JP2005115276A - 投射型表示装置及び投射型表示方法 - Google Patents

投射型表示装置及び投射型表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 一台の投影装置で安定して立体像が得られる投射型表示装置を提供する。
【解決手段】 RGBの色光を合成するプリズム3と、RGBの色光をプリズム3へ入射する光学系2と、投射レンズ6と、投影光の偏光方向を右回りの円偏光と左回りの円偏光の間で切換える液晶セル4および位相差板5と、制御装置8とを有する投射型表示装置1である。RGB各色光の右眼用色光と左眼用色光とを1フィールド毎に交互に出射し、G色光の右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングをR,B色光の右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対してずらして出射し、さらにプリズム3からの投影光の偏光方向を液晶セル4および位相差板5により1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えることにより立体像を表示する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクタ等と呼ばれる投射型表示装置、特に、複数種類の色光を合成して投射光と成し、その投射光をスクリーンに照射することにより、そのスクリーン上に像を表示する構成の投射型表示装置に関する。また、本発明は、そのような投射型表示装置によって行われる投射型表示方法に関する。
上記のような投射型表示装置は従来から知られている。例えば、右眼用映像データから生成される投影光と、その右眼用映像データに対して偏光方向が90°異なる左眼用映像データから生成される投影光とを交互にスクリーン上に投影し、観察者が偏光眼鏡を通して左右の眼に独立した投影像を観察することで立体表示を行う構成の投射型表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−028275号公報(第3〜5頁、図1)
特開平10−028275号公報においては、偏光方向を90°切換える偏光制御手段として強誘電性液晶が用いられている。この強誘電性液晶は、高速応答の液晶モードとして知られているが、特開平10−028275号公報では、セルパラメータや、配向軸と投影光の偏光軸との関係については触れられていない。
また、特開平10−028275号公報において、偏光制御手段は投射レンズの光出射側に配設されている。この場合には、投射レンズの外部への張出し量が大きくなるため、投射型表示装置を小型化することが難しいという問題がある。また、偏光制御手段を駆動するための配線の処理が煩わしいという問題がある。さらに、観察者の姿勢変化、例えば観察者が寝転んでスクリーンを観察する場合には、偏光眼鏡の偏光軸が回転するため、スクリーンに投影されている偏光光を正常な状態で観察することはできず、2重像や左右逆のデータが認識されてしまい、十分な立体表示が得られないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、投射レンズの外部への張出し量を抑制すること、偏光制御手段に関する配線処理を容易にすること、さらに、姿勢変化に伴う不具合を解消することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る投射型表示装置は、複数種類の色光を合成して出射可能な色合成プリズムと、前記複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する光学系と、像を拡大する投射レンズと、前記色合成プリズムと前記投射レンズとの間に配設され、入射した光の偏光方向を切換え可能な偏光制御手段と、前記光学系及び前記偏光制御手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記光学系において、各色光の右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間が複数のフィールド期間によって分割された当該フィールド毎に交互に出射させるとともに、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせて出射するように制御し、さらに前記偏光制御手段において、前記色合成プリズム側から入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射するように制御することを特徴とする。
この投射型表示装置によれば、色合成プリズム、光学系、投射レンズ、偏光制御手段、
及び制御手段の働きにより、立体表示を行うことができる。また、偏光制御手段を色合成プリズムと投射レンズとの間に配設したので、投射レンズの外部への張出し量を抑制でき、偏光制御手段に関する配線処理を容易にすることができ、さらに、姿勢が変化しても立体像が認識できなくなるという事態が発生しない。
上記構成の投射型表示装置において、前記制御手段は前記光学系において、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを同一の1フレーム期間内で入れ替えることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせることが望ましい。
