JP2006132187A - 仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル及び該パネルを用いた施工方法 - Google Patents

仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル及び該パネルを用いた施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンクリート打設時における該パネルの反りを吸収するとともに、仕上げ材の取り付けが容易な仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを提供する。
【解決手段】 発泡樹脂板を備えた仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルにおいて、該パネル1のコンクリート打ち込み側の反対側に縦方向、及び/又は、横方向に、適宜間隔をおいて、反り吸収・仕上げ材取付部3が突設されていることを特徴とする。
【選択図】図1(a)(b)

Description

本発明は、コンクリートの壁又は床板(スラブ、屋根スラブ)等を構築する際、型枠として用いられると共に、これらの構築後は解体されずに、そのままコンクリートに付着し一体化された状態で仕上げ下地材として使用される仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル及び該パネルを用いた施工方法に関し、更に詳しくは、コンクリート打設時における該パネルの反りを吸収するとともに、仕上げ材の取り付けが容易な仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル及び該パネルを用いた施工方法に関する。
従来よりコンクリートの型枠には、多種多様のものが用いられているが、一般的には木製、合板製をはじめとして、金属製パネル、プラスチックパネル、硬質繊維板などが利用されている。また、地球温暖化などの地球環境に対する意識の高揚と共に省エネルギー化が強く叫ばれるようになり、高層ビルは勿論のこと、一般住宅の高気密化、高断熱化が進み、これら建築物には断熱部材が豊富に使用されている。
近年、断熱部材をコンクリート壁やコンクリート天井等に施工する際は、ポリスチレン発泡体やポリプロピレン発泡体等の合成樹脂発泡体からなる断熱材の片面に面材や桟木を固着したコンクリート型枠兼用の断熱パネルが用いられるようになってきている。
このようなコンクリート型枠兼用の断熱パネルとしては、例えば、発泡プラスチック断熱板に、金属、プラスチック、木材又はそれらの再生材、廃棄物材と発泡剤、セラミックス、ガラス繊維等の複合材料を成型加工して構成された剛性の強い複合補強材を、端太間隔に固定一体化したことを特徴とする型枠・内装下地兼用断熱材パネルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、硬質合成樹脂フォーム層の表裏両面に、耐水ライナー、耐水クラフト等の補強層、ポリエチレンフィルム等の防湿層及びアスベスト紙等の接着表面層からなる軟質面材を積層させた型枠兼用断熱ボードが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、断熱板に木桟枠を断熱板の表面より僅かに高くして埋め込み、木桟枠に表面材を貼着した際に、断熱板と表面材との間に空気層を形成するようにした壁下地用型枠パネルが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
更に、合成樹脂発泡体である断熱板とその一方の面に配置される複数本の桟木からなり、桟木は、断熱板の該一方の面に形成された凹溝内に、断熱板の表面から僅かに飛び出した状態で埋め込まれており、該凹溝には所定深さの凹陥部が形成され、さらに該凹陥部の底面には断熱板の他方の面に抜ける貫通孔が形成されている型枠兼用断熱パネルが提案されている。そして、前記凹溝内に桟木を埋め込み接着剤で固定した状態で、桟木側が室内側になるようにして建て込まれ、桟木側と反対側には一般のコンパネ材がセパレータを介して配設され、端太材等の支保工により緊結された後コンクリートが打設される(例えば、特許文献4参照)。
特開平5−171723号公報 特開平5−306556号公報 実用新案登録公報第3045801号 特許第3441434号公報
しかしながら、上記の如く、断熱板の両面に補強層、防水層及び接着表面層からなる軟質面材を積層した型枠兼用断熱ボードは工数が多く、製造コストの上昇が避けられず、また、強度面(反り、曲げ応力)でも必ずしも十分とは云い難い。また、断熱板の一方の面に所要本数の桟木や補強材を配置した型枠・下地材兼用断熱パネルは、合板のような面材を断熱板の全面に積層したものと比べて軽量であるという利点を有するものの、強度の面で必ずしも十分ではなく、特に桟木や補強材の長さ方向に対しては十分ではない。
従って、これらのパネルはコンクリート打設の際において、端太材の配置箇所については、コンクリート圧によっても反りが生じることはないものの、端太材と端太材とで囲まれた部分は湾曲して反りが発生し波打った状態となる。従って、内装材や外装材等の仕上げ材を取り付けるにはレベルを調整するためにGLボンドの使用等が必要となり、作業性が悪くコストアップとならざるを得ないという問題を含んでいる。
