JP2006107618A - 光ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザー光を使用して可視画像を記録することができる画像記録層を有する光ディスクにおいて、簡単な層構成で、低コストで製造することができる光ディスクを提供する。
【解決手段】 少なくとも、第1の積層体と第2の積層体とを貼り合わせてなる光ディスクであって、前記第1の積層体が、第1の基板上に、少なくとも、情報記録層又はピットと、反射層とをこの順に有し、前記第2の積層体が、第2の基板上に、少なくとも、レーザー光の照射により可視画像が記録される画像記録層と、透明保護層とをこの順に有し、前記第1の積層体の反射層と、前記第2の積層体の透明保護層とが対向するように、透明の接着層を介して貼り合わせてなることを特徴とする光ディスクである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに関し、特に、可視画像を記録することができる画像記録層を有する光ディスクに関する。
従来から、レーザー光により一回限りの情報の記録が可能な追記型CD(所謂CD−R)とも称され、その代表的な構造は、透明な円盤状基板上に有機色素からなる記録層(情報記録層)、金等の金属からなる光反射層、さらに樹脂製の保護層がこの順に積層状態で設けられている。そしてこのCD−Rへの情報の記録は、近赤外域のレーザー光(通常は780nm付近の波長のレーザー光)をCD−Rに照射することにより行われ、情報記録層の照射部分がその光を吸収して局所的に温度上昇し、物理的あるいは化学的変化(例えば、ピットの生成)が生じてその光学的特性を変えることにより、情報が記録される。一方、情報の読み取り(再生)もまた記録用のレーザー光と同じ波長のレーザー光を照射することにより行われ、情報記録層の光学的特性が変化した部位(記録部分)と変化しない部位(未記録部分)との反射率の違いを検出することにより情報が再生される。
近年、記録密度のより高い光記録媒体が求められている。このような要望に対して、追記型デジタル・ヴァサタイル・ディスク(所謂DVD−R)と称される光ディスクが提案されている。このDVD−Rは、照射されるレーザー光のトラッキングのための案内溝(プレグルーブ)がCD−Rに比べての間隔(トラックピッチ)(0.74〜0.8μm)と狭く形成された透明な円盤状基板上に、色素からなる情報記録層、そして通常は該情報記録層の上に光反射層、そしてさらに必要により保護層を設けてなるディスクを二枚、あるいは該ディスクと同じ形状の円盤状保護基板とを該情報記録層を内側にして接着剤で貼り合わせた構造を有している。DVD−Rへの情報の記録再生は、可視レーザー光(通常は、630nm〜680nmの範囲の波長のレーザー光)を照射することにより行われ、CD−Rより高密度の記録が可能であるとされている。
また、最近は、デジタルハイビジョン放送の開始により、画像データ量の一層の増加が見こまれており、それに伴い、記録媒体にも、高容量、高データ転送速度が求められるようになってきた。デジタルハイビジョン放送を家庭で録画しようとした場合、前述のDVD±Rでは既に容量が不足すると言われており、次世代DVDの開発も行われている。一例として、BSデジタルハイビジョン放送を2時間録画・再生できるというHD DVDやブルーレイディスクが知られている。
ところで、前記光ディスクには、音楽データ等が記録される記録面とは反対側の面に、記録面に記録した音楽データの楽曲タイトルや、記録したデータを識別するためのタイトル等の可視情報を印刷したラベルを貼付したものが知られている。このような光ディスクは、プリンター等によって円形のラベルシート上にタイトル等を予め印刷し、当該ラベルシートを光ディスクの記録面とは反対側の面に貼付することにより作製される。
しかし、上述のようにタイトル等の所望の可視画像をレーベル面に記録した光ディスクを作製する場合には、光ディスクドライブとは別にプリンターが必要となる。従って、光ディスクドライブを用いて、ある光ディスクの記録面に記録を行った後、該光ディスクを光ディスクドライブから取り出して、別に用意したプリンターによって印刷されたラベルシートを貼付するなどといった煩雑な作業を行う必要がある。
そこで、前記記録面と反対側の面にレーザーマーカを使用して表面と背景のコントラストを変化させて表示をさせることができる光記録媒体が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような方法を採用することで、プリンター等を別途用意することなく、光ディスクドライブによって光ディスクのレーベル面に所望の画像記録を行うことができる。しかしながら、この方法では、感度が低く、炭酸ガスレーザーなどの高パワーのガスレーザーを使用せざるを得ず、前述のようなレーザー光により形成された可視画像は、コントラストが低く視認性に劣っていた。
