JP2005105655A - ジョイナー材及びその製造方法並びに目地構造 - Google Patents

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勝 池田
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治将 田原
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Abstract

【課題】ジョイナー材として使用する材料の選択に制限を受けることがなく、シーリング材を有効に利用してシーリング材とパネルとの接着力を強化するとともに、シーリング材に亀裂や剥離が生じ難いジョイナー材及びその製造方法並びに目地構造を提供する。
【解決手段】ジョイナー材10は、ジョイナー本体11とカバー部材14とからなる。ジョイナー本体11は、下地材1に固定可能な基部12と、基部12と一体にパネル2の表面側に向かって突出し、溝状目地3内に配置される突条部13とからなる。また、カバー部材14は、ジョイナー本体11における突条部13の突出方向の先端面13aを覆い、かつ突条部13に係合され、シーリング材4と非付着性に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明はジョイナー材及びその製造方法並びに目地構造に関する。
一般に、住宅やビル等の建物の外壁材としての複数枚のパネルの端縁間の目地をふざぐには、パネルとジョイナー材とシーリング材とを有する目地構造が採用される。この目地構造では、下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地にジョイナー材が配設され、この溝状目地の表面側にペースト状のシーリング材が充填されている。一般的なジョイナー材は、長尺状をなし、下地材に固定可能な基部と、基部と一体に前記パネルの表面側に向かって突出し、溝状目地内に配置される突条部とを備えている。また、シーリング材はペースト状で、複数のパネルの対向する2つの端面とジョイナー材の突条部とにより形成される溝状空間に充填されている。このシーリング材は、外部からの水や異物が建物の内部に侵入するのを防止するものであり、長期間にわたるシール性(水密性)が要求される。そして、シーリング材のシール性を確保するためには、シーリング材自体の亀裂やパネルの端面からの剥離を防止する必要がある。
しかしながら、上記の目地構造では、シーリング材が硬化すると、パネルの両端面のみならずジョイナー材の突条部とも固着してしまい、いわゆる三面接着の状態になる。この三面接着の状態になると、長期間にわたるシーリング材のシール性を確保することができないこととなる。以下に、この状態での不具合を詳細に説明する。一般に、ある程度の時間が経過すると、湿度、温度の変化や振動等により、溝状目地の幅が施工時よりも大きくなることが知られている。三面接着の状態において溝状目地の幅が大きくなると、シーリング材がパネルの両端面に固着しているため、シーリング材には溝状目地の幅方向外側に向かう力が加わり、シーリング材を溝状目地の幅方向に伸張させる。ところが、シーリング材はジョイナー材の突条部とも固着しているため、ジョイナー材の突条部がシーリング材の伸張を阻止する力を作用させる。この結果、シーリング材にはパネルの端面側で大きな歪が生じる。この歪が一定の限度を超えると、シーリング材に亀裂が生じたり、パネルの端面からの剥離を生じて、シーリング材のシール性が損なわれることになる。
このような三面接着を防止して、シーリング材のシール性を確保すべく、特許文献1にジョイナー材が提案されている。特許文献1には、突条部にシーリング材と非付着性を有する樹脂テープを貼着したジョイナー材及び全体をシーリング材と非付着性を有する単一材料によって形成したジョイナー材が開示されている。これらのジョイナー材は溝状目地の幅が変化した場合、シーリング材はパネルの端面に固着し続ける一方、ジョイナー材の突条部には固着することがない。そのため、これらのジョイナー材では、溝状目地の幅が変化しても、シーリング材は溝状目地の幅の変化に応じて伸縮し、シーリング材に亀裂や剥離が生じない。
特開2002−88935号公報
しかし、上記特許文献1記載のジョイナー材では、非付着性を有するテープを別途に貼着する必要があり、また単一材料でジョイナー材に求められる非付着性と強度との両方を満足する材料を選択する必要があるために材料選択幅に制限がある。更に、施工時のばらつきで突条部とパネルの端面とが密着していないと、突条部とパネルの端面との間に隙間が生じ、シーリング材の充填時にシーリング材がこの隙間から基部側に漏れてしまう。このように、シーリング材が基部側に漏れると、比較的高価なシーリング材を有効に利用することができないこととなる。また、シーリング材が基部側に漏れた部分では、シーリング材がパネルの端面に対して有効に加圧されない。そのため、シーリング材とパネルの端面との接触面積が少なくなり、両者間の接着力が弱くなってしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、使用する材料の選択に制限を受けないこと、更にシーリング材を有効に利用してシーリング材とパネルとの接着力を強化するとともに、シーリング材に亀裂や剥離が生じないジョイナー材及びその製造方法並びに目地構造を提供することを解決すべき課題としている。
第1発明のジョイナー材は、下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材であって、
