JP2007189075A - 半導体レーザ素子、半導体レーザ素子の実装構造、半導体レーザ素子の製造方法及び半導体レーザ素子の実装方法 - Google Patents

半導体レーザ素子、半導体レーザ素子の実装構造、半導体レーザ素子の製造方法及び半導体レーザ素子の実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放熱性の低下を防止しつつ小型化を図ることができる半導体レーザ素子を提供すること。
【解決手段】N型GaAs基板2上に、N型GaAsバッファ層4、N型GaInP中間層6、N型AlGaInPクラッド層8、ノンドープMQW活性層10、P型AlGaInPクラッド層12、P型AlGaInPクラッド層14、P型GaAsキャップ層16を備え、P型クラッド層14及びP型キャップ層16がリッジ部15に形成され、N型基板2の上部からP型クラッド層12までの各層が狭幅部17に形成されている。リッジ部15の側面と、狭幅部17の表面と、N型基板2の段部2aの表面に、SiO2膜18が形成されている。SiO2膜18のリッジ部15と狭幅部17に相当する部分の表面に、P側電極層23が形成されている。活性層10で発生した熱を、SiO2膜18とP側電極層23を介して、この半導体レーザ素子1が実装されるサブマウントに放出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザ素子、半導体レーザ素子の実装構造、半導体レーザ素子の製造方法及び半導体レーザ素子の実装方法に関する。
従来より、光ディスクの読み取り及び書き込み用の光源として半導体レーザ素子が使用されている。図8(a)及び(b)は、DVD(デジタル多用途ディスク)の書き込み用光源に用いられる従来の半導体レーザ素子を示す断面図である。この半導体レーザ素子は、パルス出力が200mW級のAlGaInP系の赤色半導体レーザ素子である。図8(a)は、1度の結晶成長工程で製造されるエアリッジタイプであり、図8(b)は、2度の結晶成長工程で製造される再成長埋め込みタイプである。図9(a)及び(b)は、図8(a)及び(b)の半導体レーザ素子100,130をサブマウントに実装した様子を夫々示す断面図である。
図8(a)の半導体レーザ素子100は、N-GaAs基板102上に、N-GaAsバッファ層104、N-GaInP中間層106、N-AlInGaPクラッド層108、ノンドープMQW(多重量子井戸)活性層110、P-AlGaInPクラッド層112、P-GaInPエッチングストップ層114、P-AlGaInPクラッド層116、P-GaAsキャップ層(GaInP中間層を含む)118を備え、幅方向の中央に、上記P-GaAsキャップ層及びGaInP中間層を含む118と、P-AlGaInPクラッド層116とに形成されたリッジ部128を有する。このリッジ部128は、幅と高さがいずれも約2μmであり、このリッジ部128の幅方向の両側に、幅が約20μmの溝129が形成されている。上記リッジ部128の側面と、上記溝109の内側面と、上記P-GaAsキャップ層118の表面とに、SiOからなる誘電体膜120を形成して、上記リッジ部128内に横方向の光閉じ込めを行うようにしている。上記誘電体膜120の表面と、リッジ部128のP-GaAsキャップ層118の表面とに、P側電極122が形成され、このP側電極122上に、約3μmの厚みのP側Auメッキ電極124が形成されている。このP側Auメッキ電極124によって、レーザ発振によって発生した熱を放出させ、また、ろう材の溶着によってサブマウントに実装される際の応力歪を緩和するようにしている。上記N型GaAs基板102の下側面には、N型電極126が形成されている。この半導体レーザ素子100は、幅が180〜250μmであり、厚さが約100μmであり、共振器長が約1000μ〜2000μmである。
図8(b)の半導体レーザ素子130は、リッジ部158よりも下側の部分は、図8(a)の半導体レーザ素子100と同様に形成されている。すなわち、N-GaAs基板132上に、N-GaAsバッファ層134、N-GaInP中間層136、N-AlInGaPクラッド層138、ノンドープMQW活性層140、P-AlGaInPクラッド層142、P-GaInPエッチングストップ層144が形成されている。このP-GaInPエッチングストップ層144上の幅方向中央に、P-AlGaInPクラッド層145、P-GaAsキャップ層(GaInP中間層を含む)146からなるリッジ部158が形成されている。このリッジ部158の幅方向の両側に、N-AlInPブロック層148及びN-GaAsブロック層149が再成長によって形成されている。このN-GaAsブロック層149の表面にP側電極150が形成され、このP側電極150上にP側Auメッキ電極152が形成されている。また、上記N型GaAs基板132の下側面に、N型電極154が形成されている。この半導体レーザ素子130も、図8(b)の半導体レーザ素子100と同様に、180〜250μmの幅と、約100μmの厚さと、約1000μ〜2000μmの共振器長を有する。
上記従来の半導体レーザ素子100,130は、図9(a)及び(b)に示すように、P側Auメッキ電極124,152が、ろう材166,176を介してサブマウント160,170上のP側電極162,172に溶着されて実装されている。この実装された状態で、上記半導体レーザ素子の活性層110,140の側面は外部に露出している。なお、図9(a)及び(b)において、164及び174はN側電極である。
また、従来、出力が200mW級のAlGaInP系の赤色高出力の半導体レーザとしては、n-GaAs基板上に、n-GaAsバッファ層、n-AlGaInPクラッド層、AlGaInP光ガイド層、InGaP/AlGaInP-MQW活性層、AlGaInP光ガイド層、p-AlGaInPクラッド層、p-InGaPエッチングストップ層を備え、このエッチングストップ層上に、p-AlGaInPクラッド層、p-InGaP中間層及びp-GaAsコンタクト層で形成されたリッジ部を備えたものがある(特開2005−093726号公報:特許文献1参照)。この半導体レーザ素子は、リッジ部の幅方向の両側面と、リッジ部の幅方向の両側に露出するエッチングストップ層の表面とを覆う電流阻止層と、この電流阻止層の表面とコンタクト層30の上面とを覆うP側電極とを備える。この半導体レーザ素子は、200〜300μmの幅と、約100〜110μmの厚さと、約1000μ〜1500μmの奥行きを有する。また、この半導体レーザ素子は、P側電極がサブマウントの電極に接続されて実装され、この実装された状態で、活性層の側面が外部に露出している。
しかしながら、上記従来の半導体レーザ素子は、寸法の低減が困難であるという問題がある。詳しくは、上記従来の半導体レーザ素子の幅を低減すると、活性層の幅が低減するので、活性層が他の層に対する接触面積が減少して放熱性が低下し、その結果、寿命の短縮を招いたり、発光波長及び光量が不安定になるという不都合を招く。なお、半導体レーザ素子の共振器長方向の長さ(奥行き)は、共振モードの変化を招くので、低減することはできない。
特開2005−093726号公報
そこで、本発明の課題は、放熱性の低下を防止しつつ小型化を図ることができる半導体レーザ素子を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の半導体レーザ素子は、
基板と、
上記基板上に形成された下部クラッド層と、
上記下部クラッド層上に形成された活性層と、
上記活性層上に形成された第1上部クラッド層と、
上記第1上部クラッド層、活性層及び下部クラッド層の側面を覆う誘電体膜と、
上記誘電体膜を覆うと共に、上記第1上部クラッド層に電気的に接続され、かつ、上記第1上部クラッド層の導電型と同じ導電型を有する電極層と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記電極層から供給された電流により、上記活性層にキャリアが注入され、誘導放出の増大によってレーザ光が生成される。この活性層でレーザ光の生成に伴って発生した熱は、活性層の厚み方向に接する他の層に放出される。これに加えて、上記活性層の熱は、この活性層の側面から、上記誘電体膜と電極層を介して外部に放出される。また、上記活性層の厚み方向に放出されて第1上部クラッド層及び下部クラッド層に伝わった熱が、この第1上部クラッド層及び下部クラッド層の側面から、上記誘電体膜と電極層を介して外部に放出される。したがって、上記活性層の熱を従来よりも高い効率で放出できるので、従来と同等の放熱効率を得つつ、活性層の幅を従来よりも減少させることができる。その結果、半導体レーザ素子を従来よりも小型にできて、1つのウェハから製造可能な個数を従来よりも増大できて、製造コストの低減を図ることができる。
なお、活性層の幅とは、半導体レーザ素子の出射端面における活性層の長手方向の寸法をいう。
また、上記第1上部クラッド層、活性層及び下部クラッド層の側面とは、半導体レーザ素子の出射端面に連なり、この出射端面と略直角をなす面をいう。換言すれば、半導体レーザ素子の共振器長方向と平行、かつ、上記各層が延在する平面と略直角の面をいう。
一実施形態の半導体レーザ素子は、上記電極層の厚みは、1μm以上50μm以下である。
上記実施形態によれば、上記活性層の熱を、効果的に外部に放出できる。しかも、上記電極層の厚みは1μm以上50μm以下であるから、ウェハ強度を十分に確保でき、かつ、電極層にAuを用いても殆どコストアップを招かない。
一実施形態の半導体レーザ素子は、上記第1上部クラッド層上に、第2上部クラッド層及びキャップ層を含むリッジ部を備える。
上記実施形態によれば、上記リッジ部によって導波路を形成できる。
一実施形態の半導体レーザ素子は、上記第1上部クラッド層、活性層、下部クラッド層に、上記基板の下部の幅よりも小さい幅を有する狭幅部が形成され、
上記誘電体膜は、上記狭幅部の側面を覆っている。
上記実施形態によれば、活性層の幅を効果的に削減して、半導体レーザ素子の小型化を図ることができる。
一実施形態の半導体レーザ素子は、上記狭幅部は、上記基板の上部に形成されている。
上記実施形態によれば、半導体レーザ素子の小型化を図ることができる。
一実施形態の半導体レーザ素子は、上記誘電体膜は、上記狭幅部に連なる段部の表面であって、上記基板の上部と下部との間の段部の表面を覆っている
上記実施形態によれば、上記基板と電極層との間を確実に電気的に絶縁できる。
一実施形態の半導体レーザ素子は、上記電極層は、上記誘電体膜の上記段部の表面を覆う部分の少なくとも一部を覆っている。
上記実施形態によれば、上記電極層によって、半導体レーザ素子を例えばサブマウントに効率良く熱的に接続でき、しかも、上記基板を上記サブマウント及び電極層に対して効果的に絶縁できる。
本発明の半導体レーザ素子の実装構造は、上記半導体レーザ素子と、
内側面に電極が形成された凹部を有するサブマウントとを備え、
上記サブマウントの凹部内に、上記半導体レーザ素子の電極層が形成された部分が挿入され、この半導体レーザ素子の電極層と、上記サブマウントの電極とが電気的に接続されていることを特徴としている。
上記構成によれば、上記半導体レーザ素子の活性層で発生した熱が、上記半導体レーザ素子の電極層を介して、上記サブマウントに効率良く伝達される。したがって、放熱性を確保しつつ、上記半導体レーザ素子の小型化を行うことができ、ひいては、半導体レーザ素子の実装構造を小型化できる。
一実施形態の半導体レーザ素子の実装構造は、上記凹部内に設けられ、上記半導体レーザ素子の電極層と、上記サブマウントの電極とを溶着するろう材を備える。
上記実施形態によれば、上記半導体レーザ素子の活性層で発生した熱を、上記ろう材を介してサブマウントに効率良く伝達できる。
一実施形態の半導体レーザ素子の実装構造は、上記サブマウントの上記半導体レーザ素子の共振器長方向と平行な方向の長さは、上記半導体レーザ素子の共振器長よりも短い。
上記実施形態によれば、上記サブマウントに半導体レーザ素子を搭載した状態で、上記半導体レーザ素子の出射端面が、上記サブマウントの端面よりも突出する。これにより、上記半導体レーザ素子とサブマウントとを接続する例えばろう材による半導体レーザ素子の出射端面への影響を低減できる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、ウェハ上に、下部クラッド層を形成する工程と、
上記下部クラッド層上に、活性層を形成する工程と、
上記活性層上に、第1上部クラッド層を形成する工程と、
少なくとも上記下部クラッド層に達する溝を形成する溝形成工程と、
上記溝の内側面に、誘電体膜を形成する誘電体膜形成工程と、
上記誘電体膜の表面に、上記第1上部クラッド層に電気的に接続され、かつ、上記第1上部クラッド層の導電型と同じ導電型を有する電極層を形成する工程と、
上記溝の底面に沿って、上記下部クラッド層、活性層、第1上部クラッド層、誘電体膜及び電極層が形成されたウェハを分割する工程と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、ウェハ上に、下部クラッド層、活性層、第1上部クラッド層が形成され、少なくとも上記下部クラッド層に達する溝が形成される。上記溝内に誘電体膜が形成され、この誘電体膜の表面に電極層が形成される。この電極層は、上記第1上部クラッド層に電気的に接続され、かつ、上記第1上部クラッド層の導電型と同じ導電型を有する。上記溝の底面に沿って、上記下部クラッド層、活性層、第1上部クラッド層、誘電体膜及び電極層が形成されたウェハが分割される。これにより、上記下部クラッド層、活性層及び第1上部クラッド層の側面に、誘電体膜を介して電極層が形成された半導体レーザ素子が製造される。
本発明の半導体レーザ素子の実装方法は、内側面に電極が形成された凹部を有するサブマウントの上記凹部内に、ろう材を配置する工程と、
上記半導体レーザ素子の上記電極層が形成された部分を、上記サブマウントの凹部内に挿入する工程と、
上記ろう材を加熱して、上記半導体レーザ素子の電極層と、上記サブマウントの電極とを溶着する工程と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、内側面に電極が形成された凹部を有するサブマウントの上記凹部内に、ろう材が配置され、この凹部内に、上記半導体レーザ素子の上記電極層が形成された部分が挿入される。上記ろう材が加熱されて、上記半導体レーザ素子の電極層と、上記サブマウントの電極とが溶着される。こうして実装された半導体レーザ素子は、上記活性層で発生した熱が、上記電極層とろう材を介してサブマウントに効率良く伝達できる。したがって、放熱性を確保しつつ、小型の半導体レーザ素子を実装できる。
以上のように、本発明の半導体レーザ素子は、基板上に形成された下部クラッド層、活性層及び第1上部クラッド層の側面を覆う誘電体膜と、この誘電体膜を覆う電極層を備えるので、上記活性層でレーザ光の生成に伴って発生した熱を、この活性層の側面から、上記誘電体膜と電極層を介して外部に放出でき、また、上記活性層の厚み方向に放出されて第1上部クラッド層及び下部クラッド層に伝わった熱を、この第1上部クラッド層及び下部クラッド層の側面から、上記誘電体膜と電極層を介して外部に放出できる。したがって、従来よりも高い効率で活性層の熱を放出できるので、従来と同等の放熱効率を得つつ、活性層の幅を従来よりも減少させることができ、その結果、半導体レーザ素子を従来よりも小型にできて、製造コストの低減を図ることができる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の半導体レーザ素子を示す断面図である。この半導体レーザ素子1は、200mW級のパルス出力を有し、AlGaInP(アルミニウム・ガリウム・インジウム・リン)系半導体で形成された赤色発光の半導体レーザ素子である。
この半導体レーザ素子1は、N型GaAs(ガリウム・砒素)基板2上に、厚みが0.25μmのN型GaAsバッファ層4、厚みが0.25μmのN型GaInP中間層6、厚みが3.0μmの下部クラッド層としてのN型AlGaInPクラッド層8、厚みが0.2μmのノンドープMQW活性層10と、厚みが0.25μmの第1上部クラッド層としてのP型AlGaInPクラッド層12と、厚みが1.2μmの第2上部クラッド層としてのP型AlGaInPクラッド層14と、厚みが0.5μmのP型GaAsキャップ層16が形成されている。なお、図示しないが、上記P型GaAsキャップ層16には厚みが0.035μmのP型GaInP中間層が含まれる。また、図示しないが、上記P型AlGaInPクラッド層12とP型AlGaInPクラッド層14との間には、厚みが0.01μmのP型GaInPエッチングストップ層が形成されている。また、図示しないが、上記ノンドープMQW活性層10の上面及び下面には、厚みが0.035μmのノンドープAlGaInPガイド層が夫々形成されている。上記ノンドープMQW活性層10は、厚みが0.005μmのノンドープGaInPウェル層と、厚みが0.006μmのノンドープAlGaInPバリア層とが順次形成された多重量子井戸構造である。
上記GaAs基板2の上部から上記P型GaInPエッチングストップ層までの各層は、上記GaAs基板2の下部の幅よりも小さい幅の狭幅部17に形成されている。これにより、上記GaAs基板2の上部と下部の間に段部2aが形成されている。また、上記P型AlGaInPクラッド層14とP型GaAsキャップ層16は、上記狭幅部17の幅よりも小さい幅のリッジ部15に形成されている。
上記GaAs基板2の段部の表面と、上記狭幅部17の表面と、上記リッジ部15の側面に、誘電体膜としてのSiO2(酸化シリコン)膜18が形成されている。このSiO2膜18の表面と、上記P型GaAsキャップ層16の表面に、P側電極層23が形成されている。このP側電極層23は、上記SiO2膜18に接するTi(チタン)/Au(金)層と、このTi/Au層の表面に形成されたAuメッキ層と、上記P型GaAsキャップ層16の表面にAuZn(金亜鉛)で形成されたオーミック電極とで構成されている。このP側電極層23は、3μmの厚みに形成され、図示しないが、共振器長方向の両端面から内側に向かって7.5μmの範囲の領域を除いて形成されている。なお、上記P側電極層23の厚さは、1μm以上50μm以下であれば、熱の放出、強度、コストの面で有利である。
上記半導体レーザ素子1の寸法は、幅が40μm、高さが60μm、共振器長(図1の紙面の奥側に向かう寸法)が1260μmである。上記狭幅部17は25μmの幅に形成されていおり、この狭幅部17の両側に形成された段部は7.5μmの幅に形成されている。上記リッジ部15は2.0μmの幅に形成されている。
図2乃至図4を参照して、上記半導体レーザ素子1の製造方法を説明する。
まず、図2(a)に示すように、GaAs基板2の上に、N型GaAsバッファ層4、N型GaInP中間層6、N型AlGaInPクラッド層8を形成する。なお、図2(a)のGaAs基板2は、GaAsウェハの一部を抜き出して描いている。上記N型AlGaInPクラッド層8上に、図示しないノンドープAlGaInPガイド層を形成し、このガイド層上に、ノンドープGaInPウェル層とノンドープAlGaInPバリア層を交互に複数層形成してMQW活性層10を形成し、このMQW活性層10上に図示しないノンドープAlGaInPガイド層を形成する。このノンドープAlGaInPガイド層上に、P型AlGaInPクラッド層12、P型GaInPエッチングストップ層13、P型AlGaInPクラッド層14、図示しないP型GaInP中間層、P型GaAsキャップ層16を形成する。
上記N型GaAsバッファ層4からP型GaAsキャップ層16までの各層は、MOCVD(有機金属気相成長)法を用いた結晶成長によって形成する。
続いて、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィー及びエッチングにより、P型GaAsキャップ層16、P型GaInP中間層及びP型AlGaInPクラッド層14の部分を除去して、導波路となるリッジ部15を形成する。このリッジ部15は、互いに30μm隔てて形成する。
次に、図2(c)に示すように、出射端面と、この出射端面に対向する端面とに相当する近傍部分の活性層に、例えばZn(亜鉛)拡散法を用いて混晶化を行い、窓構造化させる。この混晶化の工程は、リッジ部15を形成する前に行っても良い。
続いて、図2(d)に示すように、リッジ部15の両側に、このリッジ部15の中央から両側に10μm隔てた部分を残して、GaAs基板2の上部に達する溝Tを形成する。この溝Tは、幅10μmであり、互いに30μm隔てて形成する。この溝Tは、P型GaInPエッチングストップ層13、P型AlGaInPクラッド層12、ノンドープAlGaInPガイド層、ノンドープMQW活性層10、ノンドープAlGaInPガイド層、N型AlGaInPクラッド層8、N型GaInP中間層6及びN型GaAsバッファ層4の厚みの合計約4μmに、N型GaAs基板2の上部の10μmを加えた14μmの深さに形成する。この溝Tの形成は、フォトリソグラフィーと、薬液によるエッチング、もしくはドライエッチングを用いて行う。なお、ダイシングによって溝Tを形成してもよい。
続いて、図3(e)に示すように、P型GaInPエッチングストップ層13の表面と、リッジ部15の側面及び上面と、溝Tの内側面との全体に、SiO2膜18を0.2μmの厚みに形成する。上記リッジ部15の側面に設けられたSiO2膜18により、上記リッジ部15から注入された電流によって活性層で生成された光が、活性層内の屈折率差によって横方向に閉じ込められる。本実施形態では、誘電体膜をSiO2膜18で形成したが、例えばSiN(窒化シリコン)膜などの他の材料を用いてもよい。また、誘電体膜の材料や厚みは、屈折率や放熱性等を考慮して適宜選択することができる。また、上記誘電体膜は、上記溝T内に均一な厚みに形成する必要がある。本実施形態では、P-CVDを用いてSiO2膜18を成膜する。
次に、SiO2膜のリッジ部15の上側面の部分を、フォトリソグラフィー及びエッチングを用いて除去し、露出したリッジ部15の上側面にAuZnを成膜し、約400℃の熱処理を行う。これにより、P型GaAsキャップ層16に対してオーミック接続されたオーミック電極20を形成する。
続いて、上記SiO2膜18上に、厚み0.15μmのTiと、厚み0.2μmのAuをスパッタ法によって順次成膜する。この後、上記Ti及びAuに対してエッチングを行って、溝Tの底面の幅方向中央の部分を除去する。このTi及びAuを除去する領域は、上記溝Tの底面の幅方向両側の縁であって、上記狭幅部17の側面に連なる両側の縁から、溝Tの底面の幅方向中央に向かって2.5μm隔てられた位置に各々画定される境界線の間である。こうしてTi及びAuの幅方向中央部分が除去されて、図3(f)に示すようなTi/Au層19が形成される。上記Tiによって、SiO2膜18に対して高い接着性が得られる。なお、上記Tiに替えてMo(モリブデン)を用いてもよく、また、Auに替えてPt(白金)を用いても良い。
続いて、図3(g)に示すように、上記Ti/Au層19上に、厚み3μmのAuメッキ層21を3μmの厚さで形成する。このAuメッキ層21は、上記Ti/Au層19と同様に、溝Tの底面の幅方向中央部分には形成しない。すなわち、上記Ti/Au層19及び溝Tの底面の中央に露出したSiO2膜18上に、Auメッキを施した後、溝Tの底面において、上記Auメッキの幅方向中央部分をエッチングによって除去する。この除去する領域は、上記Ti/Au層19と同様に、上記溝Tの底面の狭幅部17に連なる幅方向両側の縁から、溝Tの底面の幅方向中央に向かって2.5μm隔てた位置に各々画定される境界線の間である。また、共振器長方向において、出射端面及び出射端面に対向する端面から内側に向かって10μm離れた領域は、Auメッキ層21を形成しない。これにより、ウェハを割り出してバーを形成する際、あるいは、バーを分割してチップを形成する際、この割り出し線や分割線上に金属膜が存在することによって生じる精度の低下等の不都合を防止することができる。
なお、上記Auメッキ層21を形成しないで半導体レーザ素子を構成し、この半導体レーザ素子のダイボンドの際に、表面電極としてAu電極を設けてもよい。しかしながら、厚みが比較的大きいAuメッキ層21をウェハプロセス時に形成しておく方が、半導体レーザ素子の放熱特性や、ダイボンドの際の応力ひずみの緩和特性を、有利に向上できる。特に、上記Auメッキ層21を1μm以上の厚みに形成することによって、放熱性能を効果的に向上でき、また、ダイボンド時にろう材が固着する際の応力を効果的に緩和できる。
次に、GaAs基板2の裏面部分を、バックグラインド方式による切削や、エッチングによって除去して、GaAs基板2の裏面からP側電極層23の表面までの厚みを60μmにする。本実施形態の半導体レーザ素子のチップ幅は40μmであるので、従来の厚みを100μmよりも薄い60μmにしても、製造工程の途中や半導体レーザ素子の完成品の状態において、安定した形状となるので問題は無い。なお、製造工程の途中のウェハの状態では、厚みが過小であると、割れの発生等の不都合が生じやすくなるため、製造装置や製造工程の条件に基づいて最適な厚さを設定する必要がある。
続いて、上記N型GaAs基板の裏側面に、AuGe(金ゲルマニウム)とNi(ニッケル)をスパッタ法で蒸着して熱処理を施してオーミック接続を形成し、更に、MoとAuをスパッタ法で成膜する。そして、図3(h)に示すように、上記AuGe、Ni、Mo及びAu膜を、割り出し線及び分割線から所定の離隔をおいた領域に亘ってエッチング除去して、バーの割り出し及びチップの分割の際に精度の低下が生じないようにして、N側電極22を形成する。
この後、上記各層が形成されたウェハをP型側からバー状に分割して、上記活性層が混晶化された部分に、出射端面と、この出射端面に対向する端面とを形成する。この出射端面(以下、前端面という)と、この出射端面に対向する端面(以下、後端面という)との近傍において、上記活性層が混晶化されていることにより、いわゆる窓部が形成される。上記前端面と後端面とに、非対称のコーティング膜を形成する。詳しくは、前端面にAl2O3(アルミナ)膜を形成し、後端面にAl2O3(アルミナ)とSi(シリコン)の多層膜を形成する。上記後端面には、Ta2O5(酸化タンタル)とSiO2や、TiO2(酸化チタン)とAl2O3等の多層膜を形成してもよい。これにより、上記前端面の反射率が5%となり、後端面の反射率が95%となる。
上記ウェハをバー状に割り出す際には、割り出し線の近傍に、P側の電極層のTi/Au層19が存在する。出射端面の放熱性を考慮すれば、Ti/Au層19上にAuメッキ層が存在するのが好ましいが、割り出しの際、軟性のAuメッキ層が端面でダレなどを生じてレーザ光の出射を妨げる等の不都合が生じ得る。したがって、上記出射端面の近傍には、Auメッキ層は設けないのが好ましい。出射端面の放熱性については、後述するダイボンド時に、出射端面近傍のTi/Au層19の表面にろう材を密着させることにより、放熱性の向上を図ることができる。
続いて、上記バー状のウェハをチップ状に分割する。詳しくは、溝Tの底面の幅方向中央であって、P側電極層23が互いに隔てられた領域の幅方向中央に、この領域に露出するSiO2膜からダイヤモンドカッターでケガキを入れる。そして、N側電極22側からシート越しに基板2を突き上げて、上記ケガキに沿って基板2を割って、チップ状に分割する。赤色半導体レーザの場合は、一般に5〜15度オフのGaAs基板2を用いるので、図4に示すように、基板2の平面に対して5〜15傾斜した分割面が形成される。この分割面の傾斜を考慮して、チップのN側電極22側における突き上げ位置を決める必要がある。なお、基板2のN側電極22側にケガキを入れて、基板2のP側電極層23側から突き上げてもよい。また、ケガキが設けられる部分や分割のために突き上げられる部分は、P側電極23側はSiO2膜18の表面である一方、N側電極22側は基板2の裏面である。このように、電極22,23、特に、MoやTi等の硬い電極材料が存在しない部分で分割を行うことにより、金属材料のダレや不整の無い良好な分割面が得られる。
このような製造工程によって製造された半導体レーザ素子1は、最大幅であるGaAs基板2の下部の幅が、従来の半導体レーザ素子の幅よりも各段に小さい。具体的には、従来の半導体レーザ素子の幅が200〜300μmであったのに対して、本実施形態の半導体レーザ素子1の最大幅は40μmである。これにより、本実施形態の半導体レーザ素子1は、従来と同じ寸法のウェハから製造できる数を従来よりも大幅に増やすことができ、その結果、半導体レーザ素子1のコストダウンを図ることができる。しかも、本実施形態の半導体レーザ素子1は、活性層10の側面に導電体膜18及び電極層23を備えることにより、上記活性層10で発生した熱を効果的に外部に放出でき、したがって、活性層10の幅を従来よりも大幅に縮小できる。
図5は、上記実施形態の半導体レーザ素子1をサブマウントに実装した様子を示す図である。図5に示すように、サブマウント24は、上記半導体レーザ素子1が挿入される凹部25を備える。上記凹部25は深さが18μmであり、幅が35μmである。この凹部25の幅とは、この凹部25に挿入される半導体レーザ素子1の出射端面の幅と平行の幅である。上記サブマウント24の奥行きの寸法は1610μmであり、上記凹部25に挿入される半導体レーザ素子1の共振器長の1620μmよりも10μm短い。上記サブマウント24は、熱伝導性が良いAlN(チッ化アルミニウム)で形成されている。上記サブマウント24の凹部25が形成された側の表面と、平坦な裏面(図5における下側の面)に、Ti/Pt/Au膜が形成されている。上記サブマウントの表面側のTi/Pt/Au膜は、サブマウントのP側電極26であり、このP側電極26は凹部25の内側面に延在している。上記サブマウントの凹部25の内側面には、Au(70%wt%)及びSn(30%wt%)で形成されたろう材28を、厚さ3μmに均一に蒸着している。上記凹部25内に半導体レーザ素子1のP側電極層23が形成された部分を挿入し、上記凹部25内のAuSnろう材28を加熱して溶融することにより、上記半導体レーザ素子1のP側電極層23に溶解したAuSnろう材28が隙間なく接するようにしている。
上記サブマウント24への半導体レーザ素子1の実装は、以下のようにして行う。すなわち、サブマウント24をステージに固定すると共に、上記半導体レーザ素子1をコレットで保持する。続いて、上記サブマウント24を所定温度に加熱して凹部25内のAuSnろう材28を溶融する。そして、上記コレットの位置を制御して、上記溶融したろう材28が内側に存在する凹部25内に、上記半導体レーザ素子1のP側電極層23で覆われた部分を挿入する。このとき、上記溶融したろう材28が、半導体レーザ素子1のSiO2膜18で覆われていない面に接しないように、半導体レーザ素子1の凹部25内への挿入量を制御する。これにより、ろう材がGaAs基板等に接触してリーク電流が発生することを防止できる。また、上記半導体レーザ素子1に、過剰な応力が生じないように、上記半導体レーザ素子1の凹部25内への挿入量を制御する。これにより、過剰な応力を受けた状態でダイボンドすることに起因する応力歪等の発生を防止できる。
上記サブマウント24に搭載された半導体レーザ素子1は、前端面と後端面とが夫々5μmづつサブマウント24の端面よりも突出する。ここで、実装工程において、AuSnろう材28の加熱温度及び加熱時間を、溶融したAuSnろう材が半導体レーザ素子1のP側電極23の表面を覆うように制御している。すなわち、溶融したAuSnろう材28が、サブマウント24の凹部24の端から半導体レーザ素子1のP側電極23の表面に沿って、このP側電極23の前端面側の縁と後端面側の縁とに至るまで十分に濡れ、また、上記P側電極23の表面部分と反応するようにしている。これにより、半導体レーザ素子1の前端面から後端面に亘って、P側電極23の表面にAuSnろう材28を溶着させて、このAuSnろう材28を介して、半導体レーザ素子1からサブマウント2に至る放熱経路を形成するようにしている。その結果、上記半導体レーザ素子1のレーザ発振に伴う熱を、活性層10の側面から、SiO2膜18、P側電極23及びAuSnろう材28を介してサブマウント24に伝達でき、十分な放熱性能が得られる。特に、発熱量が他の部分よりも大きい出射端面(前端面)近傍の熱を、効果的にサブマウント24に放出できる。
図6は、本発明の第2実施形態の半導体レーザ素子を示す断面図である。この半導体レーザ素子31は、リッジ部におけるレーザ光の横方向の光閉じ込めを、図1の半導体レーザ素子1のように誘電体膜18で行うのではなくて、埋め込み層によって行う。この半導体レーザ素子31は、GaAs基板32上に、N型GaAsバッファ層34、N型GaInP中間層36、下部クラッド層としてのN型AlGaInPクラッド層38、ノンドープMQW活性層40と、第1上部クラッド層としてのP型AlGaInPクラッド層42と、第2上部クラッド層としてのP型AlGaInPクラッド層48と、P型GaAsキャップ層50が形成されている。上記P型AlGaInPクラッド層48とP型GaAsキャップ層50は、リッジ部39に形成されている。上記GaAs基板32からP型GaAsキャップ層50までは、図1の半導体レーザ素子1と同様に形成する。上記リッジ部の両側には、上記P型AlGaInPクラッド層42の表面に形成された図示しないエッチングストップ層上に、N-AlInPブロック層44及びN-GaAsブロック層46が再成長によって形成されている。本実施形態の半導体レーザ素子31においても、図1の半導体レーザ素子1と同様に、幅が20μmの狭幅部37が形成されている。この狭幅部37は、上記GaAs基板32の上部から、N-GaAsブロック層46及びP型GaAsキャップ層50に亘って形成されており、上記GaAs基板32の上部の両側には、GaAs基板32の下部に対する段差を有する段部32aが形成されている。上記段部32aと狭幅部37の上端との間の厚み方向の距離は、14μmに形成されている。上記狭幅部37の側面と段部32aの表面には、誘電体膜としてのSiO2膜58が形成され、このSiO2膜58の上記狭幅部37の側面に形成された部分の表面と、上記狭幅部37の上側面とに、P側電極層52が形成されている。このP側電極層52も、図1の半導体レーザ素子1のP側電極層23と同様に、SiO2膜58に接するTi/Au層と、このTi/Au層の表面に形成されたAuメッキ層と、上記P型GaAsキャップ層50の表面にAuZnで形成されたオーミック電極とで構成されている。
本実施形態の半導体レーザ素子31も、図1の半導体レーザ素子1と同様に、活性層40の側面に形成されたSiO2膜58とP側電極層52を介して、この半導体レーザ素子31が実装されるサブマウントに効率良く放熱を行うことができる。その結果、上記半導体レーザ素子31は、従来の発振特性と信頼性を確保しつつ、上記活性層40を含む狭幅部37を40μm程度の幅にできて、従来よりも大幅な小型化を実現して、製造コストを低減することができる。
図7は、本発明の第3実施形態の半導体レーザ素子を示す断面図である。
この半導体レーザ素子61は、最大幅が、図1及び6のリッジ部15,39の幅と略同じ2.0μmの幅に形成されている。この半導体レーザ素子61は、N型GaAs基板62上に、N型GaAsバッファ層64、N型GaInP中間層66、下部クラッド層としてのN型AlGaInPクラッド層68、ノンドープAlGaInPガイド層70、ノンドープMQW活性層72、ノンドープAlGaInPガイド層74、第1上部クラッド層としてのP型AlGaInPクラッド層76、P型InGaP中間層78及びP型GaAsキャップ層80が形成されている。上記N型GaAs基板62の下部の外側面は、N側オーミック電極88を介してN側メッキ電極86に接続されている。上記P型GaAsキャップ層80の上側面は、P側オーミック電極82を介して電極層としてのP側メッキ電極84に接続されている。上記N型GaAs基板62の上部からP型GaAsキャップ層80に亘って、側面に誘電体膜85が覆われている。この誘電体膜85は、上記N側メッキ電極86の表面に延在しており、この誘電体膜85のN側メッキ電極86と反対側に、上記P側メッキ電極84が延在している。すなわち、上記上記N型GaAs基板62の上部からP型GaAsキャップ層80の間の各層と、上記P側メッキ電極84とが誘電体膜85で絶縁されていると共に、上記P側メッキ電極84とN側メッキ電極86とが誘電体膜85で絶縁されている。
本実施形態の半導体レーザ素子61は、活性層72で生成されるレーザ光の横方向の閉じ込めを、上記活性層72の両側面に接する誘電体膜85によって行っている。この誘電体膜85の表面に、十分な厚さのP側メッキ電極84を設けることにより、このP側メッキ電極84に溶着されるろう材を介して、このろう材によって半導体レーザ素子61が実装されるサブマウントに効率良く放熱を行うようにしている。これにより、安定した発振特性を得るのに十分な放熱特性を有し、しかも、半導体レーザ素子61の幅を2.0μmにして従来よりも大幅に小型化を実現できる。その結果、半導体レーザ素子61の製造コストを各段に低減することができる。
上記各実施形態において、AlGaInP系半導体を用いた赤色発光の半導体レーザ素子を例示したが、他の半導体材料を用いた半導体レーザ素子を構成してもよい。また、半導体レーザ素子の出力は200mW級のものに限られない。
また、活性層の構造は、MQW(多重量子井戸)構造に限られない。
第1実施形態の半導体レーザ素子を示す断面図である。 図2(a)乃至(d)は、第1実施形態の半導体レーザ素子の製造工程を示す図である。 図3(e)乃至(h)は、図2(d)に続く半導体レーザ素子の製造工程を示す図である。 図3(h)に続く半導体レーザ素子の製造工程を示す図である。 半導体レーザ素子をサブマウントに実装した様子を示す図である。 第2実施形態の半導体レーザ素子を示す断面図である。 第3実施形態の半導体レーザ素子を示す断面図である。 図8(a)及び(b)は、従来の半導体レーザ素子を示す断面図である。 図9(a)及び(b)は、従来の半導体レーザ素子をサブマウントに実装した様子を示す断面図である。
符号の説明
1 半導体レーザ素子
2 N型GaAs基板
4 N型GaAsバッファ層
6 N型GaInP中間層
8 N型AlGaInPクラッド層
10 ノンドープMQW活性層
12 P型AlGaInPクラッド層
14 P型AlGaInPクラッド層
15 リッジ部
16 P型GaAsキャップ層
17 狭幅部
23 P側電極層

Claims (12)

  1. 基板と、
    上記基板上に形成された下部クラッド層と、
    上記下部クラッド層上に形成された活性層と、
    上記活性層上に形成された第1上部クラッド層と、
    上記第1上部クラッド層、活性層及び下部クラッド層の側面を覆う誘電体膜と、
    上記誘電体膜を覆うと共に、上記第1上部クラッド層に電気的に接続され、かつ、上記第1上部クラッド層の導電型と同じ導電型を有する電極層と
    を備えることを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 請求項1に記載の半導体レーザ素子において、
    上記電極層の厚みは、1μm以上50μm以下であることを特徴とする半導体レーザ素子。
  3. 請求項1に記載の半導体レーザ素子において、
    上記第1上部クラッド層上に、第2上部クラッド層及びキャップ層を含むリッジ部を備えることを特徴とする半導体レーザ素子。
  4. 請求項1に記載の半導体レーザ素子において、
    上記第1上部クラッド層、活性層、下部クラッド層に、上記基板の下部の幅よりも小さい幅を有する狭幅部が形成され、
    上記誘電体膜は、上記狭幅部の側面を覆っていることを特徴とする半導体レーザ素子。
  5. 上記狭幅部は、上記基板の上部に形成されていることを特徴とする半導体レーザ素子。
  6. 請求項5に記載の半導体レーザ素子において、
    上記誘電体膜は、上記狭幅部に連なる段部の表面であって、上記基板の上部と下部との間の段部の表面を覆っていることを特徴とする半導体レーザ素子。
  7. 請求項6に記載の半導体レーザ素子において、
    上記電極層は、上記誘電体膜の上記段部の表面を覆う部分の少なくとも一部を覆っていることを特徴とする半導体レーザ素子。
  8. 請求項1に記載の半導体レーザ素子と、
    内側面に電極が形成された凹部を有するサブマウントとを備え、
    上記サブマウントの凹部内に上記半導体レーザ素子の電極層が形成された部分が挿入され、この半導体レーザ素子の電極層と、上記サブマウントの電極とが電気的に接続されていることを特徴とする半導体レーザ素子の実装構造。
  9. 請求項8に記載の半導体レーザ素子の実装構造において、
    上記凹部内に設けられ、上記半導体レーザ素子の電極層と、上記サブマウントの電極とを溶着するろう材を備えることを特徴とする半導体レーザ素子の実装構造。
  10. 請求項8に記載の半導体レーザ素子の実装構造において、
    上記サブマウントの上記半導体レーザ素子の共振器長方向と平行な方向の長さは、上記半導体レーザ素子の共振器長よりも短いことを特徴とする半導体レーザ素子の実装構造。
  11. ウェハ上に、下部クラッド層を形成する工程と、
    上記下部クラッド層上に、活性層を形成する工程と、
    上記活性層上に、第1上部クラッド層を形成する工程と、
    少なくとも上記下部クラッド層に達する溝を形成する溝形成工程と、
    上記溝の内側面に、誘電体膜を形成する誘電体膜形成工程と、
    上記誘電体膜の表面に、上記第1上部クラッド層に電気的に接続され、かつ、上記第1上部クラッド層の導電型と同じ導電型を有する電極層を形成する工程と、
    上記溝の底面に沿って、上記下部クラッド層、活性層、第1上部クラッド層、誘電体膜及び電極層が形成されたウェハを分割する工程と
    を備えることを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  12. 内側面に電極が形成された凹部を有するサブマウントの上記凹部内に、ろう材を配置する工程と、
    請求項1に記載の半導体レーザ素子の上記電極層が形成された部分を、上記サブマウントの凹部内に挿入する工程と、
    上記ろう材を加熱して、上記半導体レーザ素子の電極層と、上記サブマウントの電極とを溶着する工程と
    を備えることを特徴とする半導体レーザ素子の実装方法。
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