JP2005104727A - 受動体係合式ベルクランク吊り具 - Google Patents
受動体係合式ベルクランク吊り具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005104727A JP2005104727A JP2004205404A JP2004205404A JP2005104727A JP 2005104727 A JP2005104727 A JP 2005104727A JP 2004205404 A JP2004205404 A JP 2004205404A JP 2004205404 A JP2004205404 A JP 2004205404A JP 2005104727 A JP2005104727 A JP 2005104727A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lifting
- bell crank
- passive body
- passive
- support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
Abstract
球形状、不定形塊状、直方形状、長材例えば原木等の固形物の外皮を挟持して吊り上げ易く、対象物の重量の大きさに対応して挟持力を大ならしめ、小型ではロボットハンドとして強い力を具えしめ、かつ対象物の挟持機構を自動化し、安全機構をも設けた吊り具の提供が目的である。
【構成】
上端で鉛直に吊られる吊上部材と、該吊上部材の所定区間を軸線に沿って移動可能な摺動部材と、該摺動部材に上端が枢着され上部が外方に下部が内方に屈曲或いは湾曲する鉤部材とを具え、かつ該鉤部材の中央より下方に吊上部材下端に連結する連接部材を設けるとともに遠隔操作による鉤部材の自動開閉機構を設けて成る受動体係合式ベルクランク吊り具である。
【選択図】 図2
Description
油圧式のロックフォークではフォークで掴む力は油圧力によって決まり、吊り下げる固形物が重い場合は油圧力を高めて掴む力を大きくしているので岩石の大きさ或いは原木の太さに比較してフォーク機構は極めて重く大型で、現場までの搬入、燃費その他の経費も無視できないので使用可能の場合が限られたが、油圧式以外での軽量でバランスが良くコンパクトで移動しやすい人手がかからない吊り上げ能力の大きい装置がなかったし、小型で把握力の大きいロポットの手の技術がないため、ロボットに搭載してドアーのノブを回して開く動作は困難であった。
間隔の変化の小さい部位を生かして起動装置又は圧力装置での開閉の自動化が課題である。連接支持部の上面に当接して摺動部材との間隔を支持して鈎部材を解放状態に維持するとともに鈎部材の把握を自動制御することが課題である。ユニッククレーンに取り付けて、クレーンのフックの操作で鈎部材の開閉を可能とするベルクランク機構の自動化手段の提供が課題である。安全性・効率性を高めるための安全機構を提供することが課題である。挟持時に長尺物を均衡を保って吊り上げ易くし、一方を挟持して持ち上げ他方は引きずって運搬可能にすることが課題である。小型の歩行式のロボットにも搭載可能な把握・挟持又は開放に際して対象物によっては傷つけないで吊り上げ可能な汎用性の大きい電動制御技術を提供するのが課題である。
該ベルクランクの下端部を鉤部材の連接吊上軸と支持軸の間の適宜の位置に鈎引上軸で回動自在に軸着せしめ、該鈎引上軸で、該受動体に加わる起動力により、吊上部材の所定範囲を上下に摺動せしめて該複数の鉤部材を開閉せしめて成る受動体掛合式ベルクランク吊り具を提供する。
請求項2においては、上端で吊られ鉛直に吊り下げられる細長い吊上部材と、該吊上部材の中間部で軸線に沿って移動可能な摺動部材と、該摺動部材に少なくとも所定水準まで回動自在に支持孔で鈎部材が枢着され、該鈎部材は上部が外方に、かつ下部が内方に曲がっていて、下端部に内方に向く鈎を設けたアームを有し、該アームの中間部分に連接吊上孔を設け、かつ該孔に連接幹の下端部を軸着せしめるとともに、該連接幹の上端部を吊上部材の下端に設けた連接支持部の連接孔に軸着せしめ、該摺動部材に所定角回動自在に設けた数個のベルクランクの遠心上部位置を、吊上部材に摺動自在に設けた、受動体に引上幹を介して所定角回動自在に設けた吊り具において、
