JP2005113878A - ロータリーコンプレッサ - Google Patents
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Abstract
【目的】 密閉容器の大きさを変えることなく吐出消音室の容積を拡大して吐出ガスの脈動で発生する騒音を低減させるロータリーコンプレッサを提供する。
【構成】 密閉容器12内に設けた駆動要素14と、この駆動要素14により駆動される回転圧縮要素とを備える。回転圧縮要素を構成するためのシリンダと、このシリンダの開口面を閉塞する支持部材54と、この支持部材54内に形成され、シリンダ内部と連通する吐出消音室62と、支持部材54に取り付けられ、吐出消音室62のシリンダとは反対側の開口部を閉塞するカバー66とを備える。カバー66に、シリンダ内から吐出消音室62内に吐出された冷媒を密閉容器12外に吐出するための吐出通路66Aを形成する。
【選択図】 図1
【構成】 密閉容器12内に設けた駆動要素14と、この駆動要素14により駆動される回転圧縮要素とを備える。回転圧縮要素を構成するためのシリンダと、このシリンダの開口面を閉塞する支持部材54と、この支持部材54内に形成され、シリンダ内部と連通する吐出消音室62と、支持部材54に取り付けられ、吐出消音室62のシリンダとは反対側の開口部を閉塞するカバー66とを備える。カバー66に、シリンダ内から吐出消音室62内に吐出された冷媒を密閉容器12外に吐出するための吐出通路66Aを形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素により駆動される回転圧縮要素を備えて成るロータリーコンプレッサに関するものである。
従来よりこの種ロータリーコンプレッサ、特に、内部中間圧型多段圧縮式のロータリーコンプレッサは、圧縮機構部を構成する第1の回転圧縮要素の吸込ポートから冷媒ガスがシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により圧縮されて中間圧となりシリンダの高圧室側より吐出ポート、吐出消音室を経て密閉容器内に吐出される。そして、この密閉容器内の中間圧のガスは第2の回転圧縮要素の吸込ポートからシリンダの低圧室側に吸入され、ローラとベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧のガスとなり、高圧室側より吐出ポート、上部支持部材に形成され吐出ガスの脈動を低減させて騒音を小さくする吐出消音室を経て冷媒吐出用の配管から外部に吐出される(特許文献1参照)。
一方、第1及び第2の回転圧縮要素の構成は、上部支持部材、第2の回転圧縮要素、中間仕切板、第1の回転圧縮要素、下部支持部材を順番に配置し、上部に上カバー、下部に下カバーを設け、上カバー及び下カバーと共に複数本の締付ボルト・・・によって一体的に固定されている。即ち、第1及び第2の回転圧縮要素は、上部支持部材の上カバー側から周囲を複数本の締付ボルト・・・によって固定している。これらの締付ボルト・・は回転軸の周囲に所定の間隔で固定されている。
ここで、上部支持部材を図6に示している。78A、78B、78C、78Dはボルト孔で回転軸16を中心にして周囲に所定の間隔を存して設けられている。これらはボルト孔78A、78B、78C、78Dの順に半時計方向廻りに設けられている。上部支持部材154には凹陥形成された凹陥部154Aが設けられており、この凹陥部154Aを図示しない上カバーで閉塞することにより吐出ガスの脈動で発生する騒音を低減させる吐出消音室を形成している。
該凹陥部154Aは、各ボルト孔78A、78B、78C、78Dを避けて上部支持部材154の外径近傍まで凹陥させた四つ葉のクローバ状に凹陥形成されており、ボルト孔78C、78D間には、図示しない冷媒吐出用の配管及びカラーを嵌合するための嵌合孔160が設けられている。この嵌合孔160は冷媒吐出用の配管を所定の強度で保持固定するため周囲端から凹陥部154Aまで所定の距離が設けられていた。このため、凹陥部154Aの容積はその分縮小されていた。尚、70はシリンダ38の吐出ポートで図示しない板バネにて構成された吐出弁で開閉自在に閉塞される。
しかしながら、上部支持部材154に冷媒吐出用の配管(カラー)を挿入するための嵌合孔160を設けていたため、嵌合のための寸法を上部支持部材154に確保するために凹陥部154Aを拡大することができず、どうしても吐出消音室の容積を大きくできなかった。このため、吐出ガスの脈動で発生する騒音を効果的に低減させられないという問題があった。
