JP2005120786A - 通気性外壁に於ける額縁構造 - Google Patents

通気性外壁に於ける額縁構造 Download PDF

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Abstract

【課題】密着層型の断熱複合パネルを用いて、コンクリート建物に外断熱で通気性を備えた外壁を張設すると共に、コンクリート壁の開口部に配置する窓枠の額縁構造を、外壁の通気性を保証する構成とし、しかも、施工性の良い構造とする。
【解決手段】通気層aを備えた密着層型の外断熱複合パネルPを張設した外壁の開口部4に、雨切金具60及び水切金具80は、複合パネルPの通気層aと連通する空気孔H6,H8を備え、且つ、水切金具80は、断面箱型形態であって、後壁板14,84部が注入断熱材10の前部を規定する構造に額縁(雨切、水切、見切)を配置し、水切金具80を断面箱型形態の剛構造として保形性を付与すると共に、施工時の現場発泡断熱材10の水切金具後方からの注入に際しても、複合パネルPの通気層aの塞止を生じないようにする。

【選択図】図1

Description

本発明は、外壁下端の腰水切から外壁上端の笠木まで、外気が外断熱複合パネルの外壁内の通気層を貫流する外断熱建築物の窓、等の額縁構造に関するものであり、より詳しくは、成形セメント板外装材に断熱層を一体層着した密着層型の通気性断熱複合パネルを、窓等の額縁と共に、コンクリート躯体に取付ける外断熱工法に関するものであり、建築の技術分野に属するものである。
密着層型の断熱複合パネルを、コンクリートに取付ける外断熱建築に於いて、窓、等の開口部に配置する額縁構造としては、図9に示す従来例1、及び図10に示す従来例2がある。
従来例1の図9は、非特許文献1の資料40頁の図で開示されたものであり、外装材に断熱層を層着一体化した複合パネルに脱落防止アンカーを配置してコンクリート型枠併用でコンクリート躯体に張着したものである。
そして、開口部のアルミサッシ上枠に於いては、複合パネルの下端辺に外装材を張着して雨切の代用とし、アルミサッシ下枠に於いては、複合パネルの上端辺に外装材を張着し、上端辺外装材上に慣用の水切を配置して、コンクリート躯体に予め埋設したサッシアンカーと、サッシ枠及び水切に取付けた各溶接アンカーとを、鉄筋棒鋼を介して溶接固定し、各水切の立下り板下端と外装材間、傾斜天板上面最奥部とアルミサッシ下枠間、アルミサッシ上枠と複合パネル下端辺の外装材間、をシーリング処理すると共に、アルミサッシ上枠とコンクリート躯体間、アルミサッシ下枠と水切間に、現場発泡ウレタンを注入したものである。
従来例2(図10)は、本出願人が特願2001−25142号(特開2002−22732号)として出願した鉄筋コンクリート造の外断熱建築物であり、図10に示す如く、外装材と断熱層を一体化層着した通気性の密着層型断熱複合パネルをコンクリート躯体に張設し、該複合パネル及びコンクリート躯体の開口部にアルミサッシ枠及び額縁を嵌め込み、木製の枠で固定し、予めコンクリート躯体に埋設したサッシアンカーに固定している。
そして、アルミサッシ下枠に於いては、通気性の役目を果すセメント板(外装材)の内側に設けた通気孔が閉塞されないように、水切の傾斜天板下方とパネル断熱層上端辺との間隙に現場発泡ウレタンを充填している。
また、サッシ上枠と上方パネルの断熱層下端の間隙にも、現場発泡ウレタンを充填している。
また、水切は、底板をアングル材で外装材(セメント板)に取付けて、外装材の通気層から水切底板の空気孔への通気を確保し、雨切は、上板と底板とを屈曲取付板で連結し、底板の空気孔から外装材の貫通孔への通気を確保するものである。
(株)情報開発が、平成12年11月21日に、東京貨物運送厚生年金会館で開催したセミナー「環境、省エネ、高耐久時代に適した外断熱建築の技術」(講師:北海道大学大学院工学研究科、環境構造材料工学講座、助手、工学博士、長谷川寿男氏)で配布された資料第40頁 特開2002−22732号公報
従来例1(図9)は、外装材と断熱層とを層着一体化した密着層型の複合パネルで外壁を構成するものではあるが、外装材と断熱層との境界面には通気層が存在しないため、外装材と断熱層との界面には密着層型パネル特有の結露を生じ、断熱層が吸湿による断熱機能低下を招来するものであり、外装材も、日射熱によるヒートストレスを受けて劣下するものである。
また、額縁の水切、及び雨切(パネル下端辺に張着した外装材)は、当然のこととして、パネル内通気対応の構造(空気孔)を欠如している。
