JP2006202639A - バックライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
光源によって側端から光を入射し、上面あるいは主面から光を出射する透明材料から成る導光板を用いた場合において、導光板の主面からの出射光の強度を均一化するとともに、その出射光の角度を最適な方向とする。
【解決手段】
導光板10の下面に傾斜面25と非出射誘導面を構成する平坦面26とを交互に形成し、しかも平坦面26の幅を光源12から遠くなるに従って順次狭くし、側端から入射される入射光が第1の傾斜面25で反射されて主面に対して臨界角以下になった光のみが出射され、それ以外の光が主面で全反射されて第2の傾斜面25によって反射され、以下同様の動作を繰返すことによって、入射光を少しずつ複数の傾斜面25と対応して主面から出射させる。
【選択図】 図4

Description

本発明はバックライト装置に係り、とくに液晶表示パネル等のパネル型表示装置の光源として用いて好適なバックライト装置に関する。
小型の携帯型電子機器の液晶表示装置のバックライトユニットとして、例えば図15Aに示すような導光板1が用いられる(特開平9−160507号公報)。導光板1は例えばアクリル樹脂等の透明材料から構成され、下面が傾斜面2に構成され、側端面に取付けられたLED3からの光を傾斜面2で反射させてこの導光板1の上面である主面から出射するようにしている。このような構成は、光源を構成するLED3から出射して導光板1に入射した光を、この導光板1の主面に出射させるために、導光板1の底面を主面に対して傾斜させることを特徴としている。
このようなバックライト装置の欠点は、導光板1の主面であってLED3が取付けられている側端面側においては、出射光の強度が大きいものの、LED3の取付けられている側端面から遠い位置においては出射強度が低下することになり、このために出射光の強度を導光板1の主面の各位置において均一に揃えることができない欠点がある。
そこで図15Bに示すように、導光板1の傾斜面2にドット4を形成している(特開2001−166116号公報)。この種の導光板1は、導光板1内に入射された光がドット4によって拡散されてこの導光板1の上面である主面から出射する。そしてこのときに光損失が発生する。またドット4によって同時に複数の角度に光が散乱されるために、導光板1の主面から出射する光の出射角度が大きな広がりを持ち、配光が広くなる。そして導光板1の主面からの出射角度が複数であると、正面への集光が難しく、正面以外の方向の二次ピークも発生し易い。このときの二次ピークは光損失に相当する。
導光板1を楔形状とすることなく、図15Cに示すように平板状にし、しかもドットパターン4を形成し、このドットパターン4の密度を調整した導光板もある(特開2001−215505号公報)。ところがこのような導光板においても、上記の図15Bに示す導光板と同様の理由によって、主面からの出射光の配光が広くなり、二次ピークも発生し易い。またこの種の平板型導光板1は、平板形状であるために、主面と対向する反射面の角度変換によって配光を揃えることができない。
別の従来の導光板1は、図15Dに示すように、導光板1の内部に拡散粒子5を分散させ、その分散割合を調整することによって、出射光の強度を調整している。この種の導光板1は、拡散粒子5によって光が拡散する際に、光損失が発生する。また図15Bに示す導光板1と同様に、拡散粒子5による光の拡散によって光を出射させるために、主面からの出射光の配光が広くなり、二次ピークが発生し易い。
特開平9−160507号公報 特開2001−166116号公報 特開2001−215505号公報
本願発明の目的は、導光板の主面からの光の出射強度が、各位置においてほぼ均一化されるようにしたバックライト装置を提供することである。
本願発明の別の目的は、導光板から出射される光の出射強度が大きなバックライト装置を提供することである。
本願発明のさらに別の目的は、導光板に入射された光源からの光の利用効率を改善し、高輝度化および低消費電力化が可能なバックライト装置を提供することである。
本願発明のさらに別の目的は、出射光の視野角を制御できるようにしたバックライト装置を提供することである。
本願発明のさらに別の目的は、出射光の二次ピークがない輝度分布を有するバックライト装置を提供することである。
本願発明の上記の目的および別の目的は、以下に述べる本願発明の技術的思想およびその実施の形態によって明らかにされよう。