該ベルクランクの下端部に鉤部材の解放コロを設けるとともに、該吊り具の受動体を吊上軸の上部の所定位置に固定した起動装置に係合させ、引上軸で、該受動体に加わる起動力により、吊上部材の所定範囲で摺動せしめて該ベルクランクを支持軸を中心に回動せしめて、連接支持部上面に当接する解放コロを該回動で移動せしめて鈎部材を閉ざしめることを特徴とする受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項3は上記の吊り具において、受動体と摺動部材間の圧力機器の圧力の加減で、受動体と摺動部材の間隔を制御し、鉤部材を開閉して成る請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項4は受動体と掛合した起動装置を受動体と摺動部材間に設けるとともに該起動装置を電動制御して該受動体を所定高さに移動可能とした請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項5は起動装置がサーボモータである請求項4に記載のベルクランク式吊り具である。
請求項6は受動体を、吊上装置に設けた吊上補助具の下方の所定位置に係合するとともに、吊上部材を該吊上装置例えばクレーンのフックで上下動して該受動体により鈎部材の開閉を制御可能に設けることを特徴とする請求項1に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項7は吊上補助具をクレーンとの取付軸を中心に回動格納可能とした請求項6に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項8は吊上補助具に設けた回転支持輪に受動体を所定角回動自在に支持される請求項6に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項9は受動体支持具にかかるクレーンのフックの過負荷を、受動体支持具に設けたパワーセンサーを介して、フックの昇降装置を制御して成る請求項6に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項10は鈎部材の吊り上げ対象物との接触部を保持構造とした請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項11は吊上部材に設けた係止具に掛かり合う係止装置を受動体に設けるとともに解除索に該係り止め装置を係合せしめて成る安全機構を有する請求項1に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項12は吊上部材に設けた係止歯に係合する係止具を摺動部材に設けた安全機構を有する請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
請求項13は鈎部材の下方部分を捩じ曲げ、対象物の鈎部材先端部の保持間隔を変化せしめて成る請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具である。
該ベルクランクは鉤部材に支点を設けて遠心位置で引上幹を介して受動体に回動自在に連結して成る。従って、受動体に係る上又は下方向の圧力は複数の鉤部材をベルクランクの支持軸を中心にして上又は下に回動せしめる。ベルクランクの支持軸は鉤部材の支持軸と一致させてもよいし、一致させずに摺動部材の適宜の位置を選ぶことも可能である。
更に該摺動部材に所定角回動自在に設けたベルクランクの左右一対を相互に反対側に配設せしめて両側で摺動部材に設けた鈎部材の支持軸に設け、かつ該ベルクランクの遠心上部位置を吊上部材に摺動自在に設けた、受動体に引上幹を介して所定角回動自在に設けるとともに、該ベルクランクの下端部を鉤部材の連接吊上軸と支持軸の間の適宜の位置に鉤引上軸で左右両側で回動自在に軸着せしめ、該鉤引上軸で、該受動体に加わる起動力により、吊上部材所定範囲を上下せしめて該複数の鉤部材を開閉せしめて成る受動体係合式ベルクランク吊り具を提供し、バランスの良さと引き上げ力を軽減せしめる特徴を具える吊り具が実現する。
ベルクランク機構は圧力機器又は電動制御機器などと直角に左右対称に設ける方がスペースの余裕が生ずるし、バランスがよい。
受動体と摺動部材の間に圧力機器による圧力の加減、或いは又、サーボモータによる上下動の電動制御機器を設け、受動体と摺動部材の間隔を自動制御する受動体係合式ベルクランク吊り具が提供できる。又、吊上部材に摺動自在に支持される受動体を上方の規定高さの吊上補助具に係止するとともに、吊上部材の最上部を吊上装置、例えばユニッククレーンのフックに取り付け、吊上部材の上下動を制御可能にして鈎部材を開閉作動せしめる受動体係合式ベルクランク吊り具を提供できる。
吊上部材に設けた安全機構を有する受動体係合式ベルクランク吊り具は対象物の吊り上げ移動時に、鉤部材が衝撃その他の原因で開く結果の危険性を防ぐため、吊上部材に係止部を設定し、該係止部に係止する係止具又は係止装置を摺動部材又は受動体に設け、適宜に解除可能とする手段を加えるのが好ましい。鉤部材の下方部分、すなわち連接吊上軸より下方部分を捩じ曲げ、鉤部材先端部の対象物保持間隔を大ならしめ、長い対象物の吊り上げに際して平衡を得やすい吊り具を提供できる。
