JP4819372B2 - 空転滑走検知手段を備えたインバータ制御車両の制御装置 - Google Patents

空転滑走検知手段を備えたインバータ制御車両の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、速度センサを用いずにインバータをベクトル制御する電気車において、空転検知、滑走検知および再粘着検知を行う装置に関する。
従来、車両駆動用誘導電動機(以下、誘導電動機という)を、速度センサを用いずにベクトル制御する方式(以下、速度センサレス制御という)で駆動する制御装置であって、1台のインバータで少なくとも1台以上の誘導電動機を駆動する制御装置において、空転検知、滑走検知および再粘着検知(以下、空転滑走検知という)を行う場合、下記の方法などが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
(1)それぞれの誘導電動機に流入する電流を検出し、それぞれの誘導電動機間の電流を比較することにより空転滑走検知を行う方法、(2)それぞれの誘導電動機に流入する電流を検出し、電流検出値の時間変化を演算し空転滑走検知を行う方法、(3)誘導電動機に流入する電流を検出した電流検出値と、制御装置内で生成される電流指令値を比較することで空転滑走検知を行う方法などである。
これらの方法は、空転発生または滑走発生した誘導電動機の電流検出値と空転も滑走もしていない誘導電動機の電流検出値に偏差が生じることや、空転発生または滑走発生によって電流検出値と電流指令値に偏差が生じることを利用したものである。
特開2002−112404号公報
誘導電動機を速度センサレス制御で駆動する制御装置において、上記従来技術による空転滑走検知手法を用いた場合、空転滑走検知は行えるが、各誘導電動機に流入する電流の比較、または誘導電動機に流入する電流と制御装置内で生成される電流指令値を比較することで空転滑走検知を行っているため、架線電圧変動やレール継ぎ目通過時などの電流偏差を生じる外乱が生じた場合、空転滑走を誤検知する可能性がある。また、電流偏差から空転滑走検知する場合、空転が徐々に進行する持続空転の検知が困難である可能性がある。
本発明の目的は、速度センサレス制御駆動の電気車において、空転滑走検知をより正確に行うことにある。
上記課題を解決するために、本発明は、誘導電動機を駆動するインバータと、前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出された電流検出値を座標変換により交流量から直流量の電流検出値に変換する座標変換手段と、前記直流量の電流検出値に対する電流指令値を生成する電流指令生成手段と、前記電流指令値、前記電流検出値から誘導電動機の回転速度の推定値(以下、速度推定値という)を演算する速度推定手段と、前記インバータを前記電流指令値および前記誘導電動機の速度推定値に基づきベクトル制御するベクトル制御手段とを備えたインバータ制御車両の制御装置において、誘導電動機の軸回りの質量偏差相当量を求め、空転滑走検知もしくは再粘着検知を行う空転滑走検知手段を備えた。
また、本発明は、前記インバータ制御車両の制御装置において、前記誘導電動機の軸回りの質量偏差相当量を、前記電流指令値と前記電流検出値の偏差を積分した電流偏差積分値から求め空転滑走検知または再粘着検知を行う空転滑走検知手段を備え、または、前記インバータ制御車両の制御装置において、前記電流偏差積分値と前記電流偏差を組み合わせたものを用いて誘導電動機の軸回りの質量偏差相当量を求め空転滑走検知または再粘着検知を行う空転滑走検知手段を備える。
空転発生前後の誘導電動機の様子を考える。空転発生前、誘導電動機には車両全体の質量相当の負荷がかかる。一方、空転発生時には車両を推進しないため、誘導電動機にかかる負荷は減少する。このとき、誘導電動機の実際の回転速度が急激に増加し、速度推定値は誘導電動機の実際の回転速度に遅れて追従する。その結果、誘導電動機にとっての実際のすべり周波数が減少するので、前記電流指令値のトルク成分(以下、トルク電流指令値という)と前記電流検出値のトルク成分(以下、トルク電流検出値という)に偏差が生じる。
このとき生じる電流偏差を積分し、電流偏差積分値を求めることで誘導電動機にかかる負荷の減少分つまり、質量偏差相当量を演算できる。前記質量偏差相当量に空転検知用のしきい値を設けることで空転検知が可能である。滑走検知も同様に行う。
次に、空転または滑走発生後、再粘着時の誘導電動機の様子を考える。再粘着前、誘導電動機には上記空転発生前後の誘導電動機の様子により、前記質量偏差相当量が生じる。再粘着時には、前記質量偏差相当量が減少するので、質量偏差相当量に再粘着検知用の閾値を設けることで、再粘着検知が可能である。
同様に、前記質量偏差相当量と電流偏差を組み合わせることで、空転滑走検知を行うことが出来る。
本発明では、電流偏差の積分値を用いて誘導電動機にかかる負荷の変化分つまり質量偏差相当量を演算することで空転滑走検知を行うため、外乱による空転滑走誤検知を低減できる。また、電流偏差と組み合わせることで、空転滑走検知をより正確に行うことが出来る。
以下、本発明の第1の実施例を説明する。図1は、本発明の一実施例を示す電気車の制御装置の構成である。本発明にかかるPWMインバータ2により駆動制御される誘導電動機3を制御する制御装置は、電流指令生成手段4と、ノッチ指令生成手段5と、電流検出手段6と、座標変換手段7と、速度推定手段8と、ベクトル制御手段9と、空転滑走検知手段10とを有している。
PWMインバータ2は架線1から電力を受け、誘導電動機3を駆動する。PWMインバータの出力電流は電流検出手段6で検出され、座標変換手段7によってトルク電流検出値Iqfおよび励磁電流検出値Idfへと変換される。トルク電流検出値Iqfは、速度推定手段8および空転滑走検知手段10へ送られ、励磁電流検出値Idfは、速度推定手段8へ送られる。
一方、ノッチ指令生成手段5から運転指令が電流指令生成手段4へ送られ、電流指令生成手段4は、運転指令に対応したトルク電流指令値Iqpおよび励磁電流指令値Idpに変換して出力する。トルク電流指令値Iqpは、ベクトル制御手段9および速度推定手段8ならびに空転滑走検知手段10へ送られ、励磁電流指令値Idpは、ベクトル制御手段9および速度推定手段8へ送られる。
速度推定手段8は、電流指令生成手段4から出力されるトルク電流指令値Iqpおよび励磁電流指令値Idpならびに座標変換手段7から出力されるトルク電流検出値Iqfおよび励磁電流検出値Idfを用いて、誘導電動機3の速度推定値Frcを演算する。速度推定値Frcは、ベクトル制御手段9へ送られる。
ベクトル制御手段9は、速度推定手段8の出力である速度推定値Frcと、電流指令生成手段4の出力であるトルク電流指令値Iqpおよび励磁電流指令値IdpからPWMインバータ2を制御するための電圧指令値V、電圧位相指令値θ、インバータ周波数指令値Finvを生成する。電圧指令値V、電圧位相指令値θ、インバータ周波数指令値Finvは、PWMインバータ2へ送られ、PWMインバータの制御を行う。
空転滑走検知手段10は、電流指令生成手段4の出力であるトルク電流指令値Iqpと座標変換手段7の出力であるトルク電流検出値Iqfから空転滑走検知を行い、空転滑走検知したかどうかを示す空転検知フラグFlagを出力する。その構成例を図2に示す。
図2を用いて、空転検知を行う場合の空転滑走検知手段10の構成例を説明する。空転滑走検知手段10は、減算器101と、積分器102と、乗算器103と、空転検知器104とを有している。この空転滑走検知手段10において、空転滑走検知手段10に入力したトルク電流指令値Iqpおよびトルク電流検出値Iqfの偏差を減算器101で演算し、積分器102で積分演算を行う。積分器102の出力であるトルク電流偏差積分値に対して、トルク電流偏差積分値から質量偏差相当量Δmに換算する係数k01を乗算器103にて乗算する。
乗算器103の出力である質量偏差相当量Δmと空転検知用の閾値Δmを空転検知器104にて比較する。Δm≧Δmの場合、空転が発生しているとして空転検知器104の出力として、空転検知フラグFlagに“1”を出力する。一方、Δm<Δmの場合、空転していないとして空転滑走検知手段104の出力として、空転検知フラグFlagに“0”を出力する。
図2のように、本発明ではトルク電流偏差の積分値から質量偏差相当量を演算し空転検知を行っているため、架線電圧急変やレール継ぎ目通過時などトルク電流偏差を生じる外乱の影響を受けにくく、正確な空転検知が可能である。また、上記理由から速度変化の小さい持続空転も検知可能である。
以下、本発明の第2の実施例を説明する。図3を用いて、空転検知を行う場合の空転滑走検知手段10の別の構成例を示す。空転転滑走検知手段10は、減算器201と、積分器202と、乗算器203と、乗算器204と、空転検知器205と、空転検知器206と、論理演算器207とを有している。この空転検知器10において、空転滑走検知手段10に入力したトルク電流指令値Iqpおよびトルク電流検出値Iqfの偏差を減算器201で演算してトルク電流偏差を演算する。その後トルク電流偏差を積分器202で積分演算する。
積分器202の出力であるトルク電流偏差積分値に対して、トルク電流偏差積分値から質量偏差相当量Δmに換算する係数k11を乗算器203にて乗算する。乗算器203の出力である質量偏差相当量Δmと空転検知用の閾値Δmを空転検知器205にて比較する。Δm≧Δmの場合、空転検知器205の出力として、中間値フラグ1に“1”を出力する。一方、Δm<Δmの場合、空転検知器205の出力として、中間値フラグ1に“0”を出力する。
同様に、トルク電流偏差からトルク偏差ΔTに換算する係数k12を乗算器204にて乗算する。乗算器204の出力であるトルク偏差ΔTと空転検知用の閾値ΔTを空転検知器206にて比較する。ΔT≧ΔTの場合、空転検知器206の出力として、中間値フラグ2に“1”を出力する。一方、ΔT<ΔTの場合、空転検知器206の出力として、中間値フラグ2に“0”を出力する。
空転検知器205の出力である中間値フラグ1と空転検知器206の出力である中間値フラグ2の論理積または論理和を論理演算器207で行う。論理演算器207の出力を空転検知フラグFlagに“1(空転検知あり)”または“0(空転検知なし)”で出力する。
論理演算器207で論理積演算を行った場合、従来の空転検知方法に質量偏差相当量で閾値を設けることができるので、空転誤検知を減少させることが出来る。
論理演算器207で論理和演算を行った場合、従来の空転検知方法で困難であった持続空転検知を正確に行う機能を付加することが出来る。
以下、本発明の第3の実施例を説明する。図4を用いて、滑走検知を行う場合の空転滑走検知手段10の構成例を説明する。滑走検知を行う空転滑走検知手段10は、減算器301と、積分器302と、乗算器303と、滑走検知器304とを有している。空転滑走検知手段10に入力したトルク電流指令値Iqpおよびトルク電流検出値Iqfの偏差を減算器301で演算し、積分器302で積分演算を行う。積分器302の出力であるトルク電流偏差積分値に対して、トルク電流偏差積分値から質量偏差相当量Δmに換算する係数k21を乗算器303にて乗算する。
乗算器303の出力である質量偏差相当量Δmと滑走検知用の閾値Δmを滑走検知器304にて比較する。力行回生でトルク電流の極性が逆転する場合、滑走発生時には空転検知と逆極性のトルク電流偏差が生じる。空転発生時のトルク電流偏差を正とすると滑走検知では負のトルク電流偏差を生じるので、滑走検知の閾値Δmも負の値で設定する。Δm≦Δmの場合、滑走が発生しているとして滑走検知器304の出力として、空転検知フラグFlagに“1”を出力する。一方、Δm>Δmの場合、滑走していないとして滑走検知器304の出力として、空転検知フラグFlagに“0”を出力する。
以下、本発明の第4の実施例を説明する。図5を用いて、滑走検知を行う空転滑走検視手段10の別の構成例を説明する。この空転滑走検知手段10は、減算器401と、積分器402と、乗算器403と、乗算器404と、滑走検知器405と、滑走検知器406と、論理演算器407とを有している。空転滑走検知手段10に入力したトルク電流指令値Iqpおよびトルク電流検出値Iqfの偏差を減算器401で演算してトルク電流偏差を演算する。その後トルク電流偏差を積分器402で積分演算する。
積分器402の出力であるトルク電流偏差積分値に対して、トルク電流偏差積分値から質量偏差相当量Δmに換算する係数k31を乗算器403にて乗算する。乗算器403の出力である質量偏差相当量Δmと滑走検知用の閾値Δmを滑走検知器405にて比較する。Δm≦Δmの場合、滑走検知器405の出力として、中間値フラグ1に“1”を出力する。一方、Δm>Δmの場合、滑走検知器405の出力として、中間値フラグ1に“0”を出力する。
同様に、トルク電流偏差からトルク偏差ΔTに換算する係数k32を乗算器404にて乗算する。乗算器404の出力であるトルク偏差ΔTと滑走検知用の閾値ΔTを滑走検知器406にて比較する。ΔT≦ΔTの場合、滑走検知器406の出力として、中間値フラグ2に“1”を出力する。一方、ΔT>ΔTの場合、滑走検知器406の出力として、中間値フラグ2に“0”を出力する。
滑走検知器405の出力である中間値フラグ1と滑走検知器406の出力である中間値フラグ2の論理積または論理和を論理演算器407で行う。論理演算器407の出力を空転検知フラグFlagに“1(滑走検知あり)”または“0(滑走検知なし)”で出力する。
論理演算器407で論理積演算を行った場合、従来の滑走検知方法に質量偏差相当量で閾値を設けることができるので、滑走誤検知を減少させることが出来る。
論理演算器407で論理和演算を行った場合、従来の滑走検知方法で困難であった持続滑走検知を正確に行う機能を付加することが出来る。
以下、本発明の第5の実施例を説明する。図6を用いて再粘着検知を行う空転滑走検知手段10の構成例を説明する。再粘着検知を行う空転滑走検知手段10は、減算器501と、積分器502と、乗算器503と、絶対値演算器504と、再粘着検知器505と、条件判定機506とを有して構成される。空転滑走検知手段10に入力したトルク電流指令値Iqpおよびトルク電流検出値Iqfの偏差を減算器501で演算し、積分器502で積分演算を行う。積分器502の出力であるトルク電流偏差積分値に対して、トルク電流偏差積分値から質量偏差相当量Δmに換算する係数k41を乗算器503にて積算する。
再粘着検知の場合、空転、滑走の両方に対応する必要があるので、質量偏差相当量Δmの絶対値で判断する。乗算器503の出力である質量偏差相当量Δmの絶対値演算を絶対値演算器504で行う。絶対値演算器504の出力|Δm|と再粘着検知用の閾値Δmを再粘着検知器505で比較する。再粘着時には空転または滑走により生じていた質量偏差相当量が収束するので、質量偏差相当量の絶対値がある閾値を下回った時点で再粘着検知とする。|Δm|≦Δmの場合、再粘着したとして再粘着検知器505の出力として、再粘着検知フラグに“1”を出力する。一方、|Δm|>Δmの場合、再粘着していないとして再粘着検知器505の出力として、再粘着検知フラグに“0”を出力する。
再粘着検知は、空転または滑走発生後に行うものなので、あらかじめ空転検知フラグFlagが“1(空転発生または滑走発生)”になっていることを確認する。空転検知フラグFlagと再粘着検知フラグを用いて条件判定器506にて判定を行う。空転検知フラグFlagが“1”かつ再粘着検知フラグが“1”の場合、空転または滑走が収束し再粘着したとして空転検知フラグFlagに“0”を出力する。それ以外の場合、空転または滑走が再粘着していない、もしくは空転滑走していないとして、空転検知フラグFlagの値を保持する。
以下、本発明の第6の実施例を説明する。図7を用いて、再粘着検知を行う空転滑走検知手段10の別の構成例を説明する。再粘着検知を行う空転滑走検知手段10は、減算器601と、積分器602と、乗算器603と、絶対値演算器604と、再粘着検知器605と乗算器606と、絶対値演算器607と、再粘着検知器608と、論理演算器609と、条件判定機610を有している。空転滑走検知手段10に入力したトルク電流指令値Iqpおよびトルク電流検出値Iqfの偏差を減算器601で演算してトルク電流偏差を演算する。その後トルク電流偏差を積分器602で積分演算する。
積分器602の出力であるトルク電流偏差積分値に対して、トルク電流偏差積分値から質量偏差相当量Δmに換算する係数k51を乗算器603にて乗算する。
乗算器603の出力である質量偏差相当量Δmの絶対値演算を絶対値演算器604で行う。絶対値演算器604の出力|Δm|と再粘着検知用の閾値Δmを再粘着検知器605で比較する。|Δm|≦Δmの場合、再粘着したとして再粘着検知器605の出力として、中間値フラグ1に“1”を出力する。一方、|Δm|>Δmの場合、再粘着していないとして再粘着検知器605の出力として、中間値フラグ1に“0”を出力する。
同様に、トルク電流偏差からトルク偏差ΔTに換算する係数k52を乗算器606にて乗算する。再粘着検知の場合、質量偏差相当量と同様の理由から、トルク偏差も絶対値で判断する。乗算器606の出力であるトルク偏差ΔTの絶対値演算を絶対値演算器607で行う。絶対値演算器607の出力|ΔT|と再粘着検知用の閾値ΔTを再粘着検知器608にて比較する。|ΔT|≦ΔTの場合、再粘着検知器608の出力として、中間値フラグ2に“1”を出力する。一方、|ΔT|>ΔTの場合、再粘着検知器608の出力として、中間値フラグ2に“0”を出力する。
再粘着検知器605の出力である中間値フラグ1と再粘着検知器608の出力である中間値フラグ2の論理積または論理和を論理演算器609で行う。論理演算器609の出力を再粘着検知フラグに“1(再粘着検知あり)”または“0(再粘着検知なし)”で出力する。
再粘着検知は、空転または滑走発生後に行うものなので、あらかじめ空転検知フラグFlagが“1(空転または滑走発生)”になっていることを確認する。空転検知フラグFlagと再粘着検知フラグを用いて条件判定器610にて判定を行う。空転検知フラグFlagが“1”かつ再粘着検知フラグが“1”の場合、空転または滑走が収束し再粘着したとして空転検知フラグFlagに“0”を出力する。それ以外の場合、空転または滑走が再粘着していない、もしくは空転滑走していないとして、空転検知フラグFlagの値を保持する。
インバータ制御の電気車において、空転/滑走は常に発生することであり、それを検知する技術は必須である。また、将来的に、速度センサレス制御駆動の電気車はより広く普及すると予想され、本発明の需要は高いと考える。
本発明の一実施例を示す制御装置構成図。 図1の空転滑走検知手段の構成例1(空転検知の場合)。 図1の空転滑走検知手段の構成例2(空転検知の場合)。 図1の空転滑走検知手段の構成例1(滑走検知の場合)。 図1の空転滑走検知手段の構成例2(滑走検知の場合)。 図1の空転滑走検知手段の構成例1(再粘着検知の場合)。 図1の空転滑走検知手段の構成例2(再粘着検知の場合)。
符号の説明
1…架線、2…PWMインバータ、3…誘導電動機、4…電流指令生成手段、5…ノッチ指令生成手段、6…電流検出手段、7…座標変換手段、8…速度推定手段、9…ベクトル制御手段、10…空転滑走検知手段、101…減算器、102…積分器、103…乗算器、104…空転検知器、201…減算器、202…積分器、203…乗算器、204…乗算器、205…空転検知器、206…空転検知器、207…論理演算器、301…減算器、302…積分器、303…乗算器、304…滑走検知器、401…減算器、402…積分器、403…乗算器、404…乗算器、405…滑走検知器、406…滑走検知器、407…論理演算器、501…減算器、502…積分器、503…乗算器、504…絶対値演算器、505…再粘着検知器、506…条件判定器、601…減算器、602…積分器、603…乗算器、604…絶対値演算器、605…再粘着検知器、606…乗算器、607…絶対値演算器、608…再粘着検知器、609…論理演算器、610…条件判定器。

Claims (2)

  1. 車両駆動用電動機を駆動するインバータと、前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により得られた電流検出値を座標変換して交流量から直流量に変換する座標変換手段と、前記電流検出値を直流量に変換したものに対する電流指令値を生成する電流指令生成手段と、前記電流検出値を直流量に変換したもの及び前記電流指令値から前記車両駆動用電動機の回転速度の推定値を演算する速度推定手段と、前記電流指令値および前記速度推定手段から得られた速度推定値に基づいて前記インバータをベクトル制御するベクトル制御手段を備えており、
    前記電流検出値を直流量に変換したものと前記電流指令値の偏差を積分した電流偏差積分値をしきい値と比較して、空転検知または滑走検知もしくは再粘着検知を行う空転滑走検知手段を備えたインバータ制御車両の制御装置。
  2. 車両駆動用電動機を駆動するインバータと、前記インバータの出力電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により得られた電流検出値を座標変換して交流量から直流量に変換する座標変換手段と、前記電流質量偏差相当量検出値を直流量に変換したものに対する電流指令値を生成する電流指令生成手段と、
    前記電流検出値を直流量に変換したもの及び前記電流指令値から前記車両駆動用電動機の回転速度の推定値を演算する速度推定手段と、前記電流指令値および前記速度推定手段から得られた速度推定値に基づいて前記インバータをベクトル制御するベクトル制御手段を備えており、
    前記電流検出値を直流量に変換したものと前記電流指令値の偏差をしきい値と比較した結果、及び当該偏差を積分した電流偏差積分値をしきい値と比較した結果から空転検知または滑走検知もしくは再粘着検知を行う空転滑走検知手段を備えたインバータ制御車両の制御装置。
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