本願の主要な発明は、透明または半透明の材料から成る導光板を有し、該導光板の側端面から光を入射し、前記側端面とほぼ直交する主面から光を出射するようにしたバックライト装置において、
前記導光板の主面とは反対側の反射面に、入射光を主面に向けて反射する複数の傾斜面と、該複数の傾斜面間に位置し、入射光を主面に対して臨界角以上の角度となるように反射する非出射誘導面とを設け、前記非出射誘導面が光の入射端からの距離に応じて変化し、入射端側で広く、入射端から遠くなるに従って狭くなるようにしたことを特徴とするバックライト装置に関するものである。
ここで、入射光を主面に向けて反射する複数の傾斜面は、それらの傾斜角および幅が互いにほぼ等しくてよい。また前記傾斜面間に形成される非出射誘導面 は、前記傾斜面よりも傾斜角が小さく、しかも複数の非出射誘導面の傾斜角は互いにほぼ等しく、幅が光の入射端から遠ざかるに従って順次狭くなってよい。また前記非出射誘導面が傾斜角がほぼ0の反射面であって、前記主面とほぼ平行な底面であってよい。また導光板の側端面から所定の広がりを持って入射される入射光が、第1の傾斜面で反射されて主面に対して臨界角を越えた光のみが主面から出射され、それ以外の光が主面で全反射されて第2の傾斜面に反射され、以下同様の動作を繰返すことにより入射光を少しずつ複数の前記傾斜面と対応して主面から出射させることにより、主面からの光の出射強度を入射端からの距離にかかわらずほぼ均一化してよい。また導光板の主面とは反対側の反射面に形成される傾斜面の主面に対する傾斜角が0.5〜20度の範囲内であることが好適である。また前記傾斜面の光軸方向の幅が0.01〜500μmであることが好適である。また前記非出射誘導面の光軸方向の幅が0.01から500μmであることが好適である。
またここで、導光板の主面と対向するようにプリズムを配し、該プリズムによって前記主面からの出射光を該主面の法線方向とほぼ一致するように屈折してよい。また前記プリズムがプリズムシートから構成され、該プリズムシートの前記主面と対向する表面に断面がほぼV字状の突条が互いにほぼ平行に形成され、該突条の両側端がそれぞれプリズム面を構成してよい。また前記主面からの出射光が第1のプリズム面で屈折された後に、第2のプリズム面で全反射されてよい。また前記第2のプリズム面が曲面から構成されてよい。
またここで、導光板の光を入射させる側端面に低屈折率層を設けてよい。また導光板の光を入射させる側端面以外の側端面に金属の反射層を設けてよい。また導光板の主面とプリズムシートとの間に、導光板およびプリズムシートよりも低い屈折率の層を充填してよい。
本願発明の好ましい態様は、導光板の光の入射面を側端面とし、底面に、上面から成る主面に対して傾斜角が0.5〜10度の範囲内の中の所定の角度を有する傾斜面を複数設けるようにし、それらの傾斜面の角度が総て等しく、互いに隣接する2つの傾斜面間の平坦面の距離を入射端から順にL、L、L、・・・ L、L+1・・・とすると、L≧L+1が成立つようにしたものである。ここ でとくに導光板の主面からの出射光の狭視野角なものとし、二次ピークをなく し、効率の良い導光板とするために、傾斜面の傾斜角を0.5〜20度、より好ましくは0.5〜10度の範囲内とするとよい。また出射光の配光を導光板の主面の各点において揃えるために、それぞれの傾斜面の角度を一定にすることが好ましい。また出射光の強度を導光板の各点でほぼ均一化するために、L≧L+1とすることが好適である。
上記のような導光板によると、この導光板の主面からの出射光の配光が主面の各ポイントにおいてほぼ一定になり、しかも導光板からの光出力が高くなる。また導光板からの高い光出力化によって、高輝度であって低消費電力化が可能になる。また導光板の主面からの出力光のピーク角度が主面の各ポイントにおいてほぼ一定になる。
また上記のような態様において、さらにプリズムレンズと組合わせることによって、出射光の視野角が制御できるようになる。また下向きプリズムレンズとの組合わせによって、二次ピークのない輝度分布が可能になる。また下向きプリズムレンズシートのプリズム部をレンズ形状とすることによって、出射光を制御することが可能になる。また導光板の主面と下向きプリズムシートの入射面との間を、双方の屈折率よりも低い材料で充填し、一体化することによって、組立て工程の簡略化とコストダウンとが可能になる。また導光板の入射側側端面に低屈折率層を設けることによって、高効率化が可能になる。また導光板の側面に金属の反射膜を設けることによって、組立て工程の簡略化と、コストダウンとが可能になる。
本願の主要な発明は、透明または半透明の材料から成る導光板を有し、該導光板の側端面から光を入射し、側端面とほぼ直交する主面から光を出射するようにしたバックライト装置において、導光板の主面とは反対側の反射面に、入射光を主面に向けて反射する複数の傾斜面と、該複数の傾斜面間に位置し、入射光を主面に対して臨界角以上の角度となるように反射する非出射誘導面とを設け、非出射誘導面が光の入射端からの距離に応じて変化し、入射端側で広く、入射端から遠くなるに従って狭くなるようにしたものである。
従ってこのようなバックライト装置によれば、側端面から入射された光は、その内の側方に大きく傾いた光が最初の傾斜面で反射されて主面の臨界角以下になり、臨界角以下になったこの光のみが主面から出射される。これに対して臨界角以上の光は主面で全反射された後に次の傾斜面で反射される。そしてこのときに傾斜角の大きな光のみが主面に対して臨界角以下となるように反射され、この光が主面から出射される。以下同じ動作を繰返すことによって、入射光を少しずつ複数の傾斜面によって、該傾斜面と対応して主面から出射させることによって、主面からの光の出射強度を入射端からの距離にかかわらずほぼ均一化できるようになる。これによって導光板からの光出力の割合が、導光板の各位置においてほぼ均一化するようになる。
図1〜図3は本実施の形態に係るバックライト装置のほぼ全体の構成を示すものであって、このバックライト装置はほぼ板状をなす導光板10を備える。導光板10は透明、または半透明の材料、例えばアクリル樹脂の成形体から構成される。そして導光板10は額縁状の枠体11によって支持される。そして枠体11の内側であって導光板10の一方の側端面側には光源を構成するLED12が配される。また枠体11の下面には両面接着テープ13を介して反射シート14が配され、この反射シート14によって導光板10の下面であって反射面から出射した光を反射するようにしている。
枠体11の内側面には段部17が形成され、この段部17によってプリズムシート18が支持され、プリズムシート18が導光板10の上面であって主面と対向するように配される。またプリズムシート18の側端側にはFPC19が配される。そしてプリズムシート18およびFPC19の上面に両面接着テープ20を介して、図外の液晶表示パネルが取付けられることになる。液晶表示パネルは上記枠体11の内側に収納される。これによって液晶表示装置が組立てられる。
導光板10は図2に示すように、上側の液晶表示パネルに対して光を照射して所定の表示動作を行なうためのアクティブエリア23を備え、さらにこのアクティブエリア23よりも一回り大きな傾斜面形成エリア24を備えている。傾斜面形成エリア24は図3および図4に示すように、主面とは反対側の底面に傾斜面25を順次形成する領域である。
導光板10の下面に形成される傾斜面25について説明する。傾斜面25はその傾斜角度θが一定の値であってしかもその幅、すなわち図4における左右の方向の寸法が互いに等しくなっている。そして上記傾斜面15間には、非出射誘導面を構成する平坦面26が形成されている。ここで傾斜面26の図4に示す幅L、L、L、Lは、光源12から遠ざかるに従ってその幅が次第に狭くなっており、これによってこの導光板10の主面からの光の出射強度の均一化を図るようにしている。
以下、この導光板10のとくに傾斜面25による光の出射の原理について説明する。図5に示すように、傾斜角がθの傾斜面25に対して主面および底面の法線とαの角度をなしかつ傾斜面25の法線に対してα−θの角度をなす光が入射した場合に、この光は傾斜面25で全反射されるとともに、傾斜面25で反射された反射光の角度は、法線に対してα−2θの角度を有するようになり、2θに相当する部分だけ光が法線側に立上がることになる。
一方導光板10内を進行する光であって主面に到る光は、主面の臨界角以下の場合には主面から出射する。これに対して臨界角を越えている場合には主面で全反射する。そして導光板10を構成するアクリル樹脂の屈折率は1.492であるから、主面の法線に対する角度をbとすると、
sinb=1/1.492
従ってb=42.09度以内の角度で主面に当たった光は、この主面から出射する。これに対して42.09度よりも大きな角度で主面に当たった光は、主面で全反射されてさらにLED12から遠い方へ進行する。
