JP2005116126A - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005116126A JP2005116126A JP2003352238A JP2003352238A JP2005116126A JP 2005116126 A JP2005116126 A JP 2005116126A JP 2003352238 A JP2003352238 A JP 2003352238A JP 2003352238 A JP2003352238 A JP 2003352238A JP 2005116126 A JP2005116126 A JP 2005116126A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- optical information
- information recording
- layer
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
【課題】 補助情報を記録再生する際、従来の光情報記録媒体と同等の信頼性を発揮しながら、生産性の高い光情報記録媒体を提供する。
【解決手段】 少なくとも、バーストカッティングエリアに相当する領域12が設けられてなる光情報記録媒体であって、
プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、前記領域12に補助情報が記録されてなり、かつ、当該領域12がバーコード状に形成されてなることを特徴とする光情報記録媒体である。
【選択図】 図1
【解決手段】 少なくとも、バーストカッティングエリアに相当する領域12が設けられてなる光情報記録媒体であって、
プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、前記領域12に補助情報が記録されてなり、かつ、当該領域12がバーコード状に形成されてなることを特徴とする光情報記録媒体である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光情報記録媒体に関し、特に、個別情報や著作権保護情報等の補助情報が記録された光情報記録媒体に関する。
近年、記録密度のより高い光情報記録媒体が求められている。このような要望に対しては、すでに追記型デジタル・ヴァサタイル・ディスク(所謂DVD−R)が上市されている。
また、最近では、インターネット等のネットワークやハイビジョンTVが急速に普及している。そして、HDTV(High Definition Television)の放映も考慮して、画像情報を安価簡便に記録するための大容量記録媒体の要求が益々高まっている。
DVD−Rは、大容量の記録媒体としての地位をある程度までは確保しているものの、将来の要求に対応できる程の充分大きな記録容量を有しているとはいえない。そこで、DVD−Rよりもさらに短波長のレーザーを用いることによって記録密度を向上させ、より大きな記録容量を備えた光情報記録媒体の開発が進められている。
DVD−Rは、大容量の記録媒体としての地位をある程度までは確保しているものの、将来の要求に対応できる程の充分大きな記録容量を有しているとはいえない。そこで、DVD−Rよりもさらに短波長のレーザーを用いることによって記録密度を向上させ、より大きな記録容量を備えた光情報記録媒体の開発が進められている。
ところで、かかる大容量化および光情報記録媒体に記録した情報の流通に伴い、不正コピー防止技術が進展している。すなわち、セキュリティ技術として、光情報記録媒体に対して個々の情報を記録することが要望されている。
このような要望に対し、光情報記録媒体に対する個別情報としては、例えば、再生専用型光記録媒体のピット部に、バーコードを重ね書きした追記領域(Burst Cutting Area、以下「BCA」ということがある)を設け、媒体ごとに異なる情報や、暗号鍵・復号鍵等に関する情報といった補助情報を記録する技術が一般的に適用されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
しかし、上記補助情報のBCAへの記録は、例えば、専用のライターを用いて、個別に光情報記録媒体に行っていた。そのため、生産効率が低いものとなっていた。
特開2002−133726号公報
特開2002−197670号公報
特開2002−208188号公報
特開2003−196843号公報
本発明は、上記問題点を解消するためになされたもので、下記目的を達成することを課題とする。
すなわち、本発明は、補助情報を記録再生する際、従来の光情報記録媒体と同等の信頼性を発揮しながら、生産性の高い光情報記録媒体を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、補助情報を記録再生する際、従来の光情報記録媒体と同等の信頼性を発揮しながら、生産性の高い光情報記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、鋭意検討の結果、本発明者は下記本発明に想到し、当該課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、少なくとも、バーストカッティングエリアに相当する領域が設けられてなる光情報記録媒体であって、
プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、前記領域に補助情報が記録されてなり、かつ、当該領域がバーコード状に形成されてなることを特徴とする光情報記録媒体である。
前記領域は、基板作製の際に形成されてなること好ましい。
また、好ましくは、前記プリピットの幅は300nm以下であり、前記プリグルーブの幅は250nm以下であり、前記プリピットおよび前記プリグルーブの深さは、200nm以下である。
さらに、記録層が設けられてなり、該記録層に色素が含有されているが好ましい。
すなわち、本発明は、少なくとも、バーストカッティングエリアに相当する領域が設けられてなる光情報記録媒体であって、
プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、前記領域に補助情報が記録されてなり、かつ、当該領域がバーコード状に形成されてなることを特徴とする光情報記録媒体である。
前記領域は、基板作製の際に形成されてなること好ましい。
また、好ましくは、前記プリピットの幅は300nm以下であり、前記プリグルーブの幅は250nm以下であり、前記プリピットおよび前記プリグルーブの深さは、200nm以下である。
さらに、記録層が設けられてなり、該記録層に色素が含有されているが好ましい。
本発明の光情報記録媒体は、生産性が高く、補助情報を記録再生する際に、従来の光情報記録媒体と同等の信頼性を発揮することができる。
〔光情報記録媒体〕
本発明の光情報記録媒体は、少なくとも、バーストカッティングエリア(BCA)に相当する領域(以下、「BCA相当領域」という)が設けられてなり、当該BCA相当領域が、以下の態様となっている。
すなわち、(1)BCA相当領域には、プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、補助情報が記録されてなり、(2)BCA相当領域が、プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、バーコード状に形成されてなる態様である。
本発明の光情報記録媒体は、少なくとも、バーストカッティングエリア(BCA)に相当する領域(以下、「BCA相当領域」という)が設けられてなり、当該BCA相当領域が、以下の態様となっている。
すなわち、(1)BCA相当領域には、プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、補助情報が記録されてなり、(2)BCA相当領域が、プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、バーコード状に形成されてなる態様である。
ここで、「BCA相当領域」とは、DVD等に形成される光情報記録媒体の識別情報等を記録する領域で、いわゆるBCA(バーストカッティングエリア)と同様の機能を有する領域をいう。また、本明細書において、BCA相当領域に形成される「ピット」および「グルーブ」を、それぞれ、「プリピット」および「プリグルーブ」といい、特に、「プリグルーブ」は、データトラック用に基板に形成される案内溝である「グルーブ」と区別して使用する。
これまでの光情報記録媒体(主に、DVD等)に形成されるBCAは、トラックの最内周部で複数のトラックに跨って、YAGレーザ等の高出力レーザにより、光情報記録媒体の反射膜を選択的に焼き切って除去し、その円周方向にバーコード状の領域として形成されるものである。
これに対し、本発明の光情報記録媒体では、図1に示すように、BCA相当領域12が、プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、光情報記録媒体10上にバーコード状に形成されたものである。そして、プリピットまたはプリグルーブにより、当該領域12に補助情報が記録されている。
なお、当該図面は、理解を容易にするため、多少誇張して表現されている(図2〜4も同様)。
なお、当該図面は、理解を容易にするため、多少誇張して表現されている(図2〜4も同様)。
図2および図3に、BCA相当領域12の構成を例示する。図2に示す構成は、BCA相当領域12が、一定のトラックピッチ、溝幅、溝深さ等で形成されたプリグルーブ20によって構成されている。図3に示す構成は、一定の間隔等で形成されたプリピット30によって、BCA相当領域が構成されている。なお、その他の構成として、上記2つの構成を組み合わせたもので、トラックピッチとプリピットとによりBCA相当領域が構成されていてもよい。
かかるBCA相当領域は、光情報記録媒体を作製した後に形成するよりも、基板を作製する際に形成することが好ましい。例えば、まず、基板を作製する際に、予め所定のプリピットおよび/またはプリグルーブ(以下、「プリピット等」ということがある)を形成するためのスタンパを作製する。当該スタンパを使用し、射出成形等のマスタリングにより、基板上に、当該プリピット等を転写することで、かかるBCA相当領域が形成された基板が作製される。
BCA相当領域は、媒体の種類により設けられる場所が異なるが、例えば、光情報記録媒体の中心から、22mm以上24mm以下の範囲に設けられる。
上記のようなスタンパを使用し、一括してBCA相当領域を形成することで、光情報記録媒体を作製してから個々に当該領域を形成する場合より、効率よく光情報記録媒体を作製することができる。
プリピット30の幅(半径方向の長さ)の上限は、300nmとすることが好ましく、270nmとすることがより好ましく、230nmとすることがさらに好ましい。また、下限は、100nmとすることが好ましく、130nmとすることがより好ましく、180nmとすることがさらに好ましい。
プリグルーブ20の幅(半径方向の長さ)の上限は、250nmとすることが好ましく、220nmとすることがより好ましく、190nmとすることがさらに好ましい。また、下限は、80nmとすることが好ましく、130nmとすることがより好ましく、150nmとすることがさらに好ましい。
プリピット30およびプリグルーブ20のそれぞれの深さの上限は、200nmとすることが好ましく、160nmとすることがより好ましく、120nmとすることがさらに好ましい。また、下限は30nmとすることが好ましく、40nmとすることがより好ましく、50nmとすることがさらに好ましく、60nmとすることが最もに好ましい。
プリピットおよび/またはプリグルーブのピッチ(間隔)の上限は、1000nmとすることが好ましく、600nmとすることがより好ましく、400nmとすることがさらに好ましく、320nmとすることが特に好ましい。また、下限は50nmとすることが好ましく、100nmとすることがより好ましく、200nmとすることがさらに好ましく、280nmとすることが最もに好ましい。記録部よりピッチを広めにすると、信号の分解能が向上し、また、記録部と異なることが判別できるため好ましい。
ここで、BCA相当領域に記録される補助情報としては、使用可能者指定情報、使用期間指定情報、使用可能回数指定情報、レンタル情報、分解能指定情報、レイヤー指定情報、ユーザ指定情報、著作権者情報、著作権番号情報、製造者情報、製造日情報、販売日情報、販売店または販売者情報、使用セット番号情報、地域指定情報、言語指定情報、用途指定情報、製品使用者情報、使用番号情報等が挙げられる。
本発明の光情報記録媒体は、補助情報に相当するプリピット等が予め形成されているため、当該補助情報を再生する際は、従来の光情報記録媒体と同等の信頼性(例えば、違法コピー防止に対する信頼性等)を発揮することができる。
本発明の光情報記録媒体は、補助情報に相当するプリピット等が予め形成されているため、当該補助情報を再生する際は、従来の光情報記録媒体と同等の信頼性(例えば、違法コピー防止に対する信頼性等)を発揮することができる。
本発明の光情報記録媒体の種類としては、読出し専用型、追記型、書換え可能型等のいずれでもよいが、追記型であることが好ましい。また、記録形式としては、相変化型、光磁気型、色素型等、特に制限されないが、色素型であることが好ましい。
代表的な層構成としては、下記の通りである。
(1)第1の層構成は、基板上に記録層、反射層、接着層を順次形成し、接着層上にダミー基板を設ける構成である。
(2)第2の層構成は、基板上に記録層、反射層、保護層、接着層を順次形成し、接着層上にダミー基板を設ける構成である。
(3)第3の層構成は、基板上に記録層、反射層、保護層、接着層、保護層を順次形成し、該保護層上にダミー基板を設ける構成である。
(4)第4の層構成は、基板上に記録層、反射層、保護層、接着層、保護層、反射層を順次形成し、該反射層上にダミー基板を設ける構成である。
(5)第5の層構成は、基板上に記録層、反射層、接着層、反射層を順次形成し、該反射層上にダミー基板を設ける構成である。
なお、上記(1)〜(5)の層構成は単なる例示であり、当該層構成は上述の順番のみでなく、一部を入れ替えてもよい。また、一部を省略してもかまわない。さらに、各層は1層で構成されても複数層で構成されてもよい。
(1)第1の層構成は、基板上に記録層、反射層、接着層を順次形成し、接着層上にダミー基板を設ける構成である。
(2)第2の層構成は、基板上に記録層、反射層、保護層、接着層を順次形成し、接着層上にダミー基板を設ける構成である。
(3)第3の層構成は、基板上に記録層、反射層、保護層、接着層、保護層を順次形成し、該保護層上にダミー基板を設ける構成である。
(4)第4の層構成は、基板上に記録層、反射層、保護層、接着層、保護層、反射層を順次形成し、該反射層上にダミー基板を設ける構成である。
(5)第5の層構成は、基板上に記録層、反射層、接着層、反射層を順次形成し、該反射層上にダミー基板を設ける構成である。
なお、上記(1)〜(5)の層構成は単なる例示であり、当該層構成は上述の順番のみでなく、一部を入れ替えてもよい。また、一部を省略してもかまわない。さらに、各層は1層で構成されても複数層で構成されてもよい。
本発明の光情報記録媒体として、円盤状の基板上に、記録層、反射層、接着層、ダミー基板をこの順に有する構成のもの例にとって、以下にその説明をする。
(基板)
本発明の光情報記録媒体の基板は、従来の光情報記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。
基板材料としては、例えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィンおよびポリエステルなどを挙げることができ、所望によりそれらを併用してもよい。
なお、これらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好ましい。
本発明の光情報記録媒体の基板は、従来の光情報記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。
基板材料としては、例えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィンおよびポリエステルなどを挙げることができ、所望によりそれらを併用してもよい。
なお、これらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好ましい。
基板の厚さは、0.1〜1.2mmとすることが好ましく、0.2〜1.1mmとすることがより好ましい。また、より高い記録密度を達成するために、従来のCD−RやDVD−Rに比べて、より狭いトラックピッチのグルーブが形成された基板を用いることが好ましい。この場合、グルーブのトラックピッチは、200〜400μmの範囲にとすることが好ましく、250〜350nmの範囲とすることがより好ましい。また、グルーブの深さ(溝深さ)は、20〜150nmの範囲とすることが好ましく、50〜100nmの範囲とすることがより好ましい。
また、グルーブの溝幅は、50〜250nmの範囲とすることが好ましく、100〜200nmの範囲とすることがより好ましい。グルーブの溝傾斜角度は、20〜80°の範囲とすることが好ましく、30〜70°の範囲とすることがより好ましい。
ここで、グルーブの形状を表す概略断面図を図4に示す。この図において定義されるように、グルーブの溝深さDは、溝形成前の基板表面から溝の最も深い箇所までの距離であり、グルーブの溝幅Wは、D/2の深さでの溝の幅であり、グルーブの溝傾斜角度θは、溝形成前の基板表面からD/10の深さの傾斜部と溝の最も深い箇所からD/10の高さの傾斜部とを結ぶ直線と基板面とが成す角度である。これらの値はAFM(原子間力顕微鏡)により測定することができる。
上記のようなグルーブは射出成形等により形成されるが、このとき、既述のBCA相当領域のプリピット等も同時に形成されることになる。
記録層が設けられる側の基板表面側(グルーブが形成された面側)には、平面性の改善、接着力の向上および記録層の変質防止の目的で、下塗層が設けられてもよい。
下塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカップリング剤などの表面改質剤などを挙げることができる。下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
下塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカップリング剤などの表面改質剤などを挙げることができる。下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
(記録層)
基板上に形成される記録層は、色素を含有する色素型とすることが好ましいが、これに限定されず、相変化型、光磁気型等とすることもできる。
従って、記録層に含有される記録物質としては、色素等の有機化合物および相変化金属化合物等が挙げられる。
基板上に形成される記録層は、色素を含有する色素型とすることが好ましいが、これに限定されず、相変化型、光磁気型等とすることもできる。
従って、記録層に含有される記録物質としては、色素等の有機化合物および相変化金属化合物等が挙げられる。
前記有機化合物の具体例としては、シアニン色素、オキソノール色素、金属錯体系色素、アゾ色素、フタロシアニン色素等が挙げられる。
また、特開平4−74690号公報、特開平8−127174号公報、同11−53758号公報、同11−334204号公報、同11−334205号公報、同11−334206号公報、同11−334207号公報、特開2000−43423号公報、同2000−108513号公報、および同2000−158818号公報等に記載されている色素が好適に用いられる。
さらに、記録物質は色素には限定されず、トリアゾール化合物、トリアジン化合物、シアニン化合物、メロシアニン化合物、アミノブタジエン化合物、フタロシアニン化合物、桂皮酸化合物、ビオロゲン化合物、アゾ化合物、オキソノールベンゾオキサゾール化合物、ベンゾトリアゾール化合物等の有機化合物も好適に用いられる。これらの化合物の中では、シアニン化合物、アミノブタジエン化合物、ベンゾトリアゾール化合物、フタロシアニン化合物が特に好ましい。
また、特開平4−74690号公報、特開平8−127174号公報、同11−53758号公報、同11−334204号公報、同11−334205号公報、同11−334206号公報、同11−334207号公報、特開2000−43423号公報、同2000−108513号公報、および同2000−158818号公報等に記載されている色素が好適に用いられる。
さらに、記録物質は色素には限定されず、トリアゾール化合物、トリアジン化合物、シアニン化合物、メロシアニン化合物、アミノブタジエン化合物、フタロシアニン化合物、桂皮酸化合物、ビオロゲン化合物、アゾ化合物、オキソノールベンゾオキサゾール化合物、ベンゾトリアゾール化合物等の有機化合物も好適に用いられる。これらの化合物の中では、シアニン化合物、アミノブタジエン化合物、ベンゾトリアゾール化合物、フタロシアニン化合物が特に好ましい。
記録層は、色素等の記録物質を、結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いでこの塗布液を基板上に塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより形成される。塗布液中の記録物質の濃度は、一般に0.01〜15質量%の範囲であり、好ましくは0.1〜10質量%の範囲、より好ましくは0.5〜5質量%の範囲、最も好ましくは0.5〜3質量%の範囲である。
記録層の形成は、蒸着、スパッタリング、CVD又は溶剤塗布等の方法によって行うことができるが、溶剤塗布が好ましい。この場合、前記色素等の他、更に所望によりクエンチャー、結合剤などを溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いでこの塗布液を基板表面に塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより行うことができる。
塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、乳酸エチル、セロソルブアセテートなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;メチルシクロヘキサンなどの炭化水素;ジブチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル;エタノール、n−プロパノール、イソプロバノール、n−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール;2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールなどのフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類などを挙げることができる。
上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
結合剤を使用する場合、該結合剤の例としては、ゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂;ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブナラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙げることができる。
記録層の材料として結合剤を併用する場合、結合剤の使用量は、一般に色素の質量の0.01倍量〜50倍量の範囲にあり、好ましくは0.1倍量〜5倍量の範囲にある。
前記溶剤塗布の塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げることができる。記録層は単層でも重層でもよい。記録層の層厚は一般に10〜500nmの範囲にあり、好ましくは15〜300nmの範囲にあり、より好ましくは20〜150nmの範囲にある。
記録層には、該記録層の耐光性を向上させるために、種々の枢色防止剤を含有させることができる。褪色防止剤としては、一般的に、一重項酸素クエンチャーが用いられる。一重項酸素クエンチャーとしては、既に公知の特許明細書等の刊行物に記載のものを利用することができる。その具体例としては、特聞昭58−175693号、同59−31194号、同60−18387号、同60−19586号、同60−19587号、同60−35054号、同60−36190号、同60−36191号、同60−44554号、同60−44555号、同60−44389号、同60−44390号、同60−54892号、同60−47069号、同68−209995号、特開平4−25492号、特公平1−38680号、及び同6−26028号等の各公報、ドイツ特許350399号明細書、そして日本化学会誌1992年10月号第1141頁などに記載のものを挙げることができる。
前記一重項酸素クエンチャーなどの褪色防止剤の使用量は、通常、色素の質量の0.1〜50質量%の範囲であり、好ましくは、0.5〜45質量%の範囲、更に好ましくは、3〜40質量%の範囲、特に好ましくは5〜25質量%の範囲である。
(反射層)
情報の再生時における反射率の向上の目的で、記録層に隣接して反射層が設けられることある。反射層の材料である光反射性物質はレーザー光に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、または合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au金属、Ag金属、Al金属あるいはこれらの合金であり、最も好ましくは、Ag金属、Al金属あるいはそれらの合金である。反射層は、例えば、上記光反射性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティングすることにより基板もしくは記録層の上に形成することができる。反射層の層厚は、一般的には10〜300nmの範囲にあり、50〜200nmの範囲にあることが好ましい。
情報の再生時における反射率の向上の目的で、記録層に隣接して反射層が設けられることある。反射層の材料である光反射性物質はレーザー光に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、または合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au金属、Ag金属、Al金属あるいはこれらの合金であり、最も好ましくは、Ag金属、Al金属あるいはそれらの合金である。反射層は、例えば、上記光反射性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティングすることにより基板もしくは記録層の上に形成することができる。反射層の層厚は、一般的には10〜300nmの範囲にあり、50〜200nmの範囲にあることが好ましい。
(接着層)
接着層は、上記反射層と、ダミー基板との密着性を向上させるために形成される任意の層である。
接着層を構成する材料としては、光硬化性樹脂が好ましく、なかでもディスクの反りを防止するため、硬化収縮率の小さいものが好ましい。このような光硬化性樹脂としては、例えば、大日本インク社製の「SD−640」、「SD−347」等のUV硬化性樹脂(UV硬化性接着剤)を挙げることができる。また、接着層の厚さは、弾力性を持たせるため、1〜1000μmの範囲が好ましく、5〜500μmの範囲がより好ましく、10〜100μmの範囲が特に好ましい。
接着層は、上記反射層と、ダミー基板との密着性を向上させるために形成される任意の層である。
接着層を構成する材料としては、光硬化性樹脂が好ましく、なかでもディスクの反りを防止するため、硬化収縮率の小さいものが好ましい。このような光硬化性樹脂としては、例えば、大日本インク社製の「SD−640」、「SD−347」等のUV硬化性樹脂(UV硬化性接着剤)を挙げることができる。また、接着層の厚さは、弾力性を持たせるため、1〜1000μmの範囲が好ましく、5〜500μmの範囲がより好ましく、10〜100μmの範囲が特に好ましい。
(ダミー基板)
ダミー基板(保護基板)は、基板と同じ材質で、同じ形状のものを使用することができる。
ダミー基板(保護基板)は、基板と同じ材質で、同じ形状のものを使用することができる。
以下に、他の構成で採用される保護層について説明する。
(保護層)
反射層や記録層などを物理的および化学的に保護する目的で保護層を設けられることある。
なお、DVD−R型の光情報記録媒体の製造の場合と同様の形態、すなわち二枚の基板(一方がダミー基板の場合を含む)を記録層を内側にして貼り合わせる構成をとる場合は、必ずしも保護層の付設は必要ではない。
(保護層)
反射層や記録層などを物理的および化学的に保護する目的で保護層を設けられることある。
なお、DVD−R型の光情報記録媒体の製造の場合と同様の形態、すなわち二枚の基板(一方がダミー基板の場合を含む)を記録層を内側にして貼り合わせる構成をとる場合は、必ずしも保護層の付設は必要ではない。
保護層に用いられる材料の例としては、ZnS、ZnS−SiO2、SiO、SiO2、MgF2、SnO2、Si3N4等の無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げることができる。保護層は、例えば、プラスチックの押出加工で得られたフィルムを接着剤を介して反射層上にラミネートすることにより形成することができる。あるいは真空蒸着、スパッタリング、塗布等の方法により設けられてもよい。
また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を塗布し、乾燥することによっても形成することができる。UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成することができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1μm〜1mmの範囲にある。
また、その他の構成として、例えば、基板上に、反射層、記録層、カバー層が順次形成された構成とすることもよい。前記カバー層は、接着層を介して記録層上に形成されていることが好ましい。この場合、カバー層以外の構成については、既述の通りである。
(カバー層)
カバー層は、光情報記録媒体内部を衝撃などから防ぐために形成され、透明な材質であれば特に限定されないが、好ましくはポリカーボネート、三酢酸セルロース等であり、より好ましくは、23℃50%RHでの吸湿率が5%以下の材料である。