該吊り具は吊り上げ対象物の表面が滑り易かったり、傷つきやすければ、鉤部材の挟持する接触部を保持構造にできる。例えばゴムパッド、吸盤、スプリング、ゴムボール、シート等の保持体を取付けて対象物を傷つけずソフトに滑らないように挟持せしめ、或いは鉤部材の対象物との接触部を引っ掛ける保持形状、例えば鋸刃状の形成部を具えて成る吊り具として、原木の長材の一方を挟持して持ち上げ他方は接地させたままで引きずって移動させることが可能となる。
鉤部材の開閉の作動に所要の圧力は鉤部材を所定角度まで開かしめ、或いは又閉じるだけに限定せしめれば良いので(即ち、鉤部材を開閉せしめるのに必要な力で、吊り上げ対象物の重量には無関係であるから)、相対的には小さな圧力で機能させることが可能である。
連接桿の下端を拡張して、例えば拡大吊上軸の位置に移設してより長大な対象物を挟持可能にすることも好ましい。
かかる構成の受動体係合式ベルクランク吊り具は一般的には吊上部材の上端部に取付具を取付け、該取付具をユンボ・ユニックのクレーンなどのフックに設けて使用できるが、フックを設けてなければ、適宜な取付具を製作して取付け可能である。上記各技術を適宜に採用して組合せて構成し、その用途に最適の吊り具が提供できる。
(8)把握の際に受動体支持具にかかるクレーンのフックの過負荷を、受動態支持具に設けたパワーセンサーを介して、フックの昇降装置を制御する安全性がある。
(9)小型化が簡単で、電動式では容易に歩行型のロボットに搭載できる、(10)電動把握では左右に設けたベルクランクは傾けても機能を達成可能の構成だからロボットの手としてドアーのノブを把握して回す動作の基本技術としても利用できる、(11)保持構造とその保持体により対象物を傷つけないし把握対象物を滑らせないで保持できる、(12)鉤部材の捻り加工では保持間隔の拡大が可能となり、長尺物を挟み持ち易くなる、(13)係止歯に係止する係止具は鉤部材の開放を制止するので吊り上げ作業の安全性確保に寄与する、(14)拡大吊り上げ孔を利用すれば一層大な対象物を挟める、等の効果がある。
圧力機器により受動体と摺動部材間隔を拡大・縮小する力をシリンダーで加えて複数の鉤部材を開閉せしめる、全自動化が可能である。吊上補助具による吊り具は、圧力機器が不要なので保守が簡単であり、簡便で汎用性が大きい。
本願人の小型モデルによるテストによれば、鉤部材のアーム先端の下面側の形態によって例えば、鉤部材の下面側を先端方向に向かって昇り上がる形状のアーク形に形成すれば、生卵の殻の外側を複数の鉤部材が同時に軽く滑りつつ4本の鉤部材が自在に開き、該卵の下面側で4本の鉤部材の先端が形態に沿って狭まりそのままの状態で該卵を吊り上げることができるので、球形では、吊り具の上部に下方への圧力を加えて対象物の上面の外形に沿って鉤部材を開かしめ、対象物の外表面を鉤部材の先端でなぞって下面側より吊り上げる操作も重要で、それを可能にする鉤部材の形状に加工することが望ましい。
左右にベルクランクを設けた場合、吊上部材を傾けても機能をマルチ方向に発揮できるので使用し易い。解放コロを設けた場合の把握時の電動制御に関しては、起動装置として電磁石を用いるのが、簡便であり、故障が少ない利点があるし、ロボットに搭載して握力の強い手として使用可能で、例えばドアーのノブを挟持して引きながら回してドアーを開くことができるので、小型の利用価値が特に高い。
鉤部材のアームの最良の形態は種々の要素が複合しているから、小型のモデルにより本体を完成させて実地テストにより最も用途に適した形態を決定すべきである。個々の鉤部材も対象物を2〜3本で挟持することがあるので、曲がらず、折れない強靭さが必要である。対象物が原木のような長尺物ではアームの吊上軸より下方の部分を所定方向に捩じ曲げて一方向のみ挟む間隔を拡大することも好ましい。更に自動車・家電製品その他表面を保護する必要のある対象物専用には保持体の素材をゴム・バネにする等で対象物を傷つけずに吊り上げ移動が可能となる。又、安全装置を手動式か電動式の何れかでも設定できる。該吊り具の上部は一般的にはユンボ・ユニック・クレーン等のフックに吊上部材の上端部に設けた取付具を介して設けて使用される。
上述の各技術を吊り具の用途により取捨選択し、適宜に組合せて最適の吊り具を構成することが望ましい。
これらをほんの一実施例をあげ図面により詳述すると、
