JP2005121259A - 空調用レジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作抵抗および通風抵抗が小さく、フィンによる通風路遮断が可能な空調用レジスタを提供することを課題とする。
【解決手段】 空調用レジスタ1は、通風路207と吹出口210とを持つリテーナ2と、リテーナ2内部に揺動可能に枢支された複数の室内側フィン体30が並置されてなる室内側フィン群3と、室内側フィン群3の奥方に揺動可能に枢支され、通風路207を遮断可能な複数の室外側フィン体40が並置されてなる室外側フィン群4と、を備える。室外側フィン体40の枢支軸aは、通風路207の路長垂直方向bに対して交差している。リテーナ2内部には、段差部202が配置されている。風向調整時においては、室外側フィン体40が段差部202に当接しない角度域で揺動し、通風路遮断時においては、この角度域を超えて揺動した室外側フィン体40が段差部202に当接する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、室内に空調用空気を供給する空調用レジスタに関する。
近年、自動車業界においては、傾斜した意匠面を持つインストルメントパネルが良く見受けられる。図8に、このインストルメントパネルに配置された空調用レジスタの長手方向断面模式図を示す。図に示すように、空調用レジスタ100のベゼル101は、インストルメントパネル102とはぼ面一に配置されており、両者は一体となって傾斜面を形成している。縦フィン体103の枢支軸Aは、風向調整の便宜から、傾斜面に沿って延びている。すなわち、枢支軸Aは、空調用空気が流れる通風路105の路長垂直方向Bに対して、傾斜角度Cだけ傾斜している。また、縦フィン体103の上下端には、縦フィン体103の揺動を確保するため、隙間106a、106b、106c、106dが形成されている。
ダンパを用いずに、縦フィン体103のみにより通風路105を遮断する場合は、縦フィン体103を大きく揺動させ、隣接する縦フィン体103同士を互いに重畳させる。しかしながら、縦フィン体103同士を重畳させると、隣り合う縦フィン体103同士において、隙間106aと隙間106b、および隙間106cと隙間106dが、それぞれ連通してしまう。このため、空調用空気が室内に漏出してしまう。
そこで、特許文献1に記載の空調用レジスタにおいては、縦フィン体103の外縁に、隙間106a、106b、106c、106dを埋めるシール枠を配置している。そして、このシール枠により通風路105遮断時におけるシール性を確保している。
特開2001−280683号公報
しかしながら、同文献記載の空調用レジスタの場合、シール枠が常時リテーナ107内面に摺接している。このため、縦フィン体103の操作抵抗が大きい。
また、前述したように、枢支軸Aは通風路105の路長垂直方向Bに対して角度Cだけ傾斜している。このため、風向調整時における隙間106a、106b、106c、106dの幅は、縦フィン体103の揺動角度によって刻々と変化する。隙間幅が小さくなると、シール枠が隙間から押し出されてしまう。したがって、押し出されたシール枠により、通風抵抗が大きくなる。
また、同文献記載の空調用レジスタの場合、縦フィン体103と横フィン体108とは、各々別個の操作部111、110により操作されていた。このため、部品点数が多く機構が煩雑であった。また、縦フィン体103の操作部111は、ベゼル101の吹出口109外部に配置されていた。このため、操作部111を配置する分だけ、ベゼル101に占める吹出口109面積を小さくせざるを得なかった。
ところで、インストルメントパネル102が傾斜すると、実際の吹出口面積S0に対する、有効吹出口面積(通風路105の路長垂直方向に広がる面の面積)S1は、小さくなる。したがって、同文献記載の空調用レジスタによると、ただでさえ小さい吹出口面積をさらに小さくせざるを得なかった。このため、所望の送風量を確保しにくかった。