即ち、本発明のロータリーコンプレッサは、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素により駆動される回転圧縮要素を備えて成るものであって、回転圧縮要素を構成するためのシリンダと、このシリンダの開口面を閉塞する支持部材と、この支持部材内に形成され、シリンダ内部と連通する吐出消音室と、支持部材に取り付けられ、吐出消音室のシリンダとは反対側の開口部を閉塞するカバーとを備え、このカバーに、シリンダ内から吐出消音室内に吐出された冷媒を密閉容器外に吐出するための吐出通路を形成したことを特徴とする。
また、請求項2の発明のロータリーコンプレッサは、上記に加えて、カバー内に吐出消音室と連通するカバー側吐出消音空間を形成したことを特徴とする。
また、請求項3の発明のロータリーコンプレッサは、請求項2に加えて、カバー側吐出消音空間と仕切られた状態で、吐出通路を吐出消音室に連通させたことを特徴とする。
以上詳述した如く本発明によれば、密閉容器内に駆動要素と、この駆動要素により駆動される回転圧縮要素を備えて成るものであって、回転圧縮要素を構成するためのシリンダと、このシリンダの開口面を閉塞する支持部材と、この支持部材内に形成され、シリンダ内部と連通する吐出消音室と、支持部材に取り付けられ、吐出消音室のシリンダとは反対側の開口部を閉塞するカバーとを備え、このカバーに、シリンダ内から吐出消音室内に吐出された冷媒を密閉容器外に吐出するための吐出通路を形成したので、支持部材内に形成した吐出消音室の容積を拡大しても、冷媒吐出用の配管を取り付けるための取り付け寸法を確保できる。これにより、吐出ガスの脈動で発生する騒音を効果的に低減させることができるようになるものである。
また、請求項2の発明によれば、上記に加えて、カバー内に吐出消音室と連通するカバー側吐出消音空間を形成したので、吐出消音室の容積を更に拡大することができる。これにより、吐出ガスの脈動で発生する騒音の一層の低減を図ることが可能となる。
また、請求項3の発明によれば、請求項2に加えて、カバー側吐出消音空間と仕切られた状態で、吐出通路を吐出消音室に連通させたので、シリンダから吐出通路までの距離を延長することができる。これにより、吐出ガスの脈動をより一層低減させ、吐出ガスの消音効果を著しく増大させることができるようになるものである。
本発明は、ロータリーコンプレッサの密閉容器の大きさを変えることなく吐出消音室の容積を拡大して吐出ガスの脈動で発生する騒音を低減させることを特徴とする。吐出消音室の消音効果を増大させるという目的を、シリンダ内から吐出消音室内に吐出された冷媒を密閉容器外に吐出するための吐出通路をカバーに形成することにより実現した。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明のロータリーコンプレッサの実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備えた内部中間圧型多段(2段)圧縮式ロータリーコンプレッサ10の縦断側面図である。尚、各図において図6と同一符号で示すものは同一とする。
この図において、10は二酸化炭素(CO2)を冷媒として使用する内部中間圧型多段圧縮式ロータリーコンプレッサで、この多段圧縮式ロータリーコンプレッサ10は鋼板からなる円筒状の密閉容器12と、この密閉容器12の内部空間の上側に配置収納された駆動要素14及びこの駆動要素14の下側に配置され、駆動要素14の回転軸16により駆動される第1の回転圧縮要素32(1段目)及び第2の回転圧縮要素34(2段目)からなる回転圧縮機構部18にて構成されている。
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、駆動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されている。エンドキャップ12Bの上面中心には円形の取付孔12Dが形成されており、この取付孔12Dには駆動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
駆動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に取り付けられたステータ22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ24とからなる。このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる前記回転軸16に固定されている。
ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成され、この積層体30内に永久磁石MGを埋設して構成されている。