更に該連接支持部6には左右一対の連接桿5が上端部において連接軸7に軸着し、該4対の連接桿5の下端がそれぞれの鉤部材2の連接吊上軸8に軸着している。該吊り具の鉤部材の開閉動作は支持軸9を中心に回動するが、圧力装置により開閉動作を自動化可能とし、圧力装置、或いは又サーボモータを該部位に配設して電動により鉤部材の開閉を自動化して進歩性を実現したものである。本例では連接桿5は一対から成る例をあげてあるが、該構成に限定されるものではない。
該受動体係合式ベルクランク吊り具の左右両側の鉤部材に設けたベルクランク10は鉤形に形成した金属製平板の一対から成り、該一対のベルクランクの支持軸は鉤部材2の支持軸9と同軸で鉤部材2を挟んだ状態で鉤部材の回動とは無関係に回動自在に上端内側寄りに支持軸9に軸着せしめてある。
該摺動部材上部には左右一対で圧力装置17が設けてあり、圧力パイプ19で圧力がかかると、シリンダー18が上側の受動体12を下側から押すので(図2の矢印)、引上幹11を介してベルクランク10が、支持軸9を中心に鉤部材2を鉤引上軸15によりR・R’方向に回動せしめ(図2)より(図3)に開く。
該鉤部材が十分に開くと(すなわち摺動部材が吊上部材の上部方向に上がると)、圧力が減らない場合には鉤部材の開放状態は維持される(図3)。対象物を挟むときは、シリンダーへの圧力を減じて鉤部材を閉じれば、対象物を挟持する。その圧力の減少を緩慢にすれば、ソフトに対象物を把握できる。図2の球形の岩石42の場合は容易に挟持可能だが、図3の大きさの球形の岩石42は鉤部材間隔より若干大きいので拡大吊上孔43を利用して連接吊上軸8の位置を移せば、挟持可能にできる。
対象物を放すときは、圧力パイプの圧力を加えて鉤部材を回動させて開かしめるが、この回動は鉤部材の重量がベルクランクと鉤引上軸15により、方向を換えるとともに各軸間隔の按配で相対的に小さな引き上げ力で鉤部材を開放できる。従って本例ではユンボ又はユニックの操作と圧力の制御で対象物を把握可能とし、かつ吊り上げ及び鉤部材を開かしめて解放できるので自動化が成るものである。そして、鈎部材間の対象物の重量が複数の鈎部材の先端にかかると、鈎部材に閉じる圧力がかかる構造であるから、圧力装置の圧力なしで、吊り上げ中の対象物の重量に対応してその分強力に把握し、吊り上げ可能となる。
本例では受動体と摺動部材の間に圧力装置を配設してあるが、鉤部材の開閉に際して、受動体下面と摺動部材の上面との間隔の変化は僅かなので、サーボモータ、例えばステッピングサーボモータ・リニアサーボモータなどを組み込んだ起動装置により電動式で間隔を変化せしめて開閉可能で小型化により、ロボットに利用可能である。尚、鉤部材下端部の保持孔35は保持体を取付けるボルト・ビス類の孔として利用可能である。
該吊り具は自体に圧力機器とか電動装置を搭載していない。すなわち、図4と図5は閉じた状態で下限ストッパー45まで吊上部材4がフック21で引き上げられている。フック21を下げると、吊り具自体の重量で下がり、図6のように摺動部材3上面に吊上部材の上限ストッパー44が当接して止められる。このように、フックを下げれば、鉤部材が自在に開き、フックを巻き上げれば鈎部材が自在に閉じるので、フックの上下操作で対象物体を把握して移動したり、鉤部材を開いて対象物を放せるので、故障が少なく保守が簡単で維持費も安く、汎用性が大である。受動体と連結したベルクランク機構は鉤部材の開閉作動に関与するが、対象物の荷重えの直接関与を防ぐための上下のストッパーにより、過大な荷重で該ベルクランク機構の破壊されることも防止する構成である。
又、図4において、傾斜破線の吊上補助具30’はクレーンの格納時に、吊り具を取付軸49を中心に吊上補助具とともに矢印Q方向に回動させて、コンパクトに始末し、ユニックの走行を都合よくする一例である。
更に、図4乃至図8において、パワーセンサー58を設ける。弾性体、ゴムチューブをドーナツ形又は突出状に設け、受動体支持具12ー1の周溝に填まるパワーセンサー58が回転支持輪56の下面で押され、平たくされてセンサーが感知して対象物を挟持するためのフックの昇降力や限界位置を検出して昇降装置を制御して安全性を高めてベルクランク機構の損壊を防ぎ、受動体支持具への過負荷がパワーセンサーに伝わりフックの昇降装置を制御するのが好ましい。
安全装置を解除するには、該解除索47を図10の矢印Sのように上に引き上げると、バランサー54に連結される釣合金具53は左右が横一線の直線状となり、係止装置51の間隔が広がり、それ以上の回転を規制され直線状を維持する左右の釣合金具53で構える大きな間隔の間を、係止具22がフリーパスとなる。該解除索47はクレーンに設けて、遠隔操作が可能である。
