JP2008209476A - 立体画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型かつ安価にできて、より臨場感のある高精細な立体画像を観察でき、汎用性に優れた立体画像表示装置を提供する。
【解決手段】少なくとも左目用映像信号および右目用映像信号を含む立体用映像信号を入力して画像を表示する空間変調手段(1r,1g,1b)と、空間変調手段(1r,1g,1b)の変調タイミングに同期して、空間変調手段(1r,1g,1b)からの画像光の位置シフト制御を当該画像光の偏光状態に基づいて行う画素シフト手段5と、画素シフト手段5による位置シフト制御によってシフトする画素位置に対応して、立体用映像信号から左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングして空間変調手段(1r,1g,1b)に入力する映像サンプリング制御手段42と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、高精細な立体画像を表示する立体画像表示装置に関するものである。
従来の立体画像表示装置として、例えば、2枚のカラー液晶パネルを用い、それらのカラーフィルタの色配列を水平方向に画素シフトして、1フレームを構成する2つのフィールド画像の一方を左目用画像として一方のカラー液晶パネルに表示してスクリーンに投影し、他方のフィールド画像を右目用画像として、一方のカラー液晶パネルに対して水平方向に画素をシフトして他方のカラー液晶パネルに表示して同じスクリーンに投影し、このスクリーンに投影された画像を、1フィールド毎に左右交互に開閉する液晶シャッタメガネを用いて立体視を行う、あるいは、スクリーンに投影される左右の画像の偏光状態を異ならせることにより、偏光メガネを用いて立体視を行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の立体画像表示装置として、1つの鏡面反射型光変調器を用い、この鏡面反射型光変調器に左眼用画像と右眼用画像とを偏光状態を異ならせて時分割で表示してスクリーンに投影し、このスクリーンに投影される画像を、偏光メガネを用いて立体視するようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、1つの液晶パネルに左眼用画像と右眼用画像とを時分割で表示し、この液晶パネルに表示された左眼用画像および右眼用画像を、液晶偏光スイッチにより偏光状態を異ならせて偏光板列を備えるレンチキュラスクリーンに投影することにより、液晶シャッタメガネや偏光メガネを用いることなく、観察者が通常の状態で立体視できるようにしたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−179091号公報 特開平9−138371号公報 特開平9−159971号公報
ところで、近年では、デジタル放送やハイビジョン映像の普及により、画像表示装置に対する高精細化が進んでおり、それに伴って立体画像表示装置においても、より臨場感のある立体画像表示を行うために高精細化のニーズが高まっている。
上記の特許文献1に開示の立体画像表示装置は、左右のカラー画像を表示する2枚のカラー液晶パネルにおけるカラーフィルタの色配列を水平方向に画素シフトしているので、水平方向の解像度を、最大で2倍にすることはできても、それ以上の解像度の向上は不可能である。また、2枚のカラー液晶パネルに表示された画像を、対応する投影光学系によりスクリーンに投影するようにしているため、2系統の独立した投影光学系を要し、装置の大型化およびコストアップを招くとともに、相互調整やメンテナンスに手間がかかることが懸念される。
さらに、スクリーンに投影される画像を、1フィールド毎に左右交互に開閉する液晶シャッタメガネを用いて立体視する場合には、液晶シャッタメガネが高価である上に、汎用的に大人数が繰り返し扱うため故障もし易く、立体画像表示装置を用いるシステムをアミューズメントなどで運用した際に、コストやメンテナンス面での運用デメリットが大きくなることが懸念されるとともに、液晶シャッタメガネをかけて顔を動かすと偏光がずれて画像が観察し難くなるという問題もある。
これに対し、上記の特許文献2や特許文献3に開示の立体画像表示装置においては、1つの鏡面反射型光変調器や1つの液晶パネルを用いることから、投影光学系も1系統で済むことになる。したがって、装置の小型化およびコストダウンが期待できる。
しかしながら、解像度については、単に、1つの鏡面反射型光変調器あるいは液晶パネルの画素数で決定されてしまうため、高精細化の立体画像表示のニーズには応えられない。また、特に、特許文献3に開示の立体画像表示装置では、観察者は裸眼でも立体視できる利点があっても、レンチキュラスクリーンによって左右の画像が観察者の左右の眼球に完全に分離して入射されずに、逆の眼球に入射するクロストークが生じ易く、立体視に悪影響を及ぼすことが懸念される。
一方、立体画像を表示するための立体画像用信号には、左目用画像、右目用画像の記録の仕方によって、様々な信号形態が存在している。
しかしながら、従来の立体画像表示装置にあっては、例えば、上記特許文献1や特許文献3に開示されているように、奇数フィールドが右目用の映像信号、偶数フィールドが左目用の映像信号とする1つの信号形態にのみ対応しているため、汎用性が低いという問題もある。
したがって、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、小型かつ安価にできて、より臨場感のある高精細な立体画像を観察でき、しかも汎用性に優れた立体画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る立体画像表示装置の発明は、少なくとも左目用映像信号および右目用映像信号を含む立体用映像信号を入力して画像を表示する空間変調手段と、
前記空間変調手段の変調タイミングに同期して、該空間変調手段からの画像光の位置シフト制御を当該画像光の偏光状態に基づいて行う画素シフト手段と、
前記画素シフト手段による位置シフト制御によってシフトする画素位置に対応して、前記立体用映像信号から左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングして前記空間変調手段に入力する映像サンプリング制御手段と、
を備えることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の立体画像表示装置において、
前記立体用映像信号は、左目用映像信号および右目用映像信号が混在する映像信号であり、
前記映像サンプリング制御手段は、前記空間変調手段の変調タイミングに同期して、左目用画素位置および右目用画素位置のそれぞれのアドレスを指定して、前記立体用映像信号から対応するアドレスの左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の立体画像表示装置において、
前記立体用映像信号は、左目用映像信号および右目用映像信号が分離された映像信号であり、
前記映像サンプリング制御手段は、左目用映像信号および右目用映像信号を同期させ、前記空間変調手段の変調タイミングに同期して、前記画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応する左目用画素位置および右目用画素位置のそれぞれのアドレスを指定し、その指定されたアドレスに応じて左目用映像信号または右目用映像信号を切り換えて、対応するアドレスの左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像表示装置において、
前記空間変調手段は、複数の色の画像を表示する複数の空間変調素子と、これら複数の空間変調素子で変調された画像光の光路を光学的に合成する光路合成素子とを有し、
前記立体用映像信号は、1つのフレームが、n/2個(nは偶数)左目用映像信号であるサブフィールドと、n/2個の右目用映像信号であるサブフィールドとからなる信号であり、
前記映像サンプリング制御手段は、前記画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応するサブフィールドから、左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像表示装置において、
前記空間変調手段は、モノクロの画像を表示する単一の空間変調素子と、この空間変調素子に入射する光源からの照明光を色光に変換する複数の色からなるカラーホイールと、このカラーホイールを前記立体用映像信号に基づいて回転駆動するカラーホイール制御部とを有し、
前記立体用映像信号は、1つのフレームが、n/2個(nは偶数)左目用映像信号であるサブフィールドと、n/2個の右目用映像信号であるサブフィールドとからなる信号であり、
前記映像サンプリング制御手段は、前記画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応するサブフィールドから、前記カラーホイールで変換された色光に応じた左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とするものである。
本発明によれば、空間変調手段の変調タイミングに同期して、該空間変調手段からの画像光を、その偏光状態に基づいて画素シフトするとともに、この画素シフト位置に対応して、立体用映像信号から左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングして空間変調手段に入力するようにしたので、小型かつ安価にできるとともに、偏光メガネを用いて、より臨場感のある高精細な立体画像を観察することができ、しかも、種々の立体用映像信号に対応することができるので、汎用性に優れた立体画像表示装置を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの概略構成を示す図である。この立体画像観察システムは、立体用映像信号を出力する画像信号出力装置100と、該映像信号出力装置100からの立体用映像信号を入力して高解像度立体画像を投影表示するための立体画像表示装置200と、該立体画像表示装置200による画像を投影するスクリーン300と、該スクリーン300に投影された画像を立体映像として視認するための偏光メガネ400とからなっている。
画像信号出力装置100は、例えば、DVDディスク、CDディスク、βカム、8mm等の記録媒体に、光学的あるいは磁気的などの公知の方法で記録されている立体用映像信号を再生して出力するように構成するか、あるいは、3DCG画像をレンダリング生成し出力するソフトウェアや、画像ボードを搭載したワークステーションや、ハードディスクやメモリ等の記録媒体から成り、立体用映像信号を直接出力するように構成する。
ここで、立体用映像信号とは、人間の視機能としての右目用画像(右目から見た場合の角度で視認される画像)と、左目用画像(左目から見た場合の角度で視認される画像で、右目用画像と視差を持つ画像)との情報を有する信号であり、更に広くは、右目用(R)および左目用(L)の映像信号を視差に応じて抽出できるように、複数視点あるいは全視点方向からの物体画像情報が含まれている。なお、この立体用映像信号の記録あるいは映像信号出力フォーマットには、後述するように、例えば、RとLとをフィールド毎に混在して記録するフィールド順次方式や、RとLとを時分割に切り換えて記録する方式や、RとLとを別々の記録媒体に記録して2組で1セットの映像信号として記録する等の種々の態様がある。映像信号出力方式についても同様である。
立体画像表示装置200は、3板式液晶プロジェクタの構成を有するもので、光学的な構成として、光源手段と、色分離手段と、空間変調手段と、色合成手段と、画素シフト手段と、投影手段とを有しており、電気的な構成として、画像処理回路41と立体画素シフト表示駆動制御回路42とを有している。
光源手段は、白色光を発生する、例えば超高圧水銀ランプ等の点状をなす光源21と、この光源21から発生される光から略平行な光束を形成して所定の方向へ照射するための例えば回転放物面形状のリフレクタ22と、光源21およびリフレクタ22を含む光源部20からの光を被照明部である後述する表示素子1r,1g,1bへ照明ムラなく照射するためのフライアイレンズ23と、光源部20からの無偏光の光を、所定の偏光方向の光に効率良く変換するための例えばマルチPBS(偏光ビームスプリッタ)等でなるPS変換素子24と、を有している。
なお、光源21としては、超高圧水銀ランプのような放電ランプを用いることが好ましい。この光源21の他の例としては、メタルハライドランプやキセノンランプ等の白色光を発するタイプのものが挙げられる。さらに、光源21として、ハロゲンランプ等を用いることもできる。
また、色分離手段は、光源部20からの白色光を赤色(R)光とそれ以外の光とに分離するための色分離手段たる第1ダイクロイックミラー25と、この第1ダイクロイックミラー25からの光を緑色(G)光とそれ以外の光とに分離するための色分離手段たる第2ダイクロイックミラー26と、この第2ダイクロイックミラー26からの光から青色(B)光を分離するための色分離手段たる第3ダイクロイックミラー27と、第1ダイクロイックミラー25からの赤色(R)光を赤色(R)用の表示素子1rへ向けて反射するミラー28と、第3ダイクロイックミラー27からの青色(B)光を青色(B)用の表示素子1bへ向けて反射するミラー29と、を有している。