また、従来例2(図10)は、セメント板(外装材)と断熱層とを層着一体化した密着層型の複合パネルで外壁を構成しており、外壁は、セメント板内の貫通孔によって腰水切から笠木まで外気を貫流させてセメント板のヒートストレスによる劣下を防止するものであり、外壁開口部に配置した額縁の水切も、雨切も、空気孔を備えてパネル内の通気を保証し、外壁の下端(腰水切)から上端(笠木)までの外気貫流を、外壁開口部の額縁配置部でも保証するものであって、外断熱工法に於いて、画期的、且つ、極めて有用な技術である。
そして、水切、及び雨切に於いては、熱橋(ヒートブリッジ)の防止と、気密性の保持と、サッシ下枠下方、及びサッシ上枠の上方での表面結露を阻止するために、サッシ下枠と下方パネルの断熱層上面との隙間、及びサッシ上枠と上方パネルの断熱層との隙間に、現場発泡ウレタンを吹付けている。
しかし、サッシ下枠への現場発泡ウレタンの吹付けに際しては、パネルの通気層を閉止しないように吹付け充填する必要があり、注入断熱材の前部を規定する手段は、従来例2では未開示であるが、実際には、水切の傾斜天板後端とセメント板上端面との間に、手作業でビニールシートをテープ止着して現場発泡ウレタンの注入先端部を規定しており、このような現場での手作業は煩雑であり、施工性が良くない。
更に、サッシ枠下方の水切金具は、作業時に足を掛けたり、落雪及び落下物の衝撃から水切の姿勢を保持するため、水切の突出片を介して定間隔(450mm)に溶接アンカーとコンクリート躯体埋設のサッシアンカーとを鉄筋で溶接固定して、水切に剛性を付与しているが、水切に対する剛性付与施工は煩雑、且つ困難な作業である。
本発明は、これら従来の、密着層型断熱複合パネルを用いるコンクリート建築物の外断熱工法に於ける、複合パネル内の結露の問題、外装材(セメント板)のヒートストレスによる劣下の問題、水切への剛性付与の問題、及び、外壁開口部の額縁(特に水切)への現場発泡ウレタン注入上の問題を一挙に解決せんとするものであり、従来例2の画期的な外断熱工法を、更に施工面、性能面から改善する極めて実用性の高い外壁の額縁構造を提供するものである。
本発明の額縁構造は、例えば図1に示す如く、通気層aを備えた密着層型の外断熱複合パネルPを張設した外壁の開口部4に配置した額縁構造であって、雨切金具60及び水切金具80は、複合パネルPの通気層aと連通する空気孔H6,H8を備え、且つ、水切金具80は、底板部80D,8´D及び後壁板14,84を備えた断面箱型形態であって、後壁板14,84部が注入断熱材10の前部を規定した構造である。
尚、外断熱複合パネルPでの「密着層型」とは、業界の呼称タイプであって、セメント板等の外装材と断熱層(断熱板)とを一体化層着したものを指す。
また、「断面箱型形態」とは、四周が力学的に連なった形状を指し、本発明の水切金具80にあっては、図1に示す如く、上面の傾斜天板、前部の立下り板、底部の底板、後部の後壁板が力学的に連続したものを意味し、各板材片を接続加工しても、図8に示す如く、予め各板材片の接続形態として一体化成形したものでも良い。
従って、本発明の額縁構造にあっては、水切金具80が断面箱型形態であるため、後壁板14,84部が、サッシ下枠と水切金具後部と複合パネルP上端との隙間への現場発泡ウレタンの注入充填に際して、図1、図8(A)の如く、注入ウレタン剤の前部を規制するため、従来の如き通気層a閉塞防止の特別の、手作業の処理を施さなくても、複合パネルPの通気層aを閉塞することはない。
しかも、水切金具80の断面箱型形態は、十分な保形剛性を備えたものと出来、サッシ枠取付作業時に足掛けも可能となり、作業性が向上するのは勿論、落雪や落下物衝撃による変形も阻止出来る。
そして、水切金具80も、雨切金具60も、複合パネルPの通気層aと連通する空気孔H8,H6を備えているため、通気性外壁に額縁構造を配置しても、額縁構造の上下で外壁の通気機能を遮断することはない。
また、本発明の額縁構造にあっては、複合パネルPが、図3に示す如く、内面に条溝aを多数並列縦設したセメント板Paの内面に、条溝aをつぶさないように断熱層Pbを層着一体化したものが好ましい。
この場合、条溝aの「つぶさない」の意は、図3(B)の如く、断熱層Pbが条溝a内に入り込まないこと、即ち、断面視で、セメント板Paと断熱層Pbとの接着界面に、条溝aがセメント板Paの成形形態で存在することを意味し、断熱層Pbとして成形断熱板を採用し、セメント板Paの各条溝a間のリブR表面に接着一体化すれば、条溝aをつぶさないでセメント板Paと断熱層Pbとの層着一体化が出来る。
