JP2005106255A - 管状体 - Google Patents
管状体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005106255A JP2005106255A JP2003344261A JP2003344261A JP2005106255A JP 2005106255 A JP2005106255 A JP 2005106255A JP 2003344261 A JP2003344261 A JP 2003344261A JP 2003344261 A JP2003344261 A JP 2003344261A JP 2005106255 A JP2005106255 A JP 2005106255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tubular body
- silane
- body according
- copolymer
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
【解決手段】流路内部にガスを流通させる管状体であって、流路の内周面にシラン架橋ポリオレフィンで形成される樹脂層は密度0.85〜0.94g/mm3であり、ポリオレフィン組成物を成形一体化した後、水分の存在下でシラン架橋した環状体。
【選択図】図1
Description
また、管状体内にガスを流通させ続けると、ガス中に不可避的に含まれる水分が管内面に結露等して次第に蓄積し、ある限界量を超えると、水滴となって前記ガスに混入して放出され、結果として湿度の高いガスが供給されてしまうことがある。そのため、シールドガス等、水を嫌うガスを流通させる管状体には、撥水性が高く、水分保持性の低い材料から内周面を形成したものが好適に用いられると考えられている。
また、シラン架橋ポリオレフィン自体が、成形性、耐熱性、耐候性、生産性に優れ、特に可塑剤のブリードがなく衛生性に優れたものであるうえに、耐塩素水性に優れ、耐久性が高い。
前記樹脂層が、
(i)少なくとも1種以上のオレフィン共重合体を含むベースポリマーと、
(ii)一般式RR’SiY2(Rは1価のオレフィン性不飽和炭化水素基、Yは加水分解しうる有機基、R’は、脂肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基あるいはYと同じもの)で表わされる有機不飽和シラン、及び、遊離ラジカル発生剤を含有させた、実質的に水が存在しないキャリアポリマーP1、及び、
(iii)シラノール縮合触媒及び酸化防止剤を含有させたキャリアポリマーP2
からなる組成物を、前記ベースポリマーの結晶融点より高い温度で溶融混合して成形し、 次いで水分と接触させて架橋して得られるシラン架橋ポリエチレンを主材とする点にある。
前記オレフィン共重合体が、エチレンを含み、且つ、炭素数が4〜12のα−オレフィンを少なくとも1種以上含む点、および、
前記α−オレフィンが、オクテン−1である点にある。
このようなα−オレフィンとしては、例えば、炭素数4〜12のα−オレフィンとしては、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘプテン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1等が挙げられ、機械的強度の向上が見込まれる。
更に好ましくは、前記α−オレフィンとしてオクテン−1を用いると、さらに、機械的強度のより一層の向上が見込まれる。
また、本発明の管状体の第7の特徴構成は、
前記オレフィン共重合体が、メタロセン系触媒を用いて製造した実質的に線状の共重合体である点にある。
2.チーグラー系ポリマーと比較してコモノマーの分布が均一である。
3.チーグラー系ポリマーと比較して分子量分布が極めてシャープであり、低分子量成分が極めて少なく、低臭気、耐塩素水性、易架橋性、耐磨耗性、機械的強度、及び加工性に優れ、高品質である。
4.分子量分布がシャープであるにもかかわらず、長鎖分岐を導入した場合はASTM D1238により規定される190℃/10kgf(約98N)におけるメルトインデックス(I10)と、190℃/2.16kgf(約21N)におけるメルトインデックス(I2 )との比(I10/I2 )の値が大きく、加工性に優れる。
5.耐候性に大変優れている。
溶媒 1,2,4−トリクロロベンゼン
測定温度 140℃
標準物質 ポリスチレン
本明細書では、少なくとも約6個の炭素から成る鎖長として長鎖分岐を定義し、13C核磁気共鳴(NMR)分光法を用いて長鎖分岐を測定し、そしてRandallの方法(Rev.Macromol.Chem.Phys.、C29(2&3)、285−297頁)を用いてそれの定量を行う。これに対し、「線状」オレフィン共重合体という用語は、このオレフィンコポリマーが長鎖分岐を含んでいないことを意味している。
前記キャリアポリマーP1が、
エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、
エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、又は、
少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックからなるブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体、例えば水添スチレン−イソプレンブロック共重合体(SEPS)、水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SEBS)等
或いは、これらの混合物である点にある。
このようなキャリアポリマーP1は、シラン含浸性が高いことから好ましい。
前記キャリアポリマーP2が、
ポリエチレン、
ポリプロピレン、又は、
エチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種とα−オレフィンとの共重合体、
或いはこれらの混合物である点にある。
このようなキャリアポリマーは、シラングラフト化反応の面から好ましい。
前記α−オレフィンとしては、例えば、C3〜C12である、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、オクテン−1、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、4、4−ジメチル−ペンテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1等が挙げられる。
前記樹脂層の厚みが、0.1〜5.0mmである点にある。
前記樹脂層の厚みが0.1mm以上であれば、高い物性を確保することができると共に、押し出し成形の加工性も十分維持することができ、又、5.0mm以下であれば、柔軟性に優れた管状体とすることができる。
内部に水を充填し密栓した状態で、90℃の環境下において前記ホースの一時間あたりの重量減少を調べ、その(ホース内面積/肉厚)比あたりの重量減少度を求めた透水係数が1.0×10−4(g・cm/h・cm2)以下である点にある。
40℃、90%RH環境下に24時間放置後、ガス流路に2L/分で乾燥不活性ガスを流通させたとき、前記ガス流路から放出されるガス中に含まれるガス流路内周面の単位面積あたりの水分量が、3分後に3200ppm/m2以下となり、かつ、10分後に1700ppm/m2以下となる点にある。
(i)少なくとも1種以上のオレフィン共重合体を含むベースポリマーと、
(ii)一般式RR’SiY2 (Rは1価のオレフィン性不飽和炭化水素基、Yは加水分解しうる有機基、R’は、脂肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基あるいはYと同じもの)で表わされる有機不飽和シラン、及び、遊離ラジカル発生剤を含有させた、実質的に水が存在しないキャリアポリマーP1、及び、
(iii)シラノール縮合触媒及び酸化防止剤を含有させたキャリアポリマーP2
からなる組成物を、前記ベースポリマーの結晶融点より高い温度で溶融混合して成形し、次いで水分と接触させて架橋して得られるものであって、アプコ(株)製、新モルデックスS984A、同MB151を100:5で混合したものを単軸押出機を用いて195℃以上において溶融混合して押しだし、次いで水分により架橋させる事により成形することが出来る。
図1に示すように、本発明にかかるシールドガス用管状体は、内部に湯水を流通自在に形成された外径11mm、内径6mmの管状体であって、柔軟性シラン架橋ポリオレフィンからなる外層2と、断面視でその内側に設けてなるシラン架橋ポリエチレンを主材としてなる厚さ1.3mmの内層3とを設け、前記外層2の外側面に、ポリエステル繊維からなる補強繊維を編み上げてなる補強層4を設けて構成してある。
2 外層
3 内層
Claims (12)
- 流路内部にガスを流通させる管状体であって、
前記流路の内周面にシラン架橋ポリオレフィンで形成される樹脂層を備えた管状体。 - 前記樹脂層が、密度0.85〜0.94g/cm3である請求項1記載の管状体。
- 前記樹脂層が、ポリオレフィン組成物を成形一体化した後、水分の存在下でシラン架橋したものである請求項1または2に記載の管状体。
- 前記樹脂層が、
(i)少なくとも1種以上のオレフィン共重合体を含むベースポリマーと、
(ii)一般式RR’SiY2(Rは1価のオレフィン性不飽和炭化水素基、Yは加水分解しうる有機基、R’は、脂肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基あるいはYと同じもの)で表わされる有機不飽和シラン、及び、遊離ラジカル発生剤を含有させた、実質的に水が存在しないキャリアポリマーP1、及び、
(iii)シラノール縮合触媒及び酸化防止剤を含有させたキャリアポリマーP2
からなる組成物を、前記ベースポリマーの結晶融点より高い温度で溶融混合して成形し、 次いで水分と接触させて架橋して得られるシラン架橋ポリエチレンを主材とするものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の管状体。 - 前記オレフィン共重合体が、エチレンを含み、且つ、炭素数が4〜12のα−オレフィンを少なくとも1種以上含む請求項4記載の管状体。
- 前記α−オレフィンが、オクテン−1である請求項5記載の管状体。
- 前記オレフィン共重合体が、メタロセン系触媒を用いて製造した実質的に線状の共重合体である請求項4〜6のいずれか一項に記載の管状体。
- 前記キャリアポリマーP1が、
エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、
エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、又は、
少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロックと少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックからなるブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体、
或いは、これらの混合物である請求項4〜7のいずれか一項に記載の管状体。 - 前記キャリアポリマーP2が、
ポリエチレン、
ポリプロピレン、又は、
エチレンからなる群から選ばれる少なくとも1種とα−オレフィンとの共重合体、
或いはこれらの混合物である請求項4〜8のいずれか一項に記載の管状体。 - 前記樹脂層の厚みが、0.1〜5.0mmである請求項1〜9のいずれか一項に記載の管状体。
- 内部に水を充填し密栓した状態で、90℃の環境下において前記ホースの一時間あたりの重量減少を調べ、その(ホース内面積/肉厚)比あたりの重量減少度を求めた透水係数が1.0×10−4(g・cm/h・cm2)以下である請求項1〜10のいずれか一項に記載の管状体。
- 40℃、90%RH環境下に24時間放置後、ガス流路に2L/分で乾燥不活性ガスを流通させたとき、前記ガス流路から放出されるガス中に含まれるガス流路内周面の単位面積あたりの水分量が、3分後に3200ppm/m2(グラフ中300ppm/(5m*0.006m*3.14))以下となり、かつ、10分後に1700ppm/m2(グラフ中160ppm)以下となる請求項1〜11のいずれか一項に記載の管状体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003344261A JP2005106255A (ja) | 2003-10-02 | 2003-10-02 | 管状体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003344261A JP2005106255A (ja) | 2003-10-02 | 2003-10-02 | 管状体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005106255A true JP2005106255A (ja) | 2005-04-21 |
Family
ID=34537952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003344261A Pending JP2005106255A (ja) | 2003-10-02 | 2003-10-02 | 管状体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005106255A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000154889A (ja) * | 1998-09-18 | 2000-06-06 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | 架橋ポリオレフィン管 |
JP2000179754A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-06-27 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | 架橋ポリオレフィン管 |
JP2001108160A (ja) * | 1999-10-07 | 2001-04-20 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 給水・給湯用ホース |
JP2003053819A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | 架橋オレフィン系樹脂管の製造方法 |
-
2003
- 2003-10-02 JP JP2003344261A patent/JP2005106255A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000154889A (ja) * | 1998-09-18 | 2000-06-06 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | 架橋ポリオレフィン管 |
JP2000179754A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-06-27 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | 架橋ポリオレフィン管 |
JP2001108160A (ja) * | 1999-10-07 | 2001-04-20 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 給水・給湯用ホース |
JP2003053819A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-26 | Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp | 架橋オレフィン系樹脂管の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5539192B2 (ja) | 架橋されたポリエチレン製品とその製造法 | |
US8703030B2 (en) | Crosslinked polyethylene process | |
EP3856835A1 (en) | Crosslinked elastomer-polymer blends | |
JPH0995590A (ja) | シラン架橋ポリオレフィンの製造方法 | |
JP2001289367A (ja) | 給水給湯用管状体及びホース | |
JP2005106255A (ja) | 管状体 | |
JP3841386B2 (ja) | 給水・給湯用ホース | |
JP3729479B2 (ja) | 給水給湯用ホース | |
JP2000034383A (ja) | シラン架橋ポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3516388B2 (ja) | 柔軟性シラン架橋ポリオレフィン及び絶縁電線 | |
JP3640340B2 (ja) | シラン架橋ポリオレフィン製パイプ | |
JP2008128337A (ja) | 可撓性ホース | |
JP3359573B2 (ja) | シラン架橋ポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3359572B2 (ja) | シラン架橋ポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3354498B2 (ja) | シラン架橋可能なポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3359505B2 (ja) | 熱可塑性重合体組成物 | |
JP3354501B2 (ja) | シラン架橋可能なポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3352630B2 (ja) | シラン架橋ポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3354499B2 (ja) | シラン架橋可能なポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3352631B2 (ja) | シラン架橋ポリオレフィン樹脂組成物及び絶縁ケーブル | |
JP3124212B2 (ja) | シラン架橋ポリオレフィンの製造方法 | |
JPH11172002A (ja) | シラン架橋ポリオレフィンの製造方法 | |
JPH0995591A (ja) | シラン架橋ポリオレフィンの製造方法 | |
JPH04132739A (ja) | 軟質チューブ | |
KR20030083771A (ko) | 열가소성 엘라스토머 조성물의 제조방법 및 이로부터제조된 열가소성 엘라스토머 조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060914 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20091008 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20091207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100325 |