JP2005117366A - 多値qam/多値psk信号の同期方法および装置 - Google Patents

多値qam/多値psk信号の同期方法および装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高精度な同期検出を行うこと。
【解決手段】 相関演算により受信シンボルから同期ワード候補を検出して、その同期ワード候補について周波数と位相を補正をしてから正規同期ワードとのパターン照合を行い同期をとる。同期確立の後はパターン照合のみで同期確認を行い相関演算は停止する。相関演算で用いる相関閾値は、最初は初期値を設定し、得られた相関絶対値が該初期値を超えたときは、該相関絶対値の最大値に基づいて定めた新たな相関閾値に更新する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受信した多値QAM/多値PSK信号の同期方法および装置に関するものである。
図3に16QAM変調されたデジタル信号のスロット構造を示す。これは、中央の10個の同期ワードシンボルSW1〜SW10、128シンボル間隔で両端付近に配置されたパイロットシンボルP1,P2、立ち上がり時に不要スペクトルを抑えてなめらかに立ち上げるための先頭の4個のランプシンボルL、後端の5個のガードシンボルGを含む合計150シンボルからなるスロットであり、6スロットで1フレームが構成される。この同期ワードシンボルSW1〜SW10とパイロットシンボルP1,P2の信号点配置図を図4に示す。10個の同期ワードシンボルSW1〜SW10は信号点配置図の最大振幅包絡線上に設定され、前記した図3に示すような順序でスロットの中央に挿入されている。
このような同期ワードシンボルSW1〜SW10を含む16QAMのシンボル信号を受信し復号復調する場合、RF回路で一旦IF信号に周波数変換した後、A/D変換によりデジタル化し、その後に直交検波により同相成分Iと直交成分Qに分離し、同期ワードシンボルSW1〜SW10の相関を演算して同期をとりデマッピングし復号復調している。
図5は同期ワードシンボルSW1〜SW10により相関を演算して同期をとる従来構成を示す図である。デジタルの16QAM信号の同相成分Iと直交成分Qは、10個並んだ1シンボル遅延器511〜5110に順次入力し、1シンボルずつ遅延を受ける。そして、各1シンボル遅延器511〜5110の出力信号は逆変換部521〜5210において、正規の同期ワードシンボルとの複素相関が演算される。531〜5310は逆変換部521〜5210から出力する複素信号を絶対値に変換する絶対値変換部、54は各531〜5310の出力信号を加算する加算部、55はその加算結果を相関閾値と比較する比較部である。
ここでは、同期ワードシンボルSW1が1シンボル遅延器5110から出力し、・・・・・、同期ワードシンボルSW9が1シンボル遅延器512から出力し、同期ワードシンボルSW10が1シンボル遅延器511から出力するタイミングで、各逆変換部521〜5210から同一の値の信号が出力する。そこで、これらを絶対値変換部531〜5310で絶対値化してから加算器54で加算すれば、上記タイミング時にその加算器54の相関絶対値出力がピーク値を示す。そして、ノイズ誤検出防止のために、この相関絶対値のピーク値を相関閾値によって比較部55で比較し、ピーク値が相関閾値より大きいとき、同期ワードシンボルの終端(SW10)が検出されたものとし、このタイミングをシンボル同期点とする。このシンボル同期点からスロットの先端、フレームの先端等が検出でき、フレーム同期を確立できる。以上のような相関検出による同期検出方法は、特許文献1,2に記載されている。
特開2000−165465号公報 特許第2744076号公報
ところが、位相以外に振幅にも情報をもたせた16QAM信号等の多値QAM信号の受信では、上記した相関検出方法のみでは、正確な相関検出を実現することが困難であり、精度の高い同期検出を行うことが困難であった。また、相関閾値が固定であるので受信信号の広いダイナミックレンジに対応することが困難であった。さらには、最初は少ないサンプル点で粗く相関演算を行い一旦同期ワードが見つかってから後は多くのサンプル点で細かく相関演算を行って、相関演算の点数を減らすことも行われているが、それでも演算の負荷が大きいという問題があった。
本発明の目的は、相関検出の他にパターン照合も行うようにして正確な同期をとることができるようにし、また相関閾値を可変とすることで広いダイナミックレンジの入力信号に対応でき、さらにサンプル点は1シンボル当り1個として演算の負荷が大きくならないようにした同期方法および装置を提供することである。