前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に形成され、該基部から前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とを備え、
該突条部は、突出方向の先端から前記溝状目地の幅方向に突出して前記パネルの端面に接したときに弾性変形可能なひれを有し、かつ該突条部の少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性のカバー層が押出成形により形成されていることを特徴とする。
第1発明のジョイナー材は、下地材の表面側で互いに隣接して配置されるパネルの端面間に形成される溝状目地に配設される。より詳細には、このジョイナー材は、目地の施工時において基部が下地材に固定され、基部と一体にパネルの表面側に向かって突出する突条部が溝状目地内に配置される。そして、その後に溝状目地の表面側にペースト状のシーリング材が充填され、両パネル、ジョイナー材及びシーリング材によって目地構造が構成される。
このジョイナー材では、ひれが突条部の先端から溝状目地の幅方向に突出していてパネルの端面に接したときに弾性変形可能なため、施工時にひれがパネルの端面に弾接し、シーリング材の充填時にシーリング材が基部側に漏れることがない。そのため、比較的高価なシーリング材を有効に利用することができる。また、十分な量のシーリング材が溝状目地の表面側に充填されるため、シーリング材がパネルの端面に対して有効に加圧されるとともに、シーリング材とパネルの端面との接触面積が増大し、両者間の接着力が強力になる。
また、このジョイナー材では、仮に溝状目地の幅がばらついたり、パネルの収縮で幅が変わっても、突条部は少なくとも表面がシーリング材と非付着性を有するように形成されているため、経時的な溝状目地の幅の変動があってもシーリング材の伸縮を阻害しない。つまり、このジョイナー材を使用すれば、溝状目地の幅が変動しても、シーリング材は、ジョイナー材の突条部には接着せずに溝状目地の幅の変動に応じて伸縮し、パネルの端面では接着を維持するので、シーリング材に亀裂や剥離が生じない。このため、シーリング材のシール性が長期にわたって安定して維持される。
また、このジョイナー材では、突条部の少なくとも表面をシーリング材と非付着性を有するように形成することとは、突条部自体を非付着性樹脂で成形することと、突条部の表面を非付着性に表面処理することとを含む。つまり、このジョイナー材では、突条部と一体の基部は突条部の材料以外の材料によっても形成され得る。このため、このジョイナー材は、特許文献1記載のジョイナー材のように全体をシーリング材と非付着性の材料によって形成する必要がない。これにより、基部の材料として適した、例えば特に剛性の強い材料を選択することができる。また、このジョイナー材では、特許文献1記載のジョイナー材のように接着テープを貼着する必要がないため、製造コストの低廉化を実現できる。
したがって、第1発明のジョイナー材によれば、使用する材料の選択に制限を受けることがなく、シーリング材を有効に利用してシーリング材とパネルとの接着力を強化するとともに、シーリング材に亀裂や剥離が生じ難い。
第1発明のジョイナー材では、ひれは、基部に向けて傾斜して突出していることが好ましい。このジョイナー材では、パネルを取り付ける際、パネルの端面がひれに接し、ひれはパネルの裏面側に向かって撓んだ状態となり、パネルの端面とひれとの間に溝状目地の幅方向の断面で見て幅方向を底辺とする略逆三角形の空間が形成される。このため、この空間に充填されるシーリング材はパネルの端面に大きな接触面積で接触し、シーリング材とパネルとの間の接着力が強力になる。このため、シール性が更に向上する。
第2発明のジョイナー材は、下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材であって、
前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に形成され、該基部から前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とからなるジョイナー本体と、
該ジョイナー本体の該突条部の突出方向の先端面を覆うとともに該突条部に係合されたカバー部材とを備え、
該カバー部材は少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性の材料から押出成形により形成されていることを特徴とする。
第2発明のジョイナー材は、下地材の表面側で互いに隣接して配置されるパネルの端面間に形成される溝状目地に配設される。より詳細には、このジョイナー材は、目地の施工時においてジョイナー本体の基部が下地材に固定され、基部と一体にパネルの表面側に向かって突出するジョイナー本体の突条部が溝状目地内に配置される。ジョイナー本体の突条部にはカバー部材がジョイナー本体の突条部の突出方向の先端面を覆い、かつ突条部に係合されている。そして、その後に溝状目地の表面側にはシーリング材が充填され、両パネル、ジョイナー材及びシーリング材によって目地構造が構成される。
このジョイナー材では、ジョイナー本体における突条部には少なくとも表面がシーリング材と非付着性のカバー部材が突出方向の先端面を覆いかつ突条部に係合されている。そのため、ジョイナー本体には剛直性を有する材料を、カバー部材にはシーリング材と非付着性の材料をそれぞれ独立して選択できる。
また、このジョイナー材では、ジョイナー本体における突条部には少なくとも表面がシーリング材と非付着性のカバー部材が突出方向の先端面を覆いかつ突条部に係合されているため、経時的な溝状目地の幅の変動があってもシーリング材の伸縮を阻害しない。つまり、このジョイナー材を使用すれば、溝状目地の幅が変動しても、シーリング材のパネルの端面への接着は維持され、カバー部材の表面には接着せずに溝状目地の幅の変動に応じて伸縮し、シーリング材に亀裂や剥離が生じない。このため、シーリング材のシール性が長期にわたって安定して維持される。