鈎部材が接地不可能の場合には、連接支持部又は/及び連接幹の下面を対象物の上面に押しつけると鉤部材及びベルクランクは上におしあげられ、連接支持部上面にベルクランクの解放コロが当接して解放状態を発生させる。したがって本例では、ユンボ又はユニックの操作と電源のON・OFFで対象物の吊上げ・解放可能なので自動化が成るものである。電動式は小型化が容易であるから、ロボットの手として、所定角度まで傾いても引く力に応じて握力が大になるので、力のある手を提供できる。吊り具本体の電源のコントロールは、電子制御のほかにもスイッチのタッチで解放コロが連接支持部を外れて落下した瞬間にタッチを外す等の種々の手段を適用できる。本例でベルクランクは金属製平板によったが3軸(コロ軸、引上軸、支持軸)間にかかる荷重に耐える強度があれば、平板に限定するものではない。起動装置には強力な電磁石を組み込むのが好ましい。受動体は電磁起動体に所定の電圧をかけた時、解放コロを連接支持部上面より外せる作動力を生ずる質量で、かつ着磁しない軟鉄で構成することが重要である。
この安全装置を電子制御して、電動により解放時に係止具22を回動しておいて、鉤部材解放作動を自動化可能とすることもできる。図14に於いて係止具22はアーム溝39に嵌まるサーボアーム27で規制されているが、吊上部材4とはフリーである。サーボモータ26の作動により図15の如く、サーボアーム27はその先端が嵌まるアーム溝39を回動させて、吊上部材4面に係止具の先端を密接させるが、アーム溝は所定の余裕分大きく設けてある。図15より図16の如く摺動部材3が下がりはじめると、該係止具22は先端部が係止歯24の下方の凹みに下がり落ちて、上方の係止歯に規制されるから、上方に摺動部材3が上がるのを食い止める作用が発生し、鉤部材の開放をおさえる。このように、鉤部材はサーボモータにより、図16の如く係止具をフリーに戻すことではじめて開放されるから、電動式の吊り具の安全装置が実現する。
2 鉤部材
3 摺動部材
4 吊上部材
5 連接桿
6 連接支持部
7 連接軸
8 連接吊上軸
9 支持軸
10 ベルクランク
11 引上幹
12 受動体
12−1 受動体支持具
13 受動軸
14 引上軸
15 鉤引上軸
16 拡大吊上孔
17 圧力装置
18 シリンダー
19 圧力パイプ
20 取付具
21 フック
22 係止具
23 係止軸
24 係止歯
25 係止具支持体
26 サーボモータ
27 サーボアーム
28 電源コード
29 ワイヤー
30 吊上補助具
31 滑車
32 長材
33 捻り曲げ部分
34 ネジ溝
35 保持孔
36 保持具
37 保持刃
38 弦巻きバネ
39 アーム溝
40 解放コロ
41 起動装置
42 岩石
43 拡大吊上孔
44 上限ストッパ
45 下限ストッパ
46 安全ケース
47 解除索
48 ユニッククレーン
49 取付軸
50 固定具
51 係止装置
52 バランス軸
53 釣合金具
54 バランサー
55 釣合軸
56 回転支持輪
57 ベアリング
58 パワーセンサー
Claims (13)
- 上端で吊られ鉛直に吊り下げられる細長い吊上部材と、該吊上部材の中間部で軸線に沿って移動可能な摺動部材と、該摺動部材に少なくとも所定水準まで回動自在に支持孔で鉤部材が枢着され、該鉤部材は上部が外方に、かつ下部が内方に曲がっていて、下端部に内方に向く鉤を設けたアームを有し、該アームの中間部分に連接吊上孔を設け、かつ該孔に連接幹の下端部を軸着せしめるとともに、該連接幹の上端部を吊上部材の下端に設けた連接支持部の連接孔に軸着せしめ、該摺動部材に所定角回動自在に設けた数個のベルクランクの遠心上部位置を、吊上部材に摺動自在に設けた、受動体に引上幹を介して所定角回動自在に設けた吊り具において、
該ベルクランクの下端部を鉤部材の連接吊上軸と支持軸の間の適宜の位置に鉤引上軸で回動自在に軸着せしめ、該鉤引上軸で、該受動体に加わる起動力により、吊上部材の所定範囲を上下に摺動せしめて該複数の鉤部材を回動開閉せしめて成る受動体係合式ベルクランク吊り具。 - 上端で吊られ鉛直に吊り下げられる細長い吊上部材と、該吊上部材の中間部で軸線に沿って移動可能な摺動部材と、該摺動部材に少なくとも所定水準まで回動自在に支持孔で鉤部材が枢着され、該鉤部材は上部が外方に、かつ下部が内方に曲がっていて、下端部に内方に向く鉤を設けたアームを有し、該アームの中間部分に連接吊上孔を設け、かつ該孔に連接幹の下端部を軸着せしめるとともに、該連接桿の上端部を吊上部材の下端に設けた連接支持部の連接孔に軸着せしめ、該摺動部材に所定角回動自在に設けた数個のベルクランクの遠心上部位置を、吊上部材に摺動自在に設けた、受動体に引上幹を介して所定角回動自在に設けた吊り具において、
