JP2005106176A - 自動変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動変速機の油圧制御に用いるソレノイドの配設位置の自由度を向上しつつ、ソレノイドの性能確保と長寿命化とを図ること。
【解決手段】 ソレノイド203及び204を収容するバルブボディ収容室16をハウジングに設け、変速機140の収容空間とバルブボディ収容室16内の空間とを仕切る仕切り壁1401に変速機140から飛散するオイルがバルブボディ収容室16内に侵入するようにオイル流通穴1401を設ける。そして、バルブボディ収容室16内にオイルが貯留されるようにして、ソレノイド200及び204がオイルに浸漬されるようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は車両の自動変速機に関するものである。
車両の自動変速機には、変速機を油圧制御するためにバルブボディが設けられる。このバルブボディには、通常、変速段の切り換えを行うための油路を切り換えるバルブのスプールを移動させるON−OFFソレノイドや、オイルの油圧を制御するデューティーソレノイド(高速ON−OFF電磁弁)といったソレノイドが用いられる。このようなソレノイドを用いた場合、ソレノイドの性能確保と長寿命化等のために過熱の抑制や油路に対する空気の侵入防止を図ることが望ましく、また、騒音の低減等を図ることが望ましい。このようなことから、ソレノイドに関するいくつかの提案がなされているが(例えば、特許文献1及び2)、自動変速機に用いる場合には、通常、バルブボディをオイルパン内に収容することでソレノイドがオイルに浸漬されるようにし、オイルによるソレノイドの冷却や、空気の侵入の防止、或いは、オイルパンで囲包することによる騒音の低減を図っているのが実情である。
特開平5−240367号 特開平5−263961号
しかし、オイルパンの内部空間にも制約があるため、常にバルブボディをオイルパン内に収容するレイアウトを採用できるとは限らない。例えば、自動変速機を主変速機と副変速機とにより構成した場合、各変速機を油圧制御するためのバルブボディがそれぞれ必要となるが、主変速機用のバルブボディをオイルパン内に収容すると副変速機用のバルブボディをオイルパン内に収容することはスペースの都合上困難である。また、バルブボディと変速機との間の連絡油路は、油圧応答性の観点からなるべく短くなるように構成されることが望ましい。従って、自動変速機のレイアウトによっては、オイルパン内にバルブボディを収容するスペースがある場合であっても、その他の部位にバルブボディを配設したい場合もある。
従って、本発明の目的は、ソレノイドの配設位置の自由度を向上しつつ、ソレノイドの性能確保と長寿命化とを図り得る自動変速機を提供することにある。
本発明によれば、回転軸に設けられた変速機と、前記変速機を収容するハウジングと、前記変速機を潤滑するオイルを貯留するオイルパンと、前記変速機の油圧制御用のソレノイドと、を備えた自動変速機において、前記ハウジングに設けられ、前記ソレノイドを収容する収容室と、前記変速機の収容空間と前記収容室内の空間とを仕切る仕切り壁と、前記仕切り壁に設けられ、前記変速機から飛散する前記オイルが前記収容室内に侵入するように前記仕切り壁に設けられたオイル流通穴と、を備え、前記収容室が、前記オイル流通穴から侵入するオイルを貯留する貯留部を有すると共に、前記ソレノイドが前記貯留部に配設されたことを特徴とする自動変速機が提供される。
本発明の自動変速機では、前記変速機を潤滑するオイルが前記変速機の歯車等の回転により、遠心力等で飛散すると、これが前記オイル流通穴を介して前記収容室で捕捉され、前記貯留部において貯留される。このため、前記貯留部に配設された前記ソレノイドがオイルに浸漬されることになる。この結果、当該オイルにより前記ソレノイドを冷却すると共に前記ソレノイドを介して油路に空気が混入することが抑制される。また、このような構成により前記オイルパン内に前記ソレノイドを収容しなくても当該ソレノイドを前記オイルに浸漬することができる。従って、本発明の自動変速機は、ソレノイドの配設位置の自由度を向上しつつ、ソレノイドの性能確保と長寿命化とを図ることができる。
本発明においては、前記オイルパンが、前記ハウジングの底部に配設され、前記収容室が、前記オイルパンよりも車高方向に上方であって、前記変速機の側方に配設されてもよい。
また、本発明においては、前記回転軸には、前記変速機へ前記オイルを供給するための油路と、該油路を流れる前記オイルを半径方向に排出する排出口と、を有し、前記オイル流通穴が、前記排出口に対応する位置に設けられたことが望ましい。この構成により、前記変速機から飛散する前記オイルを、効率よく前記収容室で捕捉でき、前記貯留部における前記オイルの貯留が促進される。
また、本発明においては、前記収容室が、前記仕切り壁と一体に設けられた周壁部と、前記周壁部の開口端を閉鎖する蓋部と、から構成されていることが望ましい。この構成により、前記収容室内が外部から遮断されるので、前記ソレノイドから生じる騒音の遮音を図ることができる。
また、本発明においては、前記仕切り壁が、前記ハウジングのうち、前記変速機の周壁部分であることが望ましい。前記仕切り壁として前記ハウジングの一部を用いることで、構造の簡略化を図ることができると共に前記収容室が前記変速機に近接して配置されるため、連絡油路の短縮化を図ることができる。
この場合、前記周壁部の輪郭が、車高方向上部側から下部側に向かって略逆三角形状であり、前記貯留部が前記下部側に形成されることが望ましい。この構成によれば、前記収容室内に侵入する前記オイルが前記周壁部の輪郭に沿って前記貯留部に集中され易くなり、前記貯留部における前記オイルの貯留を効率よく行うことができる。
また、本発明においては、前記収容室には、前記変速機の油圧制御を行うバルブボディが収容され、前記ソレノイドが前記バルブボディの構成部品であることが望ましい。この構成により、前記バルブボディが前記変速機に近接して設けることができるので連絡油路の短縮化を図ることができる。
この場合、前記自動変速機が主変速機と副変速機とを備え、前記バルブボディが前記副変速機用のバルブボディであってもよい。この構成により、例えば、前記主変速機用のバルブボディを前記オイルパン内に収容し、副変速機用のバルブボディを収容するスペースが前記オイルパン内にない場合に対応することができる。
以上述べた通り、本発明の自動変速機によれば、ソレノイドの配設位置の自由度を向上しつつ、ソレノイドの性能確保と長寿命化とを図ることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る自動変速機Aの外観斜視図、図2(a)は自動変速機Aを車両前方側を正面とした場合の右側面図、図2(b)は背面図である。自動変速機Aは、車幅方向に型割され、ハウジング部材11a及び11bを図示の合わせ面にて組合わせて構成されるハウジング10を備える。このハウジング10は、大別すると、トルクコンバータ収容部12と主変速機収容部13と副変速機収容部14と差動装置収容部15とを備える。差動装置収容部15には、左前輪用のドライブ軸の取付口15a及び右前輪用のドライブ軸の取付口15bがそれぞれ形成されている。ハウジング10の底部にはオイルパン17が取り付けられており、ここには自動変速機A内の各機構を潤滑し、また、油圧系の作動油となるオイルが蓄積される。ここで、図5を参照して自動変速機Aの内部機構の例について簡単に説明する。図5は自動変速機Aの内部機構のスケルトン図である。
自動変速機Aは、トルクコンバータ収容部12に収容されたトルクコンバータ120と、主変速機収容部13に収容された主変速機130と、副変速機収容部14に収容された副変速機140と、差動装置収容部15に収容された差動装置150と、を備える。トルクコンバータ120はエンジン100の出力軸から出力される回転力を入力軸131に伝達する。オイルポンプ121はトルクコンバータ120を介してエンジン100の出力が伝達されて駆動し、前記オイルパン17に貯留されているオイルを自動変速機Aの各部に圧送する。オイルポンプ121からのオイル一部は、入力軸131及びカウンタ軸141の軸線に沿ってそれらの内部に設けられた油路から、当該入力軸131及びカウンタ軸141の
周面に開口する排出口を通って径方向に排出され、主変速機130及び副変速機140の各機構を潤滑する。
主変速機130は入力軸131上に設けられており、2つの遊星歯車機構132及び133の組合せでなり、入力軸131と遊星歯車機構132のサンギヤとの間にフォワードクラッチ134aが、入力軸131と遊星歯車機構133のサンギヤとの間にリバースクラッチ134bが、入力軸131と遊星歯車機構133のピニオンキャリヤとの間に3−4クラッチ136がそれぞれ備えられている。2−4ブレーキ137は遊星歯車機構133のサンギヤを固定する。遊星歯車機構132のリングギヤと遊星歯車機構133のピニオンキャリヤとが連結され、これらとハウジング10との間にローリバースブレーキ138及びワンウェイクラッチ139が配置されている。遊星歯車機構132のピニオンキャリヤと遊星歯車機構133のリングギヤとが連結され、これらに出力ギヤ135が接続されている。
副変速機140は、カウンタ軸141上に設けられており、単一の遊星歯車機構142でなり、出力ギヤ135と噛み合う入力ギヤ143がそのリングギヤに連結され、主変速機130からの回転駆動力が伝達されるように構成されている。遊星歯車機構142のサンギヤとピニオンキャリアの間には直結クラッチ144が備えられ、サンギヤとハウジング10との間に減速ブレーキ145及びワンウェイクラッチ146が配置されている。そして、遊星歯車機構142のピニオンキャリアがカウンタ軸141に連結されており、副変速機140の出力が出力ギヤ147から差動装置150の入力ギヤ152を介して差動装置150に入力され、左右のドライブ軸151にそれぞれ駆動力が伝達され、差動装置150はドライブ軸151に回転駆動力を付勢することになる。
次に、図1及び図2に戻り、各軸131、141及び151の位置関係について説明する。同図において、軸線d1、d2及びd3はそれぞれ入力軸131、カウンタ軸141及びドライブ軸151の軸線を示している。また、各軸131、141及び151については図2(a)においてその位置が破線でのみ示されており、特にドライブ軸151の自動変速機A外部に露出する部分については図示を省略している。まず、入力軸131は車両の車幅方向に配設されており、カウンタ軸141及びドライブ軸151は入力軸131と平行に配設されている。つまり、これら3つの軸は相互に平行な位置関係にある。更に、これらの3つの軸は、車両の前方から後方へ向かって、入力軸131、カウンタ軸141、ドライブ軸151の順に設定されると共に、カウンタ軸141の位置がドライブ軸151よりも車高方向に高い位置に設定されている。また、本実施形態の場合、入力軸131は車高方向に見てカウンタ軸141とドライブ軸151との間の高さに配設されている。なお、これらの相対的な位置関係は主変速機140、副変速機150及び差動装置150を構成する歯車の寸法関係及び自動変速機Aの配置スペースの制約等によりレイアウトされることになるが、本実施形態のように副変速機140からの出力を差動装置150の差動歯車機構に直接入力する、一般的な設計によれば、副変速機140よりも下方に差動装置が位置することになるのが通常であるため、カウンタ軸141はドライブ軸151よりも車高方向に高い位置に配設され、また、入力軸131はドライブ軸151と車高方向に高い位置か同レベルの位置に配設されることになる。
次に、バルブボディ収容室16の構成について説明する。主変速機130及び副変速機140について油圧制御により変速段を切り換える場合、各変速機についてそれぞれ油圧制御用のバルブボディが必要となる。この点、主変速機130のバルブボディについてはオイルパン17内に収容されるのが普通であり、本実施形態の場合もオイルパン17内に収容した場合を想定している。しかし、副変速機140用のバルブボディについては、オイルパン17内に収容するにはオイルパン17内のスペースが足りないのが普通であり、また、本実施形態のように副変速機130を車高方向に高い位置に配設し、オイルパン17を底部に配設した場合、オイルパン17内に副変速機130用のバルブボディを収容すると油路が長くなり油圧応答性が劣る。また、本実施形態の自動変速機Aのように主変速機130及び副変速機140を搭載した自動変速機では、主変速機のみの旧来の自動変速機の設計をベースとして副変速機をアドオンした形で設計される。このため、副変速機の追加によりカウンタ軸周辺の剛性を高める必要がありハウジングを補強することが必要である。そこで、本実施形態では、副変速機140用のバルブボディを収容するバルブボディ収容室16の周壁を副変速機140周辺のハウジング10を補強するリブとして形成し、更に、バルブボディが副変速機140近傍に設けられる構成を採用している。なお、このように本実施形態では副変速機140用として、バルブボディ収容室16を設けたが、例えば、主変速機130用のバルブボディ収容室を同様にオイルパン17外部に設けてもよく、更に、単一の変速機で自動変速機を構成する場合において、そのバルブボディ収容室をバルブボディ収容室16と同様にオイルパン外部に設けてもよい。
図1及び図2を参照して、バルブボディ収容室16は、ハウジング10を構成するハウジング部材11aに設けられ、当該収容室を画定する周壁部161と周壁部161の端面に固定される蓋部162とから構成されており、副変速機140の側方(自動変速機Aの背面側)において、オイルパン17よりも車高方向に上方に配設され、また、差動装置15の取付口15a及びこれに取り付けられるドライブ軸151の上方に配設されている。バルブボディ収容室16の構成について、更に図3及び図4も参照して説明する。図3(a)及び(b)は、蓋部162が取り付けられる周壁部161の端面を示す、図2(a)の線XXに沿う断面図であり、図3(a)はバルブボディ200を取り外した状態を、図3(b)はバルブボディ200を取り付けた状態をそれぞれ示す。また、図4(a)は図3(b)の線YYに沿う断面図(副変速機140の構成を省略)である。図3(a)及び(b)においてハッチングで示す部分が蓋部162の取付面となる周壁部161の端面であり、蓋部162を取り付けるためのボルトが螺合する複数のねじ穴161aが設けられている。
周壁部161は、ハウジング10のハウジング部材11aのうち、副変速機収容部14を構成する周壁部分1400と一体にリブ状に形成されており、図3(a)に示すように周壁部分1400は、バルブボディ収容室16の底壁として併用されていると共に、副変速機収容部14の内部空間とバルブボディ収容室16の内部空間とを仕切る仕切り壁として機能する。このように周壁部分1400に一体にリブ状に周壁部161を構成することで、副変速機収容部14におけるハウジング10の剛性を高め、副変速機140を設けたことによる重量増加やカウンタ軸141に対する負荷の増加に対応してハウジング10を補強することができる。また、図3(b)及び図4(a)に示すようにバルブボディ200が副変速機140の直ぐ隣に配置されるので、オイルの油路の短縮化が図れ、油圧応答性が劣ることはない。更に、ハウジング10の一部である周壁部分1400を副変速機収容部14とバルブボディ収容室16との仕切り壁として用いることで、別の仕切り壁を付加する場合よりも構造の簡略化を図ることができる。なお、図3(a)において、3つの穴1402は、バルブボディ200から副変速機140へ供給されるオイル(作動油)が通過する油路の入口穴であり、穴1403はバルブボディ200へ供給されるオイルが通過する油路の出口穴である。ボルト穴1404はバルブボディ200を固定するためのボルトの取り付け穴である。
さて、周壁部161は、カウンタ軸141の軸方向に沿う上辺部161bと、上辺部161bの左端部に接続された、取付口15aに取り付けられるドライブ軸側の側辺部161cと、上辺部161bの右端部に接続された取付口15bに取り付けられるドライブ軸側の側辺部161dと、から構成され、側辺部161c及び161cの下端部がそれぞれ接続される。ここで、側辺部161cには、上辺部161bの右端部側から取付口15aへ向かって傾斜する傾斜部分161c’を有する。このように傾斜部分161c’を設けたのは取付口15aにドライブ軸151を取り付ける際に、取付口15aの視認性を高めることにある。ドライブ軸151は自動変速機Aを車両に搭載した後に取り付けられることになるが、自動変速機Aを車両に搭載すると、車両の左右のボディー等の存在により、作業者は自動変速機Aの正面側(車両の前方側)の右斜め上方から取付口15aを視認してドライブ軸151を取り付けることになる。しかし、本実施形態でも採用するように、一般に取付口15aは自動変速機Aの側面から車幅方向に奥まった位置に配設され、更に、本実施形態のようにカウンタ軸141とドライブ軸151との谷間部分にバルブボディ収容室16が形成されると、バルブボディ収容室16の陰に取付口15aが隠れるような形となり、取付口15aが見えづらい場合がある。そこで、本実施形態では、傾斜部分161c’を設けることで、取付口15aがバルブボディ収容室16の陰に隠れないように構成し、作業者によるドライブ軸151の取付作業の作業性向上を図っている。一方、このような傾斜部分161c’を設けると共に、本実施形態では側辺部161c及び161dの下端部を相互に接続することで、周壁部161の輪郭が無端の略三角形状(逆三角形状)となり、周壁部161が閉空間を構成している。このため、例えば、単に直線状の補強リブを周壁部分14aに設けた場合よりも幾何学的に剛性が高まり、ハウジング10の剛性を一層高めることができる。
また、本実施形態では以下に述べるように、自動変速機Aの背面側(車両後方側)へのバルブボディ収容室16の突き出しを少なくするように構成している。ここで、一般には、衝突事故等の場合における客室の損傷を軽減するため、自動変速機の背面側の突き出しを少なくして自動変速機と客室との間の空間をより多くとることが望ましい。本実施形態による自動変速機Aの構成の場合、バルブボディ収容室16の配設部位が自動変速機Aの背面側となり、車両の客室側に面した位置となるが、図4に示すように、車高方向においてバルブボディ収容室16がカウンタ軸141の軸線とドライブ軸151の軸線d3との双方を通る平面S1と略平行に向けて配設されている。より具体的には、蓋部162の表面の向きを示す平面S3と平面S1とが略平行となるように構成されており、鉛直方向からθ(本例では約20度程度)の傾きを持っている。更に、本実施形態では周壁部161の端面を示す平面S2も平面S1と略平行に構成されており、更に、バルブボディ200の取付面もこれと略平行に構成されている。
このような構成により、少なくともバルブボディ収容室16の上方部分において客室側への突き出しが少なくなり、バルブボディ200を追加したことによる自動変速機Aの背面側への突き出し量を軽減し、自動変速機Aのコンパクト化をより一層図ることができる。
次に、本実施形態におけるバルブボディ200は、油圧の振動を吸収するアキュームレータ201と、副変速機140の変速段の切り換えを行うために油路を切り換えるバルブ202と、オイルの油圧を制御するデューティーソレノイド(高速ON−OFF電磁弁)203と、バルブ202のスプールを移動させるON−OFFソレノイド204と、から構成される。一般にはデューティーソレノイド203やON−OFFソレノイド204のような電子部品よりも、アキュームレータ201やバルブ202のような機械部品の方が、大きさが大きく、幅がある。一方、本実施形態の場合、バルブボディ収容室16の輪郭が略三角形をなしている。そこで、本実施形態では、図3(b)及び図4(a)に示すように、バルブボディ200の構成部品のうち、より幅が大きいアキュームレータ201やバルブ202を周壁部151の上辺部161b側に、これらよりも幅が小さいデューティーソレノイド203やON−OFFソレノイド204を下方に、それぞれ配設されるように、バルブボディ200を構成している。こうすることで、バルブボディ202がバルブボディ収容室16に即した形状となり、バルブボディ収容室16をよりコンパクト化することができる。
ここで、デューティーソレノイド203やON−OFFソレノイド204は、その駆動により発熱し易く、発熱により劣化する場合がある。また、空気の吸い込みにより油路に空気が混在すると目的とする油圧が得られない場合がある。そこで、本実施形態では、このような問題を解消してソレノイドの性能確保と長寿命化を図るべく、バルブボディ収容室16内にオイルを貯留し、デューティーソレノイド203及びON−OFFソレノイド204がオイルに浸漬されるように構成している。以下、具体的に説明する。図3(a)及び図4(a)に示すように、周壁部分1400には上下2つのオイル流通穴1401が設けられている。このオイル連通穴1401は、副変速機収容部14の内部空間とバルブボディ収容室16の内部空間とを連通させるための穴であり、副変速機140の駆動により当該副変速機140から飛散するオイルがバルブボディ収容室16内に侵入するように設けられている。一方、バルブボディ収容室16は、上述した通り、周壁部161と蓋部162と周壁部分1400との囲包により、オイル流通穴1401を除いて閉空間を構成しているため、バルブボディ収容室16のうち、下方のオイル流通穴1401よりも下の空間は、オイル流通穴1401から侵入したオイルを貯留する貯留部16aを形成することになる。つまり、オイル流通穴1401から侵入したオイルはバルブボディ収容室16に徐々に蓄積され、その液面が下方のオイル連通穴1401へ達すると、溢れたオイルがこのオイル連通穴1401から副変速機収容部14の内部空間へ戻されることになる。
そして、本実施形態では、デューティーソレノイド203及びON−OFFソレノイド204を貯留部16aに(換言すれば、下方のオイル連通穴1401よりも少なくとも下側に)配設しており、これらのソレノイド203及び204が貯留されたオイルに浸漬されることになる。図4(b)はソレノイド203及び204がオイルに浸漬された態様を示す図である。同図に示すように、副変速機140から飛散するオイルは、オイル流通穴1401を介してバルブボディ収容室16に捕捉され、貯留部16aに貯留される。この結果、当該オイルによってソレノイド203及び204が冷却されると共に空気の吸い込みを防止することができる。また、バルブボディ収容室16は、周壁部161と蓋部162と周壁部分1400との囲包により、自動変速機A外部から遮断されているため、ソレノイド203及び204から生じる騒音が遮音され、騒音を低減することができる。
更に、上述した通り、バルブボディ収容室16の周壁部161の輪郭が逆三角形状となっているため、バルブボディ収容室16内に侵入したオイルは、周壁部161の輪郭に沿って貯留部16aに集中され易くなり、効率よくオイルを貯留することができる。また、本実施形態では、オイル連通穴1401がカウンタ軸141のオイルの排出口141bに対応する位置に設けられており、副変速機140からバルブボディ収容室16にオイルが侵入し易いように構成されている。具体的に説明すると、図4(a)及び(b)に示すように、カウンタ軸141内部にはオイルポンプ121から圧送されるオイルが通る油路141aがその軸線方向に設けられており、この油路141aには、カウンタ軸141の周面に開口して半径方向に延びる排出口141bが接続されている。そして、この排出口141bから潤滑用のオイルが半径方向に排出されて副変速機140の各機構が潤滑されることになる。本実施形態では、この排出口141bに対応した位置、具体的には、排出口141bが設けられた位置から半径方向の位置にオイル連通穴1401を配設している。排出口141bの周囲ではオイル量が多くなるため、オイル連通穴1401に飛散するオイル量も多くなり、より効率的にバルブボディ収容室16内にオイルが侵入して貯留することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る自動変速機Aの外観斜視図である。 (a)は自動変速機Aを車両前方側を正面とした場合の右側面図、(b)は背面図である。 (a)及び(b)は、蓋部162が取り付けられる周壁部161の端面を示す、図2(a)の線XXに沿う断面図であり、(a)はバルブボディ200を取り外した状態を、(b)はバルブボディ200を取り付けた状態をそれぞれ示す。 (a)及び(b)は、図3(b)の線YYに沿う断面図(副変速機140の構成を省略)であり、(b)はオイルが貯留されている態様を示す。 自動変速機Aの内部機構のスケルトン図である。
符号の説明
A 自動変速機
10 ハウジング
16 バルブボディ収容室
16a 貯留部
130 主変速機
131 入力軸
140 副変速機
141 カウンタ軸
141a 油路
141b 排出口
150 差動装置
151 ドライブ軸
161 周壁部
161b 上辺部
161c’ 傾斜部分
162 蓋部
200 バルブボディ
203 デューティーソレノイド
204 ON−OFFソレノイド
1400 周壁部分(仕切り壁)
1401 オイル連通穴

Claims (8)

  1. 回転軸に設けられた変速機と、前記変速機を収容するハウジングと、前記変速機を潤滑するオイルを貯留するオイルパンと、前記変速機の油圧制御用のソレノイドと、を備えた自動変速機において、
    前記ハウジングに設けられ、前記ソレノイドを収容する収容室と、
    前記変速機の収容空間と前記収容室内の空間とを仕切る仕切り壁と、
    前記仕切り壁に設けられ、前記変速機から飛散する前記オイルが前記収容室内に侵入するように前記仕切り壁に設けられたオイル流通穴と、を備え、
    前記収容室が、前記オイル流通穴から侵入するオイルを貯留する貯留部を有すると共に、前記ソレノイドが前記貯留部に配設されたことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記オイルパンが、前記ハウジングの底部に配設され、前記収容室が、前記オイルパンよりも車高方向に上方であって、前記変速機の側方に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記回転軸には、前記変速機へ前記オイルを供給するための油路と、該油路を流れる前記オイルを半径方向に排出する排出口と、を有し、
    前記オイル流通穴が、前記排出口に対応する位置に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機。
  4. 前記収容室が、前記仕切り壁と一体に設けられた周壁部と、前記周壁部の開口端を閉鎖する蓋部と、から構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動変速機。
  5. 前記仕切り壁が、前記ハウジングのうち、前記変速機の周壁部分であることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機。
  6. 前記周壁部の輪郭が、
    車高方向上部側から下部側に向かって略逆三角形状であり、前記貯留部が前記下部側に形成されることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機。
  7. 前記収容室には、前記変速機の油圧制御を行うバルブボディが収容され、前記ソレノイドが前記バルブボディの構成部品であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自動変速機。
  8. 前記自動変速機が主変速機と副変速機とを備え、前記バルブボディが前記副変速機用のバルブボディであることを特徴とする請求項7に記載の自動変速機。
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