また別の例として、異なる特性のレーザー光が照射された場合に、異なる色に発色する発色層を有する光記録媒体が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、この光記録媒体は、層構成や記録装置が複雑である上、細かい階調がつけられないという問題があった。
ところで、このような光ディスクは、例えば、基板上に、少なくとも、情報記録層、反射層、及び保護層が形成された第1の積層体と、基板上に、少なくとも、画像記録層、反射層、及び保護層が形成された第2の積層体とを、それぞれの保護層を接着層を介して貼り合わせて作製される。この層構成によると、第1の積層体と第2の積層体とに反射層が2層あるため、反射層の材料及びそれを形成する工数が必要でコスト的に不利である。
また、当該貼り合わせに紫外線硬化型接着剤を使用すると、両積層体には反射層が存在するため、いずれの側から紫外線を照射しても紫外線が遮断され紫外線硬化型接着剤に殆ど到達せず、紫外線硬化型接着剤を硬化することができない。そこで、従来の両面型DVD−Rの作製法と同様に、貼り合わせに遅効性の紫外線硬化接着剤が用いることが考えられる。遅効性の紫外線硬化接着剤は、一般的にスクリーン印刷方式を用いて塗布されるため、接着層に気泡が生じてしまう。この気泡が情報記録層や画像記録層の反対側に直接接触すると、記録再生特性や保存性に悪影響を及ぼし、これを防止するためには貼り合わせ面に紫外線硬化型保護膜が必要であり、高コストであった。
特開平11−66617号公報 特開2003−272240号公報
本発明は、以上の従来の問題点に鑑みなされたものであり、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、
本発明の目的は、レーザー光を使用して可視画像を記録することができる画像記録層を有する光ディスクにおいて、簡単な層構成で、低コストで製造することができる光ディスクを提供することにある。
前記課題を解決する手段は以下の通りである。即ち、
<1> 少なくとも、第1の積層体と第2の積層体とを貼り合わせてなる光ディスクであって、前記第1の積層体が、第1の基板上に、少なくとも、情報記録層又はピットと、反射層とをこの順に有し、前記第2の積層体が、第2の基板上に、少なくとも、レーザー光の照射により可視画像が記録される画像記録層と、透明保護層とをこの順に有し、前記第1の積層体の反射層と、前記第2の積層体の透明保護層とが対向するように、透明の接着層を介して貼り合わせてなることを特徴とする光ディスクである。
<2> 前記接着層の接着剤が、ラジカル重合型の放射線硬化接着剤であることを特徴とする前記<1>に記載の光ディスクである。
本発明によれば、レーザー光を使用して可視画像を記録することができる画像記録層を有する光ディスクにおいて、簡単な層構成で、低コストで製造することができる光ディスクを提供することができる。
本発明の光ディスクは、少なくとも、第1の積層体と第2の積層体とを貼り合わせてなる光ディスクであって、前記第1の積層体が、第1の基板上に、少なくとも、情報記録層又はピットと、反射層とをこの順に有し、前記第2の積層体が、第2の基板上に、少なくとも、レーザー光の照射により可視画像が記録される画像記録層と、透明保護層とをこの順に有し、前記第1の積層体の反射層と、前記第2の積層体の透明保護層とが対向するように、透明の接着層を介して貼り合わせてなることを特徴としている。
以下、本発明の光ディスクについて説明する。
本発明の光ディスクの種類としては、第1の基板又は情報記録層の構成により、読出し専用型、追記型、書換え可能型等のいずれとすることもできるが、追記型であることが好ましい。また、記録形式としては、相変化型、光磁気型、色素型等、特に制限されないが、色素型であることが好ましい。
また、本発明の光ディスクは、DVD(DVDの他、DVD−RやDVD−RW、HD DVD等を含む)の構成に適用することが好ましい。すなわち、貼りあわせ型で、少なくとも、第1の基板上に情報記録層、第2の基板上に画像記録層を有する構成である。
図1は、本発明の光ディスク10の層構成を示す部分断面図である。光ディスク10は、第1の基板12上に、情報記録層14と、反射層16とをこの順に有する第1の積層体20と、第2の基板22上に、レーザー光の照射により可視画像が記録される画像記録層24と、透明保護層26とをこの順に有する第2の積層体28とを有し、第1の積層体20の反射層16と、第2の積層体28の透明保護層26とが対向するように、透明の接着層30を介して貼り合わせてなる。