該ベルクランクの下端部に鉤部材の解放コロを設けるとともに、該吊り具の受動体を吊上軸の上部の所定位置に固定した起動装置に係合させ、引上軸で、該受動体に加わる起動力により、吊上部材の所定範囲で摺動せしめて該ベルクランクを支持軸を中心に回動せしめて、連接支持部上面に当接する解放コロを該回動で移動せしめて鈎部材を閉ざしめることを特徴とする受動体係合式ベルクランク吊り具。 - 受動体と摺動部材間の圧力機器の圧力の加減で、受動体と摺動部材の間隔を制御し、鉤部材を開閉して成る請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 受動体と係合した起動装置を受動体と摺動部材間に設けるとともに該起動装置を電動制御して該受動体を所定高さに摺移動可能とした請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 起動装置がサーボモータである請求項4に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 受動体を、吊上装置に設けた吊上補助具の下方の所定位置に係合するとともに、吊上部材を吊上装置のフックで上下動して該受動体により鉤部材の開閉を制御可能に設けることを特徴とする請求項1に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 吊上補助具をクレーンとの取付軸を中心に回動格納可能とした請求項6に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 吊上補助具に設けた回転支持輪に受動体を所定角回動自在に支持される請求項6に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 受動体支持具にかかるクレーンのフックの過負荷を、受動体支持具に設けたパワーセンサーを介して、フックの昇降装置を制御して防いで成る請求項6に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 鉤部材の吊り上げ対象物との接触部を保持構造とした請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 吊上部材に設けた係止具に係り合う係止装置を受動体に設けるとともに解除索に該係止装置を係合せしめて成る請求項1に記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 吊上部材に設けた係止歯に係合する係止具を摺動部材に設けた安全機構を有する請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
- 鉤部材の下方部分を捩じ曲げ、対象物の鉤部材先端部の保持間隔を変化せしめてなる請求項1又は2の何れかに記載の受動体係合式ベルクランク吊り具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004205404A JP4002257B2 (ja) | 2003-09-11 | 2004-07-13 | 受動体係合式ベルクランク吊り具 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003319479 | 2003-09-11 | ||
JP2004205404A JP4002257B2 (ja) | 2003-09-11 | 2004-07-13 | 受動体係合式ベルクランク吊り具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005104727A true JP2005104727A (ja) | 2005-04-21 |
JP4002257B2 JP4002257B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=34554320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004205404A Expired - Fee Related JP4002257B2 (ja) | 2003-09-11 | 2004-07-13 | 受動体係合式ベルクランク吊り具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4002257B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101549396B (zh) * | 2008-04-03 | 2012-06-13 | 上海宝松重型机械工程有限公司 | 钢锭脱模及搬运夹钳及其使用方法 |
