JP5252772B2 - 着色芳香族ポリカーボネート樹脂組成物およびその製造方法ならびに着色中空容器 - Google Patents
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Description
ウベローデ粘度計を使用し、6g/lの塩化メチレン溶液の固有粘度を測定し、次式により粘度平均分子量を求めた。
前記の一般式(1)で表される構造単位1モルに対する前記の一般式(3)〜(6)で表される分岐構造単位の合計モル数の比(mol%)で表される。具体的には、各々の構造単位の含有量は下記の様にして求め、前記の式(9)で表される構造単位1モルに対するそれぞれ前記の式(10)〜(13)で表される構造単位の合計モル数の比(mol%)より算出した。
分析装置には東ソー(株)製「HLC−8020」を使用した。カラムには、充填剤として、それぞれ、東ソー(株)製の「TSK 5000HLX」、「4000HLX、3000HLX」及び「2000HLX」を充填した4本のカラム(直径7.8mm、長さ300mm)を接続して使用した。溶離液にはテトラヒドロフランを使用した。
先ず、120℃で5時間乾燥した着色PC樹脂組成物を280℃(シリンダー設定温度)で射出成形し、100mm×100mm×3mm厚のプレスシートを得た。次いで、カラーテスター(スガ試験機株式会社製「SC−1−CH」)を使用し、上記のプレスシートについて、色の絶対値である三刺激値XYZを測定し、次の関係式により黄色度の指標であるYI値を計算した。このYI値が大きいほど着色していることを示す。
着色PC樹脂組成物を120℃で5時間乾燥した後、100mm×100mm×3mm厚の360℃、10分間滞留で10ショット目の条件で成形し、該プレスシートをカラーテスター(スガ試験機株式会社製SC−1−CH)で、色の絶対値である三刺激値XYZを測定し、上記関係式により黄色度の指標であるYI値を計算した。
試料として、上記(4)で得られたプレスシートを使用した。120℃、100%RHの条件に調節されたオートクレーブ内に試料を100時間放置し、放置前後の粘度平均分子量変化(Δ)を測定した。
原料として、130℃で5時間乾燥した着色PC樹脂組成物のペレットを使用した。成形装置として、日本製鋼所(株)製の「B−30」を使用し、バレル温度240〜270℃、金型温度70℃の条件下、ガロンボトルのブロー成形を行ない、成形性を評価した。また、室温で十分に冷却したボトルに水を充填し、1.8mの高さから鉄板上に落下させ、割れの有無を確認した。
窒素ガス雰囲気下、ジフェニルカーボネート(DPC)とビスフェノールA(BPA)とを一定のモル比(DPC/BPA=1.040)に混合して原料溶融液を調製した。この原料溶融液を、96.7kg/時の流量で、原料導入管を介して、220℃、1.33×104Paに制御した容量200Lの第1竪型撹拌重合槽内に連続供給し、平均滞留時間が60分になる様に、槽底部のポリマー排出ラインに設けられたバルブ開度を制御しつつ、液面レベルを一定に保った。また、原料溶融液の供給を開始すると同時に、触媒として、ビスフェノールA1モルに対し、1.0×10−6モルの割合で炭酸セシウム水溶液を連続供給した。
実施例1において、表1示す製造条件に変更した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表1に示す。
実施例1において、ポリエチレングリコールの使用量を0.04重量部に変更した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表1に示す。
実施例1において、ポリエチレングリコールの代わりにポリプロピレングリコール(日本油脂(株)社製「ユニオールD−2000」)を使用した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表1に示す。
実施例1において、フタロシアニンブルーの代わりにアンスラキノン染料(BAYER社製「MACROLEX VIOLEX 3R」)を使用した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表1に示す。
実施例1において、フタロシアニンブルー0.001重量部の代わりに群青(第一化成工業(株)製「No3000」:シリコーン処理品)0.02重量部を使用した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表1に示す。
実施例1において、第2添加剤供給口からは、PC樹脂100重量部に対して、ポリエチレングリコール0.02重量部(三洋化成(株)社製「#400」:数平均分子量400)を添加し、第3添加剤供給口からは、PC樹脂100重量部に対して、フタロシアニンブルー0.001重量部(住化カラー(株)社製「SumitoneCyanine BlueLBGN−2(Pigment Blue15:3)」)と、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(旭電化工業(株)社製「AS2112」)0.01重量部を添加した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表1に示す。
実施例1において、ポリエチレングリコールの代わりにグリセリン(日本油脂(株)社製)を使用した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表2に示す。
実施例1において、ポリエチレングリコールの代わりに蒸留水を使用した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表2に示す。
実施例2において、ポリエチレングリコールの代わりにポリプロピレングリコールジステアレート(旭電化工業(株)製:数平均分子量2,000)を使用した他は、実施例2と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例2と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表2に示す。
実施例1において、表2示す製造条件に変更した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表2に示す。
実施例1において、ポリエチレングリコールの代わりに粉末状PC樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス社製「ノバレックス7022PJ」)0.1重量部を使用した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例2と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表2に示す。
実施例1において、表2示す製造条件に変更した他は、実施例1と同様に着色PC樹脂組成物を得、実施例1と同様に物性測定および評価を行なった。結果を表2に示す。
Claims (7)
- 芳香族ポリカーボネート樹脂(a)がエステル交換法で得られたものである請求項1又は2に記載の着色芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 芳香族ポリカーボネート樹脂(a)のゲルパーミエイションクロマトグラフィーにより測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が2.8〜4.0である請求項1〜3の何れか1項に記載の着色芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 熱安定剤(d)として、リン化合物を、芳香族ポリカーボネート樹脂(a)100重量部に対して0.0001〜0.5重量部含む請求項1〜4の何れか1項に記載の着色芳香族ポリカーボネート樹脂組成物。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の着色芳香族ポリカーボネート樹脂組成物をブロー成形して成ることを特徴とする中空容器。
- 乳製品、清涼飲料水または水用に使用される請求項6に記載の中空容器。
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