JP2005121833A - 潜像担持体、これを用いた画像形成方法及び装置 - Google Patents

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一己 鈴木
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啓 安富
Hirokatsu Suzuki
宏克 鈴木
Hideki Kosugi
秀樹 小杉
Ichiro Kadota
一郎 門田
Jun Yura
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Abstract

【課題】 定着装置の省エネルギー化に対応したトナーを提供すること。また、この良好な低温定着性を示すトナーを用いて画像形成を行なうのに適した潜像担持体、画像形成方法、装置及びプロセスカートリッジを提供すること。
【解決手段】 少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添されたトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法及び/又は画像形成装置用の潜像担持体であって、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする潜像担持体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像するために用いられる静電荷像現像用トナー、該潜像担持体、これらトナー及び潜像担持体を用いる画像形成方法並びに画像形成装置に関する。
電子写真プロセスを用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等においては、潜像担持体として有機感光体が多く使用されている。そして、この有機感光体は、導電性支持体上に直接又は下引き層を介して感光層を設けてなり、特にその感光層を電荷発生層、電荷輸送層を積層して形成した機能分離型のものが主流となっている。
一方、潜像担持体上に形成された静電潜像は、着色剤及び結着樹脂を主成分とした静電荷像現像用トナー(以降、トナーともいう)によって顕像化され、そのまま定着されるか、或いは必要に応じて、トナー像を転写材上に転写し定着される。上記の現像に用いられる現像剤としては、キャリアとトナーとからなる二成分系現像剤、キャリアを用いずトナーのみからなる一成分系現像剤がある。
ところで近年は、省エネルギー化の動きに対応して、電子写真等の分野でも省エネルギー化に対応した動きが活発になっている。特に電子写真機器で電力消費が大きいのは定着部のところであり、メカニズム的にも省電力となるように工夫を行っているが、サプライに相当するトナーも省エネルギー対応定着装置に対応したトナーの開発が迫られている。
省エネルギー対応定着装置に対応したトナーは、結局のところ、低温定着性が良好なトナーのことであり、従来から知られている低温定着性トナーは、結着樹脂として様々な工夫を施したものを用いたものである。しかし、このようなトナーは粉体流動性が著しく劣るため、現像領域或いは現像部への供給・補給がスムーズに行なわれないという欠点がある。
本発明の目的は、定着装置の省エネルギー化に対応したトナーを提供することにある。本発明の他の目的は、この良好な低温定着性を示すトナーを用いて画像形成を行なうのに適した潜像担持体、画像形成方法、装置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
本発明者らは、改めてトナーの低温定着性について検討を行なった。その結果、トナー用結着樹脂として特に低分子量成分が多い場合には、従来よりトナーの粉体流動性が著しく劣っているため、流動性改良剤である無機微粒子をより多く外添しなければならない。しかし、折角多量の無機微粒子を外添してもトナー本体(トナー母体粒子)自身が柔らかいため、そのトナーが現像装置内でキャリアまたは摩擦帯電ブレードに接触して摩擦帯電されると、外添されている無機微粒子がトナー本体に埋まってしまい、すぐに粉体流動性が悪化してしまうという問題が生じる。
この粉体流動性の問題はトナー用結着樹脂に工夫をこらし、かつ、無機微粒子の外添量を従来より圧倒的多くすることで改良することができる。しかし、トナーにおける無機微粒子の外添量を多くしたことにより、潜像担持体の表面が削れやすくなってしまうという副作用が発生する。潜像担持体では感光層が削れてしまうと、光感度が遅くなり、露光部電位が初期ほど落ち込まなくなるために、ネガ・ポジ現像においては画像濃度が出なくなるという問題が生じてしまう。
またさらに、摩擦帯電が進むと一部の結着樹脂がトナー表面に露出することにより潜像担持体表面に付着しフィルミングを発生してしまう。
本発明者はさらに検討を進めた結果、トナーとしてトナー母体粒子用結着樹脂の数平均分子量(Mn)が3000以下で、分子量1000以下の分子が40個数%以上であり、かつ無機微粒子の外添量を1.0重量%以上としたものを用い、及び、潜像担持体として最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されているものを用いた画像形成方法・装置によれば、潜像担持体の膜削れ、フィルミングが少なく、繰り返し使用においても安定した画像濃度が得られることを確めた。本発明はこれに基づいてなされたものである。
本発明にて用いられるトナーの低温定着性の効果に最も影響を与えるのは、トナー分子量の個数分布上で分子量1000以下の分子の存在であり、特に分子量1000以下の分子が40個数%以上であると、従来よりも数10℃の低温定着性が得られる。但し、このトナーは数平均分子量(Mn)が3000以下であることが必要である。数平均分子量(Mn)が3000を超えるとトナーは高分子量分を少なからず含むことになり、1ピークのシャープな分子量分布をとりえなくなり、シャープメルトなトナーとなり得ないため不具合である。また、トナー母体粒子に外添される無機微粒子の量は1.0重量%以上であるが、その上限は硬い無機微粒子で母体表面をカプセル化されて定着性が阻害されることから3.0重量%程度である。
上記無機微粒子を多量し使用しても潜像担持体の耐磨耗性を維持するためには最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり架橋された潜像担持体であることが必要である。しかし放射線架橋剤の特徴としては酸素による架橋阻害を受けやすく完全に架橋させるには酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることが必要となる。これにより潜像担持体表面まで完全に架橋することが可能となる。
また、完全に架橋されることで表面エネルギーが飛躍的に上昇し結着樹脂が付着しにくくなる。さらに一部結着樹脂が付着した場合でもトナーに外転された無機微粒子によって剥がされるため非常に高い耐フィルミング性が達成される。
すなわち、上記課題は、本発明の(1)「少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添されたトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法及び/又は画像形成装置用の潜像担持体であって、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする潜像担持体」、(2)「少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添されたトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法及び/又は画像形成装置用の潜像担持体であって、該潜像担持体は導電性基体上に少なくとも感光層及び表面保護層とを順次積層してなる電子写真感光体であり、この感光体の表面保護層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする潜像担持体」、(3)「前記保護層が電荷輸送物質を含有することを特徴とする前記第(2)項に記載の潜像担持体」、(4)「前記電荷輸送物質がアクリレート若しくはメタクリレート付加物であることを特徴とする前記第(3)項に記載の潜像担持体」、(5)「前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、CuKαの特性X線(波長1.514Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンであることを特徴とする前記第(2)項乃至第(4)項のいずれかに記載の潜像担持体」、(6)「前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、下記構造式(A)で表わされるアゾ顔料であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の潜像担持体;
Figure 2005121833
(式中、Cp、Cpは下記(B)式で表わされるカップラー残基を表わし、同一でも異なっていても良い。R201、R202はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていても良い。)
Figure 2005121833
(式中、R203は、水素原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基を表わす。R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル基、エチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わし、Zは置換もしくは無置換の芳香族炭素環または置換もしくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子群を表わす)」によって解決される。
また、上記課題は、本発明の(7)「潜像担持体を用い、少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法であって、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成方法」、(8)「潜像担持体を用い、少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法であって、該潜像担持体は導電性基体上に少なくとも感光層及び表面保護層とを順次積層してなる電子写真感光体であり、この感光体の表面保護層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成方法」、(9)「前記保護層が電荷輸送物質を含有することを特徴とする前記第(8)項に記載の画像形成方法」、(10)「前記電荷輸送物質がアクリレート若しくはメタクリレート付加物であることを特徴とする前記第(9)項に記載の画像形成方法」によって解決される。