本発明の空調用レジスタは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、操作抵抗が小さく、通風抵抗が小さく、フィンによる通風路遮断が可能な空調用レジスタを提供することを目的とする。また、本発明は、所望の送風量を容易に確保でき、フィンによる通風路遮断が可能な空調用レジスタを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の空調用レジスタは、空調用空気が通過する通風路と、該通風路に連通し該空調用空気を室内に吹き出す吹出口と、を持つリテーナと、該リテーナ内部に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能な複数の室内側フィン体が並置されてなる室内側フィン群と、該リテーナ内部において、該室内側フィン群の奥方に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能であるとともに、該通風路を遮断可能な複数の室外側フィン体が並置されてなる室外側フィン群と、を備えてなる空調用レジスタであって、前記室外側フィン体の枢支軸は、前記通風路の路長垂直方向に対して交差しており、前記リテーナ内部には、該室外側フィン体の揺動軌道に干渉する段差部が配置されており、風向調整時においては、該室外側フィン体が該段差部に当接しない角度域で揺動し、通風路遮断時においては、該角度域を超えて揺動した該室外側フィン体が該段差部に当接することを特徴とする。
本発明の空調用レジスタの場合、室外側フィン体が段差部に当接することにより、通風路遮断時のシール性を確保することができる。また、前記シール枠が不要であり、操作抵抗が小さく、通風抵抗が小さい。また、手動操作の場合、室外側フィン体が段差部に当接した際の操作抵抗の変化により、操作者が通風路の遮断を認識しやすい。
また、通風路遮断時における各室外側フィン体の理想的な揺動角度は決まっている。この点、本発明の空調用レジスタの場合、段差部により、通風路遮断時における室外側フィン体の揺動角度を精度良く決定することができる。すなわち、通風路遮断時において、各室外側フィン体を理想的な揺動角度に位置決めすることができる。
(2)また、上記課題を解決するため、本発明の空調用レジスタは、空調用空気が通過する通風路と、該通風路に連通し該空調用空気を室内に吹き出す吹出口と、を持つリテーナと、該リテーナ内部に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能な複数の室内側フィン体が並置されてなる室内側フィン群と、該リテーナ内部において、該室内側フィン群の奥方に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能であるとともに、該通風路を遮断可能な複数の室外側フィン体が並置されてなる室外側フィン群と、を備えてなる空調用レジスタであって、前記吹出口内部には、前記室内側フィン群および前記室外側フィン群を共に操作可能な共用操作部を備え、該室外側フィン群を構成する複数の前記室外側フィン体のうち、任意の該室外側フィン体は、該共用操作部に連動するリンク部を持ち、該リンク部を持つ該室外側フィン体に対して、通風路遮断時において該リンク部が接近する側に隣り合う該室外側フィン体は、該リンク部との干渉を回避する回避部を持つことを特徴とする。
本発明の空調用レジスタによると、共用操作部が吹出口内部に配置されているため、吹出口面積を大きくしやすい。したがって、所望の送風量を容易に確保することができる。また、リンク部を持つ室外側フィン体と隣り合う室外側フィン体には回避部が配置されているため、通風路を遮断する際にリンク部が室外側フィン体の揺動の邪魔をするおそれがない。したがって、通風路遮断に必要な角度だけ、室外側フィン体を充分に揺動させることができる。
(3)好ましくは、上記(2)の構成において、前記室外側フィン体の枢支軸は、前記通風路の路長垂直方向に対して交差しており、前記リテーナ内部には、該室外側フィン体の揺動軌道に干渉する段差部が配置されており、風向調整時においては、該室外側フィン体が該段差部に当接しない角度域で揺動し、通風路遮断時においては、該角度域を超えて揺動した該室外側フィン体が該段差部に当接する構成とする方がよい。
本構成によると、上記(2)の作用効果に加えて、上記(1)の作用効果を得ることができる。つまり、室外側フィン体が段差部に当接することにより、通風路遮断時のシール性を確保することができる。また、操作抵抗が小さく通風抵抗が小さい。また、手動操作の場合、室外側フィン体が段差部に当接した際の操作抵抗の変化により、操作者が通風路の遮断を認識しやすい。また、通風路遮断時において、各室外側フィン体を理想的な揺動角度に位置決めすることができる。
本発明によると、操作抵抗が小さく、通風抵抗が小さく、フィンによる通風路遮断が可能な空調用レジスタを提供することができる。また、本発明によると、所望の送風量を容易に確保でき、フィンによる通風路遮断が可能な空調用レジスタを提供することができる。
以下、本発明の空調用レジスタを、自動車のインストルメントパネルに配置した実施形態について説明する。
まず、本実施形態の空調用レジスタの構成について説明する。図1に、本実施形態の空調用レジスタの分解斜視図を示す。図2に、同空調用レジスタの合体斜視図を示す。図3に、図2のI−I断面図を示す。図4に、図2のII−II断面図を示す。これらの図に示すように、空調用レジスタ1は、主にリテーナ2と横フィン群3と縦フィン群4と共用ノブ5とを備えている。
リテーナ2は、リテーナ本体20とベゼル21とを備えている。リテーナ本体20は、樹脂製であって車両前方(室外側)から車両後方(室内側)に延びる角筒状を呈している。リテーナ本体20の左壁の室内側端には、横フィン枢支溝200が凹設されている。横フィン枢支溝200は、上下方向に合計八つ並置されている。一方、リテーナ本体20の右壁の室内側端には、横フィン枢支溝200に対向して、横フィン枢支孔201が穿設されている。横フィン枢支孔201は、上下方向に合計八つ並置されている。リテーナ本体20の下壁内面には、室内側に向かって降りる下壁段差202が形成されている。下壁段差202は、本発明の段差部に含まれる。リテーナ本体20の下壁には、下壁段差202を貫通する下側縦フィン枢支孔203が穿設されている。下側縦フィン枢支孔203は、左右方向に合計五つ並置されている。また、リテーナ本体20の上壁には、下壁段差202に斜めに対向して、室内側に向かって広がる上壁スロープ209が形成されている。上壁スロープ209には、前記下側縦フィン枢支孔203に斜めに対向して、上側縦フィン枢支孔204が穿設されている。上側縦フィン枢支孔204は、左右方向に合計五つ並置されている。また、下壁段差202を挟む左右壁のうち、左壁内面には室内側に向かって広がる左壁段差205が形成されている(図4参照)。一方、右壁内面には、右壁リブ206が突設されている(図4参照)。リテーナ本体20内部には、通風路207が区画されている。通風路207には、室外側に配置された空調ダクト(図略)から、空調用空気が供給される。
ベゼル21は、樹脂製であって矩形枠状を呈している。ベゼル21は、リテーナ本体20の室内側に配置されている。ベゼル21は、緩やかに傾斜した意匠面を持つインストルメントパネル9とほぼ面一に配置されている。ベゼル21には、ベゼル21全面の大部分を占める吹出口210が開設されている。吹出口210は、通風路207と連通している。空調ダクト、通風路207、吹出口210を介して、空調用空気は室内に供給される。
横フィン群3は、八枚の横フィン体30が上下方向に並置され構成されている。横フィン群3は、本発明の室内側フィン群に含まれる。横フィン体30は、本発明の室内側フィン体に含まれる。横フィン体30は、樹脂製であって左右方向に延びる短冊状を呈している。各々の横フィン体30の右端からは、右側枢支突起35が突設されている。右側枢支突起35は、前記横フィン枢支孔201に挿入されている。一方、各々の横フィン体30の左端からは、左側枢支突起31が突設されている。左側枢支突起31の胴部は、前記横フィン枢支溝200に収容されている。左側枢支突起31の左側には、リテーナ本体20左壁を挟んで、横フィン係合片32が配置されている。横フィン係合片32は、樹脂製であって短い板状を呈している。横フィン係合片32は、合計八つ配置されている。各々の横フィン係合片32には、横フィン係合孔320が穿設されている。左側枢支突起31は、横フィン係合孔320に止着されている。また、横フィン係合片32の左面からは、横フィン係合突起321が突設されている。八つの横フィン係合片32の左側には、横フィン連結ロッド34が配置されている。横フィン連結ロッド34は、樹脂製であって上下方向に延びる細板状を呈している。横フィン連結ロッド34には、上下方向に一直線に並ぶ横フィン係合孔340が、合計八つ穿設されている。各々の横フィン係合孔340には、左右方向にそれぞれ対向する横フィン係合突起321が、挿入されている。
共用ノブ5は、樹脂製であって角筒状を呈している。共用ノブ5は、本発明の共用操作部に含まれる。共用ノブ5は、横フィン群3のうち上から四枚目の横フィン体30に、左右方向にスライド可能に環装されている(図3、図4参照)。共用ノブ5の室外側端面には、左右方向に延びるラック50が配置されている。
縦フィン群4は、五枚の縦フィン体40が左右方向に並置され構成されている。縦フィン群4は、本発明の室外側フィン群に含まれる。縦フィン体40は、本発明の室外側フィン体に含まれる。縦フィン体40は、樹脂製であって上下方向に延びる短冊状を呈している。縦フィン体40の枢支軸aは、通風路207の路長垂直方向bに対して、傾斜角度cだけ傾斜している(図3参照)。各々の縦フィン体40の下端部には、フィン側当接部403が形成されている。また、五枚の縦フィン体40のうち、右から四枚の縦フィン体40の室内側縁には、それぞれ弧状のノブ回避切り欠き400が形成されている。また、五枚の縦フィン体40のうち、中央の縦フィン体40のノブ回避切り欠き400には、ピニオン401が配置されている。ピニオン401は、扇形を呈している。また、ピニオン401は、前記共用ノブ5のラック50と噛合している。ピニオン401は、本発明のリンク部に含まれる。また、五枚の縦フィン体40のうち、左から二枚目の縦フィン体40には、左側に三角形状に膨らむ回避凹部402が形成されている。回避凹部402は、本発明の回避部に含まれる。
各々の縦フィン体40の下端からは、下側枢支突起45が突設されている。下側枢支突起45は、前記下側縦フィン枢支孔203に挿入されている。一方、各々の縦フィン体40の上端からは、上側枢支突起41が突設されている。上側枢支突起41は、上側縦フィン枢支孔204に挿入されている。上側枢支突起41の上側には、リテーナ本体20上壁を挟んで、縦フィン係合片42が配置されている。縦フィン係合片42は、樹脂製であって短い板状を呈している。縦フィン係合片42は、合計五つ配置されている。各々の縦フィン係合片42には、縦フィン係合孔420が穿設されている。上側縦フィン枢支孔204を貫通した上側枢支突起41上端は、縦フィン係合孔420に止着されている。また、縦フィン係合片42の上面からは、縦フィン係合突起421が突設されている。五つの縦フィン係合片42の上側には、縦フィン連結ロッド44が配置されている。縦フィン連結ロッド44は、樹脂製であって左右方向に延びる細板状を呈している。縦フィン連結ロッド44には、左右方向に一直線に並ぶ縦フィン係合孔440が、合計五つ穿設されている。各々の縦フィン係合孔440には、上下方向にそれぞれ対向する縦フィン係合突起421が、挿入されている。
次に、本実施形態の空調用レジスタの横フィン群の動きについて説明する。前出図3に示すように、共用ノブ5を上下方向に揺動させると、共用ノブ5を持つ横フィン体30も、右側枢支突起35および左側枢支突起31を中心に、上下方向に揺動する。このため、この横フィン体30に止着されている横フィン係合片32も、右側枢支突起35および左側枢支突起31を中心に、上下方向に揺動する。したがって、横フィン係合突起321も上下方向に揺動する。横フィン係合突起321は、横フィン連結ロッド34の横フィン係合孔340に挿入されている。このため、横フィン連結ロッド34は上下方向に往復動する。この往復動が、他の横フィン係合片32を介して、共用ノブ5を持たない他の横フィン体30に伝達される。こうして、横フィン群3全体が連動し、上下方向に揺動する。
次に、本実施形態の空調用レジスタの縦フィン群の動きについて説明する。前出図4に示すように、共用ノブ5を左右方向にスライドさせると、ラック50と噛合するピニオン401を持つ縦フィン体40は、下側枢支突起45および上側枢支突起41を中心に、左右方向に揺動する。このため、この縦フィン体40に止着されている縦フィン係合片42も、下側枢支突起45および上側枢支突起41を中心に、左右方向に揺動する。したがって、縦フィン係合突起421も左右方向に揺動する。縦フィン係合突起421は、縦フィン連結ロッド44の縦フィン係合孔440に挿入されている。このため、縦フィン連結ロッド44は左右方向に往復動する。この往復動が、他の縦フィン係合片42を介して、ピニオン401を持たない他の縦フィン体40に伝達される。こうして、縦フィン群4全体が連動し、左右方向に揺動する。
次に、本実施形態の空調用レジスタの通風路遮断時の動きについて説明する。図5に、風向調整時の縦フィンの配置図を示す。図6に、本実施形態の空調用レジスタの通風路遮断時における長手方向断面図を示す。図7に、通風路遮断時における縦フィンの配置図を示す。風向調整時において縦フィン体40は、フィン側当接部403が下壁段差202に当接しない角度域で、揺動している。この角度域を超えて、共用ノブ5を左方向に大きくスライドさせると、図5に示すように、縦フィン体40は、枢支軸aを挟んで室内側部分が左方向を向くように大きく揺動する。そして、図7に示すように、縦フィン体40のフィン側当接部403が下壁段差202に当接する。また、五枚の縦フィン体40のうち一番左側の縦フィン体40の室内側縁が左壁段差205に当接する。また、五枚の縦フィン体40のうち一番右側の縦フィン体40の室外側縁が右壁リブ206に当接する。また、隣り合う縦フィン体40同士が重畳される。この際、ピニオン401の左側部分が、回避凹部402の内部に収容される。こうして、通風路207が遮断される。
次に、本実施形態の空調用レジスタの作用効果について説明する。本実施形態の空調用レジスタ1によると、縦フィン体40のフィン側当接部403が下壁段差202に当接することで、通風路207遮断時のシール性を確保することができる。また、操作抵抗が小さく、通風抵抗が小さい。また、手動操作の際、フィン側当接部403が下壁段差202に当接した際の操作抵抗の変化により、操作者が通風路207の遮断を認識しやすい。
また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、通風路207遮断時において、一番左側の縦フィン体40の室内側縁が左壁段差205に当接する。この点においても、シール性が高い。また、手動操作の際、縦フィン体40が左壁段差205に当接した際の操作抵抗の変化により、操作者が通風路207の遮断を認識しやすい。
また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、通風路207遮断時において、一番右側の縦フィン体40の室外側縁が右壁リブ206に当接する。この点においても、シール性が高い。また、手動操作の際、縦フィン体40が右壁リブ206に当接した際の操作抵抗の変化により、操作者が通風路207の遮断を認識しやすい。
また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、リテーナ本体20上壁に上壁スロープ209が配置されている(図3参照)。このため、前出図8の縦フィン体103のように、隙間106bを設けなくても、リテーナ本体20上壁に干渉しないように縦フィン体40を揺動させることができる。また、隙間106bが配置されていない分、通風路107遮断時のシール性が高くなる。
また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、下壁段差202にフィン側当接部403を当てることで、通風路207遮断時における縦フィン体40の揺動角度を精度良く決定することができる。すなわち、通風路207遮断時において、各縦フィン体40を理想的な揺動角度に位置決めすることができる。
また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、共用ノブ5が吹出口210内部に配置されている。このため、ベゼル21に占める吹出口210の面積割合が大きい。したがって、所望の送風量を容易に確保することができる。
また、仮に、回避凹部402が無い場合、通風路207を遮断する際に、ピニオン401が隣り合う縦フィン体40の室外側の側面に当接してしまう(図5参照)。このため、縦フィン体40を、通風路207遮断に必要な角度まで揺動させることができない。これに対し、本実施形態の空調用レジスタ1によると、ピニオン401を持つ縦フィン体40と隣り合う縦フィン体40に、回避凹部402が配置されている。そして、通風路207遮断時においては、この回避凹部402にピニオン401が収容される。したがって、通風路207遮断に必要な角度だけ、縦フィン体40を充分に揺動させることができる。
また、本実施形態の空調用レジスタ1によると、四枚の縦フィン体40にノブ回避切り欠き400が配置されている。したがって、操作時における操作ノブ5と縦フィン体40との干渉を防止することができる。また、縦フィン群4と横フィン群3とを密に配置することができる。このため、空調用レジスタ1の全長(室内−室外方向長)が短くなる。
以上、本発明の空調用レジスタの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は、上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、本実施形態においては、回避部として回避凹部402を配置したが、回避部の形態は特に限定しない。例えば切り欠き状であってもよい。また、縦フィン体40の枢支軸aよりも室外側を全て切除し、これを回避部としてもよい。また、切り欠きを、復元変形可能な板(例えば、ゴム板)で覆い、これを回避部としてもよい。こうすると、通風路207遮断時に板がピニオン401に押圧されて変形することにより、回避部が形成される。すなわち、風向調整時には存在しなかった回避部が、通風路207遮断時において発現する。こうすると、風向調整時において、回避部による通風抵抗が小さくなる。
また、リテーナ本体20とベゼル21とは一体であってもよい。また、上記実施形態においては、いわゆるラックピニオン機構により、共用ノブ5と縦フィン群4とをリンクさせたが、リンク機構は特に限定しない。例えば、任意の一枚の縦フィン体40を左右から挟み込む一対の挟持片を、共用ノブ5室外側端から突設させ、これにより共用ノブ5と縦フィン群4とをリンクさせてもよい。また、本発明の空調用レジスタ1は、インストルメントパネル9に限らず、コンソールボックス端面、ドアトリムなどに配置してもよい。また、自動車に限らず、船舶、航空機、電車、あるいは住宅などに用いてもよい。
本発明の空調用レジスタの一実施形態となる空調用レジスタの分解斜視図である。 同空調用レジスタの合体斜視図である。 図2のI−I断面図である。 図2のII−II断面図である。 同空調用レジスタの風向調整時における縦フィンの配置図である。 同空調用レジスタの通風路遮断時における長手方向断面図である。 同空調用レジスタの通風路遮断時における縦フィンの配置図である。 従来の空調用レジスタの長手方向断面模式図である。
符号の説明
1:空調用レジスタ、2:リテーナ、20:リテーナ本体、200:横フィン枢支溝、201:横フィン枢支孔、202:下壁段差(段差部)、203:下側縦フィン枢支孔、204:上側縦フィン枢支孔、205:左壁段差、206:右壁リブ、207:通風路、209:上壁スロープ、21:ベゼル、210:吹出口、3:横フィン群(室内側フィン群)、30:横フィン体(室内側フィン体)、31:左側枢支突起、32:横フィン係合片、320:横フィン係合孔、321:横フィン係合突起、34:横フィン連結ロッド、340:横フィン係合孔、35:右側枢支突起、4:縦フィン群(室外側フィン群)、40:縦フィン体(室外側フィン体)、400:ノブ回避切り欠き、401:ピニオン(リンク部)、402:回避凹部(回避部)、403:フィン側当接部、41:上側枢支突起、42:縦フィン係合片、420:縦フィン係合孔、421:縦フィン係合突起、44:縦フィン連結ロッド、440:縦フィン係合孔、45:下側枢支突起、5:共用ノブ(共用操作部)、50:ラック、9:インストルメントパネル、a:枢支軸、b:路長垂直方向、c:傾斜角度。

Claims (3)

  1. 空調用空気が通過する通風路と、該通風路に連通し該空調用空気を室内に吹き出す吹出口と、を持つリテーナと、
    該リテーナ内部に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能な複数の室内側フィン体が並置されてなる室内側フィン群と、
    該リテーナ内部において、該室内側フィン群の奥方に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能であるとともに、該通風路を遮断可能な複数の室外側フィン体が並置されてなる室外側フィン群と、
    を備えてなる空調用レジスタであって、
    前記室外側フィン体の枢支軸は、前記通風路の路長垂直方向に対して交差しており、
    前記リテーナ内部には、該室外側フィン体の揺動軌道に干渉する段差部が配置されており、
    風向調整時においては、該室外側フィン体が該段差部に当接しない角度域で揺動し、
    通風路遮断時においては、該角度域を超えて揺動した該室外側フィン体が該段差部に当接することを特徴とする空調用レジスタ。
  2. 空調用空気が通過する通風路と、該通風路に連通し該空調用空気を室内に吹き出す吹出口と、を持つリテーナと、
    該リテーナ内部に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能な複数の室内側フィン体が並置されてなる室内側フィン群と、
    該リテーナ内部において、該室内側フィン群の奥方に揺動可能に枢支され、該空調用空気の風向を調整可能であるとともに、該通風路を遮断可能な複数の室外側フィン体が並置されてなる室外側フィン群と、
    を備えてなる空調用レジスタであって、
    前記吹出口内部には、前記室内側フィン群および前記室外側フィン群を共に操作可能な共用操作部を備え、
    該室外側フィン群を構成する複数の前記室外側フィン体のうち、任意の該室外側フィン体は、該共用操作部に連動するリンク部を持ち、
    該リンク部を持つ該室外側フィン体に対して、通風路遮断時において該リンク部が接近する側に隣り合う該室外側フィン体は、該リンク部との干渉を回避する回避部を持つことを特徴とする空調用レジスタ。
  3. 前記室外側フィン体の枢支軸は、前記通風路の路長垂直方向に対して交差しており、
    前記リテーナ内部には、該室外側フィン体の揺動軌道に干渉する段差部が配置されており、
    風向調整時においては、該室外側フィン体が該段差部に当接しない角度域で揺動し、
    通風路遮断時においては、該角度域を超えて揺動した該室外側フィン体が該段差部に当接する請求項2に記載の空調用レジスタ。
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