JP2006031883A - 光ディスク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 レーザー光を照射して情報の記録再生が可能な情報記録層もしくは情報記録部を有する光ディスクであって、さらに、レーザー光を照射して画像記録が可能な画像記録層を有し、前記画像記録層におけるレーザー波長780nmでの消衰係数およびレーザー波長660nmでの消衰係数が、いずれも、0.02〜0.60であることを特徴とする光ディスクである。
【選択図】 図1
Description
本発明の目的は、レーザー光の使用により、コントラストが高い可視画像を効率よく記録可能な光ディスクを提供することにある。
すなわち、本発明は、基板上に情報記録層もしくは情報記録部を有し、前記基板側からレーザー光を照射して情報の記録再生を行う光ディスクであって、さらに、前記基板とは反対側からレーザー光を照射して画像を記録することができる画像記録層を有し、前記画像記録層におけるレーザー波長780nmでの消衰係数およびレーザー波長660nmでの消衰係数が、いずれも、0.02〜0.60であることを特徴とする光ディスクである。
本発明の光ディスクにおいて、上記消衰係数は、いずれも、0.03〜0.50であることが好ましく、0.04〜0.40であることがより好ましい。
本発明の光ディスクは、基板上に情報記録層を有し、その基板側からレーザー光を照射して情報の記録再生を行う光ディスクである。また、上記基板とは反対側からレーザー光を照射して画像を記録することができる画像記録層を有している。
以下、本発明の光ディスクについて詳細に説明する。
光ディスク100は、情報記録層20、反射層30、保護層40aが形成された基板10と、画像記録層60、反射層70、保護層40bが形成された保護基板50とが、保護層40aおよび保護層40bが内層となるように、接着層80を介して貼り合わされてなる。光ディスク100に光学的な情報を記録する場合、または、記録された情報を再生する場合は、基板10側から所定の波長(DVD型の場合は、640〜670nm、CD型の場合は、770〜800nm)のレーザー光を基板10側から照射する。
以下、基板及び各層について説明する。
情報記録層は、デジタル情報などの符号情報(コード化情報)が記録される層であり、色素型、追記型、相変化型、光磁気型等が挙げられ、特に制限はないが、色素型であることが好ましい。
また、特開平4−74690号公報、特開平8−127174号公報、同11−53758号公報、同11−334204号公報、同11−334205号公報、同11−334206号公報、同11−334207号公報、特開2000−43423号公報、同2000−108513号公報、および同2000−158818号公報等に記載されている色素が好適に用いられる。
上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
相変化型の情報記録層の層厚としては、10〜50nmとすることが好ましく、15〜30nmとすることがより好ましい
本発明の光ディスクは、前述のように、保護基板もしくは透明層側に画像記録層を有する。画像記録層には、文字、図形、絵柄など、ユーザーが所望する可視画像(可視情報)が記録される。可視画像としては、例えば、ディスクのタイトル、内容情報、内容のサムネール、関連した絵柄、デザイン的な絵柄、著作権情報、記録日時、記録方法、記録フォーマット等が挙げられる。
また、記録層と画像記録層のうちのいずれか一方が相変化型で、他方が色素型としてもよい。この場合、記録層が相変化型で、画像記録層が色素型であることが好ましい。
本発明の光ディスクの基板は、従来の光ディスクの基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。
基板材料としては、例えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィンおよびポリエステルなどを挙げることができ、所望によりそれらを併用してもよい。
なお、これらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好ましい。
DVD−RまたはDVD−RWの場合は、プリグルーブのトラックピッチは、300〜900nmの範囲とすること好ましく、350〜850nmとすることがより好ましく、400〜800nmとすることがさらに好ましい。
プリグルーブの深さ(溝深さ)は、100〜250nmの範囲とすることが好ましく、150〜230nmとすることがより好ましく、170〜210nmとすることがさらに好ましい。
プリグルーブの半値幅は、400〜650nmの範囲とすることが好ましく、480〜600nmとすることがより好ましく、500〜580nmとすることがさらに好ましい。
下塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカップリング剤などの表面改質剤などを挙げることができる。下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
情報の再生時における反射率の向上の目的で、情報記録層および/または画像記録層に隣接して反射層(光反射層ともいう)が設けられることがある。反射層の材料である光反射性物質はレーザー光に対する反射率が高い物質を用いることが好ましい。その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、または合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au金属、Ag金属、Al金属あるいはこれらの合金であり、最も好ましくは、Ag金属、Al金属あるいはそれらの合金である。反射層は、例えば、上記光反射性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティングすることにより基板もしくは情報記録層の上に形成することができる。反射層の層厚は、一般的には10〜300nmの範囲にあり、50〜200nmの範囲にあることが好ましい。
