JP2005118238A - プレフィルドシリンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 プレフィルドシリンジの長所である迅速な使用を損なうことなく保管時のスペースを極力小さくし、バレル内のガスケットよりも基端側の無菌性を保証すること。
【解決手段】 プレフィルドシリンジ1は、注射針接続部11がキャップ30で密封されたバレル10と、バレル10内に挿入されたプランジャー20を備えた構成よりなる。プランジャー20のロッド50は短縮状態から伸長状態に伸長することができ、ロッド50を短縮させた状態で保管しておき、使用時には伸長させる。また短縮状態においては、ロッド50に設けた密封手段60がバレル10の基端開口部12を密封するようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プレフィルドシリンジに関する。さらに詳しくは、伸長可能なプランジャーを備えたプレフィルドシリンジに関する。
内部に予め薬剤を充填してなる所謂プレフィルドシリンジは、一般に図12に示す形で提供されている。しかし、このようなプレフィルドシリンジは、全長が長いため保管時にスペースが大きくなるといった問題があった。
この問題を解決するため、プレフィルドシリンジ本体からロッドを分離させておき、この分離させたロッドをシリンジ本体の側面に密着させた包装状態で提供し、使用時に両者を結合させるという発明がなされている(特許文献1参照)。これによりプレフィルドシリンジの包装体を従来よりもコンパクトな状態に纏めることができるとある。
また、通常のプレフィルドシリンジは高圧蒸気滅菌等の滅菌工程を経た後に包装される。従って、図12のSで示したバレル内のガスケットよりも基端側は、滅菌後に外気に曝露されるため無菌性を完全に保証できなかった。そのため、穿刺針が血管内に穿刺されていることを確認するためにプランジャーを引く所謂フラッシュバック操作を行った場合や、さらに他の薬剤をバレル内に吸引した場合、内部の薬剤が菌により汚染されるおそれがあった。
この問題を解決するため、プレフィルドシリンジを包装した後に滅菌を行なったり、シリンジの後端開口部を栓体で塞いだ後に滅菌することにより、保管中に注射器内への微生物の浸入を防ぐ発明がなされている(特許文献2参照)。
特開平8−173533号公報(段落番号0034及び図15) 特許第3219845号明細書(第5列の25〜28行目及び図2)
しかしながら、特許文献1記載の発明はプレフィルドシリンジの保管時の長さは短くなるものの横幅が大きくなる。さらに使用時にはロッドをシリンジ本体から分離させた後、ガスケットに結合させなくてはならず、プレフィルドシリンジの長所である迅速性を損なうおそれがある。また、バレル内のガスケットよりも基端側への菌の浸入を防止する手段は講じられていない。
また、特許文献2記載の発明も特許文献1記載の発明と同様に、使用時にロッドをガスケットに結合させなくてはならず迅速性を損なうおそれがある。さらに特許文献2記載の発明には、特許文献1記載の発明のようにロッドとシリンジ本体を一体化して保管しておく手段は講じられておらず、ロッドを紛失してしまうおそれもある。
すなわち本発明が解決しようとする課題は、プレフィルドシリンジの長所である迅速な使用を損なうことなく、保管時のスペースを極力小さくし、バレル内のガスケットよりも基端側の無菌性を保証することである。
そこで、本発明者等は前記した課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に想到した。すなわち本発明は、
(1) キャップで密封された注射針接続部を設けた先端及び開放した基端を有するバレルと、
ロッド及び該ロッドの先端に結合されたガスケットを有するプランジャーを備え、
該プランジャーは、前記バレル内に摺動可能に挿入されると共に、短縮状態から伸長状態へ軸方向に伸長するプレフィルドシリンジ;
(2) ロッドは少なくとも一端が開放された複数の中空部材を同一軸上且つ入れ子状に配設されてなる前記(1)に記載のプレフィルドシリンジ;
(3) プランジャーはさらに伸縮防止手段を備えてなり、
該伸縮防止手段は伸長状態において、プランジャーが軸方向に伸縮することを防ぐ前記(1)又は(2)に記載のプレフィルドシリンジ;
(4) 伸縮防止手段は、
第1中空部材の一端に形成された内フランジと、
前記第1中空部材に内挿又は外装された第2中空部材の一端に形成された、前記内フランジに当接する外フランジと、
前記第1中空部材又は第2中空部材の側面に形成された係止爪を含んでなり、
前記係止爪は伸長状態において、一方のフランジと共同して他方のフランジを狭持する前記(3)に記載のプレフィルドシリンジ;
(5) プランジャーはさらに回転防止手段を備えてなり、
該回転防止手段は伸長状態において、中空部材同士が相対的に回転することを防止する前記(1)〜(4)の何れかに記載のプレフィルドシリンジ;
(6) 回転防止手段は、
内フランジの軸方向の端面に形成された複数の突起と、
前記端面に当接する外フランジの軸方向の端面に形成された複数の突起とを含んでなり、
伸長状態において、前記突起同士は互いに噛合する前記(5)記載のプレフィルドシリンジ;
(7) プランジャーはさらに密封手段を備えてなり、
該密封手段は短縮状態において、バレル内のガスケットよりも基端側の空間を密封する前記(1)〜(6)の何れかに記載のプレフィルドシリンジ;
(8) 密封手段はロッドを囲繞する有底筒状部よりなり、該有底筒状部は伸長状態において最も基端側に位置する中空部材に設けられると共に、短縮状態においてバレルに内嵌する前記(7)記載のプレフィルドシリンジ;
(9) バレルの基端側からプランジャーの抜け防止手段を挿着してなる前記(1)〜(8)の何れかに記載のプレフィルドシリンジ;
(10) 前記(1)〜(8)の何れかに記載のプランジャー;等に関する。
本発明によれば、従来のプレフィルドシリンジと同様に迅速に使用でき、保管スペースが小さくて済み、使用直前までバレル内のガスケットよりも基端側を無菌状態に保つプレフィルドシリンジを提供することができる。
次に、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1〜3は本発明の実施例1を示す図である。図1は正面図であり、図2及び図3は縦断面図である。図1及び図2のロッドは伸長状態であり、図3のロッドは短縮状態である。図2の(a)は伸縮防止手段の部分拡大図である。
図4〜6は実施例1のプレフィルドシリンジのプランジャーの組立図である。図4は片側断面組立図を、図5は側面組立図を、図6は部分断面斜視組立図をそれぞれ示す。
図7は実施例2のプレフィルドシリンジ(プレフィルドシリンジは図示しない)のプランジャーの片側断面組立図である。
図8及び9は実施例3のプレフィルドシリンジを示す部分縦断面図である。図8のロッドは伸長状態であり、図9のロッドは短縮状態である。図8の(a)は部分拡大図である。
図10は実施例3のプレフィルドシリンジのプランジャーの片側断面組立図である。
図11は実施例3のプランジャーのロッドとガスケットの他の結合方法を示す拡大片側断面図である。
図12は従来のプレフィルドシリンジを示す図である。
本明細書中で先端側又は先端方向とは矢印Aの方向を示し、基端側又は基端方向とは矢印Bの方向を示す。本発明の実施例1〜3はいずれもロッドを伸長可能な構造にすることにより、プランジャーが伸長できるようになっている。
本発明の実施例1を図1〜6を用いて説明する。図1〜3に示すように実施例1のプレフィルドシリンジ1は、注射針接続部11がキャップ30で密封されたバレル10と、バレル10内に挿入されたプランジャー20を備えた構成よりなる。プランジャー20のロッド50は短縮状態から伸長状態に伸長することができ、ロッド50を短縮させた状態で保管しておき、使用時には伸長させる。また短縮状態においては、ロッド50に設けた密封手段60がバレル10の基端開口部12を密封するようになっている。
図1〜3に示すように、バレル10の先端にはキャップ30で密封された注射針接続部11が形成され、基端には指掛けフランジ13が形成されている。バレル10の内部には薬剤Dが収容されるが、薬剤Dは液剤であっても固形剤であってもよい。バレル10の形成材料としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの混合物、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂が好ましいが、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン等、医療用材料としての使用実績があり、バレル10内に収容される薬剤Dと相互作用せず、薬剤Dへの溶出等のおそれのない樹脂であればいずれも好適に採用可能である。
キャップ30は注射針接続部11を密封可能なものであればその構造は特に限定されない。材料も薬品用包装材料として使用実績のあるものならば特に限定されないが、例えばブチルゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマー、シリコンエラストマー等の弾性材料や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの混合物、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂が挙げられる。また、キャップと注射針接続部を一体成形しておき使用時に破断可能にしておいてもよい。
図1〜3に示すように、プランジャー20はバレル10内に摺動可能に挿入され、ガスケット40及びガスケット40を先端に結合させることのできるロッド50を備えてなる。ガスケット40とロッド50の結合方法としては、例えば図2〜4に示した螺合や、圧入嵌合(図示しない。)が挙げられるが、プランジャーを引いた際にガスケットとロッドが容易に分離しなければその結合方法は特に限定されない。ロッド50の形成材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの混合物、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂が最も好ましいが、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ABS樹脂等、医療用材料として使用実績のあるものであれば特に限定されない。
ガスケット40の形成材料としてはブチルゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマー、シリコンエラストマー等の弾性材料が好適に採用可能である。
ロッド50は少なくとも一端が開放した中空部材(実施例1では中空部材として円筒部材を採用している。)が同一軸上且つ入れ子状に配設された構造よりなる。図2及び3に示すように実施例1のロッド50は、オネジ511を設けた天面部材51が冠着された中空部材52と、中空部材52に内挿された中空部材53と、中空部材53に内挿された中空部材54と、中空部材54に内挿された底面551を有する中空部材55を含んでなり、図2に示す短縮状態から図3に示す伸長状態へ軸方向に伸長可能となっている。保管時にはロッド50を短縮させておくことにより保管スペースが小さくなる。
またロッド50には、伸長状態におけるロッド50が軸方向に伸縮することを防ぐ伸縮防止手段80が設けられている。伸縮防止手段80が設けられていることにより、ロッド50を伸長させるときに、内挿されている中空部材が外側の中空部材から抜け落ちることによるロッド50の分解を防止できる。また、プランジャー20を押して薬剤Dを排出するときには、ロッド50が短縮状態に戻ることにより薬剤Dの排出を妨げるおそれを防止できる。図2の(a)に示す伸縮防止手段80は、中空部材53の基端に形成された内フランジ81と、中空部材53に内挿された中空部材54の先端に形成された外フランジ82と、中空部材54の側面に形成された係止爪83を含んでなり、係止爪83は外フランジ82と共同して内フランジ81を狭持する。即ち、ロッド20を伸長させる力が作用した場合には内フランジ81に外フランジ82が当接することにより伸長が止まり、伸長状態のロッド50にロッド50を短縮させる力が作用した場合には内フランジ81に係止爪83が当接することにより短縮を防止する。図6に示すように係止爪83は中空部材54の側面の軸方向と垂直な仮想平面状に複数個形成され、径方向に揺動可能となっている。係止爪83の先端側は図2の(a)に示すように軸方向に垂直な面83aを有するとともに、基端側は緩やかな斜面83bを介して中空部材54の側面に連接される。ロッド50を伸長させる際に内フランジ81の先端側に係止爪83の斜面83bが接触すると、係止爪83は径方向内側に揺動することによりロッド50はその後も伸長を続けることができる。なお内フランジ81と外フランジ82のどちらか一方は、中空部材54の抜け落ちを防止可能であるならば、後述する実施例2の様に一部を切り欠いた歯車の歯のような形状となっていてもよい。
またロッド50には、伸長状態において中空部材同士が相対的に回転することを防止する回転防止手段90が設けられている。図4〜6に示すように、回転防止手段90は内フランジ81の先端方向の端面に形成された複数の突起91と、内フランジ81に当接する外フランジ82の基端方向の端面に形成された複数の突起92とを含んでなり、伸長状態において突起91と突起92が互いに噛合することにより中空部材同士の周方向への相対的な回転を防止している。なお、一方の突起の幅は他方の突起同士の間の距離と略同じであることが好ましい。一方のフランジに設けた全ての突起同士の間の距離が他方の突起の幅に等しければ、他方の突起は回転を防止するのに最少限必要な数で足りる。例えば図4に示すように突起91間の距離は全て突起92の幅に等しくなっているため、突起92の数は突起91の数よりも少なくなっている。また、突起92及び突起91の頂部は弧となっており突起同士が噛合しやすくなっているが、テーパー(図示しない。)であってもよい。
また伸長状態においてロッド50の最も基端側に位置する中空部材55の基端はフランジ状の底面551を有している。この底面551を把持してロッド50を伸長させ、底面551を押して薬剤Dを排出する。図4に示すように中空部材55の先端の外フランジ552は歯のよう形状であり、各々の要素は径方向外向きの歯を有する略L字状のフック状となっている。また外フランジ552は径方向内側に揺動可能となっているとともに、斜め先端方向外側は斜面552aとなっている。先端の外フランジをこのような形状とすることにより、中空部材55を中空部材54の基端側から挿入することができる。各々のフック552の基端側には突起92が形成されている。
またロッドには、バレル10内のガスケット40よりも基端側の空間Sを密封する密封手段60が設けられている。密封手段60を設けることにより、使用直前までバレル10内のガスケット40よりも基端側の空間Sの無菌状態を確保することができる。図1〜6に示すようにこの密封手段60は、ロッド50を囲繞する筒状部61と、筒状部61の基端とロッド50とを連接するO状の底面62からなり、伸長状態においてロッド50の最も基端に位置する中空部材55に設けられるとともに、筒状部61は短縮状態においてバレル10の基端に内嵌する。図3では、筒状部61は後述する抜け防止手段70に内嵌している。なお、密封手段60の筒状部61を前述した押部としての底面551まで延設するならば、O状の底面62は設けるには及ばない。
またバレル10の基端にはプランジャー20の抜け防止手段70を挿着してもよい。抜け防止手段70を挿着することにより、ロッド50を伸長させる際や薬液Dを吸引する際にプランジャー20が抜け落ちることを防止することができる。図3に示すように抜け防止手段70は、バレル10の基端に内嵌する筒状部71と、筒状部71の基端に形成されたフランジ部72とからなる略円筒部材であり、筒状部71の先端はバレル10の基端部内壁に設けられた溝14に嵌合する凸条73を周方向に有する。ロッド50を伸長させる際や薬液Dを吸引する際には、中空部材52の基端周縁が抜け防止手段70の先端周縁に当接することによりプランジャー20の抜けを防止できる。抜け防止手段70の形成材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの混合物、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂が好ましいが、ポリカーボネート、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ABS樹脂等、医療用材料として使用実績のあるものであれば特に限定されない。また、ブチルゴム、シリコンゴム、熱可塑性エラストマー、シリコンエラストマー等の弾性材料も好適に使用できる。
次いで実施例1のプレフィルドシリンジ1の製造方法の一例について説明する。バレル10の注射針接続部11をキャップ30で密封した後、バレル10内に薬剤Dを充填する。さらにガスケット40を挿入し、ガスケット40の抜け防止手段70を挿着する。ここで予め組み立てておいた短縮状態のロッド50をガスケット40に結合させると共に、ロッド50の密封手段60をバレル10と一体となっている抜け防止手段70に内嵌する。しかる後に、プレフィルドシリンジ1を高圧蒸気滅菌、熱水シャワー滅菌等により滅菌し、ブリスター包装、シュリンク包装等により包装する。なお滅菌前に包装しておき包装ごと滅菌してもよい。
ロッド50の組立は以下の手順で行われる。まず中空部材52の先端側から中空部材53及び中空部材54を順次内挿した後に、中空部材52の先端開口部にオネジを設けた天面部材51を冠着する。しかる後に中空部材54の基端側から、底面を有する中空部材55を内挿する。なお中空部材54に中空部材55を内挿する際には、係止爪83を径方向内側に揺動させつつ行う。
本発明の実施例2のプレフィルドシリンジ(プレフィルドシリンジは図示しない)のプランジャー120を図7を用いて説明する。実施例2のプランジャー120は実施例1のプランジャー20と略同様の構成よりなるが、異なるのは伸縮防止手段である。実施例2の伸縮防止手段を構成する外フランジ182は一部を切り欠いた形状となっている。
図7に示すように、伸縮防止手段を構成する外フランジ182は一部を切り欠いた形状であり、各々の要素は径方向外向きの歯を有する略L字型のフック状となっている。また外フランジ182は径方向内側に揺動可能となっているとともに、斜め先端方向外側は斜面182aとなっている。各中空部材の先端の外フランジをこのような形状とすることにより、全ての中空部材をそれらの中空部材に外嵌する中空部材の基端側から内挿することができ、ガスケット140との結合手段であるオネジ1511と中空部材152を一体成形できる。なお、各々の外フランジの基端側には突起192が形成されており、突起191と相俟って回転防止手段を構成している。
次いで、実施例2のプレフィルドシリンジの製造方法の一例について説明する。実施例2のプレフィルドシリンジの製造方法は実施例1のプレフィルドシリンジ1と略同様である。異なるのはロッド150の組立である。ロッド150は、オネジ1511を設けた中空部材152に中空部材153を、中空部材153に中空部材154を、中空部材154に密封手段160を有する中空部材155を順次内挿して組み立てられる。なお一方の中空部材に他方の中空部材を内挿する際には、係止爪183を径方向内側に揺動させつつ行う。
本発明の実施例3を図8〜10を用いて説明する。実施例3のプレフィルドシリンジ3は、実施例1に示したプレフィルドシリンジ1と略同様の構成よりなる。異なるのはプランジャー220の構造である。
プランジャー220のロッド250は、実施例1のロッド50のを略逆にしたような構造よりなる。図8〜10に示すようにロッド250は、オネジ2511を設けた中空部材252と、中空部材252に外装された中空部材253と、中空部材253に外装された中空部材254と、中空部材254に外装された中空部材255と、中空部材255の基端開口部に冠着された密封手段260とからなる。図8の(a)の伸縮防止手段280は、中空部材254の基端に形成された外フランジ282と、中空部材254に外装された中空部材255の先端に形成された内フランジ281と、中空部材254の側面に形成された係止爪283を含んでなり、係止爪283は外フランジ282と共同して内フランジ281を狭持する。
次いで、実施例3のプレフィルドシリンジ3の製造方法の一例について説明する。実施例3のプレフィルドシリンジ3の製造方法は実施例1のプレフィルドシリンジ1と略同様である。異なるのはロッド250の組立である。ロッド250は、中空部材255に中空部材254を、中空部材254に中空部材253を、中空部材253にオネジを設けた中空部材252を順次内挿した後に、密封手段260を冠着して組み立てられる。なお一方の中空部材に他方の中空部材を内挿する際には、係止爪を径方向内側に揺動させつつ行う。
なお、実施例3のプランジャー220はガスケット240とロッド250との接触面積が小さいため、薬剤Dを排出する際にロッド250が先端を支点に揺動した場合、ガスケット240の周面とバレル210の内壁に隙間が生じるおそれもある。そこでロッド250の先端のオネジ2511を図11に示すような球体3511にすることにより、先端を支点にロッド352を揺動させる力が作用してもガスケット340内で球体3511が回転するので、ガスケット340の周面が接触しているバレル内壁(図示しない。)に隙間が生じることはない。
本発明の実施例1の正面図である。 本発明の実施例1の縦断面図ある。 本発明の実施例1の縦断面図である。 本発明の実施例1のプランジャーの片側断面組立図である。 本発明の実施例1のプランジャーの側面組立図である。 本発明の実施例1のプランジャーの部分断面斜視組立図である。 本発明の実施例2のプランジャーの片側断面組立図である。 本発明の実施例3の部分縦断面組立図である。 本発明の実施例3の部分縦断面図である。 本発明の実施例3のプランジャーの片側断面図である。 本発明の実施例3のプランジャーの他の実施形態を示す拡大片側断面図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
1、3 プレフィルドシリンジ
10 バレル
11 注射針接続部
20、120、220 プランジャー
30 キャップ
40、140、240、340 ガスケット
50、250 ロッド
60、160、260 密封手段
70 抜け防止手段
80、280 伸縮防止手段
81、281 内フランジ
82、182、282 外フランジ
83、183、283 係止爪
90 回転防止手段
91、92、191、192 突起
S 空間

Claims (10)

  1. キャップで密封された注射針接続部を設けた先端及び開放した基端を有するバレルと、
    ロッド及び該ロッドの先端に結合されたガスケットを有するプランジャーを備え、
    該プランジャーは、前記バレル内に摺動可能に挿入されると共に、短縮状態から伸長状態へ軸方向に伸長するプレフィルドシリンジ。
  2. ロッドは少なくとも一端が開放された複数の中空部材を同一軸上且つ入れ子状に配設されてなる請求項1に記載のプレフィルドシリンジ。
  3. プランジャーはさらに伸縮防止手段を備えてなり、
    該伸縮防止手段は伸長状態において、プランジャーが軸方向に伸縮することを防ぐ請求項1又は2に記載のプレフィルドシリンジ。
  4. 伸縮防止手段は、
    第1中空部材の一端に形成された内フランジと、
    前記第1中空部材に内挿又は外装された第2中空部材の一端に形成された、前記内フランジに当接する外フランジと、
    前記第1中空部材又は第2中空部材の側面に形成された係止爪を含んでなり、
    前記係止爪は伸長状態において、一方のフランジと共同して他方のフランジを狭持する請求項3に記載のプレフィルドシリンジ。
  5. プランジャーはさらに回転防止手段を備えてなり、
    該回転防止手段は伸長状態において、中空部材同士が相対的に回転することを防止する請求項1〜4の何れかに記載のプレフィルドシリンジ。
  6. 回転防止手段は、
    内フランジの軸方向の端面に形成された複数の突起と、
    前記端面に当接する外フランジの軸方向の端面に形成された複数の突起とを含んでなり、
    伸長状態において、前記突起同士は互いに噛合する請求項5記載のプレフィルドシリンジ。
  7. プランジャーはさらに密封手段を備えてなり、
    該密封手段は短縮状態において、バレル内のガスケットよりも基端側の空間を密封する請求項1〜6の何れかに記載のプレフィルドシリンジ。
  8. 密封手段はロッドを囲繞する有底筒状部よりなり、該有底筒状部は伸長状態において最も基端側に位置する中空部材に設けられると共に、短縮状態においてバレルに内嵌する請求項7記載のプレフィルドシリンジ。
  9. バレルの基端側からプランジャーの抜け防止手段を挿着してなる請求項1〜8の何れかに記載のプレフィルドシリンジ。
  10. 請求項1〜8の何れかに記載のプランジャー。
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