JP4631290B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の自動変速機の油圧制御装置に関するものである。
従来から、レイアウトの観点から主変速機を油圧制御する主変速機用バルブボディアッセンブリー(以下、主変速機用バルブボディという)を、作動油を貯溜するオイルパン内に収容するとともに副変速機を油圧制御する副変速機用バルブボディアッセンブリー(以下、副変速機用バルブボディという)をオイルパン内以外に収容する、自動変速機の油圧制御装置が知られている。このような油圧制御装置の1つとして、例えば特許文献1に示されたものがある。この油圧制御装置は、エンジンによって駆動されるオイルポンプと、主変速機用バルブボディと、その主変速機用バルブボディの上方に離間して設けられた副変速機用バルブボディと、その副変速機用バルブボディを収容するバルブボディ用ハウジングと、ライン圧を主変速機用バルブボディから副変速機用バルブボディに供給するためのライン圧供給用油路と、オイルパンとを備えている。主変速機用バルブボディはオイルパン内の作動油中に浸漬している。バルブボディ用ハウジング内には作動油が貯溜されている。副変速機用バルブボディはバルブとソレノイドとを有していて、バルブボディ用ハウジング内の作動油中に浸漬している。
特開平6−129522号公報
ここで、上記油圧制御装置では、イグニッションスイッチをONにしたとき、すなわち、エンジンを始動したときに、オイルポンプも駆動して、ライン圧が主変速機用バルブボディからライン圧供給用油路を介して副変速機用バルブボディに供給される。この場合、ライン圧供給用油路内の作動油が主変速機用バルブボディに向かって落ちるおそれはない。
その後、イグニッションスイッチをOFFにしたとき、すなわち、エンジンを作動停止したときに、オイルポンプも作動停止し、主変速機用バルブボディから副変速機用バルブボディへのライン圧の供給も停止する。そして、ライン圧供給用油路内の作動油が重力によって主変速機用バルブボディに向かって落ちる。その結果、バルブボディ用ハウジング内の作動油が、ポンピングによって、その油面よりも下側に位置している、副変速機用バルブボディのバルブのドレーンポートの開口から吸い出され、吸い出された作動油がオイルパンに排出される。この吸い出し現象は、ドレンポートの開口が油面よりも上に出るまで続く。したがって、例えば、車両の製造時に、車両間でイグニッションスイッチをOFFにしてからの経過時間が相違すると、ドレーンポートから吸い出される作動油の量もばらつき、ひいては、オイルパンのオイルレベルもばらつく。したがって、上記油圧制御装置では、オイルパンのオイルレベルの調整を適切に行うことができなかった。
ところで、一般的に、ソレノイドは駆動することによって発熱し、その発熱により劣化する。したがって、副変速機用バルブボディのソレノイドは冷却することが望ましい。
以上から、本発明者は、エンジンを駆動した後エンジンを駆動停止したときに作動油が副変速機用バルブボディのバルブのドレーンポートから吸い込まれることを防止するとともに、副変速機用バルブボディのソレノイドを冷却できる、自動変速機の油圧制御装置を開発した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動変速機の油圧制御装置であって、駆動源を駆動した後駆動源を駆動停止したときに作動油が第2変速機用バルブボディのバルブのドレーンポートから吸い込まれることを防止するとともに、第2バルブボディのソレノイドを冷却できる技術を提供することにある。
第1の発明は、駆動源によって駆動されるオイルポンプと、該オイルポンプからの油圧を制御して第1変速機を油圧制御する第1バルブボディと、該第1バルブボディの上方に離間して設けられ、かつ、上記オイルポンプからの油圧を制御して第2変速機を油圧制御する第2バルブボディと、該第2バルブボディを収容する第2バルブボディ用ハウジングと、ライン圧を上記第1バルブボディから上記第2バルブボディに供給するためのライン圧供給用油路と、上記第1バルブボディの下方に設けられ、かつ、作動油を貯溜する貯溜部とを備え、上記第1バルブボディが上記貯溜部内の作動油中に浸漬し、上記第2バルブボディがドレーンポートを含有するバルブとソレノイドとを有し、上記第2バルブボディ用ハウジング内には作動油が貯溜されている自動変速機の油圧制御装置であって、上記第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の液面の位置が所定の高さ位置よりも高くなることを規制する規制手段を備え、上記第2バルブボディに配設された全てのバルブのドレーンポートは、上記所定の高さ位置よりも上側に位置するように設けられ、上記ソレノイドは、上記所定の高さ位置よりも下側に位置し、かつ、上記第2バルブボディ用ハウジング内の作動油中に浸漬するように設けられていることを特徴とするものである。