このように、右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを同一の1フレーム期間内で入れ替えることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせるようにすれば、右眼用色光と左眼用色光とが途切れることなく連続的に投影されるため、フリッカのない映像を作成できる。
上記構成の投射型表示装置において、前記制御手段は前記光学系において、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光及び左眼用色光の出射タイミングを1フィールド期間分だけ遅延させることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対してずらせることが望ましい。
上記の発明では、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを1フレーム期間内で入れ替えることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせたのに対し、本実施態様の発明では、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光及び左眼用色光の出射タイミングを1フィールド期間分だけ遅延させることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対してずらせることにしている。
この構成によれば、投影された映像に関してフリッカを発生させないということに関しては上記の投射型表示装置と同等の効果が得られるが、立体映像を作成する上での映像データの処理が簡単であるという利点を有する。
以上に記載した構成の投射型表示装置において、前記複数種類の色光は、R色光、G色光、及びB色光であることが望ましい。もちろん、必要に応じて他の種類の色光を用いることもできる。なお、この場合には、G色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを、R色光及びB色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対してずらせることが望ましい。
以上に記載した構成の投射型表示装置において、前記偏光制御手段は液晶セルと位相差板とを有し、前記液晶セルのΔndはλ/2又は略λ/2であり、前記位相差板は1/4波長板からなることが望ましい。偏光制御手段の構成をこのように具体的に設定することにより、3次元の立体映像をきれいに表示できる。なお、この場合、前記偏光制御手段は電圧印加時と電圧非印加時との間でΔndがλ/4と3λ/4との間で切換わるように構成することが望ましい。このような構成にすれば、色合成プリズムから出射される直線偏光光を前記偏光制御手段を用いることにより、右回りの円偏光と左回りの円偏光とに正確に切換えを行うことができる。
液晶セルを用いた上記の投射型表示装置において、前記液晶セルの表示モードは、強誘電性液晶又はOCBモードであることが望ましい。これらのモードは、いずれも、高速の応答が可能な液晶モードであるので、本発明のように1フィールド単位で液晶セルのON/OFFを切換える必要がある場合に好都合である。
ここで、OCB(Optically Compensated Bend Mode)モードとは、配向方向はパラレル配向として、通常のネマチック液晶を用いた、いわゆるπセル構造を採るモードである。このモードでは、2つのベント配列状態を切換えることでON/OFF表示を行うが、電圧印加によって発生するバックフローが液晶配列の変形を加速するため、高速の応答が可能になっている。
以上に記載した構成の投射型表示装置において、前記制御手段は表示を制御するモードとして2次元表示モード及び3次元表示モードを有することが望ましい。そして、前記3次元表示モードでは前記偏光制御手段において、入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるように制御し、さらに、前記2次元表示モードでは前記偏光制御手段において、入射した光の偏光方向が常時右回りの円偏光又は常時左回りの円偏光となるように制御することが望ましい。これにより、2次元的な映像表示と3次元的な映像表示の両方を切換えて確実に実行できる。なお、この場合、2次元表示を行う際には、表示の元になる映像データとしては右眼用と左眼用との区別のない映像データを用いることができる。
なお、2次元表示モード及び3次元表示モードを有する投射型表示装置において、前記制御手段は、前記3次元表示モード時では右眼用と左眼用の立体表示データを1フィールド毎に切換えて前記光学系に入力し、前記2次元表示モード時では2次元表示データを1フレーム毎に前記光学系に入力し、前記偏光制御手段のみを1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間を切換えることが望ましい。
