JP2010071440A - 流体継手用羽根車及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】コアリングを備えない構造であっても安価であり且つ組付け作業性と組付け精度の確保に好適な流体継手用羽根車を提供する。
【解決手段】外周円筒部10に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部11により外殻を構成するシェル2の弧状壁部11の内周側の少なくとも1箇所に、溝底中心から溝入口中心に至る溝中心線が流体継手の回転軸線から離れるよう傾斜させた複数のスロット溝15を円周方向等間隔に形成し、ブレード3の扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面から離間させた状態で溝中心線に沿ってスロット溝15に係合爪22を嵌合させ、係合爪22とスロット溝15との嵌合部を支点として扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面に接触するよう回動させ、シェル2の外周円筒部10の内周面に嵌合されたリング部材4を、ブレード3の外周側端部に係合させてブレード3をシェル2内面に押圧して固定する。
【選択図】図1
【解決手段】外周円筒部10に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部11により外殻を構成するシェル2の弧状壁部11の内周側の少なくとも1箇所に、溝底中心から溝入口中心に至る溝中心線が流体継手の回転軸線から離れるよう傾斜させた複数のスロット溝15を円周方向等間隔に形成し、ブレード3の扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面から離間させた状態で溝中心線に沿ってスロット溝15に係合爪22を嵌合させ、係合爪22とスロット溝15との嵌合部を支点として扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面に接触するよう回動させ、シェル2の外周円筒部10の内周面に嵌合されたリング部材4を、ブレード3の外周側端部に係合させてブレード3をシェル2内面に押圧して固定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、トルクコンバータ等の流体継手用羽根車及びその製造方法に関し、特に、ブレード先端にコアリングを設けない構造に好適な流体継手用羽根車及びその製造方法に関するものである。
従来からブレード先端にコアリングを設けない構造を採用する場合においても、各ブレードの組付け作業性が確保され且つ組付けられた各ブレードの組付け姿勢の精度確保も可能なトルクコンバータの羽根車及びその製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
これは、各ブレードの内外周にフランジ部を形成し、各ブレードの外周側フランジ部をシェルと外周側押え板の切欠部とで構成される空間に嵌合させると共に、各ブレードの内周側フランジ部を覆うように内周側押え板を被せ、シェルと外周側押え板との間,及びシェルと内周側押え板との間を、それぞれスポット溶接等で固定した構造としている。
特開平7−91517号公報
しかしながら、上記従来例では、ブレードの外周側および内周側の両方に押え板を必要とし、これらの押え板はブレードのフランジ部を隙間なく格納するよう高い形状精度を必要とする多段階のプレス工程を必要とし、各ブレードにおいてもその内外周にフランジ部を形成する必要があり、製造コストが高価となる不具合があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ブレード先端にコアリングを設けない構造であっても安価であり且つ組付け作業性と組付け精度の確保に好適な流体継手用羽根車及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、外周円筒部に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部により外殻を構成すると共に、前記弧状壁部の内周側の少なくとも1箇所に、溝底中心から溝入口中心に至る溝中心線が流体継手の回転軸線から離れるよう傾斜させた複数のスロット溝を円周方向等間隔に備えるシェルと、扇状外周辺を備えると共に、扇状外周辺を前記シェルの弧状壁部の内面から離間させた状態で前記溝中心線に沿ってスロット溝に嵌合可能な係合爪を備え、前記係合爪と前記スロット溝との嵌合部を支点として扇状外周辺をシェルの弧状壁部の内面に接触するよう回動させて配置されるブレードと、前記ブレードの外周側端部に係合してブレードをシェルに押圧して固定すると共に、前記シェルの外周円筒部の内周面に嵌合状態で固定されるリング部材と、を備えるようにした。
したがって、本発明では、外周円筒部に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部により外殻を構成するシェルの前記弧状壁部の内周側の少なくとも1箇所に、溝底中心から溝入口中心に至る溝中心線が流体継手の回転軸線から離れるよう傾斜させた複数のスロット溝を円周方向等間隔に形成し、ブレードの扇状外周辺を前記シェルの弧状壁部の内面から離間させた状態で前記溝中心線に沿ってスロット溝に係合爪を嵌合させ、前記係合爪と前記スロット溝との嵌合部を支点として扇状外周辺をシェルの弧状壁部の内面に接触するよう回動させ、前記シェルの外周円筒部の内周面に嵌合されたリング部材の端面を、前記ブレードの外周側端部に係合させてブレードをシェル内面に押圧して固定するため、ブレード先端にコアリングを設けない構造であっても安価で且つ組付け作業性と組付け精度の確保に好適な流体継手用羽根車とすることができる。
以下、本発明の流体継手用羽根車及びその製造方法を各実施形態に基づいて説明する。ところで、一般にトルクコンバータに代表される流体継手は、ポンプインペラとタービンランナとステータとで構成され、エンジンからの動力をポンプインペラに導入して流体流に変換して、図示しない変速機の入力軸に連結されたタービンランナに流入させてタービンランナを当該流体流により回転させ、タービンランナから流出した流体流の方向をステータにより変換してポンプインペラに戻すよう作用する。また、フルードカップリングに代表される流体継手は、ポンプインペラとタービンランナとより構成されている。本発明における流体継手用羽根車は、トルクコンバータおよびフルードカップリングのポンプインペラやタービンランナに適用可能である。以下では、トルクコンバータのポンプインペラに本発明を適用したものについて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6は、本発明を適用した流体継手用羽根車及びその製造方法の第1実施形態を示し、図1は第1実施例の羽根車の断面図、図2は羽根車を構成する部品図、図3および図4はその製造方法を示す説明図、図5は第2実施例の羽根車の断面図、図6はその製造方法を示す説明図である。
図1〜図6は、本発明を適用した流体継手用羽根車及びその製造方法の第1実施形態を示し、図1は第1実施例の羽根車の断面図、図2は羽根車を構成する部品図、図3および図4はその製造方法を示す説明図、図5は第2実施例の羽根車の断面図、図6はその製造方法を示す説明図である。
図1及び図2において、第1実施例の流体継手用羽根車1(以下では、「羽根車」と称する)は、外殻を形成するシェル2と、シェル2の内周面に円周方向等間隔且つ放射状に配置される複数のブレード3と、シェル2の外周側の内周面に固定されることによりブレード3の外周側の端部に係合して、ブレード3をシェル2に固定するリング部材4と、を備える。図中に示すO−O線は、トルクコンバータの回転軸線である。
前記シェル2は、円筒状に形成された外周円筒部10と、外周円筒部10から内周に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部11と、弧状壁部11の内周に平面状に連なってインペラハブ12に連結されるフランジ部13と、を備える。前記外周円筒部10の内周面はトルクコンバータの回転軸線に直交するリング状平面よりなる段差面14を介して弧状壁部11の内面に連なるよう形成されている。
また、シェル2の弧状壁部11の内面の(トルクコンバータの回転軸線に近い)内周側領域には、ブレード3に設けた係合爪22が係合するスロット溝15が円周方向等間隔に形成されている。前記スロット溝15とブレード3の係合爪22とは嵌合部を構成する。前記スロット溝15の形成方向は、図2に示すように、その中心線が溝底から溝入口に至るに連れてトルクコンバータの回転軸線から離れるように、トルクコンバータの回転軸線に対して角度(θ)を持って傾斜させている。
前記ブレード3は、前記シェル2の弧状壁部11の内側の面に放射状に沿う外形を備える扇状の打抜き成型品である。ブレード3の扇状外周辺21の一方の端部には、前記シェル2のスロット溝15に嵌合する係合爪22を突出させて備えると共に、ブレード3の扇状外周辺21の他方の端部には、前記シェル2の段差面14に一方の端部が係合する外周突起23を突出させて備えている。前記係合爪22は、前記シェル2のスロット溝15の中心線に沿って挿入嵌合され、次いで、ブレード3の扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面に沿うようブレード3を回動させた場合に、ブレード3の係合爪22がシェル2のスロット溝15内に入り込み、スロット溝15の作動室側の壁面に強く当たり、両者の係合がトルクコンバータの回転軸線の方向においてタイトとなるよう係合する。そして、前記外周突起23の一方の端部がシェル2の段差面14に接触してブレード3の回動が停止されることで、ブレード3のシェル2に対する姿勢を決定するよう機能する。
なお、ブレード3の扇状内周辺24には、コアリングを固定しないことを前提としているが、コアリングが固定されるものであってもよい。また、コアリングが固定される場合においては、図示しないが、コアリングを固定するための折曲げ辺を内形辺24から突出させる形状となる。
前記リング部材4は、前記シェル2の外周円筒部10の内周面に(止り嵌め若しくは軽圧入嵌め)嵌合する外周面を備えるリング状に形成されている。そして、シェル2の外周円筒部10の内周面に嵌合して、後述するように、シェル2の弧状壁部11に位置決めされたブレード3の外周突起23の他方の端部に接触して、外周突起23を段差面14へ軸方向から押付けて、ブレード3の位置や姿勢を一定の範囲に規制する。前記リング部材4は、シェル2の外周円筒部10に複数箇所の抵抗溶接等の固定手段により固定される。なお、リング部材4によるブレード3の外周突起23への接触は、ブレード3が段差面14に対して直立している場合には、外周突起23の他方の端面に接触することとなり、ブレード3が段差面14に対して傾いている場合には、外周突起23の他方の端面と側面との間の縁(稜線)に対して接触することとなる。
以上の構成の流体継手用羽根車1の製作にあたっては、先ず、図3に示すように、ブレード3をシェル2の弧状壁部11の各スロット溝15に係合爪22を差込む。そして、ブレード3の扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面に沿うようブレード3を回動させて、ブレード3の係合爪22がシェル2のスロット溝15内に入り込み、スロット溝15の作動室側の壁面に強く当たり、両者の係合がトルクコンバータの回転軸線の方向においてタイトとなるよう係合させる。そして、図4に示すように、ブレード3の外周突起23の一方の端面をシェル2の段差面14に当接させて位置決めする。この状態において、ブレード3はシェル2に対して位置決めされて、その姿勢が決定される。
全てのブレード3の位置決めを完了した段階において、リング部材4をシェル2の外周円筒部10の内周面に嵌合して、シェル2の弧状壁部11に位置決めされた各ブレード3の外周突起23の他方の端面に接触させ、当該外周突起23を軸方向に押圧して段差面14に外周突起23を押付け、ブレード3の位置や姿勢を一定の範囲に規制する。そして、シェル2の外周円筒部10に固定手段、例えば複数箇所での抵抗溶接等により固定することで、流体継手用羽根車1を製作することができる。
前記各ブレード3は、内周側においては、その中心線が溝底から溝入口に至るに連れてトルクコンバータの回転軸線から離れるように、トルクコンバータの回転軸線に対して角度(θ)を持って傾斜させているスロット溝15に対して、係合爪22を嵌合させ、次いで、ブレード3の扇状外周辺21をシェル2側弧状壁部11に沿うよう回動させて固定しているため、内周側の押え板部品が無くても、組み付け後にブレード3が軸方向に外れることを防止できる。このため、ブレード3の内周側の押え板部品を必要とせず、その製造コストを低減することができる。
また、ブレード3の外周側においては、別体のリング部材4でブレード3の外周突起23をシェル2の段差面14に押し付け固定する構造としているため、組み付け後にブレード3が軸方向に外れることを防止できる。しかも、別体のリング部材4は単純なリング形状であるため、その製造コストを低減することができる。
しかも、ブレード3の係合爪22をシェル2のスロット溝15に差込み、次いで回動させて、外周側の外周突起23をシェル2の段差面14に当接させることで、ブレード3の位置や姿勢を一定の範囲に規制して高い位置精度を確保して状態とすることができ、この状態でリング部材4をシェル2の外周円筒部10に嵌合させることにより、ブレード3のシェル2へ取付けることができ、その組付け作業性を高いものとすることができる。
図5に示す第2実施例の羽根車1は、シェル2の弧状壁部11とブレード3とを係合させる、第2の係合爪25と第2のスロット溝16とで形成する第2の嵌合部を、第1の嵌合部(第1実施例の嵌合部)と外周突起23(段差面14)との間に備える構成としている。第2の嵌合部を構成する係合爪25とスロット溝16との嵌合方向(スロット溝16の溝底から溝入口に至る中心線)は、図6に示すように、前記第1の嵌合部を中心としてブレード3を回動させることで第2の嵌合部を構成する第2の係合爪25が第2のスロット溝16に入り込むよう嵌合させる構成としている。なお、上記した実施例では、第2の嵌合部として、1個のスロット溝16と係合爪25とで形成されたものについて説明しているが、2個以上のスロット溝と係合爪とで形成するものであってもよい。
従って、本実施例においては、各ブレード3の姿勢、特に円周方向のブレード3の位置決めが2箇所以上でなされるため、複数ブレード3の円周方向のピッチ精度を向上できるとともに、各ブレード3の姿勢精度を向上できる。このため、各ブレード3の姿勢をより高精度に位置決めできる。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)外周円筒部10に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部11により外殻を構成すると共に、前記弧状壁部11の内周側の少なくとも1箇所に、溝底中心から溝入口中心に至る溝中心線が流体継手の回転軸線から離れるよう傾斜させた複数のスロット溝15を円周方向等間隔に備えるシェル2と、扇状外周辺21を備えると共に、扇状外周辺21を前記シェル2の弧状壁部11の内面から離間させた状態で前記溝中心線に沿ってスロット溝15に嵌合可能な係合爪22を備え、前記係合爪22と前記スロット溝15との嵌合部を支点として扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面に接触するよう回動させて配置されるブレード3と、前記ブレード3の外周側端部に係合してブレード3をシェル2に押圧して固定すると共に、前記シェル2の外周円筒部10の内周面に嵌合状態で固定されるリング部材4と、を備えるようにした。このため、ブレード3の扇状外周辺21を前記シェル2の弧状壁部11の内面から離間させた状態で前記溝中心線に沿ってスロット溝15に係合爪22を嵌合させ、前記係合爪22と前記スロット溝15との嵌合部を支点として扇状外周辺21をシェル2の弧状壁部11の内面に接触するよう回動させ、前記シェル2の外周円筒部10の内周面に嵌合されたリング部材4の端面を、前記ブレード3の外周側端部に係合させてブレード3をシェル2内面に押圧して固定することにより、ブレード3先端にコアリングを設けない構造であっても安価で且つ組付け作業性と組付け精度の確保に好適な流体継手用羽根車1とすることができる。また、ブレード3の内周側に押え板部品が無くても、組付け後にブレード3が軸方向に外れることを防止することができ、内周側の押え板部品を廃止することができる。
(イ)シェル2の外周円筒部10の内面と孤城壁部の内面との間には流体継手の回転軸線と直交する平面からなる段差面14を備え、前記シェル2の外周円筒部10に臨む部位における、前記ブレード3の扇状外周辺21には前記外周円筒部10の内周面に向かって延びる外周突起23を備え、前記シェル2の段差面14と前記リング部材4の端面とで前記外周突起23が挟圧されることにより、前記ブレード3が軸方向に位置決めされているため、外周突起23と係合爪22とでブレード3の内外周部を確実の保持することができる。
(ウ)第2実施例では、ブレード3と前記シェル2の弧状壁部11とは、内周側の嵌合部と外周側の外周突起23との間に、第2の係合爪25と第2のスロット溝16とで形成される第2の嵌合部により連結されているため、複数ブレード3の円周方向のピッチ精度を向上できるとともに、各ブレード3の姿勢精度を向上できる。このため、各ブレード3の姿勢をより高精度に位置決めできる。
(第2実施形態)
図7〜図9は、本発明を適用した流体継手用羽根車及びその製造方法の第2実施形態を示し、図7は第1実施例の羽根車の断面図、図8は製造過程を示す説明図、図9は第2実施例の羽根車の断面図である。本実施形態においては、ブレードの外周突起とシェルの段差面との係合によりブレードの姿勢を設定する構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図7〜図9は、本発明を適用した流体継手用羽根車及びその製造方法の第2実施形態を示し、図7は第1実施例の羽根車の断面図、図8は製造過程を示す説明図、図9は第2実施例の羽根車の断面図である。本実施形態においては、ブレードの外周突起とシェルの段差面との係合によりブレードの姿勢を設定する構成を第1実施形態に追加したものである。なお、第1実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図7及び図8に示す第1実施例の羽根車1は、シェル2の段差面14に各ブレード3の外周突起23の端面及び側面に係合するV字状溝17を形成し、各V字状溝17の各壁面にブレード3の外周突起23の一方の端面及び一方の側面を係合させた状態で、リング部材4によりブレード3の外周突起23を段差面14に押付けて固定するよう構成している。
各ブレード3の外周側は、外周突起23を段差面14のV字状溝17に係合させることにより、円周方向(ピッチ方向)に位置決めされると共に、段差面14に対する傾斜方向の姿勢も規制される。このため、各ブレード3は、内周側の係合爪22とスロット溝15との係合による嵌合部による円周方向(ピッチ方向)及び傾斜方向の位置決めと、外周側における前記段差面14の各V字状溝17と外周突起23との係合による円周方向(ピッチ方向)及び傾斜方向の位置決めと、により、複数ブレード3のピッチ位置精度が向上されると共に、各ブレード3姿勢を一定範囲に収めて、その精度をより高めることができる。
図9に示す第2実施例の羽根車1は、第1実施例の羽根車1の構成に加えて、リング部材4のブレード3の外周突起23と係合する端部に、各ブレード3の外周突起23の他方の端面及び他方の側面に係合する溝、例えば、V字状溝31を設ける構成としている。従って、シェル2段差面14のV字状溝17により外周突起23の一方の端面及び一方の側面が位置決めされたブレード3に対して、リング部材4のV字状溝31により当該外周突起23の他方の端面及び他方の側面を位置決めするため、各ブレード3姿勢を一定範囲に収めて、その精度を飛躍的に高めることができる。
なお、上記実施形態において、各ブレード3の外周突起23に係合する(V字状)溝として、先ずシェル2側段差面14にV字状溝17形成し、次いで、リング部材4の一方の端部にもV字状溝31を追加して形成するものについて説明したが、リング部材4の一方の端部にのみにV字状溝31を形成するものであってもよい。
また、上記実施形態において、各ブレード3をシェル2の弧状壁部11に係合させる係合爪22とスロット溝15からなる嵌合部として、内周側の(第1の)嵌合部のみを備えるものについて説明したが、図示しないが、第1実施形態における第2の嵌合部を備えるものであってもよい。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(ウ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(エ)第1実施例では、段差面14には、前記ブレード3の外周突起23の一方の軸方向端面及び一方の側面に係合する溝17が形成されているため、各ブレード3は、内周側の係合爪22とスロット溝15との係合による嵌合部による円周方向(ピッチ方向)及び傾斜方向の位置決めと、外周側における前記段差面14の各V字状溝17と外周突起23との係合による円周方向(ピッチ方向)及び傾斜方向の位置決めと、により、複数ブレード3のピッチ位置精度が向上されると共に、各ブレード3姿勢を一定範囲に収めて、その精度をより高めることができる。
(オ)リング部材4は、前記ブレード3の外周突起23の他方の軸方向端面及び他方の側面に係合する溝31が形成されているため、各ブレード3は、内周側の係合爪22とスロット溝15との係合による嵌合部による円周方向(ピッチ方向)及び傾斜方向の位置決めと、外周側における前記リング部材4の各V字状溝31と外周突起23との係合による円周方向(ピッチ方向)及び傾斜方向の位置決めと、により、複数ブレード3のピッチ位置精度が向上されると共に、各ブレード3姿勢を一定範囲に収めて、その精度をより高めることができる。特に、第2実施例に示すように、シェル2段差面14のV字状溝17により外周突起23の一方の端面及び一方の側面が位置決めされたブレード3に対して、リング部材4のV字状溝31により当該外周突起23の他方の端面及び他方の側面を位置決めするため、各ブレード3姿勢を一定範囲に収めて、その精度を飛躍的に高めることができる。
(第3実施形態)
図10〜図17は、本発明を適用した流体継手用羽根車及びその製造方法の第3実施形態を示し、図10〜図12は第1実施例の羽根車、図13は第2実施例の羽根車、図14〜図17は第3実施例の羽根車、を夫々示す図である。本実施形態においては、ブレードの他方の端部に係合するリング部材4を改良した構成を第1、2実施形態に追加したものである。なお、第1,2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図10〜図17は、本発明を適用した流体継手用羽根車及びその製造方法の第3実施形態を示し、図10〜図12は第1実施例の羽根車、図13は第2実施例の羽根車、図14〜図17は第3実施例の羽根車、を夫々示す図である。本実施形態においては、ブレードの他方の端部に係合するリング部材4を改良した構成を第1、2実施形態に追加したものである。なお、第1,2実施形態と同一装置には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図10〜図12に示す第1実施例の羽根車1は、リング部材4の外径をブレード3の外周突起23に接触する一方の端部側においてシェル2の外周円筒部10の内径より小さく(止り嵌め若しくは隙間嵌め程度)形成すると共に、ブレード3の外周突起23と接触しない他方の端部側においてシェル2の外周円筒部10の内径より大きく(軽圧入嵌め)形成する、テーパ状に構成としている。
リング部材4における一方の端面の形状は、第1実施形態におけるように平面状であっても、第2実施形態の第2実施例のようにブレード3側外周突起23の他方の端部及び側面に接触する(V字状)溝31が形成されたものであってもよい。
前記リング部材4は、そして、ブレード3が第1、第2実施形態の要領で組付けられたシェル2に対して、小径となった一方の端部をシェル2の外周円筒部10の内面に挿入した後、トルクコンバータ軸線方向に押込むことで、大径となった他方側が外周円筒部10の内面に締め代をもって軽圧入される。そして、リング部材4の一方の端面がブレード3の外周突起23の端部に押当てるまで圧入した状態で、その位置で保持され、リング部材4の抜け出しが阻止される。このため、後工程であるリング部材4とシェル2の外周円筒部10との抵抗溶接等の接合作業性を向上させることができる。
なお、シェル2側外周円筒部10の内面を、図11及び図12に示すように、開口側に向かって段差を持って拡径する拡径部18を備える形状とすることにより、拡径部18への挿入が容易とできると共に挿入されたリング部材4を拡径部18で仮保持させることができる。従って、引き続く圧入作業が容易となる。
図13に示す第2実施例の羽根車1は、第1実施例の羽根車1の構成に加えて、シェル2の外周円筒部10の内周面に、段差面14側で外周円筒部10の内径を備え且つ当該部位から段差面14側と反対側に離れるに連れて大径となり、リング部材4の幅だけ離れた部位において外周円筒部10の内径に戻る、断面テーパ状の段差溝19を備える構成としている。
従って、リング部材4は、そして、ブレード3が第1、第2実施形態の要領で組付けられたシェル2に対して、小径となった一方の端部をシェル2の外周円筒部10の内面に挿入した後、トルクコンバータ軸線方向に押込むことで、大径となった他方側が外周円筒部10の内面に締め代をもって軽圧入される。そして、リング部材4の一方の端面がブレード3の外周突起23の端部に押当てるまで圧入した状態で、外周円筒部10の内周面に設けた段差溝19に嵌り込み、軸方向に抜けること無く固定される。このため、後工程で必要としていたリング部材4とシェル2の外周円筒部10との抵抗溶接等の接合作業を省略することができる。
図14〜図17に示す第3実施例の羽根車1は、リング部材4として、全周で繋がった部材に代えて、鋼帯から切り出された細長い帯状鋼鈑をロール成形により円形に丸めたC字状部材4Aを用いたものである。前記リング部材4は、円形に丸めたC字状態の外径は、前記シェル2の外周円筒部10の内径よりも大きく形成しており、また、C字状態の両端4Bを互いに接触させて縮径させた場合には、前記シェル2の外周円筒部10の内径よりも小さくなるよう、その周長が設定されている。また、前記リング部材4の向い合う両端部4Bには、夫々工具を係合させるための係合穴4Cを備えている。
前記リング部材4における一方の端面の形状は、第1実施形態におけるように平面状であっても、図15に示すように、第2実施形態の第2実施例で記載したブレード3側外周突起23の他方の端部及び側面に接触する(V字状)溝31が形成されたものであってもよい。
本実施例の羽根車1においては、ブレード3が第1、第2実施形態の要領で組付けられたシェル2に対して、C字状態のリング部材4を両端部4Bが互いに接触するまで縮径させて外周円筒部10に挿入し、ブレード3の外周突起23に一方の端部を接触させた状態で、両端部4Bが一定の間隔を有するようリング部材4自体の弾性により拡径させて、外周円筒部10の内周面に密着させることで組付けることができる。
本実施例においては、リング部材4は鋼帯から切出された細長い帯状鋼鈑の一方の端部にブレード3の外周突起23に係合するV字状溝31を形成し、ロール成型により円形に丸めてC字状部材4Aとすることで、丸板を打抜き・リング状に成形した一周の繋がったリング部材4に比べて、大幅な歩留まり向上を実現することができ、金型投資等の大幅な削減が可能となり、材料費・加工費を大幅に抑えることができる。
また、帯状鋼鈑を円形に丸めた状態のC字状部材4Aを用いることから、シェル2の外周円筒部10への組付け後に自己の弾性によってシェル2内周部に密着し、シェル2とリングとの隙間を事実上ゼロにすることが可能となる。これにより、通常の嵌合部品間では避けられない嵌合隙間に起因する接合を必要とすることや位置決め精度を高くする必要がある等の問題点を回避できる。即ち、通常の嵌合部品で嵌合隙間が問題とならないような高精度を得ようとすると加工コストが増大するのに対して、本実施例のC字状部材4Aを用いることで、嵌め合い精度という考え方自体を考慮する必要がなくなり、この面でも加工費を抑えることができる。
しかも、前記リング部材4は、前記係合穴4Cに工具の先端を係合させて係合穴4C同士を互いに接近させることにより、両端部4Bを接触させることで縮径させることができ、また工具での縮径操作を解除させることによりリング部材4が備える弾性により係合穴4C同士は互いに離反して拡径させることができ、リング部材4の組付け時に治具を用いた作業性を確保することができる。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(ウ)および第2実施形態における効果(エ)、(オ)に加えて、以下に記載する効果を奏することができる。
(カ)第1実施例では、リング部材4は、前記ブレード3の外周突起23に接する一方の端部において前記シェル2の外周円筒部10の内径より小さく、他方の端部において前記シェル2の外周円筒部10の内径より大きくなるテーパ状に形成され、前記シェル2の外周円筒部10の内周面に他方の端部が圧入されるため、小径となった一方の端部をシェル2の外周円筒部10の内面に挿入した後、トルクコンバータ軸線方向に押込むことで、大径となった他方側が外周円筒部10の内面に締め代をもって軽圧入される。そして、リング部材4の一方の端面がブレード3の外周突起23の端部に押当てるまで圧入した状態で、その位置で保持され、リング部材4の抜け出しが阻止される。このため、後工程であるリング部材4とシェル2の外周円筒部10との抵抗溶接等の接合作業性を向上させることができる。
(キ)第2実施例では、シェル2の外周円筒部10の内周面には、段差面14側で外周円筒部10の内径を備え且つ当該部位から段差面14側と反対側に離れるに連れて大径となり、リング部材4の幅だけ離れた部位において外周円筒部10の内径に戻る、断面テーパ状の段差溝を備え、前記リング部材4はその外周が前記段差溝19に係合して抜け止めされるため、リング部材4の一方の端面がブレード3の外周突起23の端部に押当てるまで圧入した状態で、外周円筒部10の内周面に設けた段差溝19に嵌り込み、軸方向に抜けること無く固定される。このため、後工程で必要としていたリング部材4とシェル2の外周円筒部10との抵抗溶接等の接合作業を省略することができる。
(ク)第3実施例では、リング部材4は、帯状鋼板を前記シェル2の外周円筒部10の内径より大きい外径を備えるよう円形に丸めたC字状部材4Aにより形成され、C字状部材4Aの両端を接触するまで縮径させた場合に前記シェル2の外周円筒部10の内径より小さな外径となるため、C字状態のリング部材4を両端部4Bが互いに接触するまで縮径させて外周円筒部10に挿入し、ブレード3の外周突起23に一方の端部を接触させた状態で、両端部4Bが一定の間隔を有するようリング部材4自体の弾性により拡径させて、外周円筒部10の内周面に密着させることで組付けることができる。また、丸板を打抜き・リング状に成形した一周の繋がったリング部材4に比べて、大幅な歩留まり向上を実現することができ、金型投資等の大幅な削減が可能となり、材料費・加工費を大幅に抑えることができる。シェル2の外周円筒部10への組付け後に自己の弾性によってシェル2内周部に密着し、シェル2とリング部材4との隙間を事実上ゼロにすることが可能となる。これにより、通常の嵌合部品間では避けられない嵌合隙間に起因する接合を必要とすることや位置決め精度を高くする必要がある等の問題点を回避できる。即ち、通常の嵌合部品で嵌合隙間が問題とならないような高精度を得ようとすると加工コストが増大するのに対して、本実施例のC字状部材4Aを用いることで、嵌め合い精度という考え方自体を考慮する必要がなくなり、この面でも加工費を抑えることができる。
(ケ)また、第3実施例では、リング部材4は、前記両端部4Bに縮径のための工具用係合穴4Cを備えるため、係合穴4Cに工具の先端を係合させて係合穴4C同士を互いに接近させることにより、両端部4Bを接触させることで縮径させることができ、また工具での縮径操作を解除させることによりリング部材4が備える弾性により係合穴同士は互いに離反して拡径させることができ、リング部材4の組付け時に治具を用いた作業性を確保することができる。
1 羽根車
2 シェル
3 ブレード
4 リング部材
4A C字状部材
10 外周円筒部
11 弧状壁部
14 段差面
15、16 スロット溝
17、31 溝
19 段差溝
21 扇状外周辺
22,25 係合爪
23 外周突起
2 シェル
3 ブレード
4 リング部材
4A C字状部材
10 外周円筒部
11 弧状壁部
14 段差面
15、16 スロット溝
17、31 溝
19 段差溝
21 扇状外周辺
22,25 係合爪
23 外周突起
Claims (16)
- 外周円筒部に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部により外殻を構成すると共に、前記弧状壁部の内周側の少なくとも1箇所に、溝底中心から溝入口中心に至る溝中心線が流体継手の回転軸線から離れるよう傾斜させた複数のスロット溝を円周方向等間隔に備えるシェルと、
扇状外周辺を備えると共に、扇状外周辺を前記シェルの弧状壁部の内面から離間させた状態で前記溝中心線に沿ってスロット溝に嵌合可能な係合爪を備え、前記係合爪と前記スロット溝との嵌合部を支点として扇状外周辺をシェルの弧状壁部の内面に接触するよう回動させて配置されるブレードと、
前記ブレードの外周側端部に係合してブレードをシェルに押圧して固定すると共に、前記シェルの外周円筒部の内周面に嵌合状態で固定されるリング部材と、を備えることを特徴とする流体継手用羽根車。 - 前記シェルの外周円筒部の内面と孤城壁部の内面との間には流体継手の回転軸線と直交する平面からなる段差面を備え、
前記シェルの外周円筒部に臨む部位における、前記ブレードの扇状外周辺には前記外周円筒部の内周面に向かって延びる外周突起を備え、前記シェルの段差面と前記リング部材の端面とで前記外周突起が挟圧されることにより、前記ブレードが軸方向に位置決めされていることを特徴とする請求項1に記載の流体継手用羽根車。 - 前記段差面には、前記ブレードの外周突起の一方の軸方向端面及び一方の側面に係合する溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の流体継手用羽根車。
- 前記リング部材は、前記ブレードの外周突起の他方の軸方向端面及び他方の側面に係合する溝が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の流体継手用羽根車。
- 前記リング部材は、前記ブレードの外周突起に接する一方の端部において前記シェルの外周円筒部の内径より小さく、他方の端部において前記シェルの外周円筒部の内径より大きくなるテーパ状に形成され、前記シェルの外周円筒部の内周面に他方の端部が圧入されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の流体継手用羽根車。
- 前記シェルの外周円筒部の内周面には、段差面側で外周円筒部の内径を備え且つ当該部位から段差面側と反対側に離れるに連れて大径となり、リング部材の幅だけ離れた部位において外周円筒部の内径に戻る、断面テーパ状の段差溝を備え、前記リング部材はその外周が前記段差溝に係合して抜け止めされることを特徴とする請求項5に記載の流体継手用羽根車。
- 前記リング部材は、帯状鋼板を前記シェルの外周円筒部の内径より大きい外径を備えるよう円形に丸めたC字状部材により形成され、C字状部材の両端を接触するまで縮径させた場合に前記シェルの外周円筒部の内径より小さな外径となることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の流体継手用羽根車。
- 前記リング部材は、前記両端部に縮径のための工具用係合穴を備えることを特徴とする請求項7に記載の流体継手用羽根車。
- 前記ブレードと前記シェルの弧状壁部とは、内周側の嵌合部と外周側の外周突起との間に、第2の爪と第2のスロット溝とで形成される第2の嵌合部により連結されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の流体継手用羽根車。
- 外周円筒部に連ねて弧状断面を環状に備えて流体作動室を形成する弧状壁部により外殻を構成するシェルの前記弧状壁部の内周側の少なくとも1箇所に、溝底中心から溝入口中心に至る溝中心線が流体継手の回転軸線から離れるよう傾斜させた複数のスロット溝を円周方向等間隔に形成し、
ブレードの扇状外周辺を前記シェルの弧状壁部の内面から離間させた状態で前記溝中心線に沿ってスロット溝に係合爪を嵌合させ、
前記係合爪と前記スロット溝との嵌合部を支点として扇状外周辺をシェルの弧状壁部の内面に接触するよう回動させ、
前記シェルの外周円筒部の内周面に嵌合されたリング部材の端面を、前記ブレードの外周側端部に係合させてブレードをシェル内面に押圧して固定することを特徴とする流体継手用羽根車の製造方法。 - 前記シェルの外周円筒部の内面と孤城壁部の内面との間には流体継手の回転軸線と直交する平面からなる段差面を備え、
前記シェルの外周円筒部に臨む部位における、前記ブレードの扇状外周辺には前記外周円筒部の内周面に向かって延びる外周突起を備え、
前記シェルの段差面と前記リング部材の端面とで前記外周突起が挟圧することにより、前記ブレードが軸方向に位置決めすることを特徴とする請求項10に記載の流体継手用羽根車の製造方法。 - 前記段差面に前記ブレードの外周突起の一方の軸方向端面及び一方の側面に係合する溝を備え、
前記ブレードは外周突起を前記段差面の溝に係合させることにより、その姿勢が保持されることを特徴とする請求項11に記載の流体継手用羽根車の製造方法。 - 前記リング部材は、前記ブレードの外周突起の他方の軸方向端面及び他方の側面に係合する溝を備え、
前記ブレードは外周突起を前記リング部材の溝に係合させることにより、その姿勢が保持されることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の流体継手用羽根車の製造方法。 - 前記リング部材は、前記ブレードの外周突起に接する一方の端部において前記シェルの外周円筒部の内径より小さく、他方の端部において前記シェルの外周円筒部の内径より大きくなるテーパ状に形成され、
前記リング部材はシェルの外周円筒部の内周面に他方の端部を圧入により嵌合させることを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか一つに記載の流体継手用羽根車の製造方法。 - 前記シェルの外周円筒部の内周面には、段差面側で外周円筒部の内径を備え且つ当該部位から段差面側と反対側に離れるに連れて大径となり、リング部材の幅だけ離れた部位において外周円筒部の内径に戻る、断面テーパ状の段差溝を備え、
前記リング部材はその外周が前記段差溝に係合して抜け止めされることを特徴とする請求項14に記載の流体継手用羽根車の製造方法。 - 前記リング部材は、帯状鋼板を前記シェルの外周円筒部の内径より大きい外径を備えるよう円形に丸めたC字状部材により形成され、
前記C字状部材の両端を接触するまで縮径させて前記シェルの外周円筒部の内径より小さな外径として前記シェルの外周円筒部の内周面に挿入することを特徴とする請求項10から請求項13のいずれか一つに記載の流体継手用羽根車の製造方法。
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JP2008242303A JP2010071440A (ja) | 2008-09-22 | 2008-09-22 | 流体継手用羽根車及びその製造方法 |
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CN115384765A (zh) * | 2022-10-31 | 2022-11-25 | 四川蓉远地测科技有限公司 | 旋翼无人机驱动装置及其装配方法 |
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2008
- 2008-09-22 JP JP2008242303A patent/JP2010071440A/ja active Pending
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CN115384765B (zh) * | 2022-10-31 | 2023-03-24 | 四川蓉远地测科技有限公司 | 旋翼无人机驱动装置及其装配方法 |
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