なお、上記の光源手段および色分離手段は、3板式液晶プロジェクタの照明部を構成している。
さらに、空間変調手段は、第1ダイクロイックミラー25により分離されたR光の通過光量を該R光に対応する情報に基づいて空間変調することにより画像を表示するためのLCD等の一括表示型透過型液晶で構成されるR用の表示素子1rと、第2ダイクロイックミラー26により分離されたG光の通過光量を該G光に対応する情報に基づいて空間変調することにより画像を表示するためのLCD等の一括表示型透過型液晶で構成されるG用の表示素子1gと、第3ダイクロイックミラー27により分離されたB光の通過光量を該B光に対応する情報に基づいて空間変調することにより画像を表示するためのLCD等の一括表示型透過型液晶で構成されるB用の表示素子1bと、表示素子1rを挟み込むように入射側と出射側とに配置された偏光板1ra,1rbと、表示素子1gを挟み込むように入射側と出射側とに配置された偏光板1ga,1gbと、表示素子1bを挟み込むように入射側と出射側とに配置された偏光板1ba,1bbと、表示素子1rにより生成されたR色の画像と表示素子1gにより生成されたG色の画像と表示素子1bにより生成されたB色の画像とを色合成するための色合成手段たるクロスプリズム31と、を有している。
ここで、偏光板1ra,1rbは、それらの偏光透過軸の方向を、PS変換素子24により偏光された光の偏光方向と一致させた平行ニコルの状態で配置されており、表示素子1rに表示されたR光の画像をクロスプリズム31に対してS偏光で入射させるようになっている。同様に、偏光板1ba,1bbについても、それらの偏光透過軸の方向を、PS変換素子24により偏光された光の偏光方向と一致させた平行ニコルの状態で配置されており、表示素子1bに表示されたB光の画像をクロスプリズム31に対してS偏光で入射させるようになっている。
これに対し、偏光板1ga,1gbについては、入射側の偏光板1gaは、PS変換素子24により偏光された光の偏光方向と偏光透過軸の方向が一致するように配設されているが、出射側の偏光板1gbは入射側の偏光板1gaに対してクロスニコルの状態で配置されており、表示素子1gに表示されたG光の画像をクロスプリズム31に対してP偏光で入射させるようになっている。
なお、図1においては、偏光板1ra,1rbと表示素子1r、偏光板1ga,1gbと表示素子1g、偏光板1ba,1bbと表示素子1bとを、それぞれ離間して配置しているが、これらを密着して配置しても構わない。
画素シフト手段は、本実施の形態では4点画素シフトを行うもので、TN液晶を用いて構成された第1偏光スイッチング液晶2aと、第1複屈折板3aと、TN液晶を用いて構成された第2偏光スイッチング液晶2bと、第2複屈折板3bと、を有し、例えば画素シフトモジュール5として構成されている。
ここで、第1偏光スイッチング液晶2aおよび第1複屈折板3aは、垂直画素シフト用の組であり、第2偏光スイッチング液晶2bおよび第2複屈折板3bは、水平画素シフト用の組であって、いわゆる4点画素シフトを行うための構成となっている。
なお、第1,第2偏光スイッチング液晶2a,2bは、TNモードで動作するTN液晶に限らず、偏光方向を選択的に90度回転可能なものであれば、どのようなモードの液晶を偏光スイッチング液晶2a,2bとして用いても構わない。
また、複屈折板3a,3bは、例えば、水晶(α−SiO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、ルチル(TiO)、方解石(CaCO)、チリ硝石(NaNO)、YV0等の異方性結晶を用いて板状に構成されたものである。最近の高精細な表示素子に用いることを考えた場合には、コスト、入手性、光学性能(透過時の反射や色付きなど)をさらに考え合わせると、上述した中でも水晶を用いることが望ましい。
投影手段は、クロスプリズム31から画素シフトモジュール5を介して入射されるRGB合成された画像を、スクリーン300へ向けて拡大して投射するための投射光学系32を有している。なお、図1では、投影光学系32を1枚のレンズで示しているが、通常は複数枚のレンズ群で構成される。
また、電気的な構成としての立体画像シフト表示駆動制御回路42は、タイミング演算制御部43と、映像サンプリング制御手段を構成する画像信号処理部44と、表示素子駆動回路45と、偏光スイッチング液晶駆動回路46と、を備えている。
画像信号出力装置100から出力される立体用映像信号は、立体画像表示装置200内の図示しない画像メモリに一旦記憶されてから、画像処理回路41に順次入力される。画像処理回路部41では、入力された立体用映像信号を表示素子に適合したフレームレートに変換する処理、インターレース(I)信号をプログレッシブ(P)信号に変換するIP変換処理、入力された立体用映像信号の解像度を表示素子の解像度に適合するように解像度を変換する処理、表示素子に対応したカラー変換処理、さらには画像表示における画質向上のための画像処理などを行う。
例えば、解像度の変換処理においては、入力されてくる所定画素数のL映像信号およびR映像信号の解像度が、表示素子の表示解像度に適合するように、信号を間引いたり、解像度の拡大・縮小に応じて画素を補間したりして、解像度を変換する。なお、信号を間引く場合には、画像の情報量が減るため、特に緻密な画像の場合には表示精度が低下することになるが、補間の場合は、画素同士から新たな画素を作るので、画像情報量は急峻に減ることはなく、画像の表示精度は高くなる。
画像処理回路41では、上記の画像処理によって生成した立体用映像信号を立体画像シフト表示駆動制御回路42の画像信号処理部44に供給し、基準信号(垂直同期信号)をタイミング演算制御部43に供給する。
タイミング演算制御部43は、画像処理回路41から入力される基準信号に基づいて、表示素子1r,1g,1bの動作タイミングを演算して表示素子駆動回路45に供給するとともに、偏光スイッチング液晶2a,2bの動作タイミングを演算して偏光スイッチング液晶駆動回路46に供給する。また、タイミング演算制御部43は、画像処理回路41から入力される基準信号に基づいて、表示素子1r,1g,1bに表示するL映像信号およびR映像信号のサンプリングのタイミングを演算して画像信号処理部44に供給する。
画像信号処理部44は、画像処理回路41からの立体用映像信号を受けると、画素シフト時の画素の重なりや偏光スイッチング液晶2a,2bのスイッチング動作の応答遅れによる画素位置毎の情報劣化などを補正するコントラスト補正処理等を行った後、タイミング演算制御部43からのタイミング信号に同期して、画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応する立体用映像信号のサブフィールドから、左目用(L)映像信号または右目用(R)映像信号をサンプリングして、そのサンプリングした信号を表示素子駆動回路45に出力する。
表示素子駆動回路45は、タイミング演算制御部43からのタイミング信号に基づいて、画像信号処理部44でサンプリングされた信号を、対応する表示素子1r,1g,1bに供給して表示するように駆動を制御する。
また、偏光スイッチング液晶駆動回路46は、タイミング演算制御部43からのタイミング信号に同期して、偏光スイッチング液晶2a,2bの駆動を制御し、これにより表示素子1r,1g,1bの表示タイミング(変調タイミング)に同期して、表示素子1r,1g,1bからの画像光のシフト位置を制御する。
本実施の形態では、画素シフト手段による画素シフトに応じて、L画像を例えばP偏光としてスクリーン300に表示し、R画像はS偏光としてスクリーン300に表示して、このスクリーン300に表示されるL画像およびR画像を、偏光メガネ400を用いてL画像は左眼に、R画像は右眼に入射させて立体画像を観察する。
図2(a)〜(e)は、画像信号出力装置100における立体用映像信号の記録フォーマット例を示すものである。ここでは、上述したように、1フレームを60Hzとしている。
図2(a)〜(d)は、1系統にL/Rを混在(MIX)させた立体用映像信号の記録フォーマットを示している。図2(a)は、1フレームを4つのサブフィールド(1サブフィールド:240Hz)に分けて、L映像信号およびR映像信号を、L・Rの順で交互に記録するものである。図2(b)および(c)は、1フレームを2つのフィールド(1フィールド:120Hz)に分けて、L映像信号およびR映像信号を、図2(b)ではL・Rの順で、図2(c)ではR・Lの順で交互に記録するものである。また、図2(d)は、L映像信号およびR映像信号を、フレーム単位でL・Rの順で交互に記録するものである。
図2(e)は、L/Rを混在せずに、L映像信号およびR映像信号を2系統で分離して記録するものである。
本実施の形態では、画素シフトにおける1つの画素位置を240Hzの周波数で表示し、4つの画素位置で1セット、すなわち1フレーム60Hzで4点画素シフトを行い、そのうちの2点に左目用(L)映像信号を割り当て、残りの2点に右目用(R)映像信号を割り当てる。すなわち、1フレームを4つのサブフィールドとして、そのうちの2サブフィールドをL映像信号に、残りの2サブフィールドをR映像信号に割り当てる。したがって、画素シフト手段では4点画素シフトを行うが、左右の画像についてはそれぞれ2点画素シフトを行うことになる。
このため、画像信号出力装置100が、図2(a)〜(d)に示したような1系統にL/Rが混在する立体用映像信号を出力する場合には、タイミング演算制御部43において、画像信号処理部44に供給するタイミング信号として、L映像信号およびR映像信号の各々に対して、表示すべきタイミング(画素位置)に該当するアドレスを発生し、そのアドレスに対応して画像信号処理部44において、L映像信号およびR映像信号をサンプリングして、1フレームが2つのサブフィールドのL映像信号と、2つのサブフィールドのR映像信号とからなる立体用映像信号を表示素子駆動回路45に出力する。これにより、表示素子駆動回路45では、タイミング演算制御部43からのタイミングに応じて、画像信号処理部44においてサンプリングされた映像信号を表示素子1r,1g,1bに表示する。また、偏光スイッチング液晶駆動回路46により画素シフトモジュール5を制御して、L画像およびR画像がそれぞれ表示されるべき画素位置に、表示素子1r,1g,1bの画素をシフトさせる。
一方、画像信号出力装置100が、図2(e)に示したような2系統にL/Rが分離された立体用映像信号を出力する場合には、画像処理回路41においてL/Rの垂直同期信号を抽出してタイミング演算制御部43に供給し、ここで分離されたL映像信号およびR映像信号を同期させて(例えば、L映像信号の垂直同期信号を基準として、これにR映像信号の垂直同期信号を合わせるタイミング制御を行って)、空間変調手段の変調タイミングに同期して、画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応するL映像信号およびR映像信号のそれぞれのアドレスを発生する。画像信号処理部44では、分離して入力するL映像信号およびR映像信号を、タイミング演算制御部43からのアドレスに応じてスイッチングしながら、対応するアドレスの映像信号をサンプリングして、1フレームが2つのサブフィールドのL映像信号と、2つのサブフィールドのR映像信号とからなる立体用映像信号を表示素子駆動回路45に入力する。その他の制御は、1系統にL/Rが混在する立体用映像信号の場合と同様である。
次に、画素シフトモジュール5による4点画素シフトについて説明する。
図3(a)に示すように、画素シフトモジュール5を構成する第1偏光スイッチング液晶2aおよび第2偏光スイッチング液晶2bは、印加電圧をオンした状態では、入射光を、その偏光方向を回転することなくそのまま透過させ、印加電圧をオフした状態では、入射光を、その偏光方向を90度回転して透過させる。
第1複屈折板3aは、例えば、入射光の偏光方向が水平(P偏光)である場合には、表示素子1(表示素子1r,1g,1bを代表して表示素子1と記載する)の水平方向画素ピッチの1/2の量だけ、入射光を水平方向に画素シフトして出射し、入射光の偏光方向が垂直(S偏光)である場合には、入射光を画素シフトすることなく、そのまま透過するような結晶方向に設定する。
また、第2複屈折板3bは、例えば、入射光の偏光方向が垂直(S偏光)である場合には、表示素子1の垂直方向画素ピッチの1/2の量だけ、入射光を垂直方向に画素シフトして出射し、入射光の偏光方向が水平(P偏光)である場合には、入射光を画素シフトすることなく、そのまま透過するような結晶方向に設定する。
このような構成の2枚の複屈折板3a,3bと、2つの偏光スイッチング液晶2a,2bへの電圧印加のオン/オフの組み合わせとにより、図3(b)に示す表示素子1の画素配列における各画素位置を、図3(c)に示すように、画素位置A、画素位置B、画素位置Cおよび画素位置Dの4点に画素シフトする。ここで、画素位置Aは、表示素子1の本来の画素位置に対応し、画素位置Bは、画素位置Aから垂直方向に1/2画素ピッチシフトした位置に対応し、画素位置Cは、画素位置Aから水平方向に1/2画素ピッチシフトした位置に対応し、画素位置Dは、画素位置Cから垂直方向に1/2画素ピッチシフトした位置に対応している。