また、上記課題は、本発明の(11)「少なくとも帯電、露光、現像、転写の各手段及び潜像担持体を有し、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像手段で用いられる画像形成装置であって、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成装置」、(12)「少なくとも帯電、露光、現像、転写の各手段及び潜像担持体を有し、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像手段で用いられる画像形成装置であって、該潜像担持体は導電性基体上に少なくとも感光層及び表面保護層とを順次積層してなる電子写真感光体であり、この感光体の表面保護層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成装置」、(13)「前記保護層に電荷輸送物質を含有することを特徴とする前記第(12)項に記載の画像形成装置」、(14)「前記電荷輸送物質がアクリレート若しくはメタクリレート付加物であることを特徴とする前記第(13)項に記載の画像形成装置」、(15)「前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、CuKαの特性X線(波長1.514Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンであることを特徴とする前記第(11)項乃至第(14)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(16)「前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、下記構造式(A)で表わされるアゾ顔料であることを特徴とする前記第(11)項乃至第(14)項のいずれかに記載の画像形成装置;
Figure 2005121833
(式中、Cp、Cpは下記(B)式で表わされるカップラー残基を表わし、同一でも異なっていても良い。R201、R202はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていても良い。)
Figure 2005121833
(式中、R203は、水素原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基を表わす。R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル基、エチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わし、Zは置換もしくは無置換の芳香族炭素環または置換もしくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子群を表わす)」、(17)「前記露光手段が、LDあるいはLED等を使用することによって潜像担持体上に静電潜像の書き込みを行なう、所謂デジタル方式の電子写真装置であることを特徴とする前記第(11)項乃至第(16)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(18)「前記帯電手段が、帯電部材を潜像担持体に接触もしくは近接配置したものであることを特徴とする前記第(14)項乃至第(17)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(19)「前記帯電部材と潜像担持体間の空隙が200μm以下であることを特徴とする前記第(18)項に記載の画像形成装置」、(20)「前記帯電部材に直流成分に交流成分を重畳し、潜像担持体に帯電を与えることを特徴とする前記第(18)項又は第(19)項に記載の画像形成装置」、(21)「前記潜像担持体表面にステアリン酸亜鉛を供給塗布することを特徴とする前記第(11)項乃至第(20)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(22)「前記現像手段に用いられるトナーが、粉末状ステアリン酸亜鉛を含有することを特徴とする前記第(11)項乃至第(21)項のいずれかに記載の画像形成装置」、(23)「更にクリーニング手段を有し、非画像形成時に前記現像手段により形成される現像部より像担持体表面にトナーを付着させる工程と該クリーニング手段により形成されるクリーニング部により像担持体上のトナーを回収する工程を繰り返し、像担持体表面を清浄化することを特徴とする前記第(11)項乃至第(22)項のいずれかに記載の画像形成装置」によって解決される。
また、上記課題は、本発明の(24)「前記潜像担持体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段より選ばれる少なくとも2つの手段を一体的に支持してなり、画像形成装置本体に着脱自在であって、前記第(11)項乃至第(16)項のいずれかに記載の画像形成装置の少なくとも1部を構成するための画像形成装置用プロセスカートリッジ」によって解決される。
本発明は、トナーとしてトナー母体粒子用結着樹脂の数平均分子量(Mn)が3000以下で、分子量1000以下の分子が40個数%以上であり、かつ無機微粒子の外添量を1.0重量%以上としたものを用い、及び、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されている該潜像担持体を用いた画像形成技術(方法・装置)を用いることにより、潜像担持体の膜削れが少なく、繰り返し使用においても安定した画像濃度が得られる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
上記のとおり、本発明に用いられるトナーは着色剤及び結着樹脂を主成分とするトナー母体粒子に無機微粒子が外添されたものである。ここで用いられるトナーは数平均分子量(Mn)が3000以下で、分子量1000以下の分子が40個数%以上のものであり、無機微粒子の添加量は1.0重量%以上、好ましくは1.2〜2.0重量%である。このトナーは、キャリアを用いないで一成分系現像剤としてもよく、またキャリアとともに用いる二成分系現像剤としてもよい。
結着樹脂にはポリエステル樹脂を用いるのが好ましい。このポリエステル樹脂は、アルコールとカルボン酸との縮重合によって得られる。ここで、ポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgは熱保存性の関係から55℃以上がよく、より好ましくは60℃以上が良い。
使用されるアルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、及びビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノール類、その他二価のアルコール単量体、三価以上の多価アルコール単量体を挙げることができる。
また、カルボン酸としては、例えばマレイン酸、フマール酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、マロン酸等の二価の有機酸単量体、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等の三価以上の多価カルボン酸単量体を挙げることができる。
本発明においては、トナー中の樹脂成分(トナー用結着樹脂)として、ポリエステル樹脂以外の樹脂を、トナーの性能を損なわない範囲(母体樹脂及び添加樹脂の熱的性質、種類にもよるが通常50%未満、より好ましくは30%未満)で、併用することもできる。この場合の使用可能な樹脂としては、例えば次のようなものが挙げられるが、これらに限定はされない。
ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリα−メチルスチレン、スチレン/クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/塩化ビニル共重合体、スチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体(スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/メタクリル酸エステル共重合体(スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/α−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル/アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン/酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン/エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等、石油系樹脂、水素添加された石油系樹脂。
これらの樹脂は単独使用に限らず、二種以上併用することもできる。また、これらの製造法も特に限定されるものではなく、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれも利用できる。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン系染料等の染顔料など、従来公知の染顔料をも単独あるいは混合して使用し得、ブラックトナーとしてもフルカラートナーとしても使用できる。これらの着色剤の使用量はトナー樹脂成分に対して、通常1〜30重量%、好ましくは3〜20重量%である。
トナー母体粒子中には必要に応じて帯電制御剤が含有される。帯電制御剤としては、ニグロシン染料、金属錯塩型染料、第四級アンモニウム塩等の従来公知の極性制御剤も、単独あるいは混合して使用できる。これらの極性制御剤の使用量は、トナー樹脂成分に対し、0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部である。