これにより、規制手段は、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の液面の位置が所定の高さ位置よりも高くなることを規制し、第2変速機用バルブボディの全てのバルブのドレーンポートは、所定の高さ位置よりも上側に位置するように設けられている。すなわち、ドレーンポートは常に第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の液面の位置よりも上側に位置している。よって、駆動源を駆動した後駆動源を駆動停止したときに、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油がドレーンポートから吸い込まれることを防止できる。
また、第2バルブボディのソレノイドは、所定の高さ位置よりも下側に位置し、かつ、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油中に浸漬するように設けられているので、ソレノイドを第2バルブボディ用ハウジング内の作動油で冷却できる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第2変速機を収容する第2変速機用ハウジングを備え、上記第2変速機用ハウジングの一部が、該第2変速機用ハウジング内の空間と上記第2バルブボディ用ハウジング内の空間とを区画し、上記規制手段は、上記第2変速機用ハウジングに形成され、かつ、下端が上記所定の高さ位置と同じ位置である排出口によって構成されていることを特徴とするものである。
これにより、規制手段は、第2変速機用ハウジングに形成され、かつ、下端が所定の高さ位置と同じ位置である排出口によって構成されているので、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の量が、第2バルブボディ用ハウジング内における排出口の下端よりも下側の部分の容量を超えたときには、その容量を超えた分の作動油が排出口を介して排出される。そのため、その排出口によって、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の液面の位置が所定の高さ位置よりも高くなることが規制される。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記第2変速機は、該第2変速機を潤滑するための作動油を排出するように構成されている回転軸に設けられ、上記第2変速機用ハウジングにおける上記回転軸に対応する部分には、下端が上記所定の高さ位置よりも上側に位置し、かつ、上記回転軸から排出される作動油を上記第2バルブボディ用ハウジング内に供給するための供給口が形成されていることを特徴とするものである。
これにより、第2変速機用ハウジングにおける回転軸に対応する部分には、下端が所定の高さ位置よりも上側に位置し、かつ、回転軸から排出される作動油を第2バルブボディ用ハウジング内に供給するための供給口が形成されているので、その供給口を介して第2バルブボディ用ハウジング内に供給される作動油でソレノイドをさらに効果的に冷却できる。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、上記第1変速機が主変速機からなり、上記第2変速機が副変速機からなり、上記第1バルブボディが上記主変速機を油圧制御するように構成され、上記第2バルブボディが上記副変速機を油圧制御するように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、本発明を、主変速機と副変速機とを備えた自動変速機に適用できる。
第1の発明によれば、駆動源を駆動した後駆動源を駆動停止したときに、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油が第2バルブボディの全てのバルブのドレーンポートから吸い込まれることを防止できるとともに、第2バルブボディのソレノイドを第2バルブボディ用ハウジング内の作動油で冷却できる。したがって、貯溜部のオイルレベルの変動を低減でき、ひいては、貯溜部のオイルレベルの調整を適切に行うことができるとともに、ソレノイドの劣化を防止できる。
第2の発明によれば、第2変速機用ハウジングに、下端が所定の高さ位置と同じ位置である排出口が形成されているので、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の量が、第2バルブボディ用ハウジング内における排出口の下端よりも下側の部分の容量を超えたときには、その容量を超えた分の作動油が排出口を介して排出され、第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の液面の位置が所定の高さ位置よりも高くなることが規制される。したがって、規制手段を、別部材を設けることなく簡単に実現できる。
第3の発明によれば、第2変速機用ハウジングにおける回転軸に対応する部分に、下端が所定の高さ位置よりも上側に位置し、かつ、回転軸から排出される作動油を第2バルブボディ用ハウジング内に供給するための供給口が形成されているので、その供給口を介して第2バルブボディ用ハウジング内に供給される作動油でソレノイドをさらに効果的に冷却できる。したがって、ソレノイドの劣化を確実に防止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る自動変速機の油圧制御装置10は、エンジン120の出力軸120aの回転を変速機構40,50,60の入力軸41(入力軸41の詳細については後述する)に伝達するトルクコンバータ20(図2を参照)と、エンジン120の出力軸120aの回転によって入力軸41を介して駆動されるオイルポンプ30(図2を参照)と、歯数の異なるギヤの組み合わせを変えて変速を行う主変速機40と、歯数の異なるギヤの組み合わせを変えて変速を行う副変速機50と、進行方向を変えたときに左右の車輪の回転数に差をつける差動装置60と、主変速機40を油圧制御して主変速機40の変速を切り換える主変速機用バルブボディ70と、その主変速機用バルブボディ70とは別に設けられ、かつ、副変速機50を油圧制御して副変速機50の変速を切り換える副変速機用バルブボディ80と、上記各機構20,40,50,60,80を囲うハウジング90と、ライン圧を主変速機用バルブボディ70から副変速機用バルブボディ80に供給するためのライン圧供給用油路100と、作動油(オイル)を貯溜するオイルパン110とを備えている。なお、本発明に係る駆動源はエンジン120に対応し、第1変速機は主変速機40に対応し、第1バルブボディは主変速機用バルブボディ70に対応し、第2変速機は副変速機50に対応し、第2バルブボディは副変速機用バルブボディ80に対応し、貯溜部はオイルパン110に対応する。
図1及び図2に示すように、副変速機50は、主変速機40の車両後方で、かつ、主変速機40の上方に設置されている。主変速機用バルブボディ70は主変速機40の下方に設置されている。副変速機用バルブボディ80は主変速機40の車両後方で、かつ、主変速機40の上方に設置されている。言い換えれば、副変速機用バルブボディ80は、主変速機用バルブボディ70の上方に離間して設置されている。また、副変速機用バルブボディ80は、副変速機50と隣り合うように該副変速機50の車両後方に設置されている。言い換えれば、後述するバルブボディ用ハウジング95は、副変速機50と隣り合うように該副変速機50の車両後方に設置されている。オイルパン110は主変速機用バルブボディ70の下方に設置されている。
上記オイルポンプ30はエンジン120によって駆動されていて、オイルパン110内に貯溜した作動油を吸い込み、吸い込んだ作動油を各機構40,50,70,80,…に送り出す。すなわち、オイルポンプ30は、エンジン120が作動停止したときには、作動停止する。図2に示すように、主変速機40は入力軸41に設けられていて、前後2つの遊星歯車機構42,43を有している。この入力軸41は車幅方向に延びている。入力軸41の内部には、軸方向に延びている油路(図示せず)と、その油路と入力軸41の外周面とを連通している排出路(図示せず)とが形成されている。この油路には、オイルポンプ30からの作動油が供給されて、供給された作動油が流れている。