JP2005105658A - タイル用下地材及びタイル施工方法 - Google Patents

タイル用下地材及びタイル施工方法 Download PDF

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克久 福本
Kazuhiro Ogasawara
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Abstract

【課題】1種類で、2種類のタイル張付け剤に対応できるタイル用下地材を提供する。
【解決手段】対向する2つのタイル貼着面2,3の一方は平滑面に、他方は粗面に形成する。二つのタイル貼着面2,3それぞれの下層に非吸水性又は低吸水性繊維から成る補強シート10,11を埋設する。タイル用下地材1は、タイル張付け剤の種類に応じ、二つのタイル貼着面2,3のうち所望する方を選択して使用できる。有機系接着剤を使用する場合は面精度の良い平滑なタイル貼着面2を使用し、セメント系張付け剤を使用する場合は接着強度を得やすい粗面のタイル貼着面3を使用すればよい。1種類の下地材1だけで2種類の張付け剤のいずれでもタイル壁面を施工可能なので、コストの大幅削減がもたらされる。タイル貼着面2,3下層に補強シート10.11を配設したので、曲げ強度が大きく、多湿環境下でもタイルや目地部分にクラックを生じさせない。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タイル壁面の構築に供されるタイル用下地材、及び、これを用いたタイル施工方法に関する。
タイルを貼着するための下地材には、従来、セメントを板状に成形したセメントボードが知られている(特許文献1参照)。ところで、セメントボードの表面粗さは、タイル張付け剤の種類に応じて選択される。すなわち、タイル壁面の施工にモルタル等のセメント系張付け剤を使用する場合は、モルタルの接着強度を確保するために粗面であるセメントボードを用い、タイル壁面の面精度はモルタル塗りの厚みで調整する。他方、有機系接着剤でタイルを張付ける場合、接着強度は確保されるので、タイル壁面の面精度が良好で接着剤の使用量が少なくて済む、平滑性の高いセメントボードが使用される。
またセメントボードは、曲げに対して弱く、ひび割れを生じやすい。そこで従来、曲げ強度を向上させるため、石綿・木毛を補強材として混入させたものが知られている。
平成2年特許出願公開第157348号公報
上に述べたように、使用するタイル張付け剤の種類によって、従来は2種類のセメントボードを用意する必要があり、コスト高を招いている。また、セメントボードに補強材として混入される石綿や木毛は、吸水性を持つため、多湿環境に置かれると吸水により膨潤して、セメントボードの変形をもたらし、タイルや目地部分にクラックを発生させるおそれがあった。
前記従来の問題を解決するために創案した本発明に係るタイル用下地材の特徴とするところは、対向する二表面の双方をタイル貼着面とする下地板であって、一方のタイル貼着面は平滑面に形成され、他方のタイル貼着面は粗面に形成されていることである。
また前記タイル用下地材において、対向する二表面の双方をタイル貼着面とする下地板であって、一方のタイル貼着面は平滑面に形成され、他方のタイル貼着面は粗面に形成され、該粗面に形成されたタイル貼着面は、タイルを当接させると、当該タイルを前記平滑面に形成されたタイル貼着面に対し傾斜させるようなうねりを有しているものとすることも可能である。
さらに、本発明に係るタイル用下地材は、二つのタイル貼着面それぞれの下層に、非吸水性又は低吸水性繊維から成る補強シートを埋設する構成を採用することが望ましい。
なお本発明に係るタイル用下地材を用いてタイル壁面を施工するにあたり、有機系接着剤で施工する場合は平滑面に形成したタイル貼着面にタイルを張り付け、セメント系張り付け剤で施工する場合は粗面に形成したタイル貼着面にタイルを張り付けるタイル施工方法を採用する。
請求項1に記載した、対向する二つのタイル貼着面の一方を平滑面に形成し他方を粗面に形成したタイル用下地材は、これ1つだけを用意しておけば、セメント系張付け剤か有機系接着剤かのタイル張付け剤の種類に関係なく対応できるから、コストの大幅削減をもたらす。