請求項1にかかる発明は、受信したシンボルと受信装置内部に保持した正規な同期ワードシンボルとの比較により同期を確立する多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、前記受信したシンボルと前記正規な同期ワードシンボルとの複素相関を演算して相関絶対値を得、該相関絶対値と相関閾値を比較して前者が後者を超えたときに前記受信したシンボルを同期ワード候補として検出し、該検出した同期ワード候補と前記正規な同期ワードシンボルとのパターン照合を行い、両者のパターンの一致に基づき同期を確立することを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、前記パターン照合によりパターンが一致し同期が確立した後は前記複素相関の演算および前記相関絶対値と前記相関閾値の比較は行わずに前記パターン照合のみを行い、その後パターン一致が得られないとき前記複素相関の演算および前記相関絶対値と前記相関閾値の比較を行って前記同期ワード候補の検出を再開することを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1又は2に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、前記パターン照合は、前記同期ワード候補に基づいて前記同期ワード候補の位相および周波数補正を行った後に行うことを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、前記複素相関演算は、シンボルクロックにより受信シンボルから抽出された1シンボル当り1個のデータを使用して行うことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、前記相関閾値として最初は初期値を設定し、前記得られた相関絶対値が該初期値を超えたときは、前記相関閾値を前記相関絶対値の最大値に基づいて定めた新たな相関閾値に更新するようにしたことを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、前記相関閾値を更新してから所定の時間が経過しても得られる相関絶対値が前記更新した相関閾値を超えないときは、前記更新した相関閾値を前記初期値に戻すことを特徴とする。
請求項7にかかる発明は、受信したシンボルと受信装置内部に保持した正規な同期ワードシンボルとの比較により同期を確立する多値QAM信号の同期装置において、前記受信したシンボルと前記正規な同期ワードシンボルとの複素相関を演算して相関絶対値を得る相関演算部と、該相関演算部で得られた相関絶対値と比較するための相関閾値を設定する相関閾値設定部と、前記相関絶対値が前記相関閾値を超えたときに前記受信したシンボルを同期ワード候補として前記正規な同期ワードシンボルとのパターン照合を行う同期ワード検出部と、を具備することを特徴とする。
請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、前記同期ワード候補の周波数誤差と位相誤差を検出する手段を具備し、該周波数誤差と位相誤差を検出する手段で前記同期ワード候補の周波数誤差および位相誤差が検出されると該同期ワード候補をその位相および周波数を補正してから前記同期ワード検出部に送ることを特徴とする。
請求項9にかかる発明は、請求項7又は8に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、受信したシンボルからシンボルクロックを再生するシンボル同期部と、該シンボル同期部で再生されたシンボルクロックにより前記受信したシンボルから1シンボル当り1個のデータを抽出するシンボル点抽出部とを具備し、該シンボル点抽出部で抽出した1シンボル当り1個のデータにより前記相関演算部における相関演算を行うことを特徴とする。
請求項10にかかる発明は、請求項7乃至9のいずれか1つに記載の多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、前記相関閾値設定部は、相関閾値として最初は初期値を設定し、前記相関演算部で得られた相関絶対値が該初期値を超えたときは、前記相関閾値を該相関絶対値の最大値に基づいて定めた新たな相関閾値に更新することを特徴とする。
請求項11にかかる発明は、請求項10に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、前記相関閾値設定部は、前記相関閾値を更新してから所定の時間が経過しても前記相関演算部により得られる前記相関絶対値が前記更新した相関閾値を超えないときは、前記更新した相関閾値を前記初期値に戻すことを特徴とする。
本発明によれば、相関演算により受信シンボルから同期ワード候補を検出し、その検出した同期ワード候補について正規同期ワードパターンとのパターン照合を行うので、正確な同期確立を実現できる。また、パターン照合を行う同期ワード候補はそのパターン照合前に位相および周波数が補正されるので、その照合をより高精度に行うことができる。また、同期確立の後はパターン照合のみで同期確認を行い相関演算を不要にするので、演算の負荷が少なくなり消費電力を削減できる。また、相関演算は1シンボル当り1サンプルにより行うのでこの点でも演算負荷が少なくなる。また、相関演算においては相関絶対値が大きくなるほど相関閾値を大きな値に更新するので、誤った相関信号により誤った同期ワード候補を認識することが少なくなり、広いダイナミックレンジの入力信号に対応することができる。
本発明では、シンボルクロックで1シンボル当り1個のデータを抽出し、1シンボルずつシフトさせ、その各シフト信号に対して正規の同期ワードのシンボルとの複素相関の絶対値を求め、その加算値を相関絶対値として出力する。相関演算すべき入力信号d(t)を、
d(t)=di(t)−jdq(t)
とし、受信機内のメモリに予め保持しておいた正規の同期ワードシンボルを、
d0(n)=di(n)−jdq(n) (但し、n=0,1,2,・・・・,9)
とすると、受信シンボルと正規同期ワードシンボルとの複素相関p(t)は次の通り求められる。
Figure 2005117366
よって、複素相関p(t)の絶対値は、
Figure 2005117366
で求められる。k=n、do(t)*はdo(t)の複素共役、pRは相関値の実数部、pIは虚数部である。このとき、複素相関p(t)の絶対値は周波数誤差に依存しない。また、相関処理ではシンボル同期が大きく影響を受けない範囲で周波数同期が得られていれば、必要な相関出力が得られるので、上記のようにシンボルクロックで受信した1シンボル当り1個のサンプルデータを取り込み相関演算を行い、演算負荷を軽減する。
上記のようにして得られた相関絶対値が相関閾値を超えているときは、現在の受信シンボルを同期ワード候補として扱う。そして、その同期ワード候補の位相および周波数誤差の補正を行ってから、正規な同期ワードシンボルのパターンとのパターン照合を行い、その照合結果により同期ワードシンボルの終端を検出し同期を取る。
なお、相関絶対値の大小を検出する相関閾値は、初期値設定の後は過去に検出した相関絶対値の最大値を基準として定め、新たな相関絶対値がその相関閾値を超えた場合は、特定の条件下でその相関閾値を更新する。しかし、相関閾値を更新してから所定の時間が経過しても相関絶対値がその相関閾値を超えないときは、閾値を初期値に戻す。
さらに、同期ワード候補のパターン照合により同期が確立した以降のスロットでは相関演算は行わず、フレームタイミングに基づいて、同期ワードを受信するはずのタイミングで、パターン照合の処理のみで同期確認を行うことで、誤同期を防ぎながら演算量を少なくし消費電力を削減する。
図1は16QAM受信装置の要部の構成を示すブロック図である。1はアンテナで受信されIF信号に変換された信号をデジタル信号に変換するA/D変換部であり、例えば455KHzのIF信号をIF信号の2倍以上の周波数でサンプリングする。2,3はIFデジタル信号からベースバンド信号の同相成分Iと直交成分Qを分離する直交検波用のミキサ、4はローカル発振器、5はそのローカル発振器4の出力信号の位相を90度シフトする90度移相器である。
6は同相成分Iと直交成分Qの信号のそれぞれの位相および周波数補正を行うよう位相回転を与える第1位相回転部(AFC部)、7,8は同相成分Iと直交成分Qから高周波成分を除去するローパスフィルタである。9は受信した信号からシンボルクロックを再生出力するシンボル同期部であり、このシンボルクロックによりシンボル点抽出部10,11においてI,Q成分からシンボル点が抽出される。12は判定閾値を取り込み受信シンボルを復号して4ビット(16値)の復調信号を得るデマッピング部である。
13は相関演算部であり、受信シンボルと内部のメモリ(図示せず)に保持した正規の同期ワードシンボルとの複素相関をとって相関絶対値(加算値、以下同じ)を出力する。この相関演算部13は例えば図5に示したように構成される。14は相関絶対値に応じて相関閾値を設定する相関閾値設定部、15はその相関閾値設定部14で設定された相関閾値と相関演算部13で得られる相関絶対値とを比較する比較部である。
16はゲートであり、相関演算部13で得られた相関絶対値が相関閾値設定部14で設定されている相関閾値を超えたことが比較部15で検出されたとき、つまり同期ワード候補が検出されたとき導通してI,Qの信号を通過させる。したがって、このゲート16からは同期ワード候補が出力する。このゲート16は後記のシンボルカウンタ23によっても制御される。
17はそのゲート16を通過した同期ワード候補の10シンボルの位相誤差に基づき同期ワード候補のシンボルの周波数誤差を検出する周波数誤差算出部である。18は周波数誤差算出部17で求められた周波数誤差に基づき同期ワード候補の周波数補正を行う第2位相回転部である。
19は第2位相回転部18で位相回転により周波数補正された同期ワード候補の10シンボルから位相誤差(平均値)を算出する位相誤差算出部である。20はその位相誤差算出部19で求めた位相誤差に基づき同期ワード候補の位相補正を行う第3位相回転部である。21は第2位相回転部18で周波数補正され第3位相回転部20で位相補正された同期ワード候補に基づき判定閾値を算出する判定閾値算出部である。22はその判定閾値算出部21で求めた判定閾値により判定した同期ワード候補と予め内部のメモリ(図示せず)に保持した正規同期ワードとをパターン照合して同期ワードを検出する同期ワード検出部である。
23は同期ワード検出部22において同期ワードが検出されると予め設定したカウント値にプリセットされシンボル同期部9からのシンボルクロックによりカウントを増進するシンボルカウンタである。24は位相算出部であり、周波数誤差算出部17で算出された周波数誤差、位相誤差算出部19で算出された位相誤差、およびシンボルカウンタ23で計数しているカウント値から次のシンボルで補正すべき位相を求め、第1位相回転部6に対して位相および周波数補正用の補正位相信号を出力する。
さて、入力したIF信号は、A/D変換器1でデジタル化された後にミキサ2,3において直交検波されて同相成分Iと直交成分Qのベースバンド信号に分離され、第1位相回転部6およびローパスフィルタ7,8を経由し、シンボル同期部9に入力する。
シンボル同期部9では、受信した信号の符号の変わる時刻を検出してそれに追随するように制御することによりシンボルクロックを再生出力する。再生されたシンボルクロックは、シンボル点抽出部10,11にタイミング信号として供給される。シンボル点抽出部10,11ではシンボル点(シンボル期間の中間点)が抽出される。シンボル点抽出部10,11でシンボル点が抽出されたシンボルは、デマッピング部12、相関演算部13、ゲート16に取り込まれる。
デマッピング部12では、判定閾値算出部21で得られた判定閾値により、そこに取り込まれた受信シンボルが図4の信号点配置図の16個のいずれのシンボルに相当するかが判定され、判定されたシンボルのデータが4ビットで取り出される。
相関演算部13では、前記したような複素相関の演算が行われて相関絶対値を出力し、その相関絶対値が比較部15において相関閾値設定部14で設定された相関閾値と比較され、相関絶対値が相関閾値を上回ると、そのときの受信シンボルが同期ワード候補と認定されゲート16が導通する。この相関閾値設定部14に設定されている相関閾値は、特定の条件下で更新されるが、その詳細は後述する。
周波数誤差検出部17では、ゲート16を通過した同期ワード候補が取り込まれ、その同期ワードの位相誤差が、10個のシンボルSW1〜SW10につき、θ1〜θ10であったとすると、その遷移量Δθ1(=θ2−θ1)、Δθ2(=θ3−θ2)、・・・・・、Δθ9(=θ10−θ9)を求め、さらにその遷移量Δθ1、Δθ2,・・・・・、Δθ9の平均値Δθを求め、そして、受信信号のシンボルレートをFsとすると、Δf=(Δθ/2π)×Fsにより周波数誤差Δfが求められる。
第2位相回転部18では、ゲート16を通過した同期ワード候補に対して周波数誤差算出部17において検出された前記周波数誤差Δfにもとづき周波数が補正される。位相誤差算出部19では、第2位相回転部18の出力について位相誤差φが求められる。つまり、第2位相回転部20で補正された同期ワードシンボルSW1〜SW10の位相誤差をθ1’〜θ10’とすると、(θ1’+θ2’+・・・・+θ10’)/10の演算によって、位相誤差φが求められる。
第3位相回転部20では、第2位相回転部18で周波数補正された同期ワード候補に対して、位相誤差算出部19で求めた位相誤差φに基づき位相回転が与えられ、位相が補正される。そして、第2,第3位相回転部18,20で周波数および位相が補正された同期ワード候補は、判定閾値算出部21に取り込まれる。
この判定閾値算出部21では、同期ワード候補の各シンボルのI,Q成分それぞれの大きさからI,Qそれぞれの成分に対する+2,−2の判定閾値(図4参照)を設定する。0の閾値は0のままで変更しない。また、I,Qの閾値はそれぞれ同じ値とする。この判定閾値により前記デマッピング部12においてデマッピングが行われる。また、同期ワード検出部22において、周波数および位相の補正された同期ワード候補の判定結果と予め内部のメモリ(図示せず)に保持した正規の同期ワードとのパターン照合が行われ、一致すると同期ワードのタイミング信号が得られる。
シンボルカウンタ23では、同期ワード検出部22でパターン照合により同期ワード候補のパターンと正規同期ワードのパターンの一致が検出されたとき、カウント値を所定値(スロット内の同期ワードシンボルSW10のタイミング点に対応するカウント値)にプリセットし、その後はシンボルクロック同期部9で再生されるシンボルクロックによりシンボル数をカウントし、現在の受信シンボルが何スロットの何シンボル目であるかを管理する。
