a)に示される波形を有するVH(12V)の電源が抵抗R1およびR2で分圧されて供給される分圧電圧と、ツェナーダイオード320aから供給される基準電圧とを比較し、図5(b)に示されるようなVH(12V)の電源が安定した時間t2に立ち上がりを有する信号を出力する。また同時に、コンパレータ340bは、図5(c)に示される波形を有するVL(−7.5V)の電源が抵抗R4およびR5で分圧され、インバータ350で極性が反転されて供給される分圧電圧と、ツェナーダイオード320bから供給される基準電圧とを比較し、図5(d)に示されるようなVL(−7.5V)の電源が安定した時間t1に立ち上がりを有する信号を出力する。
ANDゲート360は、コンパレータ340a、340bのそれぞれから出力された信号の論理積をとるゲートであり、図5(e)に示されるようなVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源がともに安定した時間t2に立ち上がりを有する信号を出力する。
スイッチ回路370aは、ANDゲート360から出力された信号に基づいてVH(12V)の電源を通過させ、スイッチ回路370aは、ANDゲート360から出力された信号に基づいてVL(−7.5V)の電源を通過させる。よって、回路に供給されたVH(12V)の電源は、図5(f)に示されるような、時間t2までVM(0V)電位に固定され、その後はVH(12V)電位となる波形でVドライバ出力回路240に供給され、回路に供給されたVL(−7.5V)の電源は、図5(g)に示されるような、時間t2までVM(0V)電位に固定され、その後はVL(−7.5V)電位となる波形でVドライバ出力回路240に供給される。
Vドライバ出力回路240は、図5(f)および図5(g)に示されるような波形で供給されたVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源に基づき、図5(h)に示されるような、時間t2までVM(0V)電位に固定され、その後はロジック信号IV1〜4、CH1、2に応じてVH(12V)、VM(0V)およびVL(−7.5V)電位をとる駆動パルスを生成する。ここで、ロジック信号IV1〜4、CH1、2は、GND(0V)およびVDC(3V)電位をとる論理振幅の信号である。
図6は、本実施の形態のCCDカメラのVドライバ180の電源シーケンスを示す図である。図6において、横軸は時間を、縦軸は電圧を表している。
図6に示されるように、電源投入において、ロジック電源であるVDC(3V)がまずONされ、次に正電源VH(12V)および負電源VL(−7.5V)が同時にONされ、電源切断において、電源投入の逆の順番でOFFされる。ここで、Vドライバ120のVドライバ出力回路240には、VH(12V)およびVL(−7.5V)がともにONしたことを検出した時間t2から、VH(12V)およびVL(−7.5V)のいずれかがOFFしたことを検出したt3までの期間においてのみ、VH(12V)およびVL(−7.5V)の電源が供給される。
以上のように本実施の形態によれば、電源投入部230はVドライバ180に供給される電源が安定するまで、電源をVドライバ出力回路240に供給しない。よって、Vドライバ180の電源シーケンスにおいてVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源を同時にON/OFFしても、電源のON/OFFの過渡期においてVH(12V)およびVH(−7.5V)の電源がVドライバ出力回路240に供給されず、駆動パルスOV1〜4はVM(0V)電位に固定されるので、本実施の形態のCCDカメラは、固体撮像素子の入力端子電位の急激な変化による固体撮像素子の破壊を防止し、かつ、短時間に起動/停止できるCCDカメラを実現することができる。
また、本実施の形態によれば、電源投入部230はVH(12V)およびVH(−7.5V)の電源がともに安定するまで、VH(12V)およびVH(−7.5V)の電源をVドライバ出力回路240に供給しない。よって、Vドライバ180の電源シーケンスにおいてVH(12V)およびVL(−7.5V)の電源を同時にON/OFFしても、駆動パルスOV1〜4はVH(12V)およびVL(−7.5V)の過渡期の時間間隔あるいはDC/DCコンバータLSI160の特性に依存することなく、VH(12V)およびVH(−7.5V)の電源がともに安定するまでVM(0V)電位に固定されるので、本実施の形態のCCDカメラは、ラッチアップによる固体撮像素子の破壊を防止し、かつ、短時間に起動/停止できるCCDカメラを実現することができる。
また、本実施の形態によれば、正電源検出部210、負電源検出部220および電源投入部230によりVドライバ出力回路240へのVH(12V)およびVH(−7.5V)の電源の供給を制御することで、固体撮像素子110の破壊を防止する。よって、固体撮像素子110の破壊を防止するために、VH(12V)およびVL(−7.5V)の電源のON/OFFのための電気回路設計およびタイミング設計をする必要が無いので、本実施の形態のCCDカメラは、固体撮像素子の破壊を防止する簡素なCCDカメラを実現することができる。つまり、本実施の形態のCCDカメラは、CCDカメラを簡素化することで、開発に必要な多くの工数を削減することができるので、短期間に開発可能なCCDカメラを実現することができる。
本発明は、固体撮像装置の垂直転送駆動装置に利用でき、特に、複数の電源を有する多電源電気回路を備えた固体撮像装置等に利用することができる。
本発明の実施の形態におけるCCDカメラの概略構成図である。 Vドライバ180とDC/DCコンバータLSI150とを同じLSIに集積した場合のCCDカメラの概略構成図である。 Vドライバ180とタイミングジェネレータLSI140とを同じLSIに集積した場合のCCDカメラの概略構成図である。 Vドライバ180の概略構成図である。 正電源検出部210、負電源検出部220および電源投入部230のそれぞれが含む回路の一例を示す回路図である。 図4に示される回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 Vドライバ120の電源シーケンスを示す図である。 従来のCCDカメラの概略構成図である。 固体撮像素子710の信号電荷の垂直転送を行う場合の動作タイミングチャートである。 Vドライバ720の電源シーケンスを示す図である。
符号の説明
110、710 固体撮像素子(CCD)
120、730 前処理LSI
130、740 デジタル信号処理LSI
140、750 タイミングジェネレータLSI(TG)
150、760 DC/DCコンバータLSI
160、770 制御信号
170、780 コントローラLSI(MCU)
180、720 垂直転送駆動装置(Vドライバ)
190、790 電源
210 正電源検出部
220 負電源検出部
230 電源投入部
240 Vドライバ出力回路
300a、300b、300c 回路
310a、330a、310b、330b 端子
320a、320b ツェナーダイオード
340a、340b コンパレータ
350 インバータ
360 ANDゲート
370a、370b スイッチ回路

