JP2005108917A - 半導体レーザ素子および半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ素子および半導体レーザ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 放熱特性の低下を抑制しながら、動作速度を十分に向上させることができ、かつ、ヒートシンクを装着する場合にリーク電流が発生しにくい半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】この半導体レーザ素子は、n型クラッド層3と、n型クラッド層3上に形成されたMQW活性層5と、MQW活性層5上に形成され、平坦部と平坦部から突出するように形成されたリッジ部を構成する凸部とを有するp型クラッド層7とを備えている。そして、p型クラッド層7の凸部近傍に位置する部分には、第1電流ブロック層9のみが形成されており、凸部近傍以外に位置する部分の平坦部上には、第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10からなる積層膜が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザ素子および半導体レーザ装置に関し、特に、絶縁物からなる電流ブロック層を有するリッジ導波型の半導体レーザ素子および半導体レーザ装置に関する。
従来、半導体レーザ素子は、光ディスクシステムにおける記録用光源として用いられている。近年では、記録速度の向上のために、半導体レーザ素子のレーザ出力の高出力化が図られている。また、従来の光ディスクシステム用の半導体レーザ素子としては、出射ビームの安定性などの観点から、リッジ導波型の半導体レーザ素子が一般的に用いられている。このリッジ導波型の半導体レーザ素子において、記録速度の向上を実現するためには、レーザ出力の高出力化に加えて、動作速度を向上させる必要がある。
図19は、従来の一例によるリッジ導波型の半導体レーザ素子を示した断面図である。図19を参照して、従来の一例によるリッジ導波型の半導体レーザ素子では、第1導電型の基板101上に、第1導電型の第1クラッド層102が形成されている。第1クラッド層102上には、発光層として機能する活性層103が形成されている。活性層103上には、平坦部と、平坦部の中央部から突出するように形成された凸部(リッジ部)とを有する第2導電型の第2クラッド層104が形成されている。第2クラッド層104の凸部上には、コンタクト層105が形成されている。なお、第2クラッド層104の凸部と、コンタクト層105とによって、リッジ部が構成されている。このリッジ部の側面と、第2クラッド層104の平坦部とを覆うように、電流ブロック層106が形成されている。また、電流ブロック層106およびコンタクト層105上には、コンタクト層105の上面にオーミック接触するように、p側電極107が形成されている。また、第1導電型の基板101の裏面にオーミック接触するように、n側電極108が形成されている。
ここで、図19に示した従来の一例によるリッジ導波型の半導体レーザ素子において、電流ブロック層106は、リッジ部のみに電流を供給するための電流阻止層としての機能と、リッジ部に対して屈折率差を設けて光閉じ込めを行う機能との2つの機能を有している。また、電流ブロック層106は、第1導電型の半導体または絶縁物から構成されている。この場合、半導体レーザ素子の高速動作のためには、半導体に比べて容量値を低減しやすい絶縁物を用いるのが好ましい。
半導体レーザ素子の高周波動作特性は、通常、等価回路によって議論される。図20は、図19に示した従来の一例によるリッジ導波型の半導体レーザ素子の等価回路を簡易的に示した図である。図20を参照して、リッジ部の抵抗に相当する抵抗R1に対して、両側の電流ブロック層106による容量C1aとC1bとが並列に発生する。そして、抵抗R1、容量C1aおよびC1bに対して、直列に、第2クラッド層104の平坦部以下の各層の抵抗に相当する抵抗R2が接続されている。動作速度を向上させるためには、図20に示した抵抗R1およびR2の抵抗値と、容量C1aおよびC1bの容量値とを低減する必要がある。このうち、抵抗値に関しては、材料特性上の制約から大幅に低減することが困難な場合が多い。その一方、下記の式(1)に示すように、容量値Cは、構成材料の誘電率εと、電流ブロック層106の形成面積Sとに比例し、空乏化した部分の膜厚である絶縁物からなる電流ブロック層106の膜厚dに反比例する。このため、誘電率εの小さい材料を用いたり、電流ブロック層106の形成面積Sを小さくしたり、または、電流ブロック層106の膜厚dを大きくすることによって、容量C1aおよびC1bの容量値を低減することが理論的には可能である。
C=εS/d ・・・(1)
しかし、上記した容量値を低減する方法のうち、電流ブロック層106の誘電率εを小さくする方法については、電流ブロック層106が光閉じ込め層としての機能を有しているため、誘電率εを小さくしすぎると、半導体からなるリッジ部との屈折率差が大きくなって光閉じ込めが強くなりすぎる。これにより、半導体レーザ素子の発振特性が劣化してしまうという不都合が生じる。また、電流ブロック層106の形成面積Sを小さくする方法では、放熱特性を向上させるために、電流ブロック層106の上部に熱伝導率の高い金属層やヒートシンク(放熱部材)を装着する場合に、電流ブロック層106の形成面積Sが小さいと、ヒートシンクなどとの接着面積が小さくなる。この場合には、放熱が十分に行えなくなるとともに、接着強度が弱くなるという不都合が生じる。また、電流ブロック層の形成面積Sを小さくすると、チップのハンドリングが困難になるという不都合も生じる。
また、電流ブロック層106の膜厚dを大きくする方法では、電流ブロック層を構成する絶縁物は熱伝導率が小さいため、その絶縁物の膜厚を大きくすると、レーザ素子動作中に最も発熱が大きいリッジ部近傍からの放熱を十分に行えなくなるという不都合が生じる。これにより、半導体レーザ素子の発光部となるpn接合部の温度が上昇するので、動作電流が増大するという不都合が生じる。
そこで、従来、上記のような不都合を生じることなく、電流ブロック層の膜厚dを大きくする方法により容量値を低減することが可能な構造が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1に提案された従来の他の例によるリッジ導波型構造の半導体レーザ素子では、図21に示すように、第1導電型の基板111上に、第1導電型の第1クラッド層112、活性層113および第2導電型の第2クラッド層114が順次形成されている。第2導電型の第2クラッド層114には、リッジ部を構成する凸部114aと、リッジ部を構成する凸部114aの両側に所定の間隔を隔ててリッジ部を構成しない2つの凸部114bとが設けられている。この凸部114aおよび114bは同じ高さで形成されている。また、第2クラッド層114の凸部114aおよび114b上には、オーム接触層(コンタクト層)115が形成されている。リッジ部を構成する凸部114a上のコンタクト層115上には、p側電極117が形成されている。また、リッジ部を構成しない凸部114b上には、絶縁膜116aが形成されている。また、リッジ部の上面の一部以外の全面を覆うように絶縁膜116bが形成されている。また、全面を覆うとともにp側電極117の上面に接触するように、p側パッド電極118が形成されている。また、第1導電型の基板111の裏面上には、n側電極119が形成されている。
ここで、図21に示した従来の提案された他の例によるリッジ導波型の半導体レーザ素子では、第2クラッド層114のリッジ部を構成する凸部114aの近傍に、絶縁膜116bのみが形成されているとともに、リッジ部を構成しない凸部114b上には、絶縁膜116aおよび絶縁膜116bの2層が形成されている。このため、リッジ部を構成する凸部114aの近傍では、絶縁物は絶縁膜116bのみの厚みになるとともに、リッジ部を構成しない凸部114b上では、絶縁物は、2層の絶縁膜116aおよび116bによって絶縁膜116bのみの場合よりも大きな厚みになる。これにより、リッジ部近傍の絶縁物の厚みを小さくしながら、リッジ部近傍以外の部分での絶縁物の厚みdをある程度増加させることができる。したがって、図21に示した従来の他の例によるリッジ導波型の半導体レーザ素子では、リッジ部近傍の絶縁膜の厚みを小さくすることにより上記したリッジ部近傍からの放熱を十分に行えなくなるという不都合が生じるのを抑制しながら、リッジ部近傍以外の絶縁膜の厚みをある程度大きくすることにより上記した式(1)の容量値Cをある程度低減することが可能になる。
また、図22には、図21に示した従来の他の例による半導体レーザ素子のリッジ部側に、半田からなる融着層120を介して、放熱部材としてのヒートシンク121を取り付けた構造が示されている。図22に示したようなヒートシンク121を取り付ける場合に、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成された2層の絶縁膜116aおよび116bの上面の高さを、リッジ部を構成する凸部114a上に形成される1層の絶縁膜116bの上面の高さよりも大きくすると、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成された2層の絶縁膜116aおよび116bの上面によりヒートシンク121が支持された構造になる。このような構造の場合、リッジ部とヒートシンク121との間の距離が大きくなるので、半田からなる融着層120は、リッジ部とヒートシンク121との間に十分に充填されずに、空洞(図示せず)が形成される場合がある。このようにリッジ部とヒートシンク121との間に空洞が形成されると、放熱を十分に行うことが困難になるという不都合がある。また、リッジ部を構成する凸部114a上の1層の絶縁膜116bの上面の高さを、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成された2層の絶縁膜116aおよび116bの上面の高さよりも大きくすると、リッジ部のみによりヒートシンク121が支持された構造になるため、ヒートシンク121の装着時にリッジ部への応力集中が発生するという不都合がある。
上記した不都合を防止するため、図22に示したようなヒートシンク121を装着する構造では、リッジ部を構成する凸部114a上の1層の絶縁膜116bの上面の高さと、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成された2層の絶縁膜116aおよび116bの上面の高さとを、ほぼ同じにする必要がある。
特開平6−237046号公報
図22に示した従来の他の例による半導体レーザ素子では、上記のように、リッジ部を構成する凸部114a上に形成される1層の絶縁膜116bの上面の高さと、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成される2層の絶縁膜116aおよび116bの上面の高さとをほぼ同じにする必要があるため、リッジ部近傍の絶縁膜の厚みを小さくしながら、リッジ部近傍以外の部分の絶縁膜の厚みをこれ以上増加するのは困難であった。すなわち、図22に示した従来の他の例による半導体レーザ素子において、リッジ部近傍の絶縁膜の厚みを小さくしながら、リッジ部近傍以外の部分の絶縁膜の厚みを増加させようとすると、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成される2層の絶縁膜116aおよび116bのうちの下層の絶縁膜116aの厚みを増加する必要がある。
しかしながら、下層の絶縁膜116aの厚みを増加すると、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成される2層の絶縁膜116aおよび116bの上面の高さが、リッジ部を構成する凸部114a上に形成される1層の絶縁膜116bの上面の高さよりも高くなる。この場合には、上記したように、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成された2層の絶縁膜116aおよび116bの上面によりヒートシンク121が支持された構造になるので、リッジ部とヒートシンク121との間に空洞が形成され、その結果、放熱を十分に行うことが困難になるという不都合が発生する。このため、図22に示した従来の他の例による半導体レーザ素子では、2層の絶縁膜116aおよび116bからなる絶縁膜の厚みを十分に大きくするのが困難である。
また、図22に示した従来の他の例による半導体レーザ素子では、2層の絶縁膜116aおよび116bは、リッジ部を構成する凸部114aと同じ高さを有するリッジ部を構成しない凸部114b上に形成されているので、リッジ部を構成しない凸部114b上に形成される2層の絶縁膜116aおよび116bの上面の高さと、リッジ部を構成する凸部114a上に形成される1層の絶縁膜116bの上面の高さとを同じにしようとすると、絶縁膜116aは、厚みのそれほど大きくないp側電極117とほぼ同じ厚みで形成する必要がある。この点でも、絶縁膜116aの厚みを大きくすることは困難であるので、2層の絶縁膜116aおよび116bからなる絶縁膜の厚みを大きくするのは困難である。
このように、図22に示した従来の他の例による半導体レーザ素子では、リッジ部近傍以外の部分に位置する2層の絶縁膜116aおよび116bからなる絶縁膜の厚みを十分に大きくするのが困難であるので、容量値Cの十分な低減効果を得ることが困難である。その結果、動作速度を十分に向上させるのが困難であるという問題点がある。
また、図22に示した従来の他の例による半導体レーザ素子では、上記のように、リッジ部を構成する凸部114aと同じ高さを有するリッジ部を構成しない凸部114b上に形成される絶縁膜116aおよび116bの厚みを大きくすることが困難であるため、ヒートシンク121の装着時に、半田などからなる融着層120を融着する場合に、融着層120が、図22に示すように、チップの側面に露出した第2クラッド層114の側端面にまで達しやすいという不都合もある。このような場合には、リーク電流が流れるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、放熱特性の低下を抑制しながら、動作速度を十分に向上させることができ、かつ、ヒートシンクを装着する場合にリーク電流が発生しにくい半導体レーザ素子および半導体レーザ装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による半導体レーザ素子は、第1導電型の第1クラッド層と、第1クラッド層上に形成された活性層と、活性層上に形成され、平坦部と、平坦部から突出するように形成されたリッジ部を構成する凸部とを有する第2導電型の第2クラッド層と、第2クラッド層の凸部の側面上および平坦部上に形成され、凸部近傍に位置する第1部分の厚みが第1部分以外の第2部分の厚みよりも小さい絶縁物からなる電流ブロック層とを備えている。
この第1の局面による半導体レーザ素子では、上記のように、凸部近傍に位置する第1部分の厚みが第1部分以外の第2部分の厚みよりも小さい絶縁物からなる電流ブロック層を設けることによって、凸部近傍の第1部分では、電流ブロック層を構成する熱伝導性の低い絶縁物の厚みが小さいので、放熱特性が低下するのを抑制することができる。また、絶縁物からなる電流ブロック層の凸部近傍以外の第2部分の厚みを、凸部近傍の第1部分の厚みよりも大きくすることによって、絶縁物からなる電流ブロック層の第2部分における寄生容量を低減することができる。この場合、電流ブロック層の第2部分は、第2クラッド層の平坦部上に形成されているので、リッジ部の上面と第2部分の上面とを同じ高さになるようにした場合にも、平坦部からリッジ部の上面までの距離に対応する大きな厚みを有する第2部分を形成することができる。これにより、絶縁物からなる電流ブロック層の大きな厚みを有する第2部分により寄生容量を十分に低減することができるので、動作速度を十分に向上させることができる。また、上記のように、リッジ部の上面と第2部分の上面とを同じ高さになるようにした場合にも、平坦部からリッジ部の上面までの距離に対応する大きな厚みを有する第2部分を形成することができるので、半田などの融着層などを介してリッジ部側にヒートシンク(放熱部材)を装着する場合に、半田などの融着層が素子端面に回り込んだ場合にも、その融着層の先端部が第2の部分の絶縁物で止まり、その下の半導体層の部分まで延びるのを抑制することができる。これにより、半田などの融着層がチップ側面に露出した半導体層に接触することに起因するリーク電流の発生を有効に抑制することができる。
上記第1の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、電流ブロック層の第2部分の厚みは、凸部を含むリッジ部の高さと実質的に等しい。このように構成すれば、絶縁物からなる電流ブロック層の第2部分の厚みをリッジ部の高さ分に相当する大きな厚みに形成することができるので、容易に、寄生容量を十分に低減することができる。これにより、容易に、動作速度を十分に向上させることができる。
上記第1の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、電流ブロック層の凸部近傍に位置する第1部分のうち、凸部の両側の平坦部上に形成される部分の各々の幅は、凸部の底部の幅よりも大きい。このように構成すれば、凸部の両側の平坦部上に形成される熱伝導性の低い絶縁物からなる電流ブロック層のうち、厚みの小さい第1部分の幅を大きくすることができるので、熱伝導性の低い絶縁物に起因して放熱特性が低下するのを抑制することができる。
上記第1の局面による半導体レーザ素子において、好ましくは、電流ブロック層の凸部近傍に位置する第1部分のうち、凸部の両側の平坦部上に形成される部分の各々の幅の合計幅は、第2の部分の合計幅よりも小さい。このように構成すれば、電流ブロック層の厚みが小さいために寄生容量の大きい第1部分よりも、電流ブロック層の厚みが大きいために寄生容量の小さい第2部分の方が大きくなるので、素子全体の寄生容量を有効に低減することができる。これにより、動作速度をより向上させることができる。
この発明の第2の局面による半導体レーザ装置は、第1導電型の第1クラッド層と、第1クラッド層上に形成された活性層と、活性層上に形成され、平坦部と、平坦部から突出するように形成されたリッジ部を構成する凸部とを有する第2導電型の第2クラッド層と、第2クラッド層の凸部の側面上および平坦部上に形成され、凸部近傍に位置する第1部分の厚みが第1部分以外の第2部分の厚みよりも小さい絶縁膜からなる電流ブロック層と、電流ブロック層を覆うとともに、第2クラッド層の凸部に電気的に接続するように形成された金属層と、金属層に接触するように形成された放熱部材とを備えている。
この第2の局面による半導体レーザ装置では、上記のように、凸部近傍に位置する第1部分の厚みが第1部分以外の第2部分の厚みよりも小さい絶縁物からなる電流ブロック層を設けるとともに、電流ブロック層を覆うように金属層を形成し、かつ、その金属層に接触するように放熱部材を形成することによって、凸部近傍の第1部分では、電流ブロック層を構成する熱伝導性の低い絶縁物の厚みが小さいとともに熱伝導性に優れた金属層が形成されているので、金属層および放熱部材を介して、発光部で発生した熱を良好に放熱することができる。これにより、発光部の温度上昇を抑制することができるので、発光部の温度上昇に起因する動作電流の増大を抑制することができる。また、絶縁物からなる電流ブロック層の凸部近傍以外の第2部分の厚みを、凸部近傍の第1部分の厚みよりも大きくすることによって、絶縁物からなる電流ブロック層の第2部分における寄生容量が増加するのを抑制することができる。この場合、電流ブロック層の第2部分は、第2クラッド層の平坦部上に形成されているので、リッジ部の上面と第2部分の上面とを同じ高さになるようにした場合にも、平坦部からリッジ部の上面までの距離に対応する大きな厚みを有する第2部分を形成することができる。これにより、絶縁物からなる電流ブロック層の第2部分により寄生容量を十分に低減することができるので、動作速度を十分に向上させることができる。また、上記のように、リッジ部の上面と第2部分の上面とを同じ高さになるようにした場合にも、平坦部からリッジ部の上面までの距離に対応する大きな厚みを有する第2部分を形成することができるので、ヒートシンク(放熱部材)を装着する場合に、半田などの融着層が素子端面に回り込んだ場合にも、その融着層の先端部が第2の部分の絶縁物で止まり、その下の半導体層の部分まで延びるのを抑制することができる。これにより、半田などの融着層がチップ側面に露出した半導体層に接触することに起因するリーク電流の発生を有効に抑制することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるリッジ導波型の半導体レーザ装置(赤色LD)の構造を示した断面図であり、図2は、図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の活性層部分の詳細構造を示した断面図である。この第1実施形態では、燐化物系半導体を用いた660nm帯の半導体レーザ素子および半導体レーザ装置(赤色LD)に本発明を適用した場合について説明する。まず、図1および図2を参照して、第1実施形態による半導体レーザ装置(赤色LD)の構造について説明する。
この第1実施形態による半導体レーザ装置では、図1に示すように、n型GaAs基板1の(100)面上に、約1μmの厚みを有するn型GaAsからなるバッファ層2が形成されている。バッファ層2上には、約2μmの厚みを有するn型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるn型クラッド層3が形成されている。なお、このn型クラッド層3は、本発明の「第1クラッド層」の一例である。
また、n型クラッド層3上には、約10nmの厚みを有するアンドープ(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるn側光ガイド層4が形成されている。そして、このn側光ガイド層4上には、多重量子井戸構造を有するMQW(Multiple Quantum Well)活性層5が形成されている。このMQW活性層5は、図2に示すように、約4nmの厚みを有するアンドープ(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなる2層の障壁層5aと、約6nmの厚みを有するアンドープIn0.5Ga0.5Pからなる3層の井戸層5bとが交互に積層された構造を有する。なお、MQW活性層5は、本発明の「活性層」の一例である。MQW活性層5上には、約10nmの厚みを有するアンドープ(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるp側光ガイド層6が形成されている。
p側光ガイド層6上には、図1に示すように、約1.6μmの厚みを有するとともに、中央部付近に凸部を有するp型クラッド層7が形成されている。このp型クラッド層7は、本発明の「第2クラッド層」の一例である。このp型クラッド層7は、約0.2μmの厚みを有するp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる第1p型クラッド層7aと、約10nmの厚みを有するとともに、エッチングストップ層として機能するp型In0.5Ga0.5Pからなる第2p型クラッド層7bと、約1.4μmの高さの台形形状を有するとともに、ストライプ状の(AlGa1−x0.5In0.5Pからなる第3p型クラッド層7cとによって構成されている。そして、第1p型クラッド層7aと第2p型クラッド層7bとによって平坦部が構成され、第3p型クラッド層7cにより凸部が構成されている。台形形状の断面形状を有する第3p型クラッド層7cは、約2μmの上部幅と、約2.4μmの下部幅(底部幅)とを有する。また、第3p型クラッド層7cは、層内でAl組成が変化するように設計されており、下部(底部)でx=0.7、上部でx=0.6になっている。
凸部を構成する第3p型クラッド層7c上には、約0.1μmの厚みを有するp型In0.5Ga0.5P層と、約0.2μmの厚みを有するp型GaAs層とを積層したp型コンタクト層8が形成されている。第3p型クラッド層7cとp型コンタクト層8とによって、約1.7μmの高さを有する電流注入領域となるリッジ部が構成されている。このリッジ部の側面は、順テーパ形状を有するように形成されている。
第3p型クラッド層7cとp型コンタクト層8とにより構成されるリッジ部の側面上と、平坦部を構成する第2p型クラッド層7bの上とに、約0.2μmの厚みを有するSiNからなる第1電流ブロック層9が形成されている。このSiN膜は、リッジ部との間に適度な屈折率差を設け、電流−光出力特性(I−L特性)におけるキンクの発生を抑制することができる。そして、第1電流ブロック層9上のリッジ部側面より約10μm離れた部分から外側に、約1.5μmの厚みを有するポリイミド膜からなる第2電流ブロック層10が形成されている。この第2電流ブロック層10のリッジ部側の側面は、順テーパ形状を有するように形成されている。なお、第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10は、本発明の「電流ブロック層」の一例である。
ここで、第1実施形態では、リッジ部近傍(第1部分)に、SiNからなる第1電流ブロック層9が形成され、リッジ部側面から所定の距離離れたリッジ部近傍以外の部分(第2部分)の平坦部(第2p型クラッド層7b)上には、SiNからなる第1電流ブロック層9およびポリイミドからなる第2電流ブロック層10の2層が形成されている。このため、リッジ部近傍以外の部分(第2部分)で、電流ブロック層を構成する絶縁物の厚みが厚くなっている。また、リッジ部の両側に位置する第1電流ブロック層9のみが形成されている第1部分の各々の幅は、リッジ部(第3p型クラッド層7c)の底部の幅よりも大きくなるように形成されている。また、リッジ部の両側に位置する第1電流ブロック層9のみが形成されている第1部分の各々の幅の合計幅は、第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10が積層された第2部分の合計幅よりも小さくなるように形成されている。また、第1電流ブロック層9よりも厚みの大きい第2電流ブロック層10を構成するポリイミド膜の比誘電率は、約3.5であり、第1電流ブロック層9を構成するSiNの比誘電率(約7)よりも小さい。
また、第1実施形態では、第3p型クラッド層7cおよびp型コンタクト層8により構成されるリッジ部の高さ(約1.7μm)と、リッジ部の近傍以外の部分に形成された第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10からなる絶縁物の厚み(約1.7μm)とは等しくなるように形成されている。したがって、リッジ部(p型コンタクト層8)の上面の高さと、第2電流ブロック層10の上面の高さとは、ほぼ等しい。
また、p型コンタクト層8上と、第1電流ブロック層9上と、第2電流ブロック層10上とには、下層から上層に向かって50nmの厚みを有するCr層と1μmの厚みを有するAu層とからなるp側電極11が形成されている。そして、p側電極11上には、AuSn(Sn30%)半田からなる融着層12を介して、ダイヤモンドからなるヒートシンク13が装着されている。なお、ヒートシンク13は、本発明の「放熱部材」の一例である。また、n型GaAs基板1の裏面上には、基板側から約0.2μmの厚みを有するAuGe層と約10nmの厚みを有するNi層と約0.6μmの厚みを有するAu層とからなるn側電極14が形成されている。なお、第1実施形態における半導体レーザ素子の幅は、約200μmであり、奥行きは、約1mmである。
第1実施形態では、上記のように、リッジ部近傍では、厚みの小さい絶縁物(SiN)からなる第1電流ブロック層9のみを形成するとともに、リッジ部近傍以外の部分では、厚みの小さい絶縁物(SiN)からなる第1電流ブロック層9と厚みの大きい絶縁物(ポリイミド)からなる第2電流ブロック層10との積層膜を形成することによって、リッジ部近傍では、熱伝導性の低い絶縁物の厚みが小さいので、熱伝導性が良好な半田からなる融着層12を介して半導体レーザ素子の発光部の熱をヒートシンク13側に良好に放熱することができる。これにより、発光部の温度上昇を抑制することができるので、発光部の温度上昇に起因する動作電流の増大を抑制することができる。また、リッジ部近傍以外の部分では、第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10の積層構造により絶縁物の厚みを大きくすることができる。この場合、第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10は、p型クラッド層7の平坦部を構成する第2p型クラッド層7b上に形成されているので、リッジ部の上面と、第2電流ブロック層10の上面とを同じ高さになるようにした場合にも、平坦部からリッジ部の上面までの距離に対応する大きな厚みを有する第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10からなる絶縁物層を形成することができる。これにより、電流ブロック層部分の寄生容量を大幅に低減することができるので、半導体レーザ素子の動作速度を十分に向上させることができる。
