JP2005106724A - コンクリートコア採取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンクリート構造物3に中空円筒形状をしたコアカッター5を圧入することで、コンクリート構造物3からテストピースとなるコンクリートコアを採取するコンクリートコア採取装置1であって、コンクリートコアの採取時に前記コンクリート構造物3に対してコンクリートコア採取装置1を吸着させておく吸着手段30を有する。
【選択図】図1
Description
一次点検とは、コンクリート構造物の目視による点検であり、二次点検は目視による判断で詳細な点検が必要と判断された場合に、コンクリート構造物からテストピースとなるコンクリートコア(以下、コアサンプル)を採取し、このコアサンプルを対象にして行う点検である。
コアサンプルを採取して行う二次点検では、コンクリート強度、中性化深さ、塩化物浸透量などの調査を行う。
図10は、符号1で示す従来のコンクリートコア採取装置を用いてコアサンプルを採取している状態を示しており、採取者2は、コンクリート構造物3の垂直壁面4にコンクリートコア採取装置1の主要部であるコアカッター5を略直角に宛い、水平状態を維持することで所要長さの円筒形をしたコアサンプルを採取する。
ところで、このような従来のコアカッター5は、コアサンプルを採取する毎にアンカーボルト10が必要であり、作業性が悪いという問題がある。
さらにアンカーボルトの使用には鋼材からなるアンカー固定用の盤を必要とするが、その重量がかなりあるため、作業性が悪い。
にある。
(1)すなわち、本発明のコンクリートコア採取装置は、コンクリート構造物に中空円筒形状をしたコアカッターを圧入することで、前記コンクリート構造物からテストピースとなるコンクリートコアを採取するコンクリートコア採取装置であって、コンクリートコアの採取時に前記コンクリート構造物に対して前記コンクリートコア採取装置を吸着させておく吸着手段を有する。
(2)コンクリート構造物に中空円筒形状をしたコアカッターを圧入することで、前記コンクリート構造物からテストピースとなるコンクリートコアを採取するコンクリートコア採取装置であって、前記コアカッターを進退動させる第1の駆動手段と、第1の駆動手段とは別に前記コアカッターを自在に回転動させる第2の駆動手段と、
これら第1の駆動手段及び第2の駆動手段によってそれぞれ進退動および回転動されるコアカッターを支持する支持手段と、この支持手段の先端に取り付けられ、前記コンクリート構造物に当接されるとともに前記コアカッターの進行方向側にのみ開口する内部空間を有する当接手段と、この当接手段が前記コンクリート構造物と当接した状態で、前記内部空間を真空状態にする真空状態形成手段とを有する。
(3)前記当接手段は、吸着材が設けられた基板であるとともに、基板の中央部には前記コアカッターの通る通し穴が形成され、前記通し穴の外周縁および前記基板の外周縁に前記吸着材が取り付けられて前記内部空間が画成され、当該内部空間に前記真空状態形成手段が連結され、この真空状態形成手段は真空ポンプであると好ましい。
(4)前記基板は、前記コアカッターの先端部が位置するカッター先端部配置空間が前記通し穴の外周縁に前記吸着材を取り付けることにより画成され、当該カッター先端部配置空間に対し、給排水を行う給排水手段を設けることも考えられる。
に切削によって生じた粉塵は水に溶解して排出されるため、作業時の粉塵対策になる。
(5)前記吸着材は弾性材である。
(6)前記弾性剤はゴム材であって、前記真空ポンプを駆動した時に前記ゴム材の姿勢を保持する保持部材を有することが好ましい。
(7)前記真空ポンプの前記コンクリート構造物の壁面に対する前記コアカッターの垂直度を調整するカッター角度調整装置を有することが考えられる。
図1は、本発明のコンクリートコア採取装置1を平坦面を有するコンクリート構造物3に適用している場合を示す斜視図である。
第1の駆動手段9は、空気コンプレッサー9aと、この空気コンプレッサー9aにパイプ9bを介して連通している伸縮可動式のコアカッター厚入装置9cとからなる。パイプ9bは、空気コンプレッサー9aからコアカッター厚入装置9cに向けて空気を送る(送
気する)時に使用される送気パイプ9b1と、空気コンプレッサー9aがコアカッター厚入装置9c内の空気を吸い込む(吸気する)時に使用される吸気パイプ9b2とからなる。
スライド板13dにはその一方の面に操作本体部11が、他方の面にはコアカッター厚入装置9cの空気室9c2が、ボルト等の固定手段により固定されている。
吸着材15bとしては、弾性に優れたゴム材が好ましい。円形基板15aの中央部には、コアカッター5の通る通し穴15cが形成され、通し穴15cの外周縁および円形基板15aの外周縁には、前記吸着材15bが隙間無く取り付けられ、これら吸着材15bと基板15aとによって前記内部空間14が画成される。内部空間14は、コアカッター5の進行方向側にのみ開口する(図7参照)。そして、内部空間14に前記真空ポンプ17
が連結パイプ17aを介して連結される。また、通し穴15cの外周縁に吸着材15bを設けたことにより、コアカッター5の先端部5aが位置するカッター先端部配置空間15dが画成されている。
次にこのような構成のコンクリートコア採取装置1の作用効果を説明する。
を含んだ水はその後、カッター先端部配置空間15dとつながっている排出管19a2を経由して給水ポンプ19に戻る。給水ポンプ19において排水されるとともに、新しい水が再び供給される。このようにして作業時の熱防止対策や粉塵対策を行う(図9の矢印参照)。
2 採取者
3 コンクリート構造物
4 垂直壁面
5 コアカッター
5a 先端部
8 脚
9 第1の駆動手段
9a 空気コンプレッサー
9b パイプ
9b1 送気パイプ
9b2 吸気パイプ
9c コアカッター厚入装置
9c1 シリンダー部
9c2 空気室
10 アンカーボルト
11 第2の駆動手段(操作本体部)
11a 空気コンプレッサー駆動用スイッチ
11b 回転モータ駆動用のスイッチ
13 支持手段
13a 棒材
13b 棒材
13c 固定板
13d スライド板
14 内部空間
15 当接手段
15a 円形基板
15b 吸着材
15c 通し穴
15d カッター先端部配置空間
17 真空ポンプ(真空状態形成手段)
17a 連結パイプ
19 給排水ポンプ
19a 連結水管
19a1 供給管
19a2 排出管
25 吸着材姿勢保持部材
25a 固定用スポンジ
27 カッター角度調整装置
30 吸着手段
Claims (7)
- コンクリート構造物に中空円筒形状をしたコアカッターを圧入することで、前記コンクリート構造物からテストピースとなるコンクリートコアを採取するコンクリートコア採取装置であって、
コンクリートコアの採取時に前記コンクリート構造物に対して前記コンクリートコア採取装置を吸着させておく吸着手段を有するコンクリートコア採取装置。 - コンクリート構造物に中空円筒形状をしたコアカッターを圧入することで、前記コンクリート構造物からテストピースとなるコンクリートコアを採取するコンクリートコア採取装置であって、
前記コアカッターを進退動させる第1の駆動手段と、
第1の駆動手段とは別に前記コアカッターを自在に回転動させる第2の駆動手段と、
これら第1の駆動手段及び第2の駆動手段によってそれぞれ進退動および回転動されるコアカッターを支持する支持手段と、
この支持手段の先端に取り付けられ、前記コンクリート構造物に当接されるとともに前記コアカッターの進行方向側にのみ開口する内部空間を有する当接手段と、
この当接手段が前記コンクリート構造物と当接した状態で、前記内部空間を真空状態にする真空状態形成手段とを有するコンクリートコア採取装置。 - 前記当接手段は、吸着材が設けられた基板であるとともに、基板の中央部には前記コアカッターの通る通し穴が形成され、前記通し穴の外周縁および前記基板の外周縁に前記吸着材が取り付けられて前記内部空間が画成され、当該内部空間に前記真空状態形成手段が連結され、この真空状態形成手段は真空ポンプであることを特徴とする請求項2に記載のコンクリートコア採取装置。
- 前記基板は、前記コアカッターの先端部が位置するカッター先端部配置空間が前記通し穴の外周縁に前記吸着材を取り付けることにより画成され、当該カッター先端部配置空間に対し、給排水を行う給排水手段を設けたことを特徴とする請求項3記載のコンクリートコア採取装置。
- 前記吸着材は弾性材であることを特徴とする請求項4に記載のコンクリートコア採取装置。
- 前記弾性剤はゴム材であって、前記真空ポンプを駆動した時に前記ゴム材の姿勢を保持する保持部材を有することを特徴とする請求項5に記載のコンクリートコア採取装置。
- 前記真空ポンプの前記コンクリート構造物の壁面に対する前記コアカッターの垂直度を調整するカッター角度調整装置を有することを特徴とする請求項6に記載のコンクリートコア採取装置。
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2003
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