JP2010088232A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents

誘導電動機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010088232A
JP2010088232A JP2008256174A JP2008256174A JP2010088232A JP 2010088232 A JP2010088232 A JP 2010088232A JP 2008256174 A JP2008256174 A JP 2008256174A JP 2008256174 A JP2008256174 A JP 2008256174A JP 2010088232 A JP2010088232 A JP 2010088232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower limit
value
limit value
induction motor
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008256174A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5392532B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Tamai
康寛 玉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority to JP2008256174A priority Critical patent/JP5392532B2/ja
Publication of JP2010088232A publication Critical patent/JP2010088232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5392532B2 publication Critical patent/JP5392532B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】誘導電動機が予め回転している場合においても、安定に速度センサレスベクトル制御による起動を可能にした誘導電動機の制御装置を提供する。
【解決手段】インバータ101から誘導電動機102への印加電流及び印加電圧を用いて誘導電動機の磁束及び速度を推定演算し、この推定速度を用いて誘導電動機102を可変速制御する制御装置において、この制御装置は、インバータ101の出力周波数指令の絶対値を下限値に制限する下限値制限手段と前記下限値を調整する下限値調整手段とを備えた絶対値下限リミット手段108を有し、前記下限値調整手段は、出力周波数指令が前記下限値と等しい状態が一定時間継続した場合に前記下限値を調整する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータ等の電力変換器を用いた誘導電動機の速度センサレスベクトル制御において、特に電動機が低速回転している状態(停止状態を含む)から電動機を安定に起動するための制御装置に関するものである。
誘導電動機の高性能かつ高精度な制御方法として、ベクトル制御が広く知られている。このベクトル制御では電動機の速度情報が必要であり、通常は、パルスジェネレータ等の速度センサを用いて速度情報を得ている。一方、この種の速度センサを取り付けられない用途にベクトル制御を適用したいという要求も多く、電動機への印加電圧や印加電流から速度及び磁束を推定する手段を備えた速度センサレスベクトル制御について、従来から種々の方式が提案されている。
しかし、誘導電動機をインバータにより駆動するシステムであって、インバータから電動機に印加される電圧及び電流の周波数(インバータの出力周波数)が0となる場合には、電動機のインダクタンス分にかかる電圧が常に0となるため、電動機への印加電圧から磁束を推定することができなくなる。これは、推定磁束と実際値との誤差が収束しないことを表している。その結果、周波数が0の場合は推定速度が演算不能になるので、電動機が運転不能になるという原理的な問題が生じる。
例えば、インバータの出力周波数が0Hzとなる場合としては、電動機が回転指令とは逆方向に低速回転している状態から起動する場合が挙げられる。
ここで、後述する特許文献1には、電動機が予め低速回転している状態から、速度センサレス制御により安定した起動を行うための技術が開示されている。
図9は、この特許文献1に開示されている従来技術を示す構成図である。
図9において、1はVVVFインバータ、2はその直流入力側のフィルタコンデンサ、3は誘導電動機、4は電流検出器である。
また、5はd軸電流(励磁電流)指令、q軸電流(トルク電流)指令、d軸電流及びq軸電流からd軸電圧指令及びq軸電圧指令を演算する電圧演算部、6はd軸電圧指令及びq軸電圧指令を位相角θに基づいて三相各相の電圧指令に変換する座標変換部、7は電流検出器4による電流検出値を位相角θに基づいてd軸電流及びq軸電流に変換する座標変換部、8はインバータ出力周波数ωを積分して位相角θを演算する積分器、9は三相各相の電圧指令に従って三角波比較方式等によりインバータ1の半導体スイッチング素子に対するゲート信号を生成するPWM制御部である。
以下、その他の部分の構成を、動作と共に説明する。
インバータ1の起動直後は、まず、第1のインバータ出力周波数演算部26により、概略の回転速度すなわちロータ周波数ωRH を推定する。推定動作完了後は、そのロータ周波数推定値ωRH に基づき、第2のインバータ出力周波数演算部27による通常制御モードに移行する。
誘導電動機をインバータにより駆動するシステムでは、一般的に、電動機の回転速度はインバータの出力電圧及び出力電流から推定する。インバータの出力電圧は電動機の回転速度に比例して増加していくため、高速回転時には電圧検出誤差の影響が小さく、精度の良い推定が可能であり、推定した回転速度は実際の回転速度と等しいと見なすことができる。