前記のように、3次元表示モードでは、入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるように制御し、一方、2次元表示モードでは、入射した光の偏光方向が常時右回りの円偏光又は常時左回りの円偏光となるように制御すると、偏光眼鏡を付けたまま観察したときに一方の眼にしか映像が認識されないため、正常な映像を見るには偏光眼鏡を外す必要がある。これに対して上記の本実施態様の構成を採用すれば、偏光眼鏡を付けたまま観察しても左右の眼に同じ映像が認識されるため、眼鏡を外さずに2次元表示及び3次元表示の両方の観察が可能になる。
2次元表示モードと3次元表示モードの両方を実施できるようにした上記の投射型表示装置において、前記制御手段は、3次元表示モードの際に、1フレーム中の一部期間、例えば1フィールド期間中で右眼用色光を発生させ、1フレーム中の残りの期間、例えば残りの1フィールド期間中で左眼用色光を発生させる制御を行うことが望ましい。これにより、1フレーム期間中に右眼、左眼の各々の画像を表示できるため、動画表示時にもフリッカのない滑らかな画像を認識できる。
次に、本発明に係る他の投射型表示装置は、複数種類の色光を合成して出射できる色合成プリズムと、前記複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する光学系と、像を拡大する投射レンズと、前記色合成プリズムから前記投射レンズに至る光路上に配設され、入射した光の偏光方向を切換え可能な偏光制御手段と、前記光学系及び前記偏光制御手段の動作を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記光学系において、各色光について右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間が複数のフィールド期間によって分割された当該フィールド毎に交互に出射させると共に、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせて出射するように制御し、さらに前記偏光制御手段において、前記色合成プリズム側から入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射するように制御することを特徴とする。
先に記載した投射型表示装置では、『偏光制御手段を色合成プリズムと投射レンズとの間に配設する』という構成を採用した。これに対し、本実施態様の発明では、『偏光制御手段を、色合成プリズムから投射レンズに至る光路上に配設する』という構成を採用した。つまり、本発明は、機械的な構造から見て偏光制御手段が色合成プリズムと投射レンズとの間に置かれる場合に限られず、機械的な構造から見れば偏光制御手段が色合成プリズムと投射レンズとの間に置かれていないと見受けられるような場合でも、偏光制御手段が色合成プリズムから投射レンズに至る光路上に置かれていれば、本発明を達成する上で何等の問題もないということである。
次に、本発明に係る投射型表示方法は、(A)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する工程と、(B)該色合成プリズムによって複数種類の色光を合成して出射する工程と、(C)前記色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する工程と、(D)前記偏光制御手段から出射した光を投射レンズによって拡大する工程とを有し、(a)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する前記工程では、各色光について右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間が複数のフィールド期間によって分割された当該フィールド毎に交互に出射し、さらに、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に対して同一の1フレーム期間内のフィールド期間で入れ替えることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせて出射し、さらに(b)色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する前記工程では、光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるようにすることを特徴とする。
この構成の投射型表示方法によれば、(A)、(B)、(C)、(D)の各工程を経ることにより、スクリーン等といった表示体上に立体表示を形成できる。また、偏光制御手段を色合成プリズムから投射レンズに至る光路上に配設したので、投射レンズの外部への張出し量を抑制でき、偏光制御手段に関する配線処理を容易にすることができ、さらに、観察者が姿勢を変化させても立体像が認識できなくなるという事態が発生しない。
次に、本発明に係る他の投射型表示方法は、(A)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する工程と、(B)該色合成プリズムによって複数種類の色光を合成して出射する工程と、(C)前記色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する工程と、(D)前記偏光制御手段から出射した光を投射レンズによって拡大する工程とを有し、(a)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する前記工程では、各色光について右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間を複数のフィールド期間に分割した当該フィールド毎に交互に出射し、さらに、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを1フィールド期間分だけ遅延させることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対してずらして出射し、さらに(b)色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する前記工程では、光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるようにすることを特徴とする。
(投射型表示装置及び投射型表示方法の第1実施形態)
以下、本発明に係る投射型表示装置及び投影型表示方法を、いわゆる3板式の投射型表示装置を例に挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。
図1は、本発明に係る投射型表示装置の一実施形態を示している。同図において、投射型表示装置1は、光学系2と、色合成プリズム3と、偏光制御手段としての液晶セル4と、位相差板5、投射レンズ6と、スクリーン7と、制御手段としての制御装置8とを有する。
光学系2は、白色光を発生するランプ9及び反射鏡11から成る光源12と、R(赤)色光を反射すると共にその他の光を透過するダイクロイックミラー14rと、G(緑)色光を反射すると共にその他の光を透過するダイクロイックミラー14gと、ダイクロイックミラー14rで反射したR色光を反射するミラー14aと、ダイクロイックミラー14gを透過した光を反射するミラー14b,14cとを有する。
また、光学系2は、R色光の光像を形成するR色ライトバルブとしてのR色液晶パネル16rと、G色光の光像を形成するG色ライトバルブとしてのG色液晶パネル16gと、B色光の光像を形成するB色ライトバルブとしてのB色液晶パネル16bと、光の進行方向に沿ってG色液晶パネル16gの下流側に配設されたλ/2板17とを有する。各色液晶パネル16r,16g,16bは、電気光学物質としての液晶から成る層を互いに対向する一対の電極によって挟んだ構成を有し、それら一対の電極によって複数の画素が形成され、それらの画素は平面的に見てドット・マトリクス状に並び、それらの画素によって有効表示領域が形成される。
複数の画素から適宜のものを選択してそれらに所定電圧を印加すれば、液晶パネルを通過する光がそれら選択された画素において液晶によって変調され、その変調された光により、液晶パネル16r,16g,16bの光出射側にR色光、G色光、B色光のそれぞれの光像が出射される。液晶パネル16r,16g,16bから出た各色の光は縦方向の直線偏光となっている。但し、G色光に関しては、G色液晶パネル16gの下流側に設けたλ/2板17の作用により、偏光方向を90°回転させられて横方向の直線偏光となっている。
図1において、液晶セル4はOCBモードの表示モードを実現する液晶セルによって構成されている。この液晶セル4のΔndをλ/2に設定し、電圧印加と電圧非印加の状態でΔndは0とλ/2の間で高速に切換えられる。また、液晶セル4の配向層は平行に配向処理され、色合成プリズム3から出射される偏光光の光学軸に対して配向方向が45°になるように液晶セル4が配置されている。さらに、液晶セル4の表面には位相差板5としてλ/4板が配設されており、液晶セル4の電圧印加と電圧非印加の状態で位相差板5を介して投射レンズ6側に出射される光の位相がλ/4と3λ/4の間で切換わる。従って、色合成プリズム3から出射される直線偏光は、右回りの円偏光として投影される場合と、左回りの円偏光として投影される場合とで切換えることができる。
図1において、制御装置8は、映像データが格納された画像ROM21と、画像ROM21からの映像データを処理するデータ処理回路22と、R色液晶パネル16rを駆動するパネル駆動回路23rと、G色液晶パネル16gを駆動するパネル駆動回路23gと、B色液晶パネル16bを駆動するパネル駆動回路23bと、液晶セル4を駆動するセル駆動回路24と、画像ROM21からの映像データに含まれる同期信号を読み取ってパネル駆動回路23r,23g,23b及びセル駆動回路24の同期をとるタイミングコントローラ26とを有する。
制御装置8内の各要素は、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)等といった制御部によって制御されて動作する。画像ROM21はその内部に2次元映像データ2D及び3次元(立体)映像データ3Dを記憶している。2次元映像データ2Dは、各1フレーム毎のデータV1,V2,V3,……Vn(nは画像のフレーム数)の集まりによって構成される。また、3次元映像データ3Dは、1フレーム期間内において、1フレーム分の画像を構成する右眼用映像データのフィールドと同一の1フレーム分の画像を構成する左眼用映像データのフィールドとに分けられており、各フィールド期間毎にそれぞれ個別に割り当てられた1フレーム分の右眼用映像データV1R,V2R,V3R,……VnR(nは画像のフレーム数)、及び1フレーム分の左眼用映像データV1L,V2L,V3L,……VnL(nは画像のフレーム数)の組合せによって構成される。例えば、3次元映像データ3Dは、図2に示すように、右眼用映像データと左眼用映像データとが1フィールド毎に交互に出力される。また、フィールド期間内に割り当てられる1フレーム分の各右眼用映像データ及び各左眼用映像データは、それぞれR信号,G信号,B信号で構成されている。
