JP2005108512A - 導光板及び面光源装置 - Google Patents

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直幸 山本
Takaaki Furunoma
高顕 古野間
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英紀 仁井田
Minoru Toeda
稔 戸枝
Bunichi Isotani
文一 磯谷
Noriyuki Betsushiba
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Abstract

【課題】 点状光源を使用した場合に、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝度ムラを抑制する。
【解決手段】 導光板14は点状光源15から出射された光を入射する入射面14aと、入射面14aから入射された光を出射する出射面18とを備え、出射面18と反対側の裏面には、点状光源15から導光板14に入射した光を出射面18に向けて反射させる反射部19が形成されている。出射面18には、凸部21が、入射面14aの下端を含み入射面14aと直交する方向に延びる仮想平面と平行に、かつ入射面14aの法線方向に延びるように複数設けられている。凸部21は液晶パネルの表示エリアと対応する出射面18の全体に対向面14b側の端部まで延びるように形成されるのではなく、出射面18の入射面14a側の部分に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導光板及び面光源装置に係り、詳しくはLED(発光ダイオード)等の点状光源からの出射光を端部から入射して面状に出射する導光板及び面光源装置に関する。
液晶表示装置として液晶表示パネル(液晶パネル)の背面(表示面と反対側の面)に面光源装置をバックライトとして配置したものがある。この種の面光源装置として、透光性の高い材料で形成された導光板の端面と対向して光源を配置し、導光板の表面(液晶パネルと対向する側の面)から光が面状に出射されるエッジライト方式(サイドライト型)の装置が提案されている。光源としては、蛍光管(冷陰極管)を配置したもの及びLEDを配置したものがあるが、LEDは指向性が強いため、輝線、明部、暗部などが生じ易い。
導光板から光を均一な面状に出射させる方法として、プリズムシートを使用して必要な輝度を得る方法があり、このような場合には一般にプリズムシートを2枚使用することが多い。
1個又は少ない数のLEDを使用して導光板から光を均一な面状で出射させる方法としては、導光板の採光手段としての拡散ドットと拡散シートで拡散させることによって指向性を緩和し、プリズムシートで集光して必要な輝度を得る方法がある。この方法を用いる場合にも、一般にプリズムシートを2枚使用することが多い。しかし、プリズムシートを使用する構成では、部品点数が増えるため組み付け工数が増加するとともにコストも高くなる。
また、エッジライト方式の面光源装置においては、光源が点状光源、線状光源に限らず、導光板の側面(端面)から入射された光のうち、出射面に対して垂直方向に出射する光量が少なく、入射光の利用効率が低い。
光出射面部の任意の位置から出射する出射光の強度及び指向特性を容易に制御し得る導光板として、導光板の裏面部(出射面と反対側の面)に複数の三角錐状の光偏向要素を設けたものがある(特許文献1参照。)。図8に示すように、特許文献1に記載された面光源装置50は、導光板51、線光源52、リフレクタ53及び光反射シート54を備えている。導光板51の出射面55には多数の半球状の凸部(ドット)が設けられ、裏面部(出射面と反対側の面)には入射端面部56と平行な断面形状が二等辺三角形をなし、稜線57aが入射端面部56とほぼ垂直な方向に延在し、稜線57aの高さが入射端面部56側ほど高くなる三角錐状の光偏向要素57が形成されている。
特開2002−250821号公報(明細書の段落[0007],[0008],[0035]〜[0040]、図11)
導光板の屈折率は空気の屈折率より大きいため、導光板から出射する光の導光板と空気との界面における屈折角は入射角より大きくなる。導光板の出射面に、入射面(導光板の端面)と直交する方向に延びる三角プリズムが形成された場合は、出射面側に向かった光は、三角プリズムの斜面に垂直な面との成す角度が大きくなるように屈折して進む。その結果、光が導光板の正面に向かって集光される。導光板の正面とは出射面に対し垂直方向を意味する。しかし、三角プリズムの集光作用は、斜面に特定の角度で入射する光のみを導光板の正面に向かって集光するが、それ以外の角度で入射する光は正面以外の方向へ出射させる。
導光板に入射した光が導光板内を導波する状況を模式的に図9に示す。点状光源は指向性が強いため、導光板61の入射面62に近い側において、点状光源63の正面と対応する位置では、点状光源63の正面に向かう量が多く、点状光源63から外れた位置では、導光板61の側面61aに向かう量(斜めに向かう量)が多くなる。しかし、導波を繰り返して、入射面62から離れるにつれて指向性が変化し、入射面62と反対側の端面に近づいた箇所では、点状光源63の正面、あるいは点状光源63と対向しない部分の区別無く、指向性が入射面62の正面(入射面62の法線方向)に向かう光が多くなる。従って、出射面全体に入射面と直交する方向に延びる三角プリズムを形成した導光板では、入射面から遠い側において導光板の正面に向かって出射する光の量が少なくなるという問題がある。
特許文献1に記載の導光板51は光源として線光源52を前提としている。そして、目的は、出射面55からの出射光の光量を均一にするのではなく、特定方向における出射光の輝度分布を調整することである。また、特許文献1の構成では、出射面55から出射する光を出射面55の正面に出射させるためにはプリズムシートの使用が必須となる。
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、第1の目的は、点状光源を使用した場合に、プリズムシートを用いずに、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝度ムラを抑制することができる導光板を提供することにある。第2の目的は、前記導光板を備えた面光源装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、点状光源から出射された光を一端の入射面から入射するとともに、面状に変換して出射する導光板である。前記入射面から入射された光を出射する出射面と反対側の裏面には、前記入射面から入射されて導光板内を導波する光を前記出射面から出射する方向に反射させる反射部が形成されている。前記出射面には、プリズム状又はレンズ状の凸部が前記入射面の下端を含み入射面と直交する方向に延びる仮想平面と平行に、かつ入射面の法線方向に延びるように複数設けられ、前記凸部はその高さが前記入射面側から前記入射面と反対側に向かって次第に低くなるように形成されている。ここで「凸部の高さ」とは、凸部の延びる方向と直交する断面における、凸部の頂部から前記仮想平面までの距離を意味する。
この発明では、入射面から入射された光は、導光板内を前記入射面と反対側の端面に向かって導波される間に反射部で反射して、出射面に向かってその進行方向が偏向される。そして、入射面から導光板に入射した時点では導光板の側面に向かうように進む光も、入射面から遠い領域まで導波される間に、入射面と直交する方向に向かうようになる。その延びる方向と直交する断面形状が一定の凸部、即ち従来の三角プリズムは、導光板内部を入射面の法線方向に対して斜め方向に導波している光を出射面の垂直方向に効率良く出射させるが、導光板内部を入射面の法線方向に導波している光は、出射面の垂直方向に効率良く出射させることができない。しかし、この発明の導光板に設けられた凸部は、その高さが入射面側から入射面と反対側に向かって次第に低くなるように形成されている。従って、導光板は入射面と反対側に近い領域では、導光板内部を入射面の法線方向に導波している光を、出射面の垂直方向に効率良く出射させることができる。また、輝線の発生を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、点状光源から出射された光を一端の入射面から入射するとともに、面状に変換して出射する導光板である。前記入射面から入射された光を出射する出射面と反対側の裏面には、前記入射面から入射されて導光板内を導波する光を前記出射面から出射する方向に反射させる反射部が形成されている。前記出射面の前記入射面側の部分に、前記入射面の下端を含み入射面と直交する方向に延びる仮想平面と平行に、かつ入射面の法線方向に延びるように形成されたプリズム状又はレンズ状の凸部が複数設けられている導光板。ここで、「出射面の入射面側の部分」とは、導光板内を導波する光が実質的に導光板の正面に向かうようになる入射面と反対側寄りの領域以外の部分を意味する。
この発明では、導光板内を導波する光が実質的に入射面の法線方向に向かうような領域には凸部が存在しないため、入射面と反対側寄りの領域まで凸部が存在(延在)する場合に比較して出射光が導光板の正面に向かって効率良く出射される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記各凸部は、入射面側端部から反対側端部へ連続的に下降傾斜するように形成されている。この発明では、導光板内を点状光源の正面方向に進む光の量と斜めに進む光の量との割合に応じて、凸部の効果を設定できるため、更に効率的に導光板の正面に出射できるとともに、凸部が反対側端部において突然無くなる状態に比較して、凸部の境界部における輝度変化を抑制できる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記各凸部は、中間部から反対側端部へ下降傾斜するように形成されている。この発明では、請求項3と同様の効果を奏する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記複数の凸部は、そのピッチが一定に形成されている。ここで、「凸部のピッチ」とは、隣接する凸部の頂部を通り前記仮想平面及び前記入射面と直交する平面間の距離を意味する。この発明では、前記ピッチが一定でない導光板に比較して、導光板を形成するための金型の加工が容易になるとともに、設計が容易になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記各凸部は、前記入射面と平行な面による任意の位置における断面形状の頂部側が一致する形状に形成されている。この発明では、導光板を射出成形で製造するための金型を製造する際に、各凸部に対応する溝(凹部)を同じバイトを使用して加工することができ、金型を容易に製造することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記導光板は入射された光を拡散させる導入部が突設され、前記導入部は、前記光の入射側から導光板本体側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、前記導入部の幅方向に延びる面と平行な平面と点状光源からの光を拡散させる拡散部とが交互に繰り返して構成されかつ前記点状光源と対向する入射部と、前記拡散部で拡散された光を前記導光板本体に向けて反射する反射部とを備えている。
この発明では、点状光源からの光が、導入部によって拡散され、点状光源の正面や点状光源間に導波される光の指向性や光量が均一化される。従って、複数の点状光源を設けた際に、点状光源の正面や点状光源間の明部や暗部の発生や、導光板の輝度ムラをより低減することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記導光板の裏面には、前記入射面に沿って延びるとともに前記入射された光を前記出射面から出射する方向に反射させる採光面を構成する溝が複数形成されている。
この発明では、入射面から入射された光は、導光板内を前記入射面と反対側の端面に向かって導波される間に採光面で反射して、出射面とほぼ垂直な方向に向かうようにその進行方向が偏向される。そして、出射面に設けられた凸部を経て出射される。従って、裏面にドットを設け、このドットによって散乱させる場合に比較して、入射面から入射された光を導光板の出射面から観察者に向かう方向に出射させるのが容易になる。
第2の目的を達成するため、請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の導光板と、点状光源とを備えている。この発明では、サイドライト型の面光源装置において、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の導光板を使用した場合と同様な効果が得られる。
本発明によれば、点状光源を使用した場合に、プリズムシートを用いなくても、入射光を効率良く導光板の正面に出射するとともに輝度ムラを抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を液晶表示装置のサイドライト型のバックライトに使用される面光源装置の導光板に具体化した第1の実施形態を図1及び図2に従って説明する。図1(a)は導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は導光板の裏面を出射面側から見た模式斜視図、(c)は採光面の作用を示す模式図、図2は液晶表示装置の模式図である。
図2に示すように、液晶表示装置11は、液晶パネル12と、その背面(表示面と反対側の面)側に配置されたバックライトとしての面光源装置13とを備えている。面光源装置13は、導光板14と、導光板14の一方の端面である入射面14aと対向する位置に配置された複数の点状光源15とを備えている。点状光源15としてはLED(発光ダイオード)が使用されている。
面光源装置13には、導光板14を挟んで液晶パネル12と反対側に位置し、導光板14から漏れた光を導光板14に戻して出射光として利用するための反射部材(反射シート)16が設けられている。また、導光板14と液晶パネル12との間には、拡散シート17が配置されている。
次に導光板14について詳細に説明する。導光板14は透明性の高い材料、例えばアクリル樹脂で形成されている。図1(a)に示すように、導光板14は、ほぼ四角形状に形成され、点状光源15から出射された光を入射する入射面14aと、入射面14aから入射された光を出射する出射面18とを備え、出射面18と反対側の裏面には、点状光源15から導光板14に入射した光を出射面18に向けて反射させる反射部19が形成されている。反射部19は、入射面14aに沿って延びるように形成された複数の平行な溝20により構成されている。
溝20は、入射面14a側から対向面14b側に向かって上昇傾斜する採光面20aと、入射面14a側から対向面14b側に向かって下降傾斜する導波面(傾斜面)20bとが交互に連なるように設けられている。即ち、各溝20は点状光源15と対向する入射面14aと直交する平面による断面形状が鋸歯状となるように隣接して形成されている。
採光面20aは、入射面14aから導光板14に入射され、採光面20aに到達した光を、入射面14aの下端を含み入射面14aと直交する方向に延びる仮想平面(図示せず)に対してほぼ直角に近い角度で出射面18の方向に全反射させる角度に形成されている。図1(c)に示すように、溝20は、採光面20aが前記仮想平面と平行な平面P1と成す角度θ1が例えば35°〜50°、好ましくは40°〜45°の範囲の所定の角度に、導波面20bが平面P1と成す角度θ2が例えば0.3°〜2.5°の範囲の所定の角度に形成されている。
出射面18には、プリズム状の凸部21が採光面20aの延びる方向と直交する方向に延びるように、即ち前記仮想平面と平行に、かつ入射面14aの法線方向に延びるように複数設けられている。各凸部21は長手方向と直交する切断面での断面形状が二等辺三角形状に形成され、かつ高さが同じに形成されている。各凸部21は端面が仮想平面とほぼ垂直になるように形成されている。また、各凸部21は互いに隣接するように形成され、出射面18は入射面14aと直交する方向に延びる一対の斜面を有する凸部21が繰り返し形成された構成となっている。複数の凸部21は、そのピッチが一定に形成されている。ここで、「凸部のピッチ」とは、隣接する凸部21の頂部を通り前記仮想平面及び入射面14aと直交する平面間の距離を意味する。
凸部21の幅は10〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲の所定の大きさに形成され、点状光源15の幅は例えば3mmに形成されている。この明細書において、点状光源15及び凸部21の大きさの比は、図示の都合上実際とは異なっており、点状光源15の数も実際とは異なっており2個のみ図示している。また、溝20の数も実際とは異なっている。
各凸部21は、液晶パネル12の表示エリアと対応する出射面18の全体に対向面14b側の端部まで延びるように形成されるのではなく、出射面18の入射面14a側の部分に形成されている。全ての凸部21は同じ長さに形成されている。「表示エリア」とは液晶パネル12の表示画面に対応する領域を意味する。また、「出射面18の入射面14a側の部分」とは、導光板14内を導波する光が実質的に入射面14aの法線方向に向かうようになる入射面14aと反対側寄りの領域以外の部分を意味する。即ち、凸部21は、導光板14内を導波する光が実質的に入射面14aの法線方向に向かうような出射面18の領域には凸部21が存在しない。
各凸部21の長さは、凸部21の頂角、採光面20aが平面P1と成す角度θ1、導波面20bが平面P1と成す角度θ2の値や点状光源15の指向性によって適正な長さが異なる。従って、シミュレーションあるいは試験により導光板14に点状光源15から光を入射させた状態で、導光板14内を導波する光が実質的に入射面14aの法線方向に向かうようになる領域を求めて、その領域以外の領域に形成される。
なお、この実施形態では入射面14aが導光板14の端面であり、点状光源15が入射面14aに接近した状態で設けられているため、入射面14aの近傍では出射面18から出射される光の強さにムラがあり、その部分は液晶パネル12の表示エリアとすることが難しい。従って、導光板14の入射面14a寄りの部分を除いた領域が液晶パネル12の表示エリアと対応している。
この導光板14は、凸部21に対応した形状の凹部と、溝20に対応した形状の凸部とを有する金型を使用した射出成形により行われる。
次に前記のように構成された導光板14の作用について説明する。導光板14は、例えば、図2に示すように、透過型の液晶表示装置11のバックライトユニットとしての面光源装置13に組み込まれて使用される。点状光源15は複数設けられている。
点状光源15が点灯されると、点状光源15から出射した光が導光板14に入射し、入射した光は導光板14の出射面18から液晶パネル12に向かって出射され、拡散シート17を経て液晶パネル12に入射される。そして、液晶表示装置11の使用者は液晶パネル12の表示をその出射光により視認する。
導光板14における作用を詳しく説明すると、点状光源15から出射した光の大部分は入射面14aから導光板14に入射される。導光板14に入射された光は導光板14内を導波する。そのうち、採光面20aに到達した光は、図1(c)に示すように、出射面18から出射する。
入射面14aから導光板14内に入射した光が全て採光面20aに向かって直進するとは限らず、採光面20aに到達する光には、導波面20bや出射面18で全反射しながら導光板14内を導波した後、採光面20aに到達する光もある。導波面20bが入射面14a側から対向面14b側に向かって下降傾斜するように形成されている。そのため、直接採光面20aに向かって導波する以外の光は、導波を繰り返すうちに、仮想平面と平行な方向に近づき、採光面20aで効率よく出射面18の方向に反射される。
点状光源15から正面に出射された光は、採光面20aで仮想平面に略垂直に反射され、点状光源15から斜めに出射された光は採光面20aで仮想平面に対して斜めに反射される。前者の光は、凸部21の斜面の法線とのなす角が大きいため、凸部21で反射して内部に導波するものの割合が大きい。後者の光は凸部21の斜面の法線とのなす角が小さいため、凸部21から外部に出射されるものの割合が大きい。
このため、点状光源15から斜めの方向では、凸部21が存在する場合には、正面に出射する光の割合が大きくなり、凸部21が存在しない場合には、正面に出射する光の割合が小さくなる。反対に、点状光源15の正面方向では、凸部21が存在する場合には、正面に出射する光の割合が小さくなり、凸部21が存在しない場合には、正面に出射する光の割合が大きくなる。
導光板14に入射された光は、点状光源15に近い位置では点状光源15の指向性の影響を強く受けるが、導光板14内で導波を繰り返すことにより点状光源15の指向性の影響が実質的に無くなる。そして、入射面14aと反対側の対向面14bに近づいた箇所では、点状光源15の正面、あるいは点状光源15と対向しない部分の区別無く、指向性が入射面14aの法線方向に向かう光が多くなる。従って、凸部21が対向面14b側まで延びるように形成されていると、入射面14aから遠い側において導光板14の正面に向かって出射する光の量が少なくなるという問題が発生する。
しかし、この実施形態では、凸部21が、表示エリアの出射面18の全体に対向面14b側の端部まで延びるように形成されるのではなく、出射面18の入射面14a側の部分に形成されている。その結果、入射面14aと反対側寄りの領域においても凸部21が存在する場合に比較して出射光が導光板14の正面に向かって効率良く出射される。
この実施形態では以下の効果を有する。
(1) 導光板14は、複数の点状光源15から出射された光を入射面14aから入射し、出射面18から面状に出射する。出射面18には入射面14aと直交する方向に延びるようにプリズム状の凸部21が複数設けられ、出射面18と反対側の裏面には入射面14aから入射されて導光板14内を導波する光を出射面18から出射する方向に反射させる反射部19が形成されている。そして、凸部21は、出射面18の入射面14a側の部分、即ち導光板14内を導波する光が実質的に入射面14aの法線方向に向かうようになる入射面14aと反対側寄りの領域以外の部分に形成されている。従って、導光板14内を導波する殆どの光が入射面14aの法線方向に向かうような領域には凸部21が存在しないため、入射面14aと反対側寄りの領域においても凸部21が存在する場合に比較して、出射光が導光板14の正面に向かって効率良く出射される。その結果、プリズムシートを用いなくても、入射光を効率良く導光板14の正面(液晶パネル12と対向する面)に出射することができるとともに輝度ムラを抑制することができる。
(2) プリズムシートを用いなくても正面の輝度を向上させることができるため、面光源装置13を構成する部品点数が少なくなって、組立工数を低減でき、製造コストを低減できる。一方、導光板14に凸部21を形成する必要がある。しかし、導光板14は金型を使用して射出成形などで製造されるため、金型のコストが多少高くなるが、多数の導光板14を製造することにより、一枚当たりの導光板14の製造コストは、凸部21を設けない導光板の製造コストと、プリズムシートの単価との合計より低くできる。
(3) 複数の凸部21は、そのピッチが一定に形成されているため、前記ピッチが一定でない導光板に比較して、導光板14を形成するための金型の加工が容易になるとともに、設計が容易になる。
(4) 各凸部21は、入射面14aと平行な面による任意の位置における断面形状が一致する形状に形成されている。従って、導光板14を射出成形で製造するための金型の製造する際に、各凸部21に対応する溝(凹部)を同じバイトを使用して加工することができ、金型を容易に製造することができる。
(5) 導光板14の裏面には、入射面14aに沿って延びるとともに入射された光を出射面18から出射する方向に反射させる採光面20aを構成する溝20が複数形成されている。従って、裏面にドットを設ける場合に比較して、入射面14aから入射された光を導光板14の出射面18から観察者に向かう方向に出射させることが容易となる。
(6) 面光源装置13は拡散シート17を備えている。従って、導光板14において導光板14から出射された光が拡散シート17を通過して液晶パネル12に入射する際には、輝線を肉眼で判別できない状態にすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した導光板14の第2の実施形態を図3(a),(b)に従って説明する。この実施形態では、導光板14に点状光源15から出射された光を入射するための導入部が突設されている点と、凸部21の形状が前記第1の実施形態と異なっており、その他の構成は第1の実施形態と同様である。第1の実施形態と同様な部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。なお、図3(a)は導光板14と点状光源15の関係を示す模式斜視図、(b)は導入部の模式平面図である。
図3(a)に示すように、導光板14の四角形状の導光板本体14cには対向面14bと反対側、即ち光の入射側の端面に導入部22が複数、隣接して設けられている。ここで、導光板本体14cとは、導光板14の導入部22を除いた部分を意味する。導入部22は、入射部23及び反射部24を備えている。導入部22は、図3(b)に示すように、光の入射側から導光板本体14c側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、基端(点状光源15と対向する側の端部)の幅K(図における左右方向の長さ)が点状光源15の幅よりも大きく形成されている。なお、この実施形態では、導入部22は対称な形状になっている。入射部23は、点状光源15と対向するとともに、導入部22の幅方向に延びる面25と平行な平面23aと、点状光源15からの光を拡散させる拡散部としてのV型溝23bとが交互に等間隔で繰り返して構成されている。V型溝23bを構成する面と、入射部23における平面23aとのなす角度θの値は120度〜155度の間の値となっている。この実施形態では平面23aが入射面を構成する。
反射部24は、V型溝23bで拡散された光を導光板本体14cに向けて反射するように形成されている。反射部24は平面状である。そして、反射部24と導入部22の幅方向に延びる面25とがなす角度βの値は35度〜65度の間の値となっている。
また、この実施形態では、各凸部21の対向面14b側の端部の形状が第1の実施形態の凸部21と異なっている。具体的には、第1の実施形態の凸部21は、両端面が仮想平面とほぼ垂直になるように形成されているのに対して、この実施形態では、各凸部21は、入射面14aと反対側の端部寄りの中間部から入射面14a側と反対側端部へ向かって下降傾斜するように形成されている。下降傾斜する部分の形状は、三角錐状に形成されている。即ち、各凸部21には対向面14b側の端部に三角錐部21aを有する。従って、凸部21は三角錐部21aにおいては、高さが端部に向かって徐々に低くなるとともに、幅が端部に向かって徐々に狭くなる。
この実施形態では、点状光源15から出射した光の大部分は入射部23に到達する。入射部23に到達した光のうち一部は、導入部22の幅方向に延びる面25と平行な平面23aから導入部22に入射される。導入部22の幅方向に延びる面25と平行な平面23aから導入部22に入射された光の多くは、平面23aにおいて、その進行方向が平面23aと垂直な方向に近づくように屈折し、導入部22及び導光板14の内部を導波する。
一方、入射部23に到達した光のうち残りの一部は、V型溝23bによって、反射部24に向けて屈折されて導入部22に入射される。そして、反射部24において、その多くは導光板14の幅方向と垂直な方向に近づくように反射される。反射部24で反射された光は、導光板14のうち、点状光源15と点状光源15との間に位置する部分を導波する。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(6)と同様な効果を有する他に次の効果を有する。
(7) 導光板14には入射された光を拡散させる導入部22が突設され、点状光源15からの光が、導入部22によって拡散されるため、導入部22がない場合に比較して、点状光源15間や点状光源15の正面に対応する部分に導波される光の指向性や光量が均一化される。従って、複数の点状光源15間に暗部や明部が発生したり、点状光源15の正面に明部や暗部が発生したりするのを抑制し易くなり、導光板14から出射される光の点状光源15の近傍に発生する輝度ムラをより低減することができる。
(8) 各凸部21は、中間部から反対側端部へ下降傾斜するように形成されている。従って、導光板14内を点状光源15の正面方向に進む光の量と斜めに進む光の量との割合に応じて、凸部21の効果を設定できるため、更に効率的に導光板14の正面に出射できる。また、凸部21が入射面14a側と反対側端部において突然無くなる状態に比較して、凸部21の境界部における輝度変化を抑制できる。また、凸部21が入射面14a側の端部から反対側端部に向かって次第低くなる構成に比較して、凸部21が存在する領域において導光板14の正面に出射光を効率良く出射させるための設計が容易になる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した導光板14の第3の実施形態を図4(a),(b)に従って説明する。この実施形態では、導入部22が突設されている点は第2の実施形態と同じであるが、凸部の形状が前記第1及び第2の実施形態と大きく異なっている。第2の実施形態と同様な部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。なお、図4(a)は導光板14と点状光源15の関係を示す模式斜視図、(b)は製造方法を説明する模式図である。
出射面18には、レンズ状の凸部26が設けられている。各凸部26は2つの曲面によって画定されており、該凸部26の延びる方向と直交する断面における外形形状が、仮想平面側に凸の曲線で形成されるとともに、前記断面における外形形状の両端において仮想平面と平行な接線を有する。この実施形態では、各曲線は楕円の弧の一部を構成し前記曲線の曲率が連続的に変化するように形成されている。
各凸部26は、互いに隣接するように形成されている。各凸部26は、入射面14a側端部から反対側端部へ連続的に下降傾斜するように形成されている。凸部26を構成する各曲面は、同一のバイト(刃物)で切削加工可能な形状に形成されている。各曲面の曲率(形状)は、採光面20aが平面P1と成す角度θ1、導波面20bが平面P1と成す角度θ2の値や点状光源15の指向性によって適正な値が異なる。従って、シミュレーションあるいは試験により導光板14に点状光源15から光を入射させた状態で、導光板14に生じる明部や暗部を無くすようにして、輝度ムラが抑制される形状に凸部26が形成されている。
凸部26は、前述の凸部26を画定する外形形状の両端の距離は一定であるが、前記第1及び第2の実施形態の凸部21におけるピッチに相当する値は一定ではない。前記距離の値は10〜500μm、好ましくは50〜300μmの範囲の所定の大きさに形成され、点状光源15の幅は例えば3mmに形成されている。この実施形態においても、点状光源15及び凸部26の大きさの比は、図示の都合上実際とは異なっており、点状光源15の数も実際とは異なっており4個のみ図示している。
この実施形態では、導光板14は、金型を使用した射出成形により製造されるが、金型の凸部26に対応する部分は電鋳により製造される。金型を製造する場合、図4(b)に示すように、凸部26を構成する曲面に相当する刃部を有する単一のバイト27により、レンズ状の凸部28aを有する母型28を切削加工する。加工の際は、各凸部28aを画定する外形形状の両端の距離Lが一定となるよう加工が行われる。次にその母型28を使用して電鋳により金型を製造する。そして、その金型を使用して導光板14を製造する。なお、図4(b)において、二点鎖線で示す楕円27aはバイト27の刃の形状を示す。
出射面18にプリズム状の凸部21が形成された場合は、採光面20aで反射されて出射面18側に向かった光のうち、凸部21の斜面に特定の角度で入射する光のみを導光板14の正面に向かって出射させるように集光するが、それ以外の角度で入射する光は正面以外の方向へ出射させる。そのため、導光板の特定の位置に輝線が発生し易くなる。
しかし、この実施形態では凸部26は、その表面が導光板14の裏面側に凸の曲面が連続する形状に形成されている。その結果、プリズム状の凸部21の場合と異なり、曲面に特定角度以外の角度で入射する光でも、導光板14の正面に出射する領域が凸部26内に存在する。そのため、導光板14の正面に向かずに出射する光が減り、出射光を導光板14の正面から出射させる効率が良くなる。
この第3の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(6)と同様な効果と、第2の実施形態の(7)と同様な効果とを有する他に次の効果を有する。
(9) 出射面18にレンズ状の凸部26が形成されている。従って、プリズム状の凸部21が形成された場合に比較して、出射光を導光板14の正面から出射させる効率が良くなる。また、プリズム状の凸部21が形成された場合に比較して、輝線の発生を抑制し易い。
(10) 高さが異なる複数の凸部26が設けられているため、全て同じ高さの凸部26を設ける場合に比較して、輝線の発生を抑制し易い。
(11) 導光板14を射出成形で製造するための金型が電鋳法で形成され、金型の母型28を形成する際、各凸部26の曲面を構成する溝(凹部)が同じバイト27を使用して加工されるため、金型を容易に製造することができる。
(12) 母型28を切削加工するバイト27として刃部の形状が楕円状や放物線状のもの、即ち曲率が連続的に変化しているものが使用される。従って、刃部の形状が円弧状のものを使用する場合に比較して、溝の深さが入射面14a側から対向面14b側に向かって連続的に浅くなるように形成される際、溝幅の変化率が小さく、設計の自由度が大きくなる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
〇 レンズ状の凸部26を設ける場合、高さが異なる複数の凸部26を設ける代わりに、凸部26を全て同じ高さとしてもよい。この場合も、プリズム状の凸部21を設けた場合に比較して、出射光を導光板14の正面から出射させる効率が良くなる。
〇 凸部21,26が出射面18の幅方向全体に形成される構成に限らない。例えば、図5に示すように、入射面14a側において凸部21を幅方向に部分的に設けてもよい。同様に凸部21に代えて凸部26を設けてもよい。
〇 凸部21の形状は第1の実施形態のように断面形状が一定、あるいは第2の実施形態のように途中まで一定の形状に限らない。凸部21は、入射面14a側から入射面14aと反対側に向かってその幅が次第に狭くなるとともに、高さが次第に低くなる形状であってもよい。例えば、図6(a)に示すように、三角錐状の凸部21としたり、図6(b)に示すように、三角錐の先端が切断された形状としてもよい。どちらの場合も、1つのバイトで金型の凸部21に対応する部分を加工できる。
〇 図6(c),(d)に示すように、凸部21として、幅が一定で高さが入射面14a側から入射面14aと反対側に向かって次第に低くなる形状であってもよい。この場合、幅が一定のため、途中で隣接する凸部21との間に平坦な部分が生じない。従って、導光板14を設計する際、前記平坦な部分からの光の出射を考慮する必要がないため、その分、設計が簡単になる。
〇 凸部21として、異なる頂角の凸部21を複数設けてもよい。この場合、頂角が同じ凸部21のみを設けた導光板14に比較して輝線が発生し難くなる。また、凸部26においても頂部の形状の異なる凸部26を複数設けてもよい。
〇 凸部21あるいは凸部26としてその高さが次第に低くなる形状として、高さが直線的に低くなる形状(高さの変化率が一定の形状)に限らず、曲線的に低くなる形状(高さの変化率が徐々に大きくなるように、あるいは徐々に小さくなるように変化する形状)であってもよい。
〇 凸部21として、その高さが入射面14a側から入射面14aと反対側に向かって次第に低くなるように形成されている場合、凸部21が出射面18の入射面14a側の部分に形成される構成に限らず、入射面14aと反対側の端部まで延びる形状としてもよい。例えば、凸部21が図6(a)に示すような三角錐状の場合あるいは図6(b)に示すようなその先端側が切断された形状の場合、導光板14内を導波する光が実質的に入射面14aの法線方向に向かうようになる入射面14aと反対側寄りの領域の部分に凸部21が存在してもその出射面18に占める割合が小さい。従って、入射面14aと反対側寄りの領域まで同じ断面形状の凸部21が存在する場合に比較して、出射光が導光板14の正面に向かって効率良く出射される。また、図6(c)に示すような、幅が一定で高さが次第に低くなる形状の凸部21の場合も、導光板14内を導波する光が実質的に入射面14aの法線方向に向かうようになる領域まで同じ断面形状の凸部21が存在する場合に比較して、前記領域において出射光が導光板14の正面に向かって効率良く出射される。
〇 図7(a),(b)に示すように、凸部21は、二つの斜面により形成される頂部が、入射面14aと反対側の端部寄りの箇所では切り欠かれた形状、即ち切り欠き部21bを有する形状であってもよい。図7(a)は三角柱状の凸部21の端部に切り欠き部21bが設けられた物の模式斜視図、図7(b)は三角錐状の凸部21の端部に切り欠き部21bが設けられた物の平面図である。このような形状の凸部21は、例えば、凸部21に切り欠かれた部分がない形状の導光板14を射出成形により形成した後、点状光源15から導光板14に光を入射させて出射面18からの光の出射状況を観察し、輝度ムラの状態や出射光の状態が不十分な場合にそれを調整するために、刃物で切削した場合にできる。レンズ状の凸部26の場合も同様に、凸部26の頂部が、入射面14aと反対側の端部寄りの箇所では切り欠かれた形状であってもよい。
〇 導光板14に設けられる各凸部21,26の長さを全て同じ長さにする必要はなく、異なる長さに形成してもよい。
〇 1個の導光板14にプリズム状の凸部21と、レンズ状の凸部26とが混在する状態で設けてもよい。しかし、凸部21あるいは凸部26のみを設けた構成の方が、導光板14の設計や製造が容易となる。
〇 凸部21は必ずしも隣接する凸部21が連続する必要はなく、各凸部21を一定間隔をおいて配置してもよい。即ち、隣接する凸部21間に平坦部が存在してもよい。間隔は、凸部21の幅の1/10以下が好ましい。
〇 導入部22に設けられる入射部23は、導入部22の幅方向に延びる面25と平行な平面23aと、点状光源15からの光を拡散させる拡散部としてのV型溝23bとが交互に等間隔で繰り返す構成に限らず、V型溝23bが連続して繰り返す構成としてもよい。
〇 導入部22を導光板14に突設せず、点状光源15と対向する端面としての入射面14aに入射部23を形成してもよい。この場合、入射面14aが平坦な場合に比較して、入射する光を導光板14の厚さ方向と直交する面内にひろげることができる。
○ 入射面14aから入射された光を導光板14の出射面18から出射させる構成として、採光面20aと導波面20bとが鋸歯状に連続する構成の反射部19を裏面に設ける構成に限らず、例えば、体積散乱を利用した採光手段を設けてもよい。体積散乱を利用した採光手段とは、導光板14を構成する透明性の高い材料中に気泡又は導光板14の材料と屈折率の異なる材料製のビーズを分散させることにより、光(可視光)を反射あるいは屈折させる機能を有するものを意味する。導光板14の裏面側には反射シートを配設する。この構成を採用する場合は、導光板14は、その厚さがマクロ的に見て入射面14a側から対向面14b側に向かって次第に薄くなるほぼ楔状に形成するのが好ましい。
○ 採光手段として、導光板の出射面又は裏面にドットを設ける構成を採用してもよい。しかし、ドットを設ける構成は輝度が低下し易いので、輝度の要求が小さな場合や光源の輝度が十分な場合に採用可能となる。
○ 導光板14は、その厚さがマクロ的に見て一定ではなく、マクロ的に見て入射面14a側から対向面14b側に向かって次第に薄くなるほぼ楔状や、中央部が板厚な形状に形成されていてもよい。
〇 面光源装置13において拡散シート17を省略してもよい。拡散シート17を設ける方が、面光源装置13の出射面全体の輝度ムラを低くすることができる。しかし、面光源装置13が使用される表示装置に要求される表示部の精細度によっては、拡散シート17を省略しても、輝度ムラが気にならない状態に抑制できる。
○ 電鋳で金型を製造する際、母型を加工するバイトは、刃部が楕円等のように曲率が一定でない曲線状に形成されたものに限らず、円形のように曲率が一定の曲線状に形成されたものでもよい。しかし、曲率が一定でない曲線状に形成されたものの方が、採光面20aで反射して凸部26を構成する曲面に入射する光の角度の広い範囲に亘って、出射光を導光板14の正面に出射させることが可能になる。
○ 導光板14の製造に使用する金型を、母型を1個のバイトで加工した後、電鋳で製造する代わりに、金型材にレーザー加工を施して凸部26に対応する凹部を加工してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1) 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の発明において、前記凸部はレンズ状に形成されている。
(2) 請求項8に記載の発明において、前記凸部はその長手方向と直交する断面の外形形状を構成する曲線が、楕円弧、放物線などの曲率が連続的に変化する曲線である。
(a)は第1の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は裏面を出射面側から見た部分模式斜視図、(c)は採光面の作用を示す模式図。 液晶表示装置の模式図。 (a)は第2の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は導入部の模式平面図。 (a)は第3の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図、(b)は製造方法を説明する模式図。 別の実施形態の導光板と点状光源の関係を示す模式斜視図。 (a)〜(d)は別の実施形態の凸部の模式斜視図。 (a)は別の実施形態の凸部の模式斜視図、(b)は別の実施形態の凸部の模式平面図。 従来技術の面光源装置の分解斜視図。 プリズムが形成された導光板の光の指向性を示す模式平面図。
符号の説明
P1,23a…平面、14…導光板、14a…入射面、14c…導光板本体、15…点状光源、18…出射面、19,24…反射部、20…溝、20a…採光面、21,26…凸部、22…導入部、23…入射部、23b…拡散部としてのV型溝、25…面。

Claims (9)

  1. 点状光源から出射された光を一端の入射面から入射するとともに、面状に変換して出射する導光板であって、
    前記入射面から入射された光を出射する出射面と反対側の裏面には、前記入射面から入射されて導光板内を導波する光を前記出射面から出射する方向に反射させる反射部が形成され、前記出射面には、プリズム状又はレンズ状の凸部が前記入射面の下端を含み入射面と直交する方向に延びる仮想平面と平行に、かつ入射面の法線方向に延びるように複数設けられ、前記凸部はその高さが前記入射面側から前記入射面と反対側に向かって次第に低くなるように形成されている導光板。
  2. 点状光源から出射された光を一端の入射面から入射するとともに、面状に変換して出射する導光板であって、
    前記入射面から入射された光を出射する出射面と反対側の裏面には、前記入射面から入射されて導光板内を導波する光を前記出射面から出射する方向に反射させる反射部が形成され、前記出射面の前記入射面側の部分に、前記入射面の下端を含み入射面と直交する方向に延びる仮想平面と平行に、かつ入射面の法線方向に延びるように形成されたプリズム状又はレンズ状の凸部が複数設けられている導光板。
  3. 前記各凸部は、入射面側端部から反対側端部へ連続的に下降傾斜するように形成されている請求項2に記載の導光板。
  4. 前記各凸部は、中間部から反対側端部へ下降傾斜するように形成されている請求項2に記載の導光板。
  5. 前記複数の凸部は、そのピッチが一定に形成されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の導光板。
  6. 前記各凸部は、前記入射面と平行な面による任意の位置における断面形状の頂部側が一致する形状に形成されている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の導光板。
  7. 前記導光板は入射された光を拡散させる導入部が突設され、前記導入部は、前記光の入射側から導光板本体側に向かって拡がる形状に形成されるとともに、前記導入部の幅方向に延びる面と平行な平面と点状光源からの光を拡散させる拡散部とが交互に繰り返して構成され且つ前記点状光源と対向する入射部と、前記拡散部で拡散された光を前記導光板本体に向けて反射する反射部とを備えている請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の導光板。
  8. 前記導光板の裏面には、前記入射面に沿って延びるとともに前記入射された光を前記出射面から出射する方向に反射させる採光面を構成する溝が複数形成されている請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の導光板。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の導光板と、点状光源とを備えた面光源装置。
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