JP2005109654A - ポップ音低減回路、ポップ音低減方式、定電圧回路、及び増幅回路 - Google Patents

ポップ音低減回路、ポップ音低減方式、定電圧回路、及び増幅回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2005109654A
JP2005109654A JP2003337509A JP2003337509A JP2005109654A JP 2005109654 A JP2005109654 A JP 2005109654A JP 2003337509 A JP2003337509 A JP 2003337509A JP 2003337509 A JP2003337509 A JP 2003337509A JP 2005109654 A JP2005109654 A JP 2005109654A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
circuit
mosfet
signal gnd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003337509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4133716B2 (ja
Inventor
Koichi Hagino
浩一 萩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003337509A priority Critical patent/JP4133716B2/ja
Priority to US10/953,435 priority patent/US7711128B2/en
Publication of JP2005109654A publication Critical patent/JP2005109654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4133716B2 publication Critical patent/JP4133716B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F1/00Details of amplifiers with only discharge tubes, only semiconductor devices or only unspecified devices as amplifying elements
    • H03F1/30Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters
    • H03F1/305Modifications of amplifiers to reduce influence of variations of temperature or supply voltage or other physical parameters in case of switching on or off of a power supply

Abstract

【課題】 オーディオパワーアンプの待機モードを解除する際、或いは電源オン・オフ時に発生する、いわゆる「ポップ音」を低減させるポップ音低減回路、ポップ音低減方式、定電圧回路、及び増幅回路を提供する。
【解決手段】 最大電流発生回路は、シグナルGND電圧が立ち上がる直前の電圧を記憶するスイッチ手段SWと、ホールドコンデンサCHと、ボルテージフォロアAMP3で構成されたサンプルホールド回路を含む。スイッチ手段は、スリープ信号ISLPがハイレベルの場合、オンとなり、ローレベルの場合、オフとなる。待機時は、スリープ信号がハイレベルの為、スイッチ手段はオンである。待機モードが解除されると、スリープ信号はローレベルになり、スイッチ手段をオフとし、ホールドコンデンサの電圧を保持する。ホールドコンデンサの電圧は、ボルテージフォロアAMP3から出力される。最大電流発生回路は、基準電圧Vsと、ボルテージフォロアAMP3の出力電圧と、シグナルGND電圧SGoutを受けて、ボルテージフォロアAMP2から出力可能な最大出力電流と同じ値の電流を発生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーディオパワーアンプの待機モードを解除する際、或いは電源オン・オフ時に発生する、いわゆる「ポップ音」を低減させるポップ音低減回路、ポップ音低減方式、定電圧回路、及び増幅回路に関する。
オーディオパワーアンプにおいて、電源オン・オフ時、あるいは待機モード解除時に、オーディオパワーアンプ回路の各部の電圧が立ち上がるまでの過渡期に、スピーカから衝撃性の異音が発生する。この異音は「ポップ音」もしくは「ボツ音」と呼ばれており、聴き手にとって非常に耳障りであり、大きな不快感をもたらす音である。更には、このポップ音がスピーカを破損させる場合もある。
従来技術では、ポップ音を防止するために、電源投入時、或いは待機モード解除時にアンプの電源が十分に立ち上がるまで、アンプの信号伝達動作を一定時間だけ強制的に停止させるミュート制御を行ったり、電圧変化の早い信号を、コンデンサと抵抗の組み合わせによる遅延回路を用いて信号を鈍らせたりしていた。
以下に、従来のポップ音を低減させる回路の一例を示す。
図10は、ポップ音対策を行っていない従来のオーディオアンプの回路例である。
パワーアンプAMP1は、差動増幅回路を入力段に備えている。パワーアンプAMP1の反転入力(−端子)には、抵抗R11を介して、オーディオ信号(IN)が入力されている。また、パワーアンプAMP11の出力と反転入力(−端子)との間には、帰還抵抗R12が接続されている。なお、パワーアンプの利得は、抵抗R11と抵抗R12との比率で決定される。
パワーアンプAMP1の非反転入力(+端子)には、基準電圧VsがボルテージフォロアAMP2を介して接続されている。ボルテージフォロアAMP2の出力電圧SGoutは、オーディオ信号のシグナル・グラウンド(以下、シグナルGND、またはSGと言う。)として用いられる。シグナルGND(SG)端子とグラウンドとの間には、シグナルGND電圧を安定化させるために、コンデンサC12が接続されている。
パワーアンプ(AMP1)の出力端子には、直流分カット用のコンデンサC11を介して、スピーカが接続されている。この回路では、電源投入時、或いは待機モード解除時に、図12の1点破線に示すようにシグナルGND電圧(SGout)が急速に立ち上がるため、ポップ音が発生する。ポップ音の発生を抑えるために、図11に示すような対策を施す。
図11は、ポップ音対策を行っている従来のオーディオアンプの回路例である。
図10と比較して、基準電圧Vsの部分が、2つの抵抗R13、R14と、コンデンサC13とに置き換えている。このため、電源投入時、或いは待機モード解除時におけるボルテージフォロアAMP2の非反転入力(+端子)の電圧、及び出力電圧SGoutは、図8の実線で示すように、ゆっくりと上昇するようになる。この結果、ポップ音の低減が行われる。
また、この他にも、ポップ音を低減させる従来の技術として、オーディオパワーアンプにおいて、待機設定信号による間接的な電源のオン/オフ制御を行うことができ、かつ不快なポップ音を発生する急激な過渡変化を抑制することができるとともに、配線短絡等による破壊を確実に防止できるようにするオーディオパワーアンプICに関する発明がある(特許文献1参照)。
特開平10−261921号公報
しかしながら、図11に示す回路では、ポップ音が気にならないレベルまで低減するためには、コンデンサC13の容量を大きくする必要があり、通常、ICに集積させることが不可能であり、外付けになってしまう。このため、携帯電話や、ヘッドフォンステレオ等の小型機器に使用する場合、コンデンサC13の大きさ(サイズ)が障害となって、小型軽量化の妨げとなっていた。
更に、図11の回路で、ポップ音を気にならないレベルまで低減するには、電源投入、または待機モード解除から、使用可能になるまでの時間(図12の時間T)が長くなってしまう。使用可能状態までの時間を短くするために、コンデンサC13の容量を小さくすると、ポップ音の低減が十分に行われず、耳障りな音が残ってしまうという課題があった。
ここで、「耳障りな音が残ってしまう」現象について、簡単に説明しておく。
一般的に、「聴いていて心地のよい音」とは、比較的低周波数の音であり、また、異なる周波数の音波の周波数が重ね合わさっている場合は、それらの周波数が整数倍である場合や、ある一定の関係(簡単な整数比)である場合に、心地よい音となって聞こえる。