上記の如き反りの問題は、断熱板や、積層する面材を厚くしたり、補強材を厚く又は大きくしたり、また、多くの端太材を使用して、端太材と端太材との間隙を短くすることにより解決することが可能であるが、前者についてはコストアップとなり、また後者については、足場の悪い現場において、多くの端太材を縦横に配設しフォームタイで施工することは極めて面倒であり、多くの手間と時間とを必要とし、いきおいコストアップとならざるを得ない。
本発明は、かかる実情に鑑み上記従来技術の課題を解決するもので、コンクリート打設の際の大きなコンクリート圧に対しても反りが発生せず、従って、GLボンド等を使用せずとも仕上げ材の取り付けが可能で、作業性が飛躍的に高められるとともに、大巾なコストダウンが可能である仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル及び該パネルを用いた施工方法を提供することをを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、発泡樹脂板を備えた仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルにおいて、該パネルのコンクリート打ち込み側の反対側に縦方向、及び/又は、横方向に、適宜間隔をおいて、反り吸収・仕上げ材取付部が突設されていることを特徴とする仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項2は、反り吸収・仕上げ材取付部が、コンクリート打設時における仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルの反りの量以上の高さに突設されていることを特徴とする請求項1記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項3は、反り吸収・仕上げ材取付部が、端太材の配される位置に配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項4は、反り吸収・仕上げ材取付部が、端太材の配される位置に合わせて施工現場で配設・取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項5は、反り吸収・仕上げ材取付部が、連続的又は断続的に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項6は、反り吸収・仕上げ材取付部が、面材の固着により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項7は、反り吸収・仕上げ材取付部が、部分隆起により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項8は、発泡樹脂板の少なくとも片面に補強桟が配設されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項9は、補強桟が発泡樹脂板の面よりも突出していることを特徴とする請求項8記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項10は、補強桟が発泡樹脂板と面一に配設されていることを特徴とする請求項8記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項11は、補強桟が発泡樹脂板の内部に埋設されていることを特徴とする請求項8記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項12は、反り吸収・仕上げ材取付部が、補強桟上に面材の固着により形成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項13は、反り吸収・仕上げ材取付部が、補強桟上に該補強桟の部分隆起により形成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項14は、補強桟が日本建築学会・建築工事標準仕様書(JASS、鉄筋コンクリート工事)の計算式で算出された端太材間隔よりも小さい間隔で配設されていることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項15は、補強桟がコンクリート圧の大きい部分は密に、小さい部分は粗に配設されていることを特徴とする請求項8〜14のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項16は、発泡樹脂板の密度が15〜70kg/m3 で肉厚が20〜100mmであることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを内容とする。
本発明の請求項17は、請求項1〜16のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを、反り吸収・仕上げ材取付部を設けていない側がコンクリート打設側となるように建て込み、前記反り吸収・仕上げ材取付部上に端太材を配設し、コンクリートを打設、硬化し、前記パネルとコンクリートとを一体化することを特徴とする施工方法を内容とする。
