JP2005113121A - 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 - Google Patents
芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005113121A JP2005113121A JP2004199848A JP2004199848A JP2005113121A JP 2005113121 A JP2005113121 A JP 2005113121A JP 2004199848 A JP2004199848 A JP 2004199848A JP 2004199848 A JP2004199848 A JP 2004199848A JP 2005113121 A JP2005113121 A JP 2005113121A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aromatic polycarbonate
- polycarbonate
- aromatic
- acid
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
【解決手段】 エステル交換法により得られる粘度平均分子量16,000以上の芳香族ポリカーボネートであって、粘度平均分子量(Mv)と分子総末端数から算出される数平均分子量(Mn’)との比(Mv/Mn’)が1.8以上3.5以下の範囲内であり、2
50℃での溶融粘度測定において、剪断速度12.16s-1と24.32s-1における溶融粘度の比(N値という)が1.1以上2.0以下の範囲であることを特徴とする芳香族ポリカーボネート、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品。
【選択図】 なし
Description
均分子量(Mv)と分子総末端数から算出される数平均分子量(Mn’)との比(Mv/
Mn’)が特定の範囲にあり、且つ上記N値が特定の範囲である芳香族ポリカーボネートは、成形特性が改良され、さらに優れた色相を有するものとなることを見出し、本発明を完成するに至った。
芳香族ポリカーボネートの製造方法
本発明の芳香族ポリカーボネートは、ポリエステルカーボネートやポリアリレートを実質的に含まれていても良く、原料として芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとを用い、エステル交換触媒の存在下、エステル交換反応(溶融重縮合反応)させることにより得ることができる。
炭酸ジエステル
本発明で使用される炭酸ジエステルは下記の一般式(3)で表される。
上記一般式(3)で表される炭酸ジエステルは、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート等の炭酸ジアルキル化合物、ジフェニルカーボネート、及びジトリルカーボネート等の置換ジフェニルカーボネート等が例示されるが、好ましくはジフェニルカーボネート、置換ジフェニルカーボネートであり、特にジフェニルカーボネートが好ましい。これらの炭酸ジエステルは単独、あるいは2種以上を混合してもよい。
芳香族ジヒドロキシ化合物
本発明で用いられる芳香族ジヒドロキシ化合物は、通常、下記式(4)で表される。
上記式(4)で表される芳香族ジヒドロキシ化合物としては、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(「ビスフェノールA」ともいう)、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン等が例示されるが、特に好ましくは、ビスフェノールAが挙げられる。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、単独でも2種以上の混合物でもよい。
エステル交換触媒
本発明で、エステル交換触媒としては、アルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属化合物が使用され、補助的に、塩基性ホウ素化合物、塩基性リン化合物、塩基性アンモ
ニウム化合物、アミン系化合物等の塩基性化合物を併用することも可能であるが、アルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属化合物が単独で使用されことが特に好ましい。
塩基性アンモニウム化合物としては、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルエチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルフェニルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルメチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルフェニルアンモニウムヒドロキシド、トリブチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、トリブチルフェニルアンモニウムヒドロキシド、テトラフェニルアンモニウムヒドロキシド、ベンジルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド、メチルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド、ブチルトリフェニルアンモニウムヒドロキシド等が挙げられる。
ミダゾール、アミノキノリン等が挙げられる。
芳香族ポリカーボネート
本発明の芳香族ポリカーボネートは、粘度平均分子量16,000以上であることが必要であり、好ましくは、20,000以上であり、さらに好ましくは、21,000以上である。粘度平均分子量が16,000未満のものは、耐衝撃性等の機械的強度が低下するので好ましくない。
位反応を併発することにより、式(5)、(6)が生成することは従来より知られている(例えばEncyclopedia of Polymer Science and Technology,vol.10,p.723(1969)。一方
、さらに特定の反応条件で溶融法によりポリカーボネートを製造した場合に式(7)及び/又は式(8)の構造単位が生ずることが見出された。式(7)、(8)の構造単位の生成過程は必ずしも明確ではないが、以下のような経路を経て生成しているものと推定している。
を示しており、その値が上記特定範囲内であることが必要である。
さらに、本発明の芳香族ポリカーボネートは、250℃での溶融粘度測定において、下記式(2)で表される剪断速度12.16s-1と24.32s-1の比が1.1以上2.0以下の範囲であることが必要である。
N=1/[log(η24.32/η12.16)/log2+1] 式(2)
上記二つの要素の特定の関係を満足すれば、従来技術にはない成形性に優れ、さらに色相の良い芳香族ポリカーボネートを得られることがわかった。芳香族ポリカーボネートの
下記式(1)で算出される粘度平均分子量(Mv)と分子総末端数から算出される数平均分子量(Mn’)との比(Mv/Mn’)の好ましい範囲としては、1.85以上3.4
0以下の範囲内であり、更に好ましくは1.90以上3.30以下の範囲内である。また、上記N値の好ましい範囲としては、1.15以上1.9以内であり、更に好ましくは1.2以上1.8以内の範囲内である。
上記範囲より小さいと、成型時の溶融張力が得られず、目標とする成形性に優れ、さらに色相の良い芳香族ポリカーボネートが製造できず、また、上記範囲より大きいと、成型時の溶融張力が大きすぎて、流動性が劣り、目標とする成形性に優れ、さらに色相の良い芳香族ポリカーボネートが製造できない。
芳香族ポリカーボネート組成物
本発明に関わる芳香族ポリカーボネートには、必要に応じて、安定剤、紫外線吸収剤、離型剤などから選ばれた少なくとも1種の添加剤を配合することができる。そのような添加剤としては、特に制限は無く、通常ポリカーボネートに使用されているものが使用できる。
ヒンダードフェノール化合物の具体的例には、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、2,2−チオ−ジエチレンビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマイド)等が挙げられる。これらの中で、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3’,5’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカンが好ましい。
安定剤の配合量は、芳香族ポリカーボネート100重量部に対して1重量部以下であり、好ましくは0.4重量部以下である。1重量部を超えると耐加水分解性が悪化する等の問題がある。また、安定剤を併用して使用する場合の配合比率は任意に決定することができ、また、いずれを使用するか、又は併用するかは、ポリカーボネートの用途等によって適宜決定される。例えば、リン化合物は、一般にポリカーボネートを成形する際の高温下における滞留安定性、及び成形品の使用時の耐熱安定性に効果が高く、フェノール化合物は、一般に耐熱老化性等のポリカーボネートを成形品とした後の使用時の耐熱安定性に効果が高い。また、リン化合物とフェノール化合物を併用することによって、着色性の改良効果が高まる。
ル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチロキシ)フェノール、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス[4H−3,1−ベンゾキサジン−4−オン]、[(4−メトキシフェニル)−メチレン]−プロパンジオイックアシッド−ジメチルエステルから選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
離型剤としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸エステル、数平均分子量200〜15000の脂肪族炭化水素化合物、ポリシロキサン系シリコーンオイルから選ばれた少なくとも1種の化合物である。これらの中で、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸エステルから選ばれた少なくとも1種が好ましく用いられる。
ールが好ましく、さらに炭素数40以下の脂肪族飽和1価アルコール又は多価アルコールが好ましい。ここで脂肪族アルコールは、脂環式アルコールも包含する。これらのアルコールの具体例としては、オクタノール、デカノール、ドデカノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、2,2−ジヒドロキシペルフルオロプロパノール、ネオペンチレングリコール、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトール等を挙げることができる。これらの脂肪族カルボン酸エステルは、不純物として脂肪族カルボン酸及び/又はアルコールを含有していてもよく、複数の化合物の混合物であってもよい。脂肪族カルボン酸エステルの具体例としては、蜜ロウ(ミリシルパルミテートを主成分とする混合物)、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル、ベヘン酸オクチルドデシル、グリセリンモノパルミテート、グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、ペンタエリスリトールモノパルミテート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレートを挙げることができる。
本発明に関わる着色剤及び安定剤、紫外線吸収剤、離型剤等の添加剤の添加時期、添加方法については特に制限は無く、例えば添加時期としては、(1)重合反応の途中、(2)重合反応終了時又は(3)重合に使用した触媒を触媒失活剤で失活後、ペレット化する前、さら
にはポリカーボネート等の混練途中等のポリカーボネートが溶融した状態で添加することができるが、ペレット又は粉末等の固体状態のポリカーボネートとブレンド後、押出機等で混練するも可能である。しかし、(1)重合反応の途中、(2)重合反応終了時又は(3)重合
に使用した触媒を触媒失活剤で失活後、ペレット化する前のいずれかに添加することが、これら添加剤の分解を抑制し、着色抑制の観点から好ましい。
本発明のブロー成形して得られる中空容器は、ダイレクトブローの他、インジェクションブロー、インジェクションストレッチブロー等の通常公知のブロー成形方法を適用することによって中空容器を成形することができる。例えば、ダイレクトブロー成形に於いては、シリンダー設定温度240〜270℃の単軸又は二軸押出機に、ポリカーボネートペレットを供給し、スクリュー剪断下で溶融・混練し、ノズルを通してチューブ状の溶融パリソンを押出し、その後所定の形状を有し、70〜110℃に設定した金型内に挟み込み、空気又は不活性ガスをブローすることにより食品容器が成形される。さらに乳製品ボトル、清涼飲料水ボトル、又は水ボトルの場合には、特開平6−122140号公報等に開示されている二軸延伸ブロー成形でも成形でき、ポリカーボネートのガスバリヤー性を改良するためにポリエチレンテレフタレートや、ポリアミドとの多層ブロー成形でも成形できる。
本発明のブロー成形して得られる中空容は、多種多様の用途に使用出来るが、好ましくは乳製品ボトル、清涼飲料水ボトル、水ボトルである。
らにポリカーボネートのガスバリヤー性を改良するためにポリエチレンテレフタレートや、ポリアミドとの多層押し出し成形にも使用できる。
以下の実施例及び比較例で、使用されたビスフェノールA及び得られた芳香族ポリカーボネートの分析は、以下の測定法により行った。
(1)粘度平均分子量(Mv)
ウベローデ粘度計を用いて、芳香族ポリカーボネート(試料)の塩化メチレン中20℃の極限粘度[η]を測定し、以下の式より求めた。
〔η〕=1.23×10−4×(Mv)0.83
(式中、ηspはポリカーボネート樹脂の塩化メチレン溶液について20℃で測定した比粘度であり、Cはこの塩化メチレン溶液の濃度である。塩化メチレン溶液としては、ポリカーボネート樹脂の濃度0.6g/dlのものを用いる。)
(2)分子総末端数から算出される数平均分子量(Mn’)
サンプル0.02gを0.4mlの重クロロホルムに溶解し、30℃で1H−NMR(日本電子社製JNM−Al400)を用いて末端水酸基量(μeq/g)および末端フェニル基数(μeq/g)を測定した。両者を足し合わせることにより、分子総末端数を求め、さらに、次式のように、数平均分子量(Mn’)を算出する。
Mn’=2×106/(分子総末端数)
(3)N値
キャピラリーレオメーター(東洋精機(株)製)を用いて、130℃で、5時間乾燥した試料について、250℃、剪断速度12.16s-1と24.32s-1における溶融粘度を測定し、下記式より、N値を算出した。
なお、キャピラリーの長さ10mm、内径1mm(L/D=10)を使用した。
N=1/[log(η24.32/η12.16)/log2+1] 式(2)
(4)色相(YI)
130℃で、5時間乾燥した芳香族ポリカーボネート(試料)から射出成形機を用い以下の条件で成形品を得た。
YI=(100/Y)×(1.28×X−1.06×Z)
このYI値が大きいほど着色していることを示す。
(5)溶融張力(mN)
キャピラリーレオメーター(東洋精機(株)製)を用いて、130℃で、5時間乾燥した試料について、250℃で、押出速度=10mm/min、引取速度=20mm/minで測定した。
(6)炭酸ジエステル化合物の定量 ポリカーボネート1.25gを塩化メチレン7mlに溶解し、アセトン18mlにより、再沈殿させた。これを濾過した後、濾液を逆相液体クロマトグラフィーにより測定した。逆相液体クロマトグラフィーは、溶離液として30%アセトニトリル水溶液とアセトニトリルとからなる混合溶媒を用い、30%アセトニトリル水溶液/アセトニトリル比率を100/0からスタートし0/100までグラジュエントする条件下、カラム温度40℃で測定を行い、検出は波長219nmのUV検出器((株)島津製作所製、SPD−6A)を用い、定量はそれぞれの検量線から各ピーク面積をポリマー重量に対する重量に換算して求めた。
(7)末端OHの定量
四塩化チタン/酢酸法(Makromol.Chem.88 215(1965)に記
載の方法)により比色定量を行った。測定値は、ポリカーボネート重量に対する末端OH基の重量をppm単位で表示した。
(8)ブロー成形性
130℃で、5時間乾燥した試料について、押出機により250℃で溶融した樹脂を金型に供給した後、18Lのボトルをブロー成形し、成形性を確認した。
(9)パイプ成形性試験
50mm単軸押し出し機を用いて、バレル温度255〜270℃、スクリュー回転数:41rpmでポリカーボネートを押し出し、ダイヘッド部の外径4.1mm、内径3.8mm、の条件で円筒形に異形押出しを行う際、パイプ引き取り速度を変えて、パイプが安定して成形できる引き取り速度範囲を調べた。
(10)ツインウオールシート成形
単軸押し出し機を用いて、バレル温度250〜265℃で製品厚み6mmのツインウオールを成形し、成形品を手で折り曲げ、クラック発生の有無を確認した。
[実施例1]
ジフェニルカーボネートとビスフェノールAとを、窒素ガス雰囲気下、一定のモル比(DPC/BPA=1.040)に混合調製した溶融液を、88.7kg/時の流量で、原料導入管を介して、220℃、1.33×104 Paに制御した容量100Lの第1竪型撹拌重合槽内に連続供給し、平均滞留時間が60分になるように、槽底部のポリマー排出ラインに設けられたバルブ開度を制御しつつ、液面レベルを一定に保った。また、上記混合物の供給を開始すると同時に、触媒として、炭酸セシウム水溶液をビスフェノールA1モルに対し、0.6μモル(金属量として、ビスフェノールA1モルに対し、1.2μモル)の割合で連続供給した。
[実施例2〜9、比較例1〜4]
実施例1において、表−1および表−2に記載の条件で製造した以外は実施例1と同様の方法で重合を行い、芳香族ポリカーボネートを製造した。結果を表−1および表−2に示した。
Claims (14)
- エステル交換法により得られる粘度平均分子量16,000以上の芳香族ポリカーボネートであって、下記式(1)で算出される粘度平均分子量(Mv)と分子総末端数から算出される数平均分子量(Mn’)との比(Mv/Mn’)が1.8以上3.5以下の範囲内
であり、250℃での溶融粘度測定において、下記式(2)で表される剪断速度12.16s-1と24.32s-1における溶融粘度の比(以下、N値という)が1.1以上2.0以下の範囲であることを特徴とする芳香族ポリカーボネート。
- エステル交換法により得られる粘度平均分子量21,000以上の芳香族ポリカーボネートである請求項1に記載の芳香族ポリカーボネート。
- 請求項1乃至2のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法において、炭酸ジエステルと芳香族ジヒドロキシ化合物とを反応させて、芳香族ポリカーボネートを製造するに際し、芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して、金属量として、1.1以上5μ以下のアルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属化合物を使用することを特徴とする芳香族ポリカーボネートの製造方法。
- 上記アルカリ金属化合物及び/又はアルカリ土類金属化合物の金属量が芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して、1.3以上3.8μ以下使用することを特徴とする請求項3に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
- 少なくとも2以上の重合槽により重合する工程を含む分岐化芳香族ポリカーボネートの製造方法であって、最終重合槽が横型であり、最終重合槽での反応温度が280℃以上300℃以下の範囲であることを特徴とする請求項3又は4に記載の芳香族ポリカーボネートの製造方法。
- 請求項1乃至2に記載の芳香族ポリカーボネート及び炭酸ジエステル化合物を含有する芳香族ポリカーボネート組成物において、炭酸ジエステル化合物の含有量が200重量ppm以下である芳香族ポリカーボネート組成物。
- 請求項1乃至2に記載の芳香族ポリカーボネート及び染料を含有する芳香族ポリカーボネート組成物において、染料が、フタロシアニンブルー系染料又はアンスラキノン系染料から選ばれた1種以上の化合物であり、該染料の含有量がを0.01重量ppm以上100重量ppm以下である芳香族ポリカーボネート組成物。
- 請求項1乃至2のいずれかに記載の芳香族ポリカーボネートをブロー成型して得られる中空容器。
- 請求項6又は7に記載の芳香族ポリカーボネート組成物をブロー成型して得られる中空容器。
- 中空容器が乳製品ボトル、清涼飲料水ボトル、又は水ボトルである請求項8又は9に記載の中空容器。
- 請求項1乃至2のいずれか1項に記載のポリカーボネートを含有する組成物を押し出し成形して成る成形品。
- 押し出し成形品がシートである事を特徴とする請求項11記載の押し出し成形品。
- 押し出し成形品が異型押し出しにより成形されたものであることを特徴とする請求項11記載の押し出し成形品。
- 押し出し成形品がツインウオールシートまたはマルチウオールシートである事を特徴とする請求項11記載の押し出し成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004199848A JP2005113121A (ja) | 2003-09-18 | 2004-07-06 | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003326765 | 2003-09-18 | ||
JP2004199848A JP2005113121A (ja) | 2003-09-18 | 2004-07-06 | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005113121A true JP2005113121A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34554591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004199848A Pending JP2005113121A (ja) | 2003-09-18 | 2004-07-06 | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005113121A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013007055A (ja) * | 2012-09-28 | 2013-01-10 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂粉粒体の製造方法及び樹脂成形体 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08239465A (ja) * | 1995-03-02 | 1996-09-17 | Mitsubishi Chem Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JPH0959367A (ja) * | 1995-08-29 | 1997-03-04 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JPH0959371A (ja) * | 1995-08-30 | 1997-03-04 | Teijin Ltd | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
JPH0967433A (ja) * | 1995-09-01 | 1997-03-11 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP2001031754A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP2002308975A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-23 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | ポリカーボネート及び樹脂組成物 |
JP2002308976A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-10-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 分岐化芳香族ポリカーボネート及びその製造方法 |
WO2003057758A1 (en) * | 2001-12-21 | 2003-07-17 | General Electric Company | Process for the production of branched melt polycarbonate by late addition of fries-inducing catalyst |
-
2004
- 2004-07-06 JP JP2004199848A patent/JP2005113121A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08239465A (ja) * | 1995-03-02 | 1996-09-17 | Mitsubishi Chem Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JPH0959367A (ja) * | 1995-08-29 | 1997-03-04 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JPH0959371A (ja) * | 1995-08-30 | 1997-03-04 | Teijin Ltd | 芳香族ポリカーボネートの製造方法 |
