JP2005121058A - 配管用又は配線用カバー - Google Patents

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宏二 竹永
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Abstract

【課題】 配管用又は配線用カバーの装着作業を容易にする。
【解決手段】 横断面形状が多角形の屈曲自在な筒状カバー体5に、その全長にわたる装入用の切れ目9を形成してある配管用又は配線用カバーにおいて、切れ目9を筒状カバー体5の多角形横断面形状における複数の角部のうちの1つの角部10に形成し、筒状カバー体5の切れ目9における一方の切縁部9aと他方の切縁部9bとを係合により接合する係合片11及び被係合片12を、それら切縁部9a,9bに設ける。
【選択図】 図3

Description

本発明は、空調機の冷媒配管や機器への給電線など、種々の配管や配線を化粧や保護などのために覆う配管用又は配線用カバーに関し、詳しくは、屈曲自在な筒状カバー体にその全長にわたる装入用の切れ目を形成してある配管用又は配線用カバーに関する。
従来、この種の配管用又は配線用カバーでは、図12に示す如く、筒状カバー体5の横断面形状を矩形にするのに対し、その筒状カバー体5の全長にわたらせる装入用の切れ目9を筒状カバー体5の矩形横断面形状における1つの辺部5aの中央に形成しておき、そして、対象の配管や配線に対する筒状カバー体5の装着の際には、この切れ目9で筒状カバー体5の側部を開いて配管や配線を筒状カバー体5の内部に装入した後、専用の帯状部材5Sを筒状カバー体5の切れ目形成箇所に装着することで、この帯状部材5Sにより切れ目9における一方の切縁部9aと他方の切縁部9bとを接合して切れ目9を閉塞するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2002−168392
しかし、上記従来のカバーでは、装入用切れ目9の閉塞に専用の帯状部材5Sを要するため部品点数が多くなり、この為、製作コストが嵩むとともにカバー装着作業が煩雑になる問題があった。
また、カバーを壁に沿う配管や配線に対して装着する場合、筒状カバー体5の多角形横断面形状において切れ目9を形成してある辺部5aが壁とは反対側に位置する、ないしは、少なくとも壁に対する立辺側となるカバー体姿勢でしか帯状部材5Sの装着が難しい為、装着施工後において切れ目9(換言すれば、装着した帯状部材5S)を目立たなくするには、帯状部材5Sの装着による切れ目閉塞の後、内部に配管や配線を装入してある状態の下で筒状カバー体5をその筒軸芯周りに回転させて、切れ目形成の辺部5aが壁に対する対向側(略言すれば、見た目上の裏側)となるようにしなければならず、この為、カバー装着作業が一層煩雑になる問題もあった。
そしてまた、この種のカバーでは一般に、屈曲自在な筒状カバー体5を柔軟な合成樹脂材により形成する為、上記の如き切れ目隠しのための回転操作の際に、壁との擦りにより筒状カバー体5の外面を傷つけ易く、この擦り傷のために化粧上の体裁を悪くするといった問題もあった。
これらの実情に鑑み、本発明の主たる課題は、従来の配管用又は配線用カバーにおける上記の如き問題を効果的に解消する点にある。
〔1〕本発明の第1特徴構成は、横断面形状が多角形の屈曲自在な筒状カバー体に、その全長にわたる装入用の切れ目を形成する配管用又は配線用カバーにおいて、
前記切れ目を、前記筒状カバー体の多角形横断面形状における複数の角部のうちの1つの角部に形成し、
前記筒状カバー体の前記切れ目における一方の切縁部と他方の切縁部とを係合により接合する係合片及び被係合片を、それら切縁部に設けてある点にある。