Claims (6)

  1. 固体撮像装置の垂直転送駆動装置であって、
    正電源および負電源の供給を受け、光電変換により生じた信号電荷を垂直方向に転送するための正および負の電位をとる駆動パルスを生成する駆動パルス生成手段と、
    前記正電源および負電源の電位を監視し、前記電位がともに安定するまでの間、前記駆動パルスの電位をグラウンドに固定する電源供給制御手段とを備える
    ことを特徴とする固体撮像装置の垂直転送駆動装置。
  2. 前記電源供給制御手段は、前記正電源の電圧と基準電圧とを比較する第1のコンパレータと、前記負電源の電圧と基準電圧とを比較する第2のコンパレータと、前記第1のコンパレータおよび第2のコンパレータの比較結果に基づいてオン又はオフするスイッチ回路とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置の垂直転送駆動装置。
  3. 前記電源供給制御手段は、さらに、
    前記第1のコンパレータおよび第2のコンパレータの出力信号の論理積を出力するゲート回路を含み、
    前記スイッチ回路は前記ゲート回路の出力信号の論理積に基づいてオン又はオフする
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置の垂直転送駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置の垂直転送駆動装置を備える固体撮像装置であって、
    前記固体撮像装置は、さらに、
    駆動パルスの生成に用いられるロジック振幅の信号を発生する駆動パルス発生部を備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 前記固体撮像装置は、さらに、
    前記固体撮像装置の垂直転送駆動装置に、前記正電源および負電源を同時に供給する電源を備える
    ことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 入射光を光電変換することにより生じた信号電荷を垂直方向に転送するための正および負の電位をとる駆動パルスを固体撮像素子に供給する固体撮像装置の垂直転送駆動装置の駆動方法であって、
    電源投入および電源切断の過渡期の正電源および負電源の電位を監視し、前記電位がともに安定するまでの間、前記駆動パルスの電位をグラウンドに固定する
    ことを特徴とする固体撮像装置の垂直転送駆動装置の駆動方法。
JP2003353663A 2003-10-14 2003-10-14 固体撮像装置の垂直転送駆動装置 Pending JP2005123712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003353663A JP2005123712A (ja) 2003-10-14 2003-10-14 固体撮像装置の垂直転送駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003353663A JP2005123712A (ja) 2003-10-14 2003-10-14 固体撮像装置の垂直転送駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005123712A true JP2005123712A (ja) 2005-05-12

