JP2005106216A - カムシャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化及び小型化が図られるカムシャフトを、シャフト部とカム駒との結合力を高めた形状で実現することを可能とする。
【解決手段】管状のシャフト部とシャフト部と嵌合する軸孔を有するカム駒とを有し、カム駒の軸孔にシャフト部を貫通させバルジ加工により拡管させてカム駒とシャフト部とを結合するカムシャフトにおいて、カム駒は軸孔の軸方向中央に中央基準部を、軸方向両端付近内周側に開口に沿って周状に凹設される凹端部を有し、中央基準部の内周には周状に凹む周凹部が形成され、凹端部の内周には周方向に間隔をおいて径方向に凹む複数の径凹部が形成されるとともに、シャフト部はバルジ加工によりカム駒の周凹部及び径凹部に拡管変形した膨出部を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】管状のシャフト部とシャフト部と嵌合する軸孔を有するカム駒とを有し、カム駒の軸孔にシャフト部を貫通させバルジ加工により拡管させてカム駒とシャフト部とを結合するカムシャフトにおいて、カム駒は軸孔の軸方向中央に中央基準部を、軸方向両端付近内周側に開口に沿って周状に凹設される凹端部を有し、中央基準部の内周には周状に凹む周凹部が形成され、凹端部の内周には周方向に間隔をおいて径方向に凹む複数の径凹部が形成されるとともに、シャフト部はバルジ加工によりカム駒の周凹部及び径凹部に拡管変形した膨出部を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等の内燃機関に使用されるカムシャフトに関する。
近年自動車の部品には軽量化及び小型化が求められる傾向がある。そこで従来から自動車等の内燃機関に使用されてきたカムシャフトにおいては、中空部を有する管状のシャフト部を用いて、シャフト部をバルジ加工により拡管させてカム駒に結合させてカムシャフトを製造し、軽量化を図るということがあった。
上記の如きバルジ加工で組立てられるカムシャフト101には、図4の(ア)及び(イ)に示す如き、ベース円104とベース円104から連続して突出するカムノーズ部103とよりなり、ベース円104と同心の軸孔105が形成されたカム駒102が使用されていた。そしてこのカム駒102の軸孔105に管状のシャフト部121を貫通させ、カム駒102をシャフト部121の所定の位置に配置した後、シャフト部121を径方向に拡管させてカム駒102とシャフト部121とを結合させていた。ここで、カムシャフト101を小型化する場合、カム駒102,102間を従来と比較して狭くすることが考えられる。しかしカム駒102,102間を狭くすると、図5に示す如くカム駒102,102間におけるシャフト部121の拡管できる部分が狭くなってしまうため、シャフト部121が拡管したときに変形量が少なくなってカム駒102,102間に形成される膨出部122が小さくなり、カム駒102の軸方向移動を規制ができなくなるということがあった。
そこで、図6の(ア)及び(イ)に示す如く、カム駒202の軸孔205の軸方向中央に軸孔205と同径の内径を有する中央基準部206を形成し、軸方向両端209,209付近内周側に軸孔205の開口に沿って凹設される凹端部210,210を形成したカム駒202を用いたカムシャト201が考えられた。図6に示す如きカム駒202の軸孔205に管状のシャフト部221を貫通し、バルジ加工でシャフト部221を拡径すると、カム駒202,202間に連続してカム駒202の凹端部210,210に空間が生じているので、図7に示す如くシャフト部221がカム駒202,202間及びカム駒202の凹端部210,210内周側に拡管できる。そのためシャフト部221の変形量が少なくなることなく、カム駒202の中央基準部206,206の端面206a,206aにシャフト部221の膨出部222が当接して、カム駒202の軸方向の移動は規制される。しかし、このようなカムシャフト201においては、カム駒202とシャフト部221との密着力のみによりカム駒202とシャフト部221が結合しているため、結合力が弱いという問題点があった。
特開昭62−248808号
解決しようとする問題点は、管状のシャフト部とカム駒とがバルジ加工により結合して組み立てられるカムシャフトにおいて、シャフト部とカム駒とが密着力のみにより結合しているので、シャフト部とカム駒との結合力が弱い点である。
管状のシャフト部とシャフト部と嵌合する軸孔を有するカム駒とを有し、カム駒の軸孔にシャフト部を貫通させバルジ加工により拡管させてカム駒とシャフト部とを結合するカムシャフトにおいて、カム駒は軸孔の軸方向中央に中央基準部を、軸方向両端付近内周側に開口に沿って周状に凹設される凹端部を有し、中央基準部の内周には周状に凹む周凹部が形成され、凹端部の内周には周方向に間隔をおいて径方向に凹む複数の径凹部が形成されるとともに、シャフト部はバルジ加工によりカム駒の周凹部及び径凹部に拡管変形した膨出部を形成することを最も主要な特徴とする。
本発明のカムシャフトは、カム駒は軸孔の軸方向中央に中央基準部を、軸方向両端付近内周側に開口に沿って周状に凹設される凹端部を有し、中央基準部の内周には周状に凹む周凹部が形成されているので、シャフト部が拡管したとき周凹部に拡管変形して周凹部に食い込み、中膨出部が形成されるため、シャフト部の中膨出部とカム駒の周凹部とが軸方向に対して略垂直状態に結合するので、軸方向の結合力が強くなる。また、カム駒の凹端部の内周には周方向に間隔をおいて径方向に凹む複数の径凹部が形成されるので、シャフト部が拡管してカム駒間及びカム駒の両端面側内周に大膨出部が形成されると、この大膨出部が更に径凹部に食い込んで小膨出部が形成され、シャフト部の小膨出部とカム駒の径凹部とが回転方向に対して略垂直状態に結合するため、回転方向の結合力が強くなる。
軽量化及び小型化が図られるカムシャフトを、シャフト部とカム駒との結合力を高めた形状で実現した。
図1は本発明の実施例によるカム駒2を表す。このカム駒2は図1の(ア)に示す如く、ベース円4とベース円4から突出するカムノーズ部3を有するカム形状で、ベース円4にはベース円4と同心で内径がシャフト部21外径より若干大径で軸方向に貫通する軸孔5が形成されている。図1の(イ)に示す如くカム駒2の軸孔5の軸方向中央には軸孔5と同径の内径を有する中央基準部6が形成され、この中央基準部6の内周には周状に凹む周凹部8が一条形成されている。カム駒2の軸方向両端9,9付近内周側には開口に沿って凹設される凹端部10,10が形成され、凹端部10,10の内周には径方向の径凹部11が等間隔をおいて複数形成されている。またシャフト部21は管状で、その中空部は略円形であり、外周面はカム駒2の内周面より若干小径に形成されている。図2は、本発明の実施例によるカムシャフト1を表し、カム駒2に管状のシャフト部21がバルジ加工により拡管して結合している。
上記カムシャフト1におけるカム駒2及びシャフト部21のバルジ加工による結合について詳細に説明する。まず管状のシャフト部21をカム駒2の軸孔5に貫通させ、カム駒2をシャフト部21の所定の位置に配置する。ついでシャフト部21の中空部に高圧流体を圧入してシャフト部21を径方向に拡管変形させる。するとシャフト部21はカム駒2の中央基準部6の内周には拡管により圧着し、また凹端部10,10内周にも圧着しつつ凹端部10,10内周及びカム駒2,2間に拡管変形し大膨出部22を形成する。このとき中央基準部6の内周面7に形成された周状の周凹部8内にシャフト部21が拡管変形して食い込み、中膨出部23を形成する。また図3に示す如く、カム駒2の凹端部10,10の内周に径方向に形成された径凹部11内にもシャフト部21の大膨出部22が更に拡管変形して食い込み、小膨出部24を形成し、図2に示される如きカム駒2とシャフト部21とが結合したカムシャフト1が組み立てられる。
よって本発明のカムシャフト1によれば、カム駒2は軸孔の軸方向中央に中央基準部6を、軸方向両端9,9付近内周側に開口に沿って周状に凹設される凹端部10,10を有し、中央基準部6の内周には周状に凹む周凹部8が形成されているので、シャフト部21が拡管したとき周凹部8に拡管変形して周凹部8に食い込み、中膨出部23が形成されるため、シャフト部21の中膨出部23とカム駒2の周凹部8とが軸方向に対して略垂直状態に結合する。また、カム駒2の凹端部10,10の内周には周方向に間隔をおいて径方向に凹む複数の径凹部11が形成されるので、シャフト部21が拡管してカム駒2,2間及びカム駒2の凹端部10,10の内周に大膨出部22が形成されると、この大膨出部22が更に径凹部11に食い込んで小膨出部24が形成され、シャフト部21の小膨出部24とカム駒2の径凹部11とが回転方向に対して略垂直状態に結合する。
尚、上記実施例ではカム駒2の中央基準部6の内周に形成される周凹部8は一条だが、数が限定されるわけではない。また凹端部10の内周面に径方向に形成される径凹部11の数も限定されず、同様の効果が得られる数であればよい。
2 カム駒
5 軸孔
6 中央基準部
8 周凹部
9 軸方向両端
10 凹端部
11 径凹部
21 シャフト部
23 膨出部
24 膨出部
5 軸孔
6 中央基準部
8 周凹部
9 軸方向両端
10 凹端部
11 径凹部
21 シャフト部
23 膨出部
24 膨出部
Claims (1)
- 管状のシャフト部(21)と該シャフト部(21)と嵌合する軸孔(5)を有するカム駒(2)とを有し、該カム駒(2)の軸孔(5)に前記シャフト部(21)を貫通させバルジ加工により拡管させて前記カム駒(2)と前記シャフト部(21)とを結合するカムシャフトにおいて、前記カム駒(2)は軸孔(5)の軸方向中央に中央基準部(6)を、軸方向両端(9,9)付近内周側に開口に沿って周状に凹設される凹端部(10,10)を有し、前記中央基準部(6)の内周には周状に凹む周凹部(8)が形成され、前記凹端部(10,10)の内周には周方向に間隔をおいて径方向に凹む複数の径凹部(11)が形成されるとともに、前記シャフト部(21)はバルジ加工により前記カム駒(2)の周凹部(8)及び径凹部(11)に拡管変形した膨出部(23,24)を形成することを特徴とするカムシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003341970A JP2005106216A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003341970A JP2005106216A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | カムシャフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005106216A true JP2005106216A (ja) | 2005-04-21 |
Family
ID=34536398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003341970A Pending JP2005106216A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | カムシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005106216A (ja) |
-
2003
- 2003-09-30 JP JP2003341970A patent/JP2005106216A/ja active Pending
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