JP2005112759A - 毛髪処理用の化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シリコーンを使用せず、架橋型のカチオン性ポリマーとシリコーンの組合せ効果を有する、毛髪用の化粧料を提供する。
【解決手段】 1)架橋型カチオン性高分子と、2)パルミチン酸イソオクチルとを毛髪用の化粧料に含有させる。前記架橋型のカチオン性ポリマーとしては、ポリクオタニウム37が好適に例示できる。その含有量は、0.1〜10質量%であることが好ましい。又、パルミチン酸イソオクチルの含有量は1〜10質量%が好ましく、本発明の毛髪用の化粧料としては、イン・バス・トリートメントが特に好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、毛髪処理用の化粧料に関し、更に詳細には、イン・バス・トリートメントに好適な、毛髪処理用の化粧料に関する。
近年、パーマネントウェーブや、染毛或いは毛髪の脱色と言った、毛髪の化学的処理は日常茶飯事の事象となっている。この様な化学処理については、毛髪のタンパク質の化学結合を一度切断して、又、再結合させたり、毛髪の蛋白のアミノ基に色素などを化学結合させるなどのように、毛髪の化学構造そのものに影響するものが少なくなく、この意味では現代は毛髪受難の時代であると言える。この様な状況から、多くの人が多大なダメージを毛髪に被るようになっており、この様な状況に基づいて、現在毛髪を保護する化粧料や、毛髪の性状を改善する化粧料が多く開発されている。これらの中で特に注目されているのは、毛髪の損傷部分に吸着し、損傷により低下した毛髪の物理特性を向上させる、架橋型のカチオン性ポリマーと、毛髪表面の摩擦係数を著しく減じ、梳り等の操作によって毛髪が損傷するのを防ぐ、シリコーン類であり、これらを組み合わせて、毛髪の状態を著しく改善する技術が既に知られている。(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)しかしながら、これらの成分のうち、シリコーンは、その一方において、安定性が非常に高く、又、有機珪素骨格が天然には殆ど存在しないことから、微生物による分解を受けにくい欠点が存し、この意味において、シリコーンを使用せず、架橋型のカチオン性ポリマーとシリコーンの組合せ効果を有する、毛髪用の化粧料の開発が望まれていた。
他方、パルミチン酸イソオクチルは、化粧料の分野に於いては油剤として知られており、油中水乳化物に於ける油性成分として、好ましく使用されることが既に知られている。(例えば、特許文献3を参照)
一方、架橋型カチオン性ポリマーと、パルミチン酸イソオクチルを組み合わせて化粧料に含有させる技術は全く知られていなかったし、この様な組合せを化粧料に含有させることにより、シリコーンなしで、架橋型のカチオン性ポリマーとシリコーンの組合せ効果と同程度の毛髪改善効果が得られることも全く知られていなかった。
特表平8−508024号公報 特開2003−128625号公報 特開2001−302489号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、シリコーンを使用せず、架橋型のカチオン性ポリマーとシリコーンの組合せ効果を有する、毛髪用の化粧料を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、シリコーンを使用せず、架橋型のカチオン性ポリマーとシリコーンの組合せ効果を有する、毛髪用の化粧料を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、1)架橋型カチオン性高分子と、2)パルミチン酸イソオクチルとを含有する化粧料がその様な特質を備えていることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。
(1)1)架橋型カチオン性高分子と、2)パルミチン酸イソオクチルとを含有することを特徴とする、毛髪用の化粧料。
(2)前記架橋型カチオン性高分子、ポリクオタニウム37であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)前記架橋型カチオン性高分子の含有量が、0.1〜10質量%であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)前記パルミチン酸イソオクチルの含有量が、1〜10質量%であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)実質的に、シリコーンを含有しないことを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6)インバス・トリートメントであることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料。
(7)更に、カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする、(6)に記載の化粧料。
(8)バサバサ直し用のヘアパックであることを特徴とする、(6)又は(7)に記載の化粧料。
本発明によれば、シリコーンを使用せず、架橋型のカチオン性ポリマーとシリコーンの組合せ効果を有する、毛髪用の化粧料を提供することができる。
<1>本発明の化粧料の必須成分である架橋型カチオン性ポリマー
