JP2005102396A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機が低速で回転している状態から、インバータを始動する際、電気的かつ機械的な振動や擾乱を抑制し、安定かつスムーズに起動することが可能な電力変換装置の提供。
【解決手段】誘導電動機3に可変電圧可変周波数の交流電圧を印加するインバータ1と、誘導電動機3の回転速度を推定しインバータ1の出力電圧を制御して前記電動機を駆動する速度センサレス制御手段とを有する電力変換装置において、インバータ1を始動した直後に誘導電動機3の概略速度を推定し、該推定速度が低速であると判断した場合に、インバータ1が出力する周波数の初期値を回転したい方向の零でない値に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気車や電気自動車の駆動装置に利用する速度センサレス制御を適用した電力変換装置に係り、特に、電動機が停止状態を含む低速回転している状態からインバータを始動する際、機械的な振動や擾乱を生じることなく、安定かつスムーズに始動するようにした電力変換装置に関する。
例えば、電気車制御においては、駅での停車中にインバータのゲートを止めて動作を停止し、また駅間走行においてインバータのゲートを止め動作を完全に停止して走行する惰行期間を設けることがある。
一般に、電動機の回転速度を検出することなく電動機のトルクや速度を制御する速度センサレス制御は、電動機の磁束又は誘起電圧に基づき回転速度すなわちロータ周波数を推定するため、上述した励磁を行わない停車中又は惰行中には、電動機の速度を正確に把握することはできず、現在、停車中であるのか高速回転中であるのかさえわからない。
一方、電気車制御における力行又はブレーキなどの指令によってインバータを始動する場合、乗り心地や信号系への影響から、電気的かつ機械的に安定でスムーズな始動が不可欠であり、このためには、インバータ出力周波数を回転速度すなわちロータ周波数に一致させて始動することが必要である。
かかる要請の下、速度検出器を備えた速度センサ付きベクトル制御方式を適用した電力変換装置では、ロータ周波数に一致したインバータ出力周波数を出力して始動することができる。
しかし、インバータの始動時に適切なインバータ出力周波数を与えない場合、上述したように、系の不安定化・過電流・過電圧・トルク急変などが生じ、乗り心地の劣化を生じたり、最悪の状態では保護動作に至ることがある。
これらを解決する手段として、速度センサレス制御を適用した電力変換装置において、インバータを始動の際に、通常運転時の回転速度推定方式とは異なる、概略のロータ周波数を推定するための制御期間を備える場合がある。ロータ周波数の概略値が推定できた時点で、このロータ周波数の推定値に基づき通常運転を開始する。
このような制御形態を実施する従来の速度センサレス制御を適用した電力変換装置の例を図11に示す。
図11において、主回路としてインバータ1、フィルタコンデンサ2、及び誘導電動機3からなり、電流検出器4は電動機3に流れる電流Iu,Iwを検出し、座標変換器7によって、DQ軸電流Id,Iqに変換される。
電圧演算部5では、外部から与えられた励磁電流指令IdRefと励磁電流Idとが与えられ、トルク電流指令IqRefとトルク電流Iqとが一致するように出力電圧指令Vd、Vqを演算出力する。
座標変換器6では、DQ軸出力電圧指令Vd,Vqを、3相電圧指令Vu,Vv,Vwに変換し、出力する。
PWM制御部9では、3相電圧指令に基づき、例えば、三角波比較PWM制御によってゲート指令を生成し、インバータ1を駆動制御する。
第1のインバータ出力周波数演算部26は、インバータ始動直後に電動機の回転速度すなわちロータ周波数の概略を推定するためのものであり、第2のインバータ周波数演算部27は、第1のインバータ周波数演算部26で演算された概略のロータ周波数推定値ωRHに基づき通常の制御、具体的には、概略のロータ周波数をインバータ出力周波数の初期値に設定を行うものである。
第2のインバータ出力周波数演算部26は、図2に示される、D軸誘起電圧演算部15とインバータ出力周波数制御部16とからなる。D軸誘起電圧演算部15では、DQ軸電圧指令Vd,VqとDQ軸電流Id,IqとからD軸誘起電圧Edを演算出力する。インバータ出力周波数制御部16では、入力であるD軸誘起電圧Edが零となるようにインバータ出力周波数指令ω1を制御出力する。