本発明の請求項18は、反り吸収・仕上げ材取付部を設けていない型枠パネル及び端太材を用いてコンクリートを打設、硬化した後、前記型枠パネルの前記端太材の位置に、該型枠パネルの反りの量以上の高さからなる反り吸収・仕上げ材取付部を突設させることを特徴とする施工方法を内容とする。
本発明の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルは、該パネルのコンクリート打ち込み側の反対側に、反り吸収・仕上げ材取付部が突設されているので、コンクリート打設の際に、反り吸収・仕上げ材取付部同士の間にコンクリート圧により反りが発生したとしても、反り量がこの反り吸収・仕上げ材取付部の突設高さ以内であれば反りが完全に吸収される。従って、コンクリート硬化後に、内装材、外装材の仕上げ材が取り付けられる反り吸収・仕上げ材取付部の表面の基準位置(仕上げ材が本来取り付けるべき所定の位置)は反りにより何ら影響を受けることはなく所定の基準位置を保持しているので、従来のようにGLボンドでレベルを調整する必要がなく、該反り吸収・仕上げ材取付部の表面に仕上げ材を釘、ビス、ボルト・ナット、接着剤等を使用して簡単に取り付けることができる。
また、従来のように、パネルの表面(反り吸収・仕上げ材取付部以外の)にGLボンドを適用して仕上げ材を取り付ける場合においても、上記の如く、反り吸収・仕上げ材取付部の表面は所定の基準位置を保持しているので、該反り吸収・仕上げ材取付部が恰も仕上げ材の位置決めの役割を果たし、従って、従来のように、GLボンドによりレベルを調整する必要がなく、仕上げ材を該反り吸収、仕上げ材取付部に当接させれば自動的に仕上げ材は均一に張設されることになり、作業性は大巾に向上する。
従って、反り吸収・仕上げ材取付部は、コンクリート打設時におけるパネルの反りの量を予め計算又は実測により把握しておき、この反り量以上の高さに突設することが望ましい。
また、反り吸収・仕上げ材取付部は、これを設けた分だけ強度が向上してるので、コンクリート打設時においても反り難くなっているが、端太材の配される位置に配設することにより、一層反りの発生を防ぎ、所定の標準位置を確実に保持し、仕上げ材の均一な張設を確保することができる。
本発明の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルは、発泡樹脂板を備えた下地材兼断熱打ち込み型枠パネルにおいて、該パネルのコンクリート打ち込み側の反対側に、縦方向及び/又は横方向に、適宜間隔をおいて、反り吸収・仕上げ材取付部が突設されていることを特徴とするものである。
本発明における発泡樹脂板を備えた仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル(以下、単に型枠パネルと記す場合がある)は、断熱材として発泡樹脂板を備え、コンクリート打設時には型枠として使用され、コンクリート硬化後は撤去されることなくコンクリートに付着し一体化され、コンクリート側の反対側は、外装材や内層材の仕上げ材を取り付けるための仕上げ下地材として利用されるものが全て含まれ、例えば、発泡樹脂板単体、発泡樹脂板に合板、樹脂板、鋼板、紙、フィルム等の面材との複合板、発泡樹脂板に、木、合成木材、金属等の補強桟や補強枠を配設した複合板等が挙げられる。
これらの中で、発泡樹脂板に補強桟や補強枠を配設したものが、軽量で強度に優れた型枠パネルを提供できる点で好ましい。
本発明における発泡樹脂板は、例えばポリスチレン系樹脂、ポリウレタン樹脂(硬質)、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂等からなるものが挙げられ、特に、剛性及び断熱性に優れるポリスチレン系樹脂からなるものが好ましい。これらは勿論リサイクル品も使用できる。また、生分解性プラスチックも使用できる。
本発明において、補強桟は、例えば木材、合成木材、樹脂(非発泡、低発泡)、金属等の剛性に富む材料が挙げられ、その形状としては、断面が矩形、三角形、他の多角形、円形、楕円形、星型等の異形、これらの中空体等、特に限定されないが、断面積が同一であれば、断面二次モーメントが大きい程反り(たわみ)量は小さくなるので、矩形のものが好ましい。また、金属の場合は軽量化とコスト面から、例えば薄板鋼板からなるシングルバー等の軽天材やアルミニウムチャネル材等が好ましい。また、釘やビス打ちが可能な点では、軽天材、木材、合成木材、低発泡樹脂等が好ましい。補強桟のサイズは所望の強度により適宜決定される。
尚、補強桟の材質は、一型枠パネルに対し一材料に特定されるものではなく、例えば、端部は木製の補強桟とし中央部の補強桟木は軽天材やベニヤ材等とする等、仕上げ材の止着性や軽量性やコスト面から適宜選定組合することが望ましい。
補強桟の発泡樹脂板への配設の態様としては、補強桟が、(a)発泡樹脂板の表面よりも突出した態様、(b)発泡樹脂板の表面と略面一とした態様、(c)発泡樹脂板の内部に埋設した態様があり、これらのいずれでもよい。
上記(a)、(b)の場合は、例えば、発泡樹脂板の表面に埋設せずに(図示せず)固定してもよく、さらに、補強桟の位置決めや発泡樹脂板との一体化固定保持力を向上させるために桟木の一部が発泡樹脂板に埋め込まれていることが望ましく、埋め込み深さは、発泡樹脂板の厚みや補強桟の材質や形態によって適宜決定すればよいが、発泡樹脂板の厚みの1/3〜1/2程度に埋め込まれることが好ましい。(c)の場合は、埋設する補強桟の厚さの約1/2以上の厚さを補強桟の上下に発泡樹脂厚として取るのが好ましい。