つまり、この第1特徴構成によれば、筒状カバー体における装入用切れ目の各切縁部に設けた係合片と被係合片との係合により、それら切縁部どうしを接合して切れ目を閉塞するから、先述した従来のカバーにおける帯状部材の如き切れ目閉塞のための専用別部材を不要にして、部品点数を削減することができ、これにより、製作コストを安価にし得るとともに、配管や配線に対するカバー装着作業を単純化して容易にすることができる。
また、切れ目を筒状カバー体の多角形横断面形状における1つの角部に形成してあるから、カバーを壁に沿う配管や配線に対して装着する場合、筒状カバー体の多角形横断面形状において、配管や配線の沿壁に対向させる壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部が切れ目形成の角部となるような適合装着姿勢(本発明に即した装着姿勢)を採れば、先述した従来のカバーで必要であった切れ目閉塞後の切れ目隠し(帯状部材隠し)のためのカバー体回転操作も不要にすることができる。
すなわち、壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部が切れ目形成の角部となる上記の適合装着姿勢では、切れ目が筒状カバー体の側方に臨む状態になることから、その切れ目を目視確認しながらの切れ目閉塞操作(係合片と被係合片との係合による切縁部どうしの接合)が可能であり、また、上記の適合装着姿勢では切れ目が筒状カバー体の側方に臨むものの沿壁の側に十分に寄った状態になることから、切れ目閉塞の後、その装着姿勢のままでも切れ目は目立ち難く、このことから、従来のカバーの如き切れ目閉塞の後における切れ目隠しのためのカバー体回転操作を不要にすることができる。
そして、このように切れ目閉塞の後における切れ目隠しのためのカバー体回転操作を不要にし得ることで、カバー装着作業を一層容易にすることができ、また、回転の際に壁との擦りにより筒状カバー体の外面を傷つけてしまうといったことも回避することができる。
しかも、前述の如く、この種のカバーでは屈曲自在な筒状カバー体を柔軟な合成樹脂材により形成することが多いが、多角形横断面形状の筒状カバー体においては一般に角部の方が辺部の中央箇所よりも高強度になることから、角部に切れ目を形成する第1特徴構成によれば、辺部の中央に切れ目を形成する従来のカバーに比べ、筒状カバー体の屈曲やカバー体形成材の柔軟変形に対する切れ目閉塞保持の耐性を極力高く確保する面でも有利になる。
なお、第1特徴構成の実施において、多角形とする筒状カバー体の横断面形状は3角形以上であれば何角形であってもよいが、一般的には4角形(矩形)〜8角形の範囲内が適当である。
また、筒状カバー体は、その屈曲を蛇腹構造などの採用をもって自在にしたもの、あるいは、形成材の柔軟性のみにより自在にしたもののいずれであってもよい。
第1特徴構成の実施においては、筒状カバー体の多角形横断面形状において1つの角部に切れ目を形成するのに対しそれとは別箇所にヒンジ構造を設け、これにより、配管又は配線の装入時における切れ目の開きを容易にするようにしてもよく、また、カバー体形成材の柔軟性だけで切れ目を十分に開き得る場合には、ヒンジ構造を設けず切れ目だけを形成した構造にしてもよい。
さらに、第1特徴構成の実施においては、切れ目を閉塞した状態において係合片及び被係合片が筒状カバー体の内部側に位置する構造にしておくのがよい。
〔2〕本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成の実施において、
前記筒状カバー体の多角形横断面形状において、前記切れ目を形成する角部を弧状又は直線状の面取り形状にし、この弧状又は直線状の面取り形状における中央部又はその近傍に前記切れ目を形成してある点にある。