このインバータ周波数指令演算部15は、速度センサレスベクトル制御として公知であり、他にも各種の方式がある。第1のインバータ出力周波数演算部26としては、他に特許文献1、特許文献2、特許文献3に示されるものがある。
インバータ出力周波数演算部10の出力であるインバータ出力周波数指令ω1は、加算器12および加算器13によって、それぞれ、インバータ出力周波数初期値ω1ini,インバータ出力周波数後退補正値ω1cmpを加算され、インバータ出力周波数ω1となる。
積分器8は、インバータ出力周波数ω1を積分し、座標変換器6,7で用いる、静止座標系の基準軸A軸に対するD軸の位相角θを生成出力する。
すべり周波数演算部11では、励磁電流指令IdRefとトルク電流指令IqRefとに基づき、すべり周波数基準ωsを算出する。減算器14において、インバータ出力周波数ω1からすべり周波数基準ωsを減算し、ロータ周波数推定値ωRHを生成する。
特開平11−285300号公報 特開平11−346500号公報 特開2000−253506号公報
上記のように従来の速度センサレス制御を適用した電力変換装置では、第1のインバータ出力周波数演算部26によって、概略のロータ周波数の推定しても、電動機が低速回転している状態では、精度よくロータ周波数を推定することは困難であり、推定誤差が生じ易い。誤差をもったロータ周波数推定値に基づき通常運転のための制御に移行した場合、条件によっては、機械的な振動や擾乱を誘発する。
かかる電力変換装置が、電車の駆動用装置である場合、インバータ始動時の乗り心地が劣化する場合がある。特に、このような状況は、停止ないしは前進回転して状態であるのに、誤って後退中であると推定した場合など回転したい方向とは逆方向のトルクを生じる場合に顕著となる。
また、後退していいる状態で、誤ってロータ周波数が前進低速回転であると推定した場合、所定トルクが生じないために加速不良の発生又は電気的な振動を引き起こす場合がある。
本発明の目的は、電動機が低速で回転している状態から、インバータを始動する際、電気的かつ機械的な振動や擾乱を抑制し、安定かつスムーズに起動することが可能な電力変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、電動機に可変電圧可変周波数の交流電圧を印加するインバータと、前記電動機の回転速度を推定し前記インバータの出力電圧を制御して前記電動機を駆動する速度センサレス制御手段とを有する電力変換装置において、
前記インバータを始動した直後に前記電動機の概略速度を推定し、該推定速度が低速であると判断した場合に、前記インバータが出力する周波数の初期値を回転したい方向の零でない値に設定する概略回転速度推定手段を具備することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、電動機に可変電圧可変周波数の交流電圧を印加するインバータと、前記電動機の回転速度を推定し前記インバータの出力電圧を制御して前記電動機を駆動する速度センサレス制御手段とを有する電力変換装置において、
前記インバータを始動した直後に前記電動機の概略速度を推定し、該推定速度が低速であると判断した場合に、前記インバータが出力する周波数の初期値を、前記電動機の回転周波数より回転したい方向に大きく設定する概略回転速度推定手段を具備することを特徴とする。
本発明によれば、速度推定が困難である低速回転からのインバータ始動において、回転したい方向とは逆向きのトルクが生じにくくなることから、機械負荷に存在する共振やバックラッシュなどに起因する振動・擾乱を抑制し、安定かつスムーズな始動が実現でき、電車や電気自動車の駆動装置に利用する場合、乗り心地の改善が期待できる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の電力変換装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態は、公知である速度センサレスベクトル制御によって誘導電動機のトルク制御を行うものである。
図1において、VVVFインバータ1の直流入力側にはフィルタコンデンサ2が接続され、交流出力側には、誘導電動機3が接続される。なお、VVVFインバータ1の直流入力側は図示しない直流電圧源が設けられる。
電流検出器4では、誘導電動機3に流れる電流Iu,Iwを検出し、該検出した電流Iu,Iwは、座標変換器7によって、DQ軸電流Id,Iqに変換される。
電圧演算部5では、外部から励磁電流指令IdRefと励磁電流Idとが与えられ、これら励磁電流指令IdRef及び励磁電流Idがトルク電流指令IqRef及びトルク電流Iqに一致するようにDQ軸出力電圧指令Vd、Vqを演算出力する。
座標変換器6では、DQ軸出力電圧指令Vd,Vqを、3相電圧指令Vu,Vv,Vwに変換し、出力する。
PWM制御部9では、座標変換器6からの3相電圧指令に基づき、例えば、三角波比較PWM制御によってゲート指令を生成し、インバータ1を駆動制御する。
インバータ出力周波数ω1の演算に関し、インバータ始動直後に概略の回転速度、すなわちロータ周波数を推定するための第1のインバータ出力周波数演算部26と、インバータ始動の後、通常の速度センサレス制御運転のためロータ周波数を推定しインバータ出力周波数の演算を行う第2のインバータ出力周波数演算部27とが設けられている。
第1のインバータ出力周波数演算部26にて、インバータの始動直後、概略のロータ周波数ωRHを演算推定し、この推定した概略のロータ周波数ωRHに基づき第2のインバータ周波数演算部27にて通常運転に移行する。
第2のインバータ出力周波数演算部27の詳細を図2に示す。
図2示すように、第2のインバータ出力周波数演算部27は、通常の速度センサレス制御運転を行うため、D軸誘起電圧演算部15とインバータ出力周波数制御部16とを有する。D軸誘起電圧演算部15では、DQ軸電圧指令Vd,VqとDQ軸電流Id,IqとからD軸誘起電圧Edを演算出力する。インバータ出力周波数制御部16では、入力であるD軸誘起電圧Edが零となるようにインバータ出力周波数指令ω1を制御出力する。このインバータ周波数指令演算部15は、速度センサレスベクトル制御として公知であり、他にも各種の方式がある。
また、第2のインバータ周波数演算部27では、第1のインバータ出力周波数演算部26の出力である概略のロータ周波数ωRHを入力として、インバータ出力周波数の初期値を決定する機能がある。概略のロータ周波数ωRHの絶対値を絶対値演算器29にて演算し、それを比較器30において、所定値と比較する。所定値以上である場合、高速回転であると判断し、この概略のロータ周波数ωRHをインバータ出力周波数の初期値ω1iniとして設定する。
一方、概略のロータ周波数ωRHの絶対値が、所定値未満である場合には、概略のロータ周波数ωRHでなく所定のα[Hz]をインバータ出力周波数の初期値ω1iniとして設定する(請求項2に対応)。
ここで、所定値αは5Hz程度に設定する。ただし、本実施形態においては、インバータ1の出力電圧が最大となるインバータ出力周波数が50Hzであり、ここでは前進(周波数がプラス方向)したいことを前提にインバータを始動した状況とするものである。後進(周波数がマイナス)したい場合には、各数値の符号を逆にする必要がある。
インバータ出力周波数の初期値ω1iniは、加算器12において、インバータ出力周波数制御部16の出力に加算補正される。
第2のインバータ出力周波数演算部27の出力であるインバータ出力周波数指令ω1は、加算器13によって、インバータ出力周波数後退補正値ω1cmpを加算され、インバータ出力周波数ω1となる。
ここで、インバータ出力周波数後退補正部21は、図3のように構成される。
図3に示すように、インバータ出力周波数後退補正部21は、タイマー17でインバータを始動してから経過した時間を算出する。ただし、タイマー17は、インバータを始動してから経過した時間でなく、トルク指令をかけ始めてから経過した時間としてもよい。
比較器18では、タイマー17の出力であるインバータ始動後の経過時間が所定値Tsetより大きい場合に1を、小さい場合に0を出力する。立ち上がり検出器23では、入力である比較器18の出力が0から1に変化した場合(瞬間)にだけ1を出力し、そうでない場合は0を出力する。
比較器22では、インバータ出力周波数ω1と後退検知のための設定周波数ω1setとを比較し、ω1<ω1setである場合に1を、そうでない場合に0を出力する。
アンド回路24は、比較器22の出力と立ち上がり検出器23の出力とのアンドをとり、出力する。RSフリップフロップ25では、アンド回路24の出力が1である場合に、出力を1にし、インバータの動作指令Gst_が動作停止を表す1である場合に0を、RearDetとして出力する。RearDet=1は後退を検知した状態をあらわす。
スイッチ19では、RearDet=0の場合に0を、RearDet=1の場合にω1Rearを出力する。
変化率リミッタ20では、出力の変化率を制限しながら、入力に追従した値をインバータ出力周波数補正量ω1cmpとして出力する。ここに、ω1rearは−5Hz程度に設定する。
積分器8は、インバータ出力周波数ω1を積分し、座標変換器6,7で用いる(静止座標系の基準軸A軸に対する)D軸の位相角θを生成出力する。
更に、回転速度すなわちロータ周波数は、次のように推定できる。すべり周波数演算部11では、励磁電流指令IdRefとトルク電流指令IqRefとに基づき、すべり周波数基準ωsを算出する。減算器14において、インバータ出力周波数ω1からすべり周波数基準ωsを減算し、ロータ周波数推定値ωRHを生成する。
以上の構成された本実施形態の電力変換装置の作用効果を以下に示す。
インバータの始動直後、第1のインバータ出力周波数演算部26によって、概略のロータ周波数ωRHが推定される。実際の回転速度すなわちロータ周波数が高い場合、概略のロータ周波数推定値の精度は高く、この推定結果の信頼性は高い。第2のインバータ出力周波数演算部27では、概略のロータ周波数推定値が所定値を超えて高速回転であると判断した場合、その値をインバータ出力周波数の初期値として設定する。
一方、実際のロータ周波数が低い場合、第1のインバータ出力周波数演算部26で推定される概略のロータ周波数推定精度は低いため、第2のインバータ出力周波数演算部27において、この値を用いず、インバータ出力周波数の初期値にはα[Hz]を設定する。
第1のインバータ出力周波数演算部26を特開2002−281605号公報として構成した場合、電動機3が停止した状態からのインバータ始動では、図4のような動作となる。インバータ始動直後には、第1のインバータ出力周波数演算部26がインバータ出力周波数ω1に作用する。インバータ出力周波数ω1は適当な初期値を与えられ、D軸誘起電圧などの評価指標が減少する方向に調整される。
電動機が停止した状態からインバータを始動したこの場合、インバータ出力周波数ω1は0Hz方向に収束していく。所定時間経過後のインバータ出力周波数ω1を概略のロータ周波数ωRHとして設定する。この概略のロータ周波数ωRHは第2のインバータ出力周波数演算部27に入力され、所定値を超えていなければ低速回転であると判断される。低速回転と判断された場合、インバータ出力周波数基準ω1の初期値ω1iniは5Hz(=αHz)に設定される。実際のロータ周波数は0Hzであるため、インバータ出力周波数ω1は、第2のインバータ出力周波数演算部27のインバータ周波数制御部16の作用により、初期値5Hzから0Hzへと収束していく。
図5は、電動機が高速回転中にインバータを始動した動作である。インバータ始動直後には、第1のインバータ出力周波数演算部26がインバータ出力周波数ω1に作用する。インバータ出力周波数ω1は適当な初期値を与えられ、D軸誘起電圧などの評価指標が減少する方向に調整される。インバータ出力周波数ω1は真のロータ周波数に収束していく。所定時間経過後のインバータ出力周波数ω1を持って、概略のロータ周波数ωRHとする。これが所定値を超えているため高速回転と判断される。高速回転と判断された場合、第2のインバータ出力周波数演算部27において、インバータ出力周波数基準ω1の初期値は概略のロータ周波数推定値ωRHに設定され、その後、インバータ出力周波数ω1は適正な値に収束していく。
図6は、低速かつ前進方向に電動機が回転している状態でインバータを始動したものである。第1のインバータ出力周波数演算部26によって、概略のロータ周波数ωRHが所定値より小さく、低速回転であると判断され、インバータ出力周波数ω1の初期値は5Hzに設定される。第2のインバータ出力周波数演算部27のインバータ周波数制御部16の作用により、その後、速やかに実際のロータ回転周波数へと収束する。
