JP2005104117A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性の低下や装置の大型化を回避しつつも複数の交換体に対して個別にデータ管理を行う。
【解決手段】着脱可能な交換体30を備え、これを装備した状態で画像形成を行う画像形成装置1であって、この交換体30に装備され当該交換体30に関する各種情報を記憶可能とする無線式の情報タグ60と、情報タグ60の記憶情報を無線で読み取り可能な読み取り装置50とを備え、読み取り装置50は、読み取った記憶情報に基づいて読み取り後処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、着脱可能な交換体を使用する画像形成装置に関する。
着脱可能な交換体であるプロセスカートリッジに各種の情報を記録したバーコードを付して、装着時にバーコードから情報の読み取りを行い、得られた情報から誤装着防止を図ったり、得られた情報からカートリッジの仕様を識別したりする画像形成装置が特許文献1に記載されている。
特開2000−258964号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の画像形成装置は、プロセスカートリッジにバーコード表示を付する技術であるため、例えば、同時に複数種の装着が行われるインクカートリッジに適用する場合、次のような問題が生じていた。
即ち、識別すべきカートリッジが同時に複数搭載されると、各カートリッジごとにバーコードリーダーを設ける必要を生じ、装置の複雑化と部品点数の増加から生産性の低下を招き且つ配設スペースを要することから装置の大型化を招くという不都合があった。
さらに、装置電源を落とした後でカートリッジの交換が行われると、次回の画像形成装置の主電源の立ち上げの際に、カートリッジのバーコードの読み取りを行い、読み取り後の処理を実行することとなるが、この場合、装置立ち上げ時には、まず、画像形成装置のプログラム初期化、メカ初期化などが先に行われ、バーコードの読み取りによる処理の実行までに時間を要するという不都合があった。
本発明は、生産性の低下や装置の大型化を回避しつつも複数の交換体に個別にデータ管理を行いうる画像形成装置の提供を、その目的とする。
また、本発明は、装置の主電源を再度投入しても交換体に対する処理の実行を迅速に行う画像形成装置の提供を、他の目的とする。
請求項1記載の発明は、着脱可能な交換体を備え、これを装備した状態で画像形成を行う画像形成装置であって、この交換体に装備され当該交換体に関する各種情報を記憶可能とする無線式の情報タグと、情報タグの記憶情報を無線で読み取り可能な読み取り装置とを備え、読み取り装置は、読み取った記憶情報に基づいて読み取り後処理を実行する、という構成を採っている。
着脱可能な交換体とは、交換することを前提として使用されるもの、例えばインクカートリッジ、トナーカートリッジ、インクタンク等のように消耗品を格納するケース体や、例えばプロセスカートリッジのような装置本体と比して摩耗や消耗しやすく寿命が短い固体が該当する。
そして、上記構成では、交換体に無線式の情報タグが備え付けられており、交換体を画像形成装置に装着すると、情報タグに記憶された各種の情報が読取装置により読み取られる。そして、読み取り装置は、情報取得後、その情報に応じて所定の処理を実行する。例えば、本来装着すべきではない交換体が装着された場合、複数の交換体が装着可能な場合であって装着スロットを誤った場合、或いは、使用寿命が過ぎている交換体が装着された場合等にエラー処理信号を出力する。或いは各種の仕様が異なる交換体を装着可能であって、各使用ごとに交換体に対する画像形成装置各部の動作制御が異なる場合に画像形成装置の動作制御手段に交換体の使用情報を通知する。
なお、上記構成にあっては、情報タグと読み取り装置との間での情報の流通が無線で行われるため、光学的な読み取りが行われるバーコードのように読み取り手段との近接化を図る必要がないことから、複数の交換体を装着する場合であっても、読み取り装置を個別に装備する必要がない。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、読み取り装置は、画像形成装置の主電源と別系統の個別電源を有している、という構成を採っている。
上記構成では、読み取り装置による処理が個別電源の電力供給により実行され、その他の画像形成のための装置各部の駆動や処理については主電源の電力供給により実行される。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明と同様の構成を備えると共に、交換体の装着部に当該交換体の装着によりオンオフが切り替わる個別電源の電源スイッチを設ける、という構成を採っている。