前記第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34との間には中間仕切板36が狭持されている。即ち、回転圧縮機構部18の第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36と、この中間仕切板36の上下に配置された上側のシリンダ38、下側のシリンダ40と、180度の位相差を有して回転軸16に設けた上下の偏心部42、44に嵌合されて上下のシリンダ38、40内を偏心回転する上下のローラ46、48と、図示しないスプリングと背圧により付勢されて先端をこれら上下のローラ46、48にそれぞれ当接させ、上下のシリンダ38、40内をそれぞれ低圧室側と高圧室側に区画する上下のベーン(図示せず)と、シリンダ38の上側の開口面及びシリンダ40の下側の開口面を閉塞して回転軸16の軸受けを兼用する支持部材としての上部支持部材54及び下部支持部材56にて構成されている。
上部支持部材54及び下部支持部材56には、図示しないが吸込ポートにて上下のシリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路58、60と、一部を凹陥させた後述する凹陥部54A(下部支持部材56側は図示せず)を形成し、この凹陥部54Aを上カバー66、下カバー68にて閉塞することにより形成される吐出消音室62、64とが設けられている。該上部支持部材54は円筒状の密閉容器12内周に沿った形状に形成されると共に、駆動要素14側に供給された潤滑油としてのオイルを下流させるため一部が切り欠かれ、上部支持部材54上下の密閉容器12内を連通している。
ここで、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を構成するには、上部支持部材54、第2の回転圧縮要素34、中間仕切板36、第1の回転圧縮要素32、下部支持部材56を順番に配置し、上カバー66および下カバー68と共に複数本の締付ボルト・・・78によって一体的に固定されている。即ち、第1及び第2の回転圧縮要素32、34は、上部支持部材54の上カバー66側から周囲を複数本の締付ボルト78・・・によって固定している。これらの締付ボルト78・・は回転軸16の周囲4に所定の間隔で固定されている。
尚、吐出消音室64と密閉容器12内とは、上下のシリンダ38、40や中間仕切板36を貫通する図示しない連通路にて連通されており、連通路の上端には中間吐出管(図示せず)が立設され、この中間吐出管から第1の回転圧縮要素32で圧縮された中間圧の冷媒が密閉容器12内に吐出される。
そして、この場合冷媒としては地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である前述した二酸化炭素(CO2)を使用し、潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキルグリコール)等既存のオイルが使用される。
密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路58、60及び上カバー66の側面に対応する位置に、スリーブ141、142及び143がそれぞれ溶接固定されると共に、上カバー66の上側に対応する位置(この場合、駆動要素14の下端に略対応する位置)にスリーブ(図示せず)がそれぞれ溶接固定されている。
そして、スリーブ141内にはシリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端(実際にはカラー)が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端はシリンダ38の吸込通路60と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の上側を通過して駆動要素14の下端に略対応する位置に設けられた前記図示しないスリーブに至り、他端はこのスリーブ内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
また、スリーブ142内にはシリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端(実際にはカラー)が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端はシリンダ40の吸込通路58と連通する。
前記上カバー66には、スリーブ143に対応する位置にて開口し、吐出消音室62内に連通する吐出通路66Aが形成されている。この上カバー66は、スリーブ143から挿入される冷媒吐出管96に連通するカラーCを嵌合挿入して接続可能な肉厚にて構成されており、吐出通路66Aは上カバー66の肉厚内に孔が彫り込まれることにより形成されている。即ち、上カバー66にはスリーブ143側から回転軸16方向に延在し、そこで下方に折れ曲がって吐出消音室62まで延在する吐出通路66Aが形成されている。
