JP2022081086A - 冷蔵庫及び冷蔵庫システム - Google Patents

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Narihiko Koike
舞子 添田
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Abstract

【課題】複数の食材を含むミールキット全体を適切に保存できる冷蔵庫等を提供する。【解決手段】冷蔵庫1は、冷蔵室10内に冷蔵室10内の他の領域と区画して設けられ、料理に必要な複数の食材一式がパッケージングされたミールキットを保存するためのミールキット保存領域12と、ミールキット保存領域12内を冷却する冷却手段と、ミールキット保存領域12内の温度を検出するミールキット保存領域温度センサ13と、ミールキット保存領域12内の温度に基づいて、ミールキット保存領域12内の温度が設定温度になるように冷却手段を制御する制御手段と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、冷蔵庫及び冷蔵庫システムに関するものである。
サーバーにおいて、料理キット(ミールキット)の注文内容を示す注文内容情報を取得し、注文内容情報及び対象となる調理装置に応じて制御情報を決定し、決定した制御情報を、対象となる調理装置に通信部を介してサーバーから送信し、調理装置は制御情報に基づいて調理を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-057222号公報
しかしながら、特許文献1に示されるようなシステムにおいては、ミールキットの保存について一切考慮されていない。このため、ミールキットのような複数種類の食材がまとまった食材セット全体を適切に保存できない。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、複数の食材を含むミールキット全体を適切に保存できる冷蔵庫及び冷蔵庫システムを提供することにある。
本開示に係る冷蔵庫は、1以上の貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、前記貯蔵室内に前記貯蔵室内の他の領域と区画して設けられ、料理に必要な複数の食材一式がパッケージングされたミールキットを保存するためのミールキット保存領域と、前記ミールキット保存領域内を冷却する冷却手段と、前記ミールキット保存領域内の温度を検出する温度検出手段と、前記ミールキット保存領域内の温度に基づいて、前記ミールキット保存領域内の温度が設定温度になるように前記冷却手段を制御する制御手段と、を備える。
本開示に係る冷蔵庫システムは、上記のように構成された冷蔵庫が前記ミールキットに関するミールキット情報を取得するミールキット情報取得部をさらに備え、前記制御手段は、前記ミールキット情報に基づいて、前記設定温度を変更する。そして、このように構成された冷蔵庫と、前記冷蔵庫における前記ミールキット保存状態に関するミールキット保存情報と、使用された前記ミールキットの種類及び使用時期に関するミールキット使用情報とを記憶する記憶部と、を備える。
また、本開示に係る冷蔵庫システムは、上記のように構成された冷蔵庫が前記ミールキットに関するミールキット情報を取得するミールキット情報取得部をさらに備え、前記制御手段は、前記ミールキット情報に基づいて、前記設定温度を変更する。そして、このように構成された冷蔵庫と、前記冷蔵庫と通信可能に設けられた調理機器と、を備え、前記調理機器は、食材を加熱する加熱部と、前記ミールキット情報に基づいて前記加熱部の動作を制御する加熱制御部と、を備える。
本開示に係る冷蔵庫及び冷蔵庫システムによれば、複数の食材を含むミールキット全体を適切に保存できるという効果を奏する。
実施の形態1に係る冷蔵庫の正面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の側面断面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫が備える冷蔵室の正面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫が備えるミールキット保存領域の周辺の拡大断面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫が備えるミールキット保管容器の例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るミールキット保管容器の例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るミールキット保管容器の例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るミールキット保管容器の例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るミールキット保管容器の例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るミールキット保管容器の例を示す斜視図である。 実施の形態2に係る冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るミールキット保管容器の変形例を示す正面図である。 実施の形態2に係るミールキット保存領域の変形例を示す正面図である。 実施の形態2に係る冷蔵庫の動作の一例を示すフロー図である。 実施の形態3に係る冷蔵庫システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態4に係る冷蔵庫システムの構成を示すブロック図である。
本開示に係る冷蔵庫及び冷蔵庫システムを実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
実施の形態1.
図1から図11を参照しながら、本開示の実施の形態1について説明する。図1は冷蔵庫の正面図である。図2は冷蔵庫の側面断面図である。図3は冷蔵庫が備える冷蔵室の正面図である。図4は冷蔵庫が備えるミールキット保存領域の周辺の拡大断面図である。図5は冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。図6から図11は冷蔵庫が備えるミールキット保管容器の例を示す斜視図である。
本開示では、原則として、冷蔵庫1が使用可能な状態に設置されたときを基準として、各方向を定義する。また、図1及び図2に示すのは本開示に係る冷蔵庫1の構成の一例である。すなわち、図1及び図2によって示される冷蔵庫1を構成する各部材の寸法、位置関係及び形状等は、実際のものとは必ずしも完全に一致しない場合がある。また、冷蔵庫1の構成は、図1及び図2によって示されるものに限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、冷蔵庫1は、断熱箱体8を有している。断熱箱体8は、外箱、内箱及び断熱材によって構成される。外箱は、例えば鋼鉄製、ガラス製、木製等である。内箱は、例えば樹脂製である。内箱は、外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば、発泡ウレタン、真空断熱材等の熱伝導率が低い部材である。断熱材は、外箱と内箱との間の空間に充填されている。
断熱箱体8の正面は開口している。断熱箱体8の内部には、貯蔵空間が形成されている。貯蔵空間は、食品等の被貯蔵物が収納される空間である。断熱箱体8の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材によって、食品を収納保存するための複数の貯蔵室に区画されている。このようにして、冷蔵庫1は、1以上の貯蔵室が形成された冷蔵庫本体を備えている。一例として、冷蔵庫1は、図1及び図2に示すように、複数の貯蔵室として、冷蔵室10、切替室20、製氷室30、冷凍室40及び野菜室50を備えている。上記の各貯蔵室は、断熱箱体8において、上下方向に4段構成となって配置されている。
冷蔵室10は、断熱箱体8の最上段に配置されている。図2に示すように、冷蔵室10の内部には、一例として、複数の棚板が設けられている。冷蔵室10の内部は、これらの棚板によって、上下方向に複数の空間に仕切られている。また、冷蔵室10の内部には、小物入れも備えられている。小物入れは、例えば後述する冷蔵室扉2の内側の面にドアポケットとして設けられている。これらの棚板及び小物入れ等により、冷蔵室10内に収納する食材等を整理することができる。
また、冷蔵室10の最下段にはチルド室11が設けられている。チルド室11の温度は、複数の温度に切り替えることが可能であり、例えば、一定の温度(一例として0℃)で維持したり、0℃より高い温度(例えば5℃)と0℃より低い温度(例えば-3~-12℃)を繰り返したり、冷凍された食材を品質よく解凍するモードにしたりできる。図示の構成例ではチルド室は1つであるが、上下、左右等に2つ以上に分けてもよい。2つ以上に分けたチルド室の温度は、すべて同じ温度としなくてもよく、上に挙げたような別々の温度制御にしてもよい。これにより、食品を整理しやすくなり、また、食品に合わせた温度で保存することができる。
切替室20は冷蔵室10の下方における左右の一側に配置されている。切替室20内の温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかに選択的に切り替えることが可能である。切替室20内の温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯、チルド温度帯、ソフト冷凍温度帯等である。冷凍温度帯は、例えば、-18℃程度の温度帯である。チルド温度帯は、例えば、0℃程度の温度帯である。ソフト冷凍温度帯は、例えば、-7℃程度の温度帯である。また、切替室20は、チルド温度帯とソフト冷凍温度帯とを一定時間ごとに繰り返したり、熱い食材が入ってきた際等に急速に温度を下げたりできるようにしてもよい。
製氷室30は、切替室20の側方に隣接して配置される。製氷室30は、切替室20と並列に配置される。すなわち、製氷室30は、冷蔵室10の下方における左右の他側に配置されている。冷凍室40は、切替室20及び製氷室30の下方に配置されている。冷凍室40は、被貯蔵物を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いられる。冷凍室40内の温度は、例えば前述の冷凍温度帯である。また、野菜室50は、冷凍室40の下方に配置されている。野菜室50は、断熱箱体8の最下段に配置されている。野菜室50内の温度は、例えば8℃である。野菜室50には、例えば、野菜、果物及び容量の大きなペットボトル等が収納される。
冷蔵室10の正面部には、当該冷蔵室10を開閉するための冷蔵室扉2が設けられている。冷蔵室扉2は、例えば、両開き式の回転式の扉である。両開き式の冷蔵室扉2は、冷蔵室右扉2a及び冷蔵室左扉2bにより構成されている。冷蔵室扉2の外側表面には、操作パネル3が設けられている。操作パネル3は、例えば、冷蔵室左扉2bに設けられている。操作パネル3は、各貯蔵室の保冷温度等の設定及び各貯蔵室の温度等の各種情報の表示のためのものである。
操作パネル3は、各種情報を外部と通信する通信部を備えてもよい。これにより、スマートフォン、キッチン家電等の外部機器が冷蔵庫1の各種情報を得ることができる。また、反対にスマートフォン、キッチン家電等の外部機器から冷蔵庫1の設定操作を行うことも可能となる。ここで、キッチン家電とはキッチンに置かれる家電製品のことを指し、例えばIHクッキングヒータ、炊飯器、電子レンジ、自動調理器等である。
切替室20、製氷室30、冷凍室40及び野菜室50は、一例として、それぞれ、引出し式の扉によって開閉される。これらの引出し式の扉は、各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに沿って冷蔵庫1の前後方向にスライドすることにより開閉する。
切替室20の内部及び冷凍室40の内部には、食品等を内部に収納できる切替室収納ケース21及び冷凍室収納ケース41が、それぞれ引き出し自在に格納されている。同様に、野菜室50内には、食品等を内部に収納できる野菜室収納ケース51が、引き出し自在に格納されている。
切替室収納ケース21は、切替室20を開閉する扉に設けられたフレームによって支持される。切替室収納ケース21は、切替室20を開閉する扉に連動して引き出される。冷凍室収納ケース41は、冷凍室40を開閉する扉に設けられたフレームによって支持される。冷凍室収納ケース41は、冷凍室40を開閉する扉に連動して引き出される。同様に、野菜室収納ケース51は、野菜室50を開閉する扉に設けられたフレームによって支持される。野菜室収納ケース51は、野菜室50を開閉する扉に連動して引き出される。
なお、冷蔵庫1に備えられた貯蔵室の数、貯蔵室の配置、貯蔵室を開閉するための扉の構成等は、上述の例に限定されるものではない。例えば、切替室20及び製氷室30の配置は左右逆であってもよい。また、冷凍室40及び野菜室50の配置は上下逆であってもよい。さらに例えば、冷蔵室10を開閉するための扉は、スライド式であってもよい。また、切替室20、製氷室30、冷凍室40及び野菜室50を開閉するための扉は、回転式であってもよい。切替室収納ケース21、冷凍室収納ケース41及び野菜室収納ケース51は、それぞれ、2つ以上設けられてもよい。
冷蔵庫1は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却するための冷却機構として、圧縮機4、冷却器5、送風ファン6及び風路9等を備える。圧縮機4及び冷却器5は、図示を省略している凝縮器及び絞り装置等と共に、冷凍サイクル回路を構成している。圧縮機4は、冷凍サイクル回路内の冷媒を、圧縮して吐出する。凝縮器は、圧縮機4から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器5は、絞り装置で膨張した冷媒によって、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機4は、例えば、図2に示すように、冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
風路9は、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するためのものである。風路9は、断熱箱体8の内部に形成されている。風路9は、例えば、冷蔵庫1の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路を構成している冷却器5は、この風路9内に設置される。また、風路9内には、冷却器5で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風ファン6も設置されている。
送風ファン6が動作すると、冷却器5で冷却された空気、すなわち冷気が、風路9を通って、冷凍室40、切替室20、製氷室30及び冷蔵室10へ送られる。これにより、各貯蔵室内が冷却される。また、野菜室50には、冷蔵室10から戻った冷気が図示しない風路を介して導入される。これにより、野菜室50内が冷却される。野菜室50を通過した空気は、冷却器5が設置されている風路9内へと戻される。風路9内へと戻された空気は、再び冷却器5によって冷却され、冷蔵庫1内を循環する。
また、風路9からそれぞれの貯蔵室へと通じる中途の箇所には、ダンパが設けられている。このダンパは、図1及び図2においては図示を省略する。各ダンパの開閉状態が変化することで、各貯蔵室へと供給される冷気の風量が調節される。貯蔵室へと供給される冷気の風量は、送風ファン6の運転が制御されることによっても調節される。また、各貯蔵室へと供給される空気の温度は、圧縮機4の運転が制御されることで調節される。
各貯蔵室には、内部の温度を検出する温度センサ設置される。この温度センサ、図1及び図2においては図示を省略する。上述したダンパ、送風ファン6及び圧縮機4は、温度センサの検出結果に基づいて制御される。ダンパ、送風ファン6及び圧縮機4は、各貯蔵室内の温度が予め設定された設定温度になるように制御される。本実施の形態において、以上のように設けられた圧縮機4と冷却器5とを含む冷凍サイクル回路、送風ファン6、風路9及びダンパは、貯蔵室の内部を冷却する冷却手段の一例である。
この実施の形態の冷蔵庫1は、制御装置7を備えている。制御装置7は、例えば、図2に示すように、冷蔵庫1の背面側の上部に設けられる。制御装置7には、冷蔵庫1の動作を制御するための制御回路等が備えられている。制御装置7の各機能は、この制御回路によって実現される。制御装置7は、冷却手段を制御する制御手段の一例である。
次に、図3及び図4を参照しながら、この実施の形態に係る冷蔵庫1の冷蔵室10の構成について説明する。この実施の形態に係る冷蔵庫1は、ミールキット保存領域12を備えている。ミールキット保存領域12は、ミールキットを保存するための領域である。本開示において、ミールキットとは、料理に必要な複数の食材及び調味料等一式がパッケージングされたキットである。ミールキット保存領域12は、貯蔵室内に貯蔵室内の他の領域と区画して設けられている。
ここで説明する構成例では、ミールキット保存領域12は、貯蔵室である冷蔵室10内に区画されて設けられている。図示の例では、ミールキット保存領域12は、チルド室11の1つ上の段における左右の一側に配置されている。ミールキット保存領域12の位置は、冷蔵室10内の上下左右どの位置にあってもよい。ただし、ミールキットの出し入れのしやすさ、ミールキットの管理のしやすさ、調理のしやすさ等を考えると、使用者の目線の高さに近いチルド室11の上側、又は、チルド室11と同じ高さにあることが望ましい。
ミールキット保存領域12内には、ミールキット保存領域温度センサ13が設けられている。ミールキット保存領域温度センサ13は、ミールキット保存領域12内の温度を検出する温度検出手段の一例である。本開示では、ミールキット保存領域12内の温度を「庫内温度」と呼ぶ場合がある。
この実施の形態の冷蔵庫1は、ミールキット保存領域ダンパ18を備えている。ミールキット保存領域ダンパ18も、前述した冷却手段の一部に含まれている。そして、前述した冷却手段は、ミールキット保存領域12内を冷却する。制御装置7は、ミールキット保存領域センサ25の検出結果に基づいて、前述した冷却手段の動作、すなわち、ミールキット保存領域ダンパ18、圧縮機4、及び、送風ファン6のうちの少なくとも1つの動作を制御することにより、ミールキット保存領域12の庫内温度を調節することができる。
図5は、この実施の形態に係る冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。制御装置7の制御回路には、例えば、プロセッサ7a及びメモリ7bが備えられている。制御装置7は、メモリ7bに記憶されたプログラムをプロセッサ7aが実行することによって予め設定された処理を実行し、冷蔵庫1を制御する。
プロセッサ7aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ7bには、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM及びEEPROM等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、または磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク及びDVD等が該当する。
なお、制御装置7の制御回路は、例えば、専用のハードウェアとして形成されてもよい。制御装置7の制御回路の一部が専用のハードウェアとして形成され、且つ、当該制御回路にプロセッサ7a及びメモリ7bが備えられていてもよい。一部が専用のハードウェアとして形成される制御回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。
図5に示すように、操作パネル3は、操作部3a及び表示部3bを備えている。操作部3aは、各貯蔵室の保冷温度及び冷蔵庫1の動作モード(解凍モード等)を設定するための操作スイッチである。表示部3bは、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶ディスプレイである。操作パネル3は、操作部3aと表示部3bを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。制御装置7には、操作部3aから操作信号が入力される。また、制御装置7は、表示部3bに制御信号を出力して、表示部3bの表示動作を制御する。
制御装置7には、各貯蔵室の内部の温度を検出する温度センサから信号が入力される。この実施の形態では、制御装置7には、ミールキット保存領域温度センサ13からミールキット保存領域12内の温度情報を含む信号が入力される。制御装置7は、ミールキット保存領域温度センサ13から入力された信号に基づいて、ミールキット保存領域12の庫内温度が設定温度に維持されるように、圧縮機4、送風ファン6及びミールキット保存領域ダンパ18等を制御する。すなわち、前述の制御手段は、ミールキット保存領域12内の温度に基づいて、ミールキット保存領域12内の温度が設定温度になるように前述の冷却手段を制御する。
ミールキットには、野菜、肉、魚等の複数の種類(生・半加工・加工済み含む)の食材が入っている場合がある。このため、ミールキット保存領域12の設定温度は、どの種類の食材も傷めず、かつ、鮮度良く保存できる温度、具体的に例えば0℃以上5℃以下程度にするとよい。
ミールキット保存領域12は、冷蔵室10以外の貯蔵室、すなわち、冷凍室40、野菜室50、切替室20に設けられてもよい。ただし、庫内温度を0℃以上5℃以下程度にすることを考慮すると、ミールキット保存領域12は冷蔵室10に設けるとよい。冷蔵室10にミールキット保存領域12を設けると、冷蔵室10の温度とミールキット保存領域12内の温度との差を小さくでき、温度制御が容易になる。一方、冷蔵室10以外の貯蔵室にミールキット保存領域12を設けた場合であっても、例えば、ミールキット保存領域12を断熱材等で囲って、温度変化が起きないように対策すればよい。
ミールキットの中身が例えば冷凍物だけ、野菜だけ、肉・魚だけ等、単一種類の食材で構成されている場合は、ミールキット保存領域12を冷蔵室10以外の貯蔵室、つまり冷凍室40、野菜室50、チルド室11、切替室20に設けてもよい。この場合、ミールキット保存領域12内の温度は、例えば-18℃、-7℃、0℃等、各貯蔵室の温度に近い温度となる。これにより、どんな種類のミールキットにおいても、食材を傷めず、かつ、鮮度良く保存することが可能となる。
なお、冷蔵庫1に設けられるミールキット保存領域12の数は1つに限られない。冷蔵庫1は複数のミールキット保存領域12を備えてもよい。例えば、それぞれの貯蔵室に1つずつ、あるいは、1つの貯蔵室に複数のミールキット保存領域12が設けられてもよい。このようにすることで、ミールキットの状態に合わせて、最適な温度で保存できるとともに、ミールキットを整理して保管できる。
この実施の形態の冷蔵庫1は、ミールキット保管容器14を備えてもよい。ミールキット保管容器14は、ミールキットを収納可能な容器である。ミールキット保管容器14は、ミールキット保存領域12内に設けられる。次に、図6から図11を参照しながら、ミールキット保管容器14の構成例について説明する。
図6に示すのは、ミールキット保管容器14の前面からミールキット60を出し入れできるようにした構成例である。ミールキット保管容器14は前面側が開放された箱状を呈する。図6(a)は、ミールキット保管容器14に1つのミールキット60を収納した例である。図6(b)は、ミールキット保管容器14に複数のミールキット60を収納した例である。ミールキット保存領域12が冷蔵室10にある場合、ミールキット保管容器14の前面からミールキット60を出し入れできるようにすれば、使用者がミールキット60を出し入れしやすく、利便性を向上できる。また、図6(c)に示すように、ミールキット保管容器14の前面に、前面開口を開閉可能な蓋15を設けてもよい。蓋15を設けることで、ミールキット保存領域12に置かれたミールキット保管容器14内の温度に周囲の温度が与える影響を少なくできる。なお、ミールキット保管容器14を開閉でき、ミールキット保管容器14内の温度への影響を低減できるものであれば、任意の蓋15の構成を採用できる。
図7に示す構成例では、ミールキット保管容器14は、内箱14aと外箱14bとを備えている。外箱14bは、図6に示した例と同様に、前面側が開放された箱状を呈する。内箱14aは、外箱14bよりも一回り小さい箱状を呈し、上面側が開放されている。内箱14aは、外箱14bの内側に出し入れが可能である。また、図示の例のように、内箱14aの前面に取っ手を設けてもよい。図7(a)は、ミールキット保管容器14に1つのミールキット60を収納した例である。図7(b)は、ミールキット保管容器14に複数のミールキット60を収納した例である。ミールキット保存領域12が冷蔵室10にある場合、このような構成であれば、ミールキット保管容器14の内箱14aを冷蔵庫1外に取り出すことができるため、ミールキット保存領域12が配置された高さ及び使用者の身長によらず、使い勝手を向上を図ることができる。また、ミールキット60が収納される内箱14aを取り出せるため、ミールキット保管容器14を容易に清掃できる。さらに、蓋15がなくとも、ミールキット60が収納される内箱14aの内側の空間の温度変化を抑制できる。
図8に示すのは、ミールキット保管容器14の上面からミールキット60を出し入れできるようにした構成例である。ミールキット保管容器14は上面側が開放された箱状を呈する。図8(a)は、ミールキット保管容器14に1つのミールキット60を収納した例である。図8(b)は、ミールキット保管容器14に複数のミールキット60を収納した例である。ミールキット保存領域12が冷蔵室10以外の引き出し式の貯蔵室(野菜室50、冷凍室40、切替室20)にある場合、ミールキット保管容器14の上面からミールキット60を出し入れできるようにすれば、使用者がミールキット60を出し入れしやすく、利便性を向上できる。また、図8(c)に示すように、ミールキット保管容器14の上面に、上面開口を開閉可能な蓋15を設けてもよい。蓋15を設けることで、ミールキット保存領域12に置かれたミールキット保管容器14内の温度に周囲の温度が与える影響を少なくできる。なお、ミールキット保管容器14を開閉でき、ミールキット保管容器14内の温度への影響を低減できるものであれば、任意の蓋15の構成を採用できる。
ここで、ミールキット60を購入する頻度に着目して考える。ミールキット60を購入する頻度は、大きく分けて、毎日ミールキット60を購入する場合と、ある間隔(例えば1週間ごと)でまとめてミールキット60を購入する場合がある。毎日ミールキット60を購入する場合では、その日の食事分のミールキット60が1つにまとまっている。このため、ミールキット保管容器14は、図6(a)、図7(a)及び図8(a)のように、大きな1つのミールキット60が収納できるとよい。一方で、ある間隔でまとめてミールキット60を購入する場合、その期間の複数のミールキットが個別にパッケージされている。このため、ミールキット保管容器14は、ミールキット60を整理して保存できるとよい。
そこで、図9から図11に示すように、ミールキット保管容器14に、仕切り16を備えてもよい。仕切り16は、ミールキット保管容器14のミールキット60を収納可能な空間を区切る部材である。このような仕切り16を設けることで、複数のミールキット60を1つずつ個別に管理できる。これにより、ミールキット60の管理を容易にすることが可能である。
図9に示すのは、ミールキット保管容器14の前面からミールキット60を出し入れできるようにした構成例である。ミールキット保管容器14は前面側が開放された箱状を呈する。そして、ミールキット保管容器14には、ミールキット60を収納可能な空間を区切る仕切り16が設けられている。図9(a)は、ミールキット保管容器14に蓋15を設けない場合の例である。図9(b)に示すように、ミールキット保管容器14の前面に、前面開口を開閉可能な蓋15を設けてもよい。この際、蓋15は、仕切り16で区切られた空間ごとに個別に開閉できるようにするとよい。既にミールキット60が収納されている状態で蓋15を開けると、内部の温度が変化して食材の温度が上下し品質が劣化する。仕切り16で区切られた空間ごとに個別に蓋15を開閉できるようにすることで、蓋15の開閉に伴う仕切り16で区切られた、他の空間への影響を抑制でき、品質劣化を抑えることが可能である。
図10に示す構成例では、ミールキット保管容器14は、内箱14aと外箱14bとを備えている。外箱14bは、前面側が開放された箱状を呈する。内箱14aは、外箱14bよりも一回り小さい箱状を呈し、上面側が開放されている。内箱14aは、外箱14bの内側に出し入れが可能である。そして、ミールキット保管容器14には、ミールキット60を収納可能な空間を区切る仕切り16が設けられている。
図11に示すのは、ミールキット保管容器14の上面からミールキット60を出し入れできるようにした構成例である。ミールキット保管容器14は上面側が開放された箱状を呈する。そして、ミールキット保管容器14には、ミールキット60を収納可能な空間を区切る仕切り16が設けられている。図11(a)は、ミールキット保管容器14に蓋15を設けない場合の例である。図11(b)に示すように、ミールキット保管容器14の上面に、上面開口を開閉可能な蓋15を設けてもよい。この際、蓋15は、仕切り16で区切られた空間ごとに個別に開閉できるようにするとよい。仕切り16で区切られた空間ごとに個別に蓋15を開閉できるようにすることで、蓋15の開閉に伴う、仕切り16で区切られた他の空間への影響を抑制でき、品質劣化を抑えることが可能である。
なお、図9から図11に示した構成は、一例であり、これらに限るものではない。例えば、ミールキット保管容器14の仕切り16の数はいくつであってもよい。ただし、仕切り16同士の間隔は、少なくともミールキット60を収納できるだけの寸法(例えば5~10cm)が必要である。仕切り16同士の間隔が狭くならないように、仕切り16の数を制限する必要がある。また、仕切り16を、ミールキット保管容器14のミールキット60を収納可能な空間内で移動可能に設けてもよい。さらに、仕切り16を、ミールキット保管容器14に着脱可能に設けてもよい。このようにすることで利便性を向上できる。例えば、人数分の違いによってミールキット60の量(サイズ)が異なる場合、複数のミールキットをまとめて整理したい場合等に柔軟に対応できる。
ミールキット保管容器14は、少なくとも一部が可視光を透過する素材から構成されてもよい。可視光を透過する素材として、具体的に例えば、ガラス、プラスチック樹脂等を挙げることができる。このようにすることで、使用者は、ミールキット保管容器14内のミールキット60を容易に視認できるため、利便性を向上できる。また、ミールキット保管容器14内のミールキット60を確認するために、冷蔵室扉2等を開放している時間を短縮できるため、冷蔵室10内の温度変化を抑制、及び消費エネルギー量の低減を図ることも可能である。
制御装置7は、ミールキット60の食材を軟化させるように前述の冷却手段を制御可能にしてもよい。例えば、野菜等は冷凍することで細胞が破壊され、軟化させることが可能である。そのため、硬い野菜が含まれたミールキット60である場合、一度冷凍保存を行ってから調理することで、野菜を軟化させることができる。食材を軟化させることで調理時間の短縮を図ることができる。調理時間の短縮は、例えば調理を含む家事に多くの時間が割けない共働き家庭等において有効である。また、高齢者、幼児等には、咀嚼・嚥下機能が低下している、あるいは未発達な人がいる。一般的なミールキット60においても、食材を軟らかく調理して、高齢者、幼児等に適した料理を提供できる。
なお、制御装置7は、ミールキット60の食材を軟化させる程度を変化させることができるようにしてもよい。また、この際、制御装置7は、高齢者、幼児等の咀嚼・嚥下機能の程度と、後述するミールキット情報とに基づいて、ミールキット60の食材を軟化させる程度を決定してもよい。高齢者、幼児等の咀嚼・嚥下機能の程度は、例えば操作パネル3の操作部3aを操作することにより設定できるようにすることが考えられる。
以上のように構成された冷蔵庫1は、貯蔵室である例えば冷蔵室10内に冷蔵室10内の他の領域と区画して設けられ、料理に必要な複数の食材一式がパッケージングされたミールキット60を保存するためのミールキット保存領域12を備えている。そして、ミールキット保存領域12内の温度を検出するミールキット保存領域温度センサ13を備え、制御装置7は、ミールキット保存領域12内の温度に基づいて、ミールキット保存領域12内の温度が設定温度になるように冷却手段を制御する。このため、複数の食材がまとまったミールキット全体を適切に保存できる。
実施の形態2.
図12から図15を参照しながら、本開示の実施の形態2について説明する。図12は冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。図13はミールキット保管容器の変形例を示す正面図である。図14はミールキット保存領域の変形例を示す正面図である。図15は冷蔵庫の動作の一例を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成において、ミールキット情報を取得し、取得したミールキット情報に基づいてミールキット保存領域12の設定温度を変更するようにしたものである。以下、この実施の形態2に係る冷蔵庫及び冷蔵庫システムについて、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1と基本的に同様である。以降の説明においては、実施の形態1と同様の又は対応する構成について、原則として実施の形態1の説明で用いたものと同じ符号を付して記載する。
この実施の形態に係る冷蔵庫1は、図12に示すように、ミールキット情報取得部17を備えている。ミールキット60には、当該ミールキット60に関する情報であるミールキット情報を含む1次元バーコード、2次元バーコードが付与されている。ミールキット情報取得部17は、例えば、操作パネル3、ミールキット保存領域12等に設けられたカメラにより、ミールキット60のバーコードを読み取ることで、当該ミールキット60のミールキット情報を取得する。あるいは、ミールキット60に、当該ミールキット60のミールキット情報が記録されたRFIDタグを設け、ミールキット情報取得部17は、ミールキット60のRFIDタグに記録された情報を読み取るタグリーダを備えてもよい。
ミールキット情報取得部17が取得したミールキット情報は、制御装置7に送信される。制御手段である制御装置7は、ミールキット情報取得部17から入力されたミールキット情報に基づいて、ミールキット保存領域12の設定温度を変更する。例えば、ミールキット情報には、ミールキット60にパッケージングされた食材の種類に関する情報が含まれている。ミールキット情報に含まれる食材の種類は、例えば、肉、魚、野菜等の区分でもよいし、肉であれば、豚肉、鶏肉、牛肉等の区分、さらに詳しくひき肉、ロース肉等の区分でもよい。そして、制御装置7は、ミールキット60にパッケージングされた食材一式のうち、特定の種類の食材が占める割合等によって、ミールキット保存領域12の設定温度を変更する。
ミールキット60には、前述したように、野菜、肉、魚等の複数の種類(生・半加工・加工済み含む)の食材が入っていることが多い。各食材で保存に適した温度が異なるため、ミールキット内のすべての食材にとって適した温度で保存することが難しい場合がある。ここで、保存に適した温度とは、例えば、肉・魚等は0℃付近、野菜は8℃付近等である。取得したミールキット情報を参照し、ミールキット60にパッケージングされた食材の種類等によって、ミールキット保存領域12の設定温度を変更することで、ミールキット60内の食材にとって適した温度でミールキット60を保存でき、より鮮度良く、風味を損なうことなく保存できる。また、使用者が設定温度を手動で変更する必要がなく、ミールキット60の管理をさらに容易にできる。
例えば、制御装置7は、ミールキット情報を参照して、ミールキット60にパッケージングされた食材一式のうち、種類が肉又は魚である食材の量と種類が野菜である食材の量とを比較する。そして、種類が肉又は魚である食材の量よりも種類が野菜である食材の量が多い場合は、制御装置7は、ミールキット保存領域12の設定温度を基準温度より低くする。一方、種類が肉又は魚である食材の量よりも種類が野菜である食材の量が少ない場合は、制御装置7は、ミールキット保存領域12の設定温度を基準温度より高くする。
ここで、基準温度は予め設定された温度である。基準温度は、例えば、ミールキット保存領域12が設けられた貯蔵室の温度にするとよい。具体的に例えば、冷蔵室10であれば0~5℃、冷凍室40であれば-18℃、野菜室50であれば8℃である。また、基準温度を0~5℃にした場合、基準温度よりも低くするときは設定温度を例えば-3~0℃にする。そして基準温度よりも高くするときは設定温度を例えば5~8℃にする。
また、制御装置7は、種類が肉又は魚である食材の量と種類が野菜である食材の量との比率に応じて、ミールキット保存領域12の設定温度を連続的又は段階的に変更してもよい。例えば、肉・魚の比率が100%のとき設定温度を-3℃にし、野菜の比率が100%のときには設定温度は8℃にする。そして、制御装置7は、この温度区間の間で、比率に応じてミールキット保存領域12の設定温度を連続的又は段階的に決定する。
また、制御装置7は、ミールキット60に特定の種類の食材が含まれるか否かに応じてミールキット保存領域12の設定温度を決定してもよい。例えば、卵、チーズ、ヨーグルト、葉物野菜等の食材は、凍ると風味を損ねてしまう。また、生の肉、魚は温度が高すぎると、早く劣化してしまう。制御装置7は、ミールキット60に特定の種類の食材が含まれるか否かに応じて特定の種類の保存に適した温度に設定温度を決定することで、保存品質の向上を図ることができる。また、食材の種類ごとに許容できる温度範囲を予め設定して起き、食材の比率による設定温度の決定を、含まれる食材について許容できる温度範囲内において行うようにしてもよい。
ミールキット情報は、ミールキット60の使用期限に関する情報を含んでいてもよい。ミールキット60の使用期限に関する情報は、例えば、ミールキット60の賞味期限、消費期限等である。ミールキット60の使用期限に関する情報は、当該ミールキット60の使用期限までの残り日数で表されていてもよいし、当該ミールキット60の使用期限の年月日で表されていてもよい。
制御装置7は、ミールキット情報に含まれるミールキット60の使用期限に関する情報を参照して、ミールキット保存領域12の設定温度を変更する。制御装置7は、ミールキット60の使用期限に基づいて基準期限を設定する。例えば、制御装置7は、ミールキット60の使用期限を基準期限に設定する。制御装置7は、設定した基準期限前は、ミールキット保存領域12の設定温度を第1温度とする。そして、制御装置7は、設定した基準期限後は、ミールキット保存領域12の設定温度を第2温度とする。第2温度は、前述した第1温度とは異なる温度である。例えば、第1温度を冷蔵温度帯の0~5℃とし、第2温度を冷凍温度帯の-18℃とする。このようにすることで、ミールキット60を使用期限までに使用できなかった場合であっても、自動的に保存方法を冷蔵から冷凍に変更できる。したがって、食材廃棄を抑制できる。
なお、制御装置7は、ミールキット60の使用期限から予め定められた一定時間前を基準期限に設定してもよい。このようにすることで、ミールキット60の使用期限が経過する前に保存温度を変更し、ミールキット60の食材劣化をより効果的に抑制できる。また、制御装置7は、ミールキット60の使用期限当日の夕食時間を基準期限に設定してもよい。夕食時間以降であれば、当該ミールキット60が使用期限当日中に調理される可能性が低いと考えられるためである。この際に用いる夕食時間は、例えば操作パネル3の操作部3aを操作することにより設定できるようにしてもよいし、制御装置7が後述するミールキット使用情報から推定してもよい。
例えば、ミールキット保存領域12が冷蔵室10にある場合、ミールキット保存領域12の設定温度を冷凍温度帯にすると、ミールキット保存領域12の庫内温度と周囲の温度との差が大きくなる。このため、冷蔵室10内の他の食品への影響(凍結)、冷却効率の悪化等が懸念される。そこで、ミールキット保管容器14に断熱材を備えてもよい。また、この際、可視光を透過する性質を有する素材からなる断熱材を使用することで、ミールキット保管容器14内のミールキット60を外から視認できる。
次に、図13及び図14を参照しながら、この実施の形態に係る冷蔵庫1におけるミールキット保存領域12の変形例について説明する。この変形例では、ミールキット保管容器14は、仕切り16を備えている。ミールキット保管容器14をミールキット保存領域12内に適切に収容した際、ミールキット保管容器14の背面部は、風路9の冷気吹出口に対向して配置される。図13に示す構成例では、ミールキット保管容器14の背面部には、冷気吹出口からの冷気をミールキット保管容器14内に導入する容器開口部14cが形成されている。そして、容器開口部14cの開口面積は、仕切り16で区切られた空間ごとに異なっている。図示の構成例では、図面に向かって左側ほど容器開口部14cの開口面積が狭く、右側ほど容器開口部14cの開口面積が広くなっている。
この図13に示す変形例においては、容器開口部14cの開口面積に応じて、ミールキット保管容器14内の仕切り16で区切られたそれぞれの空間に導入される冷気の量が変化する。したがって、ミールキット保管容器14内の仕切り16で区切られたそれぞれの空間ごとに、異なる保存温度にできる。図示の構成例では、図面に向かって左側の区画ほど保存温度が高くなり、右側の区画ほど保存温度が低くなる。このようにすることで、適する保存温度が異なる複数のミールキット60に対応できる。なお、ここで説明した容器開口部14cの形状は一例であり、これに限定されない。ただし、一般的に、冷蔵庫1の貯蔵室内における壁に近い部分は中央よりも温度が高い。そこで、貯蔵室内における壁に近い側の区画の温度が他の区画より高くなるようにすると効率的である。
図14に示す構成例では、ミールキット保管容器14の容器開口部14cの開口面積は、仕切り16で区切られた空間ごとに変化せず一定である。図14に示す構成例では、ミールキット保存領域ダンパ18の向きを変更することで、仕切り16で区切られた空間ごとに導入される冷気量を変化させる。このようにすることで、ミールキット保管容器14内の仕切り16で区切られたそれぞれの空間ごとに、異なる保存温度にできる。さらに、ミールキット保存領域ダンパ18の向きを変更することで、仕切り16で区切られたそれぞれの空間の保存温度を変更できる。
なお、ミールキット保管容器14にミールキット保存領域温度センサ13を2つ以上備えてもよい。図14に示す構成例では、ミールキット保管容器14の左右一側の区画と、左右中央の区画のそれぞれにミールキット保存領域温度センサ13を設けている。これらのミールキット保存領域温度センサ13の検出結果から、他の区画の温度も推測可能である。ただし、図13に示す構成例では、ミールキット保管容器14の左右中央の区画のみにミールキット保存領域温度センサ13を設けている。図13に示す構成例では、仕切り16で区切られたそれぞれの空間に導入される冷気量の割合は固定されている。このため、1つの区画の温度が分かれば他の区画の温度も推測できる。
ミールキット保管容器14内の仕切り16で区切られたそれぞれの空間(区画)ごとに異なる保存温度にする場合、仕切り16に断熱材を設けるとよい。この際、可視光を透過する性質を有する素材からなる断熱材を使用することで、ミールキット保管容器14内のミールキット60を外から視認できる。
ミールキット保管容器14内の仕切り16で区切られたそれぞれの空間(区画)ごとに異なる保存温度にする場合、あるいは、庫内温度の異なる複数のミールキット保存領域12を備える場合、ミールキット60の種類に応じて適した収納箇所が異なる場合が考えられる。そこで、冷蔵庫1は、ミールキット情報取得部17が取得したミールキット情報を参照して、ミールキット60を推奨収納箇所を通知してもよい。
通知は、例えば、操作パネル3の表示部3bに表示することで行う。あるいは、ミールキット保管容器14に収納場所を表示してもよい。この場合、例えば、ミールキット保管容器の各区画にLEDを設け、LEDを点灯、点滅させることで、収納場所を使用者に通知する。ただし、ミールキット情報取得部17のカメラがミールキット保存領域12にある場合、ミールキット60の収納前に推奨収納箇所を通知できない。この場合は、なるべく隣同士で温度差が発生しないように、基準温度と温度差が大きい区画があれば、当該区画から離れた区画に保存するように通知する。
次に、以上のように構成された冷蔵庫1におけるミールキット60の保存に係る動作の一例を図15を参照しながら説明する。まず、ステップS101において、ミールキット情報取得部17は、ミールキット60からミールキット情報を取得する。続くステップS102において、制御装置7は、ステップS101で取得したミールキット情報を参照して、ミールキット60にパッケージングされた食材一式のうち、種類が肉又は魚である食材の量と種類が野菜である食材の量とを比較する。種類が肉又は魚である食材の量と種類が野菜である食材の量が同じであれば、ステップS103の処理を行う。ステップS103においては、制御装置7は、ミールキット保存領域12の設定温度を基準温度に決定する。
一方、ステップS102で、種類が肉又は魚である食材の量と種類が野菜である食材の量が同じでなければ、ステップS104の処理を行う。ステップS104においては、制御装置7は、種類が野菜である食材の量よりも種類が肉又は魚である食材の量が多いか否かを判定する。種類が野菜である食材の量よりも種類が肉又は魚である食材の量が多い場合、ステップS105の処理を行う。ステップS105においては、制御装置7は、ミールキット保存領域12の設定温度を基準温度より低くする。一方、ステップS104で、種類が野菜である食材の量よりも種類が肉又は魚である食材の量が少ない場合、ステップS106の処理を行う。ステップS106においては、制御装置7は、ミールキット保存領域12の設定温度を基準温度より高くする。
ステップS103、ステップS105及びステップS106の後、ステップS107の処理が実行される。ステップS107においては、制御装置7は、操作パネル3の表示部3b等に制御信号を出力し、ミールキット60について推奨する保存場所を通知させる。ステップS107の処理が完了すると、一連の動作は終了となる。
実施の形態3.
図16を参照しながら、本開示の実施の形態3について説明する。図16は冷蔵庫システムの構成を示すブロック図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態2の構成の冷蔵庫を備えた冷蔵庫システムに係るものである。以下、この実施の形態3に係る冷蔵庫システムについて、実施の形態2との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態2と基本的に同様である。以降の説明においては、実施の形態2と同様の又は対応する構成について、原則として実施の形態2の説明で用いたものと同じ符号を付して記載する。
この実施の形態に係る冷蔵庫システムは、図16に示すように、実施の形態2で説明した冷蔵庫1とサーバー200とを備えている。冷蔵庫1は、携帯端末101及びサーバー200と通信可能に設けられている。サーバー200は、記憶部201、分析部202及び通知部203を備えている。
冷蔵庫1は、サーバー200にミールキット保存情報及びミールキット使用情報を送信する。ミールキット保存情報は、ミールキット60を購入し、冷蔵庫1に収納した後、ミールキット60が使われるまでの保存状態に関する情報である。ミールキット保存情報には、例えば、保存日数、保存温度等の情報が含まれている。ミールキット使用情報は、使用されたミールキット60の種類及び使用時期に関する情報である。ミールキット保存情報及びミールキット使用情報は、例えば、ミールキット情報取得部17により取得されたミールキット情報に基づいて、制御装置7が生成する。サーバー200の記憶部201には、冷蔵庫1から送信されたミールキット保存情報及びミールキット使用情報が記憶される。
サーバー200の通知部203は、記憶部201に記憶された情報と分析部202の分析結果とに基づいて通知を行う。例えば、通知部203は、記憶部201に記憶されているミールキット保存情報及びミールキット使用情報の通知を行う。通知部203による通知は、例えば、サーバー200から冷蔵庫1、携帯端末101に情報を送信することにより行われる。通知された情報は、冷蔵庫1の操作パネルの表示部3b、又は、携帯端末101を通じて冷蔵庫1の使用者100に報知される。例えば、ミールキット保存情報に基づいて保存日数から使用期限までの残り日数を算出し、いつまでに使用するべきかを通知する。これにより、ミールキット60の使用忘れを防止でき、食材廃棄を抑制できる。また、別の例として、ミールキット使用情報に基づいて朝昼晩の各タイミングで使用されたミールキットの種類を通知することで、食事管理を支援できる。例えば、カレンダー形式で、摂取カロリー、栄養素等をまとめて表示させる。
サーバー200の分析部202は、記憶部201に記憶されているミールキット保存情報及びミールキット使用情報に基づいて、使用者100のミールキット使用状況を分析する。例えば、分析部202は、ミールキット保存情報及びミールキット使用情報に基づいて、使用者100の栄養の偏り、食の好み等を分析する。また、分析部202は、使用者100に足りない栄養素を判断し、健康管理として食べるべき食材、レシピ等を提案してもよい。また、使用者100が好む傾向から、例えば、新商品等の別のミールキット60を提案してもよい。このようにして、日々の食事を管理できるとともに、次のミールキット60をより使いやすくすることが可能となる。
また、分析部202及び通知部203は、ミールキット保存情報及びミールキット使用情報に基づいて、冷蔵庫1内のミールキット60の在庫管理を行ってもよい。例えば、分析部202の分析により毎週決まった日にミールキット60を購入していることが判明した場合は、通知部203は、ミールキット購入の通知と、残りのミールキット60についての通知を行う。また、分析部202の分析により購入日に規則性がないことが判明した場合は、ミールキット60の残量が規定量(例えば残り1~2食分)となった段階で、通知部203が次のミールキットを買うように通知する。
サーバー200の通知部203は、分析部202の分析結果をミールキット製造会社300に通知することで、ミールキット60の自動発注を行ってもよい。このようにすることで、使用者100は、毎回食べたいミールキット60を選択する作業から解放される。また、使用者100は、定期便のような毎回同じ味のミールキット60を食べることもなくなり、ストレスなく健康的に食べたい食事をとることができる。
ミールキット使用情報は、使用者100自身の情報だけでなく、サーバー200を介して使用者100の家族の情報を得ることができるようにしてもよい。例えば、遠くに暮らす高齢の両親、家で留守番している子供、一人暮らしの家族等のミールキット使用情報を確認することで、毎日の食事内容を知ることができ、見守ることができる。また、ミールキット60の食事内容から、高齢者であれば塩分等の味付け、一人暮らしの子供等であれば栄養バランス等を確認できる。そして、足りない点、改善すべき点等あれば、ミールキット60を購入し、家族に送付することもできる。このように、同居していない家族の健康管理、食事の有無による高齢者の見守りを行うことができる。
記憶部201に記憶されているミールキット情報を、個人が特定できないミールキット全般の情報としてまとめることで、ミールキット情報のプラットフォームを作成することができる。このようなプラットフォームを作成することで、使用者100は自分のミールキット情報から日々の食事を最適化することができ、ミールキット製造会社300はミールキット消費状況を把握し在庫管理、製造管理に役立てられる。さらに、ミールキット製造会社300は、ミールキット情報のプラットフォームを、新商品のアイデア、赤字商品の原因分析、一部のユーザーに好まれる隠れたニーズの発掘等のマーケティングに活用できる。
ミールキット60の使用状況は、例えば、ミールキット保管容器14にミールキット情報取得部17として設けられたカメラにより撮影した画像から判定できる。また、使用されたかどうかを自動的に判定するためのセンサをミールキット情報取得部17が備えてもよい。この場合、例えば、ミールキット保管容器14に蓋15の開閉を検出するセンサを設ける。または、ミールキットの出し入れに伴う冷却負荷の変動に基づいて、ミールキット60の使用状況を判定してもよい。または、ミールキット保管容器14の底面に重量センサを設けてもよい。
なお、ミールキット情報取得部17は、冷蔵庫1以外に設けることもできる。例えば、スマートフォン等の携帯端末101にミールキット情報取得部17を設けてもよい。携帯端末101で得た情報は、インターネット等の公衆通信回線及びサーバー200を経由して冷蔵庫1に送信する。または、携帯端末101と冷蔵庫1が直接に通信接続されてもよい。
また、使用者100からのミールキット60の注文を受けたミールキット製造会社300が、ミールキット情報をサーバー200に送信してもよい。この場合、サーバー200の記憶部201は、ミールキット製造会社300から送信されたミールキット情報の記憶する。そして、サーバー200の記憶部201に記憶されたミールキット情報を冷蔵庫1に送信してもよい。冷蔵庫1では、サーバー200から送信されたミールキット情報に基づいて、制御装置7がミールキット保存領域12の設定温度を変更できるようになる。これにより、自動でミールキット60に適した保存温度管理が可能になり、ミールキット60の管理がさらに容易になる。
実施の形態4.
図17を参照しながら、本開示の実施の形態4について説明する。図17は冷蔵庫システムの構成を示すブロック図である。
ここで説明する実施の形態4は、前述した実施の形態2の構成の冷蔵庫と調理機器とを備えた冷蔵庫システムに係るものである。以下、この実施の形態4に係る冷蔵庫システムについて、実施の形態2との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態2と基本的に同様である。以降の説明においては、実施の形態2と同様の又は対応する構成について、原則として実施の形態2の説明で用いたものと同じ符号を付して記載する。
図17に示すように、この実施の形態の冷蔵庫システムは、冷蔵庫1と調理機器400とを備えている。調理機器400は、IHクッキングヒータ(電磁調理器)、ガスコンロ、電子レンジ、フライヤー、スチームオーブンレンジ等である。調理機器400は、加熱部401と加熱制御部402とを備えている。加熱部401は、食材を加熱調理する。加熱制御部402は、加熱部401の動作を制御する。
冷蔵庫1は、ミールキット情報取得部17が取得したミールキット情報を調理機器400に送信する。加熱制御部402は、受信したミールキット情報に基づいて、ミールキット60の食材の調理時に加熱部401の動作を制御する。例えば、加熱制御部402は、ミールキット60の保存温度に応じて、加熱部401の加熱強度、加熱時間の制御を行う。また、調理機器400は、加熱時間の終了時には、調理完了(加熱工程の完了)の報知を行ってもよい。また、ミールキット情報に当該ミールキット60の調理手順(レシピ)に関する情報が含まれていれば、加熱制御部402は、食材を調理する順番に応じて、加熱する食材に適した加熱制御を行ってもよい。
以上のように構成された冷蔵庫システムによれば、レシピに合わせて、フライパン等の調理器具で肉、野菜等の食材を順番に調理するミールキット60において、冷蔵庫1と調理機器400とを連携させて、使用者による調理を支援する調理アシストを行うことができる。このため、調理する楽しみは残しつつ、火力調整等の失敗を抑制し、おいしく調理することが可能である。
また、冷蔵庫1におけるミールキット60の保存状態、鮮度状態によっては、既定のレシピから内容を変化させた方が望ましい場合がある。例えば、冷凍されていた場合は解凍の作業を追加する必要がある。鮮度が少し悪くなっている場合は、加熱時間を少し伸ばす必要がある。このように、加熱制御部402は、ミールキット情報に基づいて、保存状態、鮮度状態などに応じて加熱制御を行ってもよい。これにより、調理時間の短縮を図ったり、調理の失敗体験をなくし成功体験が増えることで調理に対する自信を大きくしたりすることが可能である。
また、調理機器400は、自動調理器であってもよい。調理機器400が自動調理器であれば、ミールキット60の中身をまとめて調理器に入れ、調理器のスイッチを押すだけで料理が完成する形式のミールキット60について、調理器の設定操作を省略できる。自動調理器でミールキット60を調理する場合、ミールキット60ごとに事前に調理制御は決まっている。しかし、保存状態によりミールキットの食材に変化がある場合、自動調理器の制御も変更する必要がある。例えば、ミールキット60の保存温度が変更されている場合、ミールキットに含まれていない食材を追加した場合等である。ミールキット60は、手間なく、短時間で調理することが求められるため、保存温度の変化に左右されず、すばやく調理されることが望ましい。例えば、冷凍であれば加熱制御部402は加熱部401による加熱時間を延ばしたり、加熱温度を高くしたりする。
また、肉、魚と野菜の比率が変わってしまったとき、肉、魚と野菜とは適切な加熱温度が異なるため、比率によって温度制御を変える必要がある。例えば、野菜が多ければ高温で長時間加熱した方がよく、肉・魚が多ければ低温で短時間加熱した方がよい等である。肉、魚と野菜の比率によって、加熱制御部402は加熱部401により高温で加熱する時間と低温で加熱する時間とを調節し、全体が均一においしくなるように温度制御を行う。以上にようにすることで、自動調理器である調理機器400による加熱制御をミールキット60の保存状態等に応じた適切なものとすることができ、調理失敗を抑制し、おいしい食事を提供することができる。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室扉
2a 冷蔵室右扉
2b 冷蔵室左扉
3 操作パネル
3a 操作部
3b 表示部
4 圧縮機
5 冷却器
6 送風ファン
7 制御装置
7a プロセッサ
7b メモリ
8 断熱箱体
9 風路
10 冷蔵室
11 チルド室
12 ミールキット保存領域
13 ミールキット保存領域温度センサ
14 ミールキット保管容器
14a 内箱
14b 外箱
14c 容器開口部
15 蓋
16 仕切り
17 ミールキット情報取得部
18 ミールキット保存領域ダンパ
20 切替室
21 切替室収納ケース
30 製氷室
40 冷凍室
41 冷凍室収納ケース
50 野菜室
51 野菜室収納ケース
60 ミールキット
100 使用者
101 携帯端末
200 サーバー
201 記憶部
202 分析部
203 通知部
300 ミールキット製造会社
400 調理機器
401 加熱部
402 加熱制御部

Claims (14)

  1. 1以上の貯蔵室が形成された冷蔵庫本体と、
    前記貯蔵室内に前記貯蔵室内の他の領域と区画して設けられ、料理に必要な複数の食材一式がパッケージングされたミールキットを保存するためのミールキット保存領域と、
    前記ミールキット保存領域内を冷却する冷却手段と、
    前記ミールキット保存領域内の温度を検出する温度検出手段と、
    前記ミールキット保存領域内の温度に基づいて、前記ミールキット保存領域内の温度が設定温度になるように前記冷却手段を制御する制御手段と、を備えた冷蔵庫。
  2. 前記ミールキット保存領域内に設けられ、前記ミールキットを収納可能なミールキット保管容器を備えた請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記ミールキット保管容器は、前記ミールキットを収納可能な空間を区切る仕切りを備えた請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記仕切りは、前記ミールキットを収納可能な空間内で移動可能に設けられた請求項3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記仕切りは、前記ミールキット保管容器に着脱可能に設けられた請求項3又は請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 前記ミールキット保管容器は、少なくとも一部が可視光を透過する素材からなる請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記ミールキット保管容器は、断熱材を備えた請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記制御手段は、前記ミールキットの食材を軟化させるように前記冷却手段を制御可能である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  9. 前記ミールキットに関するミールキット情報を取得するミールキット情報取得部をさらに備え、
    前記制御手段は、前記ミールキット情報に基づいて、前記設定温度を変更する請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 前記ミールキット情報は、前記ミールキットにパッケージングされた食材の種類に関する情報を含み、
    前記制御手段は、前記ミールキットにパッケージングされた食材一式のうち、種類が肉又は魚である食材の量よりも種類が野菜である食材の量が多い場合は、前記設定温度を予め設定された基準温度より低くし、種類が肉又は魚である食材の量よりも種類が野菜である食材の量が少ない場合は、前記設定温度を前記基準温度より高くする請求項9に記載の冷蔵庫。
  11. 前記ミールキット情報は、前記ミールキットの使用期限に関する情報を含み、
    前記制御手段は、前記使用期限に基づいて設定した基準期限前は前記設定温度を第1温度とし、前記基準期限後は前記設定温度を前記第1温度とは異なる第2温度とする請求項9又は請求項10に記載の冷蔵庫。
  12. 請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の冷蔵庫と、
    前記冷蔵庫における前記ミールキットの保存状態に関するミールキット保存情報と、使用された前記ミールキットの種類及び使用時期に関するミールキット使用情報とを記憶する記憶部と、を備えた冷蔵庫システム。
  13. 前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記ミールキットの使用状況を分析する分析部と、
    前記記憶部に記憶された情報と前記分析部の分析結果とに基づいて通知を行う通知部と、をさらに備えた請求項12に記載の冷蔵庫システム。
  14. 請求項9から請求項11のいずれか一項に記載の冷蔵庫と、
    前記冷蔵庫と通信可能に設けられた調理機器と、を備え、
    前記調理機器は、
    食材を加熱する加熱部と、
    前記ミールキット情報に基づいて前記加熱部の動作を制御する加熱制御部と、を備えた冷蔵庫システム。
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