本発明の光ディスク10は、図1に示すように、反射層としては、反射層16のみを有し、この反射層16が、情報記録層14に対する反射層と、画像記録層24に対する反射層とを共用している。すなわち、第1の積層体側から入射した光は、第1の基板12と情報記録層14とを透過し反射層16で反射する。また、第2の積層体側から入射した光は、第2の基板22と画像記録層24と透明保護層26と透明の接着層30とを透過し、反射層16で反射する。このように、1層の反射層16が情報記録層側及び画像記録層側の双方の反射層となっている。従って、本来であれば、情報記録層に対する反射層と画像記録層の反射層の2層の反射層が必要であるところが、1層の反射層で構成されているため、低コストで作製することができる。
また、図1に示すように、本発明の光ディスク10は、第2の積層体28、すなわち画像記録層24側に設けるべき反射層がなく、かつ透明保護層26及び透明の接着層30を設けているため、DVD−R型の光ディスクとは異なり、画像記録層側に全反射する反射層が存在せず、第2の基板22側から放射線を照射することにより、ラジカル重合型の放射線硬化樹脂(即効性の放射線硬化樹脂)を使用して第1の積層体20と第2の積層体28とを貼り合わせることができる。なお、本発明の光ディスクにおいては、情報記録層側の反射層は、2枚の反射層を有する層構成における位置と同じ位置にあるため、性能上全く問題がない。また、画像記録層側の反射層は、反射層が2枚構成の場合と比較して第2の基板の表面から遠い位置にあるため、画像記録層側の反射率の低下は否めないが、情報記録層側は厳格な条件を満足する必要がないため、性能上の問題を生じることなく低コスト化が可能である。
以下、本発明の光ディスクの各層について説明する。
[情報記録層]
情報記録層は、デジタル情報などの符号情報(コード化情報)が記録される層であり、色素型、追記型、相変化型、光磁気型等が挙げられ、特に制限はないが、色素型であることが好ましい。
色素型の情報記録層に含有される色素の具体例としては、シアニン色素、オキソノール色素、金属錯体系色素、アゾ色素、フタロシアニン色素等が挙げられる。
また、特開平4−74690号公報、特開平8−127174号公報、同11−53758号公報、同11−334204号公報、同11−334205号公報、同11−334206号公報、同11−334207号公報、特開2000−43423号公報、同2000−108513号公報、および同2000−158818号公報等に記載されている色素が好適に用いられる。
さらに、記録物質は色素には限定されず、トリアゾール化合物、トリアジン化合物、シアニン化合物、メロシアニン化合物、アミノブタジエン化合物、フタロシアニン化合物、桂皮酸化合物、ビオロゲン化合物、アゾ化合物、オキソノールベンゾオキサゾール化合物、ベンゾトリアゾール化合物等の有機化合物も好適に用いられる。これらの化合物の中では、シアニン化合物、アミノブタジエン化合物、ベンゾトリアゾール化合物、フタロシアニン化合物が特に好ましい。
情報記録層は、色素等の記録物質を、結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いでこの塗布液を基板上に塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより形成される。塗布液中の記録物質の濃度は、一般に0.01〜15質量%の範囲であり、好ましくは0.1〜10質量%の範囲、より好ましくは0.5〜5質量%の範囲、最も好ましくは0.5〜3質量%の範囲である。
情報記録層の形成は、蒸着、スパッタリング、CVD、又は溶剤塗布等の方法によって行うことができるが、溶剤塗布が好ましい。
塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、乳酸エチル、セロソルブアセテートなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;メチルシクロヘキサンなどの炭化水素;ジブチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル;エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール;2,2,3,3−テトラフルオロプロパノールなどのフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類などを挙げることができる。
上記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮して単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用することができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
結合剤を使用する場合、該結合剤の例としては、ゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹脂;ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙げることができる。
情報記録層の材料として結合剤を併用する場合、結合剤の使用量は、一般に色素の質量の0.01倍量〜50倍量の範囲にあり、好ましくは0.1倍量〜5倍量の範囲にある。
前記溶剤塗布の塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げることができる。情報記録層は単層でも重層でもよい。情報記録層の層厚は一般に10〜500nmの範囲にあり、好ましくは15〜300nmの範囲にあり、より好ましくは20〜150nmの範囲にある。
情報記録層には、該情報記録層の耐光性を向上させるために、種々の褪色防止剤を含有させることができる。褪色防止剤としては、一般的に、一重項酸素クエンチャーが用いられる。一重項酸素クエンチャーとしては、既に公知の特許明細書等の刊行物に記載のものを利用することができる。その具体例としては、特開昭58−175693号、同59−31194号、同60−18387号、同60−19586号、同60−19587号、同60−35054号、同60−36190号、同60−36191号、同60−44554号、同60−44555号、同60−44389号、同60−44390号、同60−54892号、同60−47069号、同68−209995号、特開平4−25492号、特公平1−38680号、及び同6−26028号等の各公報、ドイツ特許350399号明細書、そして日本化学会誌1992年10月号第1141頁などに記載のものを挙げることができる。
前記一重項酸素クエンチャーなどの褪色防止剤の使用量は、通常、色素の質量の0.1〜50質量%の範囲であり、好ましくは、0.5〜45質量%の範囲、更に好ましくは、3〜40質量%の範囲、特に好ましくは5〜25質量%の範囲である。
相変化型の情報記録層を構成する材料の具体例としては、Sb−Te合金、Ge−Sb−Te合金、Pd−Ge−Sb−Te合金、Nb−Ge−Sb−Te合金、Pd−Nb−Ge−Sb−Te合金、Pt−Ge−Sb−Te合金、Co−Ge−Sb−Te合金、In−Sb−Te合金、Ag−In−Sb−Te合金、Ag−V−In−Sb−Te合金、Ag−Ge−In−Sb−Te合金、等が挙げられる。なかでも、多数回の書き換えが可能であることから、Ge−Sb−Te合金、Ag−In−Sb−Te合金が好ましい。
相変化型の情報記録層の層厚としては、10〜50nmとすることが好ましく、15〜30nmとすることがより好ましい
以上の相変化型の情報記録層は、スパッタ法、真空蒸着法などの気相薄膜堆積法、等によって形成することができる。
[第1の基板、第2の基板]
本発明の光ディスクの第1の基板及び第2の基板は、従来の光ディスクの基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。
基板材料としては、例えば、ガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフィンおよびポリエステルなどを挙げることができ、所望によりそれらを併用してもよい。
なお、これらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好ましい。
第1の基板及び第2の基板の厚さは、0.1〜1.2mmとすることが好ましく、0.2〜1.1mmとすることがより好ましい。また、第1の基板には基本的にグルーブ若しくはトラッキング用のサーボ信号が形成されていることが好ましく、第2の基板にはそのような溝若しくはトラッキング用のサーボ信号が形成された基板を用いてもよい。第1の基板のグルーブのトラックピッチは、280〜450nmの範囲にとすることが好ましく、300〜420nmの範囲とすることがより好ましい。また、グルーブの深さ(溝深さ)は、15〜150nmの範囲とすることが好ましく、25〜100nmの範囲とすることがより好ましい。
画像記録層に高精彩な画像を記録するには、第2の基板にもトラッキング用のグルーブ(溝)を設けてもよい。また、高精彩な画像を記録するには、第2の基板にもトラッキング用のグルーブ(溝)を設けてもよい。この場合、グルーブのトラックピッチは、記録レーザーの強度分布の観点から、0.3〜200μmの範囲にとすることが好ましく、0.6〜100μmの範囲とすることがより好ましく、1.5〜50μmとすることがさらに好ましい。
また、画像記録時にトラッキングをかけて、かつ、レーザー光を入射する側の基板厚さが0.6mmの場合の溝の深さは、50〜200nmとすることが好ましく、80〜150nmとすることがより好ましく、100〜130nmとすることがさらに好ましい。溝の幅は、100〜600nmとすることが好ましく、200〜500nmとすることがより好ましく、250〜450nmとすることがさらに好ましい。なお、溝形状は、レーザー光の波長、NA、基板厚などでその最適範囲が異なることがある。
第1の基板表面(グルーブが形成された面側)には、平面性の改善、接着力の向上、及び情報記録層の変質防止の目的で、下塗層が設けられてもよい。
下塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカップリング剤などの表面改質剤などを挙げることができる。下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液を調製した後、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲である。
[反射層]
情報の再生時における反射率の向上の目的で、情報記録層に隣接して反射層が設けられる。反射層の材料である光反射性物質はレーザー光に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、または合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au金属、Ag金属、Al金属あるいはこれらの合金であり、最も好ましくは、Ag金属、Al金属あるいはそれらの合金である。反射層は、例えば、上記光反射性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティングすることにより基板もしくは情報記録層の上に形成することができる。反射層の層厚は、一般的には10〜300nmの範囲にあり、50〜200nmの範囲にあることが好ましい。
[透明保護層]
透明保護層を構成する材料としては、レーザ光を透過する材料であれば、特に制限はないが、誘電体であることが好ましく、より具体的には、ZnS、ZnO、ZnO−Ga23、ZnO−Al2O3、TiO2、SiO2、ZnS−SiO2、GeO2、Si34、Ge34、MgF2、等の無機酸化物、窒化物、硫化物が挙げられ、ZnO−Ga23、ZnO−Al23、ZnS−SiO2、またはSiO2が好ましい。透明保護層は、スパッタリング、イオンプレーティング等により形成すること可能で、その厚さは、3〜100nmとすることが好ましく、5〜30nmとすることがより好ましい。
[接着層]
接着層は、図1における第1の積層体20と第2の積層体28とを接着するための層であり、反射層16と透明保護層26との間に位置する。本発明の光ディスクにおいて、接着層は、第2の積層体に入射した光を反射層まで到達させるため、透明である必要がある。ここで、該透明とは、波長500〜650nmの可視光に対して50%以上の透過率を示すことをいう。
接着層を構成する材料としては、放射線硬化接着剤が好ましく、中でもディスクの反りを防止するため、硬化収縮率の小さいものが好ましい。また、本発明においては第2の積層体に放射線に対して一定以上の透過率を有する透明保護層を用いているため、即効性であるラジカル重合型の放射線硬化接着剤を用いることができる。放射線硬化型接着剤は、紫外線、電子ビーム、X線、γ線、赤外線等の電磁波によって硬化する樹脂であり、放射線としては、中でも、紫外線、電子ビームが好ましい。このような放射線硬化性樹脂として、ラジカル重合型の紫外線硬化樹脂としては、例えば、大日本インク化学工業(株)製SD640、SD661、ソニーケミカル(株)製SK6100、SK6300、SK6400、を挙げることができる。また、接着層の厚さは、弾力性を持たせるため、1〜100μmの範囲が好ましく、5〜60μmの範囲がより好ましく、20〜55μmの範囲が特に好ましい。
[画像記録層]
本発明の光ディスクは、前述のように、情報記録層とは反対側の面に画像記録層を有する。画像記録層には、文字、図形、絵柄など、ユーザーが所望する可視画像(可視情報)が記録される。可視画像としては、例えば、ディスクのタイトル、内容情報、内容のサムネール、関連した絵柄、デザイン的な絵柄、著作権情報、記録日時、記録方法、記録フォーマット、バーコード等が挙げられる。
画像記録層に記録される可視画像とは、視覚的に認識可能な画像を意味し、文字(列)、絵柄、図形などあらゆる視認可能な情報を含む。また、文字情報としては、使用可能者指定情報、使用期間指定情報、使用可能回数指定情報、レンタル情報、分解能指定情報、レイヤー指定情報、ユーザ指定情報、著作権者情報、著作権番号情報、製造者情報、製造日情報、販売日情報、販売店または販売者情報、使用セット番号情報、地域指定情報、言語指定情報、用途指定情報、製品使用者情報、使用番号情報等が挙げられる。
画像記録層は、レーザー光の照射により、文字、画像、絵柄などの画像情報を視認可能に記録できればよく、その構成材料としては、既述の情報記録層において説明した色素を好適に用いることができる。
また、本発明の光ディスクにおいては、既述の情報記録層の構成成分(色素又は相変化記録材料)と画像記録層の構成成分とを同じとしても異ならせてもよいが、情報記録層と画像記録層とでそれぞれ要求される特性が相違するため、構成成分は異ならせることが好ましい。具体的には、情報記録層の構成成分は記録・再生特性に優れるものとし、画像記録層の構成成分は記録画像のコントラストが高くなるものとすることが好ましい。特に、色素を用いる場合、画像記録層には、記録画像のコントラスト向上の観点から、既述の色素の中でも特に、シアニン色素、フタロシアニン色素、アゾ色素、アゾ金属錯体、オキソノール色素を用いることが好ましい。
また、ロイコ系の染料も使用することができる。具体的には、クリスタルバイオレットラクトン;3,3−ビス(1−エチル2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリド等のフタリド化合物;3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6(N−エチルイソペンチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ベンジルエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−メチルプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランなどのフルオラン化合物;等が好ましい。
画像記録層は、前述の色素を溶剤に溶解して塗布液を調製し、該塗布液を塗布することによって形成することができる。溶剤としては既述の情報記録層の塗布液の調製に使用する溶剤と同じ溶剤を使用することができる。その他の添加剤、塗布方法などは、既述の記録層と同様である。
画像記録層の層厚としては、0.01〜200μmとすることが好ましく、0.05〜100μmとすることがより好ましく、0.1〜50μmとすることがさらに好ましい。
以下に、他の構成で採用される保護層について説明する。
(保護層)
反射層や情報記録層などを物理的および化学的に保護する目的で保護層が設けられることある。
保護層に用いられる材料の例としては、ZnS、ZnS−SiO2、SiO、SiO2、MgF2、SnO2、Si34等の無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げることができる。
また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後、この塗布液を塗布し、乾燥することによっても形成することができる。UV硬化性樹脂の場合には、この塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成することができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1μm〜1mmの範囲にある。
また、本発明の光ディスクは、第1の基板にレーザー光により再生可能な情報が記録された記録部(ピット)を有する、いわゆる再生専用型の光ディスクに適用することができるのは既述の通りである。
[画像記録方法]
本発明の光ディスクの画像記録層への画像記録は、本発明の光ディスクと、少なくとも該光ディスクの画像記録層への画像情報の記録が可能な記録装置とを用いて行う。
以下、先ず、本発明の光ディスクへの記録に用いられる記録装置について説明する。
(記録装置)
本発明の光ディスクにおいて、画像記録層への画像の記録、及び情報記録層への光情報の記録は、例えば、両層への記録機能を有する1つの光ディスクドライブ(記録装置)で行うことができる。このように1つの光ディスクドライブを使用する場合、画像記録層及び情報記録層のいずれか一方の層への記録を行った後、裏返して他方の層に記録を行うことができる。画像記録層への可視画像の記録をする機能を有する光ディスクドライブとしては、例えば、特開2003−203348号公報、特開2003−242750号公報等に記載されている。
記録装置は、レーザー光を出射するレーザーピックアップと、光ディスクを回転させる回転機構とを少なくとも有し、符号記録層への記録再生は、回転させた状態の光ディスクの符号記録層に向けてレーザーピックアップからレーザー光を照射して行う。このような記録装置の構成自体は周知である。
また、画像記録層への可視情報の記録に際し、記録装置は、前記光ディスクと前記レーザーピックアップとを、光ディスクの面に沿って相対移動させ、該相対移動に同期してレーザー光を、画像形成しようとする文字、絵等の画像データに応じて変調して可視情報記録層に向けて照射して可視情報を記録する。このような構成は、例えば、特開2002−203321号公報等に記載されている。
次いで、情報記録層への情報(デジタル情報)の記録について説明する。情報記録層が色素型の場合、まず、未記録の前述の光ディスクを所定の記録線速度にて回転させながら、レーザーピックアップからレーザー光を照射する。この照射光により、情報記録層の色素がその光を吸収して局所的に温度上昇し、所望のピットが生成してその光学特性が変わることにより情報が記録される。
レーザー光の記録波形は、1つのピットの形成する際には、パルス列でも1パルスでもかまわない。実際に記録しようとする長さ(ピットの長さ)に対する割合が重要である。
レーザー光のパルス幅としては、実際に記録しようとする長さに対して20〜95%の範囲が好ましく、30〜90%の範囲がより好ましく、35〜85%の範囲が更に好ましい。ここで、記録波形がパルス列の場合には、その和が上記の範囲にあることを指す。
レーザー光のパワーとしては、記録線速度によって異なるが、記録線速度が3.5m/sの場合、1〜100mWの範囲が好ましく、3〜50mWの範囲がより好ましく、5〜20mWの範囲が更に好ましい。また、記録線速度が2倍になった場合には、レーザー光のパワーの好ましい範囲は、それぞれ21/2倍となる。
また、記録密度を高めるために、ピックアップに使用される対物レンズのNAは0.55以上が好ましく、0.60以上がより好ましい。
本発明においては、記録光として350〜850nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザーを用いることができる。
一方、情報記録層が相変化型の場合について説明する。相変化型の場合は、前述の材質から構成され、レーザー光の照射によって結晶相と非晶相との相変化を繰り返すことができる。
情報記録時は、集中したレーザー光パルスを短時間照射し、相変化記録層を部分的に溶融する。溶融した部分は熱拡散により急冷され、固化し、非晶状態の記録マークが形成される。また、消去時には、記録マーク部分にレーザー光を照射し、情報記録層の融点以下、結晶化温度以上の温度に加熱し、かつ除冷することによって、非晶状態の記録マークを結晶化し、もとの未記録状態に戻す。
次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
本実施例は、第1の積層体と第2の積層体とを貼り合わせてなる光ディスクである。以下に、該光ディスクの作製方法を説明する。
射出成形にて、ポリカーボネート樹脂から、スパイラル状(螺旋状)のグルーブ(深さ:130nm、幅300nm、トラックピッチ:0.74μm)を有する厚さ0.6mm、直径120mmの基板を成形した。下記色素(1)1.5gを2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール100mlに溶解して塗布液(1)を調製し、この塗布液(1)をスピンコート法により上記基板のグルーブが形成された面上に塗布し、情報記録層を形成した。次に、情報記録層上に銀をスパッタして膜厚120nmの反射層を形成した。以上の工程により、第1の積層体を作製した。
Figure 2006107618
次に、画像記録層を形成するため、前記色素(1)1.0gと下記色素(2)0.5gとを、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール100mlに溶解した塗布液(2)を調製し、この塗布液(2)をスパイラル状(螺旋状)のトラッキング用の溝(深さ:140nm、幅300nm、ピッチ:0.74μm)を有する厚さ0.6mm、直径120mmの基板上にスピンコートにて形成した。次に、画像記録層上にZnS・SiO2をスパッタして膜厚10nmの透明保護層を形成した。以上の工程により、第2の積層体を作製した。
Figure 2006107618