そして、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒吐出管96の一端はカラーCを介して上カバー66に形成された吐出通路66A内を通って吐出消音室62内に連通する。即ち、カラーCは従来の如く上部支持部材54内を通らずに上カバー66に形成した吐出通路66A内を通って吐出消音室62に開口することにより、冷媒吐出管96内と吐出消音室62内とを連通している。そして、シリンダ38内から吐出消音室62内に吐出された冷媒は吐出通路66A内からスリーブ143内を通り冷媒吐出管96内を通って密閉容器12外に吐出される。
一方、上部支持部材54の外周近傍には前記締付ボルト78を挿入するための複数のボルト孔78A、78B、78C、78Dが回転軸16を中心にして周囲に所定の間隔を存して設けられると共に、これらはボルト孔78A、78B、78C、78Dの順に半時計方向廻りに設けられている(図2)。上部支持部材54に形成した凹陥部54Aは各ボルト孔78A、78B、78C、78Dを避けて上部支持部材54の外径近傍まで凹陥させた四つ葉のクローバ状に凹陥形成されており、この凹陥部54Aは、従来冷媒吐出管96のカラーが嵌合されるボルト孔78C、78D間も凹陥形成されている。これによって、吐出消音室62内の容積を拡大している。尚、70はシリンダ38の吐出ポートで図示しない板バネにて構成された吐出弁で開閉自在に閉塞される。
以上の構成で次に動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して駆動要素14のステータコイル28に通電されると、駆動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下の偏心部42、44に嵌合された上下のローラ46、48が上下のシリンダ38、40内を偏心回転する。
これにより、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路58を経由して図示しない吸込ポートからシリンダ40の低圧室側に吸入された低圧の冷媒は、ローラ48とベーンの動作により圧縮されて中間圧となりシリンダ40の高圧室側より図示しない連通路を経て中間吐出管から密閉容器12内に吐出される。これによって、密閉容器12内は中間圧となる。
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、スリーブから出て冷媒導入管92及び上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して吸込ポートからシリンダ38の低圧室側に吸入される。シリンダ38の低圧室側に吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーンの動作により2段目の圧縮が行われて高温・高圧の冷媒ガスとなり、高圧室側から吐出ポートを通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62内に流入する。
そして、吐出消音室62内に流入した高温・高圧の吐出ガスは、そこで脈動が緩和された後、上カバー66内に形成された吐出通路66A内を通ってカラーCから冷媒吐出管96を経由し、外部の図示しないガスクーラなどに流入する。このガスクーラで冷媒は放熱した後、図示しない減圧装置などで減圧され、これも図示しないエバポレータに流入する。
そこで冷媒が蒸発し、その後、冷媒導入管94から第1の回転圧縮要素32内に吸い込まれるサイクルを繰り返す。
このように、吐出消音室62のシリンダ38とは反対側の上部支持部材54に形成した凹陥部54Aの開口を閉塞する上カバー66に、シリンダ38内から吐出消音室62内に吐出された冷媒を密閉容器12外に吐出するための吐出通路66Aを形成しているので、上部支持部材54のボルト孔78C、78D間に凹陥部54Aを形成して吐出消音室62の容積を拡大しても、冷媒吐出用の冷媒吐出管96のカラーCを上カバー66に挿入接続することができる。これにより、密閉容器12を大きくしなくても、吐出ガスの脈動で発生する騒音を低減させることができる。
次に、図3は本発明の他の実施形態のロータリーコンプレッサ10の縦断側面図を示している。尚、前述の実施の形態と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。前述の実施の形態で説明したようなロータリーコンプレッサ10において、上カバー66内に吐出消音室62と連通する上カバー側吐出消音空間72を形成している。
このような肉厚の上カバー66にスリーブ143の接続箇所以外を駆動要素14側に彫り込んで凹陥させて吐出消音空間72を形成すると共に、吐出消音空間72と吐出消音室62とを連通させている。これにより、吐出消音室62を更に拡大させ、冷媒ガスは図中破線矢印のように流れる。即ち、上カバー66内に吐出消音室62と連通する上カバー側吐出消音空間72を形成しているので、吐出消音室62の容積を更に拡大させることができる。これにより、密閉容器12を大きくしなくても、吐出ガスの脈動で発生する騒音の低減化を図ることが可能となるので、脈動で発生する騒音を更に低減させることができる。