上記(a)、(b)の場合は、発泡樹脂板を成形する際に同時に、又は加熱したニクロム線や成形加工(後加工)により予め凹溝を形成した後、該凹溝に補強桟を嵌め込み、エポキシ系、イソシアネート系等の接着剤で固定する方法や凹溝に無接着で嵌挿、挟持させる方法が挙げられる。また(c)の場合は、上記と同様に凹溝を形成した後、必要に応じ接着剤とともに該凹溝に補強桟を挿入するか、又はインサート成形により発泡樹脂板の製造と同時に補強桟を挿入埋設する方法が挙げられる。
発泡樹脂板に配設される補強桟のサイズや数は所望の強度、即ち、発泡樹脂板の強度(発泡倍率、厚さ、樹脂の種類等)、補強桟の材質、コンクリート圧等を勘案して適宜決定される。
好ましい一例を示すならば、密度が15〜70Kg/m3 で肉厚が20〜100mm程度のものが好ましく、また、補強桟は日本建築学会・建築工事標準仕様書(JASS、鉄筋コンクリート工事)の計算式で算出された端太材間隔よりも小さい間隔で配設することにより、このような条件を満たす型枠パネルは計算式に用いる端太材と同一方向のパネル強度を向上させることになり、補強桟同士の間のパネルの反りは実質的に無視し得る程小さくなり、更には、型枠パネルの補強桟の長さ方向の反りも小さくなることから補強桟と交差する方向に配設される端太材間隔を大間隔とすることが可能となり、支保工資材の削減と工数削減効果が発揮されるのである。
また、発泡樹脂板のサイズは特に制限されないが、通常、長辺1800〜4000mm、短辺450〜900mm程度のものが用いられ、割り付け図に基づいて無裁断のままや、適宜縦横を裁断加工して施工される。長辺2630mm、短辺600mmの型枠パネルを例にとると、補強桟の材質や強度によって一概には規定できないが、例えば、コンクリ−ト打設圧力3トン/m2 、壁厚200mm、断熱材として型内発泡ポリスチレンの密度25Kg/m3 、同厚50mmの時の縦補強桟木の配設の1例を示せば、600mm幅方向の縦方向に左右外フレ−ムとして杉角材30×30mm2本を配しその間を等分する位置に軽天材25×19mmを2本配設し合計4本の補強桟にしたものや、あるいは、軽天材に代えて、合板12mm品幅12mm×30mm高さカット品を断熱材の厚み方向に3本配設したもの等、概ね、3〜6本程度配設したものが製作コスト、軽量性、施工性、強度等から望ましい。
また、補強桟はコンクリート圧が大きい部分には密に、逆に小さい部分には粗に配設することもでき、これによりコストダウンを図ることができる。
本発明における反り吸収・仕上げ材取付部は、上記した型枠パネルのコンクリート打ち込み側の反対側に、縦方向及び/又は横方向に、適宜間隔をおいて突設される。
反り吸収・仕上げ材取付部は、隣接する反り吸収・仕上げ材取付部間の反りをその厚みにより吸収し、これに仕上げ材を取り付ける所定の基準位置をそのまま保持する機能を有するものである。従って、反り吸収・仕上げ取付部は、コンクリート打設時に型枠パネルが受ける上記反りの量以上の高さに突設されていることが好ましい。もっとも、反りの量より小さい高さの場合であっても、反りの量(H)から反り吸収・仕上げ材取付部の突設高さ(h)を差し引いた(H−h)だけ反りの影響を小さくできる効果を得ることができる。
上記のように、反り吸収・仕上げ材取付部自体に反りが生じては、その機能を十分に発揮できない。本発明の型枠パネルは反り吸収・仕上げ材取付部が配設されることにより、それだけ強度が向上するが、更に反りを完全に防ぐためにコンクリート打設時の端太材の配される位置に反り吸収・仕上げ材取付部を突設するのが好ましい。従って、反り吸収・仕上げ材取付部は、端太材が配される程度のサイズ(幅)であることが好ましい。上記したサイズの発泡樹脂板の場合を例にとると、例えば、幅100〜130mm程度で高さ10mm程度のものが好ましい。
反り吸収・仕上げ材取付部は、型枠パネルに面材を釘・ビス止め、接着剤等により固着により設けてもよいし、また、型枠パネルを構成する発泡樹脂板、面材、補強桟自体の部分隆起により設けてもよい。また、反り吸収・仕上げ材取付部は、連続的に設けてもよいし、断続的(間欠的)に設けてもよい。
また、反り吸収・仕上げ材取付部は、予め型枠パネルに配設・取り付けておく場合に限られず、施工現場において端太材の配される位置に合わせて、施工現場で配設・取り付けることもできる。
本発明の仕上げ下地材兼断熱打ち込みパネルは、周辺部を合抉り構造や雇い実構造とすることにより、パネルの接合を容易にするとともに、パネル同士の接合部からのコンクリートノロの漏出を防ぐことができる。また、後記する図4(a)、(b)に示すような端部に補強桟を有する型枠パネルの場合は、隣接する型枠パネルの端部の補強桟同士を釘打ちし面一に係止一体化することもできる。
また、仕上げ下地材兼断熱打ち込みパネルのコンクリートと接する側(通常、発泡樹脂板)の表面を凹凸形状としてコンクリートとの係合力を高めたり、また、反り吸収・仕上げ材取付部を設けた側を凹凸形状としたり粗面化したりして、GLボンドを使用する場合のGLボンドとパネル表面との接着性を高めることもできる。
また、例えば、補強桟の背面の発泡樹脂板に透孔を設け、軸部に抵抗部を備えたコンクリート係合体を前記発泡樹脂板の表面より突出しないように前記補強桟又は前記補強桟及び反り吸収・仕上げ材取付部に設けたり、補強桟の背面の発泡樹脂板の表面に凹陥部を設け、該凹陥部に抵抗板を当接し、前記補強桟又は前記補強桟及び反り吸収・仕上げ材取付部の上からビスを挿入し前記抵抗板と一体化することにより、補強桟と発泡樹脂板とコンクリートの三者、又は反り吸収・仕上げ板取付部と補強桟と発泡樹脂板とコンクリートの四者を物理的に一体化し、地震等によっても剥離しない構造とすることもできる。
上記の如き本発明の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠を用いて施工するには、少なくとも一方側の型枠として本発明の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを、反り吸収・仕上げ材取付部を設けていない側がコンクリート打設側となるように建て込み、前記反り吸収・仕上げ材取付部上に端太材を配設し、コンクリートを打設、硬化し、前記パネルとコンクリートとを一体化する。
このように施工することにより、反り吸収・仕上げ材取付部は、該取付部が配設されている分だけ強度が大きくなりコンクリート圧により反りが生じ難くなっている上に端太材を配設するので、コンクリート圧による反りは全く発生せず、従って、反り吸収・仕上げ材取付部に対して垂直方向の反りだけを考慮すればよく、そして、この反りは反り吸収・仕上げ材取付部の突設高さによって吸収されるのである。従って、反り吸収・仕上げ材取付部は所定の基準位置を保持することができ、プラスターボード等の内装材、不燃材であるタイル、金属板、サイジング材等の外装材の仕上げ材を所定の基準位置に取り付けることが可能である。
また、反り吸収・仕上げ材取付部を設けていない型枠パネル及び端太材を用いてコンクリートを打設、硬化した後、前記型枠パネルの前記端太材の位置に、該型枠パネルの反りの量以上の高さからなる反り吸収・仕上げ材取付部を突設させる方法によっても、略同様の効果を得ることができる。この場合は、コンクリート打設時には反り吸収・仕上げ材取付部が存在しないので、該反り吸収・仕上げ材取付部による強度の向上によって得られる反りの抑制効果は期待できず、従って、このような点からは、反り吸収・仕上げ材取付部が突設された型枠パネルを使用するのが好ましい。
内装材、外装材の仕上げ材は、常法により接着剤や釘、ビス止めにより反り吸収・仕上げ材取付部に取り付けられるが、必要に応じ、GLボンドを用いることもできる。GLボンドを用いる場合は、上記の如く、反り吸収・仕上げ材取付部の表面は所定の基準位置を保持しているので、該反り吸収・仕上げ材取付部が恰も仕上げ材の位置決めの役割を果たし、従って、従来の如く、GLボンドによりレベルを調整する必要がなく、仕上げ材を該反り吸収、仕上げ材取付部に当接させれば自動的に仕上げ材は均一に張設されることになり、作業性は大巾に向上する。
以下、本発明の実施例を示す図面に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されないことは云うまでもない。
図1(a)、(b)は、それぞれ本発明の型枠パネルを示す斜視図で、図1(a)は、型枠パネル1は発泡樹脂板2の片面(コンクリート打ち込み側の反対側)に、反り吸収・仕上げ材取付部3が突設されている。本例では、反り吸収・仕上げ材取付部3は発泡樹脂板2を部分隆起させることにより突設されており、例えば、金型のキャビティ形状を予め設計しておくことにより、成形と同時に反り吸収・仕上げ材取付部3を形成することができる。6はセパレーター孔である。
図1(b)は、反り吸収・仕上げ材取付部3を部分隆起により断続的に突設した例を示す。
図2は、本発明の他の型枠パネルを示す斜視図で、型枠パネル1は発泡樹脂板2に面材(例えばコンパネ)4を積層した複合パネル5に反り吸収・仕上げ材取付部3が突設されている。本例では、反り吸収・仕上げ材取付部3が面材(例えば、木製)を接着剤、釘、ビス等(図示せず、以下同じ)により固着することにより設けられている。6はセパレーター孔である。
図3(a)〜(h)は、本発明の型枠パネルに使用される、反り吸収・仕上げ材取付部を突設する前の、補強桟を配設した複合パネルを示す概略図である。
これらの図において、(a)は発泡樹脂板2に断面が矩形状の補強桟(例えば、木製)7を発泡樹脂板2の面よりも突出して設けた複合パネル5を示す。
また、(b)〜(e)は発泡樹脂板2に補強桟7を発泡樹脂板2と面一に設けた複合板5を示し、(b)は断面が矩形状の補強桟7を発泡樹脂板2の端部にも設けた例、(c)は同補強桟7を発泡樹脂板2の端部には設けず内側寄りに設けた例、(d)は長辺方向及び短辺方向において、発泡樹脂板2の内側寄りに同補強桟7を設けた例、(e)はU型チャンネル材(例えば、アルミ製)からなる補強桟7として用いた例を示す。
また、(f)、(g)は発泡樹脂板2の内部に補強桟7を設けた例を示し、(f)は断面が矩形状の補強桟7を発泡樹脂板2の内部に埋設した例、(g)はU型チャンネル材(例えば、金属製)からなる補強桟7を発泡樹脂板2の内部に埋設した例を示す。
更に、(h)は補強桟7を大きいコンクリート圧が掛かる部分(図では斜下方)は密に、小さいコンクリート圧が掛かる部分(図では斜上方)は粗に配設した例を示す。このように補強桟を効率的に配設することにより、コストダウンを図ることができる。
図4(a)〜(d)は、図3に示した複合パネルに反り吸収・仕上げ材取付部7を突設して本発明の型枠パネルとする例を、図3の複合パネル(a)、(b)、(c)、(f)、(g)を例に挙げて説明する。
図4(a)の型枠パネル1は、図3(a)の複合パネル5の発泡樹脂板2の面より突出した補強桟7に反り吸収・仕上げ材取付部3が面材を取り付けることにより突設されている。6はセパレーター孔である。
図4(b)の型枠パネル1は、図3(b)の複合パネル5の発泡樹脂板2及び面一に設けられた補強桟7に反り吸収・仕上げ材取付部3が面材を取り付けることにより突設されている。6はセパレーター孔である。
図4(c)の型枠パネル1は、図3(c)の複合パネル5の発泡樹脂板2及び面一に設けられた補強桟7に反り吸収・仕上げ材取付部3が面材を取り付けることにより突設されている。6はセパレーター孔である。
図4(d)の型枠パネル1は、図3(f)の、補強桟7を発泡樹脂板2内に埋設した複合パネル5の片面に反り吸収・仕上げ材取付部3が面材を取り付けることにより突設されている。6はセパレーター孔である。
図4(e)の型枠パネル1は、図3(g)の、補強桟7を発泡樹脂板2内に埋設した複合パネル5の片面に反り吸収・仕上げ材取付部3が面材を取り付けることにより突設されている。6はセパレーター孔である。
図5(a)、(b)は、補強桟に部分隆起を設けることにより反り吸収・仕上げ材取付部を突設して本発明の型枠パネルとする例を説明する。
図5(a)は、図3(b)に示した、補強桟7を発泡樹脂板2と面一に配設した複合パネル5において、該補強桟7を部分隆起させることにより反り吸収・仕上げ材取付部3を突設した例を示す。(X)は斜視図、(Y)は長辺方向からの側面図である。
また、図5(b)は、図5(a)で示した型枠パネル1において、補強桟7の部分隆起により形成した反り吸収・仕上げ材取付部3同士の間を、部分隆起させた形状に倣って発泡樹脂板2を予め隆起させて成形した例である。(X)は斜視図、(Y)は短辺方向からの側面図である。
図6(a)、(b)は、型枠パネル1の周縁部を合抉り構造9とした形態と、雇い実構造10とした形態をそれぞれ示している。本構造は、相対峙して並設する、または積層する二つの型枠パネル1の接合部に適用することによって、その施工が容易になるのみならず、接合部からのコンクリートのノロ流出が防止される。
図7(a)、(b)は、発泡樹脂板2のコンクリートへの接合力を高めるために、発泡樹脂板2のコンクリートと接する側を凹凸形状30に形成したもので、該凹凸形状部30は、連続的に又は断続的に筋状に設けてもよく、また、規則的又は不規則的に突起状に設けてもよく、また、図7(b)に示したように、凹凸形状を蟻溝形31に形成してもよい。凹凸形状の形成方法は、発泡樹脂板の金型の部材表面に凹凸を形成する方法が好ましく、例えば、コアベントである蒸気スリットを突出させて形成することができる。
図8は、補強桟と発泡樹脂板とコンクリートとの係合力、あるいは反り吸収・仕上げ材取付部、補強桟、発泡樹脂板及びコンクリートの係合力を向上させる例を示す。
その一つは、図8(a)に示すように、補強桟7(図では面一)の背面の発泡樹脂板2に透孔11が設けられ、軸部12に抵抗部13を備えた、例えば釘やビスのようなコンクリート係合体14が、前記発泡樹脂板2の表面より突出しないように補強桟7に植設されている。
また、二つ目は、図8(b)に示すように、補強桟7(図では埋設)の背面の発泡樹脂板2に奥に広がるテーパー状の透孔11Aが設けられ、軸部16の周囲に、突起や鍔状、螺旋状等の突起を形成させ、この突起を抵抗部17として備えたコンクリート係合体18が、上記した一つ目の形態と同様に、発泡樹脂板2の表面より突出せずに補強桟7に植設されている。
上記の如き構造とすることによって、透孔11、11A内にコンクリートが侵入すると抵抗部13、17と係合してコンクリートと発泡樹脂板2とさらに補強桟7とが一体化される。この場合、更に反り吸収・仕上げ材取付部3を設け、軸部12、16を反り吸収・仕上げ材取付部3にも植設することにより、コンクリートと発泡樹脂板2と補強桟7と反り吸収・仕上げ材取付部3とが一体化される。
さらに、三つ目の手段としては、図8(c)に示すように、補強桟7(図では面一)の背面の発泡樹脂板2の表面に凹陥部19が設けられ、該凹陥部19に抵抗板20が当接され、前記補強桟7の上からロングビス21を螺挿して抵抗板20を固定するという形態であり、この手段によっても、該凹陥部19内にコンクリートが侵入するとロングビス21と絡み合ってコンクリートと発泡樹脂板2とさらに補強桟7とが確実に一体化される。この場合も、反り吸収・仕上げ材取付部3の上からロングビス21を螺挿することにより、コンクリートと発泡樹脂板2と補強桟7と反り吸収・仕上げ材取付部3とを一体化することができる。
なお、この形態においても凹陥部19の奥が広くなるようにテーパー形状にしてもよく、また、補強桟7と抵抗板20とには予め孔を穿設しておき、上記ロングビス21の代わりにロングサイズのビスとナットを使って抵抗板を固定し、同様に一体化することもできる。なお、抵抗板20は金属、合成木材、樹脂等の小片でインサート成形により発泡合成樹脂板の製造時に挿入セットしておけば効率的である。
次に、本発明の型枠パネルを用いた施工方法を図9、図10に基ずいて説明する。
本発明の型枠パネルとして、発泡樹脂板2に補強桟7と反り吸収・仕上げ材取付部7を設けた型枠パネル1を用いた。
即ち、該型枠パネル1を、反り吸収・仕上げ材取付部を設けていない側がコンクリート22の打設側になるように建て込み、これに対向する側には通常型枠23を建て込み、両者の間を所定寸法になるようにセパレータ24をセットした後、型枠パネル1の反り吸収・仕上げ材取付部7に横端太材25を当接しフォームタイ26で固定する。また、対向する側の通常型枠23には縦端太材27を当接し、さらにその上から横端太材25を当接し、同様にしてフォームタイ26で固定する(図9)。
尚、本例では型枠パネル1として、補強桟7を配設したものを使用しているので縦端太材は使用していないが、必要に応じ、適宜縦端太材を使用してもよいことは云うまでもない。
しかる後、コンクリートを打設し硬化させ、所定の養生期間を経た後、フォームタイ26等を取り外せば、断熱材として発泡樹脂板2を有し、内装材、外装材の仕上げ材を取付可能な型枠パネル1が付着一体化されたコンクリート壁が完成する。この後、型枠パネル1の反り吸収・仕上げ材取付部3を介し、接着剤や釘、ビス等を使って(図示せず)仕上げ材(例えば、プラスターボード)28が均一に張設される(図10)。
本発明の型枠パネルによれば、図11に示すように、コンクリート打設の際に、発泡樹脂板2の側からコンクリート圧Pを受け、反り吸収・仕上げ材取付部3同士の間において、仮に破線で示すように反りが発生したとしても、反り量が反り吸収・仕上げ材取付部3の突設高さ(厚み)以下であれば反り吸収・仕上げ材取付部3の上面を結ぶ面は均一であり、従って、図示したように、仕上げ材(例えば、プラスターボード)28は均一な平面状に張設される。
尚、反り吸収・仕上げ材取付部3が設けられている部分は、この取付部3により強度が大きくなっている上、上記の施工例では横端太材25が配されているので反りは発生しない。
また、例えば、GLボンドを使用して仕上げ材を張設する場合には、図12に示すように、GLボンド29を反り吸収・仕上げ材取付部3と反り吸収・仕上げ材取付部3の間に且つ該取付部3よりも高くなるように配置し、仕上げ材28を上方から反り吸収・仕上げ材取付部3に押し付けるようにすれば、従来のように、面倒なGLボンド29によるレベル調整を行うことなく容易に仕上げ材28を均一な平面状に取り付けることができる。この場合、前記した如く、型枠パネルのGLボンドを配置する面を凹凸形状としたり、粗面化しておくことにより、型枠パネルへのGLボンドの接着性を高めることができる。
叙上のとおり、本発明の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルは、コンクリート圧による型枠パネルの反りによる影響を全く受けることなく、所定の基準位置に且つ均一な平面状に仕上げ材を取り付けることができ、その有用性は頗る大である。
(a)、(b)は、本発明の型枠パネルの実施例を示す斜視図である。 本発明の型枠パネルの他の実施例を示す斜視図である。 (a)〜(h)は本発明に用いられる、反り吸収・仕上げ材取付部を突設する前の複合パネルの例を示す斜視図である。 (a)は図3(a)の複合パネルに反り吸収・仕上げ材取付部を突設して型枠パネルとした実施例を示す斜視図である。(b)は図3(b)の複合パネルに反り吸収・仕上げ材取付部を突設して型枠パネルとした実施例を示す斜視図である。(c)は図3(c)の複合パネルに反り吸収・仕上げ材取付部を突設して型枠パネルとした実施例を示す斜視図である。(d)は図3(f)の複合パネルに反り吸収・仕上げ材取付部を突設して型枠パネルとした実施例を示す斜視図である。(e)は図3(g)の複合パネルに反り吸収・仕上げ材取付部を突設して型枠パネルとした実施例を示す斜視図である。 (a)本発明の型枠パネルの更に他の実施例を示し、(X)は斜視図、(Y)は長辺方向からの側面図である。(b)本発明の型枠パネルの更に他の実施例を示し、(X)は斜視図、(Y)は短辺方向からの側面図である。 (a)は合抉り構造を示す概要図、(b)は雇い実構造を示す概要図である。 (a)発泡樹脂板のコンクリートと接する側を凹凸形状とした状態を示す概略図、(b)は蟻構形とした状態を示す概略図である。 (a)本発明の型枠パネルの背面に設けた透孔から補強桟又は反り吸収・仕上げ材取付部にコンクリート係合体を植設した状態を示す部分断面図である。(b)同型枠パネルの背面に設けた透孔から埋設形態の補強桟又は反り吸収・仕上げ材取付部に他のコンクリート係合体を植設した状態を示す部分断面図である。(c)型枠パネルの背面に設けた凹陥部に抵抗板を当接し、補強桟又は反り吸収・仕上げ材取付部の上からビスを挿入し抵抗板と一体化した状態を示す部分断面図である。 本発明の型枠パネルを用いた施工方法を説明する部分断面図である。 型枠パネルの反り吸収・仕上げ材取付部に仕上げ材を張設した状態を示す概略図である。 型枠パネルの反り吸収・仕上げ材取付部に張設した仕上げ材と、反り吸収・仕上げ材取付部と、反り量との関係を示す概略図である。 GLボンドを用いて仕上げ材を反り吸収・仕上げ材取付部に張設した状態を示す概略図である。
符号の説明
1 型枠パネル
2 発泡樹脂板
3 反り吸収・仕上げ材取付部
4 面材(コンパネ)
5 複合パネル
6 セパレーター孔
7 補強桟
8 板片
9 合抉り構造
10 雇い実構造
11、11A 透孔
12 軸部
13 抵抗部
14 コンクリート係合体
15 テーパー状透孔
16 軸部
17 抵抗部
18 コンクリート係合体
19 凹陥部
20 抵抗板
21 ロングビス
22 コンクリート
23 通常型枠
24 セパレーター
25 横端太材
26 フォームタイ
27 縦端太材
28 仕上げ材
29 GLボンド
30 凹凸形状
31 蟻溝形

Claims (18)

  1. 発泡樹脂板を備えた仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルにおいて、該パネルのコンクリート打ち込み側の反対側に縦方向、及び/又は、横方向に、適宜間隔をおいて、反り吸収・仕上げ材取付部が突設されていることを特徴とする仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  2. 反り吸収・仕上げ材取付部が、コンクリート打設時における仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルの反りの量以上の高さに突設されていることを特徴とする請求項1記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  3. 反り吸収・仕上げ材取付部が、端太材の配される位置に配設されていることを特徴とする請求項1又は2記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  4. 反り吸収・仕上げ材取付部が、端太材の配される位置に合わせて施工現場で配設・取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  5. 反り吸収・仕上げ材取付部が、連続的又は断続的に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  6. 反り吸収・仕上げ材取付部が、面材の固着により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  7. 反り吸収・仕上げ材取付部が、部分隆起により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  8. 発泡樹脂板の少なくとも片面に補強桟が配設されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  9. 補強桟が発泡樹脂板の面よりも突出していることを特徴とする請求項8記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  10. 補強桟が発泡樹脂板と面一に配設されていることを特徴とする請求項8記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  11. 補強桟が発泡樹脂板の内部に埋設されていることを特徴とする請求項8記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  12. 反り吸収・仕上げ材取付部が、補強桟上に面材の固着により形成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  13. 反り吸収・仕上げ材取付部が、補強桟上に該補強桟の部分隆起により形成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  14. 補強桟が日本建築学会・建築工事標準仕様書(JASS、鉄筋コンクリート工事)の計算式で算出された端太材間隔よりも小さい間隔で配設されていることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  15. 補強桟がコンクリート圧の大きい部分は密に、小さい部分は粗に配設されていることを特徴とする請求項8〜14のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  16. 発泡樹脂板の密度が15〜70kg/m3 で肉厚が20〜100mmであることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネル。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の仕上げ下地材兼断熱打ち込み型枠パネルを、反り吸収・仕上げ材取付部を設けていない側がコンクリート打設側となるように建て込み、前記反り吸収・仕上げ材取付部上に端太材を配設し、コンクリートを打設、硬化し、前記パネルとコンクリートとを一体化することを特徴とする施工方法。
  18. 反り吸収・仕上げ材取付部を設けていない型枠パネル及び端太材を用いてコンクリートを打設、硬化した後、前記型枠パネルの前記端太材の位置に、該型枠パネルの反りの量以上の高さからなる反り吸収・仕上げ材取付部を突設させることを特徴とする施工方法。
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