接着層は、DVD等の貼り合わせ型の光ディスクを作製する際に、積層体同士(情報記録層が形成された基板および画像記録層が形成された基板)を接着するために設けられる。接着層を構成する材料としては、光硬化性樹脂が好ましく、なかでもディスクの反りを防止するため、硬化収縮率の小さいものが好ましい。このような光硬化性樹脂としては、例えば、大日本インキ化学工業(株)製の「SD−640」、「SD−347」等のUV硬化性樹脂(UV硬化性接着剤)を挙げることができる。また、接着層の厚さは、弾力性を持たせるため、1〜1000μmの範囲が好ましく、5〜500μmの範囲がより好ましく、10〜100μmの範囲が特に好ましい。
保護基板(ダミー基板)は、貼り合わせ型の光ディスクの場合に、基板の反対面側に設けられる。材質としては、前述の「基板」と同じ材質のものを使用することができる。保護基板の厚さは、0.5〜0.7mm程度とすることが好ましい。
また、当該溝の深さは、50〜200nmとすることが好ましく、80〜150nmとすることがより好ましく、100〜130nmとすることがさらに好ましい。
さらに、溝の幅は、100〜600nmとすることが好ましく、200〜500nmとすることがより好ましく、250〜450nmとすることがさらに好ましい。
(1)透明層:
透明層は、CDのような構成の場合に、基板の反対面側に設けられる。透明層は、スピンコート法により形成することができる。スピンコートする際の回転数は、均一な層形成および記録層へのダメージの防止の観点から、50〜8000rpmとすることが好ましく、100〜5000rpmとすることがより好ましい。
カバー層は、光ディスク内部を衝撃などから防ぐために形成され、透明な材質であれば特に限定されないが、好ましくはポリカーボネート、三酢酸セルロース等であり、より好ましくは、23℃50%RHでの吸湿率が5%以下の材料である。なお、「透明」とは、記録光および再生光の光に対して、該光を透過する(透過率:90%以上)ほどに透明であることを意味する。
また、カバーシートとして、ポリカーボネートシート等を使用することもできる。
反射層、情報記録層、画像記録層などを物理的および化学的に保護する目的で、保護層が設けられることがある。なお、DVD型の光ディスクの場合は、必ずしも保護層の付設は必要ではない。
本発明の光ディスクにおいて、画像記録層への画像の記録、及び情報記録層への光情報の記録は、両層への記録機能を有する1つの光ディスクドライブ(記録装置)で行うことができる。このように1つの光ディスクドライブを使用する場合、画像記録層及び情報記録層のいずれか一方の層への記録を行った後、裏返して他方の層に記録を行うことができる。画像記録層への可視画像の記録をする機能を有する光ディスクドライブとしては、例えば、特開2003−203348号公報、特開2003−242750号公報等に記載されている。
また、ピックアップに使用される対物レンズやレーザーは、公知のものを用いることができる。
本実施例は、2枚のディスクを貼り合わせてなるDVD−R型の光ディスクである。当該光ディスクは、以下のようにして作製した。
作製した光ディスクに対し、DVD−R記録再生波長(660nm)での画像記録におけるコントラスト評価を以下のようにして行った。
20・・・情報記録層
30・・・反射層
40a,40b・・・保護層
50・・・保護基板
60・・・画像記録層
70・・・反射層
100・・・光ディスク
Claims (3)
- 基板上に情報記録層もしくは情報記録部を有し、前記基板側からレーザー光を照射して情報の記録再生を行う光ディスクであって、
さらに、前記基板とは反対側からレーザー光を照射して画像を記録することができる画像記録層を有し、
前記画像記録層におけるレーザー波長780nmでの消衰係数およびレーザー波長660nmでの消衰係数が、いずれも、0.02〜0.60であることを特徴とする光ディスク。 - 前記画像記録層におけるレーザー波長780nmでの消衰係数およびレーザー波長660nmでの消衰係数が、いずれも、0.03〜0.50であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
- 前記画像記録層におけるレーザー波長780nmでの消衰係数およびレーザー波長660nmでの消衰係数が、いずれも、0.04〜0.40であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
Priority Applications (1)
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JP2004212250A JP2006031883A (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 光ディスク |
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Family Applications (1)
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JP2004212250A Pending JP2006031883A (ja) | 2004-07-20 | 2004-07-20 | 光ディスク |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006031883A (ja) |
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2004
- 2004-07-20 JP JP2004212250A patent/JP2006031883A/ja active Pending
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