例えば、ピアノの鍵盤中央の「ラ音」は、約442Hzで調律されていて、前記ラ音の1オクターブ下の「低ラ音」は、約221Hzで調律されている。一方、前記ラ音の1オクターブ上の「高ラ音」は、約884Hzで調律されている。このため、「低ラ音」、「ラ音」、「高ラ音」を同時に叩くと、「低ラ音」を基準とした整数倍の音が重ね合わされるため、非常に調和の取れた音が発生する。
一方で、「耳障りな音」とは、「心地のよい音」の逆であり、高周波寄りの音であったり、異なる周波数の音波が、複雑に重ね合わさっているときに聞こえる音である。
例えば、ピアノの鍵盤をランダムに、且つ沢山の鍵盤を同時に叩くと、互いの周波数の関係は、上記のように互いに整数倍であったり、簡単な整数比であることはなく、そのため、不快な音が発生する。
そのため、音波の周波数を低周波寄りに変更することにより、あるいは、幾つかの周波数成分の音波をカットすることにより、ポップ音の音質を変更すれば、ポップ音の不快感は少なくなる。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、オーディオパワーアンプの待機モードを解除する際、或いは電源オン・オフ時に発生する、いわゆる「ポップ音」を低減させるポップ音低減回路、ポップ音低減方式、定電圧回路、及び増幅回路を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、入力回路に差動増幅回路を用い、前記差動増幅回路の一方の入力をシグナルGND端子としてシグナルGND電圧を印加し、他方の入力にはオーディオ信号を入力するようにしたオーディオアンプにおいて、前記シグナルGND電圧を生成するシグナルGND電圧発生回路と、基準電圧と、前記基準電圧を前記シグナルGND端子に印加するボルテージフォロアと、前記ボルテージフォロアの最大出力電流とを制御する出力電流制限回路と、前記シグナルGND電圧が立ち上がるときの電圧に応じて前記最大出力電流を制御し、所定の特性でシグナルGND電流を立ち上げる最大出力電流制御手段とを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記所定の特性は、前記シグナルGND電圧の立ち上がり開始時は緩やかに上昇する特性と、立ち上がりの中間で速くなる特性と、前記基準電圧に近づくと再び緩やかに上昇する特性とを有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記最大出力電流の出力特性は、前記シグナルGND電圧が低い場合は最大出力電流を小さくする特性と、前記シグナルGND電圧が上昇するに連れて、最大出力電流を大きくする特性と、前記シグナルGND電圧が前記基準電圧の1/2付近で、最大出力電流を最大にする特性と、前記シグナルGND電圧が前記基準電圧に近づくに連れて、最大出力電流を小さくする特性とを有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記出力電流制限回路は、前記ボルテージフォロアの出力回路と、前記ボルテージフォロアから出力可能な最大電流を生成する最大電流発生回路とを有し、前記ボルテージフォロアから出力可能な最大電流を、前記最大電流発生回路で生成した電流値と同じ値にする手段を有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記最大電流発生回路は、ソースを第1の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第1のMOSFETと、ソースを前記第1のMOSFETと共通接続し、ゲートを0Vと前記基準電圧との中間電圧である第1の中間電圧に接続した第2のMOSFETと、ソースを第2の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第3のMOSFETと、ソースを前記第3のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記第1の中間電圧と前記基準電圧との中間電圧である第2の中間電圧に接続した第4のMOSFETとを有し、前記最大出力電流は、少なくとも、前記第1のMOSFETのドレイン電流と、前記第2のMOSFETのドレイン電流との第1の差電流と、前記第4のMOSFETのドレイン電流と、前記第3のMOSFETのドレイン電流との第2の差電流との和であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記最大電流発生回路は、前記シグナルGND電圧が立ち上がる直前の電圧を記憶するサンプルホールド回路と、ソースを第1の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第1のMOSFETと、ソースを前記第1のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記サンプルホールド回路で記憶されたシグナルGND電圧と前記基準電圧の中間電圧である第2のMOSFETと、ソースを第2の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第3のMOSFETと、ソースを前記第3のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記第1の中間電圧と前記基準電圧との中間電圧である第2の中間電圧に接続した第4のMOSFETとを有し、前記最大出力電流は、少なくとも、前記第1のMOSFETのドレイン電流と、前記第2のMOSFETのドレイン電流との第1の差電流と、
前記第4のMOSFETのドレイン電流と、前記第3のMOSFETのドレイン電流との第2の差電流との和であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、入力電圧を所定の電圧に変換して出力する定電圧回路であって、前記定電圧回路から外部に定電圧を出力する出力回路と、前記定電圧回路から出力可能な最大出力電流を生成する最大電流発生回路とを有し、前記出力回路から出力可能な最大出力電流を、前記最大電流発生回路で生成した電流値と同じ値にする手段を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記最大電流発生回路は、ソースを第1の電流源に接続し、ゲートを前記定電圧回路の出力に接続した第1のMOSFETと、ソースを前記第1のMOSFETと共通接続し、ゲートを0Vと前記所定の電圧との中間電圧である第1の中間電圧に接続した第2のMOSFETと、ソースを第2の電流源に接続し、ゲートを前記停電圧回路の出力に接続した第3のMOSFETと、ソースを前記第3のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記第1の中間電圧と前記所定の電圧との中間電圧である第2の中間電圧に接続した第4のMOSFETとを有し、前記最大出力電流は、少なくとも、前記第1のMOSFETのドレイン電流と、前記第2のMOSFETのドレイン電流との第1の差電流と、前記第4のMOSFETのドレイン電流と、前記第3のMOSFETのドレイン電流との第2の差電流との和であることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記最大電流発生回路は、複数の電流源を有し、前記定電圧回路が立ち上がる際の出力電圧に応じて、前記複数の電流源から出力される電流を任意の組み合わせで加減算を行い、その結果を最大出力電流として設定する手段を有することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、前記シグナルGND電圧発生回路として、請求項7から9に記載の定電圧回路を有することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、入力回路に差動増幅回路を用い、前記差動増幅回路の一方の入力をシグナルGND端子としてシグナルGND電圧を印加し、他方の入力には増幅対象の信号を入力するようにした増幅回路において、シグナルGND電圧を生成するシグナルGND電圧発生回路と、基準電圧と、前記基準電圧を前記シグナルGND端子に印加するボルテージフォロアと、前記ボルテージフォロアの最大出力電流とを制御する出力電流制限回路と、前記シグナルGND電圧が立ち上がるときの電圧に応じて前記最大出力電流を制御し、所定の特性でシグナルGND電流を立ち上げる最大出力電流制御手段とを有することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、前記増幅回路において、前記所定の特性は、前記シグナルGND電圧の立ち上がり開始時は緩やかに上昇する特性と、立ち上がりの中間で速くなる特性と、前記基準電圧に近づくと再び緩やかに上昇する特性とを有することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、前記増幅回路において、前記最大出力電流の出力特性は、前記シグナルGND電圧が低い場合は最大出力電流を小さくする特性と、前記シグナルGND電圧が上昇するに連れて、最大出力電流を大きくする特性と、前記シグナルGND電圧が前記基準電圧の1/2付近で、最大出力電流を最大にする特性と、前記シグナルGND電圧が前記基準電圧に近づくに連れて、最大出力電流を小さくする特性とを有することを特徴とする。