上記構成では、交換体をその装着部に装着すると、個別電源の電源スイッチが入り、読み取り装置がその処理を実行する。また、交換体を取り外したときに電願が入るようにしても良い。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、画像形成を行うための制御手段を備え、当該制御手段は、個別電源の起動を制御可能とする。
例えば、交換体の装着時に自動的に読み取り装置の電源が入る構成ではない場合や、装着から所定時間経過すると自動的に読み取り装置の電源が切れる構成の場合であって、制御手段から読み取り情報の再取得や情報タグへの情報の更新或いは書き込み等を実行する場合に、制御手段により個別電源の起動が行われる。
本発明は、情報の流通が無線で行われるため、バーコードのように複数の交換体を装着する場合であっても読み取り装置を個別に装備する必要がないことから、装置の構成の簡易化を図り、生産性の向上を図ることが可能となる。また、装置の小型化も図ることが可能となる。
また、読み取り装置の個別電源を設けると共に、交換体の装着によりオンオフが切り替わる個別電源の電源スイッチを設ける構成とした場合、画像形成装置の主電源がオフであっても、交換体の装着があれば読み取り装置はその処理を実行するため、装着後に装置の主電源が立ち上げられても、立ち上げ時の初期化等の各処理を待つことなく読み取り装置の処理が進められ、例えば、画像形成装置の使用者は読み取り処理の処理結果を迅速に認識することが可能となる。
また、画像形成を行うための制御手段により個別電源の起動を制御可能とする構成とした場合、読み取り装置の個別電源がオフとなっている場合であっても、制御手段への読み取り情報の再取得や情報タグへの情報の更新或いは書き込み等を実行することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。図1は画像形成装置としてのインクジェットプリンタ1の概略側面図である。
図1に示すインクジェットプリンタ1はシリアル方式の記録ヘッド2を用いたインクジェットプリンタである。このインクジェットプリンタ1には、その外枠を構成し、長尺な筐体1aが備えられている。この筐体1aの内部には、筐体1aの長手方向(以下、単に主走査方向)に延在するガイドレール3が配置されている。
このガイドレール3には、記録ヘッド2を搭載するキャリッジ5が支持されており、このキャリッジ5はキャリッジ駆動装置(不図示)によりガイドレール3に案内され、主走査方向に往復動自在とされている。
このキャリッジ5の走査範囲の中央部には、記録媒体4を非記録面から支持するプラテン(不図示)が配設されている。このプラテンの主走査方向と直交する方向(以下、単に副走査方向)における両端側には記録媒体4を搬送する搬送装置6が配設されており、記録媒体4は搬送装置6によりプラテン上に配置され、画像記録がなされるようになっている。
キャリッジ5は前述したように記録ヘッド2を搭載している。そして、記録ヘッド2のインク吐出口からのインクの吐出量は、1ドットあたり2〜20pl(ピコリットル)とされている。上記記録ヘッド2の内部にはインク吐出口より吐出されるインクの温度を30℃以上150℃以下に加熱できる加熱装置(図示略)が備えられており、インクは加熱装置により吐出動作に適した粘度にされるようになっている。
また、キャリッジ5の記録ヘッド2よりも主走査方向の両端側には記録媒体4に着弾したインクに紫外線を照射する紫外線照射装置8が取り付けられており、記録媒体4に着弾したインクは紫外線の照射により硬化されるようになっている。
ここで、キャリッジ5の記録ヘッド2よりも副走査方向の上流側にはヘッド供給管11を介して記録ヘッド2に連結された略直方体のサブインクタンク10が、貯留されるインクの液面が記録ヘッド2のインク吐出口よりも下方に位置するようにキャリッジ5に搭載されており、このサブインクタンク10は記録ヘッド2から吐出されるインクを一時貯留するようになっている。
筐体1aの内部には、上記サブインクタンク10、ヘッド供給管11を介して記録ヘッド2に供給されるインクを貯留する略直方体であって、サブインクタンク10よりも大容量のインクタンク20が配設されている。このインクタンク20は、例えば樹脂から形成されており、その内部に外光が侵入しないように遮光処理が施されている。このインクタンク20には、インクタンク20の内部にインクを注入するための注入口21が形成されている。注入口21は筐体1aの外部に引き出されており、交換体としての補充タンク30から注入口21を介してインクタンク20にインクを補充できるようになっている。