JPH0967433A (ja) * | 1995-09-01 | 1997-03-11 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP2001031754A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Teijin Ltd | ポリカーボネート樹脂の製造方法 |
JP2002308976A (ja) * | 2001-02-06 | 2002-10-23 | Mitsubishi Chemicals Corp | 分岐化芳香族ポリカーボネート及びその製造方法 |
JP2002308975A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-10-23 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | ポリカーボネート及び樹脂組成物 |
WO2003057758A1 (en) * | 2001-12-21 | 2003-07-17 | General Electric Company | Process for the production of branched melt polycarbonate by late addition of fries-inducing catalyst |
JP2005514483A (ja) * | 2001-12-21 | 2005-05-19 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | フリース誘起触媒の遅延添加による枝分れ溶融ポリカーボネートの製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013007055A (ja) * | 2012-09-28 | 2013-01-10 | Mitsubishi Engineering Plastics Corp | 芳香族ポリカーボネート樹脂粉粒体の製造方法及び樹脂成形体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5105735B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート組成物 | |
EP1500671B1 (en) | Aromatic polycarbonate composition and hollow container therefrom | |
JP5375907B2 (ja) | 着色芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその製造方法ならびに着色中空容器 | |
JP2005146254A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 | |
JP4802460B2 (ja) | 芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 | |
JP2005113119A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 | |
EP1548064B1 (en) | Process for producing molded product of polycarbonate-based resin and use of polycarbonate-based resin composition for extrusion molding using sizing die | |
JP2003119369A (ja) | 樹脂組成物及び成形品 | |
JP2005097541A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型 | |
JP2005113121A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 | |
JP5252772B2 (ja) | 着色芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその製造方法ならびに着色中空容器 | |
JP2005113120A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 | |
JP2005097540A (ja) | 芳香族ポリカーボネート、その製造法、芳香族ポリカーボネート組成物、それを用いた中空容器、及びそれを用いた押出成型品 | |
JP4097588B2 (ja) | サイジングダイを用いる押出成形用ポリカーボネート系樹脂組成物及び成形体 | |
JP2005179497A (ja) | 芳香族ポリカーボネート | |
JP4031672B2 (ja) | 成形体 | |
JP2005179411A (ja) | ポリカーボネート樹脂製発泡体及びその製造方法 | |
JP2004292728A (ja) | ポリカーボネート樹脂組成物及び成形品 | |
JP2003089722A (ja) | ポリカーボネート樹脂シート | |
JP2005113122A (ja) | ポリカーボネートフィルム | |
JP2004018713A (ja) | ポリカーボネート及びそれを用いた成形体 | |
JP2009235425A (ja) | 樹脂組成物及び成形品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070611 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20090617 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090925 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091006 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091112 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110209 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20110218 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20110617 |