図7は、電動機が低速かつ後進方向(回転したい方向とは逆方向)に回転している状態からインバータを起動したものである。図6の場合と同様、低速回転であると判断され、インバータ出力周波数ω1の初期値は5Hzに設定される。第2のインバータ出力周波数演算部27のインバータ周波数制御部16の作用によって、インバータ出力周波数ω1は、零Hzへと収束する。インバータ出力周波数が零Hzとなったことで、誘起電圧が生じなくなり(誘起電圧は磁束×インバータ出力周波数であるため)、ロータ周波数の情報は完全に得られなくなる。この後、インバータ出力周波数がロータ周波数に収束することは保証できない。インバータ出力周波数後退補正部21では、インバータを始動してからの経過時間がTsetを越えた時、インバータ出力周波数ω1を後退検知のための設定周波数ω1setと比較する。ω1setを例えば、プラス数Hzに設定しておけば、後退(RearDet=1)と判断される。インバータ出力周波数補正量ω1cmpは、スイッチ19および変化率リミッタ20の作用によって、徐々に漸減し(この場合、マイナス方向に増加)し、やがてω1rearに達する。インバータ出力周波数ω1は、この補正量ω1cmpによって、マイナス方向に増加していくが、誘起電圧が生じるようになったところで、第2のインバータ出力周波数演算部27のインバータ周波数制御部16の作用により、ロータ周波数とすべり周波数との加算値近傍へと収束し、適正なトルクが生じていく。
以上のように、本実施形態によれば、電動機が停止、前進低速回転、後退低速回転中のいずれの場合にも、安定かつスムーズな起動が実現できる。特に、電動機が停止又は極低速回転であり、誘起電圧が正確に捉えにくい(インバータ出力周波数が小さいため、誘起電圧が小さくなる。他の誤差電圧に埋もれてしまうため、正確な誘起電圧を演算することが困難となる。特に、インバータ出力周波数が零である場合、誘起電圧=0となるため、原理的に推定ができない。逆に回転速度が多少でていると、誘起電圧の情報精度が高いため、インバータ出力周波数の収束性は高く、不要なトルクは生じにくい)状況において、インバータ出力周波数の初期値をインバータ出力周波数>ロータ周波数(前進したいと仮定)となるように設定している。
これは、すべり周波数>0という状態であり、プラスのトルク(回転しようとする方向のトルク)が生じる状態である。よって、インバータ始動直後には、真のロータ周波数を精度よく推定できなくとも、回転したい方向とは逆方向のトルクが生じ一旦逆回転することを回避することができる。回転したい方向と逆のトルクをかけることは、電動機につながる機械的な負荷に対し、逆向きの(運動)エネルギーを注入することであり、機械的共振やバックラッシュなどが要因となる振動や擾乱などを誘発しやすい。電気車の駆動装置に適用する場合、逆トルクによって、乗り心地が劣化する。また本実施形態により、この逆トルクが生じることを回避することが可能であるため、安定かつスムーズな始動が期待できる。
なお、インバータ出力周波数初期値ω1iniを5Hzとして設定するのは、次の理由による。一般にインバータ出力電圧の誤差(素子の電圧降下やデッドタイムの影響など)が、誘起電圧の推定に影響を与え、ロータ周波数の推定を行う速度センサレスベクトル制御に多大な影響を与えるのは、インバータが最大電圧を出力するインバータ出力周波数(ベース周波数)を100%として考えた場合、概ね10%周波数以下である。よって、インバータ出力周波数初期値を高く設定した方が、より高速回転である場合に速やかにインバータ出力周波数が収束(速度推定)が可能である一方、低速回転中には、時間を要する。よって、10%周波数程度が妥当である。
本実施形態において、インバータ周波数後退補正部21において、後退検知の判断は、インバータ周波数ω1に基づいて行っているが、ロータ周波数推定値ωRHに基づき判断しても同様の作用効果を得る。インバータ周波数ω1とロータ周波数推定値ωRHは、すべり周波数演算部11によって演算されるすべり周波数基準値分の差異しかもたない。よって、トルク不足状態により加速不良であって、インバータ周波数が漸増していかない状況では、ロータ周波数推定値ωRHも漸増していかない。よって、ロータ周波数推定値に基づき加速不良すなわち後退中であることを判断できる。
本実施形態は、誘導電動機に基づく構成を示しているが、永久磁石電動機、永久磁石リラクタンス電動機等でも、同様の作用効果を得る。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態は、第1実施形態と比べ、インバータ出力周波数後退補正部21に差異があるのみであるため、他を省略して説明する。
インバータ出力周波数後退補正部21の詳細を図9に示す。図3に示した第1実施形態のインバータ出力周波数後退補正部21とは、比較器22への入力が異なるため、他を省略して説明する。
インバータ出力周波数後退補正部21には、DQ軸電圧指令Vd,VqとDQ軸電流Id,Iqとインバータ出力周波数ω1が入力される。Q軸誘起電圧演算部32において、誘起電圧のQ軸成分であるQ軸誘起電圧E2Qを計算する。Q軸誘起電圧E2Qは、例えば、次式によって演算できる。
E2Q=Vq−R1×Iq−σ×L1×ω1×Id (1)
ここに、R1:1次抵抗値、
σ:漏れ係数(=1−M×M/L1/L2)、
L1:1次自己インダクタンスである。
一方、Q軸誘起電圧基準演算部33には、インバータ出力周波数ω1が入力され、例えば次式のように、Q軸誘起電圧の基準量E2Qを演算出力する。
E2Q=ω1×M2/L2×Id (2)
減算器34では、Q軸誘起電圧基準E2QからQ軸誘起電圧E2Qを減算する。減算器34は、絶対値演算部35に入力され、その絶対値が演算される。絶対値演算部35の出力は、比較器22へと入力される。
比較器22では、絶対値演算部35の出力であるAbsE2Qと所定の設定値AbsE2Qsetとを比較する。AbsE2QがAbsE2Qsetより大きい場合に1を、小さい場合に0を出力する。
以上の構成により、Q軸誘起電圧によって、電動機が後退していることを検出することができる。通常のセンサレス制御へと移行した直後は、インバータ出力周波数が正であるため、電動機が後退している状態から起動した場合には、すべり周波数が適切でない。このとき、磁束が目標値に増加せず小さい値を維持するため、Q軸誘起電圧の大きさが本来の大きさ、すなわち、Q軸誘起電圧基準に比べ小さい値となる。よって、Q軸誘起電圧E2Qをその基準値E2Qと比較し、その偏差が大きい場合に、後退していることを検知することができる。
なお、本実施形態では、後退の指標として、Q軸誘起電圧を参照している。しかしながら、ベクトル制御においては、D軸誘起電圧が零であるように制御するものであるため、Q軸誘起電圧の代わりに、誘起電圧の大きさ(DQ軸誘起電圧のベクトル長)としても、同様な作用効果を得ることができる。
また、減算器34で出力演算されるQ軸誘起電圧の偏差は、次のような構成によっても、算出することができる。図10は、電圧制御部5の詳細を示すものである。電動機定数を用い、所定の励磁電流指令IdRefとトルク電流指令IqRefに一致した電流が流れるように、フィードフォワード的に電圧を演算するフィードフォワード(FF)電圧演算部36がある。また、実際のDQ軸電流値が上記電流指令と一致するように、DQ軸出力電圧をPI制御などによって補正する電流制御部37がある。フィードフォワード電圧演算部36の出力と電流制御部37の出力とは、加算器40、41において加算され、出力電圧指令Vd,Vqとなる。
ここに、電流制御部37のQ軸電圧補正量VqPIを、前記絶対値演算部35へと入力する。このQ軸電圧演算量VqPIは、実際のQ軸誘起電圧E2QとQ軸誘起電圧基準E2Qとの差異を補償する作用がある。よって、この電流制御の出力であるQ軸電圧補正量VqPIに基づいて、後退を検知することも可能である。
また、同様に、後退から起動した場合には、適切なすべりを維持できず、磁束が小さいため、誘起電圧の大きさが小さくなる。このとき、電動機にかかる電圧と電流の位相差も、異なる値を示す。よって、電動機にかかる電圧と電流の位相差、すなわち、電動機の力率によって、後退中であることを判断することも可能である。
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明の第1実施形態の電力変換装置を示すブロック図。 同実施形態における第2のインバータ出力周波数演算部のブロック図。 同実施形態におけるインバータ出力周波数後退補正部のブロック図。 同実施形態における電動機が回転停止からインバータを始動した際の動作を示す図。 同実施形態における電動機が前進高速回転からインバータを始動した際の動作を示す図。 同実施形態における電動機が前進低速回転からインバータを始動した際の動作を示す図。 同実施形態における電動機が後退低速回転からインバータを始動した際の動作を示す図。 本発明の第2実施形態の電力変換装置を示すブロック図。 同実施形態におけるインバータ出力周波数後退補正部のブロック図。 同実施形態におけるQ軸誘起電圧偏差演算の構成例を示す図。 従来の電力変換装置の一例を示す図。
符号の説明
1…インバータ、2…フィルタコンデンサ、3…誘導電動機、4…電流検出器、5…電圧演算部、6…座標変換器、7…座標変換器、8…積分器、9…PWM制御部、11…すべり周波数演算部、12…加算器、13…加算器、14…加算器、15…D軸誘起電圧演算部、16…インバータ出力周波数制御部、17…タイマー、18…比較器、19…スイッチ、20…変化率リミッタ、21…インバータ出力周波数後退補正部、22…比較器、23…立ち上がり検出器、24…アンド回路、25…RSフリップフロップ、26…第1のインバータ出力周波数演算部、27…第2のインバータ出力周波数演算部、28…スイッチ、29…絶対値演算器、30…比較器、31…スイッチ、32…Q軸誘起電圧演算部、33…Q軸誘起電圧基準演算部、34…減算器、35…絶対値演算部、36…フィードフォワード(FF)電圧演算部、37…電流制御部、38…減算器、39…減算器、40…加算器、41…加算器。

Claims (8)

  1. 電動機に可変電圧可変周波数の交流電圧を印加するインバータと、前記電動機の回転速度を推定し前記インバータの出力電圧を制御して前記電動機を駆動する速度センサレス制御手段とを有する電力変換装置において、
    前記インバータを始動した直後に前記電動機の概略速度を推定し、該推定速度が低速であると判断した場合に、前記インバータが出力する周波数の初期値を回転したい方向の零でない値に設定する概略回転速度推定手段を具備することを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記インバータの出力周波数の初期値は、前記インバータの出力電圧が飽和するときの出力周波数の10%以下であることを特徴とする電力変換装置
  3. 電動機に可変電圧可変周波数の交流電圧を印加するインバータと、前記電動機の回転速度を推定し前記インバータの出力電圧を制御して前記電動機を駆動する速度センサレス制御手段とを有する電力変換装置において、
    前記インバータを始動した直後に前記電動機の概略速度を推定し、該推定速度が低速であると判断した場合に、前記インバータが出力する周波数の初期値を、前記電動機の回転周波数より回転したい方向に大きく設定する概略回転速度推定手段を具備することを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1又は3に記載の電力変換装置において、
    前記インバータを始動後、所定時間経過した後に回転速度の推定値に基づき回転速度が所定値を超えていない場合に後退していると判断する後退検知手段と、
    この後退検知手段により後退を検知した場合に前記インバータの出力周波数を回転したい方向とは逆方向に補正する手段と
    を具備することを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記後退検知手段は、前記回転速度の推定値に代わり、前記インバータの出力周波数に応じて後退を判断することを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記後退検知手段は、前記インバータ始動後の経過で後退を判断するのではなく、トルク指令をかけはじめてからの経過時間で後退を判断することを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記後退検知手段は、前記回転速度の推定値に代わりに、誘起電圧を演算し該演算された誘起電圧に基づき後退を判断することを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項4に記載の電力変換装置において、
    前記後退検知手段は、前記回転速度の推定値に代わり前記電動機にかかる電圧と電流との位相差に基づき後退を判断することを特徴とする電力変換装置。
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