本発明によれば、シグナルGNDの出力にシグナルGND電圧に応じて変化する電流制限回路を設けたため、従来外付け部品として必要であったコンデンサが不要となり、小型化が可能となった。また、ポップ音の周波数特性が改善されたことにより、立ち上がり時間を早くしてもポップ音の周波数成分は低周波が多くなり、しかも正弦波に近くなったので不快感が無くなった。
以下に示すように、音波を発するスピーカを有する増幅装置、特にオーディオパワーアンプ、或いは音声増幅器に対して、本発明に係るポップ音低減回路を組み込むのが最も有効な実施形態である。
また、一般的な定電圧回路の保護回路としても使用可能であり、本発明の電流制限を定電圧回路に応用することによって、今までにない特殊な電流保護を行うことができるようになる。
次に、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路の回路図である。
ポップ音低減回路は、入力段に差動増幅回路を備えたパワーアンプAMP1、利得を設定する入力抵抗R11と帰還抵抗R12、直流分をカット・オフするコンデンサC11、及びスピーカからなるパワーアンプ部と、基準電圧Vs、ボルテージフォロアAMP2、ボルテージフォロアAMP2から出力可能な最大出力電流を設定する最大電流発生回路からなるシグナルGND電圧発生回路で構成されている。
なお、最大電流発生回路は、シグナルGND電圧が立ち上がる直前の電圧を記憶するスイッチ手段SWと、ホールドコンデンサCHと、ボルテージフォロアAMP3で構成されたサンプルホールド回路を含んでいる。
更に、シグナルGND(SG)端子とGNDとの間には、シグナルGND電圧を安定化させるために、コンデンサC12が接続されている。
パワーアンプ部については、従来の技術と同じ技術を用いているため、説明を省略する。
次に、シグナルGND電圧発生回路の各部について、説明を行う。
スイッチ手段SWは、スリープ信号ISLPがハイレベルのときはオンとなり、ローレベルのときはオフとなる。待機時は、スリープ信号ISLPがハイレベルになっているので、スイッチ手段SWはオンである。また、待機時はボルテージフォロアAMP2が停止しているので、出力電圧は0Vとなり、この電圧でホールドコンデンサCHは充電されるので、電圧は0Vである。
待機モードが解除されると、スリープ信号ISLPがローレベルになり、スイッチ手段SWをオフとし、ホールドコンデンサCHの電圧を保持する。ホールドコンデンサCHの電圧は、ボルテージフォロアAMP3から出力される。
最大電流発生回路は、基準電圧Vsと、ボルテージフォロアAMP3の出力電圧と、シグナルGND電圧SGoutを受けて、ボルテージフォロアAMP2から出力可能な最大出力電流と同じ電流を発生する。
図2は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるシグナルGND電圧とボルテージフォロアAMP2の最大出力電流との関係を示すグラフである。
実線Aで示すグラフは、電源投入時のシグナルGND電圧と最大出力電流との関係である。
また、破線Bで示すグラフは、待機モード解除時のシグナルGND電圧と最大出力電流との関係である。
シグナルGND電圧SGoutが低い場合は、最大出力電流Ioutが小さく、シグナルGND電圧SGoutが上昇するに連れ、最大出力電流Ioutは大きくなり、シグナルGND電圧SGoutが基準電圧Vsの1/2付近で最大となる。更に、シグナルGND電圧SGoutを基準電圧Vsまで上昇させると、最大出力電流Ioutは小さくなる。
図3は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるシグナルGND電圧の時間変化特性を示すグラフである。
ボルテージフォロアAMP2の出力には、コンデンサC12(図1参照)が接続されているので、コンデンサC12をボルテージフォロアAMP2の出力で充電することになる。そのため、ボルテージフォロアAMP2の最大出力電流の値によって、シグナルGND電圧の立ち上がる速度が異なる。図3の区間Bの立ち上がり部分に示すように、立ち上がり開始時は最大出力電流が小さいのでゆっくり上昇し、立ち上がりの中間では最大出力電流が大きくなるので速くなり、基準電圧Vsに近づくと再び最大出力電流が小さくなるのでゆっくり上昇するようになる。
次に、待機モードに移行した後、直ぐにまた待機モードが解除されたような場合は、図3の区間Cに示すように、シグナルGND電圧が立ち下がる途中で、スリープ信号ISLPがローレベルに変化するので、このときシグナルGND電圧をホールドコンデンサCHに記憶する。すると、最大電流発生回路はホールドされた電圧を基準に、図2の破線Bで示すような最大出力電流を発生する。シグナルGND電圧はこの電流を受けて立ち上がるので、図3の区間Dの立ち上がり部分(破線)に示すように、図3の区間Bの立ち上がり部分と相似した特性で立ち上がる。
図4は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路を有するパワーアンプ、及び従来のパワーアンプにおける、シグナルGND電圧の時間変化を比較したグラフである。
実線は、本発明のポップ音対策を施したパワーアンプのシグナルGND電圧の時間変化である。
破線は、従来のポップ音対策を施したパワーアンプのシグナルGND電圧の時間変化であり、1点破線は、ポップ音対策を施していないパワーアンプの時間変化を示している。
図5は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路を有するパワーアンプ、及び従来のパワーアンプにおける、スピーカ入力端子電圧の時間変化を比較したグラフである。
実線は、本発明のポップ音対策を施したパワーアンプのスピーカ入力電圧の時間変化である。
破線は、従来のポップ音対策を施したパワーアンプのスピーカ入力電圧の時間変化であり、1点破線は、ポップ音対策を施していないパワーアンプにおける時間変化を示している。
ポップ音対策を施していないパワーアンプ(図10参照)では、電源投入時に、シグナルGND電圧が短時間で基準電圧Vsに達するため(図4参照)、スピーカへの入力電圧は、かなりの高電圧で急激に上昇し、急激に0に戻る。
従来のポップ音対策を施したパワーアンプ(図11参照)では、電源投入時に、ポップ音対策を施していないパワーアンプの場合ほどではないが、急激に上昇し、その後緩やかに基準電圧Vsに達するため(図4参照)、スピーカへの入力電圧は、最初は急激に上昇し、その後緩やかに0に落ちていく。
本発明のポップ音対策を施したパワーアンプ(図1参照)では、電源投入時に、緩やかに上昇し、途中まで徐々に上昇度合いが増していき、途中から上昇度合いが減少し、最後は緩やかに基準電圧Vsに達するため(図4参照)、スピーカへの入力電圧は、最初は緩やかに上昇し、ある時間を過ぎると、緩やかに減少し、0に落ちていく。
図4、図5において、図4のシグナルGND電圧を微分すると、図5のスピーカ入力電圧が得られる。すなわちスピーカ入力電圧の波形は、シグナルGND電圧の微分波形である。そして、スピーカ入力電圧の波形をフーリエ変換することにより、図6が得られる。
図6は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路を有するパワーアンプ、及び従来のパワーアンプにおける、スピーカ入力電圧と周波数の関係を比較、図示したグラフである。
実線は、本発明のポップ音対策を施したパワーアンプのスピーカ入力電圧と周波数の関係を示したグラフである。
破線は、従来のポップ音対策を施したパワーアンプのスピーカ入力電圧と周波数の関係を示し、1点破線は、ポップ音対策を施していないパワーアンプのスピーカ入力電圧と周波数の関係を示したグラフである。なお、縦軸はデシベル表記である。
理想的には、スピーカ入力端子の電圧が正弦波(サイン・カーブ)に近づくとスペクトルが1つの周波数に立つことになり、すなわち耳障りになりにくい音が発生する。また、高周波数の音は、一般的に耳障りな音である。