また、筐体1aの内部であってインクタンク20には、インクタンク20に貯留されたインクを吸入し、サブインクタンク10に吐出するためのサブインクタンク供給装置25が設けられている。このサブインクタンク供給装置25には、一端側がサブインクタンクの内部と連結されるとともに他端側がインクタンク20に貯留されたインク中で開口する供給管24と、供給管24の中途に設けられた第一ポンプ22と、供給管24の一端側と第一ポンプ22との間の中途に設けられたバルブ23とが、備えられている。
本実施形態では第一ポンプ22が作動すると、インクタンク20に貯留されたインクは、インクタンク20から供給管24を介して第一ポンプ22に吸入され、第一ポンプ22から供給管24とバルブ23を介して、サブインクタンク10の内部に吐出されるようになっている。
また、インクタンク20の下方には、当該インクタンク20を載置状態で保持すると共にインクタンク内部に貯留されているインク量を検知する第一重量検知装置29が設けられている。なお、インクタンク20は四色の各色彩ごとに設けられ、これに伴い第一重量検知装置29も各色彩ごとに設けられている。また、各第一重量検知装置29は、検出重量を示す出力データを後述する制御手段70に出力するようになっている。
上記で説明したキャリッジ5の走査範囲の一端側には、記録ヘッド2の吐出口付近及び吐出口(以下、単に吐出面)に対してメンテナンスを行うメンテナンスユニットが配設されている。メンテナンスユニットには、キャリッジ5の走査によって対峙した記録ヘッド2の吐出面を密着するように覆う昇降自在なキャップ部材31と、キャップ部材31に第一チューブ32を介して接続される第二ポンプ33とが備えられている。メンテナンスユニットは、キャップ部材31が吐出面を覆った際に、第二ポンプ33によってキャップ部材31の内部を負圧にして吐出面に付着したインク等を吸引除去することで、吐出面のメンテナンスを行うようになっている。
このメンテナンスユニットには、第二ポンプ33から排出される廃インクを貯留する廃インクタンク34が、インクタンク20の所定位置よりも下方に位置するように配設されている。この廃インクタンク34は、バルブ35を介した第二チューブ36により第二ポンプ33に接続されている。バルブ35には、インクタンク20の上面付近の側面に配設された第三チューブ37が接続されており、インク注入の際にインクタンク20から溢れ出すインクは、第三チューブ37からバルブ35を介して廃インクタンク34に流れ込むようになっている。
また、廃インクタンク34の下方には、廃インクタンク34を載置状態で保持すると共に廃インクタンク内部に貯留されているインク量を検知する第二重量検知装置38が設けられている。
ところで、前述した記録ヘッド2、サブインクタンク10、インクタンク20、サブインクタンク供給装置25は、イェロー、マジェンタ、シアン、ブラックの各色ごとに装備されている。これに伴い、前述した補充タンク30も各色ごとに用意されており、各色ごとに決められた補充タンクの装着部としてのインクタンク挿入台41Y、41M、41C、41K(図1では符号41)に装着されるようになっている。図2は各色ごとの補充タンク30Y、30M、30C、30Kと筐体1aに設けられた各色ごとのインクタンク挿入台41Y、41M、41C、41K及びその周囲の構成について示すブロック図である。
上記各補充タンク30Y、30M、30C、30Kには、それぞれが個別に各補充タンク30Y、30M、30C、30Kに関する各種情報を記憶可能とする無線式の情報タグ60Y、60M、60C、60K(図1では符号60)が装備されている。
また、各インクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kには補充タンク30が装着され又は除去されるとスキャナ装置50の後述する個別電源54のON−OFFを切り替える電源スイッチとしてのインクタンク挿入台スイッチ43が設けられている。なお、インクタンク挿入台スイッチは一つのみを図示しているが、実際は各インクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kごとに設けられ、スキャナ装置50は各スイッチ43がインクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kのいずれの物であるかを識別することが可能である。
また、各インクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kは図2に示すように近接し且つ並んで筐体1aに配設されており、その近傍には、各情報タグ60Y、60M、60C、60Kに対してその記憶情報について読み取り及び書き込みを行う読み取り装置としてのスキャナ装置50が筐体1aに支持された状態で配設されている。
図3は、上述した各情報タグ60Y、60M、60C、60K(いずれも構造は同じであるため図3では符号60として一つのみを図示する)と、スキャナ装置50と、画像形成装置1の画像形成を行うための制御手段70の詳細構成を示すブロック図である。
情報タグ60は、いわゆるRFID(Radio Frequency IDentification)タグであり、書き換え可能な所定の情報をデータとして記憶すると共に無線によりデータの送受が可能となっている。かかるRFIDタグは、電源となる電池を内蔵するタィブと電池を内蔵しないタイプとがあるが、本実施形態たるインクジェットプリンタ1では、電池を内蔵しないタイプを使用する。即ち、この電源のないRFID式情報タグ60は、スキャナ装置50から電力を供給され駆動する。具体的には、電力は、スキャナ装置50のコイルに電流を流すことで発生する磁界の電磁誘導現象を利用し、情報タグ60側に電流を発生させることで電力が供給される。なお、マイクロ波の共振作用により電流を発生させても良い。
情報タグ60は、無線送信用のアンテナ61と、所定情報のデータを記憶可能なメモリ部62と、このメモリ部62のデータをアンテナ61を介して送信し、或いは外部からのデータをアンテナ61を介して受信してメモリ部62に書き込むコントロール部63とを備えている。情報タグ60は、このように無線式なので、一つのスキャナ装置50により複数の情報タグ60Y、60M、60C、60Kを同時に読み込み又は書き込めるという特徴を有している。
なお、メモリ部62に記憶される情報データとしては、補充タンク30内のインクの色彩を示すID(Y、M、C、Kのいずれか)、データの読み取り又は書き込みの待ち受け状態を示すRead/Writeフラグ(以下R/Wフラグとする)のON−OFF、インク残量、インク使用の最終日時等である。
スキャナ装置50は、無線送信用のアンテナ51と、情報タグ60のメモリ部62のデータをアンテナ51を介して受信し、或いは書き換えるデータをアンテナ51を介して送信してメモリ部61に書き込むリーダーライター部52と、リーダーライター部52の動作制御及びデータの照合等の処理を実行するコントロール部53と、スキャナ装置50の個別電源としての電源部54とを備えている。
上記コントロール部53は、計時回路を備えており、予め設定された時間が経過するまで、各スイッチ43により各補充タンク30の有無の変化を検出せず、且つ制御手段70の後述するコントロール部73からの外部入力も検知しない状態が継続すると、自動的に電源部54をオフにするスリープ機能を備えている。
また、各インクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kのいずれかのスイッチ43により各補充タンク30の有無の変化を検出した場合に、電源部54がオフのときにはオン状態に切り替える機能を備えている。
また、コントロール部53は、図示しないメモリが併設され、各色彩のインクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kごとに補充タンク30の有無状態が記憶されている。つまり、各インクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kごとのスイッチ43により補充タンク30がセットされているか否かが識別され、これにより各インクタンク挿入台41Y、41M、41C、41Kについての有無データが書き換えられるようになっている。
前述した各情報タグ60に記憶されるR/Wフラグは、挿入台41にセットされるとコントロール部53によりOFF状態からON状態に切り替えられる。これは、既にセットされている補充タンク30と新たにセットされたためにその情報タグ60に対するデータの書き換えを必要とする補充タンク30とを識別するために実行される。