図9において、第1のインバータ出力周波数演算部26によるロータ周波数推定値ωRH が基準値よりも大きかった場合、その推定値ωRH が第2のインバータ出力周波数演算部27の演算結果の初期値としてセットされる。その結果、誘導電動機3の回転速度とほぼ等しい周波数から通常運転を開始することができるため、機械的な振動などを発生させることなく安定して電動機3を起動することができる。
一方、電動機3の回転速度が小さい場合は電圧検出誤差の影響を受けるため、第1のインバータ出力周波数演算部26によるロータ周波数推定値ωRH の精度が大きく低下する。よって、この場合に推定値ωRH を第2のインバータ出力周波数演算部27の演算結果の初期値としてセットし起動させると、機械的な振動を誘発するおそれがある。更には、電圧検出誤差の影響により回転方向を誤って推定すると、本来の回転指令とは逆方向に電動機3を加速させるおそれもある。
そこで、特許文献1に開示されている技術では、第2のインバータ出力周波数演算部27の初期値ω1iniとして、所定の値(定格周波数の10%程度、符号は回転指令の方向と同一にする)を設定し、この初期値を出力周波数指令に加算した値を出力する。その結果、少なくとも通常制御へ移行した直後の回転指令と出力周波数の符号は一致するため、電動機3を回転指令とは逆方向に加速させることはなくなる。
図10は、上記従来技術において、電動機3が停止した状態からインバータ1を起動した場合の動作原理の説明図である。この時、第1のインバータ出力周波数演算部26によるロータ周波数推定値ωRH はほぼ0Hzとなるため、第2のインバータ出力周波数演算部27の初期値ω1iniには所定値(ここでは5Hz)がセットされる。第2のインバータ出力周波数演算部27による通常制御に移行すると、スイッチ28を介して、出力周波数ωは前記初期値の5Hzからロータ周波数である0Hzへと収束していき、出力周波数ωとロータ周波数とがほぼ等しくなった時点から適正なトルクが出力され、電動機3の加速が開始する。
また、図11は、電動機3が回転指令とは逆方向に低速で回転している状態からインバータ1を起動した場合の動作原理の説明図である。
この場合も、図10と同様に電動機3は低速回転であると判断されるため、第2のインバータ出力周波数演算部27の初期値ω1iniには、例えば5Hzがセットされる。第2のインバータ出力周波数演算部27による通常制御に移行すると、出力周波数はロータ周波数へと収束していくが、出力周波数が0Hzとなる動作点を通過する必要がある。しかし、出力周波数が0Hzになると制御系が不安定になるため、0Hzを通過してロータ周波数に収束できる保証はない。そこで、インバータ1を起動してから一定期間(図11におけるΔt)を経過した後は、図9のインバータ出力周波数後退補正部21から負の補正量ω1cmpを出力し、この補正量を加算器13により第2のインバータ出力周波数演算部27の出力に加算する。このようにすれば0Hzを通過できるので、再び第2のインバータ出力周波数演算部27による推定動作が可能となり、最終的に出力周波数がロータ周波数に収束し、電動機3の加速が始まるようになる。
なお、図9において、11はd軸電流指令及びq軸電流指令からすべり周波数指令ω を演算するすべり周波数演算部、14は加算器13の出力である出力周波数指令ω からすべり周波数指令ω を減算してロータ周波数ωRHを推定する減算器である。
以上のように、特許文献1に記載された従来技術によれば、誘導電動機3が停止または低速回転している状態からでも安定した起動が可能となる。
特開2005−102396号公報(段落[0028]〜[0063]、図1〜図7等)
特許文献1に開示された従来技術によれば、出力周波数に適正な初期値を与えることにより、電動機が予め回転している状態からでも安定した起動を実現することができる。しかし、出力周波数が0Hz近傍の動作点を通過するような場合は、0Hz近傍での動作から抜け出せずに正常な加速ができなくなる可能性があるため、前述したように、インバータを起動してから一定時間が経過しても正常に加速できていないと判断した場合は、出力周波数ωに対して補正量ω1cmpを加算することにより、0Hz近傍での運転を回避して正常な加速を可能としている。
しかし、上記従来技術では、図11から明らかなように、出力周波数に補正量ω1cmpが加算されるまでの間は0Hz近傍での運転を継続することになる。その結果、補正量ω1cmpの加算が開始されるまでの期間は正常なトルクを出力できないため、負荷のトルクによっては指令と逆方向に大きく加速するおそれがあり、更には、制御系自体も不安定になるため、制御系の動作により指令とは逆方向に加速してしまう場合もある。この場合、補正量ω1cmpの加算を開始するまでの時間を適切に設定すれば、上記のような問題は回避できると考えられるが、特許文献1にはその点について何ら言及されていない。
そこで、本発明の解決課題は、誘導電動機が予め回転している場合においても、安定に速度センサレスベクトル制御による起動を可能にした誘導電動機の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、電力変換器から誘導電動機への印加電流及び印加電圧を用いて前記電動機の磁束及び速度を推定演算し、この推定速度を用いて前記電力変換器により前記電動機を可変速制御する誘導電動機の制御装置において、
前記制御装置は、前記電力変換器の出力周波数指令の絶対値を下限値に制限する下限値制限手段と、前記下限値を調整する下限値調整手段と、を備え、
前記下限値調整手段は、前記出力周波数指令が前記下限値と等しい状態が一定時間継続した場合に前記下限値を調整するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した誘導電動機の制御装置において、
前記下限値調整手段は、前記出力周波数指令が前記下限値と等しい状態が一定時間継続する毎に、前記下限値を所定値だけ変化させるものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載した誘導電動機の制御装置において、