図6においてLED12から出射した光がこの導光板10の側端面から導光板10内に入射する。そしてこの際の入射光は、入射面である側端面の法線に対する角度aが±42度以内になる。それ以外の光はこの側端面で反射されて導光板10には入らない。
側端面の法線に対する角度aが42度以内で入射した光は、導光板10の主面の法線に対する角度bが48度以上であって、臨界角42度を越えているため に、導光板10の主面と底面とが平行であれば、全反射を繰返しながら図6において右方に進行する。本実施の形態においては、導光板10の底面に傾斜面25が形成されている。図5に示す原理から明らかなように、傾斜角θの傾斜面25に1回当たって反射すると、伝搬光の角度は傾斜角θの2倍の2θだけ立上がり、主面の法線に対する角度bが2θだけ小さくなる。従って傾斜角が5度の傾斜面25で反射する度に、入射光の角度bは10度ずつ小さくなりながら導光していく過程で、角度bが48度以上あった光が臨界角42度に近付き、やがて臨界角42度以下になる。
傾斜面25の傾斜角度を一定の5度にすることによって、角度bが42〜32度の光のみをこの導光板10の主面から出射するために、導光板10からの出射角度は52〜90度になって、非常に指向性の強い出射光が主面10から出るようになる。
以上の原理のように、入射光は導光板10の下面の傾斜面25に当たって主面から上方に出射するために、傾斜面25の粗密が主面からの光の面内均一性を決定づける。そこで隣接する2つの傾斜面25間の平坦面26の距離を入射端側から順に、図4に示すように、L、L、L、・・・L、L+1 としたときに、L≧L+1 が成立つように、プリズムの密度分布を変化させることによって、導光板10の出射光の強度を揃えることができる。
このように本実施の形態の導光板10は、底面に形成された傾斜面25によって光を徐々に立上げ、主面において臨界角を越えた光のみをこの主面から出射させることによって、配光が揃った出射光を得ることができる。この原理が図7に示される。すなわちLED12によって導光板10の側端面から入射された光の内の中心側から側方にずれた配光の光のみをまず最初の傾斜面25で切取って主面10から出射させ、以下同様の動作を順次傾斜面25で行なうようにしてい る。
ここで導光板10の主面から出射される出射光の面内均一性を得るために、傾斜面25の密度分布を調整し、これによって出射光の均一性を得ている。これは隣接する傾斜面25間の平坦面26の距離を最適化することによって達成され る。プリズムの密度分布関数は以下のように定義される。
=D+(D−D)(n/N),n=0、1、2・・・
ここで、nはプリズムアドレス、D、D、Dはそれぞれプリズムアドレスが 0、n、Nのときのプリズム密度分布、Nは最も光源12から遠い最後の傾斜面25のアドレスとなっている。各プリズムのアドレスは以下の条件によって決定する。
=1 if ΣP/n<D,n=0、1、2・・・
=0 if ΣP/n≧D,n=0、1、2・・・
ここでPは傾斜面25がアドレスnの位置に配置されるか否かを決定するパラメータで、P=1の場合にはアドレスnに傾斜面25があり、P=0の場合にはアドレスnに傾斜面25がないことを表す。Pはパラメータx、D、Dによって決定されるので、最適な強度分布を得ることができる。
実際に導光板10の底面の傾斜面25間の平坦面26の距離の分布と、そのときの出力の均一性とについて測定をした結果を図8に示す。底面に光源12からの距離に応じて平坦面26の長さを順次狭くした場合には、図8Bに示すよう に、光源12からの距離にかかわらず、この導光板10の主面からの出射強度がほぼ均一になる。これに対して傾斜面25間に平坦面26を形成しない場合に は、図8Bに示すように光源12からの距離に応じて、主面からの出射強度が次第に低下することになる。この結果から明らかなように、平坦面26を形成するとともに、その幅を次第に短くしておくことによって、面内均一性が得られることが明らかである。
上述の如く、導光板10の主面から出射される出射光は、主面の法線に対して60〜70度の傾きを持った光になる(図6参照)。このような光を主面の法線にほぼ平行するような光に変換するために、図9に示すようなプリズムシート30を用いる。プリズムシート30は透明な材料から成るシートであって、その下面に多数の突条33を備え、これらの突条33の一方の側端が第1プリズム面31を構成し、反対側の側端面が第2プリズム面32を構成する。