従って、該パネルPにあっては、セメント板Paと断熱層Pbとが密着一体化した密着層型の外断熱複合パネルでありながら、パネルP内には条溝aが通気層として存在するため、該パネルPをコンクリート躯体に張設するだけで、コンクリート壁は、通気性の外断熱外壁となり、断熱層Pbは通気層aによって結露が抑制出来、吸湿による断熱機能低下が抑制出来ると共に、通気層aへの外気の貫通空気流arによって、セメント板Paの日射による高温化でのヒートストレスも抑制出来る。
そして、額縁構造が通気性外壁のパネルP内の空気貫流arを阻止しないため、耐久性のある高性能な通気性外断熱外壁となる。
また、本発明に用いる複合パネルPにあっては、断熱層Pbの幅Wbがセメント板Paの幅Woより大であり、セメント板Paと断熱層Pbとの層着によって、断熱層Pbは、一側端PLでは、セメント板Pa側端より小寸段差d1入り込み、他側端PRでは、セメント板Pa側端より大寸段差d2突出したものが好ましい。
この場合、典型的には、小寸段差d1は10mm、大寸段差d2は20mmである。
複合パネルPの側端の一方に小寸段差d1が、他方に大寸段差d2が存在するため、各複合パネルPを横方向に衝合当接して外壁を形成すれば、各パネルPの断熱層相互は当接形態でありながら、各セメント板Pa間には、図8に示す如く、大寸段差d2−小寸段差d1、の接続目地LPが形成出来、しかも、各パネルの断熱層Pbは相欠け接続になって、断熱層Pbの接続界面はセメント板Pa面で閉止された形態となり、外部空気の接続界面からの流入が抑制出来、また、コンクリート打設時ののろ(水とセメントの混合物)漏れが抑制出来、断熱層Pbの断熱機能低下は抑制出来る。
従って、本発明額縁構造を備えた通気性外壁は、密着型パネルでありながら、通気層aによってパネル内部結露が防止出来、断熱機能低下が抑制出来ると共に、各パネルPの接続部での断熱機能低下も抑制出来、額縁配置部位でもパネル内の条溝aの貫通空気流arが保証された高性能な通気性外断熱外壁となる。
また、本発明の額縁構造にあっては、例えば図1に示す如く、水切金具80の底板部80D,8´Dは、複合パネルPのセメント板Paとの間にシーリング17aを、断熱層Pb前端との間にはシーリング17cを、通気層aとの間には、図4(E)の如く、両側板16S間に仕切板16Wを備えた通気用のハニカムバッカー16aを介在し、且つ、バッカー16a上部、及び、シーリング17aの前部には空気孔H8を有するのが好ましい。
尚、ハニカムバッカー16aは、典型的には、合成樹脂製で12mm厚、幅1220mm×長さ1820mmの梱包用のハニカム構造板(宇部日東化成(株)製の商品名「ダンプレート」)を幅方向に高さ14mmに裁断したものであり、ダンプレート(商品名)は9mm間隔に仕切板16Wを備えているため、複合パネルPと水切金具底板部との間、及び複合パネルPと雨切金具との間に挿入出来る寸法に裁断すれば、新規用途の通気用バッカー16aとして採用出来る。
従って、ハニカムバッカー16aは、保形性を備えているため、図1の如く、前後の各シーリング17a,17cの配設作業も容易となり、水切金具80下方での確実なシーリングと、確実な空気流通経路(通気層a→空気孔H8)の確保が容易となる。
また、水切金具80の底板部80D,8´Dが、前部の空気孔H8と後部の空気孔H8との間に起立片15Pを備えているのが好ましい。
この場合、起立片15Pは、水切の傾斜天板8Uの下面との間に迷路を形成し、風速によって入り込む水滴が有する運動エネルギーを消耗させるため、水切金具80前部の空気孔H8からの内部への雨水の侵入を抑制する。
また、本発明額縁の水切金具80は、図4に示す如く、後端に立上り板8Pを備え、且つ、下面に突出片8M及びアンカー片8M´を備えた傾斜天板8Uと、傾斜天板8Uの前端からの立下り板8Wと、立下り板8Wから下端の水切片8Cを残して後方に延出する空気孔H8を有する底板8Dとを備えた水切8と、傾斜上板14Uと立下り板14Wとを備えた止め板14と、空気孔H8と下面の突出片15Mとを有する水平板15Fの前端には起立片15Pを、後端には立下り板15Wを備えた継ぎ底板15とで断面箱型に構成するのが好ましい。
尚、この場合、施工に際しては、継ぎ底板15と止め板14との当接界面にはゴムシートを介在挟着すれば、当接界面からパネル断熱層Pb上への浸水が阻止出来る。
本発明に採用した水切8自体は、(株)三協アルミ、(株)YKKアーキラクチュラル、トステム(株)等の慣用品の水切の底板8Dに、空気孔H8のみを定間隔に穿設すれば利用可能であるため、新規な止め板14と、継ぎ底板15を製作併用すれば、本発明の箱型断面を有する水切金具80の組立てが可能となり、一部慣用品の採用により、水切金具80の形成が、コスト面からも、時間面からも合理的に実施出来る。
従って、密着層型パネルを用いた通気性外断熱外壁に、外壁パネルの通気性を遮断することなく組込める、新規な額縁構造が、安価、且つ、合理的に提供出来る。
また、本発明の水切金具80は、例えば図7に示す如く、傾斜天板8´Uと、傾斜天板先端からの立下り板8´Fと、立下り板8´F下端から水切片8Cを残して後方に延出し、中央部に起立片15Pを有する底板8´Dと、上方への垂直片8´Pと下方への垂下片8´Wとを備えた後壁板84とを断面箱型に一体化成形し、底板8´Dには、起立片15Pの前方、及び、後方に空気孔H8を穿設するのが好ましい。
この場合、製作費は金型製作面で高価とはなるが、額縁構造の組立作業性が良く、また、例え雨水が水切金具80内に侵入しても、パネル断熱層Pbに侵入する恐れはなく、未熟練作業者であっても、高性能、且つ均質な額縁構造の組立施工が可能となる。
本発明の額縁構造は、雨切金具60及び水切金具80が外断熱複合パネルの通気層aと連通する空気孔H6,H8を備えているため、額縁構造を嵌着した外壁部にあっても、外壁の複合パネルP内の通気性が保持出来、外壁の全面に亘って、均質なパネル内結露の防止と、セメント板(外装材)のヒートストレスによる劣下が阻止出来る。
また、水切金具80は、断面箱型形態であるため、サッシ下枠と水切金具後部と複合パネル上端との隙間への現場発泡ウレタンの注入充填が、何ら特別の手作業による防止手段を施さなくても、パネル通気層aを閉塞する危険はない。
しかも、断面箱型形態の水切金具80は、剛構造となるため、サッシ枠取付作業時に足掛けも可能となり、作業性が向上するのは勿論、落雪や落下物衝撃による水切金具80の変形損傷も防止出来る。
従って、コンクリート建築物に於ける高品質の通気性外断熱外壁の提供が可能となる。
〔外断熱複合パネル(図3)〕
図3は断熱複合パネル説明図であって、(A)は、全体斜視図、(B)は、(A)のB−B断面図、(C)は(B)の部分拡大図である。
図3に示す如く、外断熱複合パネルPは、セメント板Paと断熱層Pbとの密着層型であり、セメント板Paは、厚さT1が25mm、幅Woが490mmであって、内面には、縦方向に並設した条溝aをリブR間に備えた形態に、セメント、硅酸質原料、及び繊維質原料を混合して押出成形したものであり、長さは適用建築物に応じて決定する。
また、断熱層Pbは、幅Wbがセメント板幅Woより10mm大な500mmで、厚さT2が75mmの発泡成形断熱材である。
そして、セメント板Paに対する、断熱層Pbの一体化層着は、断熱層Pbがセメント板Paの、一側端PLでは10mmの小寸段差d1入り込み、他側端PRでは20mmの大寸段差d2突出する形態に接着剤を介して接着する。
〔水切金具(図4)〕
水切金具80は、水切8と、止め板14と、継ぎ底板15とで断面箱型を構成するものであり、止め板14と水切8との接続には小片のフック13を用いる。
水切8は、図4(A)に示す如く、1.5mm厚のアルミ押出成形の長尺物であって、断面形状は、高さh8´が10mmの立上り板8Pと幅d8が52mmで勾配高さ15mmの傾斜天板8Uと、高さh8が30mmの立下り板8Wと、立下り板8Wから下端の5mmの水切片8Cを残して後方に延出した幅d8´が32mmの底板8Dとを備え、傾斜天板8Uの下面には、溶接アンカーを嵌合するための、3.5mm幅の前部のL型突出片8M及び後部のL型アンカー片8M´を間隔25mmで対向配置し、突出片8Mとアンカー片8M´に溝口厚2mmの係合溝8aを形成したものであり、底板8Dの前部には空気孔H8を100mm間隔で穿設する。
止め板14は、図4(B)に示す如く、1.6mm厚の鋼製長尺物(水切8と同長)であって、幅d14が18mmで勾配高さ5mmの傾斜上板14Uと、高さh14が40mmの立下り板14Wを備えたものである。
また、継ぎ底板15は、図4(C)に示す如く、1.5mm厚のアルミ押出成形品であって、高さh15´が10mmの起立片15Pと、幅W15が35mmの水平板15Fと、高さh15が10mmで適所にねじ孔Shを備えた立下り板15Wから成り、水平板15Fの下面にバッカー16a当接用の突出長3mmの突出片15Mを備えたものであり、水平板15Fの幅方向中間部には、100mm間隔で空気孔H8を穿設する。