次いで、前記第1の積層体と前記第2の積層体とを貼り合せて、1枚の光ディスクとして完成させるため、次のような工程を経た。まず、第1の積層体の反射層と第2の積層体の透明保護層上に、放射線硬化型接着剤としてラジカル重合型の紫外線硬化樹脂(ソニーケミカル(株)製、SK6400)をスピンコートによって内周に塗布した。次に、第1の積層体と第2の積層体とを第1の積層体の反射層側と、前記第2の積層体の透明保護層側とが対向するように貼り合わせ、回転させながらメタルハライドランプを使用し、第2の積層体側から紫外線照射して紫外線硬化樹脂を硬化させることにより、第1の積層体と第2の積層体とを貼り合わせて実施例1の光ディスクを作製した。
[参考例]
本参考例は、2枚のディスクを貼り合わせてなるDVD−R型の光ディスクである。以下に、該光ディスクの作製方法を説明する。
射出成形にて、ポリカーボネート樹脂から、スパイラル状(螺旋状)のグルーブ(深さ:130nm、幅300nm、トラックピッチ:0.74μm)を有する厚さ0.6mm、直径120mmの基板を成形した。前記色素(1)1.5gを2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール100mlに溶解して塗布液(1)を調製し、この塗布液(1)をスピンコート法により上記基板のグルーブが形成された面上に塗布し、情報記録層を形成した。次に、情報記録層上に銀をスパッタして膜厚120nmの反射層を形成した後、紫外線硬化樹脂(SD318(大日本インキ化学工業(株)製)をスピンコート法により塗布した後、紫外線を照射して硬化し、層厚10μmの保護層を形成した。以上の工程により、第1のディスクを作製した。
次に、画像記録層を形成するため、前記色素(1)1.0gと前記色素(2)0.5gとを、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール100mlに溶解した塗布液(2)を調製し、この塗布液(2)をスパイラル状(螺旋状)のトラッキング用の溝(深さ:140nm、幅300nm、ピッチ:0.74μm)を有する厚さ0.6mm、直径120mmの基板上にスピンコートにて形成した。次に、画像記録層上に銀をスパッタして膜厚120nmの反射層を形成した後、紫外線硬化樹脂(SD318(大日本インキ化学工業(株)製)をスピンコート法により塗布した後、紫外線を照射して硬化し、層厚10μmの保護層を形成した。以上の工程により、第2の積層体を作製した。
次いで、前記第1の積層体と前記第2のディスクとを貼り合せて、1枚のディスクとして完成させるため、次のような工程を経た。まず、両方のディスクの保護層上に遅効性カチオン重合型接着剤(ソニーケミカル(株)社製、SDK7000)をスクリーン印刷によって印刷した。このとき、スクリーン印刷の印刷版のメッシュサイズは300メッシュのものを使用した。次に、メタルハライドランプを使用し紫外線照射した直後、第1のディスクと第2のディスクとをそれぞれの保護層側から貼り合わせ、両面から押圧し5分間放置し、参考例1の光ディスクを作製した。
[評価]
作製した実施例1及び参考例1の光ディスクに対し、以下の評価を行った。
(画像視認性評価)
・DVD−R記録再生波長(660nm)での画像記録
実施例1及び参考例1の光ディスクに対し、DVD−Rの記録再生に用いられる波長660nmの半導体レーザーを用い、線速度3.5m/s、記録パワー15mWの条件で、フォーカスをかけた状態で、画像記録層への記録を行った。次いで、記録した画像を目視にて官能評価し、参考例1の光ディスクと比較したところ、視認性において遜色がなかった。
上記評価結果より、情報記録層と画像形成層とで反射層を共用した実施例1の光ディスクは、反射層を設けた参考例1の光ディスクと比較しても遜色ない視認性の高い画像を形成することができたことが分かる。
本発明の光ディスクの層構成を示す部分断面図である。
符号の説明
10 光ディスク
12 第1の基板
14 情報記録層
16 反射層
20 第1の積層体
22 第2の基板
24 画像記録層
26 透明保護層
28 第2の積層体
30 接着層

Claims (2)

  1. 少なくとも、第1の積層体と第2の積層体とを貼り合わせてなる光ディスクであって、
    前記第1の積層体が、第1の基板上に、少なくとも、情報記録層又はピットと、反射層とをこの順に有し、前記第2の積層体が、第2の基板上に、少なくとも、レーザー光の照射により可視画像が記録される画像記録層と、透明保護層とをこの順に有し、前記第1の積層体の反射層と、前記第2の積層体の透明保護層とが対向するように、透明の接着層を介して貼り合わせてなることを特徴とする光ディスク。
  2. 前記接着層の接着剤が、ラジカル重合型の放射線硬化接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク。
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