3つのケースについて比較すると、ポップ音対策を施していないパワーアンプでは、全体的に強度が大きく、故にポップ音が大きくなる。
逆に、本発明のポップ音低減回路を有するパワーアンプでは、低周波側にスペクトルが集まっていて、高周波側の強度は、ポップ音対策を施していないパワーアンプ、従来のポップ音対策を施したパワーアンプと比較して、小さくなっており、ポップ音が低減されていることが分かる。
この結果、待機モード解除、或いは電源投入時に、使用可能状態に至るまでの時間を短くしても、出力されるポップ音の周波数成分が低周波側に集中し、また、音色も正弦波に近くなるため、従来のような耳障りの音がしなくなった。さらに、待機モードを解除する直前のシグナルGND電圧を記憶するサンプルホールド回路(ホールドコンデンサCH)を設けたことにより、待機モードに移行した直後に再び待機モードを解除しても、ポップ音の改善が行えるようになった。
しかも、図11で述べた、従来外付けにしていた容量の大きいコンデンサC13が不要になるので、機器の小型化が可能となる。
次に、図7、図8を用いて、シグナルGND電圧発生回路の詳細について説明する。
図7は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるボルテージフォロアAMP2、及び最大電流発生回路の詳細回路図である。
回路は、基準電圧Vs、差動増幅回路と出力端子SGoutの間に設けられた出力回路を含み、構成されている。なお、本図では、MOSFETのバックゲートの配線は全て省略してある。
基準電圧Vsは、後述する差動増幅回路の非反転入力INPと電源の負側(VSS)間に接続されている。
差動増幅回路は、MOSFET(M1、M5、M2、M0、M6)を含み、構成されている。PchMOSFET(M1)とPchMOSFET(M5)は、差動入力を構成し、PchMOSFET(M6)は差動増幅回路のバイアス電流を供給する。NchMOSFET(M2)とNchMOSFET(M0)はカレントミラーを構成しており、差動入力の負荷となっている。
出力回路は、PchMOSFET(M7)とNchMOSFET(M3)で構成されている。
PchMOSFET(M7)のゲートは、所定のバイアス電圧(BP)に接続され、電流源I1を構成している。NchMOSFET(M3)のゲートは、前記差動増幅回路の出力であるNchMOSFET(M0)のドレインに接続されている。PchMOSFET(M7)のドレインと、NchMOSFET(M3)のドレインは、NchMOSFET(M3B)を介して接続されているので、NchMOSFET(M3)のゲートを入力、PchMOSFET(M7)のドレインを出力とする増幅回路を構成している。
更に、PchMOSFET(M7)のドレインは、抵抗R0を介して差動増幅回路の反転入力(INM)に接続されているので、前記差動増幅回路と一体となってボルテージフォロアAMP2を構成している。ボルテージフォロアAMP2の出力は、シグナルGNDとして、出力端子SGoutより出力される。
最大電流発生回路は、前記ボルテージフォロアが出力できる最大電流値を設定するための電流発生部と、設定された電流値を前記出力回路に伝える伝達部に分けられる。
伝達部は、MOSFET(M25、M14、M15、M15B)で構成されている。PchMOSFET(M14)は、前記PchMOSFET(M7)とカレントミラー回路を構成しているので、PchMOSFET(M7)のドレイン電流I1と同じドレイン電流I2を生成する。
NchMOSFET(M15)のドレイン電流I7は、PchMOSFET(M14)のドレイン電流I2から、後述する電流発生部で生成された電流値I6を引いた電流となる。NchMOSFET(M15)のゲートはNchMOSFET(M3)のゲートに接続されているため、NchMOSFET(M15)のドレイン電流I7とNchMOSFET(M3)のドレイン電流I8は等しくなる。
すなわち、PchMOSFET(M7)のドレイン電流I1の内、シグナルGND端子(SGout)から出力できる電流値Ioutは、PchMOSFET(M7)のドレイン電流I1からNchMOSFET(M3)のドレイン電流I8を引いた電流値である。前記したようにNchMOSFET(M3)のドレイン電流I8とNchMOSFET(M15)のドレイン電流I7は同じであるから、結局シグナルGND端子(SGout)から出力できる最大電流値Ioutは、最大電流発生回路で生成された電流値I6と同じになる。
さらに、NchMOSFET(M15)のゲートは、NchMOSFET(M25)のソースに接続されている。また、NchMOSFET(M25)のゲートはNchMOSFET(M15B)を介してNchMOSFET(M15)のドレインに接続され、さらにドレインは電源VDDで接続されているので、NchMOSFET(M25)は、ボルテージフォロアAMP2の出力電流が最大値に達した後の、NchMOSFET(M15)のゲート電圧を制御する。
なお、NchMOSFET(M3B)とNchMOSFET(M15B)は、それぞれNchMOSFET(M3)とNchMOSFET(M15)のチャネル長変調効果による影響を改善するためのものである。
電流発生部は、MOSFET(M16〜M24:A、B、C付きを含む)で構成されている。
PchMOSFET(M16、M21、M20)は、ゲートを所定のバイアス電圧BPに接続した定電流源(I3:I4:I5)を構成している。PchMOSFET(M16A、M21A、M20A)は、チャネル長変調効果による影響を改善するためのものである。
PchMOSFET(M23B)とPchMOSFET(M22C)は、定電流源であるPchMOSFET(M20)のドレイン電流I5を分流している。PchMOSFET(M23B)とPchMOSFET(M22C)のソースは共通接続され、さらにPchMOSFET(M20A)のドレインに接続されている。PchMOSFET(M23B)のゲートはシグナルGNDの出力端子(SGout)に接続され、PchMOSFET(M22C)のゲートは端子LIMTLを介して図8の第1の中間電圧に接続されている。
図8は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるサンプルホールド回路を示す図である。
スイッチ手段SWは、NchMOSFET(M115)で構成され、ゲートにスリープ信号ISLPが印加されている。また、ドレインは端子SGinを介してボルテージフォロアAMP2の出力SGoutに接続されている。さらに、ソースはボルテージフォロアAMP3の非反転入力(+)を構成しているPchMOSFET(M105)のゲートに接続されている。
ホールドコンデンサCHは、NchMOSFET(M109)で構成され、ゲート・ソース間およびゲート・ドレイン間の容量を利用している。NchMOSFET(M109)のソースとドレインは接続され、さらに電源の負側(VSS)に接続されている。また、ゲートはNchMOSFET(M115)のソースに接続されている。
ボルテージフォロアAMP3は、差動増幅回路と、出力増幅回路で構成されている。
差動増幅回路はMOSFET(M100、M102、M101、M105、M106)で構成されている。PchMOSFET(M101)とPchMOSFET(M105)は差動入力を構成し、PchMOSFET(M106)は差動増幅回路のバイアス電流を供給する。NchMOSFET(M102)とNchMOSFET(M100)はカレントミラーを構成しており、差動入力の負荷となっている。
出力増幅回路はMOSFET(M107、M103)で構成されている。差動増幅回路の出力はNchMOSFET(M100)のドレインから取り出され、出力増幅回路のNchMOSFET(M103)のゲートに印加される。PchMOSFET(M107)はNchMOSFET(M103)の定電流負荷である。出力増幅回路の出力はMOSFET(M103)のドレインから取り出される。
MOSFET(M103)のドレインは差動増幅回路の反転入力(−)であるMOSFET(M101)のゲートに接続されてボルテージフォロアAMP3を構成している。
さらに、出力増幅回路の出力と基準電圧Vs間に3つの抵抗(R100〜R102)で構成された直列回路が接続されている。抵抗R102と抵抗R101の交点からは、ボルテージフォロアAMP3の出力電圧と基準電圧Vsの中間電圧である第1の中間電圧LIMTLが、抵抗R101と抵抗R100の交点からは、第1の中間電圧LIMTLと基準電圧Vsの中間電圧である第2の中間電圧LIMTHが出力される。この2つの電圧は、端子LIMTHと端子LIMTLを介して、図7の端子LIMTHと端子LIMTLに接続されている。