これを前提として、コントロール部53は、補充タンク30がセットされていない状態の挿入台41においてそのスイッチ43により補充タンク30がセットされた状態を検出すると、それが四つの内のいずれのスイッチ43であるかを識別することでいずれの色彩の補充タンク30がセットされたかを認識し、R/WフラグがOFF状態の情報タグ40に対してそのIDから色彩を特定すると共にセットが行われた挿入台41の色彩と照合し、一致するか否かを判定する。一致すればその補充タンク30の情報タグ60のR/WフラグをOFF状態からON状態に切り替える。また、一致しない場合には、図示しない警告手段により、セットすべき補充タンク30の色彩が間違っていることを報知する処理を実行する。
また、コントロール部53はセットされた補充タンク30の情報タグ60のR/WフラグのON状態への切り替え前に、インク残量データを読み出して、その有無を判定する。残量が少なすぎる場合には、図示しない警告手段により、残量不十分を報知する処理を実行し、残量が十分ある場合には、前述した色彩の一致判定の終了後にR/Wフラグの切替を実行する。
さらに、コントロール部53は、補充タンク30がセットされてる状態の挿入台41においてそのスイッチ43により補充タンク30が取り外された状態を検出すると、それが四つの内のいずれのスイッチ43であるかを識別することでいずれの色彩の補充タンク30が取り外されたかを認識し、且つその色彩を示すIDの情報タグ60に対してR/WフラグをONの状態からOFFの状態に切り替える処理を行う。前述したように、R/WフラグがOFF状態の情報タグ60についてのみ読みとり処理が行われるため、取り外された補充タンク30を再度セットする際には再び色彩の照合等の各処理を実行することが可能となる。
なお、スキャナ装置50は情報タグ60に対する処理を行う距離が有限であることから、所定距離以上離れると、フラグの書き換えが間に合わず、書き換えが行えないおそれがある。このため、取り外した補充タンク30の情報タグ60に対してフラグの書き換えが実行できなかった場合にエラー表示を実行するようにしても良いし、物理的に補充タンク30の取り外しが時間を要する構造を施しても良いし、コントロール部53により制御される電磁ロック機構を設け、フラグ書き換えが完了するまで所定距離範囲内から離れないようにロックする制御を行っても良い。
上記制御手段70は、CPU71、RAM(図示略)、ROM(図示略)を備え、ROMに記録された処理プログラムをRAMに展開してCPU71によりこの処理プログラムを実行する。即ち、この制御手段70は、上述の処理プログラムに従い、搬送装置6、記録ヘッド2、キャリッジ駆動装置、加熱装置、紫外線照射装置8、第一ポンプ22、及び第二ポンプ33等の動作状況等に基づいて、各装置の動作を制御するようになっている。なお、主電源としての電源部74は、これら各装置の駆動電力の供給源となる。
さらに、制御手段70は、スキャナ装置50とUSBケーブル等によりインターフェース72を介して接続されており、スキャナ装置50を介して各情報タグ60に対して所定のデータの読みとりと書き換えを実行する。
制御手段70により情報タグ60に対して読みとり又は書き込みを行うデータは、インクの使用量データと、最終使用日データである。即ち、制御手段70は、各色彩ごとに第一重量検知装置29からの出力によりインクの使用量を認識できる。そして、インクの使用が検出されると、補充タンク30の容量から使用量を減算し、タンク内残量を求めて当該色彩の補充タンク30の情報タグ60に対してインク残量データの書き換えを行う。また、残量が殆どなくなった状態を認識すると、図示しない警告手段により当該色彩のインク残量が殆どなくなったことを報知する処理を行う。
また、制御手段70は、各色彩ごとに第一重量検知装置29からの出力を受けると、その日時を色彩の補充タンク30の情報タグ60に対してそれまで記憶されていた最終使用日データを読み出すと共に新たなデータへの書き換えを行う。そして、読み出した日時と新たな日時とから経過期間を算出し、有効な使用期間内の使用か否かを判定すると共に、有効期間を経過していた場合には、図示しない警告手段により当該色彩の補充タンク30が使用期間を過ぎていることを報知する処理を行う。
次に、本実施形態に用いられる「インク」について説明する。
本実施形態に用いられるインクは、光としての紫外線の被照射により硬化する光硬化型インクであり、主成分として、重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)、光開始剤及び色材を少なくとも含み、さらには30℃において10mPa・s以上500mPa・s以下の粘度を有するものである。