前記下限値調整手段は、前記出力周波数指令が前記下限値と等しい状態が一定時間継続した場合に、前記下限値を直線的に変化させるものである。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載した誘導電動機の制御装置において、
前記電動機の加速時間及び速度指令値から、前記電動機が起動してから前記速度指令値に到達するまでに要する到達時間を演算する手段を備え、
前記電動機を起動してから前記下限値調整手段により前記下限値の調整を開始するまでの時間を、前記到達時間以下に設定するものである。
請求項5に係る発明は、電力変換器から誘導電動機への印加電流及び印加電圧を用いて前記電動機の磁束及び速度を推定演算し、この推定速度を用いて前記電力変換器により前記電動機を可変速制御する誘導電動機の制御装置において、
前記制御装置は、前記電力変換器の出力周波数指令の絶対値を下限値に制限する下限値制限手段と、前記下限値を調整する下限値調整手段と、を備え、
前記下限値調整手段は、前記電力変換器に対するトルク指令値の絶対値またはトルク電流指令値の絶対値が予め設定された上限値と等しい状態が一定時間継続した場合に前記下限値を調整するものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載した誘導電動機の制御装置において、
前記下限値調整手段は、前記トルク指令値の絶対値または前記トルク電流指令値の絶対値が予め設定された上限値と等しい状態が一定時間継続する毎に、前記下限値を所定値だけ変化させるものである。
請求項7に係る発明は、請求項5に記載した誘導電動機の制御装置において、
前記下限値調整手段は、前記トルク指令値の絶対値または前記トルク電流指令値の絶対値が予め設定された上限値と等しい状態が一定時間継続した場合に、前記下限値を直線的に変化させるものである。
請求項8に係る発明は、請求項5に記載した誘導電動機の制御装置において、
前記電動機の加速時間及び速度指令値から前記電動機が速度指令値に到達するまでに要する到達時間を演算する手段を備え、
前記電動機を起動してから前記下限値調整手段により前記下限値の調整を開始するまでの時間を、前記到達時間以下に設定するものである。
本発明によれば、誘導電動機の速度センサレスベクトル制御において、所定の条件の下で出力周波数指令の絶対値を下限値に制限し、しかも運転状態に応じて前記下限値を可変としたことにより、制御系が原理的に不安定になる1次周波数が0Hz近傍の動作点での運転を完全に回避することができる。このため、誘導電動機が予め回転している状態からでも、回転指令の方向と逆方向に加速させてしまうおそれがなく、誘導電動機の安定した起動が可能となる。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は本発明の第1実施形態を示す構成図であり、請求項1〜4に係る発明に対応している。ここでは、誘導電動機の正転方向の速度指令(速度指令が正)を与える場合を示しているが、本発明は速度指令の方向が逆転方向(速度指令が負)の場合においても全く同様の原理により適用可能である。
図1において、101はインバータ、102はインバータ101により可変速駆動される誘導電動機であり、この誘導電動機102は、速度センサを持たずにいわゆる速度センサレスベクトル制御されるものである。
誘導電動機102に印加されるインバータ101の出力電圧及び出力電流は、電圧検出器103及び電流検出器104によってそれぞれ三相量として検出され、これらの出力電圧及び出力電流は、座標変換手段105によりd軸成分及びq軸成分に変換される。
磁束推定手段106及び1次周波数推定手段107では、座標変換手段105を介したインバータ101の出力電圧・出力電流から、それぞれ磁束、1次周波数を推定演算する。これらの推定演算の方法としては、電動機102の誘起電圧から推定する方法、適応磁束オブザーバを用いる方法等、種々の方法が存在するが、本発明は、これらの磁束・1次周波数の推定方法に特に限定されるものではない。
1次周波数推定手段107によって得られた1次周波数は、絶対値下限リミット手段108へ入力される。この絶対値下限リミット手段108では、入力された1次周波数の絶対値が予め設定された下限値よりも小さい場合、符号は変化させず絶対値が下限値と等しい値を出力する。一方、1次周波数が下限値よりも大きい場合は、入力された1次周波数をそのまま出力する。ここで、1次周波数は座標変換手段105,115に入力されており、これを積分した位相角を用いて電流及び電圧の座標変換が行われる。
以上の動作により、1次周波数の絶対値は下限値以下にはならないため、本実施形態では制御が原理的に不安定になる0Hz近傍での運転を完全に回避することができる。なお、本実施形態では、運転状態に応じて下限値を可変としている点に特徴がある。
絶対値下限リミット手段108の詳細な構成・動作については、後述する。
すべり周波数演算手段109では、指令通りのトルクを出力するために、トルク電流指令に比例したすべり周波数を出力する。減算器110において、1次周波数からすべり周波数を減ずることにより、電動機102の推定速度を得る。
電動機102の推定速度は、トルク電流指令演算手段111に入力される。トルク電流指令演算手段111では、速度指令と推定速度とが一致するようにトルク電流指令を演算する。更に、トルク電流指令はトルク電流調整手段112へ入力され、トルク電流検出値がトルク電流指令に一致するようなq軸電圧指令が得られる。同様に、磁化電流指令演算手段113では、回転速度指令から決まる磁束指令に応じた磁化電流指令を出力する。磁化電流指令は磁化電流調整手段114へ入力され、磁化電流検出値が磁化電流指令に一致するようなd軸電圧指令が得られる。
以上のようにして得られた2軸の電圧指令を座標変換手段115によって座標変換することにより、インバータ101に与える三相の出力電圧指令が得られ、インバータ101からは、この電圧指令に従った三相交流電圧が誘導電動機102に出力される。