NchMOSFET(M110)は、ボルテージフォロアの作動を制御する働きをするNchMOSFET(M110)のゲートにはスリープ信号ISLPが接続され、ドレインはNchMOSFET(M103)のゲートに接続され、ソースはVSSに接続されている。スリープ信号ISLPがハイレベルの間はオンとなるので、待機時はNchMOSFET(M103)のゲート電圧を0VにしてNchMOSFET(M103)をオフにし、ボルテージフォロアの動作を停止する。なお、前記のように待機時はスイッチ手段SWのNchMOSFET(M115)はオンとなっているので、ホールドコンデンサCHはシグナルGND電圧で充電されるが、待機時のシグナルGND電圧は0Vなので、待機モードが解除されたときは、サンプルホールド回路の出力電圧は0V(VSS)をホールドする。
図9は、本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるシグナルGND電圧とドレイン電流との関係を示すグラフである。
最初に、PchMOSFET(M23B)のドレイン電流I5A、およびPchMOSFET(M22C)のドレイン電流I5Bと、立ち上がり時のシグナルGND電圧SGoutの関係を示す。
破線がPchMOSFET(M23B)のドレイン電流I5A、実線がPchMOSFET(M22C)のドレイン電流I5Bである。なお、実施例では定電流源(I3〜I5)をそれぞれ2.4μAとしている。
シグナルGND電圧SGoutが第1の中間電圧より十分低い場合は、PchMOSFET(M23B)だけがオンするため、PchMOSFET(M20)のドレイン電流I5は全てPchMOSFET(M23B)に流れる。この電流I5AはNchMOSFET(M23)のドレインに供給される。
シグナルGND電圧SGoutが第1の中間電圧に近づくに連れ、PchMOSFET(M22C)のドレイン電流I5Bが流れ出し、その分、PchMOSFET(M23B)のドレイン電流I5Aが減少する。第1の中間電圧と同電位になった時点で、PchMOSFET(M23B)とPchMOSFET(M22C)のドレイン電流(I5A:I5B)は等しくなる。
さらに、シグナルGND電圧SGoutが上昇すると、PchMOSFET(M22C)のドレイン電流I5Bの方が大きくなり、2.4μAに達すると、PchMOSFET(M23B)のドレイン電流I5Aは0アンペアになる。PchMOSFET(M22C)のドレイン電流I5BはNchMOSFET(M22)のドレインに供給される。
同様に、PchMOSFET(M22B)とPchMOSFET(M23C)は、定電流源であるPchMOSFET(M21)のドレイン電流I4を分流している。PchMOSFET(M22B)とPchMOSFET(M23C)のソースは共通接続され、さらにPchMOSFET(M21A)のドレインに接続されている。PchMOSFET(M22B)のゲートはシグナルGNDの出力端子SGoutに接続され、PchMOSFET(M23C)のゲートは端子LIMTHを介して図8の第2の中間電圧に接続されている。
次に、PchMOSFET(M22B)のドレイン電流I4A、およびPchMOSFET(M23C)のドレイン電流I4Bと、立ち上がり時のシグナルGND電圧の関係を示す。
1点鎖線がPchMOSFET(M22B)のドレイン電流I4A、点線がPchMOSFET(M23C)のドレイン電流I4Bである。
シグナルGND電圧(SGout)が第2の中間電圧より十分低い場合は、PchMOSFET(M22B)だけがオンするため、PchMOSFET(M21)のドレイン電流I4は全てPchMOSFET(M22B)に流れる。この電流I4AはNchMOSFET(M22)のドレインに供給される。
シグナルGND電圧(SGout)が第2の中間電圧に近づくに連れ、PchMOSFET(M23C)のドレイン電流I4Bが流れ出し、その分、PchMOSFET(M22B)のドレイン電流I4Aが減少する。第2の中間電圧と同電位になった時点で、PchMOSFET(M22B)とPchMOSFET(M23C)のドレイン電流(I4A:I4B)は等しくなる。
さらに、シグナルGND電圧(SGout)が上昇すると、PchMOSFET(M23C)のドレイン電流I4Bの方が大きくなり、2.4μAに達すると、PchMOSFET(M22B)のドレイン電流I4Aは0アンペアになる。PchMOSFET(M23C)のドレイン電流I4BはNchMOSFET(M23)のドレインに供給される。
PchMOSFET(M16)のドレイン電流I3は、NchMOSFET(M17)とNchMOSFET(M24)のドレインに供給されている。
NchMOSFET(M17)とNchMOSFET(M23)は1:1のカレントミラーを構成しているので、NchMOSFET(M17)のドレイン電流I3AはNchMOSFET(M23)のドレイン電流(I5A+I4B)と同じである。そのため、NchMOSFET(M24)のドレイン電流I3Bは、NchMOSFET(M16)のドレイン電流I3からNchMOSFET(M23)のドレイン電流(I5A+I4B)を引いた電流値となる。
NchMOSFET(M18)およびNchMOSFET(M18B)とNchMOSFET(M22)は1:8のカレントミラーを構成しているので、NchMOSFET(M18)のドレイン電流はNchMOSFET(M22)のドレイン電流(I4A+I5B)の1/8の電流となる。
また、NchMOSFET(M19)およびNchMOSFET(M19B)とNchMOSFET(M24)およびNchMOSFET(M24B)は1:2のカレントミラーを構成しているので、NchMOSFET(M19)のドレイン電流はNchMOSFET(M24)のドレイン電流(I3B=I3−I5A−I4B)の1/2の電流となる。NchMOSFET(M19B)のドレインはNchMOSFET(M18B)のドレインに接続されているで、最大電流発生回路で生成した電流I6はNchMOSFET(M18)のドレイン電流(I4A+I5B)/8と、NchMOSFET(M19)のドレイン電流(I3−I5A−I4B)/2の和になる。上記内容を式で表すと以下のようになる。
I6 =(I4A+I5B)/8+I3B/2・・・(式1)
I3B=I3−I3A=I3−I5A−I4B・・・(式2)
式2を式1に代入すると、以下の式3が得られる。
I6 =(I4A+I5B)/8+(I3−I5A−I4B)/2・・・(式3)
なお、NchMOSFET(M18C:M18B:M19B:M24B)は、チャネル長変調効果による影響を改善するためのものである。
NchMOSFET(M4)と(M4B)は、待機時にシグナルGND電圧発生回路の動作を停止させる働きをする。NchMOSFET(M4)のゲートにはスリープ信号ISLPが印加されている。また、ドレインはNchMOSFET(M3)と(M15)のゲートに接続されているので、スリープ信号ISLPがハイレベルになるとNchMOSFET(M3)と(M15)のゲートを0Vにし、NchMOSFET(M3)と(M15)をオフにする。また、NchMOSFET(M4B)のゲートにもスリープ信号ISLPが印加されている。NchMOSFET(M4B)のドレインは、NchMOSFET(M25)のゲートに接続されているので、スリープ信号ISLPがハイレベルになると、NchMOSFET(M25)のゲートを0Vにし、NchMOSFET(M25)をオフにする。
さらに、図示しない回路によって、スリープ信号ISLPがハイレベルになると、バイアス電圧BPも電源VDDにショートされるので、シグナルGND電圧発生回路は動作を停止する。
上記実施例で述べた最大電流発生回路では、NchMOSFET(M18)およびNchMOSFET(M18B)とNchMOSFET(M22)のカレントミラー比を1:8、また、NchMOSFET(M19)およびNchMOSFET(M19B)とNchMOSFET(M24)およびNchMOSFET(M24B)のカレントミラー比を1:2としたが、これらの比を変更することで、シグナルGND電圧と最大電流の関係を変えることが可能であるので、これらの比を別の値に変えることで、ポップ音の音色を変えることが可能となる。
また、上記実施例の電圧LIMTLと電圧LIMTHの値を変えても、音色を変えることが可能である。
さらに、上記実施例では、3つの電流源を分割する比率を、シグナルGND電圧の立ち上がり電圧に応じて変えてゆき、分割された電流値の加減算を行った結果を出力最大電流としたが、電流源は3つに限ることなく、さらに増やすことで、より細かな立ち上がり特性が設定できることは言うまでも無い。