したがって、第2発明のジョイナー材によっても、シーリング材を有効に利用してシーリング材とパネルとの接着力を強化するとともに、シーリング材に亀裂や剥離が生じ難い。
また、このジョイナー材では、カバー部材は少なくともその表面がシーリング材と非付着性となる材料によって形成されるが、カバー部材とは別体のジョイナー本体はそのような材料以外の材料によっても成形され得る。このため、カバー部材とジョイナー本体とは、それぞれに要求される性能を満足する最適の材料を選択して使用することができる。つまり、カバー部材にはシーリング材と非付着性となる材料、ジョイナー本体には長手方向で自重で折れ曲がったりしないだけの剛性材料を選択することができる。このため、このジョイナー材は、特許文献1記載のジョイナー材のように全体をシーリング材と非付着性の材料によって形成する必要がない。また、このジョイナー材では、特許文献1記載のジョイナー材のように接着テープを貼着する必要がない。特に、予め成形したジョイナー本体を押出成形に供給してカバー部材と一体化したり、ジョイナー本体とカバー部材とを共押出して一体化できる。このため、製造コストの低廉化を実現できる。
なお、このジョイナー材では、カバー部材の少なくとも表面をシーリング材と非付着性を有するように形成することとは、カバー部材自体を非付着性樹脂で成形することと、カバー部材の表面を非付着性に表面処理することとを含む。
第2発明のジョイナー材では、カバー部材は溝状目地の幅方向に突出して弾性変形可能なひれを有していることが好ましい。このジョイナー材では、カバー部材のひれが溝状目地の幅方向に突出していてパネル端面に接したときに弾性変形可能なため、施工時にひれがパネルの端面に弾接し、シーリング材の充填時にシーリング材が基部側に漏れることがない。そのため、比較的高価なシーリング材をさらに有効に利用することができる。また、シーリング材がパネルの端面に対して有効に加圧されるとともに、シーリング材とパネルの端面との接触面積が増大し、面積増に比例して両者間の接着力がさらに強力になる。また、このジョイナー材では、仮に溝状目地の幅がばらついたり、パネルの収縮で幅が変わっても、ひれの少なくとも表面もシーリング材と非付着性を有するように形成されているため、経時的な溝状目地の幅の変動があってもシーリング材の伸縮を阻害しない。
また、第2発明のジョイナー材では、ひれは、基部に向けて傾斜していることが好ましい。このジョイナー材では、パネルを取り付ける際、パネルの端面がひれに接し、ひれはパネルの裏面側に向かって撓んだ状態となり、パネルの端面とひれとの間に溝状目地の幅方向の断面で見て幅方向を底辺とする略逆三角形の空間が形成される。このため、この空間に充填されるシーリング材はパネルの端面に大きな接触面積で接触し、シーリング材とパネルとの間の接着力が強力になる。このため、シール性が更に向上する。
さらに、第2発明のジョイナー材では、ジョイナー本体の突条部は突出方向の先端が幅方向に突出し、カバー部材は突条部の先端を表面側から裏面側に巻き込んで突条部に係合されることが好ましい。これにより、保管、運搬、施工時において、ジョイナー本体とカバー部材とが不測に分離(脱落、外れ)することを防止できる。
また、第2発明のジョイナー材では、ジョイナー本体の突条部は突出方向の先端面に長尺方向に延びる凹状又は凸状の係合部を有し、カバー部材は係合部に係合されることが好ましい。これによっても、保管、運搬、施工時において、ジョイナー本体とカバー部材とが不測に分離(脱落、外れ)することを防止できる。
さらに、第2発明のジョイナー材では、カバー部材はオレフィン系樹脂を含むことが好ましい。これにより、カバー部材を押出成形により容易に長尺状に製造できる。
また、第2発明のジョイナー材では、ジョイナー本体はポリスチレン樹脂からなり、カバー部材はゴム状特性を呈し伸びが容易なオレフィン系熱可塑性エラストマーからなることが好ましい。ポリスチレン樹脂は剛性を有するため、ジョイナーに直線性を与え、ジョイナー材の施工性がよい。また、カバー部材はシーリング材と非付着性を有するが、仮にカバー部材とシーリング材とが付着した場合であっても、カバー部材は伸縮可能で弾性を有するため、シーリング材の伸縮が阻害されることがない。さらに、ポリスチレン樹脂、オレフィン系熱可塑性エラストマーともに安価かつ入手容易である。
第3発明のジョイナー材の製造方法は、下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材の製造方法であって、
前記下地材に固定可能な基部と、
該基部と一体に前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置され、突出方向の先端から前記溝状目地の幅方向に突出して前記パネルの端面に接したときに弾性変形可能なひれを有し、かつ少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性のカバー層を有する突条部とを一体的に押出成形し、
該基部と該突条部とを所定の長さに切断することを特徴とする。
第3発明のジョイナー材の製造方法では、基部と突条部とを共押出し等により同時に成形する。この製造方法では、突条部と基部とは、それぞれに要求される性能を満足する最適の材料を選択して使用することができる。つまり、突条部にはシーリング材と非付着性となる材料、基部には長手方向で折れ曲がったりせず自己保持性を有する剛性材料を選択することができる。