位相算出部24では、周波数誤差算出部17で得られた周波数誤差をΔf、位相誤差算出部19で得られた位相をφとするとき、次のスロットの周波数補正のために、
ψ=2πΔfnT+φ
の補正位相ψの信号を発生させる。Tは1シンボル期間、nはスロットの先頭から付けた0〜149のシンボル番号である。
第1位相回転部6では上記した補正位相ψの信号取り込み、そこに入力するI,Q成分に乗算し、次のスロットの受信シンボルに対して位相を回転させることにより位相と周波数の補正(AFC)を行う。すなわち、第1位相回転部6では、予めsinテーブル、cosテーブルを持たせ、
Iout=Icosψ−Qsinψ
Qout=Isinψ+Qcosψ
の演算を行い、受信シンボルに対して位相回転を与える。IoutはI成分の出力信号、QoutはQ成分の出力信号である。
周波数同期の確立後は第1位相回転部6において周波数誤差はほとんど補正されるために、第2位相回転部18で回転させる周波数誤差はわずかなものとなる。したがって、この後算出する位相誤差算出部19での位相誤差は第2位相回転部18の影響はほとんど受けない。よって、ここで次のスロットに適用する初期位相φを位相誤差算出部19で求めても、その影響は無視できる。
図2は図1の16QAM受信装置の相関閾値可変のフローチャートである。受信開始直後は相関閾値設定部14の相関閾値は初期値に設定され、その後に相関演算部13で得られる相関絶対値と比較される。この比較により相関絶対値が相関閾値を超えたときは、その相関閾値とそのときの相関絶対値の1/2とを比較して後者が大きい場合に相関閾値を相関絶対値の1/2に更新し、次回以降に得られる相関絶対値との比較用とする。なお、ここでは更新する閾値の値を相関絶対値の1/2にしているが、これは一例であり、相関絶対値より所定量小さな値であればよい。
以上のようにして相関絶対値が相関閾値を超えたときは、ゲート16が導通してそのときの受信シンボルを同期ワード候補として後段に送り、周波数誤差算出部17,位相誤差算出部19で周波数/位相の誤差の算出を行い、第2,第3位相回転部18,20で周波数/位相の補正を行ない、高精度な同期ワード候補として判定閾値算出部21で判定閾値を算出し、同期ワード検出部22において正規の同期ワードとパターン照合して同期ワードを検出する。
ここにおいて同期ワード候補が正規同期ワードのパターンと一致すると検出されることにより、同期が確立したものとする。同期が確立した後は、ゲート16を、比較部15による制御からシンボルカウンタ23による制御に切り替えて受信シンボルの中から同期ワード候補を取り込み、周波数誤差算出、位相誤差算出、周波数補正、位相補正、判定閾値算出、同期ワード検出等を行うが、相関演算部13での相関演算や相関閾値設定部14での新たな相関閾値の設定動作は行わない。
この後、同期ワード検出部22でのパターン照合において受信シンボルが同期ワードの正規パターンと一致しないときは、相関演算部13、相関閾値設定部14、比較部15の動作に戻り、ゲート16をシンボルカウンタ23による制御から比較部15による制御に切り替える。このとき、相関絶対値が相関閾値を超えないことが指定回数以上になると、相関閾値を初期値に戻す。
なお、実施例1では16QAMの信号を受信し復調する場合について説明したが、32QAM等のその他の多値QAM信号についても、また4PSK、8PSK等の多値PSK信号についても同様に行うことができる。
本発明の実施例1の16QAM受信装置の要部のブロック図である。 図1の16QAM受信装置の相関閾値更新のフローチャートである。 16QAM信号のスロットの構成図である。 16QAM信号の信号点配置図である。 従来の相関演算の説明図である。

Claims (11)

  1. 受信したシンボルと受信装置内部に保持した正規な同期ワードシンボルとの比較により同期を確立する多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、
    前記受信したシンボルと前記正規な同期ワードシンボルとの複素相関を演算して相関絶対値を得、該相関絶対値と相関閾値を比較して前者が後者を超えたときに前記受信したシンボルを同期ワード候補として検出し、該検出した同期ワード候補と前記正規な同期ワードシンボルとのパターン照合を行い、両者のパターンの一致に基づき同期を確立することを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期方法。
  2. 請求項1に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、
    前記パターン照合によりパターンが一致し同期が確立した後は前記複素相関の演算および前記相関絶対値と前記相関閾値の比較は行わずに前記パターン照合のみを行い、その後パターン一致が得られないとき前記複素相関の演算および前記相関絶対値と前記相関閾値の比較を行って前記同期ワード候補の検出を再開することを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期方法。
  3. 請求項1又は2に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、
    前記パターン照合は、前記同期ワード候補に基づいて前記同期ワード候補の位相および周波数補正を行った後に行うことを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、
    前記複素相関演算は、シンボルクロックにより受信シンボルから抽出された1シンボル当り1個のデータを使用して行うことを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、
    前記相関閾値として最初は初期値を設定し、前記得られた相関絶対値が該初期値を超えたときは、前記相関閾値を前記相関絶対値の最大値に基づいて定めた新たな相関閾値に更新するようにしたことを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期方法。
  6. 請求項5に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期方法において、
    前記相関閾値を更新してから所定の時間が経過しても得られる相関絶対値が前記更新した相関閾値を超えないときは、前記更新した相関閾値を前記初期値に戻すことを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期方法。
  7. 受信したシンボルと受信装置内部に保持した正規な同期ワードシンボルとの比較により同期を確立する多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、
    前記受信したシンボルと前記正規な同期ワードシンボルとの複素相関を演算して相関絶対値を得る相関演算部と、該相関演算部で得られた相関絶対値と比較するための相関閾値を設定する相関閾値設定部と、前記相関絶対値が前記相関閾値を超えたときに前記受信したシンボルを同期ワード候補として前記正規な同期ワードシンボルとのパターン照合を行う同期ワード検出部と、を具備することを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期装置。
  8. 請求項7に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、
    前記同期ワード候補の周波数誤差と位相誤差を検出する手段を具備し、該周波数誤差と位相誤差を検出する手段で前記同期ワード候補の周波数誤差および位相誤差が検出されると該同期ワード候補をその位相および周波数を補正してから前記同期ワード検出部に送ることを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期装置。
  9. 請求項7又は8に記載の多値QAM信号の同期装置において、
    受信したシンボルからシンボルクロックを再生するシンボル同期部と、該シンボル同期部で再生されたシンボルクロックにより前記受信したシンボルから1シンボル当り1個のデータを抽出するシンボル点抽出部とを具備し、該シンボル点抽出部で抽出した1シンボル当り1個のデータにより前記相関演算部における相関演算を行うことを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれか1つに記載の多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、
    前記相関閾値設定部は、相関閾値として最初は初期値を設定し、前記相関演算部で得られた相関絶対値が該初期値を超えたときは、前記相関閾値を該相関絶対値の最大値に基づいて定めた新たな相関閾値に更新することを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期装置。
  11. 請求項10に記載の多値QAM/多値PSK信号の同期装置において、
    前記相関閾値設定部は、前記相関閾値を更新してから所定の時間が経過しても前記相関演算部により得られる前記相関絶対値が前記更新した相関閾値を超えないときは、前記更新した相関閾値を前記初期値に戻すことを特徴とする多値QAM/多値PSK信号の同期装置。
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