また、本発明におけるトナー母体粒子には、カルナバワックス、モンタン系ワックス、酸化ライスワックス、固形シリコーンワニス、高級脂肪酸高級アルコールおよび低分子量ポリプロピレンワックス等の従来公知の離型剤をも混合して使用できる。特に脱遊離脂肪酸型カルナバワックスの使用が好ましい。カルナウバワックスとしては、微結晶のものが良く、酸価が5以下であり、トナー樹脂成分中に分散したときの粒子径が1μm以下の粒径であるものが好ましい。これら離型剤のトナー母体粒子中への添加量は、1〜20重量%、より好ましくは3〜10重量%が良い。
無機微粒子(流動性改良剤)としては、酸化ケイ素、酸化チタン、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、チタン酸バリウム等、従来公知の流動性改良剤をも単独あるいは混合して使用できる。無機微粒子の大きさは平均粒径0.005〜0.2μmが適当であり、好ましくは0.01〜0.1μmである。平均粒径が0.2μmより大きいとトナーの流動性が悪くなり、帯電不良からトナー飛散までが生じてしまう。一方、平均粒径が0.005μmより小さいとトナー母体粒子の樹脂表面に埋め込まれやすくなり、流動性が機能しなくなってしまう。これらの無機微粒子の使用量は、トナー母体粒子100重量部に対し、1.0〜3.0重量部、好ましくは0.5〜2重量部である。
次に、本発明の潜像担持体(以下、電子写真感光体あるいは感光体と表記する場合がある)を図面に沿って説明する。
図1は、本発明に使用する電子写真感光体を表わす断面図であり、導電性支持体(31)上に、電荷発生物質と電荷輸送物質を主成分とする単層感光層(33)が設けられ、その感光層上に保護層(39)が設けられている。
図2は、本発明に使用する電子写真感光体の別の構成例を示す断面図であり、感光層が、電荷発生物質を主成分とする電荷発生層(35)と、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層(37)とが積層された構成であり、電荷輸送層(37)上に保護層(39)が設けられている。
図3は、本発明に使用する電子写真感光体の更に別の構成例を示す断面図であり、感光層が、電荷輸送物質を主成分とする電荷輸送層(37)と電荷発生物質を主成分とする電荷発生層(35)とが積層された構成であり、電荷発生層(35)上に保護層(39)が設けられている。
導電性支持体(31)は、体積抵抗1010Ωcm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、銀、金、白金等の金属、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物を、蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状又は円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレス等の板又はそれらを素管化後、切削、超仕上げ、研磨等で表面処理した管等からなるものである。
電荷発生層(35)は、電荷発生材料を主成分とする層である。電荷発生材料には、無機又は有機材料が用いられ、代表的なものとしては、モノアゾ顔料、ジスアゾ顔料、トリスアゾ顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、キナクリドン系顔料、キノン系縮合多環化合物、スクアリック酸系染料、フタロシアニン系顔料、ナフタロシアニン系顔料、アズレニウム塩系染料、セレン、セレン−テルル合金、セレン−ヒ素合金、アモルファス・シリコン等が挙げられ、特に、CuKαの特性X線(波長1.514Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニン、及び、下記構造式(A)で表わされるアゾ顔料;
Figure 2005121833
(式中、Cp、Cpは下記(B)式で表わされるカップラー残基を表わし、同一でも異なっていても良い。R201、R202はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていても良い。)
Figure 2005121833
(式中、R203は、水素原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基を表わす。R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル基、エチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わし、Zは置換もしくは無置換の芳香族炭素環または置換もしくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子群を表わす)は、好ましく用いられる。これら電荷発生材料は、単独で用いてもよく、2種以上混合して用いてもよい。
電荷発生層(35)は、電荷発生材料を適宜バインダー樹脂とともに、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオキサン、2−ブタノン、ジクロルエタン等の溶媒を用いて、ボールミル、アトライター、サンドミルなどにより分散し、分散液を塗布することにより形成できる。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート法等により行なう。
前記の適宜用いられるバインダー樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルケトン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリアミド樹脂等を挙げることができる。バインダー樹脂の量は、重量基準で電荷発生材料1部に対して0〜2部が適当である。
電荷発生層(35)は、公知の真空薄膜作製法によっても形成することができる。電荷発生層(35)の膜厚は、通常は0.01〜5μm、好ましくは0.1〜2μmである。
電荷輸送層(37)は、電荷輸送材料及びバインダー樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形成できる。また、必要により可塑剤やレベリング剤等を添加することもできる。
電荷輸送材料のうち、低分子電荷輸送材料には、電子輸送材料と正孔輸送材料とがある。
電子輸送材料としては、例えば、クロルアニル、ブロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−5,5−ジオキサイド等の電子受容性物質が挙げられる。これらの電子輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
正孔輸送材料としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体等の電子供与性物質が挙げられる。これらの正孔輸送材料は、単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いてもよい。
また、電荷輸送材料として高分子電荷輸送材料を用いる場合、適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥して電荷輸送層を形成してもよい。高分子電荷輸送材料は、上記低分子電荷輸送材料に電荷輸送性置換基を主鎖又は側鎖に有した材料であればよい。特に好ましい高分子電荷輸送材料はポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテルなどであり、中でもトリアリールアミン構造を有するポリカーボネートの使用が有利である。
さらに必要により、高分子電荷輸送材料にバインダー樹脂、低分子電荷輸送材料、可塑剤、レベリング剤、潤滑剤等を適量添加することもできる。
電荷輸送材料と共に電荷輸送層(37)に使用されるバインダー樹脂としては、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアリレート樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルトルエン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性又は熱硬化性樹脂が挙げられる。
電荷輸送層(37)に使用されるバインダー樹脂として後述する表面保護層と同様放射線架橋樹脂を用いることも可能である。この場合電荷輸送材料は前記電荷輸送材料にアクリレート若しくはメタクリレート付加物したものが好ましい。これにより電荷輸送層全体が架橋構造となり外的応力に対しての強度が飛躍的に向上する。
必要により電荷輸送層(37)に添加される可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等、樹脂に汎用の可塑剤を挙げることができ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜30%程度が適当である。
必要により電荷輸送層(37)に添加されるレベリング剤としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル類、側鎖にパーフルオロアルキル基を有するポリマー又はオリゴマーが挙げられ、その使用量は、重量基準でバインダー樹脂に対して0〜1%程度が適当である。
溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、2−ブタノン、モノクロルベンゼン、ジクロルエタン、塩化メチレン等が挙げられる。
電荷輸送層(37)の厚さは、5〜30μmの範囲で所望の感光体特性に応じて適宜選択すればよい。
本発明においては、感光層に含有される電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層の40重量%以上とするのが好ましい。40重量%未満では、感光体へのレーザ書き込みにおけるパルス光露光において高速電子写真プロセスでの充分な光減衰時間が得られず好ましくない。
本発明の感光体における電荷輸送層移動度は、2.5×10〜5.5×10V/cmの範囲の電荷輸送層電界強度の条件下で、3×10−5cm/V・s以上であることが好ましく、7×10−5cm/V・s以上であることがより好ましい。この移動度は、各使用条件下でこれを達成するように構成を適宜調整できる。この移動度は、従来公知のTOF(Time Of Flight)法により求めればよい。