Family

ID=34611887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003353663A Pending JP2005123712A (ja) 2003-10-14 2003-10-14 固体撮像装置の垂直転送駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005123712A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060519A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fujifilm Corp Ccd駆動装置及びccd駆動方法
WO2013008644A1 (ja) * 2011-07-08 2013-01-17 ソニー株式会社 撮像装置及び固体撮像装置の保護装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060519A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fujifilm Corp Ccd駆動装置及びccd駆動方法
JP4538392B2 (ja) * 2005-08-26 2010-09-08 富士フイルム株式会社 Ccd駆動装置及びccd駆動方法
WO2013008644A1 (ja) * 2011-07-08 2013-01-17 ソニー株式会社 撮像装置及び固体撮像装置の保護装置
CN103636193A (zh) * 2011-07-08 2014-03-12 索尼公司 成像装置和固态成像装置的保护装置
KR20140034856A (ko) * 2011-07-08 2014-03-20 소니 주식회사 촬상 장치 및 고체 촬상 장치의 보호 장치
US9113099B2 (en) 2011-07-08 2015-08-18 Sony Corporation Imaging device and protection device of solid-state imaging device
CN103636193B (zh) * 2011-07-08 2017-06-09 索尼公司 成像装置和固态成像装置的保护装置
KR101966473B1 (ko) * 2011-07-08 2019-04-05 소니 주식회사 촬상 장치 및 고체 촬상 장치의 보호 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100525696B1 (ko) 촬상 장치
US7692713B2 (en) Solid state image pickup device and camera utilizing a maximum value signal corresponding to a predetermined carrier-accumulation end level
KR100517548B1 (ko) 씨모오스 영상 소자를 위한 아날로그-디지털 변환기
US10707852B2 (en) Comparator, AD converter, solid-state imaging apparatus, electronic apparatus, and method of controlling comparator
US20130146751A1 (en) Time detection circuit, ad converter, and solid state image pickup device
JP2009159271A (ja) 固体撮像装置
US20160112661A1 (en) Solid-state image sensor, driving method thereof, and camera
JP3271086B2 (ja) 固体撮像素子の駆動回路
US9716848B2 (en) Imaging apparatus and control method thereof
KR20040017862A (ko) 이미지 센서를 위한 아날로그-디지털 변환기
JP2005123712A (ja) 固体撮像装置の垂直転送駆動装置
JP6355332B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の駆動方法
JP2008148191A (ja) 撮像装置
TWI524765B (zh) Camera and solid-state camera device protection device
JP3703379B2 (ja) 固体撮像装置
JP2005094657A (ja) 固体撮像装置の垂直転送駆動装置
JP4105904B2 (ja) 撮像装置
JP2006270920A (ja) Ccd駆動回路および該ccd駆動回路を用いた画像読取装置
JP2010130235A (ja) 撮像装置
JP2006262070A (ja) 光電変換装置及びcmosイメージセンサ
JP2006109377A (ja) イメージセンサ、及び画像処理装置
JP3996020B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法と固体撮像・駆動装置およびそれを用いたカメラ
JP2669750B2 (ja) 固体撮像装置の駆動方法
JP2889104B2 (ja) パルス発生装置
JP4591411B2 (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050506

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081007