なお、「透明」とは、記録光および再生光の光に対して、該光を透過する(透過率:90%以上)ほどに透明であることを意味する。
カバー層は、光情報記録媒体内部を衝撃などから防ぐために形成され、透明な材質であれば特に限定されないが、好ましくはポリカーボネート、三酢酸セルロース等であり、より好ましくは、23℃50%RHでの吸湿率が5%以下の材料である。
なお、「透明」とは、記録光および再生光の光に対して、該光を透過する(透過率:90%以上)ほどに透明であることを意味する。
カバー層は、接着層を構成する光硬化性樹脂を適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を所定温度で記録層上に塗布して塗布膜を形成し、該塗布膜上に、例えばプラスチックの押出加工で得られた三酢酸セルロースフィルム(TACフィルム)をラミネートし、ラミネートしたTACフィルムの上から光を照射して塗布膜を硬化させて形成される。前記TACフィルムとしては、紫外線吸収剤を含むものが好ましい。カバー層の厚さは、0.01〜0.2mmの範囲であり、好ましくは0.03〜0.1mmの範囲、より好ましくは0.05〜0.095mmの範囲である。
また、カバーシートとして、ポリカーボネートシート等を使用することもできる。
また、カバーシートとして、ポリカーボネートシート等を使用することもできる。
粘度制御のため、塗布温度は23〜50℃の範囲が好ましく、24〜40℃の範囲がより好ましく、25〜37℃の範囲がさらに好ましい。
ディスクの反りを防止するため、塗布膜への紫外線の照射はパルス型の光照射器(好ましくは、UV照射器)を用いて行うのが好ましい。パルス間隔はmsec以下が好ましく、μsec以下がより好ましい。1パルスの照射光量は特に制限されないが、3kW/cm2以下が好ましく、2kW/cm2以下がより好ましい。
また、照射回数は特に制限されないが、20回以下が好ましく、10回以下がより好ましい。
ディスクの反りを防止するため、塗布膜への紫外線の照射はパルス型の光照射器(好ましくは、UV照射器)を用いて行うのが好ましい。パルス間隔はmsec以下が好ましく、μsec以下がより好ましい。1パルスの照射光量は特に制限されないが、3kW/cm2以下が好ましく、2kW/cm2以下がより好ましい。
また、照射回数は特に制限されないが、20回以下が好ましく、10回以下がより好ましい。
また、本発明の光情報記録媒体は、レーザ光により再生可能な情報が記録された記録部(ピット)を有する、いわゆる再生専用型の光情報記録媒体に適用することができるのは既述の通りである。
〔光情報記録再生方法〕
本発明の光情報記録媒体への光情報記録方法は、上記光情報記録媒体を用いて、例えば、次のように行われる。まず、光情報記録媒体を定線速度(CDフォーマットの場合は1.2〜1.4m/秒)または定角速度にて回転させながら、基板側あるいは保護層(もしくはカバー層)側から半導体レーザー光などの記録用の光を照射する。
この光の照射により、記録層がその光を吸収して局所的に温度上昇し、物理的あるいは化学的変化(例えば、ピットの生成)が生じてその光学的特性を変えることにより、情報が記録されると考えられる。
本発明の光情報記録媒体への光情報記録方法は、上記光情報記録媒体を用いて、例えば、次のように行われる。まず、光情報記録媒体を定線速度(CDフォーマットの場合は1.2〜1.4m/秒)または定角速度にて回転させながら、基板側あるいは保護層(もしくはカバー層)側から半導体レーザー光などの記録用の光を照射する。
この光の照射により、記録層がその光を吸収して局所的に温度上昇し、物理的あるいは化学的変化(例えば、ピットの生成)が生じてその光学的特性を変えることにより、情報が記録されると考えられる。
記録再生に使用するレーザの波長の上限は、800nmとすることが好ましく、700nmとすることがより好ましく、600nmとすることがさらに好ましく、500nmとすることが特に好ましい。また、下限は、100nmとすることが好ましく、200nmとすることがより好ましく、300nmとすることがさらに好ましく、350nmとすることが特に好ましい。
例えば、CD−Rの場合は、750〜850nmの範囲の発振波長、DVD−Rの場合は、630〜680nmの発振波長を有するレーザー光が用いられる。
また、更に短波長のレーザー光を用いる場合の記録光としては、390〜440nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザー光が用いられる。このときの好ましい光源としては390〜415nmの範囲の発振波長を有する青紫色半導体レーザー光、中心発振波長850nm又は820nmの赤外半導体レーザー光を光導波路素子を使って半分の波長にした中心発振波長がそれぞれ425nm又は410nmの青紫色SHGレーザー光を挙げることができる。特に、記録密度の点で青紫色半導体レーザー光を用いることが好ましい。上記のように記録された情報の再生は、光情報記録媒体を上記と同一の定線速度で回転させながら半導体レーザー光を基板側あるいは保護層(もしくはカバー層)側から照射して、その反射光を検出することにより行うことができる。
また、更に短波長のレーザー光を用いる場合の記録光としては、390〜440nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザー光が用いられる。このときの好ましい光源としては390〜415nmの範囲の発振波長を有する青紫色半導体レーザー光、中心発振波長850nm又は820nmの赤外半導体レーザー光を光導波路素子を使って半分の波長にした中心発振波長がそれぞれ425nm又は410nmの青紫色SHGレーザー光を挙げることができる。特に、記録密度の点で青紫色半導体レーザー光を用いることが好ましい。上記のように記録された情報の再生は、光情報記録媒体を上記と同一の定線速度で回転させながら半導体レーザー光を基板側あるいは保護層(もしくはカバー層)側から照射して、その反射光を検出することにより行うことができる。
本発明を以下の実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕
(光情報記録媒体の作製)
射出成形によりポリカーボネート樹脂製で、所定のグルーブを有する基板を作製した。
なお、基板を作製する際に使用するスタンパには、予め、下記表1にあるようなプリグルーブからなるBCA相当領域を形成しておいた。BCA相当領域は、基板の中心から、22mm以上24mm以下の範囲に設けた。
また、上記基板は、厚さ0.6mm、外径120mm、内径15mmでスパイラル状のグルーブ(溝深さ75nm、溝幅170nm、トラックピッチ400nm)を有する。AFMで測定した溝の傾斜角度は60°であった。
(光情報記録媒体の作製)
射出成形によりポリカーボネート樹脂製で、所定のグルーブを有する基板を作製した。
なお、基板を作製する際に使用するスタンパには、予め、下記表1にあるようなプリグルーブからなるBCA相当領域を形成しておいた。BCA相当領域は、基板の中心から、22mm以上24mm以下の範囲に設けた。
また、上記基板は、厚さ0.6mm、外径120mm、内径15mmでスパイラル状のグルーブ(溝深さ75nm、溝幅170nm、トラックピッチ400nm)を有する。AFMで測定した溝の傾斜角度は60°であった。
下記化学式で表わされる2gの色素(式中のRnはα−SO2C4H9を示し、MはCuを示す)を2,2,3,3−テトラフロロプロパノール100ml中に添加して溶解し、色素塗布液を調製した。調製した色素塗布液を、スピンコート法により回転数300〜4000rpmまで変化させながら23℃50%RHの条件で基板上に塗布した。その後、23℃50%RHで1時間保存して、記録層(溝内(グルーブ)での厚さ:150nm、ランド部での厚さ:100nm)を形成した。
記録層を形成した後、クリーンオーブンにてアニール処理を施した。アニール処理は、基板を垂直のスタックポールにスペーサーで支持しながら、80℃で1時間保持して行った。
記録層上に、Ar雰囲気中、DCスパッタリング(Unaxis社製Cube)によりAPC反射層(Ag:98.1質量%、Pd:0.9質量%、Cu:1質量%、厚さ:100nm)を形成した。膜厚の調整はスパッタリング時間によって行った。
スピンコートにより、反射層上に紫外線硬化樹脂(SD661 大日本インキ製)を塗布し、ポリカーボネート製のダミー基板を貼り合わせ、紫外線を照射して、光情報記録媒体を作製した。
作製した光情報記録媒体における紫外線硬化樹脂からなる接着層の厚さは、約 μmであった。
作製した光情報記録媒体における紫外線硬化樹脂からなる接着層の厚さは、約 μmであった。
〔実施例2〕
所定のプリピットからなるBCA相当領域(下記表2参照)を基板に形成した以外は、実施例1と同様にして、光情報記録媒体を作製した。
なお、プリピットの長さは300nmとし、ピット間の長さも300nmとした。
所定のプリピットからなるBCA相当領域(下記表2参照)を基板に形成した以外は、実施例1と同様にして、光情報記録媒体を作製した。
なお、プリピットの長さは300nmとし、ピット間の長さも300nmとした。
〔再生試験〕
実施例1および実施例2作製した光情報記録媒体の再生試験を、パルステック社製のDDU1000(NA0.65、波長405nm)を使用して行い、溝部の反射率を測定することで、補助情報の再生特性を評価した。結果を下記表1および表2に示す。
実施例1および実施例2作製した光情報記録媒体の再生試験を、パルステック社製のDDU1000(NA0.65、波長405nm)を使用して行い、溝部の反射率を測定することで、補助情報の再生特性を評価した。結果を下記表1および表2に示す。
表1および表2より、いずれの溝幅および溝深さでも、溝がない部分の反射率48%と異なる溝部またはピット部反射率が得られ、補助情報の再生特性が実用上問題無いこと確認された。
10…光情報記録媒体
12…BCA相当領域
20…プリグルーブ
30…プリピット
12…BCA相当領域
20…プリグルーブ
30…プリピット
Claims (4)
- 少なくとも、バーストカッティングエリアに相当する領域が設けられてなる光情報記録媒体であって、
プリピットおよびプリグルーブの少なくともいずれかにより、前記領域に補助情報が記録されてなり、かつ、当該領域がバーコード状に形成されてなることを特徴とする光情報記録媒体。 - 前記領域が、基板作製の際に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
- 前記プリピットの幅が300nm以下であり、前記プリグルーブの幅が250nm以下であり、前記プリピットおよび前記プリグルーブの深さが、200nm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の光情報記録媒体。
- 記録層が設けられてなり、該記録層に色素が含有されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003352238A JP2005116126A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003352238A JP2005116126A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 光情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005116126A true JP2005116126A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34543241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003352238A Pending JP2005116126A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005116126A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007066489A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Mitsubishi Kagaku Media Co Ltd | 光記録媒体 |