本発明の化粧料は、架橋型カチオン性ポリマーを必須成分として含有することを特徴とする。本発明に言うカチオン性とは、アンモニアの水素原子をアルキル基など置換し、4級化し、窒素を陽性に帯電させた構造を有することを意味する。かかる構造は予め3級のアミノ基を有するモノマーに、アルカリ存在下でメチルハライドを反応させることにより、4級のカチオンへと誘導することが出来、これを重合乃至は他のモノマーとともに共重合することにより、製造することが出来る。重合乃至は共重合は常法に従って、アゾビスイソブチロニトリル等の重合開始剤の存在下、溶液(共)重合或いは乳化(共)重合させればよい。この様なカチオン性ポリマーとしては、「ポリクオタニウム」と呼ばれる1群の化合物群が、化粧料原料として存在し、中でも架橋型のものとしては、ポリクオタニウム37が特に好適に例示できる。この様な成分は何れも市販品が存し、かかる市販品を購入して使用することが出来る。市販品のうち、好ましいものとしては、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライドとの(20/80)架橋コポリマーを、鉱油中に約50質量%で分散させた、アライドコロイズ社製の「サルケア92」乃至は「サルケア96」が好適に例示できる。本発明の化粧料に於いては、かかる架橋型カチオン性ポリマーは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。この様な架橋型カチオン性ポリマーの、本発明の化粧料に於ける、好ましい含有量は、総量で、化粧料全量に対して、ポリマーの質量に換算して、0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.5〜3質量%である。これは、少なすぎると髪質改善効果が得られない場合が存し、多すぎても効果が頭打ちになり、系の安定性を損なう場合が存するためである。
<2>本発明の化粧料の必須成分であるパルミチン酸イソオクチル
本発明の化粧料は、パルミチン酸イソオクチルを必須成分として含有することを特徴とする。かかる成分は、前記架橋型カチオン性ポリマーとともに働いて、損傷した毛髪を著しく改善する作用を有する。この様な作用は、パルミチン酸イソオクチルを類似構造のステアリン酸イソオクチルやパルミチン酸イソステアリルなどに置換した場合に比して、著しい。この様な効果を化粧料に付与するためには、パルミチン酸イソオクチルを、化粧料全量に対して、1〜20質量%含有させることが好ましく、更に好ましくは、3〜10質量%である。これは少なすぎると髪質改善効果が得られない場合が存し、多すぎるとべたつくなどの使用性を損なう場合が存するためである。
<3>本発明の化粧料
本発明の化粧料は、毛髪用の化粧料であって、上記必須成分である、1)架橋型カチオン性高分子と、2)パルミチン酸イソオクチルとを含有することを特徴とする。毛髪用の化粧料としては、通常この分野で知られているものであれば、特段の限定無く使用することが出来、例えば、トニック、ヘアクリーム、アウトバス・トリートメント、癖毛直し化粧料、セットローション、フォーム等の塗布維持形態で使用するものであっても、シャンプー、リンス、インバス・トリートメント、インバス・ヘアパック等の洗浄化粧料であっても良い。本発明の化粧料は、損傷部位に特異的に吸着される性質を有することから、洗浄化粧料に適用することが好ましく、インバス・トリートメントに適用することが特に好ましい。本発明の化粧料に於いては、かかる必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等のパルミチン酸イソオクチルに分類されない合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。本発明の化粧料に於いて、特に好ましい形態は、上記任意成分のうち、シリコーンを含有しない形態である。これは、本発明の目的がシリコーンの使用を控えることにあるためである。又、ラノリンの代替として開発されたダイマーリノール酸ダイマージリノレイル(日本精化株式会社製;「ラスプランDD−DA5」乃至は「ラスプランDD−DA7」)を含有することも、ツヤ付与効果を更に向上できるので好ましい。ダイマーリノール酸ダイマージリノレイルの好ましい含有量は、総量で0.1〜10質量%であり、更に好ましくは0.5〜5質量%である。本発明の化粧料は、かかる必須成分と、任意成分とを常法に従って処理することにより製造することが出来る。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
<実施例1>
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料であるインバス・トリートメントを作成した。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ80℃で加熱溶解し、攪拌下イにロを徐々に加えて乳化し、攪拌冷却してインバス・トリートメント1を得た。このもののトリートメント効果を、1%過酸化水素水でで10分間処置して作成したダメージヘアモデルの毛束を用いて試験した。ダメージヘアモデルの毛束からサンプリングを行い、引っ張り試験機による引っ張り強度と、摩擦感テスターによる摩擦係数とを測定し、インバス・トリートメント処置後、再度同様に引っ張り強度と摩擦係数とを測定し、強度の増加率((処置後の強度−処置前の強度)/(処置前の強度)×100)と摩擦係数低下率((処置前の摩擦係数−処置後の摩擦係数)/(処置前の摩擦係数)×100)とを求めた。同時にパルミチン酸イソオクチルを水に置換した比較例1、「サルケア96」を水に置換した比較例2、パルミチン酸イソオクチルをジメチコンに置換した比較例3も作成し同様に評価した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料はシリコーンを使用するのと同等乃至はそれ以上の効果をシリコーンなしで実現できることが判る。

セチルステアレート 0.5質量部
ヒマシ油 1 質量部
セチルイソオクタネート 1 質量部
グリセリルトリイソオクタネート 2 質量部
流動パラフィン 1.2質量部
パルミチン酸イソオクチル 6 質量部
「サルケア96」 2 質量部

プロピレングリコール 5 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
セチルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2質量部
水 80.6質量部
Figure 2005112759
<実施例2>
実施例1のインバス・トリートメントのグリセリルトリイソオクタネートの半量をダイマーリノール酸ダイマージリノーレイル(「ラスプランDD−DA5」)に置換してインバス・トリートメント2を作成し、実施例1と同様に評価したところ、強度増加率が36%であり、摩擦係数の低下率が39%であり、ダイマーリノール酸ダイマージリノーレイルを含有することが好ましいことが判った。

セチルステアレート 0.5質量部
ヒマシ油 1 質量部
セチルイソオクタネート 1 質量部
グリセリルトリイソオクタネート 1 質量部
流動パラフィン 1.2質量部
パルミチン酸イソオクチル 6 質量部
「サルケア96」 2 質量部
「ラスプランDD−DA5」 1 質量部

プロピレングリコール 5 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
セチルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2質量部
水 80.6質量部
<実施例3>
インバス・トリートメント2の「サルケア96」の含有量を半量にして、インバス・トリートメント3を作成した。このものの強度増加率が24%であり、摩擦係数の低下率が21%であり、「サルケア96」はポリマーの質量に換算して、0.1〜5質量%が好適であり、より好ましくは0.5〜3質量%であることがわかる。

セチルステアレート 0.5質量部
ヒマシ油 1 質量部
セチルイソオクタネート 1 質量部
グリセリルトリイソオクタネート 1 質量部
流動パラフィン 1.2質量部
パルミチン酸イソオクチル 6 質量部
「サルケア96」 1 質量部
「ラスプランDD−DA5」 1 質量部

プロピレングリコール 5 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
セチルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2質量部
水 81.6質量部
<実施例4>
インバス・トリートメント2のパルミチン酸イソオクチルの含有量を半量にして、インバス・トリートメント4を作成した。このものの強度増加率が27%であり、摩擦係数の低下率が28%であり、パルミチン酸イソオクチルは、1〜20質量%含有させることが好ましく、更に好ましくは、3〜10質量%であることがわかる。

セチルステアレート 0.5質量部
ヒマシ油 1 質量部
セチルイソオクタネート 1 質量部
グリセリルトリイソオクタネート 1 質量部
流動パラフィン 1.2質量部
パルミチン酸イソオクチル 3 質量部
「サルケア96」 2 質量部
「ラスプランDD−DA5」 1 質量部

プロピレングリコール 5 質量部
フェノキシエタノール 0.5質量部
セチルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2質量部
水 83.6質量部
本発明は、シリコーンを含有せずに、優れたトリートメント作用を奏する毛髪用の化粧料に応用できる。

Claims (8)

  1. 1)架橋型カチオン性高分子と、2)パルミチン酸イソオクチルとを含有することを特徴とする、毛髪用の化粧料。
  2. 前記架橋型カチオン性高分子、ポリクオタニウム37であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記架橋型カチオン性高分子の含有量が、0.1〜10質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記パルミチン酸イソオクチルの含有量が、1〜10質量%であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. 実質的に、シリコーンを含有しないことを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
  6. インバス・トリートメントであることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の化粧料。
  7. 更に、カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする、請求項6に記載の化粧料。
  8. バサバサ直し用のヘアパックであることを特徴とする、請求項6又は7に記載の化粧料。
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