図2は、この実施形態におけるインバータ起動直後の動作波形を示している。ここでは、速度指令は正転方向(速度指令>0)とし、インバータ101の起動前に電動機102が逆転方向(回転速度<0)に回転しているものとする。
インバータ起動直後は前述した絶対値下限リミット手段108の動作により、1次周波数すなわちインバータの出力周波数は絶対値下限リミット手段108に設定された下限値ωthに固定された状態が続く。本来であれば、1次周波数は電動機102の回転速度とすべり周波数との和の値にすべきであるが、本実施形態では、絶対値下限リミット手段108の動作によりインバータ101に与える1次周波数は本来と異なった値になる。これはすべり周波数を間接的に操作することに相当しており、出力トルク指令に対して実際の出力トルクが一致しなくなる可能性がある。しかし、すべり周波数の符号を変化させてしまうことはないため、図2に示すように速度指令が正の場合には、実際のすべり周波数も必ず正となって正転方向のトルクが発生し、加速を行う分には問題はなく、電動機102は正転方向へ加速を始める。
時間の経過に伴って電動機102が加速していくと、1次周波数推定手段107の演算結果が絶対値下限リミット手段108に設定された下限値ωthを上回るようになる。以後、絶対値下限リミット手段108による制限動作は機能せず、1次周波数推定手段107の演算結果がそのまま加算器110に入力されるので、通常の速度センサレス制御と同一の動作によって速度が推定され、トルク電流指令演算手段111に入力されている速度指令まで問題なく加速することができる。
以上のように本実施形態によれば、1次周波数の絶対値が下限値以下にはならないので、0Hz近傍の不安定な領域における動作を完全に回避することができる。また、速度指令と同一方向のトルクしか発生させないため、絶対値下限リミット手段108を設けたことによる弊害もない。よって、電動機102が予め指令とは逆方向に回転している状態からでも、安定した加速動作を行わせることができる。
ここで、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値(図2におけるωth)をどの程度の値にするかについて考察する。
速度センサレス制御が原理的に不安定になるのは、1次周波数が0Hzとなる動作点のみであるが、実際には電圧や電流の検出誤差の影響により、1次周波数が0Hzでなくても不安定になる可能性がある。インバータの出力電圧は1次周波数に比例すると考えても差し支えないため、1次周波数が小さいほど検出誤差の影響は大きくなる。よって、検出誤差の影響を受けずに安定した動作を行うためには、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値をできるだけ大きな値、例えば定格周波数の5%程度に設定するのが望ましい。
しかし、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値を必要以上に大きく設定すると、回転指令と逆方向のトルクを発生させることはないものの、トルク指令通りの正常なトルクを発生できなくなり、特に重負荷時において電動機の加速が行えなくなる。よって、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値は、適切な値とする必要がある。その理由を以下に説明する。
トルク指令通りの出力トルクを得て加速を行うためには、インバータの出力周波数すなわち電動機の1次周波数を数式1のようにする必要がある。
[数式1]
ω=ω+ω<0
ただし、ωは1次周波数(1次周波数推定手段107により演算)、ωは電動機102の回転速度、ωはすべり周波数(すべり周波数演算手段109により演算)である。また、各変数の符号は正転方向を正、逆転方向を負としており、ここでは、電動機102が逆転している状態から正転方向の指令を与えて加速する場合を考えている。
検出誤差がない理想的な状態を仮定すると、通常の速度センサレスベクトル制御では数式1が常に成立している。起動直後は1次周波数推定手段107の演算結果が十分小さいので、本実施形態においては、絶対値下限リミット手段108により1次周波数ωがωthに固定される。
電動機102の回転速度ωは数式1の場合と等しいと仮定すると、インバータの起動直後には、数式2が成立する。
[数式2]
ωth=ω+ω
数式2は、絶対値下限リミット手段108の動作により1次周波数ωを操作したため、電動機102に対するすべり周波数がωからω’に変化したことを表している。また、ωth>ωであることを考えると、数式3が成立する。
[数式3]
ω’>ω
数式3から、本実施形態によれば、すべり周波数が、電動機102に本来与えるべきすべり周波数に対して増加することがわかる。
しかし、すべり周波数を変化させるということは出力トルクが変化することに相当する。すべり周波数の変化分が大きくなるほど出力トルクは減少していくので、特に重負荷時の加速が困難となる。ここで、本実施形態におけるすべり周波数の変化分は、数式4によって与えられる。
[数式4]
ω’−ω=ωth−ω
数式4は、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値ωthと本来の1次周波数ωとの差が、すべり周波数の変化分に相当することを表している。すなわち、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値ωthを大きくするほど、すべり周波数の変化分が大きくなる。よって、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値ωthを大きくし過ぎると、正常な加速ができなくなる。
逆に、絶対値下限リミット手段108の下限値ωthをできるだけ小さく設定すれば、重負荷時においても電動機102の正常な加速が可能となる反面、電圧検出などの誤差の影響が顕著となり、制御が不安定になる可能性が高くなる。よって、絶対値下限リミット手段108の下限値ωthは、運転の状況に応じた適切な値に設定する必要がある。
上述した下限値ωthに関する問題を解決するために、本実施形態に係る絶対値下限リミット手段108は、下限値ωthを自動的に調整する手段を備えている。
図3は、図1における絶対値下限リミット手段108の構成図であり、ここでは符号108Aを付してある。
図3において、請求項における下限値制限手段としての絶対値下限リミッタ108aは、1次周波数推定手段107から入力された信号に対して下限リミット処理を行い、入力信号の符号は保存したまま、その絶対値が下限値以下になるような処理を行う。
絶対値比較手段108bは、その入力信号に基づいて絶対値下限リミッタ108aが動作したか否かを判別する。すなわち、絶対値比較手段108bでは、絶対値下限リミッタ108aの出力信号の絶対値と下限リミッタ108aに設定されている下限値の絶対値とを比較し、両者が一致した場合は、絶対値下限リミッタ108aが動作していると判断して動作信号を出力する。
タイマ108cには、絶対値比較手段108bから絶対値下限リミッタ108aの動作信号が入力されており、この動作信号が出力されている状態の継続時間を計測している。そして、上記継続時間が一定時間を経過する毎に下限値自動変更手段108dへ信号を出力する。下限値自動変更手段108dは、タイマ108cからの信号を受け取ると、絶対値下限リミッタ108aに設定する下限値を変更する。
なお、上記構成において、絶対値比較手段108b、タイマ108c及び下限値自動変更手段108dは、請求項における下限値調整手段を構成している。
このようにすれば、運転状態、つまり絶対値下限リミッタ108aに入力される1次周波数の推定値に応じて適切な下限値を設定することができ、いかなる場合においても電動機102の正常な起動が可能となる。
下限値自動変更手段108dにおいて、下限値の変更方法には種々の方式が考えられる。
請求項2は下限値の調整方法に関するものであり、この発明では、1次周波数指令に対する絶対値下限リミッタ動作が一定時間経過する毎に下限値を所定の値だけ変化させる。
図4は、請求項2に係る発明に相当している。ここでは、電動機102が予め逆転方向に回転している状態から正転方向へ加速する場合を考えており、正転方向を正の符号に対応させている。また、絶対値下限リミット手段108の下限値ωthの初期値は大きめの値に設定されている。
図4において、起動直後は、1次周波数(インバータ出力周波数)が絶対値下限リミット手段108の下限値ωthに固定された状態での運転となる。本来であれば、電動機102の回転速度にトルク指令に応じたすべり周波数を加算して得た1次周波数により運転すべきであるが、上記下限値ωthには本来の1次周波数よりも十分大きな値が設定されているため、正常なトルクが得られず電動機102はほとんど加速しない。この間は図3の絶対値下限リミッタ108aが動作しているため、絶対値比較手段108bからタイマ108cに動作信号が出力され、タイマ108cでは時間計測を実行している。そして、図4における一定時間Tが経過すると、タイマ108cからは絶対値下限リミッタ108aの動作が所定時間継続したことを示す信号が出力される。下限値自動変更手段108dがタイマ108cからの信号を受け取ると、絶対値下限リミッタ108aの下限値を所定値Aだけ減じて新たな下限値ωthとして設定する処理を行う。その結果、1次周波数もAだけ小さな値に変化し、図4における本来の1次周波数に近付く。
以後、上述したような動作を繰り返すことにより、1次周波数が本来の値へと近付いていくので、電動機102の加速が進んでいき、回転速度は最終的には速度指令に到達できるようになる。
前述したように、絶対値下限リミット手段108に設定する下限値ωthの初期値を大きくすると、検出誤差の影響が小さくなり安定した起動が可能になる反面、指令値通りのトルクを出力できなくなるため、重負荷時は電動機102の加速が困難になる。しかし、本実施形態では絶対値下限リミット手段108の下限値ωthを自動的に調整することにより、その初期値をある程度大きな値に設定していても、負荷の状態によらず電動機102を加速させることが可能となる。しかも、電動機102の加速が行えない場合のみ下限値を調整するので、検出誤差の影響を受けやすい領域での運転を必要最小限に抑えることができ、より安定した起動が可能となる。
次に、図5は図1における絶対値下限リミット手段108の別の構成を示しており、図5では符号108Bを付してある。この構成は請求項3に係る発明に相当し、下限値ωthの調整方法の別の手法に関するものである。
請求項2における絶対値下限リミット手段108Aでは、一定時間が経過する毎に、下限値自動変更手段108dが下限リミッタ108aに設定する下限値ωthを所定値だけ減ずる処理を行っていた。しかし、この処理によると、図4から明らかなように1次周波数自体をステップ状に変動させることになり、最悪の場合は電流に持続振動が発生するなど、制御系の予期せぬ動作を引き起こすおそれがある。
そこで、請求項3の発明では、絶対値下限リミット手段108B内の下限値自動変更手段108dのアルゴリズムを修正するようにした。すなわち、図5において、下限値自動変更手段108dが、絶対値下限リミッタ108aの動作が所定時間継続したことを示す信号をタイマ108cから受け取ると、下限値自動変更手段108dは、絶対値下限リミッタ108aの下限値ωthを定められた一定の傾きで直線的に減少させていく。その結果、1次周波数も下限値ωthの減少に伴って直線的に減少していくので、1次周波数のステップ変動を防止することができる。
図6は、請求項3に係る発明の動作例を示している。ここで想定する動作条件は、図4と同一である。
起動から絶対値下限リミッタ108aが動作する時間が一定時間Tだけ継続すると、以後は、下限リミッタ108aが動作しなくなるまで下限値ωthを直線的に減少させていく。すると、1次周波数も直線的に減少していくので、本来の1次周波数へと徐々に近づいていき、電動機102は加速を始める。
電動機102の加速が進み、絶対値下限リミッタ108aの動作が停止すると、絶対値比較手段108bから下限値自動変更手段108dに対して動作の停止信号が直接出力され、下限値の減少が停止する。以上の動作により、最終的には速度指令まで電動機102を加速することができる。
この第1実施形態において重要な点として、絶対値下限リミッタ手段108aの下限値ωthの調整を開始するまでの時間(図4及び図6における時間Tに相当)をどのように設定するかということが挙げられる。これを解決するのが請求項4の発明であり、この発明では、上記時間をインバータ101に与えられる速度指令値を用いて決定することとした。
図7は、インバータ起動時において速度指令値が変化する様子を示している。ユーザがインバータ101に与える速度指令値は固定値であるが、インバータ101の内部では図7のように速度指令値が直線的に増加していき、最終的には与えられた速度指令値に到達する。
請求項4の発明では、絶対値下限リミッタ手段108aの下限値ωthの調整を開始するまでの時間が、図7における、インバータ内部の速度指令値が最終的な値に到達するのに要する時間(以後、速度指令値到達時間という)より短くなるように設定する。その根拠を以下に説明する。
電動機が停止している状態から起動する場合は電動機102が速度指令値に一致して加速していくが、電動機が予め回転している状態から起動を行うような場合、条件によっては、実際の電動機の回転速度が指令値通りに加速することができなくなる。しかし、速度指令値の傾きは負荷への影響などを考慮して定められているものであり、できる限り速度指令値通りに加速するのが望ましい。ここで、速度指令値到達時間は、本来であれば電動機が最終的な速度指令値に到達している時間に相当する。よって、出力周波数指令の下限値が制限された状態が続き、電動機が加速できない場合を考えると、速度指令値到達時間が経過する前に、何らかの調整を行って電動機の加速を促進させることが必要である。
以上より、絶対値下限リミッタ手段108aの下限値ωthの調整を開始するまでの時間を、少なくとも速度指令値到達時間よりも短く設定しておけば、ほぼ速度指令値通りに加速することができる。
次に、速度指令値到達時間の演算方法について説明する。インバータには電動機の加速の速さを設定する項目である加速時間というパラメータがある。これは、一般的には、停止状態から定格速度まで電動機を加速させるまでの時間として定義されている。よって、速度指令値到達時間は次式の演算により演算することができる。
速度指令値到達時間=(速度指令値/定格速度)×加速時間
次いで、本発明の第2実施形態を図8に基づいて説明する。この実施形態は請求項5〜8に係る発明に対応している。
制御系全体の構成は図1に示した第1実施形態と同一であり、絶対値下限リミット手段108の内部構成が異なっている。図8に示す第2実施形態では、絶対値下限リミット手段に符号108Cを付してあり、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8において、絶対値比較手段108bは、トルク指令値及びトルク制限値(上限値)の絶対値を比較する。トルク指令値は、図1のトルク電流指令演算手段111の内部で演算されているものであり、トルク制限値はインバータ101の最大出力トルクを規定するもので、一般的にはインバータ101のパラメータとしての設定項目となっている。ここでは、両者の絶対値が等しい場合に、電動機102が正常に加速できていないと判断してタイマ108cへ動作信号を出力する。このように判断してよい理由を、以下に説明する。
出力周波数指令に対し絶対値下限リミッタが動作していて電動機102の加速が正常にできない場合、当然のことながら速度推定値は速度指令値と一致していない。インバータ101は速度指令値と速度推定値の差分を0とするようにトルク指令値を調節するため、このような場合、インバータ101は、トルク指令値を増加させて電動機102を速く加速するように動作する。
出力周波数指令の下限値が適切でない場合は、トルク指令は増加を続けて最終的にはその上限であるトルク制限値に到達し、以後その状態を抜け出せず、いつまでたっても加速できなくなってしまう。よって、トルク指令値とトルク制限値とが等しい状態が長時間継続するということは、電動機102が正常に加速できていないことを示しており、絶対値比較手段108bはこのことに基づいて動作信号を出力する。
なお、トルク電流指令値もトルク指令値に比例した値となるため、絶対値比較手段108bにおいてトルク電流指令値とトルク電流制限値とを比較しても良い。
以上のように、本発明の第2実施形態では、電動機102が正常に加速できているかを判別するために絶対値比較手段108bにおいてトルク指令値とトルク制限値(またはトルク電流指令値とトルク電流制限値)を用いている点のみが第1実施形態と異なり、その他の点は第1実施形態と同一である。
ここで、請求項5の発明は請求項1と、請求項6の発明は請求項2と、請求項7の発明は請求項3と、請求項8の発明は請求項4とそれぞれ対応しており、詳述は省略するが、電動機102が正常に加速できているかを判別する判別手段が異なるだけで基本的な原理は同一である。
本発明の第1実施形態を示す構成図である。 第1実施形態を適用した場合のインバータ起動直後の動作波形を示す図である。 図1における絶対値下限リミット手段の構成図である。 請求項2に係る発明の動作例を示す図である。 図1における絶対値下限リミット手段の別の構成図である。 請求項3に係る発明の動作例を示す図である。 第1実施形態においてインバータ起動時に速度指令値が変化する様子を示す図である。 本発明の第2実施形態の主要部を示す構成図である。 特許文献1に記載された従来技術の構成図である。 図9の従来技術の動作説明図である。 図9の従来技術の動作説明図である。
符号の説明
101:インバータ
102:誘導電動機
103:電圧検出器
104:電流検出器
105:座標変換手段
106:磁束推定手段
107:1次周波数推定手段
108,108A,108B,108C:絶対値下限リミット手段
108a:絶対値下限リミッタ
108b:絶対値比較手段
108c:タイマ
108d:下限値自動変更手段
109:すべり周波数演算手段
110:減算器
111:トルク電流指令演算手段
112:トルク電流調整手段
113:磁化電流指令演算手段
114:磁化電流調整手段
115:座標変換手段

Claims (8)

  1. 電力変換器から誘導電動機への印加電流及び印加電圧を用いて前記電動機の磁束及び速度を推定演算し、この推定速度を用いて前記電力変換器により前記電動機を可変速制御する誘導電動機の制御装置において、
    前記制御装置は、前記電力変換器の出力周波数指令の絶対値を下限値に制限する下限値制限手段と、前記下限値を調整する下限値調整手段と、を備え、
    前記下限値調整手段は、前記出力周波数指令が前記下限値と等しい状態が一定時間継続した場合に前記下限値を調整することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載した誘導電動機の制御装置において、
    前記下限値調整手段は、前記出力周波数指令が前記下限値と等しい状態が一定時間継続する毎に、前記下限値を所定値だけ変化させることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  3. 請求項1に記載した誘導電動機の制御装置において、
    前記下限値調整手段は、前記出力周波数指令が前記下限値と等しい状態が一定時間継続した場合に、前記下限値を直線的に変化させることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  4. 請求項1に記載した誘導電動機の制御装置において、
    前記電動機の加速時間及び速度指令値から、前記電動機が起動してから前記速度指令値に到達するまでに要する到達時間を演算する手段を備え、
    前記電動機を起動してから前記下限値調整手段により前記下限値の調整を開始するまでの時間を、前記到達時間以下に設定することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  5. 電力変換器から誘導電動機への印加電流及び印加電圧を用いて前記電動機の磁束及び速度を推定演算し、この推定速度を用いて前記電力変換器により前記電動機を可変速制御する誘導電動機の制御装置において、
    前記制御装置は、前記電力変換器の出力周波数指令の絶対値を下限値に制限する下限値制限手段と、前記下限値を調整する下限値調整手段と、を備え、
    前記下限値調整手段は、前記電力変換器に対するトルク指令値の絶対値またはトルク電流指令値の絶対値が予め設定された上限値と等しい状態が一定時間継続した場合に前記下限値を調整することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  6. 請求項5に記載した誘導電動機の制御装置において、
    前記下限値調整手段は、前記トルク指令値の絶対値または前記トルク電流指令値の絶対値が予め設定された上限値と等しい状態が一定時間継続する毎に、前記下限値を所定値だけ変化させることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  7. 請求項5に記載した誘導電動機の制御装置において、
    前記下限値調整手段は、前記トルク指令値の絶対値または前記トルク電流指令値の絶対値が予め設定された上限値と等しい状態が一定時間継続した場合に、前記下限値を直線的に変化させることを特徴とする誘導電動機の制御装置。
  8. 請求項5に記載した誘導電動機の制御装置において、
    前記電動機の加速時間及び速度指令値から前記電動機が速度指令値に到達するまでに要する到達時間を演算する手段を備え、
    前記電動機を起動してから前記下限値調整手段により前記下限値の調整を開始するまでの時間を、前記到達時間以下に設定することを特徴とする誘導電動機の制御装置。
JP2008256174A 2008-10-01 2008-10-01 誘導電動機の制御装置 Active JP5392532B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008256174A JP5392532B2 (ja) 2008-10-01 2008-10-01 誘導電動機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008256174A JP5392532B2 (ja) 2008-10-01 2008-10-01 誘導電動機の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010088232A true JP2010088232A (ja) 2010-04-15
JP5392532B2 JP5392532B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=42251634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008256174A Active JP5392532B2 (ja) 2008-10-01 2008-10-01 誘導電動機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5392532B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014118958A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 三菱電機株式会社 永久磁石同期電動機の減磁診断装置
JP2014147170A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Shimadzu Corp 真空ポンプ用モータ駆動装置および真空ポンプ
JP2016144251A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 富士電機株式会社 誘導電動機の制御装置
JP2017103903A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 東洋電機製造株式会社 電気車制御装置
JP2018068116A (ja) * 2018-01-22 2018-04-26 株式会社島津製作所 真空ポンプ用モータ駆動装置および真空ポンプ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947901A (ja) * 1982-09-09 1984-03-17 Toshiba Corp 電気車制御方法
JPH11164589A (ja) * 1997-11-28 1999-06-18 Toshiba Fa Syst Eng Corp インバータ装置
JP2002272197A (ja) * 2001-03-13 2002-09-20 Toshiba Corp 電動機制御装置
JP2005102396A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Toshiba Corp 電力変換装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947901A (ja) * 1982-09-09 1984-03-17 Toshiba Corp 電気車制御方法
JPH11164589A (ja) * 1997-11-28 1999-06-18 Toshiba Fa Syst Eng Corp インバータ装置
JP2002272197A (ja) * 2001-03-13 2002-09-20 Toshiba Corp 電動機制御装置
JP2005102396A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Toshiba Corp 電力変換装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014147170A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Shimadzu Corp 真空ポンプ用モータ駆動装置および真空ポンプ
US10260559B2 (en) 2013-01-28 2019-04-16 Shimadzu Corporation Motor driving device and vacuum pump
WO2014118958A1 (ja) * 2013-01-31 2014-08-07 三菱電機株式会社 永久磁石同期電動機の減磁診断装置
JP2016144251A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 富士電機株式会社 誘導電動機の制御装置
JP2017103903A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 東洋電機製造株式会社 電気車制御装置
JP2018068116A (ja) * 2018-01-22 2018-04-26 株式会社島津製作所 真空ポンプ用モータ駆動装置および真空ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5392532B2 (ja) 2014-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4989075B2 (ja) 電動機駆動制御装置及び電動機駆動システム
EP1107446A2 (en) Position-sensorless controlling method of synchronous motor
JP5098439B2 (ja) 永久磁石同期電動機のセンサレス制御装置
JP2009232498A (ja) モータ制御装置
JP2008167566A (ja) 永久磁石モータの高応答制御装置
JP3674741B2 (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置
JP6726390B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
US20190305713A1 (en) Method of controlling motor and device of controlling motor
JP5392532B2 (ja) 誘導電動機の制御装置
JP6143984B1 (ja) インバータ装置
JP5412820B2 (ja) 交流電動機の制御装置及び制御方法
JP2006204054A (ja) モータ制御装置及びこれを有するモータ駆動システム
JP5564828B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP2004282838A (ja) インバータ駆動誘導電動機の制動方法
JP7024289B2 (ja) モータ制御装置
JP4775145B2 (ja) 同期モータ制御装置
JP4256238B2 (ja) 電力変換装置
JP5556054B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP4543720B2 (ja) 速度センサレスベクトル制御装置
JP2012114974A (ja) 電気車制御装置
JP6695497B2 (ja) モータ制御装置
JP4123335B2 (ja) 誘導電動機の速度センサレス制御装置
JP2007228662A (ja) 誘導電動機の制御装置
WO2024106339A1 (ja) 電力変換装置、電力変換回路の制御方法
JPH07143798A (ja) 速度センサレスベクトル制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5392532

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250