JP2005117471A - 集合住宅インターホンシステム - Google Patents

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【課題】待受状態である親機の合成インピーダンスの影響を受けずに通話信号線のインピーダンスを理想的な値とし、この通話信号線を介して親機および集合玄関機の間で行われる通話の通話品質を高める。
【解決手段】複数の親機1a、1b、・・・のうち、集合玄関機からの呼び出しがなく通話も行われていない待受状態である親機は、制御装置3へと接続される通話信号線L1と当該親機との間の通話ラインをリレーが用いられたスイッチ14bを開成させて電気的に切断し、当該通話信号線を伝送される信号の周波数帯域を10kHz以下とするように特性を持たせることにより、この周波数帯域において、待受状態である親機の合成インピーダンスの影響を受けずに通話信号線のインピーダンスは理想的な値となるばかりでなく、集合玄関機のマイクから入力された音声が当該集合玄関機の拡声スピーカから出力されるようなハウリングの発生を防止でき、通話信号線を介して親機および集合玄関機の間で行われる通話の通話品質が高められる。
【選択図】図2

Description

本発明は集合住宅インターホンシステムに係り、特に、通話信号線を介して親機および集合玄関機の間で通話を行うにあたり、通話品質を高めた集合住宅インターホンシステムに関する。
従来から、この種の集合住宅インターホンシステムとして、図3のシステム構成図に示す集合住宅インターホンシステムが提案されている。
図3のシステム構成図に示す複数の親機51a、51b、・・・は、通話信号線(以下、親機側通話信号線という。)L51の2本の配線間に抵抗性および容量性のインピーダンス成分を内在しているため、集合玄関機52からの呼び出しがなく通話も行われていない待受状態において、親機側通話信号線L51の2本の配線間と当該親機内部とのインピーダンスは周波数が高くなるほど小さくなる性質を有しており、具体的には、10kHzの周波数において最も小さい50〜100kΩのインピーダンスの値となる。
一方、図3のシステム構成図に示す複数の親機51a、51b、・・・のうち、集合玄関機52から呼び出され当該集合玄関機との間で通話が行われている特定の親機内部のインピーダンスと親機側通話信号線L51の2本の配線間とのインピーダンスは、通常1〜2kΩの値を示しており、待受状態のインピーダンスと比較して10倍以上と十分に大きいため、全体のインピーダンスから見れば無視できる大きさであった。
なお、従来例の集合住宅インターホンシステムについては、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、従来例の集合住宅インターホンシステムを、より複数の住戸を有する高層化、大型化された集合住宅に適用するにあたり、1台あたりの親機内部のインピーダンスが十分に大きい場合であっても親機側通話信号線L51にバス接続される親機の台数が増えることにより、待受状態である親機の合成インピーダンスが無視できないほど小さな値になる。例えば、待受状態のインピーダンスが100kΩである親機が200台接続された場合、合成インピーダンスは500Ωとなり、通話状態である親機のインピーダンスに影響を与えるほど小さくなってしまい、このインピーダンス成分によって、集合玄関機52のマイク60から入力された送話音声が通話信号線(以下、玄関機側通話信号線という。)L53、制御装置53、親機側通話信号線L51、制御装置53、玄関機側通話信号線L53を介して集合玄関機52の拡声スピーカ61へと帰還されハウリングが発生する虞があった。
また、従来例の集合住宅インターホンシステムにおいて、複数の親機51a、51b、・・・の内部は、抵抗性および容量性のインピーダンス成分を内在しているため、待受状態である親機は、抵抗性のインピーダンスと容量性インピーダンスとの関連により親機側通話信号線L51の2本の配線間からの帰還量が増大する可能性があり、この場合、通話状態である親機では、さらに大きなハウリングが発生していた。
また、従来例の集合住宅インターホンシステムにおいて、親機側通話信号線L51に異常が発生した場合に備えて当該親機内部に避雷素子および/または過電圧保護回路を設けることもできるが、これらの部品は親機側通話信号線L51の2本の配線間において常に特定のインピーダンス成分を有しているため、親機1台あたりのインピーダンスが低下する難点があった。