JP2014105056A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Taiyu Kk | 脚付異形ブロックの移設装置 |
CN107425465A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-12-01 | 国网冀北电力有限公司秦皇岛供电公司 | 单片绝缘子吊装装置 |
CN109019311A (zh) * | 2018-09-25 | 2018-12-18 | 建科机械(天津)股份有限公司 | 盘卷钢筋吊运装置及盘卷钢筋吊运设备 |
CN111960257A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-11-20 | 王坤旺 | 一种吊装设备的快速起吊装置 |
CN112897321A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-06-04 | 中成空间(深圳)智能技术有限公司 | 一种具有稳定性防脱落的吊装夹具 |
CN113027693A (zh) * | 2019-12-24 | 2021-06-25 | 江苏金风科技有限公司 | 叶根支撑模块及叶片支撑工装 |
CN113307142A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-27 | 龙武 | 一种带辅钩的自平衡防脱式起重机吊钩 |
CN113397901A (zh) * | 2021-05-18 | 2021-09-17 | 山东康泰实业有限公司 | 一种按摩椅 |
CN114162706A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-11 | 湖南鼎盛装配式建筑科技有限公司 | 一种带有防护装置的建筑施工用起吊装置 |
CN114629115A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-14 | 江苏和动力电子工程有限公司 | 一种智能配电网自动化开关安装设备 |
CN117602518A (zh) * | 2024-01-24 | 2024-02-27 | 成都建工雅安建设有限责任公司 | 一种建筑施工用的防脱落物料吊装机 |
CN117775964A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-03-29 | 常州百事瑞机电设备有限公司 | 一种管道铺设施工吊装装置 |
-
2004
- 2004-07-13 JP JP2004205404A patent/JP4002257B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101549396B (zh) * | 2008-04-03 | 2012-06-13 | 上海宝松重型机械工程有限公司 | 钢锭脱模及搬运夹钳及其使用方法 |
JP2014105056A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Taiyu Kk | 脚付異形ブロックの移設装置 |
CN107425465A (zh) * | 2017-05-12 | 2017-12-01 | 国网冀北电力有限公司秦皇岛供电公司 | 单片绝缘子吊装装置 |
CN107425465B (zh) * | 2017-05-12 | 2024-04-23 | 国网冀北电力有限公司秦皇岛供电公司 | 单片绝缘子吊装装置 |
CN109019311A (zh) * | 2018-09-25 | 2018-12-18 | 建科机械(天津)股份有限公司 | 盘卷钢筋吊运装置及盘卷钢筋吊运设备 |
CN109019311B (zh) * | 2018-09-25 | 2024-05-07 | 建科机械(天津)股份有限公司 | 盘卷钢筋吊运装置及盘卷钢筋吊运设备 |
CN113027693B (zh) * | 2019-12-24 | 2022-02-01 | 江苏金风科技有限公司 | 叶根支撑模块及叶片支撑工装 |
CN113027693A (zh) * | 2019-12-24 | 2021-06-25 | 江苏金风科技有限公司 | 叶根支撑模块及叶片支撑工装 |
CN111960257A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-11-20 | 王坤旺 | 一种吊装设备的快速起吊装置 |
CN112897321B (zh) * | 2021-01-20 | 2023-03-31 | 中成空间(深圳)智能技术有限公司 | 一种具有稳定性防脱落的吊装夹具 |