入力軸41と第1遊星歯車機構42のサンギヤとの間にはフォワードクラッチ44aが設けられている。入力軸41と第2遊星歯車機構43のサンギヤとの間にはリバースクラッチ44bが設けられている。入力軸41と第2遊星歯車機構43のピニオンキャリアとの間には3−4クラッチ46が設けられている。2−4ブレーキ47が第2遊星歯車機構43のサンギヤを固定する。第1遊星歯車機構42のリングギヤと第2遊星歯車機構43のピニオンキャリアとが連結されていて、これらとハウジング90との間にはローリバースブレーキ48とワンウェイクラッチ49とが配設されている。第1遊星歯車機構42のピニオンキャリアと第2遊星歯車機構43のリングギヤとが連結されていて、これらに出力ギヤ45が接続されている。
上記副変速機50はカウンタ軸51上に設けられていて、単一の遊星歯車機構52を有している。このカウンタ軸51は入力軸41と平行になるように設けられている。図3に示すように、カウンタ軸51の内部には、軸方向に延びている油路51aと、その油路51aとカウンタ軸51の外周面とを連通している排出路51bとが形成されている。この油路51aには、オイルポンプ30からの作動油が供給されて、供給された作動油が流通している。図2に示すように、主変速機40の出力ギヤ45と噛み合っている入力ギヤ53が、リングギヤに連結されている。遊星歯車機構52のサンギヤとピニオンキャリアとの間には直結クラッチ54が設けられ、サンギヤとハウジング90との間には減速ブレーキ55とワンウェイクラッチ56とが配設されている。遊星歯車機構52のピニオンキャリアがカウンタ軸51に連結されている。上記差動装置60は、その入力ギヤ62が副変速機50の出力ギヤと噛み合っている。なお、本発明に係る回転軸はカウンタ軸51に対応する。
図1に示すように、上記主変速機用バルブボディ70は、オイルポンプ30から供給される油圧を制御して主変速機40の摩擦要素44a,44b,46,48,49に供給する締結圧を制御する油圧制御回路70aを有している。主変速機用バルブボディ70はオイルパン110内に収容されていて、オイルパン110内の作動油中に浸漬している。
上記副変速機用バルブボディ80は、オイルポンプ30から供給される油圧を制御して副変速機50の摩擦要素54,55,56に供給する締結圧を制御する油圧制御回路81を有している。この油圧制御回路81は、油圧の供給先を切り換えて副変速機50の変速の切換制御を行うコントロールバルブ82と、このコントロールバルブ82以外の各種バルブと、クラッチ54,56とブレーキ55とに油圧を出力してそれら54,55,56を直接制御する、大容量の変速制御用デューティーソレノイドバルブ(以下、ソレノイドという)83とを有している。
コントロールバルブ82は、副変速機用バルブボディ80に配設されたバルブの中で最も下方に位置している。コントロールバルブ82は、スプール82aと、エンジン120が駆動停止しているときに開くように構成されているドレーンポート82bとを有している。図4に示すように、ドレーンポート82bの開口82cが、区画部93aの排出口93cの下端(区画部93a及び排出口93cの詳細については後述する)の高さ位置よりも上方に位置するように設けられている。すなわち、副変速機用バルブボディ80に配設された全てのバルブのドレーンポートの開口が、区画部93aの排出口93cの下端の高さ位置よりも上側に位置している。
図1に示すように、ソレノイド83は、その一部が区画部93aの排出口93cの下端の高さ位置よりも下方に位置するように設けられている。ソレノイド83は、バルブボディ用ハウジング95内の作動油中に浸漬している。
図1及び図2に示すように、上記ハウジング90は、トルクコンバータ20を収容するトルクコンバータ用ハウジング91と、主変速機40を収容する主変速機用ハウジング92と、副変速機50を収容する副変速機用ハウジング93(第2変速機用ハウジング)と、差動装置60を収容する差動装置用ハウジング94と、副変速機用バルブボディ80を収容するバルブボディ用ハウジング95とによって構成されている。
副変速機用ハウジング93は円筒状に形成されていて、車幅方向に延びている。図1に示すように、副変速機用ハウジング93の一部が、副変速機用ハウジング93内の空間とバルブボディ用ハウジング95内の空間とを区画する区画部93aを構成している。この区画部93aは、バルブボディ用ハウジング95の底部としても機能している。すなわち、区画部93aは、副変速機用ハウジング93とバルブボディ用ハウジング95とで併用されている。区画部93aには、副変速機50のカウンタ軸51の排出路51bから排出される作動油をバルブボディ用ハウジング95内に供給するための供給口93bと、バルブボディ用ハウジング95内に貯溜した作動油の液面(油面)の位置が所定の高さ位置よりも上昇することを規制する排出口93cとが形成されている。供給口93bは区画部93aにおけるカウンタ軸51の排出路51bに対応する部分に形成されていて、副変速機用ハウジング93内の空間とバルブボディ用ハウジング95内の空間とを連通している。排出口93cは区画部93aにおける供給口93bよりも下側の部分に形成されていて、副変速機用ハウジング93内の空間とバルブボディ用ハウジング95内の空間とを連通している。言い換えれば、供給口93bは、排出口93cの下端の高さ位置よりも上方に位置している。なお、排出口93cは、カウンタ軸51から排出される作動油をバルブボディ用ハウジング95内に供給するためのものとしても機能する。また、本発明に係る規制手段は排出口93cに対応する。
上記バルブボディ用ハウジング95は副変速機用ハウジング93の車両後部に取り付けられていて、車両前方から後方に向かってやや上向きに延びている。バルブボディ用ハウジング95は、上記区画部93aと、副変速機用ハウジング93に一体成形されたリブ状のリブ部95aと、そのリブ部95aの端面にボルト(図示せず)によって固定されたハット状の蓋部95bとを有している。バルブボディ用ハウジング95における排出口93cの下端よりも下側の部分が、カウンタ軸51から供給口93bを介して供給される作動油を貯溜する貯溜部95cを構成している。
上記ライン圧供給用油路100は、その入口端が主変速機用バルブボディ70につながっている一方、その出口端が副変速機用バルブボディ80に接続されている。ライン圧供給用油路100の出口端は排出口93cの下端の高さ位置よりも下方に位置している。上記オイルパン110はハウジング90の底部に取り付けられていて、ハウジング90とともに主変速機用バルブボディ70を覆っている。
−自動変速機の油圧制御装置の動作−
まず、変速機構40,50,60の動作を説明する。すなわち、図2に示すように、主変速機40からの出力が、主変速機40の出力ギヤ45から副変速機50の入力ギヤ53を介して副変速機50に入力される。そして、副変速機50の出力が、副変速機50の出力ギヤ57から差動装置60の入力ギヤ62を介して差動装置60に入力される。それにより、駆動力が左右のドライブ軸61,61にそれぞれ伝達される。
次に、作動油の動きについて説明する。すなわち、エンジン120の作動時にオイルポンプ30から吐き出された作動油の一部が、主変速機40の入力軸41の油路に供給される。そして、油路に供給された作動油が、入力軸41が回転することによって、入力軸41の排出路を介して入力軸41の半径方向(入力軸41と直交する方向)に排出される。それから、排出路を介して排出された作動油が主変速機40の各機構を潤滑する。
また、図3に示すように、エンジン120の作動時にオイルポンプ30から排出された作動油の一部が、副変速機50のカウンタ軸51の油路51aに供給される。そして、油路51aに供給された作動油が、カウンタ軸51が回転することによって、カウンタ軸51の排出路51bを介してカウンタ軸51の半径方向に排出される。それから、排出路51bを介して排出された作動油の一部が副変速機50の各機構を潤滑する。また、排出路51bを介して排出された作動油の一部が、区画部93aの供給口93b及び排出口93cを介してバルブボディ用ハウジング95内に浸入する。そして、バルブボディ用ハウジング95内に浸入した作動油がバルブボディ用ハウジング95の貯溜部95c内に貯溜される。