つまり、この第2特徴構成によれば、配管や配線の沿壁に対し対向させる壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部が切れ目形成の角部となる前記の適合装着姿勢を採ったとき、筒状カバー体の多角形横断面形状において切れ目形成の角部における面取り形状部分が、壁側1辺部よりも沿壁から離れる状態となることで、その面取り形状における中央部又はその近傍に形成した切れ目が筒状カバー体の側方へ一層開放された状態で臨むようになり、これにより、係合片と被係合片との係合による切れ目閉塞操作を一層容易に行うことができる。
また、沿壁に対する正対視では、上記面取り形状の中央部ないしその近傍に形成した切れ目が筒状カバー体の裏側(沿壁の側)に位置することになり、これにより、切れ目を一層目立ち難い状態にすることができる。
すなわち、これらの点で第2特徴構成によれば、切れ目閉塞の後における切れ目隠しのためのカバー体回転操作を不要にするという所期目的を一層効果的かつ高度に達成することができ、特に、筒状カバー体を配管や配線の沿壁に対し密着させるカバー装着形態を採る場合に有効なものとなる。
〔3〕本発明の第3特徴構成は、第1又は第2特徴構成の実施において、
前記筒状カバー体の多角形横断面形状を、配管又は配線の沿壁の側とそれとは反対側のカバー突条側との区別のある形状にするのに対し、その多角形横断面形状において前記沿壁に対向させる壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部に前記切れ目を形成してある点にある。
つまり、この第3特徴構成によれば、筒状カバー体の多角形断面形状における上記の如き沿壁側とカバー突条側との形状区別に従って作業者がカバー装着作業を進めることに伴い、沿壁に対し対向させる壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部が切れ目形成の角部となる前記の適合装着姿勢が自ずと採られるようにすることができ、これにより、前記した第1特徴構成や第2特徴構成による効果を一層確実に得ることができる。
〔4〕本発明の第4特徴構成は、第1〜第3特徴構成のいずれかの実施において、
前記係合片及び前記被係合片を、カバー体横断面視において配管又は配線の沿壁に対向させる壁側1辺部に沿う方向での相互圧接により係合する構造にしてある点にある。
つまり、この第4特徴構成によれば、筒状カバー体の両側方からの押圧操作により係合片及び被係合片を相互圧接して係合させることができ、この点で、切れ目における両切縁部どうしを接合する切れ目閉塞操作を容易に行うことができ、特に、この両側方からの押圧による切れ目閉塞操作において、配管や配線の沿壁に対し対向させる上記壁側1辺部を中支えとする状態で、この壁側1辺部を介し押圧力を係合片及び被係合片に対し確実に伝達し得ることにより、切り目閉塞操作を一層効果的に容易化することができる。
そしてまた、筒状カバー体を配管や配線の沿壁に対し密着させるカバー装着形態を採る場合には、その沿壁をもって壁側1辺部を支えた状態で上記の押圧操作を行えることにより、壁側1辺部を介しての押圧力伝達を一層確実にすることができ、その分、切り目閉塞操作をさらに効果的に容易化することができる。
〔5〕本発明の第5特徴構成は、屈曲自在な筒状カバー体に、その全長にわたる装入用の切れ目を形成してある配管用又は配線用カバーにおいて、
カバー体横断面視において、前記切れ目における一方の切縁が一方の開口縁となる係合用凹部を形成する係合片を、前記筒状カバー体の前記切れ目における一方の切縁部に設け、
前記係合用凹部の開口を拡張する側への前記係合片の弾性変形、及び、それに続く前記係合片の復元側への変形を伴う状態で、前記開口を通じて前記係合用凹部に嵌入させる被係合片を、前記筒状カバー体の前記切れ目における他方の切縁部に設けてある点にある。