本実施の形態では、図1において説明したように、表示素子1gに表示されたG光の画像は、クロスプリズム31に対してP偏光で入射し、表示素子1r,1bにそれぞれ表示されたR光およびB光の画像は、クロスプリズム31に対してそれぞれS偏光で入射する。
ここで、クロスプリズム31から出射する画像光がP偏光(G光)の場合には、図4(a)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオフ、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオフとすると、表示素子1gからの光線は、P偏光としてシフトされずに画素位置Aに到達することになる。すなわち、表示素子1gからのP偏光のG光は、先ず、オフ状態の第1偏光スイッチング液晶2aを通過する際に、偏光方向が90度回転されてS偏光となり、第1複屈折板3aで画素シフトされることなくそのまま通過する。次に、オフ状態の第2偏光スイッチング液晶2bを通過する際に、偏光方向が90度回転されてP偏光となり、第2複屈折板3bで画素シフトされることなくそのまま通過して、画素位置Aに到達する。
また、図4(b)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオフ、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオンとすると、表示素子1gからの光線は、S偏光として画素位置Bにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1gからのP偏光のG光は、先ず、オフ状態の第1偏光スイッチング液晶2aを通過する際に、偏光方向が90度回転されてS偏光となり、第1複屈折板3aで画素シフトされることなくそのまま通過する。次に、オン状態の第2偏光スイッチング液晶2bを、偏光方向の回転を受けることなくS偏光のまま透過して、第2複屈折板3bで垂直方向に画素シフトされて、画素位置Bに到達する。
また、図4(c)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオン、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオフとすると、表示素子1gからの光線は、S偏光として画素位置Dにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1gからのP偏光のG光は、先ず、オン状態の第1偏光スイッチング液晶2aを、偏光方向の回転を受けることなくP偏光のまま透過して、第1複屈折板3aで水平方向に画素シフトされる。次に、オフ状態の第2偏光スイッチング液晶2bを通過する際に、偏光方向が90度回転されてS偏光となり、第2複屈折板3bで垂直方向に画素シフトされて、画素位置Dに到達する。
また、図4(d)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオン、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオンとすると、表示素子1gからの光線は、P偏光として画素位置Cにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1gからのP偏光のG光は、先ず、オン状態の第1偏光スイッチング液晶2aを、偏光方向の回転を受けることなくP偏光のまま透過して、第1複屈折板3aで水平方向に画素シフトされる。次に、オン状態の第2偏光スイッチング液晶2bを、偏光方向の回転を受けることなくP偏光のまま透過し、第2複屈折板3bで画素シフトされることなくそのまま通過して、画素位置Cに到達する。
これに対し、クロスプリズム31から出射する画像光がS偏光(RB光)の場合には、図5(a)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオフ、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオフとすると、表示素子1r,1bからの光線は、S偏光として画素位置Dにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、先ず、オフ状態の第1偏光スイッチング液晶2aを通過する際に、偏光方向が90度回転されてP偏光となり、第1複屈折板3aで水平方向に画素シフトされる。次に、オフ状態の第2偏光スイッチング液晶2bを通過する際に、偏光方向が90度回転されてS偏光となり、第2複屈折板3bで垂直方向に画素シフトされて、画素位置Dに到達する。
また、図5(b)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオフ、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオンとすると、表示素子1r,1bからの光線は、P偏光として画素位置Cにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、先ず、オフ状態の第1偏光スイッチング液晶2aを通過する際に、偏光方向が90度回転されてP偏光となり、第1複屈折板3aで水平方向に画素シフトされる。次に、オン状態の第2偏光スイッチング液晶2bを、偏光方向の回転を受けることなくP偏光のまま透過して、第2複屈折板3bをそのまま透過して、画素位置Cに到達する。
また、図5(c)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオン、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオフとすると、表示素子1r,1bからの光線は、P偏光としてシフトされることなく画素位置Aに到達することになる。すなわち、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、先ず、オン状態の第1偏光スイッチング液晶2aを、偏光方向の回転を受けることなくS偏光のまま透過して、第1複屈折板3aで画素シフトされることなくそのまま通過する。次に、オフ状態の第2偏光スイッチング液晶2bを通過する際に、偏光方向が90度回転されてP偏光となり、第2複屈折板3bで画素シフトされることなくそのまま通過して、画素位置Aに到達する。
また、図5(d)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオン、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオンとすると、表示素子1r,1bからの光線は、S偏光として画素位置Bにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、先ず、オン状態の第1偏光スイッチング液晶2aを、偏光方向の回転を受けることなくS偏光のまま透過して、第1複屈折板3aで画素シフトされることなくそのまま通過する。次に、オン状態の第2偏光スイッチング液晶2bを、偏光方向の回転を受けることなくS偏光のまま透過し、第2複屈折板3bで垂直方向に画素シフトされて、画素位置Cに到達する。
したがって、図4および図5から明らかなように、表示素子1r,1g,1bの画像光が、画素シフトモジュール5を透過すると、第1偏光スイッチング液晶2aおよび第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧がともにオフの状態では、表示素子1gからのP偏光のG光は、画素位置AにP偏光としてシフトされずに到達し、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、S偏光として画素位置Dにシフトされて到達することになる。
また、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオフ、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオンとすると、表示素子1gからのP偏光のG光は、S偏光として画素位置Bにシフトされて到達し、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、P偏光として画素位置Cにシフトされて到達することになる。
また、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオン、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオフとすると、表示素子1gからのP偏光のG光は、S偏光として画素位置Dにシフトされて到達し、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、P偏光として画素位置Aにシフトされずに到達することになる。
また、第1偏光スイッチング液晶2aおよび第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をともにオンとすると、表示素子1gからのP偏光のG光は、P偏光として画素位置Cにシフトされて到達し、表示素子1r,1bからのS偏光のRB光は、S偏光として画素位置Bにシフトされて到達することになる。
図6は、上記の4点画素シフトにおけるG光とRB光との画素位置をグラフ化して示す図である。また、図7(a)〜(d)は、4点画素シフトによる順次の画素配列状態を示すものである。ここでは、4点画素シフトの1サイクルを1フレーム(60Hz)、各画素位置をサブフィールド(240Hz)としている。また、各サブフィールドにおける、例えばオン/オフは、第1偏光スイッチング液晶2a/第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧状態を示している。
このように、G光およびRB光は、それぞれP偏光状態およびS偏光状態をもつ4つの状態で4点画素シフトされて表示される。しかも、4点画素シフトが60Hz(好ましくは、60Hz以上)の高速で行われるので、観察者の目には、4点画素シフトされたR、G,Bの三原色が高速に入射し、フルカラーの4点画素として認識される。したがって、画素数が増えた高精細な立体画像として観察することができる。
本実施の形態では、表示素子1r,1g,1bの画像光が、画素シフトモジュール5を透過すると、G光とRB光とでは偏光方向が異なるので、各サブフィールドにおいて、P偏光はL画像、S偏光はR画像となるように、画素シフト手段による画素シフト位置に対応して、L映像信号またはR映像信号をサンプリングして表示素子1r,1g,1bに表示する。
ここで、図8(a)に示す表示素子1の画素配列における各画素位置を、4点画素シフトして立体画像を表示する際に、4点画素シフトの各画素位置へのLR画像の表示態様について説明する。
4点画素シフトの各画素位置に表示する立体用映像信号は、「L映像信号またはR映像信号」、「サブフィールド」、「G光またはRB光」の3つの組み合わせから、最適な映像信号をサンプリングする必要があり、図8(b)および(c)の態様がある。
図8(b)は、垂直解像度を高める場合の各画素位置におけるサンプリング映像信号を示している。すなわち、L画像とR画像とが横縞で交互に並ぶ走査ライン毎に、また、実際の4点画素シフト順で言えば、L→R→R→Lの順でサンプリングして、第1サブフィールドでG(L)を画素位置Aに表示するとともに、RB(R)を画素位置Dに表示し、第2サブフィールドでG(R)を画素位置Bに表示するとともに、RB(L)を画素位置Cに表示し、第3サブフィールドでG(R)を画素位置Dに表示するとともに、RB(L)を画素位置Aに表示し、第4サブフィールドでG(L)を画素位置Cに表示するとともに、RB(R)を画素位置Bに表示する。
この表示態様によると、立体用映像信号が2系統入力の場合には、L/Rのスイッチングが2回削減できるので、サンプリングの処理速度が軽減できる。また、立体用映像信号が1系統入力の場合には、特に、L/Rの記録が1フレーム内でL→R→R→Lと記録されたフォーマットにおいて有効である。
図8(c)は、水平方向の解像度を高める場合の各画素位置におけるサンプリング映像信号を示している。すなわち、L画像とR画像とが縦縞で交互に並ぶように、1走査ラインで言えば、L画像とR画像とが交互に並ぶように、また、実際の4点画素シフト順で言えば、L→L→R→Rの順でサンプリングして、第1サブフィールドでG(L)を画素位置Aに表示するとともに、RB(R)を画素位置Dに表示し、第2サブフィールドでG(L)を画素位置Bに表示するとともに、RB(R)を画素位置Cに表示し、第3サブフィールドでG(R)を画素位置Dに表示するとともに、RB(L)を画素位置Aに表示し、第4サブフィールドでG(R)を画素位置Cに表示するとともに、RB(L)を画素位置Bに表示する。
この場合には、画素シフトモジュール5の第1複屈折板3aを、S偏光入射光に対して垂直方向にシフトし、第2複屈折板3bを、P偏光入射光に対して水平方向にシフトするように構成する。すなわち、図3(a)に示した構成において、第1複屈折板3aと第2複屈折板3bとの配置を入れ替える。