さらに、従来例の集合住宅インターホンシステムにおいて、上述の難点を解消するためには、呼出元である集合玄関機52から玄関機側通話信号線L53、制御装置53、親機側通話信号線L51を介して呼出相手先である親機へと伝送される音声信号、例えば、2kHzを超える音声信号の周波数帯域を意図的に狭くしてハウリングを防止させる方法が好適であったが、集合玄関機52からの音声信号を親機拡声スピーカ60から出力する場合には、ハンドセットのレシーバから出力する場合と比較して通話品質が著しく低くなる難点があった。
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、待受状態である親機の合成インピーダンスの影響を受けずに通話信号線のインピーダンスを理想的な値とし、この通話信号線を介して親機および集合玄関機の間で行われる通話の通話品質を高めた集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本発明の第1の態様である集合住宅インターホンシステムは、集合住宅のそれぞれの住戸に設けられ、通話を行うための複数の親機と、集合住宅の玄関に設けられ、少なくとも1つの通話路を形成するための通話信号線を用いて親機との間で通話を行う集合玄関機と、集合住宅の管理室等の共用部に設けられ、データ信号線を用いて親機および集合玄関機の間の通話制御を処理するための制御装置とで構成され、親機と制御装置とを通話信号線およびデータ信号線に接続し、通話信号線は、1つの通話路に対して2本の配線により構成されて周波数帯域が10kHz以下の信号を伝送するものであり、親機は、通話信号線の2本の配線間に抵抗性および容量性のインピーダンス成分を内在しており、通話信号線からの信号を処理するための制御回路と、通話が行われていないときに通話信号線および親機の間を電気的に切断するためのスイッチとを備えている。
また、本発明の第2の態様は本発明の第1の態様の集合住宅インターホンシステムにおいて、スイッチとして、リレーを用いている。
また、本発明の第3の態様は本発明の第1または第2の態様の集合住宅インターホンシステムにおいて、親機は、通話信号線の2本の配線間に避雷素子を備え、避雷素子は、制御回路とスイッチとの間に配置したものである。
また、本発明の第4の態様は本発明の第1乃至第3の態様の集合住宅インターホンシステムにおいて、親機は、通話信号線の2本の配線間に過電圧保護回路を備え、過電圧保護回路は、制御回路とスイッチとの間に配置したものである。
また、本発明の第5の態様は本発明の第1乃至第4の態様の集合住宅インターホンシステムにおいて、親機は、集合玄関機からの音声を拡声スピーカを用いて出力するものである。
本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、複数の親機のうち、集合玄関機からの呼び出しがなく通話も行われていない待受状態である親機は、制御装置へと接続される通話信号線と当該親機との間の通話ラインをリレーが用いられたスイッチを開成させて電気的に切断し、当該通話信号線を伝送される信号の周波数帯域を10kHz以下とするように特性を持たせることにより、この周波数帯域において、待受状態である親機の合成インピーダンスの影響を受けずに通話信号線のインピーダンスは理想的な値となるばかりでなく、集合玄関機のマイクから入力された音声が当該集合玄関機の拡声スピーカから出力されるようなハウリングの発生を防止でき、通話信号線を介して親機および集合玄関機の間で行われる通話の通話品質が高められる。
また、本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、複数の親機において、通話信号線の2本の配線間であり制御回路とスイッチとの間に避雷素子を配置したことにより、避雷素子が有するインピーダンスに影響されることなく、通話信号線のインピーダンスは理想的な値となる。
また、本発明の集合住宅インターホンシステムによれば、複数の親機において、通話信号線の2本の配線間であり制御回路とスイッチとの間に過電圧保護回路を配置したことにより、過電圧保護回路が有するインピーダンスに影響されることなく、通話信号線のインピーダンスは理想的な値となる。
以下、本発明の集合住宅インターホンシステムを適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムを示すシステム構成図である。
図1のシステム構成図に示す集合住宅インターホンシステムは、集合住宅のそれぞれの住戸に設けられており、集合住宅の玄関(以下、集合玄関という。)に居る来訪者からの呼び出しに応答した住戸内に在室中の居住者が当該来訪者との間で通話を行うための複数の親機1a、1b、・・・と、集合住宅の集合玄関に設けられており、来訪者が特定の居住者を呼び出して通話を行うための集合玄関機2と、集合住宅の管理室等の共用部に設けられており、通話信号線(以下、親機側通話信号線という。)L1、データ信号線(以下、親機側データ信号線という。)L2を介してそれぞれバス接続された複数の親機1a、1b、・・・および通話信号線(以下、玄関機側通話信号線という。)L3、データ信号線(以下、玄関機側データ信号線という。)L4を介して接続された集合玄関機2を制御(信号処理による呼出制御、通話・映像伝送路制御等)するための制御装置3とで構成されている。
なお、図1のシステム構成図において、上述の親機側通話信号線L1および玄関機側通話信号線L3は、少なくとも1つの通話路を形成して周波数帯域が10kHz以下の信号を伝送するための信号線であり、1つの通話路に対して2本の配線により構成されている。
図1のシステム構成図において、複数の親機1a、1b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、集合玄関機2からの呼び出しを報知するための呼出音および当該集合玄関機からの音声である来訪者の受話音声を出力する拡声スピーカ(以下、親機拡声スピーカという。)10と、親機拡声スピーカ10とともに居住者が通話を行うために用いられ、当該居住者の送話音声が入力される親機マイク11と、集合玄関機2の後述するカメラ23にて撮像された映像を出画するためのLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等のモニタ12とを有しており、当該親機内部は、親機側通話信号線L1の2本の配線間に、抵抗性および容量性のインピーダンス成分を内在している。
また、図1のシステム構成図において、集合玄関機2は、来訪者が特定の居住者を呼び出すために操作する呼出部20と、来訪者が呼出先である居住者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)を入出力する玄関機マイク21および拡声スピーカ(以下、玄関機拡声スピーカという。)22と、呼出操作を行った来訪者の映像(集合玄関および当該集合玄関の周囲近傍の映像)を撮像するためのカメラ23とを有している。
図2は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて、複数の親機1a、1b、・・・の構成を示す回路ブロック図である。
図2の回路ブロック図において、複数の親機1a、1b、・・・はそれぞれ同様な構成であり、上述の親機拡声スピーカ10、親機マイク11、モニタ12と、当該親機の構成各部を制御(信号処理による呼出報知制御、通話制御、映像出画制御等)するための制御回路13と、居住者による親機拡声スピーカ10および親機マイク11を用いた通話が行われていない待受状態のとき、親機側通話信号線L1の2本の配線および制御回路13の間を電気的に切断するためのスイッチ14a、14b(以下、リレー駆動部14aおよびリレースイッチ14bという。)と、親機側通話信号線L1の2本の配線間であり制御回路13およびリレースイッチ14bの間に配置され、落雷によるサージ電圧が当該親機へと印加されることを防止するための避雷素子15と、避雷素子15と同様、親機側通話信号線L1の2本の配線間であり制御回路13およびリレースイッチ14bの間に配置され、他の電気機器にて発生した電磁誘導等により過剰レベルの高電圧が当該親機へと印加されることを防止するための過電圧保護回路16とが備えられている。
このように構成された本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について図面を参照して説明する。
図1のシステム構成図において、複数の親機1a、1b、・・・がそれぞれ待受状態には、図2の回路ブロック図に示す制御回路13によりリレー駆動部14aがオフ状態に制御され、リレースイッチ14bが開成されているため、親機側通話信号線L1の2本の配線と制御回路13を介して親機拡声スピーカ10および親機マイク11との間の通話ラインは電気的に切断されている。
上述のような待受状態において、集合玄関に居る来訪者が、集合住宅のそれぞれの住戸のうち特定の住戸内に在室中の居住者、ここでは、図1のシステム構成図に示す親機1aが設置された住戸内に在室中の居住者を呼び出すために、集合玄関機2の呼出部20を用いて所定の呼出操作(詳述せず)を行うと、親機1aに予め割り当てられている居室番号を含む呼出信号が玄関機側データ信号線L4を介して制御装置3へと伝送される。
図1のシステム構成図において、制御装置3は、集合玄関機2からの呼出信号に含まれている居室番号に基づいて来訪者から親機1aが設置されている住戸内に在室中の居住者への呼び出しがあることを検出し、この呼出信号を親機側データ信号線L2を介して全ての親機1a、1b、・・・へと出力(転送出力)する。
また、図2の回路ブロック図において、全ての親機1a、1b、・・・の制御回路13(13、13、・・・)は、親機側データ伝送線L2を介して伝送されてきた呼出信号に含まれている居室番号と自端末が有する居室番号とを照合し、当該居室番号が一致した場合にのみ親機拡声スピーカ10から呼出音を出力させて呼出報知を行う。ここでは、親機1aの制御回路13のみ当該居室番号が一致して上述の呼出報知が行われる。
さらに、上述の呼出報知を確認した居住者が適宜に応答(詳述せず)すると、図2の回路ブロック図に示す親機1aの制御回路13の制御によりリレー駆動部14aがオフ状態からオン状態へと切り替えられ、リレースイッチ14bが閉成されることから、居住者が用いる親機拡声スピーカ10および親機マイク11と、制御回路13、親機側通話信号線L1の2本の配線間、図1のシステム構成図に示す制御装置3、玄関機側通話信号線L3の2本の配線間を介して来訪者が用いる集合玄関機2の玄関機マイク21および玄関機拡声スピーカ22との間の通話ラインが形成され、形成された通話ラインを介して周波数帯域が10kHz以下とされる音声信号を送受信させることにより通話を行うことができ、通話状態である親機1aは、親機側通話信号線L1の2本の配線間に特定のインピーダンスを有している。
ここで、図2の回路ブロック図において、通話状態である親機1aを除く他の親機1b、・・・、すなわち、待受状態である親機1b、・・・のリレースイッチ14b(14b、・・・)は、オフ状態のリレー駆動部14a(14a、・・・)の制御により開成されているため、待受状態である親機1b、・・・の合成インピーダンスが通話状態である親機1aのインピーダンスに影響を与えることはなく、親機側通話信号線L1の2本の配線間のインピーダンスを理想的な値、例えば、50〜100kΩの値で確保できる。ゆえに、図1のシステム構成図に示す集合玄関機2の玄関機マイク21から入力された来訪者の送話音声が当該集合玄関機の玄関機拡声スピーカ22から出力されるようなハウリングの発生を防止でき、上述の来訪者の送話音声であり玄関機側通話信号線L3、制御装置3、親機側通話信号線L1を介して伝送されてくる音声信号は、周波数帯域を従来例のように意図的に減衰させなくとも、良好な通話音質を有する受話音声として通話状態である親機1aの親機拡声スピーカ10から出力される。
次に、上述のように、図1のシステム構成図に示す複数の親機1a、1b、・・・のうち、親機1aが通話状態である場合において、上述の避雷素子15(15、15、・・・)が当該親機にそれぞれ配置されていると、通話状態である親機1aの制御回路13は、リレー駆動部14aへの制御を維持してリレースイッチ14bの閉成状態を保持させる、一方、待受状態である親機1b、・・・の制御回路13(13、・・・)についてもリレー駆動部14a(14a、・・・)への制御を維持してリレースイッチ14b(14b、・・・)の開成状態を保持させることにより、避雷素子15(15、15、・・・)が有する抵抗成分および容量成分により親機側通話信号線L1の2本の配線間のインピーダンスが低くなることはなく、待受状態である親機1b、・・・の合成インピーダンスが通話状態である親機1aのインピーダンスに影響を与えないため、親機側通話信号線L1の2本の配線間のインピーダンスを理想的な値、例えば、50〜100kΩの値で確保できる。ゆえに、避雷素子15(15、15、・・・)を当該親機にそれぞれ配置させた場合でも、図1のシステム構成図に示す集合玄関機2の玄関機マイク21から入力された来訪者の送話音声が当該集合玄関機の玄関機拡声スピーカ22から出力されるようなハウリングの発生を防止でき、上述の来訪者の送話音声であり玄関機側通話信号線L3、制御装置3、親機側通話信号線L1を介して伝送されてくる音声信号は、周波数帯域を従来例のように意図的に減衰させなくとも、良好な通話音質を有する受話音声として通話状態である親機1aの親機拡声スピーカ10から出力される。
次に、上述のように、図1のシステム構成図に示す複数の親機1a、1b、・・・のうち、親機1aが通話状態である場合において、上述の過電圧保護回路16(16、16、・・・)が当該親機にそれぞれ配置されていると、通話状態である親機1aの制御回路13は、リレー駆動部14aへの制御を維持してリレースイッチ14bの閉成状態を保持させる、一方、待受状態である親機1b、・・・の制御回路13(13、・・・)についてもリレー駆動部14a(14a、・・・)への制御を維持してリレースイッチ14b(14b、・・・)の開成状態を保持させることにより、過電圧保護回路16(16、16、・・・)が有する抵抗成分および容量成分により親機側通話信号線L1の2本の配線間のインピーダンスが低くなることはなく、待受状態である親機1b、・・・の合成インピーダンスが通話状態である親機1aのインピーダンスに影響を与えないため、親機側通話信号線L1の2本の配線間のインピーダンスを理想的な値、例えば、50〜100kΩの値で確保できる。ゆえに、過電圧保護回路16(16、16、・・・)を当該親機にそれぞれ配置させた場合でも、図1のシステム構成図に示す集合玄関機2の玄関機マイク21から入力された来訪者の送話音声が当該集合玄関機の玄関機拡声スピーカ22から出力されるようなハウリングの発生を防止でき、上述の来訪者の送話音声であり玄関機側通話信号線L3、制御装置3、親機側通話信号線L1を介して伝送されてくる音声信号は、周波数帯域を従来例のように意図的に減衰させなくとも、良好な通話音質を有する受話音声として通話状態である親機1aの親機拡声スピーカ10から出力される。
なお、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムでは、親機側通話信号線L51に異常が発生した場合に備えて、当該親機側通話信号線Lの2本の配線間であり制御回路13およびリレースイッチ14bの間に配置される機器として、避雷素子15および過電圧保護回路16が備えられた複数の親機1a、1b、・・・を適用したが、これに限定されず、避雷素子15および過電圧保護回路16のうち何れか一方が備えられた当該親機も好適である。
図1は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムを示すシステム構成図である。 図2は、本発明の実施例による集合住宅インターホンシステムにおいて、複数の親機の構成を示す回路ブロック図である。 図3は、従来例の集合住宅インターホンシステムを示すシステム構成図である。
符号の説明
1a、1b、・・・ ……複数の親機
10……親機拡声スピーカ(拡声スピーカ)
13……制御回路
14a……(スイッチを構成する)リレー駆動部
14b……(スイッチを構成する)リレースイッチ
15……避雷素子
16……過電圧保護回路
2……集合玄関機
3……制御装置
L1……親機側通話信号線(通話信号線)
L2……親機側データ信号線(データ信号線)

Claims (5)

  1. 集合住宅のそれぞれの住戸に設けられ、通話を行うための複数の親機(1a、1b、・・・)と、前記集合住宅の玄関に設けられ、少なくとも1つの通話路を形成するための通話信号線(L1)を用いて前記親機との間で通話を行う集合玄関機(2)と、前記集合住宅の管理室等の共用部に設けられ、データ信号線(L2)を用いて前記親機および前記集合玄関機の間の通話制御を処理するための制御装置(3)とで構成され、前記親機と前記制御装置とを前記通話信号線および前記データ信号線に接続し、前記通話信号線は1つの通話路に対して2本の配線により構成されて周波数帯域が10kHz以下の信号を伝送するものであり、
    前記親機は、前記通話信号線の2本の配線間に抵抗性および容量性のインピーダンス成分を内在しており、前記通話信号線からの信号を処理するための制御回路(13)と、前記通話が行われていないときに前記通話信号線および前記親機の間を電気的に切断するためのスイッチ(14a、14b)とを備えたことを特徴とする集合住宅インターホンシステム。
  2. 前記スイッチとして、リレーを用いることを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホンシステム。
  3. 前記親機は、前記通話信号線の2本の配線間に避雷素子(15)を備え、前記避雷素子は、前記制御回路と前記スイッチとの間に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の集合住宅インターホンシステム。
  4. 前記親機は、前記通話信号線の2本の配線間に過電圧保護回路(16)を備え、前記過電圧保護回路は、前記制御回路と前記スイッチとの間に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項記載の集合住宅インターホンシステム。
  5. 前記親機は、前記集合玄関機からの音声を拡声スピーカ(10)を用いて出力することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか1項記載の集合住宅インターホンシステム。
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