導光板10の主面から出射された光は、上記プリズムシート30の突条33の第1プリズム面31を透過し、このときに第1プリズム面31で屈折される。そして突条33の内部を進行し、第2プリズム面32で全反射されてこのプリズムシート30の上面から出射される。従ってプリズムシート30を液晶表示パネルの背面と対向して配することによって、導光板10の主面の法線とほぼ平行な光を液晶表示パネルの全面に均一に入射させることが可能になる。
次に上記導光板10の底面に形成される傾斜面25の角度を種々に変えた場合の、出射光の強度について実測した結果を図10に示す。この結果から明らかなように、傾斜面25の角度は5度前後が最適であって、それよりも傾斜面25の傾斜角を次第に小さくすると、これに応じて導光板10の主面から出射される出射光の強度が次第に低くなる。一般に傾斜面25の角度は、0.5〜20度の範囲内が可能である。上記の範囲内よりも大きくなると、光の強度が周期的に変化することになる。また上記の範囲よりも低いと、光の出射強度が低下することになる(図10参照)。
また傾斜面25の角度を大きくすると、二次ピークが発生する。図11に示すように、傾斜面25の傾斜角度を次第に大きくすると、やがてプリズムシート30の第2プリズム面32による全反射が起こらず、第1プリズム面31で屈折された光がこのプリズムシート30の上面から直接出射されるようになる。第2プリズム面32での全反射を経ない出射光は二次ピークの原因になり、これによって光の方向の均一性が損なわれる。従ってこの点でも、傾斜面25の角度は20度以下の範囲内であることが好適である。
次に変形例の形態を図12によって説明する。この形態は導光板10の側端面であって光源を構成するLED12の入射光となる面に、低屈折層37を形成したものである。導光板10の材料であるアクリル樹脂よりも低い屈折率の材料から成る屈折率層37を形成することによって、光源12からの光が側端面で全反射する割合が少なくなり、これによって光源からの光をより多く導光板10内に導入することができる。
また図12に示すように、導光板10の光源12からの光が入射される側端面および主面以外の面に、例えば銀やアルミニウム等の金属から成る反射膜38を形成するようにし、これによって主面以外の面からの光の出射を防止し、光源からの光の有効利用を図ることによって、低消費電力化を達成することが可能になる。
図13に示す変形例は、導光板10の上面に配されるプリズムシート30の突条33の両側のプリズム面31、32の内の少なくとも一方、例えば第2プリズム面32を凹曲面から構成したものである。このようにプリズムシート30の第1プリズム面31、あるいは第2プリズム面32の面を曲面形状とすることによって、このプリズムシート30から出射する出射光の視野角を制御することが可能になる。
図14に示す構成は、導光板10とプリズムシート30との間に、透明樹脂39を充填したものである。ここで透明樹脂39としては、導光板10およびプリズムシート30の何れよりも屈折率が低い材料を用いることが好ましく、ここでは例えばフッ素樹脂が用いられている。このような構成とすることにより、導光板10とプリズムシート30とを一体化してその取扱いを容易にし、組立ての作業性を改善することが可能になる。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態における傾斜面25や平坦面26の幅あるいはそのピッチ等については、導光板10の全体の大きさや目的とする用途に応じて各種の設計変更が可能である。
本願発明のバックライト装置は、液晶表示パネルの背面側に配されるバックライトとして広く利用可能である。
バックライト装置の構成を示す縦断面図である。 導光板の平面図である。 導光板の斜め下から見た斜視図である。 導光板の要部断面図である。 傾斜面による光の反射の状態を示す要部断面図である。 導光板内における光の反射による進行の状態を示す要部縦断面図である。 光の角度と各傾斜面での光の切取り動作とを示すグラフである。 傾斜面間の平坦部の効果を示すグラフである。 プリズムシートの機能と効果とを示すグラフである。 傾斜面の角度に対する出射光の強度の変化を示すグラフである。 二次ピークの発生を示すグラフである。 変形例の導光板の縦断面図である。 さらに別の変形例のバックライト装置の縦断面図である。 さらに別の変形例のバックライト装置の縦断面図である。 従来のバックライト装置の導光板の縦断面図である。
符号の説明
1…導光板、2…傾斜面、3…LED、4…ドット、5…拡散粒子、10…導光板、11…枠体、12…LED(光源)、13…両面接着テープ、14…反射シート、17…段部、18…プリズムシート、19…FPC、20…両面接着テープ、23…アクティブエリア、24…傾斜面形成エリア、25…傾斜面、26…平坦面(非出射誘導面)、30…プリズムシート、31…第1プリズム面、32…第2プリズム面、33…突条、37…低屈折率層、38…反射膜、39…透明樹脂

Claims (15)

  1. 透明または半透明の材料から成る導光板を有し、該導光板の側端面から光を入射し、前記側端面とほぼ直交する主面から光を出射するようにしたバックライト装置において、
    前記導光板の主面とは反対側の反射面に、入射光を主面に向けて反射する複数の傾斜面と、該複数の傾斜面間に位置し、入射光を主面に対して臨界角以上の角度となるように反射する非出射誘導面とを設け、前記非出射誘導面が光の入射端からの距離に応じて変化し、入射端側で広く、入射端から遠くなるに従って狭くなるようにしたことを特徴とするバックライト装置。
  2. 入射光を主面に向けて反射する複数の傾斜面は、それらの傾斜角および幅が互いにほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  3. 前記傾斜面間に形成される非出射誘導面は、前記傾斜面よりも傾斜角が小さ 、しかも複数の非出射誘導面の傾斜角は互いにほぼ等しく、幅が光の入射端から遠ざかるに従って順次狭くなることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  4. 前記非出射誘導面が傾斜角がほぼ0の反射面であって、前記主面とほぼ平行な底面であることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  5. 導光板の側端面から所定の広がりを持って入射される入射光が、第1の傾斜面で反射されて主面に対して臨界角を越えた光のみが主面から出射され、それ以外の光が主面で全反射されて第2の傾斜面に反射され、以下同様の動作を繰返すことにより入射光を少しずつ複数の前記傾斜面と対応して主面から出射させることにより、主面からの光の出射強度を入射端からの距離にかかわらずほぼ均一化することを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  6. 導光板の主面とは反対側の反射面に形成される傾斜面の主面に対する傾斜角が0.5〜20度の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  7. 前記傾斜面の光軸方向の幅が0.01〜500μmであることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  8. 前記非出射誘導面の光軸方向の幅が0.01から500μmであることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  9. 導光板の主面と対向するようにプリズムを配し、該プリズムによって前記主面からの出射光を該主面の法線方向とほぼ一致するように屈折することを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  10. 前記プリズムがプリズムシートから構成され、該プリズムシートの前記主面と対向する表面に断面がほぼV字状の突条が互いにほぼ平行に形成され、該突条の両側端がそれぞれプリズム面を構成することを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  11. 前記主面からの出射光が第1のプリズム面で屈折された後に、第2のプリズム面で全反射されることを特徴とする請求項10に記載のバックライト装置。
  12. 前記第2のプリズム面が曲面から構成されることを特徴とする請求項11に記載のバックライト装置。
  13. 導光板の光を入射させる側端面に低屈折率層を設けることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  14. 導光板の光を入射させる側端面以外の側端面に金属の反射層を設けることを特徴とする請求項1に記載のバックライト装置。
  15. 導光板の主面とプリズムシートとの間に、導光板およびプリズムシートよりも低い屈折率の層を充填することを特徴とする請求項10に記載のバックライト装置。
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