第4発明のジョイナー材の製造方法は、下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材の製造方法であって、
前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に形成され、該基部から前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とからなるジョイナー本体の該突条部の表面に、
前記シーリング材と非付着性を有する材料からなり、該突条部の表面側全面を外側から覆うとともに、該突条部に係合された状態でカバー部材を該ジョイナー本体と一体的に押出成形し、
該ジョイナー本体と該カバー部材とを所定の長さに切断することを特徴とする。
第4発明のジョイナー材の製造方法では、カバー部材とジョイナー本体とは、それぞれに要求される性能を満足する最適の材料を選択して使用することができる。つまり、カバー部材にはシーリング材と非付着性となる材料、ジョイナー本体には長手方向形状を自己のみで保持できるだけの剛性材料を選択することができる。
第4発明のジョイナー材の製造方法では、予め所定の横断面形状に形成されたジョイナー本体を押出成形型に供給し、押出成形型からカバー部材を押し出して、カバー部材をジョイナー本体と一体化することができる。これにより、ジョイナー本体が金属ストリップ材のロール成形品、アルミニウム合金の押出品等であっても、容易にジョイナー材を製造できる。また、カバー部材の押出成形温度がジョイナー本体の成形温度より極めて低くても、容易にジョイナー材を製造できる。
また、第4発明のジョイナー材の製造方法では、押出成形型にジョイナー本体を形成するジョイナー本体材料、及びカバー部材を形成するカバー部材材料を各々加熱溶融した状態で供給し、押出成形型内でジョイナー本体とカバー部材とを形成するとともに、両者を一体化して押出成形することもできる。これにより、ジョイナー本体材料とカバー部材材料との各々の成形温度が同一又は近似である場合、1つの押出成形型で容易にジョイナー材を製造することができる。
さらに、第4発明のジョイナー材の製造方法では、ジョイナー本体材料とカバー部材材料とは相溶性を有しないことが好ましい。これにより、カバー部材とシーリング材とが付着した場合でも、ジョイナー本体とカバー部材とが溶着していないことから、カバー部材の動きが阻害されることがなく、シーリング材の伸縮が阻害されることもない。
また、第4発明のジョイナー材の製造方法では、ジョイナー本体材料はポリスチレン樹脂であり、カバー部材材料はオレフィン系熱可塑性エラストマーであることが好ましい。ポリスチレン樹脂は剛性を有するため、ジョイナー材に直線性を与え、ジョイナー材の施工性がよい。また、オレフィン系熱可塑性エラストマーはシーリング材と非付着性を有する。さらに、ポリスチレン樹脂とオレフィン系熱可塑性エラストマーとは同一又は近似の成形温度で押出成形可能である上、安価かつ入手容易である。
第5発明の目地構造は、下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルと、該パネルの端面間に形成される溝状目地に配設される長尺なジョイナー材と、該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材とを有する目地構造であって、
前記ジョイナー材は、前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とからなるジョイナー本体と、
該ジョイナー本体における該突条部の突出方向の先端面を覆い、かつ該突条部に係合されたカバー部材とを備え、
該カバー部材は少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性に形成されていることを特徴とする。
第5発明の目地構造で用いられるジョイナー材は、下地材の表面側で互いに隣接して配置されるパネルの端面間に形成される溝状目地に配設される。より詳細には、このジョイナー材は、目地の施工時においてジョイナー本体の基部が下地材に固定され、基部と一体にパネルの表面側に向かって突出するジョイナー本体の突条部が溝状目地内に配置される。ジョイナー本体の突条部にはカバー部材がジョイナー本体の突条部の突出方向の先端面を覆い、かつ突条部に係合されている。そして、その後に溝状目地の表面側にはシーリング材が充填され、両パネル、ジョイナー材及びシーリング材によって目地構造が構成される。
この目地構造で用いられるジョイナー材では、ジョイナー本体における突条部には少なくとも表面がシーリング材と非付着性のカバー部材が突出方向の先端面を覆いかつ突条部に係合されている。そのため、この目地構造では、施工時にカバー部材をパネルの端面に当接させることができ、シーリング材の充填時にシーリング材が基部側に漏れるのを防止することができる。これにより、比較的高価なシーリング材を有効に利用することができる。また、この目地構造では、十分な量のシーリング材が溝状目地の表面側に充填されるため、シーリング材がパネルの端面に対して有効に加圧されるとともに、シーリング材とパネルの端面との接触面積が増大し、両者間の接着力が強力になる。
また、この目地構造で用いられるジョイナー材では、ジョイナー本体における突条部には少なくとも表面がシーリング材と非付着性のカバー部材が突出方向の先端面を覆いかつ突条部に係合されているため、経時的な溝状目地の幅の変動があってもシーリング材の伸縮を阻害しない。つまり、このジョイナー材を目地構造に使用すれば、溝状目地の幅が変動しても、シーリング材は、パネルの端面には接着し、カバー部材の表面には接着せずに溝状目地の幅の変動に応じて伸縮し、シーリング材に亀裂や剥離が生じない。このため、この目地構造では、シーリング材のシール性が長期にわたって安定して維持される。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
実施例1の目地構造は、図1及び図2に示すように、下地材1の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネル2と、パネル2の端面間に形成される溝状目地3に沿って配設される長尺なジョイナー材10と、溝状目地3の表面側に充填されるペースト状のシーリング材4とを有している。
この目地構造で使用されるジョイナー材10は、図3に示すように、下地材1に固定可能な基部12と、基部12と一体に形成され、基部12からパネル2の表面側に向かって突出し、溝状目地3内に配置される突条部13とからなり、自重で折れ曲がったりしない程度の剛性を有するジョイナー本体11と、ジョイナー本体11の突条部13の突出方向の先端面13aを覆うとともに突条部13に係合されたジョイナー本体11よりも柔軟な材料からなるカバー部材14とを備えている。ジョイナー本体11は少量のゴム成分を加えたポリスチレン樹脂(耐衝撃性ポリスチレン樹脂)からなり、基部12の表面には釘打ち作業の位置決めのための凸条12aと、凹溝12bとが形成されている。ジョイナー本体11を耐衝撃性ポリスチレン樹脂にしたのは靭性を与えて耐衝撃性を向上させ、基部12を釘等により下地材1に固定する場合、基部12の割れを防止するためである。ジョイナー本体11の突条部13は突出方向の先端が幅方向に突出し、カバー部材14は突条部13の先端を表面13b側から裏面13c側に巻き込んで突条部13に係合されている。これにより、保管、運搬、施工時において、ジョイナー本体11とカバー部材14とが不測に分離(脱落、外れ)することを防止できる。カバー部材14は、EPDM(ゴム成分)と、シーリング材4とは本来的に非付着性のオレフィン系熱可塑性材料との混合物にプロセスオイルを混入させて軟化させた軟質のオレフィン系熱可塑性エラストマーとからなる。カバー部材14にプロセスオイルを混入させると、使用中にカバー部材14の表面にプロセスオイルが染み出てきて、カバー部材14とシーリング材4との非付着性が向上する。また、カバー部材14は、溝状目地3の幅方向に突出して弾性変形可能なひれ14aを有している。このひれ14aは、基部12に向けて下向きに傾斜している。
次に、ジョイナー材10の製造方法について説明する。図4に示すように、ジョイナー本体11の材料であるポリスチレン樹脂を図示しない押出機で加熱溶融して、材料供給口50aから押出ダイ50に供給する。また、同時に、カバー部材14の材料であるオレフィン系熱可塑性エラストマーを同様に加熱溶融して、材料供給口50bから押出ダイ50に供給する。押出ダイ50内において、ジョイナー本体11とカバー部材14とが形成され、両者が一体化されたジョイナー材10が押出オリフィス50cから押出される(共押出成形)。このジョイナー材10は冷却装置52内で冷却された後、引取装置53により引き取られ、定尺切断装置54により所定の長さに切断されて、図3に示すジョイナー材10が製造される。
次に、このジョイナー材10を用いた目地構造の施工方法について説明する。まず、図2に示すように、ジョイナー材10の基部12を釘16により下地材1に固定する。次に、ジョイナー材10の突条部13の幅方向からパネル2の一方の端面を突き当てる。この際、パネル2の一方の端面がカバー部材14のひれ14aに当接し、ひれ14aをパネル2の裏面側に向かって撓んだ状態にする。この状態において、パネル2を下地材1に取り付ける。次に、下地材1に取り付けられたパネル2の他方の端面に、別のジョイナー材10の突条部13を幅方向から突き当てる。この際にも、パネル2の他方の端面がカバー部材14のひれ14aに当接し、ひれ14aをパネル2の裏面側に向かって撓んだ状態にする。この状態において、このジョイナー材10の基部12を釘16により下地材1に固定する。以下、同様の作業を繰り返すことにより、下地材1に複数のパネル2が取り付けられ、それらの端面間に溝状目地3が形成される。そして、吐出ガンからペースト状のシーリング材4を吐出しつつ、溝状目地3の長手方向に沿って移動させて、シーリング材4を溝状目地3に注入していく。それと同時又は少し後に、押し込み治具や手の指でシーリング材4の表面を押圧しつつ長手方向に沿って移動させ、シーリング材4をパネル2の端面に圧着させる。この際、シーリング材4の表面は、溝状目地3の幅方向の断面で見て、中央部分が少し窪んでいるようにする。こうして、ジョイナー材10を用いた目地構造が完成する。
実施例1の目地構造で使用されるジョイナー材10のジョイナー本体11の材料は剛性を有するポリスチレン樹脂であり、カバー部材14の材料は柔軟なオレフィン系熱可塑性エラストマーである。このポリスチレンは剛性を有するため、ジョイナー材10に直線性を与え、自重で折れ曲がったりせずジョイナー材10の施工性を阻害しない。また、オレフィン系熱可塑性エラストマーはシーリング材4と非付着性を有する。さらに、ポリスチレンとオレフィン系熱可塑性エラストマーとは200°C前後の同一又は近似の成形温度で共押出により容易に成形可能である上、安価かつ入手容易であるため、製造コストの低廉化を実現できる。また、ポリスチレン樹脂とオレフィン系熱可塑性エラストマーとは相溶性を有しないため溶着しておらず、カバー部材14とシーリング材4とが不測に多少付着した場合でも、カバー部材14がジョイナー本体11と溶着しておらず、またカバー部材14が柔軟なことから、カバー部材14の動きが阻害されることがなく、シーリング材4の伸縮が阻害されることもない。