本発明の積層型電子写真感光体には、導電性支持体(31)と感光層との間に下引き層を形成することができる。下引き層は一般に樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤を用いて塗布することを考慮すると、一般の有機溶剤に対して耐溶解性の高い樹脂であることが望ましい。
このような樹脂としては、ポリビニルアルコール樹脂、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等三次元網目構造を形成する硬化型樹脂等が挙げられる。
また、下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等のために、酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物の微粉末を加えてもよい。
この下引き層は、上記の感光層と同様、適当な溶媒、塗工法を用いて形成することができる。
さらに、下引き層として、シランカップリング剤、チタンカップリング剤、クロムカップリング剤等を使用して、例えば、ゾル−ゲル法等により形成した金属酸化物層を用いることも有用である。この他に、下引き層には、Alを陽極酸化したものにより形成したもの、ポリパラキシリレン(パリレン)等の有機物、SiO、SnO、TiO、ITO、CeO等の無機物を真空薄膜作製法により形成したものも有効である。
下引き層の膜厚は、0〜5μmが適当である。
次に表面保護層について説明する。
本発明の表面保護層の形成には溶媒等を使用する場合があるが、この場合の溶媒としては下引き層、感光層形成用の溶媒と同様のものが挙げられる。またこれらの溶媒の代わりに、取扱いを容易にするため反応性稀釈剤を使用することができる。反応性稀釈剤としては2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリットトリアクリレート等が挙げられる。表面保護層の膜厚は2〜10μmが適当である。
表面保護層の形成に用いられる放射線架橋剤としては放射線照射により重合反応を起こし、硬化して樹脂となるモノマー又はオリゴマー(又はプレポリマー)であれば使用できる。
このようなモノマー又はオリゴマーとしては(ポリ)エステルアクリレート、(ポリ)ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、シリコーンアクリレート等やメラミンアクリレートがある。(ポリ)エステルアクリレートは1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール(プロピレンオキサイドとして)、ジエチレングリコール等の多価アルコールとアジピン酸、無水フタル酸、トリメリット酸等の多塩基酸とアクリル酸とを反応させたものである。その構造例を(a)〜(c)に示す。
(a)アジピン酸/1,6−ヘキサンジオール/アクリル酸
Figure 2005121833
(b)無水フタル酸/プロピレンオキサイド/アクリル酸
Figure 2005121833
(c)トリメリット酸/ジエチレングリコール/アクリル酸
Figure 2005121833
(ポリ)ウレタンアクリレートは、トリレンジイソシアネート(TDI)のようなイソシアネート基を有する化合物に、ヒドロキシル基を有するアクリレートを反応させたものである。その構造例を(d)に示す。なお、HEAは2−ヒドロキシエチルアクリレート、HDOは1,6−ヘキサンジオール、ADAはアジピン酸の略である。
(d)HEA/TDI/HDO/ADA/HDO/TDI/HEA
Figure 2005121833
エポキシアクリレートは、構造から大別してビスフェノールA型、ノボラック型及び脂環型とがあり、これらエポキシ樹脂のエポキシ基をアクリル酸でエステル化し官能基をアクリロイル基としたものである。その構造例を(e)〜(g)に示す。
(e)ビスフェノールA−エピクロルヒドリン型/アクリル酸
Figure 2005121833
(f)フェノールノボラック−エピクロルヒドリン型/アクリル酸
Figure 2005121833
(g)脂環型/アクリル酸
Figure 2005121833
ポリブタジエンアクリレートは、末端OH基含有1,2ポリブタジエンにイソシアネートや1,2−メルカプトエタノール等を反応させてから、更にアクリル酸等を反応させたものである。その構造例を(h)に示す。
(h)
Figure 2005121833
シリコーンアクリレートは、例えば、有機官能性トリメトキシシランとシラノール基含有ポリシロキサンとの縮合反応(脱メタノール反応)によりメタクリル変性したものであり、その構造例を(i)に示す。
(i)
Figure 2005121833
これらの架橋剤は単独で又は2種以上が混合して使用される。
前記の架橋剤の中では、2官能モノマーよりも多官能モノマーが好ましい。さらに多官能モノマーにおいても分子鎖が短く架橋密度が高い、分子量/官能基数が200以上となるもの少なくとも1種含まれることが好ましい。
次に、本発明において使用される光重合開始剤はラジカル反応型とイオン反応型に大別でき、更にラジカル反応型は光開裂型と水素引抜き型とに分けられる。光重合開始剤の例としては次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
1)ベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、イソプロピルベンゾインエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインメチルエーテル
2)α−アシロキシムエステル、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシシカルボニル)、オキシム、
3)ベンジルケタール、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノンベンジル、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
4)アセトフェノン誘導体、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン
5)ケトン−(ケトン−アミン系)、ベンゾフェノン、クロロチオキサントン、2−クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、塩素置換ベンゾフェノン
これらの光重合開始剤は、単独で又は2種以上混合して使用される。添加量としては架橋剤1重量部に対して0.005〜1.0重量部が好ましく、更に好ましくは0.01〜0.5重量部である。
本発明で使用される光重合促進剤は、ベンゾフェノン系やチオキサントン系などの水素引抜きタイプの光重合開始剤に対し、硬化速度を向上させる効果があるものであり、例えば芳香族系の第3級アミンや脂肪族アミン系のものがある。具体的には、P−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、P−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステルなどが挙げられる。
これら光重合促進剤は単独で又は2種以上混合して使用される。添加量としては光重合開始剤1重量部に対して0.1〜5重量部が好ましく、更に好ましくは0.3〜3重量部である。
これらの架橋剤を硬化する際の雰囲気中の酸素が硬化を阻害するため、表面の硬化度合が低くなることが知られている。これが、表面保護層のキズ、フィルミング、磨耗の原因となる。上記酸素阻害を防止する方法としては、酸素濃度が5%以下の雰囲気で硬化性樹脂を硬化することが挙げられる。好ましくは2%以下である。酸素阻害を防止することで、硬化性樹脂は表面まで完全に硬化する。また表面が完全に架橋することにより表面エネルギーは飛躍的に上昇する。
本発明の放射線照射装置としては紫外線照射装置、電子線照射装置等が挙げられる。
本発明に用いる紫外線照射装置は、光源、灯具、電源、冷却装置、搬送装置から構成されている。光源には水銀ランプ、メタルハライドランプ、カリウムランプ、水銀キセノンランプ、フラッシュランプがあるが、前記した光重合開始剤及び光重合促進剤の紫外線吸収波長に対応した発光スペクトルを有する光源を使用すればよい。また紫外線照射条件については、架橋剤を架橋するために必要な照射エネルギーに応じてランプ出力、搬送速度を決めればよい。紫外線照射時に発生したラジカルは数時間残留するため滞留時間を設けることにより残留モノマーの反応が進むことが確認されている。
さらに前記した表面保護層の架橋剤は電子線を用いて架橋させることもできる。電子線により架橋をする場合は光重合開始剤を必要としない。但し電子線は透過力が大きく感光特性に影響が大きいため安定した生産性が得られにくい。
また、電子線を用いる場合も酸素阻害やオゾン発生等より酸素濃度は2%以下とする必要がある。
表面保護層に用いられる電荷輸送物質は電荷輸送層に用いられるものと同じ材料が用いられるが、好ましくはアクリレート若しくはメタクリレート付加物が好ましい。該電荷輸送材料のアクリレート若しくはメタクリレート基がバインダーとなる架橋剤の官能基と架橋反応することにより塗膜構造が安定しより耐傷、耐磨耗性に優れ、高い表面エネルギーである表面保護層を得ることができる。
本発明の表面保護層に含有される電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層の30重量%以上50重量%以下とするのが好ましい。30重量%未満では、感光体へのレーザ書き込みにおけるパルス光露光において高速電子写真プロセスでの充分な光減衰時間が得られず好ましくない。50重量%を超えると架橋剤の架橋反応に著しく悪影響を与えるからである。
本発明においては、感光層と保護層との間に別の中間層を形成することも可能である。中間層には、一般にバインダー樹脂を主成分として用いる。このバインダー樹脂としては、ポリアミド樹脂、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等を挙げることができる。
中間層の形成法としては、上記の通常の塗布法が採用される。中間層の厚さは、0.05〜2μm程度が適当である。
また、本発明においては、耐環境性の改善のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止する目的で、各層に酸化防止剤、可塑剤、滑剤、紫外線吸収剤、低分子電荷輸送物質およびレベリング剤を添加することができる。