さらに、上記実施例で述べた最大出力電流設定方式は、一般的な定電圧回路の保護回路としても使用可能である。本発明の電流制限を定電圧回路に応用することによって今までに無い特殊な電流保護を行うことができるようになる。
以上の説明から明らかなように、シグナルGNDの出力にシグナルGND電圧に応じて変化する電流制限回路を設けたため、従来外付け部品として必要であったコンデンサが不要となり、小型化が可能となった。また、ポップ音の周波数特性が改善されたことにより、立ち上がり時間を早くしてもポップ音の周波数成分は低周波が多くなり、しかも正弦波に近くなったので不快感が無くなった。
さらに、シグナルGND電圧が立ち上がる直前の電圧を記憶するサンプルホールド回路を備えたので、待機時に移行する途中で、再び待機モードを解除した場合でも、ポップ音の改善が可能となった。
さらに、本発明の最大出力電流設定方式は、一般的な定電圧回路の保護回路としても使用可能であるので、従来にない電流保護特性をもった定電圧回路を実現できるようになった。
本発明の一実施例であるポップ音低減回路の回路図である。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるシグナルGND電圧とボルテージフォロアAMP2の最大出力電流との関係を示すグラフである。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるシグナルGND電圧の時間変化を示すグラフである。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路を有するパワーアンプ、及び従来のパワーアンプにおける、シグナルGND電圧の時間変化を比較したグラフである。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路を有するパワーアンプ、及び従来のパワーアンプにおける、スピーカ入力端子電圧の時間変化を比較したグラフである。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路を有するパワーアンプ、及び従来のパワーアンプにおける、スピーカ入力電圧と周波数の関係を比較、図示したグラフである。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるボルテージフォロアAMP2、及び最大電流発生回路の詳細回路図である。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるサンプルホールド回路を示す図である。 本発明の一実施例であるポップ音低減回路におけるシグナルGND電圧とドレイン電流との関係を示すグラフである。 ポップ音対策を行っていない従来のオーディオアンプの回路例である。 ポップ音対策を行っている従来のオーディオアンプの回路例である。 従来のオーディオアンプにおけるシグナルGND電圧の時間変化を示すグラフである。
符号の説明
AMP1 パワーアンプ
AMP2、AMP3 ボルテージフォロア
BP バイアス電圧
C11 直流分カット用コンデンサ
C12 シグナルGND電圧安定化コンデンサ
CH ホールドコンデンサ
ISLP スリープ信号
I 電流
LIMTH、LIMTL 中間電圧
M MOSFET(PchMOSFET、またはNchMOSFET)
R0 抵抗
R11 入力抵抗
R12 帰還抵抗
R100、R101、R102 抵抗
SGout シグナルGND電圧
SW スイッチ手段
VDD 電源
VSS 電源(負側)
Vs 基準電圧

Claims (13)

  1. 入力回路に差動増幅回路を用い、前記差動増幅回路の一方の入力をシグナルGND端子としてシグナルGND電圧を印加し、他方の入力にはオーディオ信号を入力するようにしたオーディオアンプにおいて、
    前記シグナルGND電圧を生成するシグナルGND電圧発生回路と、
    基準電圧と、前記基準電圧を前記シグナルGND端子に印加するボルテージフォロアと、前記ボルテージフォロアの最大出力電流とを制御する出力電流制限回路と、
    前記シグナルGND電圧が立ち上がるときの電圧に応じて前記最大出力電流を制御し、所定の特性でシグナルGND電流を立ち上げる最大出力電流制御手段とを有することを特徴とするポップ音低減回路。
  2. 前記所定の特性は、前記シグナルGND電圧の立ち上がり開始時は緩やかに上昇する特性と、
    立ち上がりの中間で速くなる特性と、
    前記基準電圧に近づくと再び緩やかに上昇する特性とを有することを特徴とする請求項1記載のポップ音低減回路。
  3. 前記最大出力電流の出力特性は、前記シグナルGND電圧が低い場合は最大出力電流を小さくする特性と、
    前記シグナルGND電圧が上昇するに連れて、最大出力電流を大きくする特性と、
    前記シグナルGND電圧が前記基準電圧の1/2付近で、最大出力電流を最大にする特性と、
    前記シグナルGND電圧が前記基準電圧に近づくに連れて、最大出力電流を小さくする特性とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のポップ音低減回路。
  4. 前記出力電流制限回路は、前記ボルテージフォロアの出力回路と、
    前記ボルテージフォロアから出力可能な最大電流を生成する最大電流発生回路とを有し、
    前記ボルテージフォロアから出力可能な最大電流を、前記最大電流発生回路で生成した電流値と同じ値にする手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポップ音低減回路。
  5. 前記最大電流発生回路は、ソースを第1の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第1のMOSFETと、
    ソースを前記第1のMOSFETと共通接続し、ゲートを0Vと前記基準電圧との中間電圧である第1の中間電圧に接続した第2のMOSFETと、
    ソースを第2の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第3のMOSFETと、
    ソースを前記第3のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記第1の中間電圧と前記基準電圧との中間電圧である第2の中間電圧に接続した第4のMOSFETとを有し、
    前記最大出力電流は、少なくとも、前記第1のMOSFETのドレイン電流と、
    前記第2のMOSFETのドレイン電流との第1の差電流と、
    前記第4のMOSFETのドレイン電流と、
    前記第3のMOSFETのドレイン電流との第2の差電流との和であることを特徴とする請求項4記載のポップ音低減回路。
  6. 前記最大電流発生回路は、前記シグナルGND電圧が立ち上がる直前の電圧を記憶するサンプルホールド回路と、
    ソースを第1の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第1のMOSFETと、
    ソースを前記第1のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記サンプルホールド回路で記憶されたシグナルGND電圧と前記基準電圧の中間電圧である第2のMOSFETと、
    ソースを第2の電流源に接続し、ゲートを前記シグナルGND電圧発生回路の出力端子に接続した第3のMOSFETと、
    ソースを前記第3のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記第1の中間電圧と前記基準電圧との中間電圧である第2の中間電圧に接続した第4のMOSFETとを有し、
    前記最大出力電流は、少なくとも、前記第1のMOSFETのドレイン電流と、
    前記第2のMOSFETのドレイン電流との第1の差電流と、
    前記第4のMOSFETのドレイン電流と、
    前記第3のMOSFETのドレイン電流との第2の差電流との和であることを特徴とする請求項4記載のポップ音低減回路。
  7. 入力電圧を所定の電圧に変換して出力する定電圧回路であって、
    前記定電圧回路から外部に定電圧を出力する出力回路と、
    前記定電圧回路から出力可能な最大出力電流を生成する最大電流発生回路とを有し、
    前記出力回路から出力可能な最大出力電流を、前記最大電流発生回路で生成した電流値と同じ値にする手段を有することを特徴とする定電圧回路。
  8. 前記最大電流発生回路は、ソースを第1の電流源に接続し、ゲートを前記定電圧回路の出力に接続した第1のMOSFETと、
    ソースを前記第1のMOSFETと共通接続し、ゲートを0Vと前記所定の電圧との中間電圧である第1の中間電圧に接続した第2のMOSFETと、
    ソースを第2の電流源に接続し、ゲートを前記停電圧回路の出力に接続した第3のMOSFETと、
    ソースを前記第3のMOSFETと共通接続し、ゲートを前記第1の中間電圧と前記所定の電圧との中間電圧である第2の中間電圧に接続した第4のMOSFETとを有し、
    前記最大出力電流は、少なくとも、前記第1のMOSFETのドレイン電流と、
    前記第2のMOSFETのドレイン電流との第1の差電流と、
    前記第4のMOSFETのドレイン電流と、
    前記第3のMOSFETのドレイン電流との第2の差電流との和であることを特徴とする請求項7記載の定電圧回路。
  9. 前記最大電流発生回路は、複数の電流源を有し、
    前記定電圧回路が立ち上がる際の出力電圧に応じて、前記複数の電流源から出力される電流を任意の組み合わせで加減算を行い、その結果を最大出力電流として設定する手段を有することを特徴とする請求項7または8記載の定電圧回路。
  10. 前記シグナルGND電圧発生回路として、請求項7〜9に記載の定電圧回路を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のポップ音低減回路。
  11. 入力回路に差動増幅回路を用い、前記差動増幅回路の一方の入力をシグナルGND端子としてシグナルGND電圧を印加し、他方の入力には増幅対象の信号を入力するようにした増幅回路において、
    シグナルGND電圧を生成するシグナルGND電圧発生回路と、
    基準電圧と、前記基準電圧を前記シグナルGND端子に印加するボルテージフォロアと、前記ボルテージフォロアの最大出力電流とを制御する出力電流制限回路と、
    前記シグナルGND電圧が立ち上がるときの電圧に応じて前記最大出力電流を制御し、所定の特性でシグナルGND電流を立ち上げる最大出力電流制御手段とを有することを特徴とする増幅回路。
  12. 前記増幅回路において、前記所定の特性は、前記シグナルGND電圧の立ち上がり開始時は緩やかに上昇する特性と、
    立ち上がりの中間で速くなる特性と、
    前記基準電圧に近づくと再び緩やかに上昇する特性とを有することを特徴とするポップ音低減方式。
  13. 前記増幅回路において、前記最大出力電流の出力特性は、前記シグナルGND電圧が低い場合は最大出力電流を小さくする特性と、
    前記シグナルGND電圧が上昇するに連れて、最大出力電流を大きくする特性と、
    前記シグナルGND電圧が前記基準電圧の1/2付近で、最大出力電流を最大にする特性と、
    前記シグナルGND電圧が前記基準電圧に近づくに連れて、最大出力電流を小さくする特性とを有することを特徴とするポップ音低減方式。
JP2003337509A 2003-09-29 2003-09-29 ポップ音低減回路 Expired - Fee Related JP4133716B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003337509A JP4133716B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 ポップ音低減回路
US10/953,435 US7711128B2 (en) 2003-09-29 2004-09-29 System, circuit, and amplifier for reducing pop sound

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003337509A JP4133716B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 ポップ音低減回路

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008116394A Division JP4759015B2 (ja) 2008-04-25 2008-04-25 定電圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005109654A true JP2005109654A (ja) 2005-04-21
JP4133716B2 JP4133716B2 (ja) 2008-08-13

Family

ID=34509659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003337509A Expired - Fee Related JP4133716B2 (ja) 2003-09-29 2003-09-29 ポップ音低減回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7711128B2 (ja)
JP (1) JP4133716B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217613A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Yamaha Corp ポップノイズ防止回路
JP2005252884A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Asahi Kasei Microsystems Kk 基準電圧発生回路およびミュート回路
JP2010050733A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Mitsumi Electric Co Ltd オーディオアンプ
JP2012532549A (ja) * 2009-07-07 2012-12-13 メディアテック シンガポール ピーティーイー エルティーディー スピーカーの電源投入または電源切断の二重積分法
JP2013093800A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Ricoh Co Ltd オーディオ機器の出力回路とその制御方法、及びそれを備えた電子機器
US8525589B2 (en) 2009-07-21 2013-09-03 Ricoh Company, Ltd. Pop sound reduction circuit and audio circuit having such pop reduction circuit for use in audio amplifier
CN103607681A (zh) * 2013-11-15 2014-02-26 上海贝岭股份有限公司 一种音频功放启动充电电路及方法

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004229203A (ja) * 2003-01-27 2004-08-12 Ricoh Co Ltd 半導体集積回路および該半導体集積回路を用いた音響素子ドライブアンプ
EP1689076B1 (en) * 2005-02-03 2019-08-07 Texas Instruments Inc. Track and hold circuit to reduce pop noise
EP1899974B1 (en) * 2005-06-29 2013-06-12 Analog Devices, Inc. Improved charge/discharge control circuit for audio device
TWI325225B (en) * 2006-12-19 2010-05-21 Qisda Corp Audio signal output circuit capable of decreasing pop noise
TW200836576A (en) * 2007-02-27 2008-09-01 Generalplus Technology Inc Circuit for eliminating blast noise during power-on and power-off using smoothly changed waveform
CN101627534B (zh) 2007-03-07 2011-12-28 Nxp股份有限公司 包括参考电压电路的信号处理器
US8325940B2 (en) 2008-12-19 2012-12-04 Conexant Systems, Inc. Power management controller for drivers
US20110274290A1 (en) * 2010-05-04 2011-11-10 Nuvoton Technology Corporation Fast start-up circuit for audio driver
US8818005B2 (en) 2011-05-17 2014-08-26 Fairchild Semiconductor Corporation Capacitor controlled switch system
JP5754403B2 (ja) * 2012-03-28 2015-07-29 アンデン株式会社 車両接近通報装置
KR101951234B1 (ko) * 2012-09-03 2019-04-25 삼성전자주식회사 공통 모드 피드백의 비정상 동작을 회복시키기 위한 아날로그 증폭기
CN104185119A (zh) * 2013-05-23 2014-12-03 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 音频装置
US9794669B2 (en) 2014-02-11 2017-10-17 Mediatek Inc. Devices and methods for headphone speaker impedance detection
US9374052B1 (en) * 2014-11-27 2016-06-21 Blackberry Limited Voice coil protection using damping
CN105263087B (zh) * 2015-11-18 2020-01-10 广东威创视讯科技股份有限公司 消除开关机冲击声音的音频输出电路
CN106849879B (zh) * 2015-12-04 2020-08-04 财团法人工业技术研究院 功率放大器电路
CN110267142B (zh) * 2019-06-25 2021-06-22 维沃移动通信有限公司 一种移动终端及控制方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0793537B2 (ja) 1990-07-30 1995-10-09 ローム株式会社 ミューティング方式
JPH10261921A (ja) 1997-03-18 1998-09-29 Hitachi Ltd オーディオパワーアンプic
JP2001006357A (ja) 1999-06-23 2001-01-12 Hitachi Ltd 半導体集積回路装置
JP3782726B2 (ja) 2001-12-13 2006-06-07 株式会社リコー 過電流保護回路
US7471941B2 (en) * 2002-12-02 2008-12-30 Broadcom Corporation Amplifier assembly including variable gain amplifier, parallel programmable amplifiers, and AGC

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005217613A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Yamaha Corp ポップノイズ防止回路
JP2005252884A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Asahi Kasei Microsystems Kk 基準電圧発生回路およびミュート回路
JP4669229B2 (ja) * 2004-03-05 2011-04-13 旭化成エレクトロニクス株式会社 基準電圧発生回路およびミュート回路
JP2010050733A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Mitsumi Electric Co Ltd オーディオアンプ
JP2012532549A (ja) * 2009-07-07 2012-12-13 メディアテック シンガポール ピーティーイー エルティーディー スピーカーの電源投入または電源切断の二重積分法
US8525589B2 (en) 2009-07-21 2013-09-03 Ricoh Company, Ltd. Pop sound reduction circuit and audio circuit having such pop reduction circuit for use in audio amplifier
JP2013093800A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Ricoh Co Ltd オーディオ機器の出力回路とその制御方法、及びそれを備えた電子機器
US8901999B2 (en) 2011-10-27 2014-12-02 Ricoh Company, Ltd. Audio-output amplifier circuit for audio device, audio device, electronic device including audio device, and output control method for audio device
CN103607681A (zh) * 2013-11-15 2014-02-26 上海贝岭股份有限公司 一种音频功放启动充电电路及方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7711128B2 (en) 2010-05-04
US20050084120A1 (en) 2005-04-21
JP4133716B2 (ja) 2008-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4133716B2 (ja) ポップ音低減回路
US7991169B2 (en) Charge/discharge control circuit for audio device
US10862442B2 (en) Low power dissipation high performance Class-D amplifier
US8654991B2 (en) Audio signal amplifier circuit
KR101012962B1 (ko) 자동 이득 제어 회로
US20100128898A1 (en) Method and apparatus for operation sequencing of audio amplifiers
TWI235543B (en) Amplifier circuit that prohibits instantaneous turn-on pop and method thereof
JP4759015B2 (ja) 定電圧回路
JP2004229203A (ja) 半導体集積回路および該半導体集積回路を用いた音響素子ドライブアンプ
US7999619B2 (en) Class AB output stage
TWI531153B (zh) 音訊放大裝置
TWI644578B (zh) 音頻系統
US20040239418A1 (en) Mute circuit and BTL audio amplifier apparatus
JP5156321B2 (ja) 音声出力装置
US7733174B2 (en) Feedback controlled power limiting for signal amplifiers
JP2008154117A (ja) D級アンプ
JP5581989B2 (ja) 利得切換型増幅器およびそれを用いたオーディオ機器
US20120013403A1 (en) Amplifier circuit
US7358814B2 (en) Differential amplifier and methods for use therewith
JP2011082959A (ja) オーディオ用増幅器およびそれを用いた電子機器
US7164320B2 (en) Current threshold circuit
JP3638442B2 (ja) ボリウム回路
JP4053020B2 (ja) 小型電子機器のオーディオic用btlオーディオ増幅装置
JP4623286B2 (ja) デューティ調整回路
JP2005217613A (ja) ポップノイズ防止回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080602

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees