JP2005108661A - 高分子電解質膜およびそれを用いてなる高分子型燃料電池 - Google Patents
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Abstract
本発明は、突起部を有する貫通孔フィルムを用いて調製した高分子電解質膜で高性能な膜‐電極複合体およびそれを用いた高分子型燃料電池を提供するものである。
【解決手段】
本発明の高分子電解質膜は、厚さ方向に複数個の貫通孔が設けられている厚さ20〜200μmの高分子フィルムの該貫通孔に、プロトン伝導体が充填された高分子電解質膜において、該貫通孔周囲部に突起部があり、その突起部の高さが該高分子フィルムの厚さの100分の1以上、2分の1以下であることを特徴とする高分子電解質膜である。また、本発明の高分子型燃料電池等の膜‐電極複合体は、本発明の高分子電解質膜を用いて構成されており、更に本発明の高分子型燃料電池は、本発明の膜‐電極複合体を用いて構成されている。
【選択図】 図1
Description
(a) 突起部の高さが高分子フィルムの厚さの20分の1以上、4分の1以下であること。
(b) 貫通孔の孔径が30〜500μm、開孔率が5%以上であること。
(c) 貫通孔が、機械的加工方法または熱的加工方法で作製されたものであること。
(d) 貫通孔の機械的加工方法がニードルパンチ方法であること。
(e) 貫通孔の熱的加工方法がレーザー照射方法であること。
(f) レーザー照射方法のレーザーが、炭酸ガスレーザーまたはエキシマーレーザーである こと。
(評価法)
高分子型燃料電池の評価
(1)高分子電解質膜の作製
作製した貫通孔フィルムをスルホン化ポリフェニレンスルフィドスルホン(イオン交換当量:2meq、以下、スルホン化PPSSと記載)のDMAc溶液に浸漬し、引き上げて乾燥する。さらに水中に1昼夜浸漬し、その後水分を乾燥して高分子電解質膜とした。
炭素繊維クロス基材を20%PTFE水溶液に浸漬し、これを焼成して電極基材を作製する。この電極基材上に、Pt−Ru担持カーボンと”Nafion”(登録商標)溶液からなるアノード電極触媒塗液を塗工し、乾燥してアノード電極を作製する。また、Pt担持カーボンとNafion(登録商標)溶液からなるカソード電極触媒塗液を塗工し、乾燥してカソード電極を作製した。
前記(1)の工程で作製した高分子電解質膜を、前記工程(2)で作製したアノード電極とカソード電極ではさみ、100℃、30分間、50kg/cm2の圧力をかけて熱プレスし、膜−電極複合体(MEA)を作製した。
前記工程(3)で得られたMEAをセパレータに挟んでセルにセットし、1日、30℃でアノード側に6%のメタノール水溶液をカソード側に空気を流して、MEAを十分湿潤させた後、3%のメタノール水溶液に変更し、20℃で1日流してMEA内を十分置換した後、定電流を流し、そのときの電圧を測定した。なお、メタノール水溶液、空気ともポンプとファンで強制的に送った。電流を順次上げていき、各条件で電圧を求めて積を出力とし、出力の最大値を求めた。また、カソード側に透過したメタノール量をガスクロマトグラフィーを用いて定量し、メタノールのクロスオーバー量を測定した。
貫通孔フィルムを、感光性ポリイミドを使用して作製した。まず、シリコンウェハ上にネガ型感光性ポリイミドをスピンコート法で塗布し100℃でプリベークした。これにフォトマスクをかけて露光し現像、水洗後350℃でフルベークした。これをシリコンウェハから剥離し、貫通孔を有するポリイミドフィルムを得た。得られたポリイミドフィルムの厚さは11μm、貫通孔の空いている領域は外形が2.2cm×2.2cm角であり、この中に平均直径が55μm、中心間隔約154μm、開孔率10%、孔数は約20,300個で貫通孔が空いていた。貫通孔周囲の外側30μmまでの領域を高さ測定機能を有する顕微鏡で測定したところ、表面の凹凸は0.4μm以下であり、突起部断面積比は0.3以下であった。次に、実施例1と同様の方法で高分子解質膜を調製したところ、貫通孔フィルムの表面には、表裏とも約13μmの厚さのスルホン化PPSSの層が形成されしていることを確認した。全体の厚さは約37μmであった。さらに、実施例1と同様の方法で電極触媒層を形成し、更にMEAを作製し、セルに入れてMEA評価を行ったところ、最高出力で6.2[mW/cm2]を示した。また、オープン回路時のメタノールクロスオーバーを評価したところ2.5(μmol/min/cm2)であった。この高分子電解質膜の断面観察をしたところ、貫通孔フィルムの貫通孔部の一部でスルホン化PPSSと貫通孔フィルムとの間に剥離が見られたことから、メタノール燃料が漏れ出し結果としてクロスオーバーが増大し、出力が低下したと考えられる。
ポリエチレンテレフタレートで厚さ8μmのフィルムを準備し、このフィルムにイオン照射とケミカルエッチングを施し、貫通孔を調製した。孔径12μm、開孔率約10%の貫通孔を有する高分子フィルムが得られた。得られた高分子フィルムにいて比較例2と同様の方法で表面の凹凸を測定したところ、その表面の凹凸は0.4μm以下であっり、突起部断面積比は0.3以下であった。貫通孔周囲の突起部は見られなかった。次に、実施例1と同様の方法で高分子電解質膜を調製したところ、貫通孔フィルムの表面には表裏とも約10μmの厚さのスルホン化PPSSの層が形成されしていることが確認された。全体の厚さは約28μmであった。さらに、実施例1と同様の方法で電極触媒層を形成し、更にMEAを作製し、セルに入れてMEA評価を行ったところ、最高出力で5.4[mW/cm2]を示した。また、オープン回路時のメタノールクロスオーバーを評価したところ3.5(μmol/min/cm2)であった。この電解質膜の断面観察をしたところ、貫通孔フィルム内の一部でスルホン化PPSSと貫通孔フィルムとの間に剥離が見られたことから、メタノール燃料が漏れ出し結果としてクロスオーバーが増大し、出力が低下したと考えられる。
2 : 高分子フィルム
3 : 貫通孔
4 : 貫通孔の存在していない部分の高分子フィルムの断面図
5 : 貫通孔内壁面図
6 : 高分子フィルムの片面に貫通孔の外周に沿って存在する突起部の断面
7 : 貫通孔部
8 : 突起部
Claims (10)
- 厚さ方向に複数個の貫通孔が設けられている厚さ20〜200μmの高分子フィルムの該貫通孔に、プロトン伝導体が充填された高分子電解質膜において、該貫通孔周囲部に突起部があり、その突起部の高さが該高分子フィルムの厚さの40分の1以上、2分の1以下であることを特徴とする高分子固体電解質膜。
- 突起部の高さが高分子フィルムの厚さの20分の1以上、4分の1以下であることを特徴とする請求項1記載の高分子固体電解質膜。
- 貫通孔の孔径が30〜500μm、開孔率が5%以上である請求項1または2記載の高分子電解質膜。
- 貫通孔が、機械的加工方法または熱的加工方法で作製されたものである請求項1から3のいずれかに記載の高分子電解質膜。
- 貫通孔の機械的加工方法がニードルパンチ方法である請求項4記載の高分子電解質膜。
- 貫通孔の熱的加工方法がレーザー照射方法である請求項4記載の高分子電解質膜。
- レーザー照射方法のレーザーが炭酸ガスレーザーまたはエキシマーレーザーである請求項8に記載の高分子電解質膜。
- 請求項1から7のいずれかに記載の高分子電解質膜を用いてなる膜−電極複合体。
- 請求項8記載の膜−電極複合体を用いてなる高分子型燃料電池。
- 請求項9記載の高分子型燃料電池を用いてなる携帯機器。
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2003
- 2003-09-30 JP JP2003341184A patent/JP2005108661A/ja active Pending
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