データ処理回路22は、画像ROM21から伝送された映像データをR,G,Bの3つの色信号に変換し、それらの各色信号を、それぞれ、R用パネル駆動回路23r、G用パネル駆動回路23g、B用パネル駆動回路23bへ伝送する。各パネル駆動回路23r,23g,23bは伝送された各色データに基づいて対応する液晶パネル16r,16g,16bを駆動する。
以下、上記構成より成る投射型表示装置1の動作について説明する。
光源12から放射された白色光はR,G,Bの各色に対応したダイクロイックミラー14r,14gのそれぞれによってR,G,Bの色ごとに分離され、それらの分離された光が3枚の液晶パネル16r,16g.16bに投射される。各液晶パネル16r,16g,16bは対応するパネル駆動回路23r,23g,23bによって個別に駆動されて、ドット・マトリクス状に並んだ複数の画素のうちの適宜のものが選択されてON/OFFされ、これにより、各液晶パネル16r,16g,16bの出力面に各色の光像が形成される。
これら各色の光像は色合成プリズム3の各入力面に入射し、その色合成プリズム3の内部で光学的に合成され、その合成光が色合成プリズム3の出力面から出射し、さらに液晶セル4,位相差板5を通過した後、投射レンズ6で拡大されてスクリーン7上に投影されてカラー像が表示される。そして、このカラー像は、偏光眼鏡31を装着した又は偏光眼鏡31を装着していない観察者によって観察される。
画像ROM21から出力された映像データが2次元データ2Dであれば、観察者は偏光眼鏡31を装着する、あるいはしないに関わらず、スクリーン7上の投影像を2次元像として認識できる。一方、画像ROM21から出力された映像データが3次元データ3Dであれば、観察者は偏光眼鏡31を装着することにより、スクリーン7上の投影像を3次元像、すなわち立体像として認識できる。偏光眼鏡31は右眼レンズ32aと左眼レンズ32bとで円偏光の回転方向が正反対になるように構成されている。
ここで、色合成プリズム3と投射レンズ6との間には偏光制御手段として液晶セル4と位相差板5が設けられている。この液晶セル4は、本実施形態の場合、OCBモードで作動するように設定されており、電圧印加と電圧非印加で位相差がλ/4と3λ/4との間で切換わり、図2に示すように作動する。すなわち、液晶セル4のON時には液晶層の屈折率異方性は等方性を示すため、色合成プリズム3からの偏光光の成分は液晶セル4と位相差板5を通過することでλ/4位相がずれるため右回りの円偏光に変換されて投影される。一方、液晶セル4のOFF時には、液晶セル4の屈折率異方性がλ/2になるように構成したため、色合成プリズム3からの偏光光は液晶セル4と位相差板5を通過することで位相が3λ/4ずれる。そのため、液晶セル4のON時とは回転方向が反対、すなわち左回りの円偏光として投影される。このような投影光の偏光方向に合わせて、偏光眼鏡31の左右レンズで円偏光の回転方向を設定することで、左右の眼に独立した映像を認識させることができる。
また、R信号及びB信号とG信号とは、色合成プリズム3から出射される際には、偏光方向が90°異なっているため、偏光制御手段を通過すると各々右回りの円偏光と左回りの円偏光とに変換されてスクリーンに投影される。すなわち、1フィールド目においては右眼用データR1R,B1Rと左眼用データG1Lが投影され、次フィールドにおいては偏光制御手段により位相がλ/2ずれるため、各々の円偏光の回転方向が反転し、右眼用データG1Rと左眼用データR1L,B1Lが投影される。そのため、各フィールドにおいて、常に両眼に信号が入力するため、フリッカのない自然な映像になる。
より具体的に説明すれば、図2において、1フレーム中で右眼用データと左眼用データを交互に切換えると共に、液晶セル4で同期をとると共にλ/4位相差板5を用いることで出射光の円偏光の回転方向を反転させる。その出射光はスクリーン7に投影され、左右のレンズ間で円偏光の回転方向が逆になるように設定されている偏光眼鏡31を通して観察することにより、左右で独立した映像として観察されるため、立体像として認識される。ここで、スクリーン7としては、投射光の偏光状態が保持されるような表面状態を有するスクリーン、すなわち、写り込みがなく散乱による偏光解消の問題がないスクリーンを用いるのが望ましい。
なお、本実施形態では、図1のデータ処理回路22が、図2に示すように、G色信号の右眼用データG1R,G2R,……と左眼用データG1L,G2L,……の発生タイミングを、1フレーム内において入れ替えることにより、R信号,G信号,B信号のうちのG信号を他色信号、すなわちR信号及びB信号からずらしている。つまり、1フレーム期間内でR信号とB信号においては最初の1フィールド期間内に右眼用データが割り当てられ、次の1フィールド期間内に左眼用データが割り当てられているが、G信号においては最初の1フィールド期間内に左眼用データが割り当てられ、次の1フィールド期間内に右眼用データが割り当てられている。これにより、偏光眼鏡31を通して観察したときに3次元の立体像として認識できるようにしている。
また、本実施形態の投射型表示装置1で2次元表示を行う場合には、図1において、画像ROM21から2次元データ2Dを出力すると共に、液晶セル4の電源を常時ON又は常時OFFにする。
さらに、本実施形態の投射型表示装置1では、液晶セル4と位相差板5とを色合成プリズム3と投射レンズ6との間に配設したので、換言すれば、液晶セル4と位相差板5とを色合成プリズム3から投射レンズ6に至る光路上に配設したので、液晶セル4を投射レンズ6の光出射側、すなわち投射レンズ6の外側に配設した場合に比べて、投射レンズ6の外部への張出し量を抑制でき、液晶セル4に関する配線処理を容易にすることができる。また、円偏光モードを採用したことにより姿勢変化により立体像が認識できなくなるという事態が発生しなくなる。
ところで、2次元表示モード及び3次元表示モードを有する本実施形態の投射型表示装置において、図1の制御装置8による制御を考えた場合、仮に、3次元表示モードにおいて、入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるように制御し、一方、2次元表示モードにおいて、入射した光の偏光方向が常時右回りの円偏光又は常時左回りの円偏光となるように制御すると、偏光眼鏡を付けたまま観察したときに一方の眼にしか映像が認識されないため、正常な映像を見るには偏光眼鏡を外す必要がある。
これに対し、図1の制御装置8による制御として、3次元表示モード時では右眼用と左眼用の立体表示データを1フィールド毎に切換えて光学系2に入力し、一方、2次元表示モード時では、2次元表示データを1フレーム毎に光学系2に入力すると共に、液晶セル4のみを1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えるという制御を行えば、偏光眼鏡を付けたまま観察しても左右の眼に同じ映像が認識されるため、眼鏡を外さずに2次元表示及び3次元表示の両方の観察が可能になる。
(投射型表示装置及び投射型表示方法の第2実施形態)
以上の実施形態では、図1において、偏光制御手段としてOCBモードで動作する液晶セル4を採用した。本発明の他の実施形態では、偏光制御手段としてOCBモードに代えて強誘電性液晶を採用する。これ以外の構成は図1に示した構成とすることができる。この実施形態の場合でも、Δndがλ/2になるように調整し、さらに、平行配向処理を施した。さらに、液晶セル4の表面にはλ/4位相差板5を配設した。
液晶セル4として強誘電性液晶を使用することで、応答速度がμsecオーダーとなり、上述したOCBモードの液晶セルを用いた実施形態の場合よりも高速な光学応答を実現できる。そのため、切換え時の光学応答によるロスを最小限に抑えることができ、明るい表示が可能となる。また、液晶セル4によって高速の切換えが可能になるため、動画表示等といった高速の応答が求められる用途に好適である。
(変形例)
液晶セル4の表示モードとしては、OCBモード及び強誘電性液晶以外に、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モードや反強誘電性液晶を使用することもできる。実際には、必要に応じて、これらの表示モードの中から適宜のものを選択して適用することが望ましい。
(投射型表示装置及び投射型表示方法の第3実施形態)
図2に示した先の実施形態では、G色信号の右眼用データG1R,G2R,……と左眼用データG1L,G2L,……とを、1フレーム内において入れ替えることにより、R信号,G信号,B信号のうちのG信号を他色信号、すなわちR信号及びB信号からずらしている。そして、これにより、偏光眼鏡31を介して観察したときに3次元の立体像が表示されるようにしている。
これに対し、本実施形態の投射型表示装置では、図3に示すように、G色信号に関する右眼用データG1R,G2R,……及び左眼用データG1L,G2L,……の出射タイミングを1フィールド分だけ遅延させることにより、G色信号に関する右眼用データと左眼用データとの出射タイミングを他色信号、すなわちR色及びB色の各信号に関する右眼用データと左眼用データとの出射タイミングに対してずらせることにした。つまり、図2に示す実施形態では、一つのフレーム期間を二つのフィールドに分けて、R信号,G信号,B信号の各々において、一方のフィールド期間内に1番目のフレームを構成する(1フレーム分の)右眼用映像データを割り当て、他方のフィールド期間内に1番目のフレームを構成する(同一の1フレーム分の)左眼用映像データを割り当てていた。これに対して、図3に示す本実施形態では、一つのフレーム期間を二つのフィールドに分けて、R信号,B信号においては、一方のフィールド期間内に1番目のフレームを構成する(1フレーム分の)右眼用映像データを割り当て、他方のフィールド期間内に1番目のフレームを構成する(同一の1フレーム分の)左眼用映像データを割り当てているが、G信号においては、一方のフィールド期間(後半のフィールド期間)に1番目のフレームを構成する(1フレーム分の)右眼用映像データを割り当て、次ぎのフレーム期間の一方のフィールド期間(前半のフィールド期間)に1番目のフレームを構成する左眼用映像データを割り当てている。この方法によっても、偏光眼鏡31を用いた観察により、3次元像、すなわち立体像を観察できる。なお、図2のデータ処理方法を用いれば、図3のデータ処理方法を用いる場合に比べて、立体映像用のデータの処理が簡便になる。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図1の実施形態では、3板式の投射型表示装置を例示したが、本発明はその他任意の構成の投射型表示装置に適用できる。また、図1の実施形態では、偏光制御手段としてOCBモードや強誘電性液晶の液晶セル4および位相差板5を用いたが、偏光制御手段としては、それら以外の表示モードの液晶セル4、あるいは、液晶セル以外の偏光制御要素を用いることもできる。
本発明に係る投射型表示装置及び投射型表示方法は、液晶プロジェクタによってカラー表示を行う際、特に、3次元の立体カラー表示を行う際に好適に用いられる。具体的には、液晶セル等といった偏光制御手段を工夫することにより、コンパクトで扱い易い投射型表示装置を提供できる。
本発明に係る投射型表示装置の一実施形態を示す図である。 図1の装置で行われるデータ処理の一例を示すタイミングチャートである。 本発明に係る投射型表示装置の他の実施形態を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1.投射型表示装置、 2.光学系、 3.色合成プリズム、4.液晶セル(偏光制御手段)、 5.位相差板、 6.投射レンズ、 7.スクリーン、8.制御装置(制御手段)、 9.ランプ、 11.反射鏡、 12.光源、14r,14g.ダイクロイックミラー、 14a,14b,14c.ミラー、16r,16g,16b.液晶パネル(ライトバルブ)、 17.λ/2板、31.偏光眼鏡、 32a,32b.レンズ。

Claims (14)

  1. 複数種類の色光を合成して出射可能な色合成プリズムと、
    前記複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する光学系と、
    像を拡大する投射レンズと、
    前記色合成プリズムと前記投射レンズとの間に配設され、入射した光の偏光方向を切換え可能な偏光制御手段と、
    前記光学系及び前記偏光制御手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記光学系において、各色光の右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間が複数のフィールド期間によって分割された当該フィールド毎に交互に出射させるとともに、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせて出射するように制御し、さらに
    前記偏光制御手段において、前記色合成プリズム側から入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射するように制御することを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して同一の1フレーム期間内のフィールド期間で入れ替えられていることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 前記少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して1フィールド期間分だけ遅延させていることを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つにおいて、前記複数種類の色光は、赤(R)色光、緑(G)色光、及び青(B)色光であることを特徴とする投射型表示装置。
  5. 請求項4において、緑(G)色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを、赤(R)色光及び青(B)色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対してずらしていることを特徴とする投射型表示装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つにおいて、前記偏光制御手段は液晶セルと位相差板とを有し、前記液晶セルのΔndはλ/2又は略λ/2であり、前記位相差板は1/4波長板からなることを特徴とする投射型表示装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つにおいて、前記偏光制御手段は電圧印加時と電圧非印加時との間でΔndがλ/4と3λ/4との間で切換わるように構成したことを特徴とする投射型表示装置。
  8. 請求項6又は請求項7において、前記液晶セルの表示モードは、強誘電性液晶、OCB(Optically Compensated Bend Mode)モード、又はECB(Electrically Controlled Birefringence)モードであることを特徴とする投射型表示装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つにおいて、
    前記制御手段は表示を制御するモードとして2次元表示モード及び3次元表示モードを有し、
    前記3次元表示モードでは前記偏光制御手段において、入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるように制御し、
    前記2次元表示モードでは前記偏光制御手段において、入射した光の偏光方向が常時右回りの円偏光又は常時左回りの円偏光となるように制御することを特徴とする投射型表示装置。
  10. 請求項9において、前記制御手段は、前記3次元表示モード時では右眼用と左眼用の立体表示データを1フィールド毎に切換えて前記光学系に入力し、前記2次元表示モード時では2次元表示データを1フレーム毎に前記光学系に入力し、前記偏光制御手段のみを1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間を切換えていることを特徴とする投射型表示装置。
  11. 請求項9において、前記制御手段は、
    前記3次元表示モードでは、1フレーム中の一部期間で右眼用色光を発生させ、1フレーム中の残りの期間で左眼用色光を発生させる制御を行うことを特徴とする投射型表示装置。
  12. 複数種類の色光を合成して出射できる色合成プリズムと、
    前記複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する光学系と、
    像を拡大する投射レンズと、
    前記色合成プリズムから前記投射レンズに至る光路上に配設され、入射した光の偏光方向を切換え可能な偏光制御手段と、
    前記光学系及び前記偏光制御手段の動作を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記光学系において、各色光について右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間が複数のフィールド期間によって分割された当該フィールド毎に交互に出射させるとともに、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせて出射するように制御し、さらに
    前記偏光制御手段において、前記色合成プリズム側から入射した光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射するように制御することを特徴とする投射型表示装置。
  13. (A)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する工程と、
    (B)該色合成プリズムによって複数種類の色光を合成して出射する工程と、
    (C)前記色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する工程と、
    (D)前記偏光制御手段から出射した光を投射レンズによって拡大する工程とを有し、
    (a)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する前記工程では、各色光について右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間が複数のフィールド期間によって分割された当該フィールド毎に交互に出射し、さらに、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に対して同一の1フレーム期間内のフィールド期間で入れ替えることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対して異ならせて出射し、さらに
    (b)色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する前記工程では、光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるようにすることを特徴とする投射型表示方法。
  14. (A)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する工程と、
    (B)該色合成プリズムによって複数種類の色光を合成して出射する工程と、
    (C)前記色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する工程と、
    (D)前記偏光制御手段から出射した光を投射レンズによって拡大する工程とを有し、
    (a)複数種類の色光を前記色合成プリズムへ入射する前記工程では、各色光について右眼用色光と左眼用色光とを、一つのフレーム期間を複数のフィールド期間に分割した当該フィールド毎に交互に出射し、さらに、少なくとも1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを1フィールド期間分だけ遅延させることにより、該1つの色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングを他の色光に関する右眼用色光と左眼用色光との出射タイミングに対してずらして出射し、さらに
    (b)色合成プリズムから出射した光の偏光方向を偏光制御手段によって右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換えて出射する前記工程では、光の偏光方向が1フィールド毎に右回りの円偏光と左回りの円偏光との間で切換わるようにすることを特徴とする投射型表示方法。


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