各層に添加できる酸化防止剤としては下記のようなものが例示できる。
フェノール系化合物:2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス[3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル)ブチリックアッシド]グリコールエステル、トコフェロール類等。
パラフェニレンジアミン類:N−フェニル−N−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−N,N−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミン等。
ハイドロキノン類:2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オクタデセニル)−5−メチルハイドロキノン等。
有機硫黄化合物類:ジラウリル−3,3−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3−チオジプロピオネート等。
有機燐化合物類:トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィン等。
各層に添加できる可塑剤としては下記のようなものが例示できる。
リン酸エステル系可塑剤:リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニル、リン酸トリクロルエチル、リン酸クレジルジフェニル、リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシル、リン酸トリフェニル等。
フタル酸エステル系可塑剤:フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチルデシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル等。
芳香族カルボン酸エステル系可塑剤:トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n−オクチル、オキシ安息香酸オクチル等。
脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤:アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチル等。
脂肪酸エステル誘導体系可塑剤:オレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、トリアセチン、トリブチリン等。
オキシ酸エステル系可塑剤:アセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチル等。
エポキシ系可塑剤:エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジデシル等。
二価アルコールエステル系可塑剤:ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラート等。
含塩素系可塑剤:塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂肪酸メチル等。
ポリエステル系可塑剤:ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリエステル、アセチル化ポリエステル等。
スルホン酸誘導体系可塑剤:p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミド等。
クエン酸誘導体系可塑剤:クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエン酸−n−オクチルデシル等。
その他:ターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン酸メチル等。
また、各層に添加できる滑剤としては下記のようなものが例示できる。
炭化水素系化合物:流動パラフィン、パラフィンワックス、マイクロワックス、低重合ポリエチレン等。
脂肪酸系化合物:ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等。
脂肪酸アミド系化合物:ステアリルアミド、パルミチルアミド、オレインアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド等。
エステル系化合物:脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル等。
アルコール系化合物:セチルアルコール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセロール等。
金属石けん:ステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等。
天然ワックス:カルナバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、モンタンロウ等。
その他:シリコーン化合物、フッ素化合物等。
各層に添加できる紫外線吸収剤としては下記のようなものが例示できる。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤:2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2,4−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,2,4,4−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2−ジヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノン等。
サルシレート系紫外線吸収剤:フェニルサルシレート、2,4ジ−t−ブチルフェニル3,5−ジ−t−ブチル4ヒドロキシベンゾエート等。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤:(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2−ヒドロキシ3−ターシャリブチル5−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール等。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤:エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル2−カルボメトキシ3(パラメトキシ)アクリレート等。
クエンチャー(金属錯塩系)紫外線吸収剤:ニッケル(2,2チオビス(4−t−オクチル)フェノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカルバメート、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェート等。
HALS(ヒンダードアミン)系紫外線吸収剤:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン等。
さらに、本発明の電子写真感光体を用いる電子写真プロセスにおいては、保護層上に滑材を供給することにより、耐摩耗性が良好な状態での更に優れたフィルミング抑制が可能であり、ここで用いる滑材としては、ステアリン酸亜鉛、ラウリル酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属セッケンや、ポリテトラフルオロエチレンやポリフッ化ビニリデンやPFA等のフッ素樹脂微粉末、ポリエチレンやポリプロピレン等のエチレン系樹脂微粉末等が挙げられる。特にステアリン酸亜鉛やステアリン酸カルシウムが好ましい。
感光体上に供給する滑材の量は、多すぎる場合には転写出力画像上への出力量も多くなり、定着不良の原因となり好ましくない。また、滑材の供給過剰により感光体表面の摩擦係数が0.1程度に低下した場合には画像濃度低下を引き起こし好ましくない。一方、滑材の供給量が少ない場合にはトナー成分の感光体上へのフィルミングが発生し、画像流れや中間調の不均一性を招き好ましくない。こうしたことを想定して、例えば、トナー中に粉末状滑材を含有させ感光体表面に供給する場合には、トナー中に0.1〜0.2重量%の含有量が好ましい。
次に、図面を用いて本発明の電子写真方法並びに電子写真装置を詳しく説明する。
図4は、本発明の電子写真装置を説明するための概略図であり、下記するような変形例も本発明の範疇に属するものである。すなわち、図4において、感光体(1)は導電性支持体上に感光層とフィラーを含有する最表層が設けられてなる。感光体(1)はドラム状の形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状のものであっても良い。
帯電ローラー(8)、転写前チャージャ(12)、図示してない転写チャージャ、同分離チャージャ、クリーニング前チャージャ(17)には、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド・ステート・チャージャー)、帯電ローラを始めとする公知の手段が用いられる。帯電部材は、オゾン発生の低減や消費電力の低減の観点から、感光体に対し接触もしくは近接配置したものが良好に用いられる。本発明のように感光体の耐摩耗性を向上させた場合、繰り返し使用における感光体表面への低抵抗物質の堆積が、画像ボケを引き起こす場合がある。この低抵抗物質の発生は主に帯電部材から発生する反応性ガスに基づくものであり、接触もしくは近接配置した帯電部材を用いることは非常に有効である。
中でも、帯電部材への汚染を防止するため、感光体と帯電部材表面の間に適度な空隙を有する、感光体近傍に近接配置された帯電機構が有効に使用される。この際、感光体表面と帯電部材表面の空隙は、帯電の安定性の点から200μm以下が有効である。より好ましくは100μm以下である。また、帯電用部材により感光体に帯電を施す際、帯電部材に直流成分に交流成分を重畳した電界により感光体に帯電を与えることにより、帯電ムラを低減することが可能で効果的である。
転写手段には、一般に上記の帯電器が使用できるが、図4に示されるように転写ベルト(15)を使用したものが有効に使用できる。
また、画像露光部(10)、除電ランプ(7)等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。そして、所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
かかる光源等は、図4に示される工程の他に光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、感光体に光が照射される。
現像ユニット(11)により感光体(1)上に現像されたトナーは、転写紙(14)に転写されるが、全部が転写されるわけではなく、感光体(1)上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、ファーブラシ(18)およびクリーニングブラシ(19)により、感光体より除去される。クリーニングは、クリーニングブラシだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシにはファーブラシ、マグファーブラシを始めとする公知のものが用いられる。
電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。かかる現像手段には、公知の方法が適用されるし、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
図5には、本発明による電子写真プロセスの別の例を示す。感光体(21)は少なくとも感光層を有し、さらに最表面層にフィラーを含有しており、駆動ローラ(22a),(22b)により駆動され、帯電器(23)による帯電、光源(24)による像露光、現像(図示せず)、帯電器(25)を用いる転写、光源(26)によるクリーニング前露光、ブラシ(27)によるクリーニング、光源(28)による除電が繰返し行なわれる。
図5においては、感光体(21)(勿論この場合は支持体が透光性である)に支持体側よりクリーニング前露光の光照射が行なわれる。
更に、図示しないが、感光体表面上にステアリン酸亜鉛を供給する部材を設けても良い。感光体表面上にステアリン酸亜鉛を供給することにより耐摩耗性が良好な状態でのフィルミング抑制が可能であり、さらにまた、該感光体を具備する電子写真プロセスにおいて、非画像形成時に感光体上へのトナー付着とクリーニング部でのトナー回収動作の繰り返しにより、耐摩耗性を保持した上での画像流れ抑制に効果を有するものである。また、前記ステアリン酸亜鉛の供給手段として、現像部中に存在する現像剤(トナー)中に、ステアリン酸亜鉛を含有させることは非常に有効な手段である。
感光体上に供給するステアリン酸亜鉛の量は、多すぎる場合には転写出力画像上への出力量も多くなり、定着不良の原因となり好ましくない。また、ステアリン酸亜鉛の供給過剰により感光体表面の摩擦係数が0.1程度に低下した場合には画像濃度低下を引き起こし好ましくない。一方、少ない場合にはトナー成分の感光体上へのフィルミングが発生し、画像流れや中間調の不均一性を招き好ましくない。例えば、トナー中にステアリン酸亜鉛を含有させ感光体表面に供給する場合には、トナー中に0.1〜0.2重量%の含有量が好ましい。
また、本発明による画像形成プロセスでは、非画像形成時に感光体へのトナー付着とクリーニング部でのトナー回収動作により耐摩耗性を保持した状態で感光耐表面へのフィルミングの抑制と、さらに帯電による生成物の付着、堆積の抑制を達成することが可能である。これは感光体上の各種付着物がトナーとともに排出される清浄効果を有しているためと考えられる。このトナー付着及び回収動作は、中間調程度のトナー付着量と30秒程度の動作時間(感光体径30mm、線速125mm/sの場合)で効果的であり、これ以上の付着量、動作時間は、クリーニング部への負荷増大とトナー消費量の増加を考え好ましくない。感光体径、線速が異なる場合においては、上記と同様の動作条件になるように適宜調整すれば良い。
以上の電子写真プロセスは、本発明における実施形態を例示するものであって、もちろん他の実施形態も可能である。例えば、図5において支持体側よりクリーニング前露光を行なっているが、これは感光層側から行なってもよいし、また、像露光、除電光の照射を支持体側から行なってもよい。一方、光照射工程は、像露光、クリーニング前露光、除電露光が図示されているが、他に転写前露光、像露光のプレ露光、およびその他公知の光照射工程を設けて、感光体に光照射を行なうこともできる。
以上に示すような画像形成手段は、複写装置、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれていてもよいが、プロセスカートリッジの形でそれら装置内に組み込まれてもよい。プロセスカートリッジとは、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1つの装置(部品)であるが、本発明においては、少なくとも感光体と、本発明のトナーを収納した現像手段とをもつことが必要である。プロセスカートリッジの形状等は多く挙げられるが、一般的な例として、図6に示すものが挙げられる。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明が実施例により制約を受けるものではない。なお、部はすべて重量部である。また、ここで用いられた測定法は下記のとおりである。
1)GPC
ここで、重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnの値は、種々の方法により求めることができ、測定方法の相異によって若干の差異があるが、本発明においては、下記の測定法に準じて求めたものと定義する。すなわち、ゲル・パーミュエーション・クロマトグラフィ(GPC)によって以下に記す条件で重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnを測定する。温度40℃において、溶媒(テトラヒドロフラン)を毎分1.2mlの流速で流し、濃度15ml/5mlのテトラヒドロフラン試料溶液を試料重量として3mg注入し測定を行なう。試料の分子量測定にあたっては、当該試料の有する分子量が数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の分子量の対数とカウント数が直線となる範囲内に包含される測定条件を選択する。なお、測定結果の信頼性は、上述の測定条件で行なったNBS706ポリスチレン標準試料が、
重量平均分子量Mw=28.8×10
数平均分子量Mn=13.7×10
となることにより確認することができる。また、用いるGPCのカラムとしては、前記条件を満足するものであるならばいかなるカラムを採用してもよい。具体的には、例えばTSK−GEL、GMH6(東洋曹達社製)等を用いることができる。なお、溶媒および測定温度は記載した条件に限定されるものではなく適当な条件に変更してもよい。
2)キャリア粒度分布の測定
i)採取した試料をよく混合した後、100g秤量する。
ii)秤量したサンプルを、各粒度分布測定用ふるいを重ねた最上段のふるいに入れ、ロータップふるい振とう機にかける。(ふるい振とうきの運転時間は6分以上とし、8分を目安とする。)
iii)ロータップふるい振とう機停止後、各ふるい上試料を絵筆にて採取し、上皿天秤を用いて上段のものから順次0.1gまで秤量する。
iv)得られた結果を、重量百分率で小数第一位までに丸める。
3)磁気特性測定手順
i)直流磁化特性自動記録装置:横河北辰電機社製 Type3257−36
ii)電磁石形磁化器:横河北辰電機社製 Type3261−15
iii)ピックアップコイル(Bi&Hコイル):横河北辰電機社製 Type3261−20
iv)資料セル(アクリル樹脂製)
v)電子天秤:最小目盛り1mg
(トナーAの作成)
ポリエステル樹脂(A) 60部
ポリエステル樹脂(B) 40部
水添石油樹脂(水素添加率90%、
組成:ジシクロペンタジエン+芳香族系炭化水素) 15部
カルナバワックス(融点82℃、酸価2) 3部
カーボンブラック(#44:三菱化成製) 8部
含クロムモノアゾ錯体 3部
上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で充分撹搬混合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約30分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物をジェットミルで粉砕分級し、体積平均粒径8.0μmの粒径のトナーを得た。このトナーの数平均分子量(Mn)は2,600、分子量1,000以下の分子の割合は43個数%であった。更に添加剤(R972日本アエロジル社製)をトナー100部に対して1.2部添加し、ヘンシェルミキサーで攪拌混合後メッシュを通して大粒径の粒子を削除し最終トナーを得た。なお、上記ポリエステル(A)、(B)は下記表1のとおりである。
Figure 2005121833
(トナーBの作成)
トナーAにおける添加剤量を0.5部に変更すること以外は同様にしてトナーBを得た。
(キャリアの作成)
芯材F−300 5000部
ジメチルシリコーンレジン 90部
γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン 9部
導電性カーボンブラック 11部
トルエン 810部
流動床内の回転式底板ディスクを高速回転させて、旋回流を形成させながらコートを行なうコーティング装置を使用して、当該コート液を上述のキャリア芯材上に塗布した。得られたキャリアを電気炉で温度300℃で1時間加熱し、キャリアを得た。なお、上記キャリア芯材F−300は下記表2のものである。
Figure 2005121833
(現像剤の作成)
上記トナー4.0部と上記キャリア96.0部をターブラーT2C型で混合攪拌し二成分現像剤とした。
(感光体の作成)
直径30mmのアルミニウム基体上に、下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、電荷輸送層塗工液を、その順に塗布、乾燥し、3.5μmの下引き層、0.15μmの電荷発生層、20μmの電荷輸送層を積層し電子写真感光体Aを作成した。このとき各層の塗工は浸漬塗工法により行なった。
〔下引き層塗工液〕
二酸化チタン粉末 400部
メラミン樹脂 65部
アルキッド樹脂 120部
2−ブタノン 400部