上記光硬化型インクは、重合性化合物として、ラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるけれども、その両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能であり、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。ここで、ラジカル重合系インクに比べてカチオン重合系インクは、紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないためインクの硬化に必要な照度を低減できる。このようなことから本実施形態ではインクとしてカチオン重合系の光硬化型インクを用いている。
次に、本実施形態に用いられる「記録媒体4」について説明する。
記録媒体4としては、非吸収性記録媒体であっても吸収性記録媒体のいずれかを用いることが可能である。ここで、非吸収性とは、インク組成物(単にインクという。)を吸収しないということであるが、本発明においては、ブリストウ法におけるインクの転移量が、0.1ml/mm2未満である場合、実質的に0ml/mm2であるような記録媒体を非吸収性記録媒体とし、それ以外の記録媒体を吸収性記録媒体とする。
非吸収性記録媒体としては、例えば、通常の非コート紙、コート紙などの他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチック及びそのフィルムを用いることができる。各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PEフィルム、TACフィルムが挙げられる。その他のプラスチックとしては、例えば、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール、PVA、ゴム類などが挙げられる。そして、これら非吸収性記録媒体として好ましいものは、表面エネルギーが35mN/m〜60mN/mの範囲に収まるものであるが、さらに好ましいものは、40mN/m〜60mN/mの範囲に収まるものである。吸収性記録媒体としては、例えば普通紙(コピー用紙)、上質紙などが挙げられる。
続いて、インクジェットプリンタ1の作用について説明する。
インクジェットプリンタ1の記録動作中において、画像情報に基づいて、搬送装置6が記録媒体4を間欠的に副走査方向に搬送するとともに、キャリッジ5が往復動作しながら記録ヘッド2は記録媒体4にインクを吐出する。そして、紫外線照射装置8は記録媒体4に着弾したインクに紫外線が照射し、紫外線の照射を受けたインクは硬化して記録媒体4の記録面上に定着する。また、この記録ヘッド2のインク吐出に伴いサブインクタンク10より記録ヘッド2にインクが供給される。以後、インクジェットプリンタ1が上記した各動作を繰り返し、複数のインクドットからなる所望の画像が記録媒体4の記録面に順次記録される。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、記録ヘッド2に備えられた加熱装置によって吐出直前のインクが30℃以上150℃以下に加熱されるようになっており、記録ヘッドから吐出される際のインクが低粘化される。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、紫外線硬化型のインクを用いることでインク吸収性のない記録媒体であっても、インクが記録媒体上で滲むことを防ぎ、確実にインクを記録媒体上に定着させる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、ラジカル硬化性のインクに比べて紫外線に対する感度が高く且つ酸素による重合反応の阻害が少ないカチオン硬化性のインクを用いることで、記録媒体4の記録面に吐出されたインクの硬化に必要な照度を低減させる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、所定数の画像記録が行われると、記録ヘッド2とキャップ部材31とが対峙するようにキャリッジ5が移動する。その後、キャップ部材31が記録ヘッド2の吐出面に密着し、前記吐出面を覆うと、第二ポンプ33が作動して吐出面のメンテナンスを行う。ここで、メンテナンスにより排出されたインクは第一チューブ32、第二ポンプ33、第二チューブ36、バルブ35を介して廃インクタンク34に貯留される。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、所定数の画像が記録媒体4に記録されると、キャリッジ5が停止してインクタンク20からサブインクタンク10へのインクの供給処理が行われる。インクの供給処理中においてはポンプ装置22が作動して、インクタンク20に貯留されたインクが供給管24及びバルブ23を介して第一ポンプ22に吸入される。この吸入されたインクは、第一ポンプ22からサブインクタンク10に吐出され、サブインクタンク20に貯留される。
また、本実施形態たるインクジェットプリンタ1は、各色彩の補充タンク30ごとに情報タグ60を付すると共に、スキャナ装置50により各種のデータの照合を実行することから、色彩の異なる補充タンク30の設置を防止し、インク残量が不足した補充タンク30の設置を防止し、また、インクの残量が不足状態に至ったことを認識することができ、補充タンク30の使用期限の経過を認識することができるという各種の効果を具備することが可能となる。
また、上記各効果を得ながらも、情報タグ60に対するデータの送受が無線で行われるため、スキャナ装置50を一つ設ければ足り、バーコードを用いる場合のように複数の補充タンクごとに読み取り装置を個別に装備する必要がないことから、インクジェットプリンタ1の構成の簡易化を図り、生産性の向上を図ることが可能となる。また、装置の小型化も図ることが可能となる。
また、スキャナ装置50に個別の電源部54を設けると共に、各補充タンク30のセットによりオンオフが切り替わる個別電源のスイッチ43を設ける構成としたため、インクジェットプリンタ1の主電源である電源部74がオフであっても、補充タンク30のセットがあればスキャナ装置50はその処理を独立して実行するため、主電源がオフの状態で
補充タンク30のセットが行われ、その後に主電源74が立ち上げられても、制御手段70が立ち上げ時に通常実行する各種の初期化等の完了を待つことなくスキャナ装置50の処理が進められ、インクジェットプリンタ1の使用者は補充タンク30のセットを行った時点ですぐに各種の警告を認識することが可能となる。
また、コントロール部73からもスキャナ装置50の電源部54の起動を実行させることことができるので、スキャナ装置50の電源部54がオフとなっている場合であっても、画像形成処理中に随時変化する情報を新たに更新するための書き込み等を実行することが可能となる。
なお、本実施形態では、画像形成装置としてインクジェットプリンタを例示したが、画像形成方法はインクジェット方式ではなくても良い。
また、情報タグを付する交換体として補充タンクを例示したが、特にこれに限らず、交換を前提とする装置本体から着脱可能な他の構成にそれに固有なデータを記憶した情報タグを付しても良い。
発明の実施形態としてのインクジェットプリンタの概略側面図である。 各色ごとの補充タンクと筐体に設けられた各色ごとのインクタンク挿入台及びその周囲の構成について示すブロック図である。 各情報タグとスキャナ装置と画像形成を行うための制御手段の詳細構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ(画像形成装置)
30 補充タンク(交換体)
43 インクタンク挿入台スイッチ(電源スイッチ)
50 スキャナ装置
54 電源部(個別電源)
60 情報タグ
70 制御手段
74 電源部(主電源)

Claims (4)

  1. 着脱可能な交換体を備え、これを装備した状態で画像形成を行う画像形成装置であって、
    この交換体に装備され当該交換体に関する各種情報を記憶可能とする無線式の情報タグと、前記情報タグの記憶情報を無線で読み取り可能な読み取り装置とを備え、
    前記読み取り装置は、読み取った前記記憶情報に基づいて読み取り後処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記読み取り装置は、画像形成装置の主電源と別系統の個別電源を有していることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記交換体の装着部に当該交換体の装着によりオンオフが切り替わる前記個別電源の電源スイッチを設けたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 画像形成を行うための制御手段を備え、当該制御手段は、前記個別電源の起動を制御可能とすることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
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