このように、水平方向の解像度を高めれば、人間の視機能は、水平方向の融像領域が広く、L画像とR画像とが大きな視差を持った画像ほど、融像した場合に飛び出し量が多く、立体感が強い画像として視認され、また、大きな視差の画像でなくとも、水平方向の融像特性が高いので、楽に立体画像を視認することができる。したがって、立体感を強調したいアミューズメントなどに用いるコンテンツ(画像)の場合等、不特定多数が視認する場合には、この方式にしておけば、多くの人が立体画像として楽に視認できるので好ましい。また、この表示態様によると、図8(b)の場合と同様に、立体用映像信号が2系統入力の場合には、L/Rのスイッチングが2回削減できるので、サンプリングの処理速度が軽減できる。また、立体用映像信号が1系統入力の場合には、特に、L/Rの記録が1フレーム内でL→L→R→Rと記録されたフォーマットにおいて有効である。
図9は、図8(b)に示したような垂直解像度を高める場合の一例の動作を示すタイミングチャートである。図9において、(a)は表示素子1の切り換え波形を、(b)は第1偏光スイッチング液晶2aの切り換え波形を、(c)は第2偏光スイッチング液晶2bの切り換え波形を、(d)は基準信号を、(e)は画素シフトによる画素位置を、それぞれ示している。
ここでは、立体用映像信号のG画像を、1フレーム内でL→L→R→Rとサンプリングして表示する場合の動作タイミングを示している。また、4点画素シフトの順序は、画素位置A、画素位置C、画素位置B、画素位置Dの順として、画素位置AでL映像信号のG1画像をサンプリングして表示し、画素位置CでL映像信号のG2画像をサンプリングして表示し、画素位置BでR映像信号のG1画像をサンプリングして表示し、画素位置DでR映像信号のG2画像をサンプリングして表示している。
したがって、この場合は、フレームの切り換え時点と、各フレームにおける第2サブフィールドの終了時点とにおいて、すなわち、2サブフィールド毎にL映像信号とR映像信号とのアドレス位置をスイッチングする。RB画像についても同様に表示する。
本実施の形態では、各画素位置ACBDの任意の一画素位置は240Hzの周期で表示され、4つの画素位置ACBDを順に経て一巡する4点画素シフトの1周期は、60Hzとなるように制御されている。
このため、画像処理回路41は、基準信号として、図9(d)に示すように、240Hzの垂直同期信号をタイミング演算制御部43へ出力するようになっており、この基準信号に対して、表示素子1および偏光スイッチング液晶2a,2bの駆動タイミングが最適化される。
すなわち、第1偏光スイッチング液晶2aは、図9(b)に示すように、オフ→オン→オフ→オンの順に駆動され、第2偏光スイッチング液晶2bは、図9(c)に示すように、オフ→オン→オン→オフの順に駆動される。これにより、画素位置は、図9(e)に示すように、1フレーム内でA→C→B→Dの順で画素シフトされる。
なお、図8(b)に示したような垂直解像度を高める場合において、入力する立体用映像信号が、図2(b)に示したように、L/Rがフィールド順次でMIXされている場合には、図10(a)に示すように、4点画素シフトの各画素位置に対応して各画像光の画素アドレスを指定し、画素シフトの順序に従って、図10(b)に示す立体用映像信号から、対応するアドレスの映像信号をサンプリングして表示する。なお、図10では、G画像について示しているが、R画像およびB画像についても同様である。
本実施の形態によれば、1台の3板式液晶プロジェクタに4点画素シフトを行う画素シフトモジュール5を設け、クロスプリズム31で合成されたRGBの画像光を、画素シフトモジュール5により、各色の画像光の偏光状態に応じて4点画素シフトし、そのうちの2点にL画像を、残りの2点にR画像を割り当てて、LRの画像を、偏光状態を異ならせて2点画素シフトしてスクリーン300に投影し、その投影像を、偏光メガネ400を用いて観察するようにしたので、小型かつ安価にできて、より臨場感のある高精細な立体画像を観察することができる。しかも、画素シフトモジュール5による画素シフト位置に応じて、立体用映像信号からL映像信号またはR映像信号をサンプリングして対応する表示素子に表示するので、種々の立体用映像信号に対応することができ、汎用性に優れた立体画像表示装置を実現することができる。
なお、図8(b)および図8(c)に示すようなL画像とR画像との表示態様は、立体画像表示装置を、図32に示すように構成して実現することもできる。
図32に示す立体画像表示装置200′は、図1に示した立体画像表示装置200において、クロスプリズム31と画素シフトモジュール5との間に、PS変換素子11を配置して、画素シフトモジュール5に入射するR,G,B光の各画像の偏光を、例えばP偏光に揃えるとともに、画素シフトモジュール5の出射側に偏光変換素子である第3偏光スイッチング液晶12を配置し、この第3偏光スイッチング液晶12を偏光スイッチング液晶駆動回路46により選択的に駆動するようにしたもので、その他の構成は図1と同様である。
図32に示す構成においては、第1偏光スイッチング液晶2a、第2偏光スイッチング液晶2bおよび第3偏光スイッチング液晶12を、例えば図33に示すように駆動することにより、図8(b)と同様に、L画像とR画像とを垂直解像度を高めるように表示することができる。
また、第1偏光スイッチング液晶2a、第2偏光スイッチング液晶2bおよび第3偏光スイッチング液晶12を、例えば図34に示すように駆動することにより、図8(c)と同様に、L画像とR画像とを水平解像度を高めるように表示することができる。
さらに、図32に示す構成においては、第1偏光スイッチング液晶2a、第2偏光スイッチング液晶2bおよび第3偏光スイッチング液晶12を、例えば図35に示すように駆動すれば、L画像とR画像とを市松模様に混在するように表示でき、斜め方向の解像度を高めることができる。なお、図35において、第3偏光スイッチング液晶12のオン/オフを逆、すなわち第1サブフィールドおよび第2サブフィールドでオフ、第3サブフィールドおよび第4サブフィールドでオンにすれば、L画像とR画像とが逆の市松模様に表示することができる。
このように、斜め方向の解像度を高めれば、人間の視機能としては、画像が全体的に解像感を増したように見ることができる。ただし、人間の視機能の特性として、垂直方向のずれに関する感度は、水平方向のずれにくらべて許容量が少ないため、ずれを感知しやすい。したがって、立体視をする場合には、水平方向に解像度があがる場合に比べれば、立体画像を融像しにくくなる場合がある。例えば、各画素間が大きい表示素子を用いる場合などである。画素間が微小な場合は、垂直方向の融像領域内にあるのでずれは気にならない。高密度な小さい画素をもつ表示素子で、高精細な画質を見る場合には、この斜め方向の解像感を優先させた方が観察しやすいので、この方式のサンプリングが好ましい。
(第2実施の形態)
図11は、本発明の第2実施の形態に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの概略構成を示す図である。本実施の形態の立体画像表示装置210は、単板式液晶プロジェクタの構成を有するものであり、第1実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
立体画像表示装置210は、図1に示した3板式液晶プロジェクタに対して、光源を含む照明部をRGB3原色の面順次照明とし、全面一括表示型の表示素子をモノクロ透過型LCD等でなる表示素子1mの1つのみとした部分が異なっている。このような構成の立体画像表示装置210は、後述するように、照明部の制御が重要となるので、この照明部に関する事項を重点的に説明する。
光源部20は、第1実施の形態と同様に、白色光の放電ランプ(例えば、超高圧水銀ランプ)等でなる光源21と、この光源21からの光を集光する例えば回転楕円面形状のリフレクタ22と、を有して構成されている。この光源部20は、タイミング演算制御部43により光源駆動回路47を介して駆動制御される。
光源部20からの光の集光部近辺には、インテグレータロッド61の入射端面が配置されている。インテグレータロッド61は、ガラス等の光学素材により形成された中実の角柱や、あるいはミラー等により内壁面を形成された中空のものが用いられ、入射した光線を内部で複数回反射することによって、点状の光源21を多点化して、被照明部材である表示素子1mの照明ムラを低減する。
このインテグレータロッド61は、光伝送方向の断面形状が被照明部材である表示素子1mと略相似(すなわち、倍率は異なり得るが、アスペクト比は略同一)となるような形状に形成されている。
インテグレータロッド61の射出端面の像は、クリティカル照明を構成するように設計された第1照明光学系63と第2照明光学系66と、を介して、表示素子1m上に結像される。
また、インテグレータロッド61の射出端面と第1照明光学系63との間には、照明色切換手段たる照明色切換部62が配設されている。この照明色切換部62は、例えばカラーホイール等で構成されている。すなわち、照明色切換部62は、RGB各色の光のみを通過するようなダイクロイック膜が製膜されたフィルタを周方向に沿って1組または複数組配置した円盤と、この円盤を回転するためのモータ等の駆動源とを有し、駆動源により円盤を回転することによって、照明色を面順次に切り換えるように構成されている。この円盤を回転するための駆動源は、タイミング演算制御部43により照明色切換駆動部67を介して制御されるようになっている。
なお、本実施の形態においては、照明色切換部62をインテグレータロッド61の射出端面と第1照明光学系63との間に配設しているが、これに限らず、光源部20とインテグレータロッド61の入射端面との間に配設しても構わない。
第1照明光学系63と第2照明光学系66とを含む照明光学系の略瞳位置には、絞り64と、PS変換素子65とが順に配置されている。絞り64は、光束の通過範囲を規定することにより光量を制御するものであり、PS変換素子65は、例えばマルチPBS(マルチ偏光ビームスプリッタ)等で構成され、所定の偏光方向の光のみを照明光とするものとなっている。
このようなインテグレータロッド61からの光束を表示素子1mへ導く光学系については、公知の光学系(例えば、特開2003−315791号公報参照)を採用することが可能である。ただし、照明光学系は、図11に示したように構成するに限るものではなく、光源21から発せられた光を表示素子1mに効率良く均一に照射可能な構成であれば、どのような構成を採用しても構わない。
また、表示素子1mを挟み込むようにして、入射側に偏光板1maが、出射側に偏光板1mbが、それぞれ配設されている。これら偏光板1ma,1mbは、互いの偏光透過軸の方向が直交するクロスニコルで配置されており、入射側の偏光板1maは、その偏光透過軸の方向がPS変換素子65により偏光された光の偏光方向と一致するように配設されている。なお、表示素子1mは、表示素子駆動回路45Aにより駆動されるようになっている。
したがって、本実施の形態では、表示素子1m、照明色切換部62、照明色切換駆動部67を有して、空間変調手段を構成している。
本実施の形態では、表示素子1mの出射側に配置した偏光板1mbから出射される画像光の偏光方向を、P偏光とする。
画素シフトモジュール5は、基本的構成は図1と同様であるが、ここでは、図12(a)〜(d)に示すように、第1複屈折板3aは、入射光の偏光方向がP偏光(垂直)である場合には、表示素子1mの垂直方向画素ピッチの1/2の量だけ、入射光を垂直方向に画素シフトして出射し、入射光の偏光方向がS偏光(水平)である場合には、入射光を画素シフトすることなく、そのまま透過するような結晶方向に設定する。
また、第2複屈折板3bは、入射光の偏光方向がS偏光(水平)である場合には、表示素子1mの水平方向画素ピッチの1/2の量だけ、入射光を水平方向に画素シフトして出射し、入射光の偏光方向がP偏光(垂直)である場合には、入射光を画素シフトすることなく、そのまま透過するような結晶方向に設定する。
したがって、図12(a)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aおよび第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をともにオフとすると、表示素子1mからの光線は、P偏光としてシフトされずに画素位置Aに到達することになる。すなわち、表示素子1mからのP偏光の光線は、先ず、オフ状態の第1偏光スイッチング液晶2aを通過する際に、偏光方向が90度回転されてS偏光となり、第1複屈折板3aで画素シフトされることなくそのまま通過する。次に、オフ状態の第2偏光スイッチング液晶2bを通過する際に、偏光方向が90度回転されてP偏光となり、第2複屈折板3bで画素シフトされることなくそのまま通過して、画素位置Aに到達する。
また、図12(b)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオフ、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオンとすると、表示素子1mからの光線は、S偏光として画素位置Cにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1mからのP偏光の光線は、先ず、オフ状態の第1偏光スイッチング液晶2aを通過する際に、偏光方向が90度回転されてS偏光となり、第1複屈折板3aで画素シフトされることなくそのまま通過する。次に、オン状態の第2偏光スイッチング液晶2bを、偏光方向の回転を受けることなくS偏光のまま透過して、第2複屈折板3bで水平方向に画素シフトされて、画素位置Cに到達する。
また、図12(c)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aの印加電圧をオン、第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をオフとすると、表示素子1mからの光線は、S偏光として画素位置Dにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1mからのP偏光の光線は、先ず、オン状態の第1偏光スイッチング液晶2aを、偏光方向の回転を受けることなくP偏光のまま透過して、第1複屈折板3aで垂直方向に画素シフトされる。次に、オフ状態の第2偏光スイッチング液晶2bを通過する際に、偏光方向が90度回転されてS偏光となり、第2複屈折板3bで水平方向に画素シフトされて、画素位置Dに到達する。
また、図12(d)に示すように、第1偏光スイッチング液晶2aおよび第2偏光スイッチング液晶2bの印加電圧をともにオンとすると、表示素子1mからの光線は、P偏光として画素位置Bにシフトされて到達することになる。すなわち、表示素子1mからのP偏光の光線は、先ず、オン状態の第1偏光スイッチング液晶2aを、偏光方向の回転を受けることなくP偏光のまま透過して、第1複屈折板3aで垂直方向に画素シフトされる。次に、オン状態の第2偏光スイッチング液晶2bを、偏光方向の回転を受けることなくP偏光のまま透過し、第2複屈折板3bで画素シフトされることなくそのまま通過して、画素位置Bに到達する。
図11において、画像処理回路41は、立体用映像信号が入力されると、例えば垂直同期信号を基準信号としてタイミング演算制御部43へ出力する処理や、映像信号の解像度変換等を行って画像信号処理部44Aへ出力する処理などを行うが、これらの処理は基本的には第1実施の形態と同様である。
画像信号処理部44Aは、画像処理回路41からの立体用映像信号を受けると、画素シフト時の画素の重なりや偏光スイッチング液晶2a,2bのスイッチング動作の応答遅れによる画素位置毎の情報劣化などを補正するコントラスト補正処理を行った後、タイミング演算制御部43からのタイミング信号に同期して、画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応する立体用映像信号から、照明色切換部62(カラーホイール)で変換された色光に応じたL映像信号またはR映像信号をサンプリングし、そのサンプリングした立体用映像信号を表示素子駆動回路45Aに出力する。
表示素子駆動回路45Aは、画像信号処理部44Aから順次入力されるRGBの3色のカラー情報を、順次表示させるように表示素子1mを駆動する。
表示素子1mは、RGBの各色で面順次照明がなされているときに、各色に対応する情報を所定のタイミングで色面順次に表示する。したがって、この表示素子1mは、第1実施の形態で説明したような3板式の表示素子に比して、約3倍の表示レートで表示を切り換えるものとなっている。
なお、R色、G色、B色の各色の表示は、図12に示した4点画素シフトにおける画素位置A,B,C,Dの全てについて行われるため、全ての画素シフト位置でカラー表示が行われるようになっている。
本実施の形態においても、第1実施の形態と同様に、画像信号処理部44Aにおいて、タイミング演算制御部43からのタイミング信号に同期して立体用映像信号をサンプリングすることにより、4点画素シフトの画素位置に対応する1フレームが2つのサブフィールドのL映像信号と、2つのサブフィールドのR映像信号とからなる立体用映像信号を表示素子駆動回路45Aに出力する。なお、各画素位置においてカラー表示が行われるので、各サブフィールドには、R、G、Bの各映像信号が含まれている。
このようにして、第1実施の形態と同様に、左右の画像についてそれぞれ2点画素シフトを行うことにより、合計で4点画素シフトを行って、L画像を例えばP偏光としてスクリーン300に表示し、R画像はS偏光としてスクリーン300に表示して、このスクリーン300に表示されるL画像およびR画像を、偏光メガネ400(図1参照)を用いてL画像は左眼に、R画像は右眼に入射させて立体画像を観察する。
図13は、本実施の形態による立体画像表示装置210の動作を示すタイミングチャートである。図13において、(a)は光源21の駆動波形を、(b)は色面順次照明色を、(c)は表示素子1mの切り換え波形を、(d)は第1偏光スイッチング液晶2aの切り換え波形を、(e)は第2偏光スイッチング液晶2bの切り換え波形を、(f)は基準信号を、(g)は画素シフトによる画素位置を、それぞれ示している。
光源21は、図13(a)に示すような光源駆動波形、すなわち矩形波状をなす交流波形により駆動されるようになっている。また、図13(d)に示す第1偏光スイッチング液晶2aの駆動タイミングは、オフ→オフ→オン→オンとなっており、図13(e)に示す第2偏光スイッチング液晶2bの駆動タイミングは、図9(c)に示したものと同じとなっており、図13(f)に示す基準信号は、図9(d)に示したものと同じとなっており、図13(b)に示す画素シフト位置の変化の様子は、図9(e)に示したものと同じとなっている。
本実施の形態においては、図13(b)に示すように、光源21からの白色光は、カラーホイール等で構成される照明色切換部62により、R→G→Bの色面順次で切り換えられる。この際、色面順次照明におけるRGB各色の照明時間(照明期間)は、光源21の分光特性に応じて決められたものであるために、非均等となっている。すなわち、光源21として超高圧水銀ランプを用いた場合には、Rの輝線の光量が少ないために、R色を表示する時間を他の色(G色やB色)を表示する時間よりも長くして、ホワイト(W、つまり白)の色温度が好ましいものになるようにする必要がある。そこで、本実施の形態においては、超高圧水銀ランプの各色毎の発光量に応じて、各色の表示時間(照明期間)の比をR:G:B=4:2:3となるようにしている。ただし、この表示時間の比は、選択した光源21の種類と、狙いとするホワイトバランスと、に応じて適宜変更することが可能である。なお、表示素子1mによるRGB各色情報の表示時間も、色面順次照明におけるRGB各色の照明時間に応じて、色毎に異ならせているのはもちろんである。
なお、各画素位置で表示する画像は、図14(a)に示すように、各色の画像について、4点画素シフトの各画素位置に対応する画素アドレスを指定し、画素シフトの順序に従って、図14(b)に示す立体用映像信号から、対応するアドレスの映像信号をサンプリングして表示する。なお、図14では、G画像について示しているが、R画像およびB画像についても同様である。
本実施の形態によれば、面順次方式の単板式液晶プロジェクタに4点画素シフトを行う画素シフトモジュール5を設け、面順次のRGBサブフィールドとして、画素シフトモジュール5により、サブフィールド毎に画像光の偏光状態に応じて4点画素シフトし、そのうちの2点にL画像を、残りの2点にR画像を割り当てて、LRの画像を、偏光状態を異ならせて2点画素シフトしてスクリーン300に投影し、その投影像を、偏光メガネ400を用いて観察するようにしたので、第1実施の形態と同様に、小型かつ安価にできて、より臨場感のある高精細な立体画像を観察することができるとともに、種々の立体用映像信号に対応することができ、汎用性に優れた立体画像表示装置を実現することができる。
(第3実施の形態)
図15は、本発明の第3実施の形態に係る立体画像表示装置の動作を示すタイミングチャートである。本実施の形態では、図11に示した立体画像表示装置210において、1サブフィールドを180Hzとして、1フレーム(60Hz)で3点画素シフトを行うようにしたものである。
図15において、(a)は画素シフトによる画素位置を、(b)は表示素子1mの切り換え波形を、(c)は第1偏光スイッチング液晶2aの切り換え波形を、(d)は第2偏光スイッチング液晶2bの切り換え波形を、それぞれ示している。これらは、画素シフトを行う1サブフィールドが180Hzとなる以外は、図13に示したタイミングチャートと同じである。
本実施の形態では、1サブフィールドを180Hzとして、1フレーム(60Hz)で3点画素シフトを行うようにしたので、画素シフト手段である画素シフトモジュール5を構成する第1偏光スイッチング液晶2aおよび第2偏光スイッチング液晶2bとして、応答速度の低い(例えば、540Hz)、安価なものを用いることができる。
(第4実施の形態)
図16は、本発明の第4実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。本実施の形態の立体画像表示装置220は、光源としてLEDを用いた単板面順次式のプロジェクタの構成を有するものである。以下、上記実施の形態と同様である部分については、同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
この立体画像表示装置220は、図11に示した立体画像表示装置210において、光源やカラーホイールで構成される照明部を、LEDを用いた構成に変更したものとなっている。
すなわち、照明部は、赤色LED71r,緑色LED71g,青色LED71bを有して構成される光源部71と、第1照明光学系72と、インテグレータ73と、マルチPBS等で構成されるPS変換素子74と、上述した第2照明光学系66と、を有して構成されている。
光源部71は、光源駆動回路47により制御されるようになっており、この光源駆動回路47は、照明色切換制御部77を介してタイミング演算制御部43に接続されている。 その他の構成については、図11に示した第2実施の形態とほぼ同様である。
このように、本実施の形態においては、光源部71にLEDを用いており、このLEDは、一般に応答速度が速い。したがって、光源部71の各色のLEDを順次発光させて表示素子1mを照明することにより、第2実施の形態や第3実施の形態で説明したと同様にして、立体画像を表示することができる。
図17は、本実施の形態による立体画像表示装置220の動作を示すタイミングチャートである。図17において、(a)は光源部71の駆動波形を、(b)は表示素子1mの切り換え波形を、(c)は第1偏光スイッチング液晶2aの切り換え波形を、(d)は第2偏光スイッチング液晶2bの切り換え波形を、(e)は基準信号を、(f)は画素シフトによる画素位置を、それぞれ示している。
以下、光源部71にLEDを用いたことにより異なる点について、主として説明する。
光源部71は、RGB各色を発光するLEDの発光強度を調整することにより、ホワイトバランスをとるように構成されている。したがって、本実施の形態においては、RGBの表示時間の割合は均等となっている。
タイミング演算制御部43および照明色切換制御部77は、表示素子1mがRの情報を表示するのに合わせて赤色LED71rを発光し、表示素子1mがGの情報を表示するのに合わせて緑色LED71gを発光し、表示素子1mがBの情報を表示するのに合わせて青色LED71bを発光するように、発光タイミングを制御している。
さらに、タイミング演算制御部43および照明色切換制御部77は、各色LEDの発光のタイミングが、画素シフトモジュール5の偏光スイッチング液晶2a,2bのスイッチング期間以外に入るように制御している。特に、LEDは、インパルス的な発光を行わせることにより、瞬間的な光量を得られることが知られている。そこで、このようなLEDの特性を利用して、駆動波形をインパルス化し、偏光スイッチング液晶2a,2bのスイッチング期間以外に発光させるようにすることが望ましい。
なお、本実施の形態では、LEDを用いて、画面全域への照明光の照明色を一括で切り換えるようにしているが、これに限るものではない。画面全域への照明光の照明色を一括で切り換えることができる部材として、例えば、RGB各波長域の内の所望の波長域の光のみを通過させる液晶シャツタがある。
この液晶シャツタは、R波長域の光のみの偏光方向を制御する波長選択性偏光ローテータと、G波長域の光のみの偏光方向を制御する波長選択性偏光ローテータと、B波長域の光のみの偏光方向を制御する波長選択性偏光ローテータと、偏光板と、を組み合わせて構成されている。そして、例えばR波長域の光のみを偏光板を透過可能な偏光方向に制御し、G波長域の光およびB波長域の光を偏光板を透過不可能な偏光方向に制御することにより、入射した白色光の内の赤色光のみを通過させる液晶シャツタとして機能するようになっている。白色光の内の緑色光のみを通過させるとき、および白色光の内の青色光のみを通過させるときも、同様に行うことができる。このような液晶シャツタは、具体的には、カラーリンク社のカラースイッチという名称の製品がある。したがって、こうした液晶シャツタを用いて、画面全域をRGBの面順次に切り換えるように構成しても構わない。
また、光源部71は、LEDに限らず、LD(レーザ)を用いて構成することもできる。
本実施の形態によれば、上述した実施の形態とほぼ同様の効果を奏するとともに、表示素子1mを画面全部が一括で切り換わるものとし、偏光スイッチング液晶も画面全部が一括で切り換わる(スイッチングする)ものとし、これらに加えてさらに、画面全域の照明色が一括で切り換わるようにしたので、偽色と混色とを少なくすることができる。特に、光源として上述したようなLEDを用いた場合には、上述したインパルス発光を行わせるようにすることで、極めて偽色と混色とを少なくすることができる。
(第5実施の形態)
図18は、本発明の第5実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。本実施の形態の立体画像表示装置230は、カラーホイールを用いた2板式の液晶プロジェクタの構成を有するものである。以下、上記実施の形態と同様である部分については、同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
なお、図18においては、電気的な構成の図示を省略しているが、以下の説明では、図1に示したような3板式における電気的な構成や、図11,図16に示したような単板式における電気的な構成などを必要に応じて適宜引用して説明することにする。
照明部は、図11に示した構成とほぼ同様に、超高圧水銀ランプを用いた光源21とリフレクタ22とを含む光源部20と、インテグレータロッド61と、照明色切換部62Aと、第1照明光学系63と、絞り64と、PS変換素子65と、第2照明光学系66と、を照明光が通過する光路上に、この順に配列して構成されているが、照明色切換部62Aの構成が図11に示した照明色切換部62とは異なっている。
すなわち、本実施の形態における照明色切換部62Aは、マゼンダ(RB)の光のみを通過するようなダイクロイック膜を製膜されたマゼンタ色カラーフィルタ62Amと、イエロー(RG)の光のみを通過するようなダイクロイック膜を製膜されたイエロー色カラーフィルタ62Ayと、を周方向に沿って1組または複数組配置した円盤と、この円盤を回転するためのモータ等の駆動源と、を有して構成された、例えばカラーホイールでなる照明色切換手段である。
また、第2照明光学系66の光路上には、ダイクロイックミラー81が光軸に対して45度傾けて配設されている。このダイクロイックミラー81は、R色の光を透過し、その他の光(G色の光およびB色の光を含む)を反射する特性の膜を形成したものとなっている。
したがって、照明色切換部62A(カラーホイール)が光路上にマゼンタ色カラーフィルタ62Amが位置する状態であるときには、光源からの白色(RGB)光の内のマゼンダ(RB)の光のみが通過を許容され、ダイクロイックミラー81によって、R色の光が直進するとともに、B色の光が90度方向を変えて反射されることになる。
一方、照明色切換部62A(カラーホイール)が光路上にイエロー色カラーフィルタ62Ayが位置する状態であるときには、光源からの白色(RGB)光の内のイエロー(RG)の光のみが通過を許容され、ダイクロイックミラー81によって、R色の光が直進するとともに、G色の光が90度方向を変えて反射されることになる。
こうして、R色による照明は常時行われ、B色による照明とG色による照明とは交互に面順次に行われることになる。
ダイクロイックミラー81のR光の透過光路上には、ミラー82が光軸に対して45度傾けて配設されている。このミラー82の反射光路上には、R色情報表示用のモノクロの表示素子1mrと、この表示素子1mrを挟み込むように構成された2枚の偏光板1mra,1mrbと、が配設されている。これら2枚の偏光板1mr a,1mrbは、互いの偏光透過軸の方向が直交するクロスニコルで配置されている。
また、ダイクロイックミラー81のGB光の反射光路上には、ミラー83が光軸に対して45度傾けて配設されている。このミラー83の反射光路上には、G色情報とB色情報とを時系列的に順次表示するためのモノクロの表示素子1mgbと、この表示素子1mgbを挟み込むように構成された2枚の偏光板1mgba,1mgbbと、が配設されている。これら2枚の偏光板1mgba,1mgbbも、互いの偏光透過軸の方向が直交するクロスニコルで配置されている。
表示素子1mrを透過した光線と、表示素子1mgbを透過した光線と、が交差する位置には、色合成手段であるダイクロイックプリズム84が配設されている。そして、表示素子1mrからの光線と、表示素子1mgbからの光線とは、同一の偏光方向の光として再び合成され、画素シフトモジュール5へ向けて射出される。
こうして、画素シフトモジュール5で、画素シフトされた光が、投射光学系32を介してスクリーン300へ投影されるようになっている。
このように、本実施の形態における立体画像表示装置230は、単板面順次式の構成と3板式の構成との両方を利用したものとなっている。
なお、本実施の形態では、光源21として超高圧水銀ランプを用いているために、上述したように、Rの輝線の光量が少ない。そこで、GやBと同様の光量をRにおいても得られるように、R色の照明を常時行うように構成したが、これに限るものではない。例えば、被視感度を重視する場合には、G色の照明を常時行うようにし、R色とB色の照明を面順次に行うように構成することも可能である。さらに、何らかの理由でB色を重視する場合には、B色の照明を常時行うようにし、R色とG色の照明を面順次に行うように構成しても構わない。
図19は、本実施の形態による立体画像表示装置230の動作を示すタイミングチャートである。図19において、(a)は光源21の駆動波形を、(b)はGB色面順次照明色を、(c)はR照明色を、(d)はGB用の表示素子1mgbの切り換え波形を、(e)はR用の表示素子1mrの切り換え波形を、(f)は第1偏光スイッチング液晶2aの切り換え波形を、(g)は第2偏光スイッチング液晶2bの切り換え波形を、(h)は基準信号を、(i)は画素シフトによる画素位置を、それぞれ示している。
図19(c)に示すように、R色の照明は常時行われており、R用の表示素子1mrは図19(h)の基準信号で示される240Hz毎に、図19(e)に示すように各画素位置のR色情報を表示する。これに対し、図19(b)に示すように、G色の照明とB色の照明は、照明色切換部62Aにより時系列的に順次行われる。
なお、図19(b)や図19(d)に示すGの表示時間とBの表示時間とは同一ではないが、これは上述したように、光源21の分光特性に基づきホワイトバランス等を考慮して決めたものである。
本実施の形態においても、上述した実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
(第6実施の形態)
図20は、本発明の第6実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。本実施の形態の立体画像表示装置240は、カラーホイールとモノクロ反射型LCDとを用いた単板面順次式の液晶プロジェクタの構成を有するものである。以下、上記実施の形態と同様である部分については、同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
なお、図20においては、電気的な構成の図示を省略しているが、必要な場合には、図11等に示したような電気的な構成を適宜引用して説明することにする。
本実施の形態は、図11に示したような構成における表示素子1mを、全面一括表示型の表示素子たる反射型LCD(LCOS)1m′に変更したものとなっている。
このため、第2照明光学系66からの光は、光軸に対して45度傾けて配設されたミラー91により反射させて、偏光板92を介してPBS(偏光ビームスプリッタ)プリズム93に入射させ、ここでS偏光成分として反射させて、往復の光線の通過でコントラストを確保するためのリターダ94を介して、反射型LCD1m′に入射させて、画像情報に応じて反射させている。
反射型LCD1m′で画像情報に変調された光は、再びリターダ94を介してP偏光としてPBSプリズム93を透過し、偏光板95を介して画素シフトモジュール5に入射し、ここで画素シフトされて投射光学系32によりスクリーン300へ向けて投影される。
立体画像を表示するための動作については、図11に示した第2実施の形態の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。
なお、図20において、PBSプリズム93の入射前と出射後とに設けた偏光板92、95は、偏光純度を向上するためのものである。このように偏光純度を向上することにより、画像のコントラストを向上し、画素シフトにおけるクロストークを防止することが可能となる。したがって、これらの偏光板92、95を設けなくても必要な偏光純度が得られる場合、あるいはコストを削減したい場合、などには、これらを省略することも可能である。
また、図20では、PBS(偏光ビームスプリッタ)をプリズムとして構成した例を示しているが、これに限らず、例えばワイヤグリッド等を用いたPBSミラーなどであっても構わない。
さらに、本実施の形態は、単板面順次式の構成を採用したものとなっているが、図1に示したような3板式の構成や、図18に示したような2板式の構成を採用した場合にも、本実施の形態において説明したような反射型LCDに置き換えて構成することが可能である。したがって、反射型LCDを用いる構成は、単板面順次式に限るものではないことはもちろんである。
本実施の形態によれば、反射型LCDを用いて、上述した実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
(第7実施の形態)
図21は、本発明の第7実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。本実施の形態の立体画像表示装置250は、カラーホイールと鏡面反射型光変調器であるDMD素子とを用いた単板面順次式のプロジェクタの構成を有するものである。以下、上記実施の形態と同様である部分については、同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
なお、図21においては、電気的な構成の図示を省略しているが、以下の説明では、図11等に示した電気的な構成などを必要に応じて適宜引用して説明することにする。
本実施の形態は、図11に示したような構成における表示素子1mを、全面一括表示型の表示素子たるDMD素子1dに変更したものとなっている。DMD素子1dは、通常、照明光として偏光光を用いる必要はない。しかし、本実施の形態では、偏光を利用して画素シフトを行うとともに、立体画像の監察を可能にするため、照明光学系にPS変換素子65を配置している点が、通常のDMDプロジェクタとは大きく異なっている。
すなわち、図21に示すように、第2照明光学系66からの光を、ミラー91で反射させて偏光板92で直線偏光し、その直線偏光を全面一括表示型のDMD素子1dに入射させて、DMD素子1dにより入射光を画像情報に応じて変調して反射させている。
DMD素子1dからの画像情報に変調された光は、偏光板95を介して、画素シフトモジュール5に入射し、ここで画素シフトされて投射光学系32によりスクリーン300へ向けて投影される。
立体画像を表示するための動作については、図11に示した第2実施の形態の場合と同様であるので、ここでは説明を省略する。
なお、図21において、DMD素子1dの入射前と出射後とに設けた偏光板92,95は、上述と同様に、偏光純度を向上するためのものであり、省略することも可能である。
また、本実施の形態は、単板面順次式の構成を採用したものとなっているが、図1に示したような3板式の構成や、図18に示したような2板式の構成を採用した場合にも、本実施形態において説明したようなDMD素子に置き換えて構成することが可能である。したがって、DMD素子を用いる構成は、単板面順次式に限るものではないことはもちろんである。
本実施の形態によれば、DMD素子を用いて、上述した実施の形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
以上、本発明に係る立体画像表示装置の実施の形態について説明したが、立体画像を表示するための立体用映像信号の記録フォーマットには、図2において説明したように種々の形態がある。
(第8実施の形態)
そこで、本発明の第8実施の形態では、上述した各実施の形態において、図22に外観図を示すように、立体画像表示装置260の本体に、立体用映像信号の入力信号方式を選択する駆動方式切換スイッチ201を設けて、例えば、2次元駆動(2D)→LRの立体駆動(3DLR)→RLの立体駆動(3DRL)→2入力立体駆動(3D2IN)のように、各駆動方式をシーケンシャルに切り換え可能にして、入力信号方式に応じた所望の表示駆動方式を選択可能にする。
あるいは、立体画像表示装置260の本体に、装置の機能に関するメニューキー、選択キー、決定キーを有する操作キー202を設け、この操作キー202の操作により、図23に示すように、スクリーン300にメニュー画面を表示して、このメニュー画面から操作キー202の操作により、2D、3D(LR)、3D(RL)、3D(2IN)から入力信号方式に応じた所望の表示駆動方式を選択可能にする。
ここで、2Dにおいては、立体用映像信号が入力された場合に、LもしくはRのいずれか一方の信号のみを選択して2D信号として出力する。また、立体でない通常の映像信号が入力された場合には、L/Rのスイッチングを行わない。すなわち、L/Rスイッチがある場合はそのスイッチ切換をせずに固定とし、アドレスカウンタのタイミング制御でL/Rスイッチングを行う場合には、特にL/Rスイッチにこだわらず、画素シフトタイミングでサンプリングすることで、画素シフトに対応した映像信号のサンプリングを行う。
また、3D(LR)、3D(RL)、3D(2IN)においては、各方式に対応した駆動制御方式に基づいて、立体画素シフト表示駆動制御回路42のタイミング演算制御部43におけるタイミング演算を制御するとともに、画像信号処理部44におけるサンプリング方式を決定する。
このため、電気的構成として、図24に示すように、駆動方式切換回路271を設け、該駆動方式切換回路271により、図23に示した駆動方式切換スイッチ201や操作キー202の操作による駆動方式選択信号を受けて、選択された駆動方式の信号をタイミング演算制御部43および画像信号処理部44に出力する。
タイミング演算制御部43には、選択された駆動方式が3D(2IN)の場合、すなわち2系統にL/Rが分離された立体用映像信号を表示する場合に、画像処理回路41において抽出されたL/Rの垂直同期信号を同期させる同期回路272を設けている。
また、画像信号処理部44には、画像処理回路41からの立体用映像信号のコントラストを補正するコントラスト補正回路273、偽色を補正する偽色補正回路274、駆動方式切換回路271からの駆動方式に応じた信号に基づいて選択的に駆動される画素補間回路275、画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応する立体用映像信号からL画像またはR画像をサンプリングする画素シフト位置サンプリング回路276と、画素シフト位置サンプリング回路276における処理速度や周波数微調整を行うメモリコントローラ277と、立体用映像信号を記憶するビデオメモリ278と、画素シフト位置サンプリング回路276でサンプリングされた映像信号を一時記憶する各サブフィールドに対応する第1メモリ281、第2メモリ282、第3メモリ283、第4メモリ284とを有している。ここで、第1メモリ281は、例えば図19(i)に示した画素位置Aに、第2メモリ282は同じく画素位置Cに、第3メモリ283は同じく画素位置Bに、第4メモリ284は同じく画素位置Dに、それぞれ対応している。
なお、画素シフト位置サンプリング回路276は、第1メモリ281〜第4メモリ284に対応する第1サンプリング回路291〜第4サンプリング回路294を有している。また、コントラスト補正回路273、偽色補正回路274、画素補間回路275、メモリコントローラ277は、必要に応じてラインメモリやフレームメモリを有している。
また、3D(LR)と3D(RL)とを選択的に切換可能とするため、すなわち、入力する立体用映像信号が図2(b)に示したLR信号か、図2(c)に示したRL信号かによって読み出しパターンを選択的に切換可能とするため、画像信号処理部44と表示素子駆動回路45との間に読み出し制御部295を設け、この読み出し制御部295の動作を、駆動方式切換回路271からの駆動方式に応じた信号に基づいて、L/R切換スイッチ296により選択的に制御する。その他の構成については、上述した実施の形態における電気的構成要素と同様である。
以下、各駆動方式について、さらに詳細に説明する。
(2D駆動方式)
図25は、2D駆動方式を説明するための図である。ここでは、立体用映像信号として、図25(a)に示すように、1フレームが4サブフィールドからなり、奇数サブフィールドにL画像、偶数サブフィールドにR画像が交互に記録されている場合において、図25(b)に示す順序で4点画素シフトを行う場合を例にとって説明する。なお、図25(a)は、各サブフィールドにRGBの映像信号が面順次で含まれている単板式の立体画像表示装置に対応している。
この場合の2D駆動方式としては、例えば、図25(a)に示すように、第1サブフィールドおよび第3サブフィールドでL画像のみをサンプリングして、図25(c)に示すように、画素位置A,Cで第1サブフィールドの同じ画素を2度表示し、画素位置B,Dで第3サブフィールドの同じ画素を2度表示する場合、あるいは、図25(d)に示すように、画素位置A,Bで第1サブフィールドおよび第3サブフィールドの画像を表示し、画素位置D,Cでは第2サブフィールドおよび第4サブフィールドにおける画像を表示しない場合がある。なお、図25では、G画像について示しているが、R画像およびB画像についても同様である。
図25(c)に示すように表示する場合には、図24において、駆動方式切換回路271からの駆動方式に対応する制御信号に基づいて、画像信号処理部44の画素シフト位置サンプリング回路276における第1サンプリング回路291および第3サンプリング回路293を有効にし、第2サンプリング回路292および第4サンプリング回路294を無効にして、第1サンプリング回路291でサンプリングした第1サブフィールドでのサンプリング信号を、第1メモリ281および第2メモリ282に並列に供給し、第3サンプリング回路293でサンプリングした第3サブフィールドでのサンプリング信号を、第3メモリ283および第4メモリ284に並列に供給する。
このようにして、第1サブフィールドおよび第3サブフィールドでL画像のみをサンプリングして、図25(c)に示したように、画素位置A,Cに第1サブフィールドの同じ画素を2度表示し、画素位置B,Dに第3サブフィールドの同じ画素を2度表示する。
また、図25(d)に示すように表示する場合には、図24において、駆動方式切換回路271からの駆動方式に対応する制御信号に基づいて、画像信号処理部44の画素シフト位置サンプリング回路276における第1サンプリング回路291および第3サンプリング回路293を有効にし、第2サンプリング回路292および第4サンプリング回路294を無効にして、第1サンプリング回路291でサンプリングした第1サブフィールドでのサンプリング信号は第1メモリ281にのみ供給し、第3サンプリング回路293でサンプリングした第3サブフィールドでのサンプリング信号は第3メモリ283にのみ供給する。
このようにして、第1サブフィールドおよび第3サブフィールドでL画像のみをサンプリングして、図25(d)に示したように、第1サブフィールドの画素を画素位置Aに表示し、第3サブフィールドの画素を画素位置Bに表示する。なお、図25(c)および(d)の表示においては、画像信号処理部44の画素補間回路275は無効とし、また、読み出し制御部295は無効として、画像信号処理部44からの読み出しパターンを切り換えることなく表示素子駆動回路45に出力する。
また、他の2D駆動方式として、例えば図26(a)に示すように、1フレームが4サブフィールドからなり、奇数サブフィールドにL画像、偶数サブフィールドにR画像が交互に記録されている立体用映像信号(原信号)から、例えばL画像を表示するに際して、図26(b)に示すように、第2サブフィールドおよび第4サブフィールドのR画像を、左右の隣接L画素からL画像に補間し、この補間後のL画像の各サブフィールドから画素シフト位置に応じてアドレスの信号をサンプリングして、図26(c)に示すように表示する場合がある。なお、図26は、G画像について示しているが、他のR画像およびB画像についても同様である。
この場合には、図24において、駆動方式切換回路271からの駆動方式に対応する制御信号に基づいて、画像信号処理部44の画素補間回路275を有効にし、これにより画素補間回路275において、L用の第2サブフィールドおよび第4サブフィールドの画像を、第1サブフィールドおよび第3サブフィールドの画像の隣接画素を用いた画素補間により算出して、元のR用の第2サブフィールドおよび第4サブフィールドの画像を置き換える。これにより、画素シフト位置サンプリング回路276において、各サブフィールドの画像をサンプリングして対応する第1メモリ281〜第4メモリ284に記憶して、図26(c)に示したように画素シフトして表示する。
このように、第2サブフィールドおよび第4サブフィールドのR画像を、左右の隣接L画素からL画像に補間して、4点画素シフト表示すれば、2Dの解像度を高めることができる。なお、画素補間回路275における補間処理は、例えば、公知のニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法、双一次補間法等により行うことができる。
(3D(LR)駆動方式)
図27は、3D(LR)駆動方式を説明するための図である。立体用映像信号が、図27(a)に示すように、1フレームが4サブフィールドからなり、奇数サブフィールドにL画像、偶数サブフィールドにR画像が交互に記録されている場合において、3D(LR)駆動方式が選択された場合には、例えば、図27(b)に示すように、画素位置Aに第1サブフィールドのL画素を表示し、画素位置Cに第2サブフィールドのR画素を表示し、画素位置Bに第3サブフィールドのL画素を表示し、画素位置Dに第4サブフィールドのR画素を表示する。なお、図27は、G画像について示しているが、他のR画像およびB画像についても同様である。
この場合には、図24において、駆動方式切換回路271からの3D(LR)駆動方式に対応する制御信号に基づいて、画像信号処理部44の画素補間回路275および読み出し制御部295は無効として、画像信号処理部44の画素シフト位置サンプリング回路276の第1サンプリング回路291〜第4サンプリング回路294で、第1サブフィールド〜第4サブフィールドの画像をサンプリングし、これらサンプリングした画像を対応する第1メモリ281〜第4メモリ284を介して表示素子駆動回路45へ供給する。
(3D(RL)駆動方式)
図28は、3D(RL)駆動方式を説明するための図である。立体用映像信号が、図28(a)に示すように、1フレームが4サブフィールドからなり、奇数サブフィールドにR画像、偶数サブフィールドにL画像が交互に記録されている場合において、3D(RL)駆動方式が選択された場合には、例えば、第1サブフィールドと第2サブフィールドとを反転するとともに、第3サブフィールドと第4サブフィールドとを反転して、図28(b)に示すように、3D(LR)の場合と同様に、第1フィールドで画素位置Aに元の第2サブフィールドのL画素を表示し、第2サブフィールドで画素位置Cに元の第1サブフィールドのR画素を表示し、第3サブフィールドで画素位置Bに元の第4サブフィールドのL画素を表示し、第4サブフィールドで画素位置Dに元の第3サブフィールドのR画素を表示する。なお、図27は、G画像について示しているが、他のR画像およびB画像についても同様である。
この場合には、図24において、駆動方式切換回路271からの3D(RL)駆動方式に対応する制御信号に基づいて、画像信号処理部44の画素補間回路275は無効とし、読み出し制御部295は有効として、画像信号処理部44の画素シフト位置サンプリング回路276の第1サンプリング回路291〜第4サンプリング回路294で、第1サブフィールド〜第4サブフィールドの画像をサンプリングし、これらサンプリングした画像を対応する第1メモリ281〜第4メモリ284に一旦格納して、第2メモリ282の読み出し信号を画素位置Aに、第1メモリ281の読み出し信号を画素位置Cに、第4メモリ284の読み出し信号を画素位置Bに、第3メモリ283の読み出し信号を画素位置Dに、それぞれ供給して表示する。
なお、立体映像信号が、図27(a)に示す記録方式の場合において、3D(RL)駆動方式が選択された場合には、読み出し制御部295が有効となって、図27(b)においてLRが反転して表示されることになる。同様に、立体映像信号が、図28(a)に示す記録方式の場合において、3D(LR)駆動方式が選択された場合には、読み出し制御部295が無効となって、図28(b)においてLRが反転して表示されることになる。
なお、L/R切り換えスイッチ296および読み出し制御部295を設ける代わりに、第1サンプリング回路291でのサンプリング信号を第2メモリ282に、第2サンプリング回路292でのサンプリング信号を第1メモリ281に、第3サンプリング回路293でのサンプリング信号を第4メモリ284に、第4サンプリング回路294でのサンプリング信号を第3メモリ283に、それぞれ記憶して、第1メモリ281から第4メモリ284を順番に読み出して、LRを反転して表示することもできる。
(3D(2IN)駆動方式)
図29は、3D(2IN)駆動方式を説明するための図である。立体用映像信号が、図29(a)に示すように、1フレームが4サブフィールドからなり、2系統にL/Rが分離されて記録されている場合において、3D(2IN)駆動方式が選択された場合には、例えば、図29(b)に示すように、画素位置AにL信号の第1サブフィールドの画素を表示し、画素位置CにR信号の第2サブフィールドの画素を表示し、画素位置BにL信号の第3サブフィールドの画素を表示し、画素位置DにR信号の第4サブフィールドの画素を表示する。なお、図29は、G画像について示しているが、他のR画像およびB画像についても同様である。
この場合には、図24において、駆動方式切換回路271からの3D(2IN)駆動方式に対応する制御信号に基づいて、タイミング演算制御部43の同期回路272で、画像処理回路41からのL/Rの垂直同期信号を同期させ、その同期信号に基づいて画像信号処理部44の画素シフト位置サンプリング回路276において、第1サンプリング回路291でL信号の第1サブフィールドの画素をサンプリングし、第2サンプリング回路292でR信号の第2サブフィールドの画素をサンプリングし、第3サンプリング回路293でL信号の第3サブフィールドの画素をサンプリングし、第4サンプリング回路294でR信号の第4サブフィールドの画素をサンプリングして、それぞれ対応する第1メモリ281〜第4メモリ284に一旦格納して、第1メモリ281の読み出し信号を画素位置Aに、第2メモリ282の読み出し信号を画素位置Cに、第3メモリ283の読み出し信号を画素位置Bに、第4メモリ284の読み出し信号を画素位置Dに、それぞれ供給して表示する。なお、この場合、画像信号処理部44の画素補間回路275および読み出し制御部295は無効とする。
図30は、本発明に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの一例の概略構成を示す図である。この立体画像観察システムは、画像信号出力装置100と、該映像信号出力装置100からの立体用映像信号を入力して高解像度立体画像を投影表示するフロント投影型の立体画像表示装置270と、該立体画像表示装置270による画像を投影するスクリーン300と、該スクリーン300に投影された画像を立体映像として視認するための偏光メガネ400とを有しており、観察者(図示せず)は偏光メガネ400をかけて立体画像表示装置270側からスクリーン300に投影された画像を観察するようになっている。
立体画像表示装置270は、光学的な構成として、画像表示ユニット279、上述した画素シフト手段を構成する画素シフトモジュール5および投影手段を構成する投射光学系32を有しており、画像表示ユニット279には、上述したような光源手段、色分離手段、空間変調手段等が含まれている。また、立体画像表示装置270は、電気的な構成として、上述した画像処理回路41および立体画素シフト表示駆動制御回路42を有している。
図31は、本発明に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの他の例の概略構成を示す図である。この立体画像観察システムは、画像信号出力装置100と、該映像信号出力装置100からの立体用映像信号を入力して高解像度立体画像を投影表示するリア投影型の立体画像表示装置280と、該立体画像表示装置280に表示され画像を立体映像として視認するための偏光メガネ400とを有しており、観察者(図示せず)は偏光メガネ400をかけて立体画像表示装置280に向かって、該立体画像表示装置280に表示された画像を観察するようになっている。
立体画像表示装置280は、光学的な構成として、図30と同様に、画像表示ユニット279、画素シフトモジュール5および投射光学系32を有している他、投射光学系32を経て投影される画像を表示するスクリーン301を有している。なお、投影光学系32は、画像表示ユニット279に表示された画像を拡大する光路長を稼ぐため、複数の投影レンズ311,312および複数の反射ミラー321,322を有している。また、立体画像表示装置280は、電気的な構成として、図30と同様に、画像処理回路41および立体画素シフト表示駆動制御回路42を有している。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、表示素子は、LCDやLCOS、DMDに限らず、高速応答液晶表示素子(強誘電)や、照明系と表示系が一体となった高速応答のできる自発光タイプの表示素子(OLED)などを用いることもできる。また、画素シフトは、4点画素シフトに限らず、2点画素シフトとすることもできる。
本発明の第1実施の形態に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの概略構成を示す図である。 図1に示す画像信号出力装置における立体用映像信号の記録フォーマット例を示す図である。 図1に示す画素シフトモジュールの構成および4点画素シフトを説明するための図である。 図1に示す画素シフトモジュールのG光のシフト動作を説明するための図である。 図1に示す画素シフトモジュールのRB光のシフト動作を説明するための図である。 図1に示す画素シフトモジュールによる4点画素シフトにおけるG光とRB光との画素位置をグラフ化して示す図である。 4点画素シフトによる順次の画素配列状態を示す図である。 4点画素シフトの各画素位置へのLR画像の表示態様を説明するための図である。 第1実施の形態の一例の動作を示すタイミングチャートである。 第1実施の形態の他の動作例を説明するための図である。 本発明の第2実施の形態に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの概略構成を示す図である。 図11に示す画素シフトモジュールのシフト動作を説明するための図である。 第2実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。 第2実施の形態の動作を説明するための図である。 本発明の第3実施の形態に係る立体画像表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第4実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。 第4実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第5実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。 第5実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第6実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第7実施の形態に係る立体画像表示装置の概略構成を示す図である。 本発明の第8実施の形態に係る立体画像表示装置の外観図である。 第8実施の形態によるスクリーンへのメニュー画面の表示例を示す図である。 第8実施の形態による電気的構成の要部を示すブロック図である。 第8実施の形態による2D駆動方式を説明するための図である。 第8実施の形態による2D駆動方式を説明するための図である。 第8実施の形態による3D(LR)駆動方式を説明するための図である。 第8実施の形態による3D(RL)駆動方式を説明するための図である。 第8実施の形態による3D(2IN)駆動方式を説明するための図である。 本発明に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの一例の概略構成を示す図である。 本発明に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの他の例の概略構成を示す図である。 第1実施の形態の変形例に係る立体画像表示装置を用いる立体画像観察システムの概略構成を示す図である。 図32に示す立体画像表示装置によるLR画像の表示動作を示す図である。 図32に示す立体画像表示装置によるLR画像の表示動作を示す図である。 図32に示す立体画像表示装置によるLR画像の表示動作を示す図である。
符号の説明
1,1r,1g,1b,1m,1mr,1mgb 表示素子
1ra,1rb,1ga,1gb,1ba,1bb,1ma,1mb,1mra,1mrb,1mgba,1mgbb 偏光板
1m′ 反射型LCD(LCOS)
1d DMD素子
2a,2b 偏光スイッチング液晶
3a,3b 第1複屈折板
5 画素シフトモジュール
11 PS変換素子
12 第3偏光スイッチング液晶
20 光源部
21 光源
22 リフレクタ
23 フライアイレンズ
24 PS変換素子
25,26,27 ダイクロイックミラー
28,29 ミラー
31 クロスプリズム
32 投射光学系
41 画像処理回路
42 立体画素シフト表示駆動制御回路
43 タイミング演算制御部
44,44A 画像信号処理部
45,45A 表示素子駆動回路
46 偏光スイッチング液晶駆動回路
47 光源駆動回路
61 インテグレータロッド
62,62A 照明色切換部
62Am マゼンタ色カラーフィルタ
62Ay イエロー色カラーフィルタ
63,66 照明光学系
64 絞り
65 PS変換素子
67 照明色切換駆動部
71r 赤色LED
71g 緑色LED
71b 青色LED
71 光源部
72 照明光学系
73 インテグレータ
74 PS変換素子
77 照明色切換制御部
81 ダイクロイックミラー
82,83 ミラー
84 ダイクロイックプリズム
91 ミラー
92,95 偏光板
93 PBS(偏光ビームスプリッタ)プリズム
94 リターダ
100 画像信号出力装置
200,200′,210,220,230,240,250,260,270,280 立体画像表示装置
201 駆動方式切換スイッチ
202 操作キー
271 駆動方式切換回路
272 同期回路
273 コントラスト補正回路
274 偽色補正回路
275 画素補間回路
276 画素シフト位置サンプリング回路
277 メモリコントローラ
278 ビデオメモリ
281,282,283,284 メモリ
291,292,293,294 サンプリング回路
295 読み出し制御部
296 L/R切換スイッチ
300,301 スクリーン
311,312 投影レンズ
321,322 反射ミラー
400 偏光メガネ

Claims (5)

  1. 少なくとも左目用映像信号および右目用映像信号を含む立体用映像信号を入力して画像を表示する空間変調手段と、
    前記空間変調手段の変調タイミングに同期して、該空間変調手段からの画像光の位置シフト制御を当該画像光の偏光状態に基づいて行う画素シフト手段と、
    前記画素シフト手段による位置シフト制御によってシフトする画素位置に対応して、前記立体用映像信号から左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングして前記空間変調手段に入力する映像サンプリング制御手段と、
    を備えることを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 前記立体用映像信号は、左目用映像信号および右目用映像信号が混在する映像信号であり、
    前記映像サンプリング制御手段は、前記空間変調手段の変調タイミングに同期して、左目用画素位置および右目用画素位置のそれぞれのアドレスを指定して、前記立体用映像信号から対応するアドレスの左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示装置。
  3. 前記立体用映像信号は、左目用映像信号および右目用映像信号が分離された映像信号であり、
    前記映像サンプリング制御手段は、左目用映像信号および右目用映像信号を同期させ、前記空間変調手段の変調タイミングに同期して、前記画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応する左目用画素位置および右目用画素位置のそれぞれのアドレスを指定し、その指定されたアドレスに応じて左目用映像信号または右目用映像信号を切り換えて、対応するアドレスの左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示装置。
  4. 前記空間変調手段は、複数の色の画像を表示する複数の空間変調素子と、これら複数の空間変調素子で変調された画像光の光路を光学的に合成する光路合成素子とを有し、
    前記立体用映像信号は、1つのフレームが、n/2個(nは偶数)左目用映像信号であるサブフィールドと、n/2個の右目用映像信号であるサブフィールドとからなる信号であり、
    前記映像サンプリング制御手段は、前記画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応するサブフィールドから、左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像表示装置。
  5. 前記空間変調手段は、モノクロの画像を表示する単一の空間変調素子と、この空間変調素子に入射する光源からの照明光を色光に変換する複数の色からなるカラーホイールと、このカラーホイールを前記立体用映像信号に基づいて回転駆動するカラーホイール制御部とを有し、
    前記立体用映像信号は、1つのフレームが、n/2個(nは偶数)左目用映像信号であるサブフィールドと、n/2個の右目用映像信号であるサブフィールドとからなる信号であり、
    前記映像サンプリング制御手段は、前記画素シフト手段によりシフトする画素位置に対応するサブフィールドから、前記カラーホイールで変換された色光に応じた左目用映像信号または右目用映像信号をサンプリングすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像表示装置。
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