また、第1実施形態では、リッジ部の両側に位置する第1電流ブロック層9のみが形成されている第1部分の各々の幅を、リッジ部(第3p型クラッド層7c)の底部の幅よりも大きくなるように形成することによって、リッジ部の両側に位置する熱伝導性の低い絶縁膜の厚みの小さい第1部分の幅をある程度大きくすることができるので、熱伝導性の低い絶縁物に起因して放熱特性が低下するのを抑制することができる。
また、リッジ部の両側に位置する第1電流ブロック層9のみが形成されている第1部分の各々の幅の合計幅を、第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10が積層された厚みの大きい第2部分の合計幅よりも小さくなるように形成することによって、絶縁膜(第1電流ブロック層9)の厚みが小さいために寄生容量の大きい第1部分よりも、絶縁膜(第1電流ブロック層9および第2ブロック層10)の厚みが大きいために寄生容量の小さい第2部分の方が大きくなるので、素子全体の寄生容量を有効に低減することができる。これにより、動作速度をより向上させることができる。
また、第1実施形態では、素子端部においても、第1電流ブロック層9および第2電流ブロック層10の積層構造により厚みの大きい絶縁膜層が形成されているので、図1に示すヒートシンク13をAuSn半田からなる融着層12を介して装着する際に、融着層12が図1の点線部分(融着層12a)のように素子の端部に回り込んだ場合にも、融着層12aの先端部分が第2電流ブロック層10の絶縁膜部分で止まり、素子端部の半導体層(第2p型クラッド層7b)まで達するのを防止することができる。これにより、融着層12aが素子端部の半導体層(第2p型クラッド層7b)に接触することによりリーク電流が流れるのを防止することができる。
また、第1実施形態では、リッジ部(p型コンタクト層8)の上面の高さと、リッジ部近傍以外の領域の第2電流ブロック層10の上面の高さとをほぼ同じにすることによって、半導体レーザ素子にヒートシンク13を装着する場合に、第2電流ブロック層10の高さがリッジ部の高さよりも大きくなりすぎた場合に発生するリッジ部とヒートシンク13との間に空洞が形成される現象を抑制することができるので、放熱特性が低下するのを抑制することができる。また、リッジ部(p型コンタクト層8)の上面の高さと、リッジ部近傍以外の領域の第2電流ブロック層10の上面の高さとをほぼ同じ高さにすることによって、ヒートシンク13の装着時にリッジ部に応力が集中するのを緩和することができる。
また、第1実施形態では、リッジ部の側面および第2電流ブロック層10の側面を順テーパ形状に形成することによって、図22に示した従来の他の例のように、融着層120によりヒートシンク121を取り付ける際に、融着層120とp側パッド電極118との界面に、空洞部120a(図22参照)が発生するのを抑制するこができる。これにより、空洞部120aが発生することに起因する放熱特性の低下を抑制することができるので、効率よく放熱を行うことができる。これによっても、半導体レーザ装置の発光部の温度上昇を抑制することができるので、発光部の温度上昇に起因する動作電流の増加をより抑制することができる。
図3〜図7は、図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。次に、図1〜図7を参照して、第1実施形態による半導体レーザ素子の製造プロセスについて説明する。
まず、図3に示すように、n型GaAs基板1上に、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy:有機金属気相成長)法を用いて、基板温度を約800℃に保持した状態で、約1μmの厚みを有するn型GaAs層からなるバッファ層2、約2μmの厚みを有するn型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなるn型クラッド層3、約10nmの厚みを有するアンドープ(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるn側光ガイド層4、MQW活性層5、約10nmの厚みを有するアンドープ(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなるp側光ガイド層6、約0.2μmの厚みを有するp型(Al0.7Ga0.30.5In0.5Pからなる第1p型クラッド層7a、約10nmの厚みを有するp型(Al0.5Ga0.5)Pからなる第2p型クラッド層7b、約1.4μmの厚みを有するp型(AlGa1−x0.5In0.5Pからなる第3p型クラッド層7c、および、約0.1μmの厚みを有するp型In0.5Ga0.5P層と約0.2μmの厚みを有するp型GaAs層とを積層したp型コンタクト層8を順次形成する。
なお、MQW活性層5は、図2に示したように、約6nmの厚みを有するアンドープIn0.5Ga0.5Pからなる3層の井戸層5bと、約4nmの厚みを有するアンドープ(Al0.5Ga0.50.5In0.5Pからなる2層の障壁層5aとを交互に成長させることによって形成する。
また、図3に示したp型コンタクト層8上の所定領域に、フォトレジスト15を形成する。そして、フォトレジスト15をマスクとして、たとえば、シュウ酸系エッチング液を用いて、p型コンタクト層8および第3p型クラッド層7cを、図4に示すように、第2p型クラッド層7bが露出するまでウェットエッチングする。これにより、素子中央部付近に電流注入領域となるリッジ部が形成される。この場合、第3p型クラッド層7cのAl組成を層内で変化させているため、サイドエッチング速度が上部にいくほど小さくなる。つまり、上部に行くほどサイドエッチングされにくくなる。このため、ウェットエッチングを行った場合にも、上部が下部に対して小さくなりすぎて電気抵抗が増大するという不都合が発生するのを防止することができるとともに、リッジ部の上部と下部との幅の差を適度に制御して順テーパ形状にすることができる。この後、フォトレジスト15を除去する。
次に、図5に示すように、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相堆積)法を用いて、SiN膜からなる第1電流ブロック層9を約0.2μmの厚みで形成する。そして、ポリイミド膜(図示せず)を全面に塗布してベーキングにより固化させた後、そのポリイミド膜上に、リッジ部を中心に約25μmの開口部を有するフォトレジスト16を形成する。そして、そのフォトレジスト16をマスクとして、たとえば、ヒドラジンヒドラードを用いて、ポリイミド膜をエッチングすることにより、図5に示したように、リッジ部から約10μmの間隔をあけた部分に、ポリイミド膜からなる第2電流ブロック層10が形成される。このポリイミド膜からなる第2電流ブロック層10は、約1.5μmの厚みを有するように形成する。この場合、第2電流ブロック層10の側面はウェットエッチングにより順テーパ形状になる。この後、フォトレジスト16を除去する。
次に、図6に示すように、リッジ部に開口部を有するフォトレジスト17を形成する。そして、このフォトレジスト17をマスクとして、p型コンタクト層8上の第1電流ブロック層9をエッチングすることにより、p型コンタクト層8の上面を露出させる。この後、フォトレジスト17を除去する。
次に、図7に示すように、真空蒸着法を用いて、約50nmの厚みを有するCr層(下層)と約1μmの厚みを有するAu層(上層)とからなるp側電極11を形成する。この場合、リッジ部の側面および第2電流ブロック層10の側面が順テーパ形状になっているので、p側電極11は、全域に亘って空洞なく形成されるとともに、p側電極11の表面も順テーパ形状になる。
この後、n型GaAs基板1の裏面を酒石酸などを用いてエッチングすることにより、たとえば、n型GaAs基板1を100μm程度の厚みまで薄くする。そして、そのn型GaAs基板1の裏面上に、真空蒸着法を用いて、基板側から、0.2μmの厚みを有するAuGe層、約10nmの厚みを有するNi層および約0.6μmの厚みを有するAu層からなるn側電極14を形成する。この後、へき開およびブレーキングを行うことによって、図7に示したような第1実施形態による半導体レーザ素子が製造される。
その後、図1に示したように、AuSn(Sn30%)半田からなる融着層12を用いて、ダイヤモンドからなるヒートシンク13を装着することによって、図1に示したような半導体レーザ装置(赤色LD)が形成される。この場合、p側電極11の表面も順テーパ形状であるため、融着層12を融着した場合に空洞部が形成されることがない。このため、空洞部が発生することに起因する放熱特性の低下を防止することができる。
この後、ヒートシンク13をステム(図示せず)に取り付けた後、ワイヤボンドを行うとともに、キャップ封入を行うようにしてもよい。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置(青紫色LD)を示した断面図であり、図9は、図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の活性層部分の詳細を示した断面図である。図8および図9を参照して、この第2実施形態では、窒化物系半導体を用いた400nm帯の半導体レーザ素子および半導体レーザ装置(青紫色LD)に本発明を適用した場合について説明する。
この第2実施形態による半導体レーザ装置では、図8に示すように、(0001)Ga面を表面とするn型GaN基板21上に、約1μmの厚みを有するn型GaN層からなるバッファ層22が形成されている。このバッファ層22上には、約1μmの厚みを有するn型Al0.15Ga0.85Nからなるn型クラッド層23が形成されている。なお、n型クラッド層23は、本発明の「第1クラッド層」の一例である。
n型クラッド層23上には、約0.1μmの厚みを有するn型GaNからなるn型光ガイド層24が形成されている。n型光ガイド層24上には、多重量子井戸構造を有するMQW活性層25が形成されている。このMQW活性層25は、図9に示すように、約15nmの厚みを有するアンドープGa0.95In0.05Nからなる4層の障壁層25aと、約4nmの厚みを有するアンドープGa0.9In0.10Nからなる3層の井戸層25bとが交互に積層された構造を有する。なお、MQW活性層25は、本発明の「活性層」の一例である。
MQW活性層25上には、図8に示すように、約20nmの厚みを有するアンドープAl0.3Ga0.7Nからなる保護層26が形成されている。保護層26上には、約0.1μmの厚みを有するアンドープGaNからなるp側光ガイド層27が形成されている。p側光ガイド層27上には、約0.1μmの厚みを有する平坦部と、平坦部の中央部付近に、約1.5μmの幅と約0.4μmの高さとを有するストライプ状の凸部とを有するp型Al0.15Ga0.85Nからなるp型クラッド層28が形成されている。なお、p型クラッド層28は、本発明の「第2クラッド層」の一例である。p型クラッド層28の凸部上には、約10nmの厚みを有するアンドープIn0.05Ga0.95Nからなるp側コンタクト層29が形成されている。p型クラッド層28の凸部と、p側コンタクト層29とによって、電流注入領域となるリッジ部が形成されている。このリッジ部の側面は、順テーパ形状に形成されている。
p側コンタクト層29上には、p側コンタクト層29側から、約1nmの厚みを有するPd層、約10nmの厚みを有するPt層および約0.2μmの厚みを有するAu層からなるp側電極30が形成されている。また、p型クラッド層28の平坦部上と、リッジ部およびp側電極30の側面上とに、約0.1μmの厚みを有するSiO膜からなる第1電流ブロック層31が形成されている。また、リッジ部側面より約10μm離れた部分から外側の部分には、第1電流ブロック層31上に、約0.5μmの厚みを有するSiO膜からなる第2電流ブロック層32が形成されている。この第2電流ブロック層32の側面は、順テーパ形状に形成されている。なお、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32は、本発明の「電流ブロック層」の一例である。
このように、第2実施形態では、リッジ部近傍(第1部分)に、厚みの小さいSiO膜からなる第1電流ブロック層31のみが形成されているとともに、リッジ部近傍以外の部分(第2部分)のp型クラッド層28の平坦部上には、厚みの小さいSiO膜からなる第1電流ブロック層31と厚みの大きいSiO膜からなる第2電流ブロック層32との積層膜が形成されている。また、リッジ部の両側に位置する第1電流ブロック層31のみが形成されている第1部分の各々の幅は、リッジ部(p型クラッド層28の凸部)の底部の幅よりも大きくなるように形成されている。また、リッジ部の両側に位置する第1電流ブロック層31のみが形成されている第1部分の各々の幅の合計幅は、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32が積層された第2部分の合計幅よりも小さくなるように形成されている。
ここで、第2実施形態では、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32が積層された部分の厚み(約0.6μm)が、リッジ部の高さ(約0.4μm)とp側電極30の厚み(約0.2μm)とを合計した高さ(約0.6μm)とほぼ同じ厚みになるように形成されている。したがって、第2電流ブロック層32の上面の高さと、リッジ部上のp側電極30の上面の高さとは、ほぼ等しい。
また、p側電極30、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32上には、下層から上層に向かって、約0.1μmの厚みを有するTi層と約0.5μmのAu層とからなるp側パッド電極33が形成されている。p側パッド電極33上には、AuSn(Sn30%)半田からなる融着層34を介して、ダイヤモンドからなるヒートシンク35が装着されている。なお、ヒートシンク35は、本発明の「放熱部材」の一例である。また、n型GaN基板21の裏面上には、基板側から、約5nmの厚みを有するAl層、約10nmの厚みを有するPt層および約0.3μmの厚みを有するAu層からなるn側電極36が形成されている。なお、第2実施形態における素子の幅は、約200μmであり、奥行きは、約600μmである。
第2実施形態では、上記のように、リッジ部近傍では、厚みの小さいSiO膜からなる第1電流ブロック層31のみを形成するとともに、リッジ部近傍以外の部分では、厚みの小さいSiO膜からなる第1電流ブロック層31と厚みの大きいSiO膜からなる第2電流ブロック層32との積層膜を形成することによって、リッジ部近傍では、熱伝導性の低い絶縁物(SiO)の厚みが小さいので、熱伝導性が良好な半田からなる融着層34を介して半導体レーザ素子の発光部の熱をヒートシンク35側に良好に放熱することができる。ここで、窒化物系の半導体レーザにおいては、発振波長が長い他の半導体レーザに比べて、動作電圧が高いため、発熱が顕著である。このため、第2実施形態の構造を用いることにより、リッジ部で発生した熱を良好に放熱することができるので、窒化物系の半導体レーザ素子の発光部の温度上昇を有効に抑制することができる。その結果、窒化物系半導体レーザ装置において、動作電流を低減することができる。
また、第2実施形態では、リッジ部近傍以外の部分で、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32の積層構造により絶縁物の厚みを大きくすることができる。この場合、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32は、p型クラッド層28の平坦部上に形成されているので、リッジ部(p側電極30)の上面と、第2電流ブロック層32の上面とを同じ高さになるようにした場合にも、平坦部からリッジ部(p側電極30)の上面までの距離に対応する大きな厚みを有する第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32からなる絶縁物層を形成することができる。これにより、電流ブロック層部分の寄生容量値を大幅に低減することができる。特に、第2実施形態による窒化物系の短波長の半導体レーザにおいては、発振波長が長い半導体レーザに比べて、高密度記録・再生が可能な光ディスクシステムに用いられるため、高速動作が必須である。第2実施形態では、上記のように、寄生容量を大幅に低減することにより動作速度を十分に向上させることができるので、窒化物系半導体レーザに求められる高い記録速度を得ることができる。
また、第2実施形態では、素子端部においても、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32の積層構造により厚みの大きい絶縁膜層が形成されているので、図8に示すヒートシンク35をAuSn半田からなる融着層34を介して装着する際に、融着層34が図8の点線部分(融着層34a)のように素子の端部に回り込んだ場合にも、融着層34aの先端部分が第2電流ブロック層32の絶縁膜部分で止まり、素子端部の半導体層(p型クラッド層28)まで達するのを防止することができる。これにより、融着層34aが素子端部の半導体層(p型クラッド層28)に接触することによりリーク電流が流れるのを防止することができる。
また、第2実施形態では、リッジ部(p側電極30の上面)の高さと、リッジ部近傍以外の領域の第2電流ブロック層32の上面の高さとをほぼ同じにすることによって、半導体レーザ素子にヒートシンク35を装着する場合に、第2電流ブロック層32の高さがリッジ部(p側電極30の上面)の高さよりも大きくなりすぎた場合に発生するリッジ部とヒートシンク35との間に空洞が形成される現象を抑制することができる。これにより、放熱特性が低下するのを抑制することができる。また、リッジ部(p側電極30の上面)の高さと、リッジ部近傍以外の領域の第2電流ブロック層32の上面の高さとをほぼ同じにすることによって、ヒートシンク35の装着時にリッジ部に応力が集中するのを緩和することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
図10〜図18は、図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。次に、図8〜図18を参照して、第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスについて説明する。
まず、図10に示すように、MOVPE法を用いて、n型GaN基板21上に、基板温度を約1150℃に保持した状態で、約1μmの厚みを有するn型GaN層からなるバッファ層22、約1μmの厚みを有するn型Al0.15Ga0.85Nからなるn型クラッド層23、および、約0.1μmの厚みを有するn型GaNからなるn型光ガイド層24を順次成長させる。
次に、基板温度を約850℃に保持した状態で、n型光ガイド層24上に、約15nmの厚みを有するアンドープIn0.05Ga0.95Nからなる4層の障壁層25aと、約4nmの厚みを有するアンドープIn0.1Ga0.9Nからなる3層の井戸層25bとを交互に成長させることにより、MQW活性層25を形成する。
続いて、MQW活性層25上に、約10nmの厚みを有するアンドープAl0.3Ga0.7Nからなる保護層26を成長させる。この保護層26は、MQW活性層25のIn原子が脱離するのを防止することより、MQW活性層25の結晶品質が劣化するのを防止する機能を有する。
この後、基板温度を約1150℃に設定した状態で、保護層26上に、約0.1μmの厚みを有するアンドープGaNからなるp側光ガイド層27と、約0.5μmの厚みを有するp型Al0.15Ga0.85Nからなるp型クラッド層28とを順次成長させる。
次に、基板温度を約850℃に保持した状態で、p型クラッド層28上に、約10nmの厚みを有するアンドープIn0.05Ga0.95Nからなるp側コンタクト層29を形成する。
この後、図11に示すように、p側コンタクト層29上に、約1.5μm幅のストライプ状の開口部を有するフォトレジスト37を形成する。そして、全面を覆うように、真空蒸着法を用いて、下層から上層に向かって、約1nmの厚みを有するPd層、約10nmの厚みを有するPt層、および、約0.2μmの厚みを有するAu層を形成した後、フォトレジスト37をリフトオフすることにより、図12に示すような、約1.5μmの幅を有するストライプ形状のp側電極30が形成される。このp側電極30をマスクとして、たとえば、反応性イオンビームエッチング法を用いて、p側コンタクト層29と、p型クラッド層28の一部とをエッチングにより除去することによって、図13に示されるような、電流注入領域となるリッジ部が形成される。この場合、エッチング条件を適度に設定することによって、リッジ部の側面を順テーパ形状にする。
そして、図14に示すように、全面を覆うように、プラズマCVD法を用いて、SiO膜からなる第1電流ブロック層31を約0.1μmの厚みで形成する。そして、リッジ部を中心とした幅25μmのフォトレジスト38を形成した後、全面を覆うように、ECR(Electron Cyclotron Resonance:電子サイクロトロン共鳴)プラズマCVD法を用いて、室温でSiO膜からなる第2電流ブロック層32を形成する。この状態で、緩衝フッ酸を用いて、短時間処理を行うことによって、フォトレジスト38の側壁部分に形成された脆弱なSiO膜32a(図14参照)を選択的に除去する。これにより、図15に示されるような形状が得られる。その後、リフトオフ法により、フォトレジスト38を除去することにより、図16に示されるような、順テーパ形状の側面を有するSiO膜からなる第2電流ブロック層32が、リッジ部から約10μmの間隔を隔てて形成される。
次に、図17に示すように、リッジ部に開口部を有するフォトレジスト39を形成した後、そのフォトレジスト39をマスクとして、p側電極30上の第1電流ブロック層31をエッチングすることによって、p側電極30の上面を露出させる。この後、フォトレジスト39を除去する。
次に、図18に示すように、真空蒸着法を用いて、p側電極30、第1電流ブロック層31および第2電流ブロック層32上に、下層から上層に向かって、約0.1μmの厚みを有するTi層および約0.5μmの厚みを有するAu層からなるp側パッド電極33を形成する。その場合、リッジ部および電流ブロック層段差部が順テーパ形状になっているので、p側パッド電極33が全域に亘って空洞なく形成されるとともに、p側パッド電極33の表面も順テーパ形状になる。この後、n型GaN基板21の裏面を研磨することにより、たとえば、n型GaN基板21を100μm程度の厚みにする。そして、n型GaN基板21の裏面上に、真空蒸着法を用いて、基板側から約5nmの厚みを有するAl層、約10nmの厚みを有するPt層、および、約0.3μmの厚みを有するAu層からなるn側電極36を形成する。そして、へき開およびブレーキングを行うことによって、図18に示したような半導体レーザ素子が形成される。
その後、図8に示したように、AuSn(Sn30%)半田からなる融着層34を介して、ヒートシンク35を装着することによって、第2実施形態による窒化物系の半導体レーザ装置(青紫色LD)が製造される。この場合、p側パッド電極33の表面も順テーパ形状であるため、融着層34に空洞部が発生することなく、ヒートシンク35を装着することができる。
また、ヒートシンク35をステム(図示せず)に取り付けた後、ワイヤボンディングを行うとともに、キャップ封入を行ってもよい。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を赤色半導体レーザ素子または青紫色半導体レーザ素子に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、リッジ導波型の他の半導体レーザ素子に適用してもよい。
また、上記実施形態では、リッジ部近傍以外の部分において、第1電流ブロック層と第2電流ブロック層との2層により電流ブロック層の厚みを大きくする例を示したが、本発明はこれに限らず、電流ブロック層を1層にして、リッジ部近傍ではその電流ブロック層の厚みを小さくするとともにリッジ部近傍以外の部分ではその単一層からなる電流ブロック層の厚みを大きくするようにしてもよい。
本発明の第1実施形態による半導体レーザ装置(赤色LD)の構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の活性層の詳細構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態による半導体レーザ装置(青紫色LD)の構造を示した断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の活性層の詳細構造を示した断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 図8に示した第2実施形態による半導体レーザ装置の製造プロセスを説明するための断面図である。 従来の一例によるリッジ導波型の半導体レーザ素子を示した断面図である。 図19に示した従来の一例による半導体レーザ素子の等価回路図である。 従来の他の例による半導体レーザ素子を示した断面図である。 図21に示した従来の他の例による半導体レーザ素子にヒートシンクを取り付けた状態を示した断面図である。
符号の説明
3、23 n型クラッド層(第1クラッド層)
5、25 MQW活性層(活性層)
7、28 p型クラッド層(第2クラッド層)
9、31 第1電流ブロック層(電流ブロック層)
10、32 第2電流ブロック層(電流ブロック層)
11 p側電極
12、34 融着層
13、35 ヒートシンク(放熱部材)
30 p側電極
33 p側パッド電極

Claims (5)

  1. 第1導電型の第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に形成され、平坦部と、前記平坦部から突出するように形成されたリッジ部を構成する凸部とを有する第2導電型の第2クラッド層と、
    前記第2クラッド層の凸部の側面上および平坦部上に形成され、前記凸部近傍に位置する第1部分の厚みが前記第1部分以外の第2部分の厚みよりも小さい絶縁物からなる電流ブロック層とを備えた、半導体レーザ素子。
  2. 前記電流ブロック層の第2部分の厚みは、前記凸部を含むリッジ部の高さと実質的に等しい、請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記電流ブロック層の前記凸部近傍に位置する第1部分のうち、前記凸部の両側の前記平坦部上に形成される部分の各々の幅は、前記凸部の底部の幅よりも大きい、請求項1または2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記電流ブロック層の前記凸部近傍に位置する第1部分のうち、前記凸部の両側の前記平坦部上に形成される部分の各々の幅の合計幅は、前記第2の部分の合計幅よりも小さい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体レーザ素子。
  5. 第1導電型の第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に形成され、平坦部と、前記平坦部から突出するように形成されたリッジ部を構成する凸部とを有する第2導電型の第2クラッド層と、
    前記第2クラッド層の凸部の側面上および平坦部上に形成され、前記凸部近傍に位置する第1部分の厚みが前記第1部分以外の第2部分の厚みよりも小さい絶縁膜からなる電流ブロック層と、
    前記電流ブロック層を覆うとともに、前記第2クラッド層の凸部に電気的に接続するように形成された金属層と、
    前記金属層に接触するように形成された放熱部材とを備えた、半導体レーザ装置。
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