また、このジョイナー材10では、ジョイナー本体11における突条部13にはシーリング材4と本来的に非付着性のカバー部材14が突出方向の先端面を覆いかつ突条部13に係合されているため、経時的な溝状目地3の幅の変動があってもシーリング材4の伸縮を阻害しない。つまり、このジョイナー材10を使用すれば、溝状目地3の幅が変動しても、シーリング材4は、パネル2の端面には接着し続ける一方、カバー部材14の表面には接着せずに溝状目地3の幅の変動に応じて伸縮し、シーリング材4に亀裂や剥離が生じない。このため、シーリング材4のシール性が長期にわたって安定して維持される。
さらに、このジョイナー材10では、カバー部材14のひれ14aが溝状目地3の幅方向に突出していて弾性変形可能なため、施工時にひれ14aがパネル2の端面に弾接し、シーリング材4の充填時にシーリング材4が基部12側に漏れることがない。そのため、比較的高価なシーリング材4を有効に利用することができる。また、十分な量のシーリング材4が溝状目地3の表面側に充填されるため、シーリング材4がパネル2の端面に対して有効に加圧されるとともに、シーリング材4とパネル2の端面との接触面積が増大し、両者間の接着力が強力になる。また、このジョイナー材10では、仮に溝状目地3の幅がばらついたり、パネル2の収縮で幅が変わっても、ひれ14aが弾性変形してそのばらつきや変化に追従する。また、ひれ14aもシーリング材4と非付着性を有するように形成されているため、経時的な溝状目地3の幅の変動があってもシーリング材4の伸縮を阻害しない。
また、このジョイナー材10では、ひれ14aは、基部12に向けて傾斜しているため、パネル2を取り付ける際、パネル2の端面がひれ14aに接し、ひれ14aはパネル2の裏面側に向かって撓んだ状態となる。その結果、パネル2の端面とひれ14aとの間に溝状目地3の幅方向の断面で見て幅方向を底辺とする略逆三角形の空間が形成される。このため、この空間に充填されるシーリング材4はパネル2の端面に大きな接触面積で接触し、接触面積の増加に伴ってシーリング材4とパネル2の端面との間の接着力が増加して強力になる。このため、シール性が更に向上する。
さらに、実施例1において採用したジョイナー本体11及びカバー部材14の材料も含み、ジョイナー本体11の材料として、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)、PS(ポリスチレン樹脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、PE(ポリエチレン樹脂)等の樹脂材料の他に、金属材等を採用することができる。また、カバー部材14の材料として、EPDM(ゴム成分)にオレフィン系樹脂(PP、PE)を混練し、これにシリコーンオイルや分子量数百程度の低分子量オレフィン等のプロセスオイル等を含むオレフィン系熱可塑性エラストマーを採用することができる。
実施例1のジョイナー材10を製造する際に、ジョイナー本体11とカバー部材14との両方の材料の成形温度が大きく異なるときには、図5に示す製造方法によりジョイナー材10を製造する。このジョイナー材10の製造方法について、ジョイナー本体11の材料のほうがカバー部材14の材料よりも成形温度が高いという前提で説明する。この製造方法では、まずジョイナー本体11の材料を図示しない第1の押出機で加熱溶融して、材料供給口60aから第1の押出ダイ60に供給する。第1の押出ダイ60内において、ジョイナー本体11が成形され、第1の押出オリフィス60cから押出される。このジョイナー本体11を下流側の第2の押出ダイ61に連続的に供給するとともに、カバー部材14の材料を図示しない第2の押出機で加熱溶融して、材料供給口61aから第2の押出ダイ61に供給する。第2の押出ダイ61内においてカバー部材14が形成されるとともに、ジョイナー本体11とカバー部材14とが一体化されたジョイナー材10が第2の押出オリフィス61cから押出される。このジョイナー材10は冷却装置62内で冷却された後、引取装置63により引き取られ、定尺切断装置64により所定の長さに切断されて、図3に示すジョイナー材10が製造される。このジョイナー材10の製造方法によれば、カバー部材14の押出成形温度がジョイナー本体11の成形温度より低いので、第2の押出ダイ61内においてジョイナー本体11を溶かしたりせず、容易にジョイナー材10を製造できる。
また、実施例1において、ジョイナー本体11を樹脂押出材に代えて金属ストリップ材のロール成形品、アルミニウム合金の押出品等にすることもできる。ジョイナー本体11を金属ストリップ材のロール成形品とする場合、第1の押出ダイ60が金属ストリップ材ロール成形装置に代替される。また、ジョイナー本体11をアルミニウム合金の押出品とする場合、第1の押出ダイ60が押出品挿入装置に代替される。このジョイナー材10の製造方法によれば、ジョイナー本体11が金属ストリップ材のロール成形品、アルミニウム合金の押出品等であっても、容易にジョイナー材10を製造できる。
したがって、実施例1の目地構造によれば、ジョイナー材10として使用する材料の選択に制限を受けることがなく、シーリング材4を有効に利用してシーリング材4とパネル2との接着力を強化するとともに、シーリング材4に亀裂や剥離が生じない。
なお、ジョイナー本体11の基部12や突条部13は上記の形状に限定されず、基部12は釘16等により下地材1に固定可能であり、突条部13は先端面13aを基部12からパネル2の表面側に離間させる限り、その形状を自由に変更可能である。
実施例2の目地構造は、実施例1と同様、図1に示すものと同じである。ただし、図6に示すジョイナー材20が用いられる。図6におけるジョイナー本体21、基部22、凸条22a、凹溝22b、突条部23、先端面23a、カバー部材24、ひれ24aは、図3に示すジョイナー本体11、基部12、凸条12a、凹溝12b、突条部13、先端面13a、カバー部材14、ひれ14aにそれぞれ相当し、同一の機能を有する部分であり、その説明を省略する。以下、実施例1と異なる部分について説明する。