つまり、この第5特徴構成によれば、筒状カバー体の装入用切れ目における一方の切縁部に設けた係合片と他方の切縁部に設けた被係合片との係合(すなわち、係合用凹部に対する被係合片の嵌入)により、両切縁部どうしを接合して切れ目を閉塞するから、先述した従来のカバーにおける帯状部材の如き切れ目閉塞のための専用別部材を不要にして、部品点数を削減することができ、これにより、製作コストを安価にし得るとともに、配管や配線に対するカバー装着作業を単純化して容易にすることができる。
なお、第5特徴構成の実施において、筒状カバー体の横断面形状は多角形、円形,楕円などどのようなものであってもよく、また、第1特徴構成の場合と同様、筒状カバー体は、その屈曲を蛇腹構造などの採用をもって自在にしたもの、あるいは、形成材の柔軟性のみにより自在にしたもののいずれであってもよい。
第5特徴構成の実施においては、これも第1特徴構成の場合と同様、筒状カバー体に切れ目を形成するのに対しそれとは別箇所にヒンジ構造を設け、これにより、配管又は配線の装入時における切れ目の開きを容易にするようにしてもよく、また、カバー体形成材の柔軟性だけで切れ目を十分に開き得る場合には、ヒンジ構造を設けず切れ目だけを形成した構造にしてもよい。
また、第5特徴構成の実施においては、切れ目を閉塞した状態において係合片及び被係合片が筒状カバー体の内部側に位置する構造にしておくのがよい。
〔6〕本発明の第6特徴構成は、第5特徴構成の実施において、
カバー体横断面視において、前記被係合片を弾性変形可能なフック状の湾曲形状に形成し、前記係合用凹部への嵌入状態にある前記被係合片の係合用凹部からの抜け出しに対し、前記被係合片の湾曲形状における先端部及び基端部の夫々に対する前記係合用凹部の各開口縁の接当係止により抵抗を付与する構造にしてある点にある。
つまり、上記係合片は基本的に、係合用凹部への被係合片の嵌入の際の開口拡張側への弾性変形に続く復元側への変形により、係合用凹部の開口を被係合片の通過後に細めることで、嵌入状態にある被係合片の係合用凹部からの抜け出しに対し抵抗を付与するが、この抵抗について、第5特徴構成では、上記の如く、被係合片を弾性変形可能なフック状の湾曲形状にして、被係合片の係合用凹部からの抜け出しに対し、被係合片の湾曲形状における先端部及び基端部の夫々に対する係合用凹部の各開口縁の接当係止により抵抗を付与するから、抜け出し力が一定の大きさに達するまでは、被係合片の湾曲形状基端部をそれに対する凹部開口縁の接当係止により支えた状態での被係合片の湾曲形状先端部に対する凹部開口縁の接当係止をもって、抜け出し力に応じフック状湾曲形状の被係合片を弾性変形させ、この弾性変形により、被係合片の係合用凹部からの抜け出しに対し粘りのある状態(換言すれば、弾力性のある状態)で抵抗を付与することができる。
そして、このように被係合片の係合用凹部からの抜け出しに対し粘りのある状態で抵抗を付与し得ることにより、筒状カバー体の屈曲やカバー体形成材の柔軟変形に対する切れ目閉塞保持の耐性を高めることができる。
〔7〕本発明の第7特徴構成は、第5又は第6特徴構成の実施において、
前記筒状カバー体の横断面形状を多角形にし、前記切れ目を、前記筒状カバー体の多角形横断面形状における複数の角部のうちの1つの角部に形成してある点にある。
つまり、この第7特徴構成によれば、前記の第1特徴構成と同様、カバーを壁に沿う配管や配線に対して装着する場合、筒状カバー体の多角形横断面形状において、配管や配線の沿壁に対向させる壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部が切れ目形成の角部となるような適合装着姿勢を採ることにより、先述した従来のカバーの如き切れ目閉塞後の切れ目隠し(帯状部材隠し)のためのカバー体回転操作も不要にすることができる。
すなわち、壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部が切れ目形成の角部となる上記の適合装着姿勢では、切れ目が筒状カバー体の側方に臨む状態になることから、その切れ目を目視確認しながらの切れ目閉塞操作が可能であり、また、上記の適合装着姿勢では切れ目が筒状カバー体の側方に臨むものの沿壁の側に十分に寄った状態になることから、切れ目閉塞の後、その装着姿勢のままでも切れ目は目立ち難く、このことから、従来のカバーの如き切れ目閉塞の後における切れ目隠しのためのカバー体回転操作を不要にすることができる。
そして、このように切れ目閉塞の後における切れ目隠しのためのカバー体回転操作を不要にし得ることで、カバー装着作業を一層容易にすることができ、また、回転の際に壁との擦りにより筒状カバー体の外面を傷つけてしまうといったことも回避することができる。
しかも、この種のカバーでは屈曲自在な筒状カバー体を柔軟な合成樹脂材により形成することが多いが、多角形横断面形状の筒状カバー体においては一般に角部の方が辺部の中央箇所よりも高強度になることから、角部に切れ目を形成する第7特徴構成によれば、辺部の中央に切れ目を形成する従来のカバーに比べ、筒状カバー体の屈曲やカバー体形成材の柔軟変形に対する切れ目閉塞保持の耐性を極力高く確保する上で一層有利なものになる。
なお、第7特徴構成の実施において、多角形とする筒状カバー体の横断面形状は3角形以上であれば何角形であってもよいが、一般的には4角形(矩形)〜8角形の範囲内が適当である。
図1はセパレート型空調機の屋外配管状態を示し、1は建屋の外壁、2は空調機の室外機、3は配管カバーであり、この配管カバー3の内部に空調機の室外機2と室内機とにわたらせる冷媒配管4a,4b、及び、室内機からのドレン配管4cを収容してある。
配管カバー3は、直管型カバー3A、エルボ型カバー3B、自在継手型カバー3C、端末カバー3D、壁貫通部カバー3Eなどからなり、収納する配管4a〜4cの配管経路に応じ、これら複数種のカバー3A〜3Eを使い分けて、また、使用する直管型カバー3Aを適当寸法に切断したり継手を用い継ぎ足すなどして、冷媒配管4a,4b及びドレン配管4cの屋外部分をそのほぼ全長にわたって配管カバー3により被覆してある。
自在継手型カバー3Cは、同図1及び図2に示す如く、突状障害物を避けるための屈曲配管部分(図1,図2(イ))や既製のエルボ型カバー3Bでは対応できない大きな曲率の曲げ配管部分(図2(ロ))の被覆に用いるものであり、直管型カバー3Aやエルボ型カバー3Bは硬質合成樹脂製の剛性を備える二つ割り構造の筒状カバー体からなるのに対し、自在継手型カバー3Cは軟質合成樹脂製の柔軟性を備える筒状カバー体5からなり、その形成材の柔軟性と筒状カバー体5に施した蛇腹構造6とにより任意の方向について屈曲自在にしてある。なお、pは自在継手型カバー3Cを壁に対して固定する固定具である。
また、自在継手型カバー3Cには、使用長さが規定された図3及び図4に示す如き定尺式のものと、適当長さに切断して使用する図5及び図6に示す如き切断式のものとの二種があり、定尺式の自在継手型カバー3Cxは、それを構成する筒状カバー体5の両端部を除く部分に蛇腹構造6を形成し、蛇腹構造を不存とした両端部は直管型カバー3Aやエルボ型カバー3Bなどの接続対象カバーの端部に対する差込部7にしてある。
一方、切断式の自在継手型カバー3Cyは、それを構成する筒状カバー体5の全長にわたって蛇腹構造6を形成してあり、図7(イ)に示す如く適当長さに切断した状態で専用の接続具8aを用いて直管型カバー3Aやエルボ型カバー3Bなどの接続対象カバーに接続する。また、1本の切断式自在継手型カバー3Cyで長さが不足の場合は、図7(ロ)に示す如く専用の連結具8bを用いて切断式自在継手型カバー3Cyどうしを接続する。
なお、直管型カバー3Aやエルボ型カバー3Bなどと同様、自在継手型カバー3Cは基本的に矩形横断面形状の筒状カバー体5からなるが、定尺式及び切断式の夫々について、図8(イ)〜(ニ)、図9(イ)〜(ニ)に示す如く、口径や矩形アスペクト比の異なる複数仕様のもの3Ca〜3Cdがある。
定尺式及び切断式、並びに、口径・矩形アスペクト比の異なる各仕様の自在継手型カバー3Cについて、それを構成する矩形横断面形状の筒状カバー体5には、その全長にわたる装入用の切れ目9を筒状カバー体5の矩形横断面形状における4つの角部のうちの一つの角部10に形成してあり、また、図10に示す如く、筒状カバー体5における切れ目9の各切縁部9a,9bには、係合によりそれら切縁部9a,9bどうしを接合する係合片11及び被係合片12を夫々、筒状カバー5の全長にわたらせて設けてある。
つまり、自在継手型カバー3Cを被覆対象の配管4a〜4cに装着するにあたっては、上記切れ目9において筒状カバー体5の側部を開いた状態で、その開き部を通じて配管4a〜4cを筒状カバー5の内部へ装入し、その装入後、係合片11と被係合片12を係合させて両切縁部9a,9bどうしを接合することで切れ目9を閉塞する。
また、この装着作業の際、図4(ロ)に示す如く、筒状カバー5の矩形横断面形状において、配管4a〜4cの沿壁1(図1の例では建屋の外壁)に対向させる壁側1辺部5aとそれに対する一方の隣辺部5bとの間の角部が切り目形成の角部10となるようなカバー装着姿勢(以下、適合装着姿勢と称す)を採るようにする。
すなわち、この適合装着姿勢を採れば、同図4(ロ)に示す如く、沿壁1に対し切れ目9が筒状カバー体5の側方に臨む状態になることから、その切れ目9を目視確認しながらの切れ目閉塞操作が可能であり、また、この適合装着姿勢では切れ目9が筒状カバー体5の側方に臨むものの沿壁1の側に十分に寄った状態になることから、切れ目閉塞の後、その装着姿勢のままでも切れ目9は目立ち難く、このことから、切れ目閉塞の後における切れ目隠しのためのカバー体回転操作が不要になる。
また、定尺式の自在継手型カバー3Cxについては、筒状カバー体5の両端差込部7における矩形横断面形状の1辺部に、接続対象の直管型カバー3Aやエルボ型カバー3Bの端部に対する差込部7の差し込みを案内するリム部13を形成してあり、このリム部13の形成により差込部7における矩形横断面形状が、接続対象カバー3A,3Bに対する差し込み上で、沿壁1の側とそれとは反対側のカバー突条側との区別のある形状(本例ではリム部13形成の側が沿壁1の側となる形状)になることに対し、このリム部13を形成した1辺部5aとそれに対する隣辺部5bとの間の角部10に切れ目9を形成し、これにより、接続対象カバー3A,3Bの端部に対する差し込み上で作業者が筒状カバー体5の装着姿勢を選択することに伴い、自ずと前記の適合装着姿勢(すなわち、沿壁1に対向させる壁側1辺部5aとそれに対する一方の隣辺部5bとの間の角部が切り目形成の角部10となるようなカバー装着姿勢)が採られるようにしてある。
定尺式及び切断式、並びに、各仕様の自在継手型カバー3Cを構成する筒状カバー体5は、その矩形横断面形状における各角部を弧状の面取り形状14にしてあり、これに対し、装入用切れ目9を1つの角部10に形成するにあたっては、その1つの角部10における弧状の面取り形状14の中央部に切れ目9を形成してある。
つまり、このように弧状面取り形状14の中央部に切れ目9を形成すれば、前記適合装着姿勢を採ったとき、筒状カバー体5の矩形横断面形状において切れ目形成の角部10における面取り形状部分14が、壁側1辺部5aよりも沿壁1から離れる状態となることで、切れ目9が筒状カバー体5の側方へ一層開放された状態で臨むようになり、これにより、係合片11と被係合片12との係合による切れ目閉塞操作を一層容易に行うことができる。
また、沿壁1に対する正対視では、面取り形状14の中央部に形成した切れ目9が筒状カバー体5の裏側(沿壁1の側)に位置することになり、これにより、切れ目9を一層目立ち難い状態にすることができる。
図10に示す如く、筒状カバー体5における切れ目9の一方の切縁部9a(本例では壁側1辺部5aの側の切縁部)に設ける係合片11は、切れ目9における一方の切縁aが一方の開口縁となる係合用凹部15を形成するものにしてあり、筒状カバー体5における他方の切縁部9bに設けた被係合片12との係合による切縁部9a,9bどうしの接合については、係合用凹部15の開口15aを拡張する側への係合片11の弾性変形、及び、それに続く係合片11の復帰側への変形を伴わせる状態で、開口15aを通じて被係合片12を係合用凹部15に嵌入させることで、切縁部9a,9bどうしを接合するようにしてある。
また、これら係合片11と被係合片12との係合による切れ目閉塞においては、基本的に、係合用凹部15への被係合片12の嵌入の際の開口拡張側への弾性変形に続く係合片11の復元側への変形により、係合用凹部15の開口15aを被係合片12の通過後に細めることで、嵌入状態にある被係合片12の係合用凹部15からの抜け出しに対し抵抗を付与するが、カバー体横断面視において、被係合片12はフック状の湾曲形状に形成してあり、そして、係合用凹部15への嵌入状態にある被係合片12の係合用凹部15からの抜け出しに対しては、被係合片12の湾曲形状における先端部x及び基端部yの夫々に対する係合用凹部15の各開口縁a,bの接当係止により抵抗を付与する構造にしてある。
すなわち、この抵抗付与構造を採ることで、抜け出し力が一定の大きさに達するまでは、被係合片12の湾曲形状基端部yをそれに対する凹部開口縁bの接当係止により支えた状態での被係合片12の湾曲形状先端部xに対する凹部開口縁aの接当係止をもって、抜け出し力に応じフック状湾曲形状の被係合片12を図10(ハ)に示す如く弾性変形させ、この弾性変形により、被係合片12の係合用凹部15からの抜け出しに対し粘りのある状態で抵抗を付与し得るようにしてある。
また、壁側1辺部5aの側の切縁部9aに設ける係合片11は、それにより形成する係合用凹部15が壁側1辺部5aにほぼ沿う方向で外方側に向く構造にしてあり、これにより、カバー体横断面視において筒状カバー体5に対する両側方からの押圧操作により、壁側1辺部5aを中支えとする状態で係合片11及び被係合片12を壁側1辺部5aに沿う方向で相互圧接させ、この相互圧接により係合片11及び被係合片12を係合(被係合片12を係合用凹部15に嵌入)させて切れ目9を閉塞するようにしてある。
係合片11及び被係合片12は、それらの係合により両切縁部9a,9bを接合して切れ目9を閉塞した状態において筒状カバー体5の内部に隠蔽されるようにしてあり、また、その切れ目閉塞状態において筒状カバー体5の外面視で両切縁部9a,9bは筒状カバー体5の他部の外周面と面一状の突合せ状態になるようにしてあり、これにより、切れ目閉塞を完了して自在継手型カバー3Cの装着を完了した状態において、切れ目9の形成箇所が一層目立ち難くなるようにしてある。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
筒状カバー体5の材質は、必ずしも軟質の合成樹脂に限られるものではなく、蛇腹構造などをもって筒状カバー体5の屈曲性を得るのであれば、硬質の合成樹脂や金属を用いてもよい。
切れ目9における両切縁部9a,9bどうしを接合して切れ目9を閉塞する係合片11及び被係合片12の具体的係合構造は、前述の実施形態で示した構造に限られるものではなく、例えば、図11に示す如く、係止片11が形成する係合用凹部15に対し、円形断面形状や矢頭状の被係合片12を嵌入させる構造など、種々の構造を採用できる。
前述の実施形態では、筒状カバー体5の多角形横断面形状において各角部に弧状の面取り形状14を形成した例を示したが、弧状の面取り形状に代え直線状の面取り形状を採用してもよく、また場合によっては、筒状カバー体5の多角形横断面形状を面取り形状の無い形状や、一部の角部についてのみ面取り形状を施した形状にしてもよい。
前述の実施形態では、壁1に沿う配管4a〜4cに対して筒状カバー体5を装着する例を示したが、本発明は配線を覆うカバー、あるいは、配線と配管との両方を覆うカバーにも適用でき、また、使用形態としては、壁に沿う配管や配線の被覆に限らず、空中を延びる配管や配線の被覆、あるいは、床面に沿って延びる配管や配線の被覆にも適用できる。
家屋、ビル、工場などにおける各種の配管や配線の被覆に利用でき、特に壁に沿う配管や配線の被覆に好適である。
屋外配管に対するカバー使用状態を示す図 カバー使用形態を示す図 定尺式カバーを示す斜視図 定尺式カバーを示す側面図及び横断面図 切断式カバーを示す斜視図 切断式カバーを示す側面図及び横断面図 切断式カバーの接続・連結形態を示す側面図 各種仕様の定尺式カバーを示す横断面図 各種仕様の切断式カバーを示す横断面図 係合片及び被係合片を示す拡大横断面図 別実施形態を示す拡大横断面図 従来例を示す斜視図
符号の説明
1 沿壁
4a〜4c 配管
5 筒状カバー体
5a 壁側1辺部
5b 隣辺部
9 切れ目
9a,9b 切縁部
10 角部
11 係合片
12 被係合片
14 面取り形状
15 係合用凹部
15a 開口
a,b 開口縁
x 湾曲形状先端部
y 湾曲形状基端部

Claims (7)

  1. 横断面形状が多角形の屈曲自在な筒状カバー体に、その全長にわたる装入用の切れ目を形成してある配管用又は配線用カバーであって、
    前記切れ目を、前記筒状カバー体の多角形横断面形状における複数の角部のうちの1つの角部に形成し、
    前記筒状カバー体の前記切れ目における一方の切縁部と他方の切縁部とを係合により接合する係合片及び被係合片を、それら切縁部に設けてある配管用又は配線用カバー。
  2. 前記筒状カバー体の多角形横断面形状において、前記切れ目を形成する角部を弧状又は直線状の面取り形状にし、この弧状又は直線状の面取り形状における中央部又はその近傍に前記切れ目を形成してある請求項1記載の配管用又は配線用カバー。
  3. 前記筒状カバー体の多角形横断面形状を、配管又は配線の沿壁の側とそれとは反対側のカバー突条側との区別のある形状にするのに対し、その多角形横断面形状において前記沿壁に対向させる壁側1辺部とその一方の隣辺部との間の角部に前記切れ目を形成してある請求項1又は2記載の配管用又は配線用カバー。
  4. 前記係合片及び前記被係合片を、カバー体横断面視において、配管又は配線の沿壁に対向させる壁側1辺部に沿う方向での相互圧接により係合する構造にしてある請求項1〜3のいずれか1項に記載の配管用又は配線用カバー。
  5. 屈曲自在な筒状カバー体に、その全長にわたる装入用の切れ目を形成してある配管用又は配線用カバーであって、
    カバー体横断面視において、前記切れ目における一方の切縁が一方の開口縁となる係合用凹部を形成する係合片を、前記筒状カバー体の前記切れ目における一方の切縁部に設け、
    前記係合用凹部の開口を拡張する側への前記係合片の弾性変形、及び、それに続く前記係合片の復元側への変形を伴う状態で、前記開口を通じて前記係合用凹部に嵌入させる被係合片を、前記筒状カバー体の前記切れ目における他方の切縁部に設けてある配管用又は配線用カバー。
  6. カバー体横断面視において、前記被係合片を弾性変形可能なフック状の湾曲形状に形成し、前記係合用凹部への嵌入状態にある前記被係合片の係合用凹部からの抜け出しに対し、前記被係合片の湾曲形状における先端部及び基端部の夫々に対する前記係合用凹部の各開口縁の接当係止により抵抗を付与する構造にしてある請求項5記載の配管用又は配線用カバー。
  7. 前記筒状カバー体の横断面形状を多角形にし、前記切れ目を、前記筒状カバー体の多角形横断面形状における複数の角部のうちの1つの角部に形成してある請求項5又は6記載の配管用又は配線用カバー。

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