請求項2に記載したタイル用下地材は、平滑面なタイル貼着面のほかに、タイルを当接させると、当該タイルを前記平滑面に形成されたタイル貼着面に対し傾斜させるようなうねりを有している粗面に形成したタイル貼着面を有しているので、この粗面に形成したタイル貼着面にタイルを張り付けた場合は、タイル貼着面とタイル張付け剤との接触領域が拡大することにより、タイルの接着強度を十分に確保することができる。
請求項3に記載したタイル用下地材は、二つのタイル貼着面それぞれの下層に非吸水性又は低吸水性繊維から成る補強シートを埋設したので、曲げ強度を向上させるだけなく、補強シートが吸水により膨潤することがないから多湿環境下でもタイル用下地材が変形することがなく、よって、タイルや目地部分のクラック発生を防止できる。
請求項4に記載したタイル施工方法は、有機系接着剤で施工する場合と、セメント系張り付け剤で施工する場合の両方に対応するものであるから、タイル張付け剤の種類に関係なくタイルの施工が可能である。
本発明の請求項1に係るタイル用下地材1は、図1に示すような手順によって製造することができる。同図(A)に示す如く、上方を開口させた成形型Mに素地Sを流し込み、これを静置させて硬化させる。これにより、成形型Mの成形面Nと接する方のタイル貼着面2が平滑面となり、開放側のタイル貼着面3は粗面となるタイル用下地材1が成形される。素地の材質としては、セメントのほか、モルタル、コンクリート等が使用できる。
平滑面側のタイル貼着面2の表面粗さは、これと接する成形型Mの成形面Nにおける表面粗さで決定される。従って、平滑度の高いタイル貼着面2を得たいときには、表面粗さの小さい成形面Nを採用し、接着強度を多少高めたいときなどには、表面粗さを幾分大きく形成した成形面Nを採用すればよい。また、他方のタイル貼着面3は、開放状態で放置されることにより自然に粗面となるが、素地Sの硬化後にサンドブラスト等の適当な加工を施して、粗面化することも妨げない。いずれにせよ、二つのタイル貼着面2,3は平滑度が異なっており、一方のタイル貼着面2は平滑度が高く、もう一方のタイル貼着面3は平滑度が低く形成されているところに、本発明に係るタイル用下地材1の特色がある。
このようにして得られたタイル用下地材1は、所望に応じ、二つのタイル貼着面2,3を選択して使用することができる。有機系接着剤を使用して面精度の高いタイル壁面を施工する場合は、平滑なタイル貼着面2を使用し、モルタル系張付け剤を使用して接着強度の確保が必要な場合は、粗面になされたタイル貼着面3を使用すればよい。従って、本発明に係るタイル用下地材1だけを用意すれば、2種類のタイル張付け剤のいずれでもタイル壁面の施工が可能なので、コストの大幅な削減がもたらされる。
図2及び図3は、本発明の請求項3に係るタイル用下地材1の製造手順の一例を示すものである。当該タイル用下地材1を製造するには、まず図2(A)に示すように、上方を開口させた成形型Mに、平滑なタイル貼着面2を形成するのに充分な程度の量の素地S1を流し込む。次に、同図(B)に示す如く、その上に非吸水性または低吸水性の補強シート10を載置する。この補強シートは10,例えばガラス繊維ネットや合成樹脂製のメッシュシートなどである。次いで、同図(C)のように、タイル用下地材1の芯材となる部分を形成する素地S2を流し込む。
図3(A)に示す如く、芯材部分を形成する素地S2を流し込み終えたら、同図(B)に示すように、その上に、補強シート11を載置する。この補強シート11は、前記補強シート10と同じでもよく、異なる種類でもよい。最後に、同図(C)に示すとおり、補強シート11の上に粗面となるタイル貼着面3を形成できる程度の素地S3を流し込み、硬化させれば、目的とするタイル用下地材1を得ることができる。
こうして得られたタイル用下地材1は、図4に示すように、一方のタイル貼着面2が平滑であり、他方のタイル貼着面3が粗面に形成されているので、タイル壁面の施工状況に応じて、二つのタイル貼着面2,3のうち所望する方を選択して使用することができる。またタイル貼着面2,3それぞれの下層に、非吸水性または低吸水性の補強シート10.11を配設したので、曲げ強度が大きく、多湿環境下でもタイルや目地部分にクラックを生じさせるおそれのないタイル用下地材1を提供することができる。
本例のタイル用下地材1にあっては、二つのタイル貼着面2,3の各下層に配設した補強シート10,11の種類を変えることで、表面性状を異ならせることも考えられる。例えば、補強シート10,11それぞれが網目状のメッシュ構造である場合に、平滑面側の補強シート10は網目を小さくし(例えば3×3mm)、粗面側の補強シート11は網目を大きく(例えば5×5mm)にすることで、二つのタイル貼着面2,3の平滑度を明らかに違ったものとすることが可能である。なお、このように、下層に配設した補強シート10,11の構造の違いを、各タイル貼着面2,3の表面性状の違いに反映させるためには、タイル貼着面2,3から補強シート10,11までの深さを5mm以内とすることが望ましい。
図5は本発明の請求項2に係るタイル用下地材1の一例を示す図面である。同図に示すように、本例のタイル用下地材1は、二つのタイル貼着面2,4の平滑度が異なっているのみならず、平滑度が低くなされた粗面側のタイル貼着面4に、若干のうねりを持たせたところに特色を有している。すなわち、該粗面に形成されたタイル貼着面4は、タイルTを当接させると、当該タイルTが、平滑面に形成されたタイル貼着面2に対し角度θで傾斜するようなうねりを有している。
かかる構成により、図5(B)に例示する如く、粗面側のタイル貼着面4に接着剤5でタイルTを貼着してタイル壁面を構築すると、タイルTがタイル貼着面4の起伏のためにわずかな角度θずつ傾いた状態となる。それ故、タイル貼着面とタイル張付け剤との接触領域が拡大し、タイルの接着強度を十分に確保できる。勿論、本例のタイル用下地材1にあっても、平滑面側のタイル貼着面3を用いることにより、面精度の高い平滑なタイル壁面を施工することが可能なのは言うまでもない。
本発明の請求項1に係るタイル用下地材の製造手順を説明するためのものであって、図(A)は成形型に素地を流し込んでいる状況を示す縦断面図、図(B)はタイル用下地材が成形された状態を示す縦断面図である。 本発明の請求項3に係るタイル用下地材の製造手順を説明するためのものであって、図(A)は平滑面となるタイル貼着面を形成する素地を成形型に流し込んでいる状況を示す縦断面図、図(B)は補強シートを配置した状態を示す縦断面図、図(C)は芯材になる部分の素地を流し込んでいる状況を示す縦断面図である。 本発明の請求項3に係るタイル用下地材の図2に続く製造手順を説明するためのものであって、図(A)は芯材になる部分の素地を流し込んだ状況を示す縦断面図、図(B)は補強シートを配置した状態を示す縦断面図、図(C)は粗面となるタイル貼着面を形成する素地を成形型に流し込んだ状況を示す縦断面図である。 本発明の請求項3に係るタイル用下地材を示すものであって、図(A)は全体の縦断面図、図(B)は要部の拡大縦断面図である。 本発明の請求項2に係るタイル用下地材を示すものであって、図(A)は全体の縦断面図、図(B)はタイルを貼着した状態の要部の拡大縦断面図である。
符号の説明
1…タイル用下地材
2…タイル貼着面(平滑面側)
3…タイル貼着面(粗面側)
4…タイル貼着面(粗面側、うねり有り)
5…接着剤
10…補強シート
11…補強シート
M…成形型
N…成形面
S,S1,S2,S3…素地
T…タイル

Claims (4)

  1. 対向する二表面の双方をタイル貼着面とする下地板であって、一方のタイル貼着面は平滑面に形成され、他方のタイル貼着面は粗面に形成されていることを特徴とするタイル用下地材。
  2. 対向する二表面の双方をタイル貼着面とする下地板であって、一方のタイル貼着面は平滑面に形成され、他方のタイル貼着面は粗面に形成され、該粗面に形成されたタイル貼着面は、タイルを当接させると、当該タイルを前記平滑面に形成されたタイル貼着面に対し傾斜させるようなうねりを有していることを特徴とするタイル用下地材。
  3. 二つのタイル貼着面それぞれの下層に、非吸水性又は低吸水性繊維から成る補強シートを埋設した請求項1又は2に記載のタイル用下地材。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載するタイル用下地材を用いてタイル壁面を施工する方法であって、有機系接着剤で施工する場合は平滑面に形成したタイル貼着面にタイルを張り付け、セメント系張り付け剤で施工する場合は粗面に形成したタイル貼着面にタイルを張り付けることを特徴とするタイル施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114046005A (zh) * 2021-10-30 2022-02-15 陕西荣森装饰工程有限公司 一种装饰墙面贴砖施工方法

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