JP2005106464A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
また、家事労働を軽減するとともに省エネ性を高め、さらに食品の栄養摂取においてもより高い状態で摂取することを目的としている。
【解決手段】 温度調節部を冷蔵庫の扉面で冷蔵庫設置面から130cm以上の目線の高さで扉を開閉するハンドル部の上方に配置する。また、食品の保存状態、季節、量などにより微細な調節を可能にした。また、急冷時間が設定できるとともに蓄冷トレイを配置し、温かいものを収納しても庫内の温度や食品に影響が内容にした。
【選択図】 図1
Description
温度調節部11が、庫内ではなく庫外の扉側に設置されていても、目線とは異なる意識して見なければ見えない位置に設置されていた為、設定が不適当であっても気づかない場合や、庫内の温度が上がっていると温度表示がされていても、対応が遅れ食品の鮮度に影響があった。さらに、図10、図11では冷蔵室1に温度調節部11を設けたが、図12では冷凍室5に設けたので、冷凍室5は約−18℃と外気との温度差が大きい為、温度調節部11の設置部に充分な断熱を確保できない場合は露付きの原因になった。逆に、充分な断熱を確保した場合は温度調節部11が扉面より出っ張るなどの意匠上の問題や、開閉時に壁や家具などに当り温度調節が動いてしまったりするなどの問題があった。
図1は本発明の実施の形態1である冷凍冷蔵庫の正面図、図2は図1の断面図である。図において、1は冷蔵室、1aは冷蔵室1の床面に設けられたスライド室、2は氷(温)室、3はワイン室、野菜・冷蔵室、チルド室、ソフトフリージング室、冷凍室などに切り替え可能な切替室、4は野菜室、5は冷凍室、6は冷蔵庫扉に設けられた冷蔵庫扉を開ける時に手を掛ける手掛け部であるハンドル、7は温度調節部、8は冷却器、9はファンである。最上段に冷蔵室1が配置され、冷蔵室1の床面にはスライド室1aが配置され、冷蔵室1の下部に氷室2、並列に切替室3が設置され、その下部に野菜室4、最下段には冷凍室5がある。各室は冷蔵室1の扉外部でハンドル6の上部に設置された温度調節部7で温度設定をしている。また、この温度調節部7では、各室の現在温度を確認することができる上、各室の急速冷凍(急冷)を何分間(何時間)運転する、または何時から何時まで運転する等と時間設定にて設定することができる。尚、庫内温度に基づいて圧縮機およびファンを設定温度に制御するようにしている。
また、野菜室4と冷凍室5の背面に設置された冷却器8によって冷却された冷気はファン9によって冷蔵庫各室に送られ、温度調節部7で設定された温度まで冷却されるように制御されている。ユーザーは冷蔵室7の扉を開閉する場合、ハンドル6により操作するため、女性平均身長158cmであれば、ハンドル6より上方に設けられた表示部7aはちょうど目線の位置となり、ハンドル6に手を掛けた時など、常に扉開閉時に庫内温度や温度設定の確認が可能となる。
尚、図1では温度調節部7の位置は冷蔵庫のハンドル6側(左側)に設けたものを示したが、逆側(右側)に設けても、左右の中央部に設けても、目線の高さ付近に設けたものであれば良い。
図3は液晶表示部7aのフル表示であり、図4は、冷蔵室1を「弱」モードと「強」モードのちょうど真ん中にある黒丸の部分、すなわち「中」モードに、スライド室1aを「ソフトフリージング」に、切替室3も「ソフトフリージング」に、冷凍室5を「弱」モードと「強」モードのちょうど真ん中にある黒丸の部分、すなわち「中」モード(温度帯)に設定し、冷蔵室1、スライド室1a、冷凍室5の現在温度が3℃、−7℃、−18℃の温度値の状態を示している。切替室3は10分間の急冷が設定されている状態である。
なお、通常の設定では図5(b)の点灯のみのポインタのパターンのみで良く、この微細な温度設定が必要な場合、たとえば凍結し易い食品で豆腐などを収納する際などにより細かな温度に設定可能としている。
ここで、図4の表示部7aで、冷蔵室は温度帯が基準モード(弱モードと強モードの中央である中モード)となっており、このとき温度値は3℃である。図5(b)のF欄に対応する強・チルド温度=(基準温度3℃)+(温度の変化巾−3[deg])=0℃となる。尚、図4では冷蔵室、冷凍室、スライド室、切替室の表示部7aにつき示したが、野菜室やチルド室の単独の部屋になっている場合は、野菜室の基準温度は約5℃、チルド室の基準温度は約0℃に設定して使用すると良い。
図5(b)の縦の欄は、弱,○,中,○,強/チルドとなっているが、冷凍室に用いる場合は強/チルドのところを強にすれば良いし、別の温度帯室で用いるときはそれらに合ったものにすれば良い。
急冷の前準備として、急冷用に使う部屋(ここでは切替室3)をソフトフリージング温度帯に冷やしておく。操作としては、「温度調節室えらび」スイッチを押し切替室3へ移動させる→「調節」スイッチを押しソフトフリージングモードへ移動させる。切替室3がソフトフリージング温度になったら(元々その温度であれば前準備は不要)、次の操作を行う。茹で野菜を切替室3に入れる→温度調節部7の操作部7bの「急冷室えらび」スイッチを押し「急冷」表示を切替室3へ表示させる→「時間(+−)」スイッチを押し10分を表示させる→10分後急冷完了→音を鳴らして急冷完了を知らせる。
急速冷凍機能を使ったことにより、茹でた野菜の熱により野菜の栄養価を損なうことなく、また、茹でた野菜を常温で冷ますのに比べて短い時間で冷却することができる。
尚、ここでは切替室3をソフトフリージング温度帯に設定して急冷を行ったが、ソフトフリージング温度帯以外の温度帯でも良いが、特にソフトフリージング温度帯の場合、冷蔵室と比較し、速いこと、冷凍室と比較し、ちょっと忘れても凍ることがない上に、冷却が冷凍並みであるというメリットがある。
尚、急冷設定した場合、自動的に急冷してソフトフリージング温度に切り替わり、かつ、ソフトフリージング温度になって食品を入れる準備ができたことの報知、例えば、操作パネル7の表示部7aへの表示、音を出しての表示等を行っても良い。設定温度になったことにより準備完了し、食品類を貯蔵室に入れ扉を閉めると急冷時間のカウントを開始する動作を行う。よって、味覚変化の少ない、又は栄養価低下の少ない冷却が自動的に行われる。
家庭でも健康的で手軽にアイスクリームができるが当然、業務用でも糖分等を削減できるのでコストとしても安価においしいデザートができるメリットがある。
急速冷凍機能を使ったことにより、あたたかいご飯の熱によりごはんのデンプン等の栄養価を損なうことなく、また、あたたかいご飯を常温で冷ますのに比べて短い時間で保存温度まで冷却することができる。更に、蓄冷トレイ3bを用いることにより栄養価の低下も冷却時間の短縮もできる。
尚、肉や魚等の保存冷却に急速冷凍機能を使うことにより、あたたかいご飯のようにその熱によりその食品の栄養価を損なうことはないが、早く冷却することにより(ここでは最大氷結晶温度帯を早く通過させることにより)、食品の栄養価の低下が防げる。
急冷を促進するために、貯蔵室3天井部に冷気吹出口12aを、貯蔵室の背面部に冷気吹出口12bを設け、貯蔵室3内全体に冷気を供給している。ここで、例えば温かい食品を貯蔵室の冷蔵庫扉側に入れ、急冷調理を開始した場合の冷気循環につき説明する。主に貯蔵室の扉側に設けられた吹出口12aからの冷気で食品は冷され、温かい食品から出た温かい空気は貯蔵室の扉側に設けられた吸込口13からすぐに吸い込まれ貯蔵室の外に出る。よって、先に保存していた食品は温かい食品の影響を受けることはほとんどない。また、冷蔵庫奥部に貯蔵された食品が背が高く、背面部に設けられた冷気吹出口12bが塞がれた場合にも、冷気吹出口12aのように、天井部にあれば冷気が充分に供給される。
蓄冷トレイ3bを説明する。図6の蓄冷トレイ3bは斜線部で示されているが、その斜線部には蓄冷剤が入っていて、外郭は金属、例えばアルミ等のトレイによって構成されている。この蓄冷剤の厚みは数mm以上で、例えば5mm程度である。尚、蓄冷剤の代りに、蓄冷剤と同じ熱容量をもたせた金属、例えばアルミやステンレス等を使用しても良い。従来のトレーの厚みは0.5mm程度のものであったので、熱伝導の働きはなしていたが、蓄冷の働きはなさなかった。この蓄冷剤は与えられた熱を奪い、貯える機能を有する。この蓄冷剤3bを設けたことにより、温かい食品15を貯蔵庫3に入れた場合、温かい食品15の熱は蓄冷剤3bに奪われ、温かい食品15と先に貯蔵されていた冷たい食品16との熱交換が防げられる。
急冷ボタンを押すと圧縮機やファンが作動し、大きな能力を発揮し急冷される。
以上、従来はどの温度の部屋に食品を入れるか迷っていたものが、一つの希望温度を設定するだけで、冷やしたり温めたり自由自在にできるようになった。
例えば、アイスクリームを食べごろ温度にしたい場合は、温度調節部7で食べごろ温度−10℃と設定し、冷凍室から取り出したアイスクリームを切替室3に入れる。赤外線センサ20によりアイスクリームの温度を検知するとアイスクリームは冷凍室−18℃で保存されていたので、設定温度−10℃より低い温度であるとマイコンが判定し、切替室3の天井部および底面部に配置されたヒーター19に通電し、切替室3内を暖めるように動作させる。暖めている間も赤外線センサ20によりアイスクリーム自体の温度を検出し、設定温度との差をチェックする。検出温度が−10℃になったら終了ブザーにより知らせる。尚、赤外線でなくマイクロ波でも良い。尚、赤外線センサ20は必要時のみ作動していれば良く、常時運転していても所定時間おきに運転していても良い。
逆に例えば、ビールをのみ頃温度にしたい場合は、飲みごろ温度6℃と設定し、ビールを切替室3に入れる。上記と同様に室温で保管されていたビールが20℃だとすれば、検出温度との差によりマイコンは冷却運転と判定し、冷却運転を検出温度と設定温度が等しくなるまで行い、または近接して所定時間後、終了後ブザーで知らせる。
また、これらの操作を急いで行いたい場合は、急冷スイッチを押して急速冷凍したり、急加熱機能を備えたスイッチを設け、そのスイッチを押すことにより、すぐに食品類を冷却、または加熱できる。
また、温度の状況を扉を開閉する際に確認が容易なため、扉が開けすぎなどで温度が上がっているなど使い方を注意することができ、また、微細な温度調節も可能のため保存性ばかりでなく使い方による省エネ効果もある。
また、構造面でも日常の使用において破損し難い構造のため、安心して使用することができる。
さらに、急冷機能を必要時間設定できるほか、ソフトフリージングの温度帯との活用によって家事労働時間を短縮できる上、食品の栄養の減少をおさえたり、味覚を保持することができる効果がある。
通信手段として無線通信(あるいは赤外線通信)を利用する場合は、コントローラ23に無線通信(あるいは赤外線通信)用の通信インターフェイス35を搭載しておけば無線通信(あるいは赤外線通信)と電灯線通信を併用しても個々の通信インターフェイスがどの機器の電文かを判断してサービスセンタ32や携帯電話33に通報する。また、逆にサービスセンタ32や携帯電話33から指示があった場合でもコントローラ23内のマイコン29および通信インターフェイス28、35によって各機器に指示内容が伝達される。
34は他の機器の制御基盤であり、別の冷蔵庫の操作を行う制御をしたり、冷蔵庫以外の電化製品、例えばエアコン等の操作を行う制御をすることができる。
冷蔵庫の運転状況、温度データをサービスセンターが定期的にチェックすることで、冷蔵庫の異常をいち早く入手できる。そのことによって冷えなくなってからお客様が慌てて修理の依頼をするのではなく、メーカーが冷蔵庫を常にチェックすることで安心してご利用いただけるサービスが提供できる。在庫管理の情報を契約したスーパーがチェックし、常備品の補充を宅配で行うことも可能である。出先からのパソコンや携帯電話等で、家の冷蔵庫の中身をチェックし、買い物をすることも出来る。切替室ならば、朝は冷凍で保存しておき、帰るころに解凍が終了しているように出先(家以外)のパソコンや携帯電話等で、温度設定をチルドにし、解凍するという冷凍調理が出来る。また、家に帰る時間が急に変更になった場合等は、あらかじめ設定していた設定状態を変更する必要があり、出先から携帯電話等で設定を変更することが容易にできる。
このように、通常冷蔵庫まで行かないとできなかった操作が、冷蔵庫から離れた場所で操作可能となり、ユーザーの手間が省けた。
以上のように図8のようなシステムにより、既築住宅でも低コストで設置できるネットワークシステムによって、情報が簡単に入手できたり、温度設定や温度設定の変更などを自由にできるようになる。
Claims (13)
- 食品を貯蔵可能な複数の貯蔵室を有し、庫内の温度設定を行う機能を有し複数段階の温度設定が可能な温度調節部を設けた冷蔵庫において、前記温度調節部に設けられ前記貯蔵室の温度をソフトフリージング温度に設定する温度設定手段と、を備え、このソフトフリージング温度設定する貯蔵室を急速冷凍可能とすることを特徴とする冷凍冷蔵庫。
- 急冷を行う貯蔵室内に設けられた食品等を収納するケースの少なくとも下面の一部に設けられ冷熱を貯えられる蓄冷体を有する蓄冷トレイと、前記ケースに冷気を供給する冷気吹出口と、前記ケースの前面上部に設けられ前記ケース内から冷気を吸込む冷気吸込口と、前記貯蔵室の温度を調節可能な温度調節部に設けられ急冷を設定する急冷手段と、を備え、前記急冷設定により食品等の温度をより早く下げる急冷運転を行うことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
- 急冷を行う急冷室内に設けられた食品等を収納するケースの少なくとも下面の一部に設けられ冷熱を貯えられる蓄冷体を有する蓄冷トレイと、前記急冷室内に急冷を促進するよう設けられた冷気を供給する複数の冷気吹出口と、を備え、前記蓄冷トレイは暖かい食品の熱を貯える蓄冷剤相当の熱容量を有することを特徴とする冷凍冷蔵庫。
- 熱容量を有する蓄冷トレイの厚みは数mm以上であることを特徴とする請求項2又は3記載の冷凍冷蔵庫。
- 食品等を貯蔵する複数の貯蔵室と、この複数の貯蔵室の温度設定を行う温度調節部に設けられ各室の急冷運転を設定可能にする急冷指令手段と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
- 食品を貯蔵可能な貯蔵室はソフトフリージング温度を設定できることを特徴とする1乃至5のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
- 急冷設定した場合、自動的に急冷してソフトフリージング温度に切り替わることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
- 貯蔵室内の温度設定を行う操作部を備えた温度調節部と、前記貯蔵室内食品の温度を検知する温度検知手段と、を備え、前記温度調節部で設定された温度に比べ前記温度検知手段にて検知される温度が高い場合は冷やし、検知される温度が低い場合は温めることができる貯蔵室を備えたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
- 前記温度調節部における温度設定を行う操作を、冷蔵庫からはなれた場所にて通信を介して行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の冷凍冷蔵庫。
- 急冷を行う貯蔵室をソフトフリージング温度に設定するステップと、前記貯蔵室に対し急冷する時間を設定するステップと、温度及び時間が設定された前記貯蔵室を急冷するステップと、を備えたことを特徴とする冷凍冷蔵庫の運転方法。
- 貯蔵室の温度を設定するステップと、前記貯蔵室に収納される食品等の温度を非接触にて食品等自身の温度を検出するステップと、前記検出された温度が設定された温度より高いかを判断するステップと、を有し、前記検出された温度が設定された温度より高い場合は前記貯蔵室内に冷気を吹出すことを特徴とする冷凍冷蔵庫の運転方法。
- 前記検出された温度が前記設定された温度より高いかを判断するステップにて前記検出された温度が前記設定された温度より低い場合は前記貯蔵室内を加熱することを特徴とする請求項11記載の冷凍冷蔵庫の運転方法。
- 貯蔵室の温度を設定するステップと、前記貯蔵室に収納される食品等の温度を非接触にて食品等自身の温度を検出するステップと、前記検出された温度が前記設定された温度より高いかを判断するステップと、を有し、前記検出された温度が前記設定された温度より高い場合は前記貯蔵室に対し冷却運転が行われるとともに、急冷スイッチ操作が行われた場合に急冷運転となることを特徴とする冷凍冷蔵庫の運転方法。
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2004
- 2004-12-22 JP JP2004370995A patent/JP2005106464A/ja active Pending
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