ここで、図1及び図3に示すように、バルブボディ用ハウジング95の貯溜部95c内の作動油の量が貯溜部95cの容量を超えたときには、その容量を超えた分の作動油が区画部93aの排出口93cを介して副変速機用ハウジング93内に排出される。そして、副変速機用ハウジング93内に排出された作動油は、副変速機用ハウジング93の内周面を伝って流れる。このようにして、バルブボディ用ハウジング95内の作動油のオイルレベルが区画部93aの排出口93cの下端の高さ位置、すなわち、所定の高さ位置を越えることを防止している。そのため、コントロールバルブ82のドレーンポート82bの開口82cは常にバルブボディ用ハウジング95内の作動油の液面から出ている。つまり、副変速機用バルブボディ80に配設された全てのバルブのドレーンポートの開口は常にバルブボディ用ハウジング95内の作動油の液面上に出ている。また、ソレノイド83は常にバルブボディ用ハウジング95内の作動油中に浸漬している。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、バルブボディ用ハウジング95の排出口93cは、バルブボディ用ハウジング95内の作動油の液面の位置が所定の高さ位置(本実施形態では、排出口93cの下端の高さ位置)よりも高くなることを規制し、副変速機用バルブボディ80に配設された全てのバルブのドレーンポートの開口は、排出口93cの下端の高さ位置よりも上側に位置するように設けられている。すなわち、ドレーンポートは常にバルブボディ用ハウジング95内の作動油の液面の位置よりも上側に位置している。よって、エンジン120を駆動した後エンジン120を駆動停止したときに、バルブボディ用ハウジング95内の作動油がドレーンポートから吸い込まれることを防止できる。また、副変速機用バルブボディ80のソレノイド83は、排出口93cの下端の高さ位置よりも下側に位置し、かつ、バルブボディ用ハウジング95内の作動油中に浸漬するように設けられているので、ソレノイド83をバルブボディ用ハウジング95内の作動油で冷却できる。以上から、オイルパン110のオイルレベルの変動を低減でき、ひいては、オイルパン110のオイルレベルの調整を適切に行うことができるとともに、ソレノイド83の劣化を防止できる。
また、本発明に係る規制手段は、副変速機用ハウジング93に形成され、かつ、下端が所定の高さ位置と同じ位置である排出口93cによって構成されているので、バルブボディ用ハウジング95内の作動油の量が、バルブボディ用ハウジング95内における排出口93cの下端よりも下側の部分の容量を超えたときには、その容量を超えた分の作動油が排出口93cを介して排出される。そのため、その排出口93cによって、バルブボディ用ハウジング95内の作動油の液面の位置が所定の高さ位置よりも高くなることが規制される。したがって、本発明に係る規制手段を、別部材を設けることなく簡単に実現できる。
また、副変速機用ハウジング93における副変速機50の回転軸51に対応する部分には、下端が排出口93cの下端の高さ位置よりも上側に位置し、かつ、回転軸51から排出される作動油をバルブボディ用ハウジング95内に供給するための供給口93bが形成されているので、その供給口93bを介してバルブボディ用ハウジング95内に供給される作動油でソレノイド83をさらに効果的に冷却できる。したがって、ソレノイド83の劣化を確実に防止できる。
また、本発明を、主変速機40と副変速機50とを備えた自動変速機に適用できる。
なお、本実施形態では、本発明に係る規制手段は排出口93cによって構成されているが、これに限らず、バルブボディ用ハウジング95内に貯溜された作動油の液面の位置が所定の高さ位置よりも高くなることを規制することができる限り、規制手段は如何なる手段であっても良い。
また、本実施形態では、副変速機50のカウンタ軸51の排出路51bを介して排出された作動油が区画部93aの供給口93b及び排出口93cを介してバルブボディ用ハウジング95内に供給され、バルブボディ用ハウジング95内に供給された作動油がバルブボディ用ハウジング95の貯溜部95c内に貯溜されるが、これに限らず、主変速機40の入力軸41の排出路を介して排出された作動油が区画部93aの供給口93b及び排出口93cを介してバルブボディ用ハウジング95内に供給されるように構成しても良い。
また、本実施形態では、本発明に係る第1変速機は主変速機からなり、第2変速機は副変速機からなるが、これに限らず、例えば、第1変速機は副変速機によって構成され、第2変速機は主変速機によって構成されても良い。
以上説明したように、本発明は、駆動源によって駆動されるオイルポンプと、該オイルポンプからの油圧を制御して第1変速機を油圧制御する第1バルブボディと、該第1バルブボディの上方に離間して設けられ、かつ、上記オイルポンプからの油圧を制御して第2変速機を油圧制御する第2バルブボディと、該第2バルブボディを収容する第2バルブボディ用ハウジングと、ライン圧を上記第1バルブボディから上記第2バルブボディに供給するためのライン圧供給用油路と、上記第1バルブボディの下方に設けられ、かつ、作動油を貯溜する貯溜部とを備え、上記第1バルブボディが上記貯溜部内の作動油中に浸漬し、上記第2バルブボディがドレーンポートを含有するバルブとソレノイドとを有し、上記第2バルブボディ用ハウジング内には作動油が貯溜されている自動変速機の油圧制御装置等について有用である。
本発明の実施形態に係る自動変速機の油圧制御装置の側面図である。 自動変速機内の機構を示した図である。 自動変速機の油圧制御装置の一部の断面図である。 コントロールバルブのドレーンポートの位置とバルブボディ用ハウジング内の作動油の液面の位置との関係を示した図である。
10 自動変速機の油圧制御装置
30 オイルポンプ
40 主変速機(第1変速機)
50 副変速機(第2変速機)
51 カウンタ軸(回転軸)
70 主変速機用バルブボディ(第1バルブボディ)
80 副変速機用バルブボディ(第2バルブボディ)
82 コントロールバルブ
82b ドレーンポート
82c 開口
83 変速制御用デューティーソレノイドバルブ
93a 区画部(第2バルブボディ用ハウジング)
93b 供給口
93c 排出口(規制手段)
95 バルブボディ用ハウジング(第2バルブボディ用ハウジング)
100 ライン圧供給用油路
110 オイルパン(貯溜手段)

Claims (4)

  1. 駆動源によって駆動されるオイルポンプと、該オイルポンプからの油圧を制御して第1変速機を油圧制御する第1バルブボディと、該第1バルブボディの上方に離間して設けられ、かつ、上記オイルポンプからの油圧を制御して第2変速機を油圧制御する第2バルブボディと、該第2バルブボディを収容する第2バルブボディ用ハウジングと、ライン圧を上記第1バルブボディから上記第2バルブボディに供給するためのライン圧供給用油路と、上記第1バルブボディの下方に設けられ、かつ、作動油を貯溜する貯溜部とを備え、上記第1バルブボディが上記貯溜部内の作動油中に浸漬し、上記第2バルブボディがドレーンポートを含有するバルブとソレノイドとを有し、上記第2バルブボディ用ハウジング内には作動油が貯溜されている自動変速機の油圧制御装置であって、
    上記第2バルブボディ用ハウジング内の作動油の液面の位置が所定の高さ位置よりも高くなることを規制する規制手段を備え、
    上記第2バルブボディに配設された全てのバルブのドレーンポートは、上記所定の高さ位置よりも上側に位置するように設けられ、
    上記ソレノイドは、上記所定の高さ位置よりも下側に位置し、かつ、上記第2バルブボディ用ハウジング内の作動油中に浸漬するように設けられている
    ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置において、
    上記第2変速機を収容する第2変速機用ハウジングを備え、
    上記第2変速機用ハウジングの一部が、該第2変速機用ハウジング内の空間と上記第2バルブボディ用ハウジング内の空間とを区画し、
    上記規制手段は、上記第2変速機用ハウジングに形成され、かつ、下端が上記所定の高さ位置と同じ位置である排出口によって構成されている
    ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  3. 請求項2記載の自動変速機の油圧制御装置において、
    上記第2変速機は、該第2変速機を潤滑するための作動油を排出するように構成されている回転軸に設けられ、
    上記第2変速機用ハウジングにおける上記回転軸に対応する部分には、下端が上記所定の高さ位置よりも上側に位置し、かつ、上記回転軸から排出される作動油を上記第2バルブボディ用ハウジング内に供給するための供給口が形成されている
    ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動変速機の油圧制御装置において、
    上記第1変速機は主変速機からなり、
    上記第2変速機は副変速機からなり、
    上記第1バルブボディは上記主変速機を油圧制御するように構成され、
    上記第2バルブボディは上記副変速機を油圧制御するように構成されている
    ことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
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