この発明は情報通信技術に関し、とくに通信方式を変換して伝送する技術に関する。
ネットワーク技術の普及にともない、様々なビジネスシーンでネットワークに対応した機器が活躍している。例えば、ユーザごとの端末装置はネットワークに接続して電子メールやウェブサイトを閲覧するために利用され、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ等はネットワークを介して複数の端末装置に共用されている。一般にファクシミリ装置は、公衆電話交換回線網を利用して、例えばG3、G4などのファクシミリ通信規格に準じて原稿データを送受信する方式と、TCP/IPなどの通信プロトコルに準じて通信を行うネットワークを利用して、例えば電子メールとして原稿データを送受信する方式との少なくとも一方の通信方式を利用して原稿データの送受信を行う。それらの通信方式には、一長一短がある。それらの通信方式を組み合わせることにより、原稿データを送受信する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−18331号公報
標準方式の場合、ファクシミリ装置はひとつの通信を確立するために、ひとつの回線を必要とする。このため、一台のファクシミリ装置で、同時期に複数の通信を確立するためには、回線数を増やす必要があり、一般にファクシミリ装置ごとに専用の増設回線ユニットが提供されている。しかしながら、増設回線ユニットは、搭載できるファクシミリ装置が決まっており、増設できる回線の数も少ない。また、ファクシミリ装置ごとに、増設回線ユニットを開発することは可能であるが、コスト高になってしまう。更に、ビジネスシーンによりファクシミリ装置の利用形態は異なり、その利用形態は今後益々多様化することが予想され、そうした利用形態に柔軟に対応可能とすることが求められている。
本発明はこうした点に鑑みてなされたもので、その目的は、多様化するファクシミリ装置の利用形態に柔軟に対応するための技術の提供にある。
本発明のある態様は、所定の通信方式に準じて通信を行う装置である。この装置は、第1通信方式に準じて第1通信装置と通信を行う第1通信手段と、第1通信方式とは異なる第2通信方式に準じて第2通信装置と通信を行う第2通信手段と、第2通信装置が第1通信方式に準じて第1通信装置と直接通信を行う場合に、第2通信装置が第1通信装置と行うべき所定の処理を代行して第1通信装置と通信を行う手段と、所定の処理を行った後、第1通信装置から第1通信方式に準じて取得した原稿のデータを、第2通信方式に準じて送信するための形式に変換し、第2通信手段に第2通信装置に向けて送信させる手段とを備える。つまり、通信対象となる第2通信装置が本来行うべき処理を代行して行い、第1通信装置と第2通信装置とで利用する通信方式を変換して、原稿のデータの転送を行うことができる。これにより、通信方式による物理的な制限を解消し、第2通信装置の柔軟な利用形態を可能にする装置を提供できる。
「第1通信方式」は、例えば公衆電話交換回線網(以下、単に「公衆回線網」という)を利用した通信方式であってよい。「第2通信方式」は、例えばTCP/IPに準じて通信を行うネットワークを利用した通信方式であってよい。
この装置は、所定の処理に利用する第2通信装置に係る能力情報を、第1通信方式に準じて第2通信装置から取得する手段と、取得した能力情報をその第2通信装置を特定する情報に対応付けて保持する保持手段とを更に備える。これにより、この装置は、第2通信装置に代わって、第1通信装置と能力情報を交換することができるので、第2通信装置の能力に適合した原稿のデータを第2通信装置に転送できる。
この装置は、第2通信方式に準じて原稿のデータを受信した場合、その原稿のデータの送信元を特定する情報が保持手段に保持されているか否かを判定する手段と、送信元を特定する情報が保持手段に保持されている場合に、第2通信方式に準じて受信した原稿のデータを第1通信方式に準じて第1通信装置に送信する手段とを更に備える。これにより、当該装置が不正に利用されることを防止できる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、通信対象となるファクシミリ装置が本来行うべき処理を代行して行い、送信側装置と受信側装置とで利用する通信方式を変換して、原稿データの転送を行うことができる。これにより、ファクシミリ装置の柔軟な利用形態を可能にする装置を提供できる。
図1は、実施の形態に係る通信システム10の構成図である。通信装置100は、公衆回線網12と複数の通信回線を介して接続されている。第1ファクシミリ装置30a、第2ファクシミリ装置30bおよび第3ファクシミリ装置30c(以下、単に「ファクシミリ装置30」という)は、公衆回線網12を介して通信装置100にそれぞれ接続可能である。また、通信装置100は、ネットワーク14を介して第1インターネットファクシミリ装置20aおよび第2インターネットファクシミリ装置20b(以下、単に「インターネットファクシミリ装置20」という)に接続可能である。
通信装置100は、公衆回線網12を利用して、例えばG3、G4などのファクシミリ通信規格に準じて原稿データを送受信する方式(以下、単に「標準方式」という)と、TCP/IPなどの通信プロトコルに準じて通信を行うネットワーク14を利用して、例えば電子メールとして原稿データを送受信する方式(以下、単に「ネットワーク方式」という)とで通信を行うことができる。通信装置100は、ネットワーク方式として、例えばSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP(Post Office Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)などの通信プロトコルを利用できる。通信装置100が、SMTPおよびPOP、つまり電子メールを利用する場合を例に、本実施の形態を説明する。
通信装置100は、公衆回線網12を介して受信した標準方式の原稿データを、ネットワーク方式の原稿データである電子メールに変換してインターネットファクシミリ装置20に出力する。実際には、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20ごとに割り当てられている電子メールアドレスに電子メールを送信する。これにより、その電子メールは、メールサーバ(図示しない)に一時的に格納される。そして、インターネットファクシミリ装置20は、そのメールサーバにアクセスすることにより電子メールを取得する。
また、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20から受信した電子メールを、標準方式の原稿データに変換して、公衆回線網12を介してファクシミリ装置30に出力する。インターネットファクシミリ装置20は、原稿データとして送信すべき画像データと、ファクシミリ装置30のファクシミリ番号等の宛先を特定する情報(以下、単に「宛先情報」という)とを含む電子メールを通信装置100に向けて送信する。通信装置100は、電子メール中の画像データを例えばMH、MR、MMRなどの形式に符号化するとともに、電子メール中の宛先情報を抽出する。そして、通信装置100は抽出した宛先情報で特定されるファクシミリ装置30を発呼して、呼を確立した後、標準方式で原稿データを送信する。
一般にネットワーク14には、1本のケーブルに複数の装置を接続することができ、パケット単位で情報の伝達が行われる。このため、公衆回線網12のように、通信を行う装置間で通信のたびに物理的に通信回線を接続する必要がなく、同時期にネットワーク14上の複数の装置が独立して通信を行うことができる。こうした特徴を利用することにより、通信方式による物理的、論理的な制限を解消し、多様化するファクシミリ装置の利用形態に柔軟に対応することができる。
すなわち、通信装置100は、公衆回線網12における複数の通信回線を収容可能に形成されており、それらの通信回線から受信した原稿データを、インターネットファクシミリ装置20にネットワーク方式で出力する。これにより、ネットワーク方式でのファクシミリ通信が可能なインターネットファクシミリ装置20に、増設回線ユニットを搭載することなく、複数の通信回線からの原稿データを受け付け可能にするとともに、柔軟な利用形態を形成することができる。
通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20の代わりにファクシミリ装置30と標準方式の通信を確立する。インターネットファクシミリ装置20における、例えば印刷可能な用紙サイズ、解像度、画像データの符号化形式など種々の能力は、インターネットファクシミリ装置20ごとに異なる。そのため、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20の能力に適合する形式で原稿データを送信する必要がある。
このため、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20に代行して、ファクシミリ装置30とネゴシエーションを行う。そして、通信装置100は、あたかもインターネットファクシミリ装置20として振る舞い、原稿データをファクシミリ装置30から取得する。そのために通信装置100は、予めインターネットファクシミリ装置20ごとの能力情報を保持する。そして、通信装置100は、その能力情報に基づいて、ネゴシエーションを行う。これにより、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20の能力に応じた原稿データをファクシミリ装置30から取得できる。
インターネットファクシミリ装置20は、公衆回線網12にも接続されている。通信装置100は、公衆回線網12を介してインターネットファクシミリ装置20を発呼して、通常のファクシミリ通信用の通信処理手順で通信を始める。そして、通信装置100は、ファクシミリ通信を行う過程で得られる能力交換のためのDIS(Digital Identification Signal)に基づいて、インターネットファクシミリ装置20の能力情報を取得する。そして、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20を特定する、例えば電子メールアドレス、IPアドレス、ファクシミリ番号、ファクシミリ名称などの識別情報に対応付けて格納する。
また、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20から送信されたTTI信号に基づいて、送信元情報を取得し、識別情報に対応付けて更に格納する。このように通信装置100は、例えばユーザによる各インターネットファクシミリ装置20の能力情報の入力を受け付けることなく、自動的に能力情報を格納することができる。
通信装置100は、このように、複数の通信回線を収容して、標準方式での原稿データの送受信が可能であるとともに、ネットワーク方式での原稿データの送受信も可能である。複数のインターネットファクシミリ装置20で通信装置100を共用できるので、ユーザにとってはインターネットファクシミリ装置20ごとに専用の増設回線ユニットを用意する必要がなく、コスト面、管理面においても利便的である。また、インターネットファクシミリ装置20をネットワーク14上の任意の位置に配置できるので、利用形態に応じて柔軟に対応できる。また、メーカにとっては、インターネットファクシミリ装置20ごとに増設回線ユニットを開発する必要がなくなり、インターネットファクシミリ装置20のコストを削減できる。通信装置100の実施の形態はいろいろと考えられるが、以下に、2つの実施の形態を説明する。
図2は、図1の通信装置100の内部構成図である。通信装置100の各構成要素は、ハードウエアコンポーネントで言えば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェース、ファクシミリ通信用のモデム等を中心に実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。これから説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
第1通信処理部102は、図1の公衆回線網12に接続して、例えばファクシミリ通信のための一連の通信処理を行う。第1通信処理部102は、受呼部104、能力交換部106、および発呼部108を有する。受呼部104は、公衆回線網12を介してファクシミリ装置30からの呼を受呼する。発呼部108は、公衆回線網12を介してファクシミリ装置30を発呼する。受呼部104および発呼部108は、複数の通信回線と接続することが可能であり、収容中の通信回線には、回線番号などの回線を特定する情報が割り当てられ管理されている。
能力交換部106は、受呼時および発呼時にファクシミリ装置30と能力交換を行う。能力交換部106は、装置情報格納部112に保持されている能力情報に基づいて能力交換を行う。
図3は、図2の装置情報格納部112のデータ構造の一例を示す図である。識別情報欄150は、インターネットファクシミリ装置20を識別するための情報として電子メールアドレスを保持する。他の例では、識別情報欄150は、例えばファクシミリ名やIPアドレスなどのネットワーク14上でインターネットファクシミリ装置20を特定可能な識別情報を保持してもよい。能力情報欄152は、インターネットファクシミリ装置20毎の能力情報を保持し、例えば印刷可能な用紙サイズ、解像度、画像処理形式などを保持する。回線番号欄154は、通信回線の回線番号を保持する。本図では、識別情報「ifaxA@○○○.com」は、A4の用紙を利用でき、印刷時の解像度が200dpi、画像処理形式がMHであることがわかる。また、この装置との通信には、回線番号「1」の通信回線が利用されることがわかる。
図2に戻り、受呼部104がファクシミリ装置30から呼を受け付けた場合、能力交換部106は、その時に利用されている通信回線の回線番号を特定する。そして、能力交換部106は、その回線番号に対応付けられている能力情報を装置情報格納部112から読み込む。そして、呼を確立したファクシミリ装置30とネゴシエーションを行う。また、詳細は後述するが、このネゴシエーションを行ったあとに取得した原稿データは、装置情報格納部112に対応付けられている識別情報欄150で特定されるインターネットファクシミリ装置20宛に送信される。つまり、本実施の形態では、回線番号ごとにインターネットファクシミリ装置20が割り当てられている。
また、発呼部108がファクシミリ装置30を発呼する場合、能力交換部106は、インターネットファクシミリ装置20からの電子メールに含まれる電子メールアドレスを特定する。そして、能力交換部106は、その電子メールアドレスに対応付けられた能力情報を装置情報格納部112から読み込み、ネゴシエーションに利用する。このように、図1のインターネットファクシミリ装置20に代行してネゴシエーションを行えるように、第1通信処理部102は各能力情報に応じて通信能力を切り替えできるように形成されている。
第1変換部116は、例えばMMRなどで符号化された原稿データを、TIFFなどのネットワーク方式に適した画像データの形式に変換する。また、第1変換部116は、受呼時の回線番号に対応付けられた電子メールアドレスを装置情報格納部112から読み込む。そして、第1変換部116は、変換して得た画像データを電子メールに添付し、装置情報格納部112から読み込んだ電子メールアドレスを電子メールの宛先に設定する。そのように生成された電子メールを、第1変換部116は第2通信処理部128に出力する。第2通信処理部128の送信部124は、その電子メールをインターネットファクシミリ装置20に出力する。
第2通信処理部128は、例えばSMTP、POPなどの通信プロトコルに準じて通信を行うための処理を行い、送信部124および受信部126を有する。送信部124は、電子メールをネットワーク14に出力する。その電子メールは、ネットワーク14において適切にルーティングされ、所定のメールサーバに一時的に保持された後、インターネットファクシミリ装置20に到達する。
受信部126は、ネットワーク14から通信装置100宛の電子メールを読み込み、判定部122に出力する。判定部122は、その電子メールに基づいて、標準方式で原稿データを送信するか否かを判定する。本実施の形態では、判定部122は、電子メールの送信元アドレスに基づいてその判定を行い、その電子メールが予め登録されているインターネットファクシミリ装置20から送信されたものである場合に、原稿データの送信を許可する。この判定のために、判定部122は、装置情報格納部112にその電子メールの送信元アドレスが登録されているか否かを判定する。その送信元アドレスが装置情報格納部112に登録されている場合、判定部122は、原稿データの送信を許可し、その電子メールを第2変換部118に出力する。
また、その送信元アドレスが装置情報格納部112に登録されていない場合、判定部122は不正利用の可能性があると判定し、原稿データの送信を許可せず、通知部120にエラーメッセージの通知を指示する。通知部120は、当該通信装置100を利用することが許可されていないことを通知する内容の電子メールを生成し、送信部124に出力する。これにより、その電子メールが未登録のインターネットファクシミリ装置20に通知される。
一般に、電子メールは、インターネットファクシミリ装置20に限らず、通常の端末装置からでも通信装置100宛に送信することができる。このため、宛先を誤って電子メールを通信装置100に送信してしまうことや、不正に利用するために電子メールを通信装置100に送信することがある。判定部122を設けることにより、こうした事態を防止できる。他の例では、判定部122は、電子メールに付加された、パスワードやユーザIDなどに基づいて、こうした判定を行ってもよい。
第2変換部118は、電子メールに添付されている画像データを例えばMMRなどの標準方式における原稿データの送信形式に変換する。また、第2変換部118は、その原稿データの宛先を、電子メールの例えば題名や本文部分から抽出する。そして、第2変換部118は、抽出した宛先と、原稿データとを発呼部108に出力する。発呼部108は、宛先として指定されたファクシミリ装置30を発呼して、呼を確立した後に原稿データを標準方式で送信する。また、第2変換部118は、原稿データの宛先を電子メールから抽出できない場合、その旨を電子メールの送信元アドレスに向けて通知部120に通知させる。
第2変換部118は、更に電子メールの送信元に対応付けられた回線番号を装置情報格納部112から読み込み、発呼部108に出力する。発呼部108は、その回線番号で特定される通信回線を利用して原稿データを送信する。指定された通信回線が使用中の場合、発呼部108は使用されていない通信回線を利用してもよい。他の例では、発呼部108は、通信に使用されていない通信回線を検出し、検出した通信回線を利用して原稿データを標準方式で送信してもよい。これにより、インターネットファクシミリ装置20からネットワーク14を介して受信した電子メールを、図1の公衆回線網12を介してファクシミリ装置30に送信できる。
取得部110は、図1のインターネットファクシミリ装置20の能力情報を取得する。インターネットファクシミリ装置20は、公衆回線網12にも接続しており、通信装置100は、インターネットファクシミリ装置20のファクシミリ番号を発呼することにより通信可能である。インターネットファクシミリ装置20の能力情報を取得する場合、取得部110は、発呼部108にインターネットファクシミリ装置20を発呼することを指示する。取得部110は、インターネットファクシミリ装置20との通信を確立する過程で得られるDISやTTIを取得する。そして、そのインターネットファクシミリ装置20の電子メールアドレスに対応づけて、能力情報として装置情報格納部112に格納する。
管理部114は、装置情報格納部112を管理するためのユニットである。管理部114は、例えばウェブプラウザなどを介してユーザに管理用のインターフェースを提供する。例えばネットワーク14にあらたにインターネットファクシミリ装置20を追加した場合、ユーザは追加した装置の電子メールアドレスと、図1の公衆回線網12を介して接続するためのファクシミリ番号とを登録する。取得部110は、新たにファクシミリが登録されたことを契機に、そのファクシミリ番号を発呼して、能力情報や発信元情報などを取得する。これにより、ユーザは単に新たに追加したインターネットファクシミリ装置20の電子メールアドレスと、ファクシミリ番号とを登録すればよい。能力情報などの必要な情報は、通信装置100が自動的に取得することができる。
図4は、図2の通信装置100とは別の実施の形態である通信装置200の内部構成図である。通信装置200は、図1の通信装置100と置き換えて利用することができる。この通信装置200は、図2の第2通信処理部128をメールサーバを実現する機能ブロックに置き換えた形態である。本図で既に説明した構成と同一の符号を付した構成は、機能および動作が既に説明した構成と略同一である。以下、既に説明した構成における機能とは異なる点を中心に説明する。
メールサーバ機能部202は、メールサーバ機能を実現する。メールサーバ機能部202は、第1変換部116および通知部120から供給されたインターネットファクシミリ装置20宛の電子メールを、インターネットファクシミリ装置20毎に設定されているメールボックスに格納する。装置情報格納部112は、図3を用いて説明した情報の他に、そのメールボックスを特定する情報を保持する。これにより、第1変換部116は、生成した電子メールを所定のメールボックスに格納することができる。
インターネットファクシミリ装置20から電子メールを要求された場合、メールサーバ機能部202は要求先のインターネットファクシミリ装置20に対応づけられているメールボックスの電子メールを出力する。また、メールサーバ機能部202は、インターネットファクシミリ装置20からの電子メールを受信して、それを判定部122に供給する。このように通信装置200がメールサーバ機能部202を有することにより、ネットワーク14にメールサーバを新たに設ける必要がない。また、通常の端末が利用するメールサーバと分離することにより、不正利用などに対するセキュリティ性を高めることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態に係る通信システムの構成図である。
図1の通信装置の内部構成図である。
図2の装置情報格納部のデータ構造の一例を示す図である。
図2の通信装置とは別の実施の形態である通信装置の内部構成図である。
符号の説明
10 通信システム、12 公衆回線網、14 ネットワーク、20 インターネットファクシミリ装置、30 ファクシミリ装置、100 通信装置、102 第1通信処理部、104 受呼部、106 能力交換部、108 発呼部、110 取得部、112 装置情報格納部、114 管理部、116 第1変換部、118 第2変換部、120 通知部、122 判定部、124 送信部、126 受信部、128 第2通信処理部、202 メールサーバ機能部。