図6において、ジョイナー本体21の突条部23は突出方向の先端面23aに長尺方向に延びる2個の凹状の係合部23bを有し、カバー部材24の裏面には係合部23bにあり溝係合される2個の係合突起24bが形成されている。これにより、実施例1と同様、保管、運搬、施工時において、ジョイナー本体21とカバー部材24とが不測に分離(脱落、外れ)することを防止できる。
このジョイナー材20は、実施例1と同様、図4又は図5に示す製造装置で製造される。また、このジョイナー材20を用いた目地構造の施工方法も実施例1と同様である。その他の作用及び効果も実施例1と同様である。
実施例3の目地構造は、実施例1と同様、図1に示すものと同じである。ただし、図7に示すジョイナー材30が用いられる。図7におけるジョイナー本体31、基部32、凸条32a、凹溝32b、突条部33、先端面33a、カバー部材34、ひれ34aは、図3に示すジョイナー本体11、基部12、凸条12a、凹溝12b、突条部13、先端面13a、カバー部材14、ひれ14aにそれぞれ相当し、同一の機能を有する部分であり、その説明を省略する。以下、実施例1と異なる部分について説明する。
このジョイナー材30は、基部32と突条部33とからなるジョイナー本体部31と、ジョイナー本体部31の突条部33の突出方向の先端面33aを覆い、ひれ34aを含むカバー部材34とが溶着一体化している。ジョイナー本体部31は剛性のあるPP(ポリプロピレン樹脂)からなり、カバー部材34は、ジョイナー本体部31と相溶性を有し、かつ内部にプロセスオイルを含む柔軟なTPO材料からなる。したがって、このジョイナー材30を使用すると、シーリング材4とジョイナー材30との付着を防ぐことができる。更に、ひれ34aを有するものでは、シーリング材4の有効利用が図れるとともに、パネル2の端面との充填圧を確保し、かつ接着面を広めることができる。
次に、ジョイナー材30の製造方法について説明する。図4に示すように、ジョイナー本体部31の材料であるPP(ポリプロピレン樹脂)を図示しない押出機で加熱溶融して、材料供給口50aから押出ダイ50に供給する。また、同時に、カバー部34の材料であるTPO材料を同様に加熱溶融して、材料供給口50bから押出ダイ50に供給する。押出ダイ50内において、ジョイナー本体部31とカバー部34とが形成され、両者が溶着一体化されたジョイナー材30が押出オリフィス50cから押出される(共押出成形)。このジョイナー材30は冷却装置52内で冷却された後、引取装置53により引き取られ、定尺切断装置54により所定の長さに切断されて、図7に示すジョイナー材30が製造される。
また、このジョイナー材30を用いた目地構造の施工方法は実施例1と同様である。その他の作用及び効果も実施例1と同様である。
なお、実施例3においては、ジョイナー本体部31の材料とカバー部34の材料としてPP(ポリプロピレン樹脂)のほか、硬質のPE(ポリエチレン樹脂)等も採用することができる。
本発明は湿式目地に用いられるジョイナー材及びその製造方法並びに目地構造に利用可能である。
実施例1〜3の目地構造の正面図である。 実施例1の目地構造に係り、図1のII−II矢視断面図である。 実施例1の目地構造に係り、ジョイナー材の断面図である。 実施例1〜3の目地構造に係り、ジョイナー材の製造装置の模式図である。 実施例1、2の目地構造に係り、ジョイナー材の製造装置の模式図である。 実施例2の目地構造に係り、ジョイナー材の断面図である。 実施例3の目地構造に係り、ジョイナー材の断面図である。
符号の説明
1…下地材
2…パネル
3…溝状目地
4…シーリング材
10、20、30…ジョイナー材
12、22、32…基部
13、23、33…突条部
11、21、31…ジョイナー本体
14、24、34…カバー部材
14a、24a、34a…ひれ

Claims (16)

  1. 下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材であって、
    前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に形成され、該基部から前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とを備え、
    該突条部は、突出方向の先端から前記溝状目地の幅方向に突出して前記パネルの端面に接したときに弾性変形可能なひれを有し、かつ該突条部の少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性のカバー層が押出成形により形成されていることを特徴とするジョイナー材。
  2. 前記ひれは、前記基部に向けて傾斜して突出していることを特徴とする請求項1記載のジョイナー材。
  3. 下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材であって、
    前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に形成され、該基部から前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とからなるジョイナー本体と、
    該ジョイナー本体の該突条部の突出方向の先端面を覆うとともに該突条部に係合されたカバー部材とを備え、
    該カバー部材は少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性の材料から押出成形により形成されていることを特徴とするジョイナー材。
  4. 前記カバー部材は前記溝状目地の幅方向に突出して弾性変形可能なひれを有していることを特徴とする請求項3記載のジョイナー材。
  5. 前記ひれは、前記基部に向けて傾斜していることを特徴とする請求項4記載のジョイナー材。
  6. 前記ジョイナー本体の前記突条部は突出方向の先端が幅方向に突出し、
    前記カバー部材は該突条部の先端を表面側から裏面側に巻き込んで該突条部に係合されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載のジョイナー材。
  7. 前記ジョイナー本体の前記突条部は突出方向の先端面に長尺方向に延びる凹状又は凸状の係合部を有し、
    前記カバー部材は該係合部に係合されていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載のジョイナー材。
  8. 前記カバー部材はオレフィン系樹脂を含むことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項記載のジョイナー材。
  9. 前記ジョイナー本体はポリスチレン樹脂からなり、前記カバー部材はプロセスオイルを含むオレフィン系熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする請求項8項記載のジョイナー材。
  10. 下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材の製造方法であって、
    前記下地材に固定可能な基部と、
    該基部と一体に前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置され、突出方向の先端から前記溝状目地の幅方向に突出して前記パネルのの端面に接したときに弾性変形可能なひれを有し、かつ少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性のカバー層を有する突条部とを一体的に押出成形し、
    該基部と該突条部とを所定の長さに切断することを特徴とするジョイナー材の製造方法。
  11. 下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルの端面間に形成される溝状目地に配設され、後に該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材を支持するための長尺なジョイナー材の製造方法であって、
    前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に形成され、該基部から前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とからなるジョイナー本体の該突条部の表面に、
    前記シーリング材と非付着性を有する材料からなり、該突条部の表面側全面を外側から覆うとともに、該突条部に係合された状態でカバー部材を該ジョイナー本体と一体的に押出成形し、
    該ジョイナー本体と該カバー部材とを所定の長さに切断することを特徴とするジョイナー材の製造方法。
  12. 予め所定の横断面形状に形成された前記ジョイナー本体を押出成形型に供給し、該押出成形型から前記カバー部材を押し出して、該カバー部材を該ジョイナー本体と一体化することを特徴とする請求項11記載のジョイナー材の製造方法。
  13. 押出成形型に前記ジョイナー本体を形成するジョイナー本体材料、及び前記カバー部材を形成するカバー部材材料を各々加熱溶融した状態で供給し、該押出成形型内で該ジョイナー本体と該カバー部材とを形成するとともに、両者を一体化して押出成形することを特徴とする請求項11記載のジョイナー材の製造方法。
  14. 前記ジョイナー本体材料と前記カバー部材材料とは相溶性を有しないことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項記載のジョイナー材の製造方法。
  15. 前記ジョイナー本体材料はポリスチレン樹脂であり、前記カバー部材材料は前記ジョイナー本体材料と同一又は近似の成形温度のオレフィン系熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項14記載のジョイナー材の製造方法。
  16. 下地材の表面側で互いに隣接して配置される複数のパネルと、該パネルの端面間に形成される溝状目地に配設される長尺なジョイナー材と、該溝状目地の表面側に充填されるペースト状のシーリング材とを有する目地構造であって、
    前記ジョイナー材は、前記下地材に固定可能な基部と、該基部と一体に前記パネルの表面側に向かって突出し、前記溝状目地内に配置される突条部とからなるジョイナー本体と、
    該ジョイナー本体における該突条部の突出方向の先端面を覆い、かつ該突条部に係合されたカバー部材とを備え、
    該カバー部材は少なくとも表面が前記シーリング材と非付着性に形成されていることを特徴とする目地構造。
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CN109853955A (zh) * 2019-03-06 2019-06-07 北京建筑材料科学研究总院有限公司 蒸压加气混凝土外墙板的板缝处理方法
CN112900775A (zh) * 2019-12-03 2021-06-04 怀化市永固节能墙材有限公司 一种建筑保温节能墙

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