EP1956594A3 (en) * | 2007-02-09 | 2008-12-31 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Optical information recording medium |
JP2012190509A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 光情報媒体、光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法 |
WO2012153389A1 (ja) * | 2011-05-10 | 2012-11-15 | パイオニア株式会社 | 記録媒体、記録媒体を製造する製造装置及び方法、記録媒体を再生する再生装置及び方法 |
WO2012153390A1 (ja) * | 2011-05-10 | 2012-11-15 | パイオニア株式会社 | 記録媒体、記録媒体を製造する製造装置及び方法、記録媒体を再生する再生装置及び方法 |
WO2012169049A1 (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-13 | パイオニア株式会社 | 記録媒体、記録媒体を製造する製造装置及び方法、記録媒体を再生する再生装置及び方法 |
-
2003
- 2003-10-10 JP JP2003352238A patent/JP2005116126A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007066489A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Mitsubishi Kagaku Media Co Ltd | 光記録媒体 |
EP1956594A3 (en) * | 2007-02-09 | 2008-12-31 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Optical information recording medium |
US7830778B2 (en) | 2007-02-09 | 2010-11-09 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Optical information recording medium |
JP2012190509A (ja) * | 2011-03-11 | 2012-10-04 | Hitachi Consumer Electronics Co Ltd | 光情報媒体、光情報記録再生装置及び光情報記録再生方法 |
WO2012153389A1 (ja) * | 2011-05-10 | 2012-11-15 | パイオニア株式会社 | 記録媒体、記録媒体を製造する製造装置及び方法、記録媒体を再生する再生装置及び方法 |
WO2012153390A1 (ja) * | 2011-05-10 | 2012-11-15 | パイオニア株式会社 | 記録媒体、記録媒体を製造する製造装置及び方法、記録媒体を再生する再生装置及び方法 |
WO2012169049A1 (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-13 | パイオニア株式会社 | 記録媒体、記録媒体を製造する製造装置及び方法、記録媒体を再生する再生装置及び方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005219326A (ja) | 光記録媒体及び画像記録方法 | |
US20070237051A1 (en) | Optical Recording Medium and Recording Method | |
JP2005116126A (ja) | 光情報記録媒体 | |
WO2006043548A1 (ja) | 光情報記録媒体およびその製造方法 | |
JP4213568B2 (ja) | 情報記録方法 | |
WO2006100930A1 (ja) | 光ディスク | |
JP4077781B2 (ja) | 光情報記録媒体への可視情報記録方法、及び記録装置 | |
JP2005129108A (ja) | 光情報記録媒体 | |
JP2005174408A (ja) | 光情報記録媒体、光情報記録媒体の製造方法、及び光情報記録方法 | |
JP3866589B2 (ja) | 光情報記録媒体および情報記録方法 | |
JP2008041164A (ja) | 光情報記録媒体およびその製造方法 | |
JP2004199805A (ja) | 光情報記録媒体 | |
JP2005116125A (ja) | 光情報記録媒体およびその製造方法 | |
JP2006107620A (ja) | 光ディスク | |
JP2007193927A (ja) | 光情報記録媒体およびその製造方法 | |
JP4076866B2 (ja) | 光情報記録媒体および光情報記録方法 | |
JP2006040440A (ja) | 光ディスクに対する画像記録方法 | |
US20040042382A1 (en) | Optical information recording medium | |
JP2006155751A (ja) | 光ディスク | |
JP2006252617A (ja) | 光情報記録媒体およびその製造方法 | |
JP2006031899A (ja) | 光ディスク | |
JP2005285167A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2008146726A (ja) | 光情報記録媒体、基板、スタンパ、金型及び光情報記録媒体の製造方法 | |
JP2006031883A (ja) | 光ディスク | |
JP2006031882A (ja) | 光ディスクおよび画像形成方法 |