JP2011187230A - 面光源装置及び液晶表示装置 - Google Patents

面光源装置及び液晶表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】輝線や輝度ムラの発生を抑制することのできる面光源装置を提供する。
【解決手段】導光板33の上面(光出射面)には、導光板33長さ方向に延びた断面略半円状をした拡散パターン40が形成されており、拡散パターン40は導光板33の幅方向に配列している。導光板33の下面には、導光板33の長さ方向においては傾斜面を有し、導光板33の幅方向においては湾曲した断面を有する複数個の偏向パターン41を設けている。
【選択図】図15

Description

本発明は、エッジライト型の面光源装置に関する。具体的には、液晶ディスプレイのバックライトなどに用いることのできる比較的大面積の発光面を有する面光源装置に関するものである。
エッジライト型の面光源装置としては、特許文献1に開示されたものがある。図1(a)は、特許文献1に記載された面光源装置の一例である。この面光源装置11は、透明な導光板12の端面(光入射面14)に対向させて複数個の点状光源13(LED光源)を設けたものであり、導光板12の光出射面15には複数の凸部16を設け、導光板12の光出射面15と反対面には溝17が形成されている。導光板12の凸部16は、断面三角形状に形成されており、光入射面14に垂直な方向(以下、導光板12の長さ方向ということがある。)に延びている。また、各凸部16は同一形状をしていて、光入射面14と平行な方向(以下、導光板12の幅方向ということがある。)に沿って等しいピッチで配列されている。導光板12の溝17は図1(b)に示すようなV溝形状を有しており、光入射面14に平行な方向に延びている。溝17は等しい形状を有しており、導光板12の長さ方向に沿って一定のピッチで配列している。
このような構造の面光源装置11においては、導光板12から出射した光は、光入射面14から導光板12内に入射する。導光板12内を導光する光(図面において、光線は矢印で表す。)は、光出射面15の凸部16で全反射されることによって導光板12の幅方向へ拡散され、また溝17の傾斜面17aで反射されると、図1(c)に示すように光出射面15からほぼ垂直な方向へ出射される。
しかし、図1のような構造の面光源装置11では、光出射面15から出射される光の広がり(指向特性)が広くなる。そのため、引用文献2に開示された面光源装置21では、図2に示すような構造によって、面光源装置21から出射される光の指向特性を狭くしている。すなわち、傾斜面17aの傾斜角を小さくするとともに、光出射面15に対向させてプリズムシート22を配置している。このような構造によれば、傾斜面17aの傾斜角が小さくなっているので、導光板12内を導光する光は、傾斜面17aで全反射される度に少しずつ光出射面15の法線となす角度が小さくなり、光出射面15に入射する光の入射角が全反射の臨界角よりも小さくなると光出射面15から光が出射される。こうして光出射面15から出射される光は、光出射面15となす角度が小さな方向へ(つまり、光出射面15とほぼ平行な方向へ)出射され、しかも光出射面15に垂直な面内においては狭い範囲に集まっている。このようにして光出射面15とほぼ平行な方向へ出射された指向特性の狭い光は、プリズムシート22によって光出射面15とほぼ垂直な方向へ曲げられるので、面光源装置21からはほぼ垂直な方向へ向けて狭い指向特性の光が出射される。
なお、図1の面光源装置11では点状光源13を示しているが、光源として冷陰極管を用いてもよい。同様に、図2の面光源装置21では冷陰極管23を示しているが、光源として複数個の点状光源を用いていてもよい。
特開2005−108512号公報 特開平9−113730号公報
しかしながら、特許文献1に開示された面光源装置11でも、特許文献2に開示された面光源装置21でも、光源として点状光源を用いた場合には、点状光源の近傍に輝線が現れる問題がある。図3は点状光源13の近傍において面光源装置に現れた輝線を示す正面から見た図(写真)である。
また、複数個の点状光源に代えて冷陰極管を用いた場合には輝線は発生しないが、冷陰極管では光入射面に沿って光出射面の縁が全体的に明るく光り、面光源装置に輝度ムラが発生する問題があった。