次に、図4は本発明のもう一つの他の実施形態のロータリーコンプレッサ10の縦断側面図を示している。尚、前述の実施の形態と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。図3の実施形態で説明したようなロータリーコンプレッサ10において、この場合は吐出通路66Aが上カバー側吐出消音空間72とは仕切板66Bにより仕切られた状態で吐出消音室62と連通されている。
このように、上カバー側吐出消音空間72と仕切られた状態で、吐出通路66Aを吐出消音室62に連通させることで、冷媒ガスは図中破線矢印のように流れ、図3の作用に加えてシリンダ38の吐出ポートから吐出通路66Aまでの距離を延長することができる。これにより、吐出ガスの脈動をより一層低減させ、吐出ガスの消音効果を著しく増大させることができるようになる。
次に、図5は本発明の更に他の実施形態のロータリーコンプレッサ10を構成する上部支持部材54の平面図を示している。尚、前述の実施の形態と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。前述の実施の形態で説明したようなロータリーコンプレッサ10において、上部支持部材54の外径を略円形に形成すると共に、上部支持部材54周囲は円筒状の密閉容器12の略内周に接触する円形状に形成されている。
上部支持部材54には凹陥部54Aが形成されており、この凹陥部54Aは前述同様各ボルト孔78A、78B、78C、78Dを避けて四つ葉のクローバ状に凹陥形成されている。該凹陥部54Aは、従来冷媒吐出管96のカラーが嵌合されるボルト孔78C、78D間も凹陥形成されている。即ち、上部支持部材54の外径を円筒状の密閉容器12の略内周に接触する円形状に形成すると共に、凹陥部54Aを各ボルト孔78A、78B、78C、78Dを避けて上部支持部材54の外径近傍まで凹陥させた四つ葉のクローバ状に形成している。これによって、吐出消音室62内の容積を更に拡大することができるので、前述同様の効果を得ることが可能となる。尚、70はシリンダ38の吐出ポートで図示しない板バネにて構成された吐出弁で開閉自在に閉塞される。また、上部支持部材54には上部支持部材54の強度や吐出消音室62の機能を逸脱しない範囲で駆動要素14側に供給された潤滑油としてのオイルを下流させるための図示しない連通路が形成されている。
尚、上記各実施例では内部中間圧型多段圧縮式のロータリーコンプレッサ10に本発明を適用したが、それに限らず、単シリンダのロータリーコンプレッサにおいても本発明は有効である。
10 ロータリーコンプレッサ
12 密閉容器
12A 容器本体
14 駆動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38 シリンダ
40 シリンダ
54 上部支持部材
54A 凹陥部
56 下部支持部材
62 吐出消音室
64 吐出消音室
66 上カバー
66A 吐出通路
68 下カバー
72 吐出消音空間
78 締付ボルト
78A ボルト孔
78B ボルト孔
78C ボルト孔
78D ボルト孔
96 冷媒吐出管
143 スリーブ
C カラー
12 密閉容器
12A 容器本体
14 駆動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38 シリンダ
40 シリンダ
54 上部支持部材
54A 凹陥部
56 下部支持部材
62 吐出消音室
64 吐出消音室
66 上カバー
66A 吐出通路
68 下カバー
72 吐出消音空間
78 締付ボルト
78A ボルト孔
78B ボルト孔
78C ボルト孔
78D ボルト孔
96 冷媒吐出管
143 スリーブ
C カラー
Claims (3)
- 密閉容器内に駆動要素と、該駆動要素により駆動される回転圧縮要素を備えて成るロータリーコンプレッサにおいて、
前記回転圧縮要素を構成するためのシリンダと、
該シリンダの開口面を閉塞する支持部材と、
該支持部材内に形成され、前記シリンダ内部と連通する吐出消音室と、
前記支持部材に取り付けられ、前記吐出消音室の前記シリンダとは反対側の開口部を閉塞するカバーとを備え、
該カバーに、前記シリンダ内から前記吐出消音室内に吐出された冷媒を前記密閉容器外に吐出するための吐出通路を形成したことを特徴とするロータリーコンプレッサ。 - 前記カバー内に前記吐出消音室と連通するカバー側吐出消音空間を形成したことを特徴とする請求項1のロータリーコンプレッサ。
- 前記カバー側吐出消音空間と仕切られた状態で、前記吐出通路を前記吐出消音室に連通させたことを特徴とする請求項2のロータリーコンプレッサ。
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