また、フック13は、水切8の傾斜天板下面のアンカー片8M´を介して止め板14を水切8と連結するものであって、図4(D)に示す如く、1.6mm厚鋼板製の短尺物であり、断面形状は、長さL13が15mm、幅W13´が20mmの上段水平片13Uと、高さh13が7mmの立上り片13Wと、幅W13が30mmの下段水平片13Dとから成り、上段水平片13Uを若干(3mm)立上り片から突出形態とし、下段水平片13Dとの間に嵌合溝13Gを備え、且つ、下段水平片13Dの後部には、ねじ挿入用孔Shを備えたものである。
〔ハニカムバッカー(図4(E))〕
ハニカムバッカー16aは、図2(A)の如く、雨切とセメント板Pa間、及び、図1の如く、水切とセメント板Pa間、に介在してセメント板Paの条溝aの通気機能を保証するものであって、プラスチック製長尺物であり、図4(E)に示す如く、高さh16が14mmの両側板16Sを、幅W16が12mmに、仕切板16Wで9mm間隔に仕切ったハニカム構造一体化物である。
外断熱建築物に、このような通気性ハニカム構造バッカーを採用することは新規であるが、該バッカー16aは、従来の梱包材、物置、倉庫の外壁への適用物用に、ダンプレート(宇部日東化成(株)商品名)として慣用されている、プラスチック製、12mm厚、幅1220mm×高さ1820mm(規格品)を、14mm幅に裁断して該幅14mmを両側板16Sの高さとしたものである。
〔雨切金具(図5)〕
雨切金具60は、図2(A)の如く、サッシ上枠5aの前部に配置し、雨切作用を奏すると共に、上部の複合パネルPのセメント板Paに設けた通気用条溝aへの下方からの空気流入を保証するものである。
そして、雨切金具60は、雨切6と雨切補助材20とから成り、雨切6は、図5(A)に示す如く、1.5mm厚のアルミ製押出成形品の長尺部であって、断面形状は、高さh6´が10mmの立上り板6Pと、幅dLが10mmの水平部6Lに引続く、幅d6が40mmで勾配高さ5mmの傾斜天板6Uと、高さh6が25mmの立下り板6Wと、立下り板6Wの下端に3mmの水切片6Cを残して後方に幅d6´が30mmで延出した底板6Dから成り、底板6Dは、後端に高さh6´´が5mmで上端を内方へ屈曲して係合溝6Gを形成したアンカー片6Bを備えたものである。
そして、底板6D及び傾斜天板6Uには、間隔100mmで空気孔H6を穿設する。
また、雨切補助材20は、図5(B)に示す如く、幅d20´が10mmの上段水平板20Uと、高さh20が20mmの立下り板20Wと、幅d20が10mmの下段水平板20Dとから成り、下段水平板20Dの先端は、h20´が5mmで下端を内方へ屈曲して係合溝20Gを形成したアンカー片20Pを備えたものである。
〔見切金具(図6)〕
見切金具70は、図2(B)に示す如く、サッシ側枠5bの前方に、且つ、雨切金具60と水切金具80とを縦方向に接続するものであって、見切7と見切補助材21とから成るものである。
そして、見切7は、アルミ製1.5mm厚の長尺物で、断面形状は、図6(A)に示す如く、幅W7´が10mmの後端板7Pと、幅d7が47mmの内垂直板7Dと、幅W7が25mmの前端板7Fと、幅d7´が37mmの外垂直板7Uとから成り、外垂直板7Uは、幅W7´´が5mmで先端に屈曲部で係合溝7Gを形成したアンカー片7Bを備えたものである。
また、見切補助材21は、図6(B)の如く、幅d21が10mmの外垂直板21Uと、幅W21が17mmの前端板21Fと、幅d21´が10mmの内垂直板21Dとの屈曲形態で、内垂直板21Dは幅W21´が5mmで先端に屈曲部で
係合溝21Gを形成したアンカー片21Pを備えたものである。
〔額縁とサッシ枠との一体化〕
サッシ枠は、サッシ上枠5a、サッシ側枠5b及びサッシ下枠5cを工場で矩形枠型にねじ固定一体化したものである。
サッシ上枠5aにあっては、図2(A)及び図5(B)に示す如く、雨切補助材20を、立下り板20Wをサッシ前面に当接して適宜間隔にねじ19bで固定し、次いで、アルミ製1.5mm厚の小口塞板6Sで両端を塞いだ雨切6の立上り板6Pの係合溝6Gと、雨切補助材20の係合溝20Gとを嵌合する形態で、雨切傾斜天板6Uの水平部6Lを雨切補助材20の上段水平板20Uに載置してねじで締着し、雨切6を雨切補助材20に連結固定する。
サッシ下枠5cにあっては、図1及び図4に示す如く、水切の傾斜天板8U下面の突出片8Mとアンカー片8M´間の係合溝8Gに、フック13の上段水平片13Uを載置形態で配置し、アンカー片8M´とフック下段水平片13Dとで形成する間隙に、止め板14の傾斜上板14U前方を挿入し、フック13のねじ孔Shを介して止め板14の傾斜上板14Uをフック13にねじ固定する。