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、上記のような輝線や輝度ムラの発生を抑制することのできる面光源装置を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の面光源装置は、光入射面から導入した光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から外部へ出射する導光板と、該導光板の光入射面に対向させて配置された線状光源とを備えた面光源装置において、前記導光板の光出射面には、前記光入射面に平行な面内で導光板内の光を拡散反射させる拡散パターンが形成され、前記導光板の光出射面と反対側の面には、前記光入射面及び前記光出射面に垂直な平面面内で導光板内の光を反射させることによって前記光出射面に垂直な方向へ少しずつ偏向させるとともに、少なくとも前記光入射面に平行な面内で導光板内の光を拡散反射させる偏向パターンが形成されていることを特徴としている。なお、本発明における線状光源とは、冷陰極管のように導光板の端面に対向してその幅方向に長く延びた光源、導光板の端面に対向してその幅方向に配列された複数個の点状光源、点状光源の光をくさび状導光体によって線状に変換した光源などである。
本発明の面光源装置のある実施態様においては、前記偏向パターンは、前記光入射面及び前記光出射面に垂直な平面と平行な中心断面における断面形状が、前記光入射面に近づくにつれて前記光出射面から遠くなるように傾斜した傾斜部分を備えている。なお、この傾斜部分の断面は直線に限らず、湾曲していてもよい。また、この傾斜部分の傾斜角は、0°よりも大きく20°以下であることが望ましい。
本発明の面光源装置の別な実施態様においては、前記偏向パターンは、前記光入射面と平行な断面における断面形状が湾曲した形状となっている。この偏向パターンの断面においては、前記湾曲形状の端に外接するように定めた接線の傾きが、23°以上70°以下であることが望ましい。この接線の傾きの条件は、偏向パターンのすべての断面で充足している必要はないが、大部分の断面で充足していることが望ましい。
本発明の面光源装置のさらに別な実施態様においては、前記偏向パターンの形状は、円錐形状の一部とほぼ等しい形状となっている。
本発明の面光源装置のさらに別な実施態様においては、前記拡散パターンは、前記光入射面に垂直な方向に沿って均一な断面を有するとともに前記光入射面と平行な断面の表面形状が湾曲形状又は多角形状となっている。ここにいう多角形状とは、断面が三角形状や矩形状をした拡散パターンを除く趣旨である。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
本発明によれば、偏向パターンにも光を拡散させる機能を持たせたので、拡散パターンと偏向パターンによって導光板内を導光する光を拡散させることができ、導光板の光出射面からは狭い範囲に閉じ込めて光を出射させることが可能となった。その結果、導光板の光源側の縁に輝線や輝度ムラが発生するのを抑制することが可能になる。また光出射面から狭い範囲に閉じ込めて出射された光をプリズムシートによって面光源装置の正面方向へ曲げて出射させることで、面光源装置の正面輝度をさらに向上させることができる。
図1(a)は、特許文献1に開示された面光源装置の斜視図である。図1(b)は当該面光源装置に用いられている導光板の下面に形成された溝の一部を拡大して示す斜視図、図1(c)は溝の傾斜面で全反射された光が光出射面から出射される様子を示す概略説明図である。 図2は、特許文献2に開示された面光源装置の斜視図である。 図3は、輝線の発生している図1の面光源装置を正面から見た図である。 図4(a)及び(b)は、導光板の下面で光が全反射する様子を示す側面図及び平面図である。図4(c)−(e)は、ベクトルダイアグラムにより光ベクトルの変化を表した図である。図4(f)−(h)は、ベクトルダイアグラムで光点の移動を表した図である。 図5(a)は、導光板の傾斜面で光が全反射する様子を示す断面図である。図5(b)は、ベクトルダイアグラムにより光ベクトルの変化を表した図である。図5(c)は、ベクトルダイアグラムで光点の移動を表した図である。 図6は、光源から出た光と、導光板内に入射した光と、導光板の下面で反射した光と、導光板の光出射面から出射された光のそれぞれの指向特性を示す概略図である。 図7(a)及び(b)は、ベクトルダイアグラムを説明する図である。 図8(a)、(b)及び(c)は、下面に一定ピッチ毎の傾斜面を形成された導光板を示す概略背面図、概略平面図及び概略側面図である。図8(d)、(e)及び(f)は、X方向、Z方向及びY方向から見たベクトルダイアグラムを表した図である。 図9(a)、(b)及び(c)は、上面に断面三角形状の凸部を形成された導光板を示す概略背面図、概略平面図及び概略側面図である。図9(d)、(e)及び(f)は、X方向、Z方向及びY方向から見たベクトルダイアグラムを表した図である。 図10(a)及び(b)は、図1に示した面光源装置における光の挙動を表したベクトルダイアグラムであって、図10(a)はベクトルダイアグラムをY方向から見た図、図10(b)はベクトルダイアグラムをZ方向から見た図である。 図11(a)は、導光板の下面に一定ピッチ毎の傾斜面を形成された面光源装置の概略斜視図、図11(b)は当該面光源装置において導光板内で反射しながら導光する光の指向特性をベクトルダイアグラムにより表した図である。 図12(a)は、図2に示した面光源装置における光の挙動を表したベクトルダイアグラムである。図12(b)は、図12(a)の簡略化した表示である。 図13は、本発明の実施形態1に係る面光源装置の斜視図である。 図14は、実施形態1の面光源装置において、導光板の下面に形成された偏向パターンを表した図である。 図15(a)は、導光板のYZ面と平行な断面の一部を拡大して示す図である。図15(b)及び(c)は、偏向パターンの拡大斜視図及び概略断面図である。 図16は、比較例に係る面光源装置の斜視図である。 図17(a)は、比較例における光の挙動を表したベクトルダイアグラムであり、図17(b)はその一部を拡大した図である。 図18は、実施形態1の面光源装置における光の挙動を表したベクトルダイアグラムである。 図19は、実施形態1の面光源装置において輝線がほぼ解消されている様子を表した図である。 図20(a)及び(b)は、実施形態1の面光源装置に用いられている偏向パターンの断面図及び端面図である。 図21は、は一般的なバックライトの指向特性を示す図である。 図22(a)及び(b)は、偏向パターンの傾斜角θの範囲を説明するための図である。 図23は、偏向パターンの傾斜角φの範囲を定めた根拠を説明するための図である。 図24は、本発明の実施形態2に係る面光源装置の斜視図である。 図25(a)−(d)は、拡散パターンの種々の断面形状を示す概略図である。 図26(a)及び(b)は、導光板の下面に凹設された偏向パターンを示す斜視図及び断面図である。 図27(a)−(e)は、偏向パターンの種々の形状を示す断面図又は下面図である。
以下において本発明の好適な実施形態を説明するが、その前に本発明の作用効果を説明するための道具としてベクトルダイアグラムを説明するとともに、ベクトルダイアグラムを用いて特許文献1、2の面光源装置で輝線や輝度ムラが発生する理由を説明する。
(ベクトルダイアグラムの説明)
まず、ベクトルダイアグラムについて説明する。ベクトルダイアグラムとは、光の導光方向を表現するものであって、原点Oから光線の方向と等しい向きに延びた光ベクトルによって光線を表している。屈折率が一定の媒質中においては、光ベクトルの長さは等しいので、各光ベクトルの先端は同じ球面上に位置することになる。このようなベクトルダイアグラムを用いれば、光の反射や屈折の様子を簡単に表すことができる。
例えば、図4(a)、(b)に示すように、導光板P内を導光する光Aが導光板Pの平らな底面で全反射して光Bとなる場合を考える。なお、導光板の光入射面に垂直な方向をX方向、導光板の光出射面に垂直な方向をZ方向、X方向及びZ方向に直交する方向をY方向とする。また、上記光A及びBを含む平面内でZ方向と直交する方向をW方向とする。
この入射光A及び反射光Bをそれぞれ3次元のベクトルダイアグラムで表すと、入射光Aに対応する光ベクトルOAと反射光Bに対応する光ベクトルOBはいずれも光ベクトルの基点が原点Oにあり先端は同一の球面Q1上にある。図4(c)は、このベクトルダイアグラムをW方向及びZ方向に垂直な方向から見た図であり、図4(d)はY方向から見た図、図4(e)はX方向から見た図である。光ベクトルOAとOBの長さが等しいこと、底面に立てた法線Nに対して入射光Aと入射光Bのなす角度が等しいことを考慮すれば、光ベクトルOBの先端は光ベクトルOAの先端を法線Nと平行な方向へ移動させた点(法線Nと球面Q1との交点)にあることが分かる。よって、ベクトルダイアグラムを用いれば、反射面の法線方向から簡単に反射光の方向を知ることができる。
また、光ベクトルの基点は常に原点にあるので、ベクトルダイアグラムは光ベクトルを省略してその先端だけを表せば、より簡明な表現方法となる。図4(f)−(h)は、光ベクトルOA、OBを光点A、Bで表して図4(c)−(e)のベクトルダイアグラムを簡略に示したものである。
つぎに、図5(a)に示すように、ZX面内において入射光Aが導光板Pの底面に設けられた傾斜面Rで全反射する場合を考える。この場合には、図5(b)(Y方向から見たベクトルダイアグラム)に示すようにして反射光Bを知ることができる。すなわち、入射光Aと同じ方向に光ベクトルOAを描き、光ベクトルOAの先端Aから傾斜面Rの法線N1と同じ方向へ直線(N1)を伸ばし、この直線と球面Q1との交点を先端Bとする光ベクトルOBを描けばよい。
また、導光板Pの上面に入射する光Bの入射角をβi、導光板Pの上面から出射する光Cの出射角をβoとし、導光板Pの屈折率をn、空気の屈折率を1とすれば、角度βiとβoの間には、n・sinβi=sinβo の関係がある。したがって、屈折光Cの光ベクトルOCを定めるためには、球面Q1の1/nの半径の球面Q2を描いておき、光ベクトルOBの先端Bを通る導光板上面の法線N2と球面Q2との交点を求めれば、出射光Cの光ベクトルOCを知ることができる。なお、図5(c)は、光ベクトルOA、OB、OCを光点A、B、Cとして図5(b)を簡略に描いたものである。よって、ベクトルダイアグラムを用いれば、反射面や出射面の法線方向から簡単に反射光や出射光の方向を知ることができる。
これ以降においては、ベクトルダイアグラムを示す場合には、図4(f)−(h)及び図5(c)のような簡略な表現を用いるものとする。
つぎに、導光板に導入された光の指向特性や導光板から出射される光線方向とベクトルダイアグラムとの関係を、図6によって説明する。図6においては、導光板Pの左側に線状光源(複数個の点状光源、または冷陰極管)が配置されているとする。線状光源の任意の点から出る光線の方向の領域は導光板側の半球となる。すなわち、線状光源の任意の点から出る指向特性は、図6に示す指向特性G1のようにX方向を中心とする広がり角が90°の半球面となっている。この光が光入射面P1から導光板Pに入射すると、光入射面P1における屈折のために導光板P内における指向特性は、図6に示す指向特性G2のようにX方向に中心を有する円錐状となる。この指向特性G2は、X方向を中心とする α=arcsin(1/n) の広がり角を有している。なお、nは導光板Pの屈折率である。
一方、導光板Pの光出射面P2が平面である場合、導光板Pの下面で全反射される光のうち光出射面P2から出射することのできる光は、図6に示す指向特性G3のようにZ方向を中心とする α=arcsin(1/n) の広がり角を有する範囲内のものである。この指向特性G3の光が、光出射面P2から出射すると、図6に示すようにZ方向を中心とする広がり角が90°の指向特性G4となる。
上記指向特性G2をベクトルダイアグラムで表せば、図7(a)及び(b)に示すX方向を中心とする球面状の領域G2となり、指向特性G3はZ方向を中心とする球面状の領域G3となる。すなわち、導光板Pに入射した直後の光の光点は領域G2の上にあり、導光板P内で全反射して領域G3の上に移動した光点に対応する光は光出射面P2から外部へ出射される。
例えば、図8(a)、(b)及び(c)に示すように、導光板Pの下面にY方向に沿って伸びた傾斜面Rが形成され、当該傾斜面RがX方向に一定ピッチで並んでいる場合を考える。この場合には、図8(d)、(e)及び(f)に示すように、光が導光板Pの上面と傾斜面Rで全反射することによって領域G2上の光点(図面においては、光点はドットで表す。)が領域G3に達すると、その光は導光板Pの上面から外部へ出射される。なお、図8(a)及び(d)はそれぞれ、X方向から見た導光板Pとベクトルダイアグラムを示す概略図、図8(b)及び(e)はそれぞれ、Z方向から見た導光板Pとベクトルダイアグラムを示す概略図、図8(c)及び(f)はそれぞれ、Y方向から見た導光板Pとベクトルダイアグラムを示す概略図である。
また、図9(a)、(b)及び(c)は、下面が平らな導光板Pの上面(光出射面)に光拡散用の凸部Sを設けた場合を示している。凸部Sは、断面三角形状をしていてX方向に延びており、しかもY方向に沿って一定ピッチ毎に並んでいる。なお、このように光出射面にパターンが形成されている場合には、パターンを設ける前の平らな光出射面(あるいは、各パターンを平均化して平らに均した光出射面)に立てた法線を光出射面の法線と呼ぶ。これに対し、図9(a)−(c)に示すように、凸部Sを構成する傾斜面に立てた法線を凸部の法線と呼ぶ。この場合には、凸部Sの法線NsはZ方向から見たときY方向と平行であるので、図9(d)−(f)に示すように、ベクトルダイアグラム内の領域G2にある光点は領域G3側へ移動しない。従って、図9(a)−(c)のように導光板Pの上面にX方向に延びた凸部を形成しているだけでは、導光板P内の光は光出射面から外部へ出射されない。なお、図9(a)及び(d)はそれぞれ、X方向から見た導光板Pとベクトルダイアグラムを示す概略図、図9(b)及び(e)はそれぞれ、Z方向から見た導光板Pとベクトルダイアグラムを示す概略図、図9(c)及び(f)はそれぞれ、Y方向から見た導光板Pとベクトルダイアグラムを示す概略図である。
なお、図9のように導光板Pの上面に断面三角形状の凸部Sを設けた場合には、凸部Sの法線Nsは光出射面の法線方向(Z方向)から2方向へ傾いているので、光を外部へ出射させる領域G3は図9(e)のように2つの領域に分離している。このため領域G3の全体の面積が広くなり、光の出射効率が高くなっているように見える。しかし、2つの領域G3が重なり合っていない領域では、凸部Sの一方の傾きの傾斜面に入射した光は外部へ出射するが、他方の傾きの傾斜面に入射した光は全反射されて再度導光板内へ戻る。よって、全体としての出射効率には変化がないので、領域G3は1つの球面状の領域で表すことにする。
(従来例において輝線等が発生する理由)
まず、特許文献1に開示された面光源装置において輝線又は輝度ムラが生じる理由を考える。この場合には、図8と同じように傾斜面の法線方向はZ方向から見てX方向と平行となっており、しかも傾斜面の傾斜角を大きくして図10(a)、(b)のように領域G2の光点を一気に領域G3へ移動させるようにしているので、導光板の光出射面から出る光のY方向における広がりが大きくなる。そのため、斜め方向ないし横方向へ出射される光が多くなり、面光源装置に輝線(点状光源の場合)や輝度ムラ(冷陰極管の場合)が発生する。
特許文献1の面光源装置を改善する方法としては、光出射面P2から光出射面P2とほぼ平行な方向へ光を出射させ、この光出射面P2とほぼ平行な方向へ出射された光をプリズムシートによって光出射面P2にほぼ垂直な方向へ変換させる方法が特許文献2に記載されている。この方法の一つとして、特許文献2には、図11(a)に示すように導光板Pの下面の傾斜面Rの傾きを小さくし、光点の移動ピッチが小さくなるようにする方法が開示されている。しかし、図11(a)のように光出射面P2を平坦にした場合には、光点は図11(b)のようにX方向に平行に少しずつ移動するだけであるので、光は領域G3のうちの斜線を施した領域で光出射面P2から出射される。この光は光出射面P2から光出射面P2とほぼ平行な方向へ出射されるが、図11(a)に示すように導光板Pの幅方向(Y方向)に広がっている。その結果、輝線や輝度ムラを解消させることはできず、またプリズムシートによって光出射面P2に垂直な方向へ変換しても、その正面輝度が低下することになる。
光を出射面P2にほぼ平行な方向へ出射させ、かつ指向特性を狭くするには、図6に示した指向特性G4のうち斜線を施した方向へ出射させればよく、それには導光板Pの下面で反射された光が指向特性G3の斜線を施した領域g3にできるだけ集まるようにすればよい。このため、図2に示した面光源装置21(特許文献2)では、導光板12の下面に傾斜角の小さな傾斜面17aを設けるとともに、光出射面15に光拡散用の凸部16を形成している。
図12(a)は、図2に示す面光源装置21における光点の移動の一例を示すベクトルダイアグラムである。ここで白抜きの丸印は導光板の上面(凸部16)で反射された後の光点を示し、黒い丸印は導光板の下面(溝17)で反射された後の光点を表している。しかし、白抜きの光点は導光板の下面へ向かう光ベクトルであるから、光出射面から出る光を考える場合には考慮する必要がない。したがって、これ以降においては、導光板の下面で反射された光だけを考えることにする。図12(a)の場合では、白抜きの丸印を省略して黒い丸印どうしを直接結んで図12(b)のように表す。
この面光源装置21では、凸部16で光を拡散させることができるので、領域G2の端の部分にある光点も領域g3に達することができ、指向性の狭い光(図6の指向特性G4のうち斜線を施した領域g4内の光)を出射させることができる。しかし、凸部16が断面三角形状をしているので、拡散が規則的になり、図12(b)に示すように、領域G3のうち領域g3以外の領域に達した光点は特定の部分に集まりやすい。そのため面光源装置21でも輝線や輝度ムラを解消することができなかった。また、光源装置21の正面輝度もさらに向上させることが望まれていた。
(本発明の第1の実施形態)
図13は本発明の実施形態1による面光源装置31を示す概略斜視図である。この面光源装置31は、線状光源32、導光板33、光反射板34及びプリズムシート35からなる。線状光源32は、LEDを用いた多数(数十個程度)の点状光源37を回路基板36の表面に一列に並べて実装したものであり、導光板33の光入射面38に対向配置される。
なお、図示例では多数の点状光源からなる線状光源32を示すが、線状光源32としては冷陰極管を用いてもよい。また、図示しないが、傾斜方向に長いくさび状の透明な導光体とプリズムシートと1個の点状光源を用い、点状光源から出射した光をくさび状導光体内に導入し、くさび状導光体の長細い面から出射させるようにした線状光源でもよい。
導光板33は、屈折率の高い透光性樹脂又はガラスによって形成されている。導光板33の上面(光出射面39)と下面は平行となっており、上面には光拡散用の拡散パターン40が複数条形成され、下面には偏向パターン41が複数個形成されている。
拡散パターン40は、光入射面38に垂直な方向(X方向)に沿って均一な断面を有しており、導光板33の幅方向(Y方向)に沿って一定のピッチで配列されている。拡散パターン40は、YZ面と平行な断面では、図15(a)に示すように表面が円弧状に湾曲している。
この拡散パターン40に入射した光は、YZ面内では、図15(a)に示すように入射位置によって異なる方向へ全反射されるから、YZ面内で拡散される。一方、ZX面内では、拡散パターン40に入射した光は、光出射面39の法線に対して入射角と同じ角度で反射される。よって、ベクトルダイアグラム上では、拡散パターン40で反射した光の光点はY方向及びZ方向にはランダムに移動するが、X方向には移動しない。
なお、拡散パターン40は、断面三角形状の凸部よりもYZ面内における反射光の拡散度合いが強いものであればよく、半円状ないし円弧状の表面を有するものに限らない。例えば図25(a)に示すように楕円状の断面を有するものでもよく、図25(b)に示すように扁平な断面形状でもよい。また、図25(c)に示すように、拡散パターン40は、表面が4面以上の平面によって断面多角形状に形成されたものであってもよい。さらに、拡散パターン40は、必ずしも凸部である必要はなく、図25(d)に示すように、凹部によって拡散パターン40が形成されていてもよい。
偏向パターン41は、図15(b)、(c)に示すように導光板33の下面に突出しており、円錐形状をほぼ2分割したような形状となっている。また、各偏向パターン41は、Z方向から見てその中心軸がX方向と平行となるように配置され、略半円状の端面が光入射面38に近い側に位置し、先端が光入射面38から遠い側に位置している。したがって、ZX面と平行な中心断面では、図15(c)に示すように偏向パターン41は傾斜面を有する三角形状の凸部となる。また、YZ面と平行な断面では、偏向パターン41は略半円状の凸部となっており、光入射面38と平行な各断面の断面形状は互いに相似形となっている。断面形状が相似形になっていることで、各偏向パターン41で偏向される光は、YZ面内で指向性に偏りが少なくなる。
この偏向パターン41に入射した光は、図14及び図15(b)に示すように入射位置によって異なる方向へ全反射されるから、偏向パターン41によって散乱される。また、ZX面内では、拡散パターン40に入射した光は、光出射面39の法線となす角度が小さくなる方向へ全反射される。よって、ベクトルダイアグラム上では、偏向パターン41で反射した光の光点はY方向及びZ方向にランダムに移動し、またX方向にも少しずつ移動する。しかも、このX方向での光点の移動量もある限度内でランダムになる。
光反射板34は、導光板33の下面に対向させて配置されている。光反射板34は白色樹脂シートや金属シートのような高反射率のシートであって、導光板33から漏れた光を反射して再び導光板33へ戻し、光利用効率の低下を防ぐ働きをする。
プリズムシート35は、断面三角形状の微細プリズムをX方向に沿って配列したものである。導光板33は、その光出射面39から指向性の狭い光を出射する(すなわち、図6に示した指向特性G4のうちの斜線領域g4内に光を出射させる)が、その光は光出射面39とほぼ平行な方向を向いていて正面輝度には寄与しない。そのため、この光出射面39とほぼ平行な方向へ出射した光をプリズムシート35に入射させることにより、光の方向を光出射面39にほぼ垂直な方向へ変換し、面光源装置31の正面方向へ光を出射させている。
つぎに、面光源装置31の作用効果を図16の比較例による面光源装置101と比較しながら説明する。図16の比較例の面光源装置101は、面光源装置31とは導光板33の下面のパターンが異なるだけである。比較例の面光源装置101では、導光板33の下面のパターンはV溝となっていて小さな傾きの傾斜面R(図8参照)がX方向に並んでいる。断面が円弧状の拡散パターン40は光点をY方向及びZ方向でランダムに移動させるが、傾斜面Rは光点をX方向に少しずつ移動させるだけであるから、ベクトルダイアグラムにおける光点の移動は図17(a)のようになる。断面が円弧状の拡散パターン40を用いれば、光点がY方向及びZ方向でランダムに移動するので、断面三角形状の凸部Sの場合(図12参照)よりも領域G2内の光点が領域g3に入りやすくなり、光出射面から出る光を狭い範囲に閉じ込めることができる。
しかし、比較例の面光源装置101でも光点の移動のバラツキ方がまだ十分ではなく、図17(b)に示すように、光点が領域g3を越えて移動し、領域G3内の領域g3以外の箇所に入るものもかなりある。そのため、領域g3以外で光出射面から出た光が輝線や輝度ムラの原因となっている。また、領域g3以外へ入る光のため面光源装置101の正面輝度が低下する。
これに対し、本発明実施形態の面光源装置31では、導光板33下面の偏向パターン41で光が拡散する結果、偏向パターン41によっても光点がY方向及びZ方向にランダムに移動し、さらにX方向でもランダムに移動する。その結果、ベクトルダイアグラムにおける光点の移動は、図18に示すように一層ランダムに移動することになる。また、光が下面の偏向パターン41で反射してYZ面内でY方向に散乱されるので、偏向パターン41で反射された光の光点がZX面に近くなりやすく、そのため上面の拡散パターン40で反射されたときに光点がZX面を越えて反対側へ移動し易くなる。その結果、光点が領域g3に入りやすくなる。よって、光出射面39から出射される光が狭い領域に集まり、輝線や輝度ムラが生じにくくなる。さらに、この狭い範囲に集まった光をプリズムシート35で正面方向へ変換することにより、面光源装置31の正面輝度を高くすることができる。図19は本発明実施形態の面光源装置31において輝線が軽減されている様子を示す図(写真)である。
つぎに、下面の偏向パターン41の条件を説明する。すなわち、偏向パターン41のX方向における傾斜角の最大値は0°よりも大きく20°以下で、かつ、偏向パターン41のYZ面と平行な断面において偏向パターン41の表面に外接する接線の傾きの最大値は23°以上70°以下でなければならない。図15(b)、(c)に示したような半円錐状の偏向パターン41の場合で言えば、図20(a)に示す偏向パターン41の中心を通るZX面と平行な断面における傾斜角θが、
0°<θ≦20° (あるいは、θ≦20°、かつ、θ≠0°)
であって、かつ、図20(b)に示す偏向パターン41の略半円状をした断面(YZ面と平行な断面)の端に外接する接線が導光板33の下面となす角度(接線の傾き)φが、
23°≦φ≦70°
でなければならない。なお、すべての断面において接線の傾きφが上記の条件を満たしている必要はないが、大部分の断面においては、接線の傾きが上記条件を満たしていることが望ましい。
この理由はつぎの通りである。図21は一般的なバックライトの指向特性を示す図である。この図から分かるように、面光源装置から出射される光の広がりは最大でも55°以下にする必要がある。図22(a)に斜線を施して示す領域は領域g3の光をプリズムシート35によって光出射面39に垂直な方向へ変換された光の領域を表している。この領域Kの最大の広がり角はγ=55°となっている。そして、図22(a)の領域g3は、領域Kの最大の広がり角γを55°とするために領域G3内で光点を集めなければならない領域を示している。この領域g3の広がりは、γ=55°となる。そして、領域g3内に光を集めるためには、つぎのような条件を満たせばよい。図22(b)は領域g3に光を集めるための臨界状態をZX面内で表している。ZX面内において、領域g3の縁からZ方向と平行に延ばした直線が球面Q1と交差する点をJとするとき、点Jから見て光が漏れない条件は、光点の移動方向JFが内側の球面(領域g3)に外接する場合にZ方向となす角度εが最大値となる。この条件で、点Jを通り領域g3の球面に外接する接線(N)がZ方向となす角度εを求めれば、この角度εは約20°(正確には19.6°)となる。この接線(N)の方向は偏向パターン41の傾斜面に立てた法線Nと平行であるから、偏向パターン41の傾斜角θは20°以下でなければならない。より好ましくは、θ≦10°とすればよい。また、傾斜角θが0°であれば、光点はX方向に移動しないが、原理的には0°でなければ光点はX方向へ移動するので、偏向パターン41の傾斜角θは0°よりも大きければよく、好ましくは1°以上であればよい。なお、傾斜角θの最適な値は、3°程度である。
つぎに、領域G2の光点を領域g3に到達させるためには、ベクトルダイアグラムにおいて、偏向パターン41で反射した光の光点がZ方向からみたときにX方向を挟んで反対側へ移動しなければならない。図23は、偏向パターン41の端に引いた接線の傾きφと、光点がX方向を跨いで反対側へ移動する光点の割合をシミュレーションにより求めた結果を表している。少なくとも光点の半分以上はX方向を越えなければならないから、図23の結果によれば、接線の傾きφは23°以上、好ましくは30°以上、さらに好ましくは45°以上としなければならない。一方、接線の傾きφが90°に近くなると、偏向パターン41の側面に光が入射しなくなるので、接線の傾きφは70°以下にする必要がある。よって、偏向パターン41の端に引いた接線の傾きφは23°以上70°以下としなければならない。なお、傾きφの最適値は、60°程度である。
もっとも、傾斜角θ、φの条件は、必ずしもすべての偏向パターン41が満たしていなければならないものではなく、少なくとも全パターン数の70%以上、好ましくは80%以上が満たしていればよい。
(本発明の第2の実施形態)
図24に示すものは、本発明の実施形態2による面光源装置51を示す斜視図である。この面光源装置51は、導光板本体53の端に導光板本体53よりも厚みの大きな光導入部52を設けることにより、導光板33の大部分を占める導光板本体53の薄型化を図ったものである。導光板本体53は、実施形態1の導光板33と同様な構造を有している(図24においては、導光板本体53に対向して配設されるプリズムシート35を図示省略している。)。
光源の高さには制限があるため、導光板の厚みを薄くすると、光入射面から導光板内に入らないでロスになる光が増加して光の利用効率が悪くなる。そのため、この面光源装置51では、導光板本体53の端に厚みの大きな光導入部52を設け、光導入部52の端面(光入射面38)に線状光源32を対向させている。光導入部52の厚みは、光源の光出射面の高さよりも厚いことが望ましい。
光導入部52の上面と導光板本体53の上面との間には傾斜面55を形成しているが、傾斜面55の傾斜角が大きくなると、傾斜面55から光が漏れやすくなり、光導入部52に入射した光を効率よく導光板本体53へ導光できなくなる。そのため、線状光源32に設けられた各点状光源54の前方においては傾斜面55に沿って円錐状面56を形成し、円錐状面56の表面に傾斜方向に沿って略放射状にV溝パターン57を形成している。傾斜面55ないし円錐状面56に設けたV溝パターン57で光導入部52内の光を全反射させることによって光の指向特性を変換し、傾斜面55から光を漏出させることなく導光板本体53へ光を導くことができる。よって、この実施形態によれば、実施形態1の作用効果に加えて、導光板33の薄型化を図りつつ光源の光の利用効率を高めることができる。
なお、このような実施形態における光導入部52や円錐状面56に設けたV溝パターン57などの働きについては、特願2008−209832(または、PCT/JP2009/003435)に詳細に説明している。
(その他の実施形態)
本発明は上記のような実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。例えば、上記実施形態では、偏向パターン41は導光板33の下面に突出していたが、図26(a)及び(b)に示すように、導光板33の下面に凹設してもよい。この場合には、円錐形状を半分に割った形状を有する41は、先端が光入射面に近い側となり、半円状の端面が光入射面から遠い側となるように配置される。
また、偏向パターン41の形状は、図27に示すように、種々の形状が考えられる。図27(a)はX方向の断面が湾曲したものである。また、図27(b)及び(c)に示すものは、半円錐状のものを2つつないだような形状となっている。図27(d)は、先端を丸くした偏向パターン41であり、図27(e)は先端を多角形状にした偏向パターン41である。さらに、偏向パターン41のうち、光がほとんど入射しない部分については、どのような形状となっていても差し支えない。
本発明の面光源装置は、比較的大面積の面光源装置として用いられるものであって、例えばノートパソコンに搭載されている液晶ディスプレイなどのバックライトとして用いることができる。
31、51 面光源装置
32 線状光源
33 導光板
35 プリズムシート
37 点状光源
38 光入射面
39 光出射面
40 拡散パターン
41 偏向パターン
52 光導入部
53 導光板本体
54 点状光源
57 V溝パターン

Claims (7)

  1. 光入射面から導入した光を光出射面のほぼ全体に広げて光出射面から外部へ出射する導光板と、該導光板の光入射面に対向させて配置された線状光源とを備えた面光源装置において、
    前記導光板の光出射面には、前記光入射面に平行な面内で導光板内の光を拡散反射させる拡散パターンが形成され、
    前記導光板の光出射面と反対側の面には、前記光入射面及び前記光出射面に垂直な平面面内で導光板内の光を反射させることによって前記光出射面に垂直な方向へ少しずつ偏向させるとともに、少なくとも前記光入射面に平行な面内で導光板内の光を拡散反射させる偏向パターンが形成されていることを特徴とする面光源装置。
  2. 前記偏向パターンは、前記光入射面及び前記光出射面に垂直な平面と平行な中心断面における断面形状が、前記光入射面に近づくにつれて前記光出射面から遠くなるように傾斜した傾斜部分を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記傾斜部分の傾斜角が、0°よりも大きく20°以下であることを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。
  4. 前記偏向パターンは、前記光入射面と平行な断面における断面形状が湾曲した形状となっていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  5. 前記偏向パターンの断面において、前記湾曲形状の端に外接するように定めた接線の傾きが、23°以上70°以下であることを特徴とする、請求項4に記載の面光源装置。
  6. 前記偏向パターンの形状は、円錐形状の一部とほぼ等しい形状となっていることを特徴とする、請求項2又は4に記載の面光源装置。
  7. 前記拡散パターンは、前記光入射面に垂直な方向に沿って均一な断面を有するとともに前記光入射面と平行な断面の表面形状が湾曲形状又は多角形状となっていることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
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