〔電荷発生層塗工液〕
下記構造のビスアゾ顔料 8部
Figure 2005121833
下記組成のトリスアゾ顔料 6部
Figure 2005121833
ポリビニルブチラール 5部
2−ブタノン 200部
シクロヘキサノン 400部
〔電荷輸送層塗工液〕
ポリカーボネート 10部
下記構造式の電荷輸送物質 8部
テトラヒドロフラン 200部
Figure 2005121833

引き続き電子写真感光体Aに下記組成の保護層塗工液1をスプレー法により塗布、乾燥、硬化し5μmの保護層を積層して電子写真感光体Bを作製した。このときの硬化条件は紫外線線照射装置としてアイグラフィック社製紫外線照射装置を用い、酸素濃度18%の雰囲気で120W/cmのメタルハライド型紫外線ランプを用いラインスピード8m/minにて紫外線照射を行なった。
〔保護層塗工液1〕
トリメチロロプロパントリアクリレート(日本化薬社製TMPTA) 10部
上記構造式の電荷輸送物質 7部
イルガキュア184(日本チバガイギ社ー製) 0.5部
テトラヒドロフラン 700部
シクロヘキサノン 200部
電子写真感光体Bの保護層効果条件酸素濃度を5%の雰囲気で行なった電子写真感光体Cを作成した。
電子写真感光体Aに下記組成の保護層塗工液2をスプレー法により塗布、乾燥、硬化し5μmの保護層を積層して電子写真感光体Dを作製した。このときの硬化条件は紫外線線照射装置としてアイグラフィック社製紫外線照射装置を用い、酸素濃度5%の雰囲気で120W/cmのメタルハライド型紫外線ランプを用いラインスピード8m/minにて紫外線照射を行なった。
〔保護層塗工液2〕
トリメチロロプロパントリアクリレート(日本化薬社製TMPTA) 10部
トリフェニルアミンのアクリレート付加物 7部
イルガキュア184(日本チバガイギ社ー製) 0.5部
テトラヒドロフラン 700部
シクロヘキサノン 200部
(実施例1)
トナーAを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Cが組み込まれている。前記組み合わせで耐久性試験を200k枚まで実施し、画像評価と感光体の摩耗量を測定した。その結果を表3に記す。なお、上記imagio MF4570は低温定着トナーに対応して、定着温度を従来より10〜20℃低く制御するように設定している。
(実施例2)
トナーAを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Dが組み込まれている。前記組み合わせで耐久性試験を200k枚まで実施し、画像評価と感光体の摩耗量を測定した。その結果を表3に記す。
(比較例1)
トナーBを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Aが組み込まれている。前記組み合わせで画像評価を実施したところ画像濃度が低く、ひどく解像の悪い画像であった。次に耐久性試験を実施しようとしたが、1k枚通紙したところで、感光体表面にトナーが多数フィルミングしたため継続できなかった。
(比較例2)
トナーBを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Bが組み込まれている。前記組み合わせで画像評価を実施したところ画像濃度が低く、ひどく解像の悪い画像であった。次に耐久性試験を実施しようとしたが、1k枚通紙したところで、感光体表面にトナーが多数フィルミングしたため継続できなかった。
(比較例3)
トナーBを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Cが組み込まれている。前記組み合わせで耐久性試験を200k枚まで実施し、画像評価と感光体の摩耗量を測定した。その結果を表3に記す。
(比較例4)
トナーBを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Bが組み込まれている。次に耐久性試験を実施しようとしたが、10k枚通紙したところで、感光体表面にトナーが多数フィルミングしたため継続できなかった。
(比較例5)
トナーAを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Aが組み込まれている。次に耐久性試験を実施しようとしたが、10k枚通紙したところで、感光体表面にトナーが多数フィルミングしたため継続できなかった。
(比較例6)
トナーAを使用した二成分現像剤をリコー社製imagio MF4570の現像部にセットした。前記imagio MF4570には感光体Bが組み込まれている。前記組合せで画像評価を実施したところ画像濃度が低く、ひどく解像の悪い画像であった。次に耐久性試験を実施しようとしたが、10k枚通紙したところで、感光体表面にトナーが多数フィルミングしたため継続できなかった。
Figure 2005121833
実施例1、2と比較例1〜6の比較から本発明の低分子量成分を多く含むトナーでは、無機微粒子を多量にトナーに添加し、且つ、最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されている感光体(潜像担持体)の組み合わせにより、はじめて高耐久、高画質の画像形成方法及び画像形成装置が達成できることが判る。特に、比較例3、4との比較では無機微粒子を多量にトナーに添加した効果、比較例5では放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されている感光体(潜像担持体)の耐磨耗性が顕著に表われてる。更に比較例6との比較では該感光体の硬化条件の一つである酸素濃度を5%以下の雰囲気にしたことによる効果がはっきりと見て取れる。酸素濃度を5%以下の雰囲気にすることにより感光体表面の硬化を酸素が阻害する現象が低減され、それにより表面まで完全な架橋膜となることで表面強度及び表面エネルギーが上昇した効果が表われている。
(実施例3)
実施例2で使用した感光体の電荷発生層塗工液を以下のものに変更した以外は、実施例2と全く同様にして感光体を作成し、耐久性試験を行なった。
(電荷発生層塗工液)
下記構造のビスアゾ顔料 8部
Figure 2005121833
下記構造のトリスアゾ顔料 6部
Figure 2005121833
ポリビニルブチラール 5部
2−ブタノン 200部
シクロヘキサノン 400部
(実施例4)
実施例2で使用した感光体の電荷発生塗工液を以下のものに変更した以外は、実施例2と全く同様にして感光体を作成し、耐久性試験を行なった。
(電荷発生層塗工液)
図7に示す下記XDスペクトルを有するチタニルフタロシアニン 8部
ポリビニルブチラール 5部
2−ブタノン 400部
(実施例5)
実施例2で使用したリコー社製imagio MF4570を改造し、帯電部材を接触帯電ローラーからスコロトロンチャージャーに変更し、実施例2と同様に耐久性試験を行なった。なお、未露光部の感光体の表面電位が実施例2と同じ(−900V)になるように、印加電圧とグリッド電圧を調整した。
(実施例6)
実施例2で使用したリコー社製imagio MF4570を改造し、帯電部材である帯電ローラーの両端部(非画像領域)に厚さ250μmのテフロン(登録商標)テープを巻き付け、感光体表面と帯電部材表面の空隙を250μmになるようにセットし、実施例2と同様に耐久性試験を行なった。なお、帯電は実施例2と同様にDC成分のみとし、未露光部の感光体の表面電位が実施例2と同じ(−900V)になるように、印加電圧を調整した。
(実施例7)
実施例6に準じて、厚さ100μmのテフロン(登録商標)テープを巻き付け、感光体表面と帯電部材表面の空隙を100μmになるようにセットし、実施例2と同様に耐久性試験を行なった。なお、帯電は実施例2と同様にDC成分のみとし、未露光部の感光体の表面電位が実施例2と同じ(−900V)になるように、印加電圧を調整した。
(実施例8)
実施例7における帯電条件を以下のように変更した以外は、実施例7と同様に耐久性試験を行なった。
帯電条件:
DCバイアス:−900V
ACバイアス:1.8kV(peak to peak)、周波数2kHz
以上、実施例3〜8の耐久性試験結果を実施例2の結果と比較して、表4に示す。
Figure 2005121833
実施例2との比較から、特定の電荷発生物質を含有した場合(実施例3、4)には、感光体の光感度が大きくなり、実機中での所定の露光部電位を得るための書き込み光量を押さえることができた。その結果、文字太りが抑制され、解像度の高い画像が得られた。チャージャーを用いた場合(実施例5)には、オゾン臭が強かったこと、ラン後の画像においてわずかに画像ボケが認められた。これより、接触部材の効果が現れている(実施例2)。近接帯電部材を使用した場合(実施例6、7)には、帯電部材の汚れが実施例2と比較すると極めて少なかった。帯電部材と感光体間の空隙が大きすぎる場合には、帯電の安定性にやや欠ける点が認められた。しかしながら、ACを重畳した場合(実施例8)には、この帯電ムラも全く認められず、AC重畳の効果が現れている。
(実施例9)
実施例2の条件のまま、更に耐久性試験を100k枚追加し、合計300k枚の耐久性試験を行ない、画像評価と感光体の摩耗量を測定した。
(実施例10)
実施例9において、リコー社製imagio MF4570を改造し、クリーニング部材と帯電部材の間にステアリン酸亜鉛供給部材を設けた(棒状のステアリン酸亜鉛が複写100枚後とに10秒間押し当てられる機構)。この条件下で、実施例9と同様に耐久性試験を行ない、画像評価と感光体の摩耗量を測定した。
(実施例11)
実施例9において、現像部に供給するトナー中に0.15%の粉末状ステアリン酸亜鉛を添加した以外は、実施例9と同様に耐久性試験を行ない、画像評価と感光体の摩耗量を測定した。
(実施例12)
実施例11において、1000枚の通紙毎に、非画像形成動作として明部電位までの露光とそれに対する現像部によるトナー現像及びクリーニング部による感光体表面のトナー回収動作のみの繰り返しを20秒間実施した以外は実施例11と同様に耐久性試験を行ない、画像評価と感光体の摩耗量を測定した。
以上、実施例9〜12の耐久性試験結果を表5に示す。
Figure 2005121833
実施例10、11の様にステアリン酸亜鉛を感光体に供給することで更に磨耗量を低減することができる。更に実施例12の様に感光体表面浄化動作を行なうことで高温高湿下の(30%90%RH)でも画像ボケを完全に無くすことが可能となった。
本発明で用いられる電子写真感光体の層構成を表わした図である。 本発明で用いられる別の電子写真感光体の層構成を表わした図である。 本発明で用いられる別の電子写真感光体の層構成を表わした図である。 本発明の電子写真プロセス及び電子写真装置を説明するための図である。 本発明の別の電子写真プロセス及び電子写真装置を説明するための図である。 電子写真装置用プロセスカートリッジを説明するための図である。 実施例4で用いたチタニルフタロシアニンのXDスペクトルを表わした図である。
符号の説明
1 感光体
7 除電ランプ
8 帯電ローラー
9 イレーサ
10 画像露光部
11 現像ユニット
12 転写前チャージャ
13 レジストローラ
14 転写紙
15 転写ベルト
16 分離爪
17 クリーニング前チャージャ
18 ファーブラシ
19 クリーニングブラシ
21 感光体
22a 駆動ローラ
22b 駆動ローラ
23 帯電チャージャ
24 像露光源
25 転写チャージャ
26 クリーニング前露光
27 クリーニングブラシ
28 除電光源
31 導電性支持体
33 単層感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 保護層

Claims (24)

  1. 少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添されたトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法及び/又は画像形成装置用の潜像担持体であって、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする潜像担持体。
  2. 少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添されたトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法及び/又は画像形成装置用の潜像担持体であって、該潜像担持体は導電性基体上に少なくとも感光層及び表面保護層とを順次積層してなる電子写真感光体であり、この感光体の表面保護層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする潜像担持体。
  3. 前記保護層が電荷輸送物質を含有することを特徴とする請求項2に記載の潜像担持体。
  4. 前記電荷輸送物質がアクリレート若しくはメタクリレート付加物であることを特徴とする請求項3に記載の潜像担持体。
  5. 前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、CuKαの特性X線(波長1.514Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンであることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の潜像担持体。
  6. 前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、下記構造式(A)で表わされるアゾ顔料であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の潜像担持体。
    Figure 2005121833
    (式中、Cp、Cpは下記(B)式で表わされるカップラー残基を表わし、同一でも異なっていても良い。R201、R202はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていても良い。)
    Figure 2005121833
    (式中、R203は、水素原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基を表わす。R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル基、エチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わし、Zは置換もしくは無置換の芳香族炭素環または置換もしくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子群を表わす)
  7. 潜像担持体を用い、少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法であって、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成方法。
  8. 潜像担持体を用い、少なくとも帯電、露光、現像、転写の工程を経て転写材に画像を形成することからなり、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像工程で用いられる画像形成方法であって、該潜像担持体は導電性基体上に少なくとも感光層及び表面保護層とを順次積層してなる電子写真感光体であり、この感光体の表面保護層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記保護層が電荷輸送物質を含有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記電荷輸送物質がアクリレート若しくはメタクリレート付加物であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 少なくとも帯電、露光、現像、転写の各手段及び潜像担持体を有し、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像手段で用いられる画像形成装置であって、該潜像担持体は最表層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成装置。
  12. 少なくとも帯電、露光、現像、転写の各手段及び潜像担持体を有し、かつ数平均分子量(Mn)が3000以下で、個数分布上で分子量1000以下の分子が40%以上の結着樹脂を用いたトナー母体粒子に、無機微粒子を1.0重量%以上外添したトナーが前記現像手段で用いられる画像形成装置であって、該潜像担持体は導電性基体上に少なくとも感光層及び表面保護層とを順次積層してなる電子写真感光体であり、この感光体の表面保護層が少なくとも放射線架橋剤と電荷輸送物質からなり酸素濃度5%以下の雰囲気で放射線架橋されていることを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記保護層に電荷輸送物質を含有することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記電荷輸送物質がアクリレート若しくはメタクリレート付加物であることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、CuKαの特性X線(波長1.514Å)に対するブラッグ角2θの回折ピーク(±0.2゜)として、少なくとも27.2゜に最大回折ピークを有するチタニルフタロシアニンであることを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記潜像担持体に含有される電荷発生物質が、下記構造式(A)で表わされるアゾ顔料であることを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の画像形成装置。
    Figure 2005121833
    (式中、Cp、Cpは下記(B)式で表わされるカップラー残基を表わし、同一でも異なっていても良い。R201、R202はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基のいずれかを表わし、同一でも異なっていても良い。)
    Figure 2005121833
    (式中、R203は、水素原子、メチル基、エチル基などのアルキル基、フェニル基などのアリール基を表わす。R204、R205、R206、R207、R208はそれぞれ、水素原子、ニトロ基、シアノ基、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子、トリフルオロメチル基、メチル基、エチル基などのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシ基、ジアルキルアミノ基、水酸基を表わし、Zは置換もしくは無置換の芳香族炭素環または置換もしくは無置換の芳香族複素環を構成するのに必要な原子群を表わす)
  17. 前記露光手段が、LDあるいはLED等を使用することによって潜像担持体上に静電潜像の書き込みを行なう、所謂デジタル方式の電子写真装置であることを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 前記帯電手段が、帯電部材を潜像担持体に接触もしくは近接配置したものであることを特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載の画像形成装置。
  19. 前記帯電部材と潜像担持体間の空隙が200μm以下であることを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置。
  20. 前記帯電部材に直流成分に交流成分を重畳し、潜像担持体に帯電を与えることを特徴とする請求項18又は19に記載の画像形成装置。
  21. 前記潜像担持体表面にステアリン酸亜鉛を供給塗布することを特徴とする請求項11乃至20のいずれかに記載の画像形成装置。
  22. 前記現像手段に用いられるトナーが、粉末状ステアリン酸亜鉛を含有することを特徴とする請求項11乃至21のいずれかに記載の画像形成装置。
  23. 更にクリーニング手段を有し、非画像形成時に前記現像手段により形成される現像部より像担持体表面にトナーを付着させる工程と該クリーニング手段により形成されるクリーニング部により像担持体上のトナーを回収する工程を繰り返し、像担持体表面を清浄化することを特徴とする請求項11乃至22のいずれかに記載の画像形成装置。
  24. 前記潜像担持体、帯電手段、現像手段、クリーニング手段より選ばれる少なくとも2つの手段を一体的に支持してなり、画像形成装置本体に着脱自在であって、請求項11乃至16のいずれかに記載の画像形成装置の少なくとも1部を構成するための画像形成装置用プロセスカートリッジ。
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