次いで、継ぎ底板15の水平板15F前方を水切8の底板8Dに載置し、継ぎ底板15の立下り板15Wを止め板14の立下り板14Wの下部に当接して、継ぎ底板15の前部は水切8の底板8Dと、後部は止め板14の立下り板14Wと、それぞれねじ締着し、水切8と、止め板14と、継ぎ底板15とで断面箱型形態の水切金具80とする。
尚、水切8の両端は、アルミ製1.5mm厚の小口塞板8S(図4(A))で塞ぐ。
そして、水切8の立上り板8Pと、サッシ下枠5cの下方突出片5Sとを当接ねじ固定(図1)して、サッシ下枠5cと水切金具80とを連結固定する。
サッシ側枠5bにあっては、図2(B)及び図6に示す如く、サッシ側枠5bの前端辺に見切補助材21の前端板21Fを当接し、前端板21Fのねじ孔Shにねじ19bを挿入して見切補助材21をサッシ側枠5bに締着固定する。
そして、見切補助材21の係合溝21Gと、見切7の係合溝7Gとを嵌合して、見切補助材21の外垂直板21Uに見切7の内垂直板7Dの後方を当接してねじ固定し、見切7の前端辺を、雨切6の前端辺より後方3mm、及び水切8の前端辺より後方5mmに位置した形態に組立てる。
〔外壁へのサッシ枠及び額縁の取付け〕
本発明の額縁構造は、図8の如く、外壁の開口部(窓)4に適用するものであり、外壁自体は、図3に示す密着層型の外断熱複合パネルPを、両側端の小寸段差d1と大寸段差d2との当接並列により、断熱層Pbの当接界面をセメント板面で閉止し、且つ、図8の如く、各パネル側縁間に接続目地LPを配置したものであって、各パネルP内の条溝aを介して腰水切2から笠木3まで外気が貫流ar可能な、コンクリート建築物での外断熱の通気性外壁である。
現場に搬入した額縁一体化サッシの外壁開口部4への取付けは、サッシ枠5a,5b,5cの突出部に、間隔450mm前後で溶接アンカー12bを嵌合する。
そして、コンクリート躯体Cwと、コンクリート躯体Cwに脱落防止アンカー18aにより張着する複合パネルPとの開口部4に、アルミサッシ枠5を嵌め込み、アルミサッシ枠5とパネル断熱層Pbとの隙間に複数の楔状木製パッキンを数段配置して仮固定する。
そして、木製パッキンを軽打してサッシ枠5の前後、上下及び垂直、水平性を調整し、サッシ枠5の位置を確保する。
次いで、予め、コンクリート躯体Cwに埋設したサッシアンカー12aと、サッシ枠5に配置した溶接アンカー12bとを、小径(9mm〜10mm)の鉄筋棒鋼12cを介して溶接固定する。
尚、水切金具80は、図1に示す如く、止め板14と、サッシ下枠5cの姿勢を保持するための鉄筋棒鋼12cとを鉄筋棒鋼12c´で溶接連結する。
次に、サッシ枠5とコンクリート壁Cwとの見切、及び、二重窓の場合は、内窓の支持部材となる木製枠9を、ねじ19でサッシ枠5に配置する。
次に、サッシ枠5と、断熱層Pb及びコンクリート壁Cwとの隙間に、鉄筋棒鋼を隠蔽する形態で、現場発泡ウレタン10を注入充填し、鉄筋棒鋼12c,12c´及びサッシ枠5の表面結露防止機能を付与する。
そして、木製枠9とコンクリート躯体Cwとの隙間にモルタル11を充填し、木製枠9の姿勢を確保すると共に、防火構造とする。
次いで、サッシ枠5と各額縁(水切、雨切、見切)との接合部の隙間にシーリング17bを、セメント板Paと各額縁との間にシーリング17aを充填する。
また、複合パネルPと各額縁との隙間は、図1に示す水切金具80及び図2(A)に示す雨切金具60に於いては、通気層aからの雨水の浸入を阻止する一次シーリング17cを充填し、通気層aの対向位置には図4(E)に示す、ハニカム形態の通気用バッカー16aを配置し、見切7に於いては、一次シーリング17cを充填し、プラスチック製のバッカー16bを挿入して前面に二次シーリング17aを充填する。
そして、各脱落防止アンカー18aの前端のセメント板Paの凹部に、エポキシ樹脂系のパテ材18bをセメント板Paの表面と平滑に充填する。
得られる額縁構造にあっては、水切金具80は、図1に示す如く、断面箱型形態であり、止め板14が鉄筋棒鋼12c´,12cでコンクリート躯体内のサッシアンカー12aと溶接剛構造となるため、作業員の足掛けや、落下物の衝撃にも変形しない安定物となる。
また、下方のパネル通気層aからの上昇気流arは、ハニカムバッカー16a→継ぎ底板の空気孔H8→底板の空気孔H8→外部、の流路が保証される。
そして、継ぎ底板15の起立片15pは、空気流arの流路を塞ぐことなく、風による吹込み雨水のバッカー16a上への浸入を抑制する。
しかも、止め板14は、現場発泡ウレタン10の注入充填作業時に、注入ウレタンの充填域の前端を規定するため、通気層aの流路を閉塞する恐れは全く無い。
また、雨切金具6にあっても、外部→底板6Dの空気孔H6→傾斜天板6Uの空気孔H6→ハニカムバッカー16a→通気層a、のパネル内貫通空気流arの流路が保証される。
従って、図8に示す如く、外壁は、額縁構造を配置した部位であっても、外壁パネル内の気流arは水切で外部へ放出し、雨切で外部から流入する機能を奏し、外壁全体が結露を防止し、セメント板のヒートストレス劣下を抑制するものとなる。
〔変形例(図7)〕
図7は、水切金具80の好ましい変形例図であって、(A)は、額縁として取付けた状態の図1に対応する図であり、(B)は、水切金具80自体の斜視図である。
即ち、該変形水切金具80は、図7(B)に示す如く、一般肉厚1.5mmのアルミ製押出成形品であり、長尺物(標準:1460mm)であって、断面形状は、後面に、溶接アンカー12b嵌合用の係合溝8´Gを構成する上下一対の突出片8´Mとアンカー片8´M´を付設した後壁板84と、勾配高さが15mm、幅d80が70mmの傾斜尺板8´Uと、高さh80が30mmの立下り板8´Fと、立下り板8´Fの下端に5mm水切片8´Cを残して後方に延出した底板8´Dとの連設形態に一体化成形したものである。
そして、後壁板84は、傾斜天板8´Uから上方に突出するサッシ枠取付用の垂直片8´Pと、底板8´Dから下方に突出させた注入剤(現場発泡ウレタン)規制用の垂下片8´Wとを延出した形態である。
また、水切金具80の内部では、底板8´D中央部に空気流arの迷路形成用の起立片15Pを配置し、立下り板8´Fと傾斜天板8´Uとのコーナー、起立片15Pの後面、及び後壁板84の前面中央部に、それぞれ間隔5mmの一対の突起8´Eを備え、これら突起8´Eは、補強リブの機能を奏し、且つ、突起8´Eで形成される幅5mmの溝が、水切金具80の両端への小口塞板8Sの装着に際してのねじ挿入孔となる。
また、底板8´Dには、起立片15Pの前部と後部とに、一対の空気孔H8を100mm間隔で穿設する。
該変形水切金具80は、図7(A)に示す如く、後壁板84の上部の垂直片8´Pが、サッシ下枠に当接してねじ固定出来、後壁板84の後面の突出片8´M及びアンカー片8´M´に、溶接アンカー12bが嵌入装着出来るため作業性が良い。
従って、図1及び図4に示す水切金具と比べて、新規、且つ複雑な形状の金型製作費を要するが、水切金具80は、部品点数が少なくて作業性の良いものとなり、水切金具としては、図1、図4のものと同効機能を奏する。
本発明額縁構造に於ける水切金具の使用状態縦断面図である。 本発明の説明図であって、(A)は雨切金具使用状態縦断面図、(B)は見切金具使用状態横断面図である。 本発明の外壁に用いる断熱複合パネル説明図であって、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(B)の部分拡大図である。 本発明の説明図であって、(A)は水切斜視図、(B)は止め板斜視図、(C)は継ぎ底板斜視図、(D)はフック斜視図、(E)はハニカムバッカー斜視図である。 本発明の説明図であって、(A)は雨切斜視図、(B)は雨切補助材とサッシ上枠との関係構造の説明斜視図である。 本発明の説明図であって、(A)は見切斜視図、(B)は見切補助材とサッシ側枠との関係構造の説明斜視図である。 本発明の水切金具の変形例図であって、(A)は水切金具の使用状態断面図、(B)は水切金具斜視図である。 本発明を適用した建物外壁の斜視図である。 従来例1の説明縦断面図であって、(A)は雨切部分を示す図、(B)は水切部分を示す図である。 従来例2の説明縦断面図であって、(A)は雨切部分を示す図、(B)は水切部分を示す図である。
符号の説明
1 基礎
2 腰水切
3 笠木
4 開口部(窓)
5 サッシ枠
5a サッシ上枠(サッシ枠)
5b サッシ側枠(サッシ枠)
5c サッシ下枠(サッシ枠)
5S 立下り板(下方突出片)
6 雨切
6C 水切片
6D 底板
6G 係合溝
6L 水平部
6P 立上り板
6U 傾斜天板
6W 立下り板
7 見切
6B,7B アンカー片
7D 内垂直板
7F 前端板
7G 係合溝
7P 後端板
7U 外垂直板
8 水切
8C 水切片
8D 底板
8´D 底板(底板部)
8´E 突起
8´F 立下り板
8G,8´G 係合溝
8M,8´M 突出片
8M´,8´M´ アンカー片(突出片)
8P 立上り板
8´P 垂直片
8S,8´S 小口塞板
8U,8´U 傾斜天板
8W 立下り板
8´W 垂下片
9 木製枠
10 現場発泡ウレタン(注入断熱材)
11 モルタル
12a サッシアンカー
12b 溶接アンカー
12c,12c´ 鉄筋棒鋼
13 フック
13D 下段水平片
13G 嵌合溝
13U 上段水平片
13W 立上り片
14 止め板(後壁板)
14U 傾斜上板
14W 立下り板
15 継ぎ底板
15F 水平板
15M 突出片
15P 起立片
15W 立下り板
16a ハニカムバッカー(バッカー)
16b バッカー
16S 側板
16W 仕切板
17a,17b,17c シーリング
18a 脱落防止アンカー
18b エポキシ系樹脂パテ(パテ材)
19,19b ねじ
20 雨切補助材
20D 下段水平板
20G 係合溝
20P アンカー片
20U 上段水平板
20W 立下り板
21 見切補助材
21D 内垂直板
21F 前端板
21G 係合溝
21P アンカー片
21U 外垂直板
60 雨切金具
70 見切金具
80 水切金具
80D 底板部
a,a1,a2 条溝(通気層)
ar 空気流(貫流)
Cw コンクリート躯体(コンクリート壁)
d1 小寸段差
d2 大寸段差
H6,H8 空気孔
P 断熱複合パネル(複合パネル、パネル)
Pa セメント板(外装材)
Pb 断熱層(断熱材)
R,R1,R2 リブ
Sh ねじ孔

Claims (7)

  1. 通気層(a)を備えた密着層型の外断熱複合パネル(P)を張設した外壁の開口部(4)に配置した額縁構造であって、雨切金具(60)及び水切金具(80)は、複合パネル(P)の通気層(a)と連通する空気孔(H6,H8)を備え、且つ、水切金具(80)は、底板部(80D,8´D)及び後壁板(14,84)を備えた断面箱型形態であって、後壁板(14,84)部が注入断熱材(10)の前部を規定した、通気性外壁に於ける額縁構造。
  2. 複合パネル(P)が、内面に条溝(a)を多数並列縦設したセメント板(Pa)の内面に、条溝(a)をつぶさないように断熱層(Pb)を層着一体化したものである、請求項1の額縁構造。
  3. 断熱層(Pb)の幅(Wb)がセメント板(Pa)の幅(Wo)より大であり、セメント板(Pa)と断熱層(Pb)との層着によって、断熱層(Pb)は、一側端(PL)では、セメント板(Pa)側端より小寸段差(d1)入り込み、他側端(PR)では、セメント板(Pa)側端より大寸段差(d2)突出した、請求項2の額縁構造。
  4. 水切金具(80)の底板部(80D,8´D)は、複合パネル(P)のセメント板(Pa)との間にシーリング(17a)を、断熱層(Pb)前端との間にはシーリング(17c)を、通気層(a)との間には、両側板(16S)間に仕切板(16W)を備えた通気用のハニカムバッカー(16a)を介在し、且つ、バッカー(16a)上部、及び、シーリング(17a)の前部には空気孔(H8)を有する、請求項1乃至3のいずれか1項の額縁構造。
  5. 水切金具(80)の底板部(80D,8´D)が、前部の空気孔(H8)と後部の空気孔(H8)との間に起立片(15P)を備えている、請求項1乃至4のいずれか1項の額縁構造。
  6. 水切金具(80)は、後端に立上り板(8P)を備え、且つ、下面に突出片(8M)及びアンカー片(8M´)を備えた傾斜天板(8U)と、傾斜天板(8U)前端からの立下り板(8W)と、立下り板(8W)から下端の水切片(8C)を残して後方に延出する空気孔(H8)を有する底板(8D)とを備えた水切(8)と、傾斜上板(14U)と立下り板(14W)とを備えた止め板(14)と、空気孔(H8)と下面の突出片(15M)とを有する水平板(15F)の前端には起立片(15P)を、後端には立下り板(15W)を備えた継ぎ底板(15)とで断面箱型に構成した、請求項1乃至5のいずれか1項の額縁構造。
  7. 水切金具(80)は、傾斜天板(8´U)と、傾斜天板先端からの立下り板(8´F)と、立下り板(8´F)下端から水切片(8C)を残して後方に延出し、中央部に起立片(15P)を有する底板(8´D)と、上方への垂直片(8´P)と下方への垂下片(8´W)とを備えた後壁板(84)とを断面箱型に一体化成形し、底板(8´D)には、起立片(15P)の前方、及び、後方に空気孔(H8)を穿設した、請求項1乃至5のいずれか1項の額縁構造。
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