CN112897321A (zh) * | 2021-01-20 | 2021-06-04 | 中成空间(深圳)智能技术有限公司 | 一种具有稳定性防脱落的吊装夹具 |
CN113307142A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-08-27 | 龙武 | 一种带辅钩的自平衡防脱式起重机吊钩 |
CN113397901A (zh) * | 2021-05-18 | 2021-09-17 | 山东康泰实业有限公司 | 一种按摩椅 |
CN114162706A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-11 | 湖南鼎盛装配式建筑科技有限公司 | 一种带有防护装置的建筑施工用起吊装置 |
CN114629115A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-14 | 江苏和动力电子工程有限公司 | 一种智能配电网自动化开关安装设备 |
CN117775964A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-03-29 | 常州百事瑞机电设备有限公司 | 一种管道铺设施工吊装装置 |
CN117602518A (zh) * | 2024-01-24 | 2024-02-27 | 成都建工雅安建设有限责任公司 | 一种建筑施工用的防脱落物料吊装机 |
CN117602518B (zh) * | 2024-01-24 | 2024-03-29 | 成都建工雅安建设有限责任公司 | 一种建筑施工用的防脱落物料吊装机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4002257B2 (ja) | 2007-10-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4002257B2 (ja) | 受動体係合式ベルクランク吊り具 | |
JP4087887B1 (ja) | 電動式ロボットハンド | |
CN113581995B (zh) | 一种工程设备安装用吊装装置 | |
JP4087886B1 (ja) | 電動ロボットハンド | |
KR101520014B1 (ko) | 안전 후크 | |
CN111300399A (zh) | 一种机械机电控制旋转臂机械手 | |
CN106966290B (zh) | 一种砖垛快速搬运装置 | |
JP2000355482A (ja) | 掴み力補足装置を備えたトング装置 | |
CN101884506A (zh) | 一种碗盆防烫安全抓斗 | |
CN109052205B (zh) | 一种重物提升时稳定的高空吊物装置 | |
CN209778235U (zh) | 一种通信管道人孔盖开盖装置 | |
CN209052752U (zh) | 一种不锈钢等离子镀膜吊取装置 | |
CN105692489A (zh) | 一种施工用小型起重机械装置 | |
CN112678678A (zh) | 一种重量限制装置及包括其的起重机 | |
CN219704708U (zh) | 一种用于圆筒状钢构件的夹持工具 | |
JP2002145574A (ja) | 鉤部材と吊り具 | |
CN201406298Y (zh) | 一种提升机 | |
CN2379452Y (zh) | 吊装卷钢板自动夹具 | |
CN210150644U (zh) | 电力施工绝缘多功能手板葫芦 | |
RU2709073C1 (ru) | Грузозахватное устройство | |
CN211947622U (zh) | 一种同升同降的晾衣架调节手柄 | |
CN216105577U (zh) | 一种可调节抓钩间距的吊具 | |
CN214935574U (zh) | 一种超载智能保护塔机系统 | |
CN217947475U (zh) | 一种市政施工用管道吊装设备 | |
CN115321330B (zh) | 一种油桶搬运吊具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070410 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070731 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100824 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |