JP2005101212A - 半導体発光素子 - Google Patents

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瀧  哲也
Takashi Ohashi
貴志 大橋
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Abstract

【課題】発光ダイオードの耐久性(耐熱性や静電耐圧)を向上させ、更には、発光ダイオードの信頼性や寿命などを改善すること。
【解決手段】絶縁膜130は、炭化シリコン(SiC)をスパッタ又は蒸着によって形成したものであり、n型半導体層103の露出穴底面103aを形成する際に、同時に露出した半導体層の側壁面Cの略全面にわたって成膜されている。即ち、負電極120を囲う3方3面の側壁面Cの何れにも、絶縁膜130が形成されている。更に、絶縁膜130の裾は、透光性金属層106上や負電極120上にまで及んでいる。SiCは、数百℃程度の発光ダイオードの実際の作動環境において、非常に高い熱伝導率を示すので、大きな放熱効果が得られる。このため、従来、素子の正負両電極間で、局所的に発生していた破壊が生じ難くなるので、素子の耐久性や信頼性を効果的に向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、結晶成長基板上に III族窒化物系化合物半導体を結晶成長させることによって積層される半導体層を複数層有する半導体発光素子に関する。
本発明は、発光ダイオードの信頼性、耐久性、寿命などの改善に大いに有用なものであり、特に静電耐圧の向上に寄与する。また、本発明は、発光ダイオードの他にも、半導体レーザ等にも応用することができる。
エッチングによって露出された半導体層の側壁面上に絶縁膜が形成されている発光ダイオードとしては、例えば、下記の特許文献に記載されている素子などが公知である。これらの発光ダイオードの上記の絶縁膜の上には、更に、負電極(または正電極)と同種の金属から成る金属層が負電極(または正電極)からそのまま延長されて積層されている。
これらの従来技術は、これらの素子構成によって、次の何れかの課題を解決しようとするものである。
(1)サージ耐圧の向上(特許文献1)
(2)発光量や歩留りの向上(特許文献2)
特開平10−135519号公報 特開平9−129922号公報
しかしながら、上記の従来技術(特許文献1、2)には、次の問題があった。
(問題点1)正電極と負電極とが非常に接近しているため、マイグレーションを引き起こす恐れがある。マイグレーションを引き起こし易い金属としては、例えば、銀(Ag)、金(Au)、アルミニウム(Al)、インジウム(In)、或いはこれらの金属を多く含んだ合金などが知られている。
マイグレーションは、経時的に進む現象であり、電極間の短絡の原因に成りかねないので、素子の発光特性や寿命などに悪影響を与える。
また、図9は、より一般的な発光ダイオードに関するその他の従来の問題点を例示する説明図である。
(問題点2)GaN系の発光ダイオードの静電耐圧は一般に、他の赤色発光のLEDに比べて大幅に低い。即ち、GaN系の発光ダイオードの場合、高い静電圧を与えると、例えば図9にその形態を例示する様に、静電気によって素子の特定箇所が破壊されることがある。この破壊の原因としては、素子内に蓄積される熱が考えられる。即ち、GaN系発光ダイオードの場合、p電極とn電極との間で破損の痕跡が見られる場合が多く、これらの場合、その部位が局所的に高温となって、図示する様な局所的な破壊に至るものと考えられる。
この様な状況下においても、破損部(半導体層)に対する放熱作用を得る意味では、半導体層の側壁面上に絶縁膜や金属層を形成する上記の従来技術などが参考になるものと考えられる。しかしながら、一般に、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の熱伝導率の高い金属は、上記の通りマイグレーションを引き起こし易いと言う問題があり、また、この様な金属層に銅(Cu)等を用いると、高湿度などの劣悪環境下において腐食し易い等の問題が発生し易い。
この様な事情により、これらの金属(例えばAu、Ag、Al、Cu等)を効果的な放熱作用を奏する金属層として用いて、上記の様な従来の素子構造を採用すると、素子の発光特性や寿命などに悪影響が現れることがある。
(問題点3)また、この様な悪影響を排除するための対策として、マイグレーションが起こらない様に、例えば、チタン(Ti)や白金(Pt)や、或いはニッケル(Ni)等を混ぜて、電極(金属層)の合金化を図る方法なども考えられるが、その様な構成を採用すれば、その金属層の電極としての信頼性は十分に向上するものの、その金属層の熱伝導率はそれらの合金化によって大幅に劣化してしまい、所望の十分な放熱作用を得ることは到底困難となる。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、半導体発光素子の耐久性(耐熱性や静電耐圧)を向上させることである。
また、本発明の更なる目的は、半導体発光素子の信頼性や寿命などを改善することである。
ただし、上記の個々の目的は、本発明の個々の手段の内の少なくとも何れか1つによって、個々に達成されれば十分なのであって、本願の個々の発明は、上記の全ての課題を同時に解決し得る手段が存在することを必ずしも保証するものではない。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、結晶成長基板上に III族窒化物系化合物半導体を結晶成長させることによって積層される半導体層を複数層有する半導体発光素子において、少なくとも、正負両電極間の一帯に位置する半導体層の側壁面上か又はエッチングによって露出された半導体層の側壁面上の略全面に、炭化シリコン(SiC)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、シリコン(Si)、炭素(C)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、または酸化亜鉛(ZnO)から成る絶縁膜を形成することである。
ただし、本明細書で言う「 III族窒化物系化合物半導体」一般には、2元、3元、又は4元の「Al1-x-y Gay Inx N;0≦x≦1,0≦y≦1,0≦1−x−y≦1」成る一般式で表される任意の混晶比の半導体が含まれ、更に、p型或いはn型の不純物が添加された半導体もまた、これらの「 III族窒化物系化合物半導体」の範疇である。
また、上記の III族元素(Al,Ga,In)の内の少なくとも一部をボロン(B)やタリウム(Tl)等で置換したり、或いは、窒素(N)の少なくとも一部をリン(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で置換したりした半導体等をもまた、これらの「 III族窒化物系化合物半導体」の範疇とする。
また、上記のp型の不純物(アクセプター)としては、例えば、マグネシウム(Mg)や、或いはカルシウム(Ca)等の公知のp型不純物を添加することができる。
また、上記のn型の不純物(ドナー)としては、例えば、シリコン(Si)や、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、或いはゲルマニウム(Ge)等の公知のn型不純物を添加することができる。
また、これらの不純物(アクセプター又はドナー)は、同時に2元素以上を添加しても良いし、同時に両型(p型とn型)を添加しても良い。
また、発光層やp型半導体層やn型半導体層などの各積層構造は、単層構造でも多層構造でも良く、公知或いは任意の積層構成を採用することができる。
また、結晶成長基板についても、公知或いは任意の結晶成長基板を任意に用いることができる。
即ち、本願発明の適用は、上記の様な結晶成長に直接係わる構成に何ら特別の制限を課すものではない。
また、本発明の第2の手段は、上記の第1の手段において、絶縁膜上の少なくとも一部分領域に、放熱金属層を設けることである。
また、本発明の第3の手段は、結晶成長基板上に III族窒化物系化合物半導体を結晶成長させることによって積層される半導体層を複数層有する半導体発光素子において、少なくとも正負両電極間の一帯に位置する半導体層の側壁面上か又はエッチングによって露出された半導体層の側壁面上の略全面に、絶縁膜を介して、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、アルミニウム(Al)、ベリリウム(Be)、ロジウム(Rh)、タングステン(W)、マグネシウム(Mg)、モリブデン(Mo)、又は、これらの内の少なくとも1種類の金属を含んだ合金から成る放熱金属層を形成することである。
また、本発明の第4の手段は、上記の第3の手段において、上記の絶縁膜を、炭化シリコン(SiC)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭素(C)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、酸化亜鉛(ZnO)、又は二酸化シリコン(SiO2 )から形成することである。
また、本発明の第5の手段は、上記の第2乃至第4の何れか1つの手段において、放熱金属層を、正電極及び負電極とは、別個に分離されて独立に配置することである。
また、本発明の第6の手段は、上記の第2乃至第5の何れか1つの手段において、上記の放熱金属層の少なくとも正電極又は負電極の近傍に位置する部分を、単層または複層の、マイグレーションがより生じ難い他の材料、またはより耐蝕性に優れた他の材料から成る保護膜で覆うことである。
また、本発明の第7の手段は、上記の第6の手段において、上記の保護膜を構成する層の少なくとも一層を、炭化シリコン(SiC)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭素(C)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、酸化亜鉛(ZnO)、又は二酸化シリコン(SiO2 )から形成することである。
また、本発明の第8の手段は、上記の第6または第7の手段において、上記の保護膜を構成する層の少なくとも一層を、モリブデン(Mo)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、チタン(Ti)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、又はこれらの内の少なくとも1種類の金属を含んだ合金から形成することである。
また、本発明の第9の手段は、上記の第1乃至第8の何れか1つの手段において、上記の絶縁膜の少なくとも片面の一部分領域に、凹凸形状の放熱面を形成することである。
また、本発明の第10の手段は、上記の第1乃至第9の何れか1つの手段において、結晶成長基板を炭化シリコン(SiC)から形成することである。
また、本発明の第11の手段は、上記の第1乃至第10の何れか1つの手段において、結晶成長基板に、ヒートシンク材を接合することである。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の手段によれば、絶縁膜が半導体層から熱を奪い、奪った熱を絶縁膜の全面に広く伝達するので、良好な放熱作用を得ることができる。上記の第1の手段で用いられる絶縁膜材料は、事実上絶縁性を有するので、直接半導体層の側壁面上に成膜しても、半導体発光素子のp型半導体層とn型半導体層との間に短絡が生じることはない。加えて、上記の絶縁膜の材料に関しては、熱伝導率が大きいので、上記の第1の手段における絶縁膜は良好な放熱作用を奏する。
例えば上記の特許文献2などでは、これらの絶縁膜の材料として、SiO2 やSiNx 等が用いられているが、これらの絶縁材料は、熱伝導率が小さいので、上記の様な良好な放熱作用を期待することはできない。
しかし、例えば炭化シリコン(SiC)は、数百℃程度の半導体発光素子の実際の作動環境において、4.5〜4.9W/cm・℃程度の非常に高い熱伝導率を示すので、炭化シリコン(SiC)をこの様な絶縁膜の材料として用いた場合、一般の金属をこの様な絶縁膜の材料として用いた場合よりも大きな放熱効果が得られる場合がある。
また、本発明の第1の手段に示されるその他の何れの絶縁膜材料に付いても、GaN等の半導体層や従来から用いられてきたSiO2 やSiNx 等の絶縁材料よりも、熱伝導率が大きいので、本発明の第1の手段に従えば、良好な放熱作用を得ることができる。
したがって、本発明の第1の手段によれば、良好な放熱作用に基づいて、半導体発光素子の耐久性(耐熱性や静電耐圧)を向上させることができる。
また、本発明の第2の手段によれば、その放熱金属層によっても、熱拡散作用が得られるので、より高い放熱作用が得られる場合がある。この様な構成は、絶縁膜の材料の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する金属でこの放熱金属層を形成した時に有効であるが、たとえ放熱金属層の熱伝導率が絶縁膜の熱伝導率以下であっても、その様な放熱金属層の形成は素子、特に破損部付近の熱容量を効果的に向上させるので、その様な放熱金属層の配設によってより有効な放熱作用が得られることがある。
また、本発明の第3の手段によれば、上記の第2の手段と略同様の作用・効果を受託することができる。特に、銀(Au)や銅(Cu)は、金(Au)よりも更に高い熱伝導率を有するので、上記の第2の手段と略同様の作用・効果を受託する上で、極めて有効な材料となる。
また、銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、アルミニウム(Al)、ロジウム(Rh)等は、光の反射率に付いても、非常に優れているので、これらの放熱金属層を同時に光反射層として利用するフリップチップ型の半導体発光素子を製造する場合などには、外部量子効率(光の取り出し効率)を向上させる上でも有利である。
また、ロジウム(Rh)、タングステン(W)、マグネシウム(Mg)、モリブデン(Mo)等を用いると、これらの金属は熱伝導率が比較的高い上、耐熱性や耐蝕性が良く、またマイグレーション発生の恐れもないので、これらの金属で放熱金属層を形成する場合、その上に保護膜を設ける等の必要性が無い。このため、簡単かつ効果的に上記の放熱金属層を構成することができる。
また、本発明の第4の手段によれば、熱伝導率の大きな絶縁材料で上記の絶縁膜を形成することができるので、上記の放熱作用をより確実に得ることができる。
或いは、例えば二酸化シリコン(SiO2 )等は取り扱いが容易なので、本発明の第4の手段によれば、比較的容易に上記の第3の手段を実現することができる。
また、本発明の第5の手段によれば、放熱金属層は正負両電極の何れにも接触せずに分離されて独立に形成されるので、放熱金属層が正電極(または負電極)と略同電位になることがない。このため、放熱金属層を構成する金属原子が負電極(または正電極)との間でマイグレーションを発生させる可能性を大幅に抑制することができる。
また、本発明の第6の手段によれば、この様な保護膜により、放熱金属層を構成する金属原子の移動(マイグレーション)が阻止されるので、半導体発光素子の信頼性や寿命などを効果的に確保することができる。
また、本発明の第7の手段によれば、熱伝導率の大きな絶縁材料で上記の保護膜を形成することができるので、半導体発光素子の信頼性や寿命などを効果的に確保することができると共に、上記の放熱作用をより確実に得ることができる。
或いは、例えば二酸化シリコン(SiO2 )等は取り扱いが容易なので、本発明の第7の手段によれば、比較的容易に上記の第6の手段を実現することも可能である。
また、本発明の第8の手段によれば、保護膜を形成するこれらの金属材料は、マイグレーションを起こしにくく、更に、例えば二酸化シリコン(SiO2 )等よりも熱伝導率が遥かに大きいので、半導体発光素子の信頼性や寿命などを効果的に確保することができると共に、上記の放熱作用をより確実に得ることができる。
また、特に、ロジウム(Rh)、銅(Cu)などは高い反射率を示すので、これらの金属材料で上記の保護膜を形成すれば、例えば銀(Ag)や金(Au)などで放熱金属層を十分に厚く形成できない場合にも、保護作用を奏すると同時に放熱金属層の反射作用を補うことが可能である。
また、本発明の第9の手段によれば、半導体層の側壁面における絶縁膜の熱伝導効率や、或いは絶縁膜と放熱金属層との間の熱伝導効率や、或いは絶縁膜と半導体発光素子外部との間の放熱効率が効果的に向上する。この様な構成を実現するためには、例えば半導体層の側壁面を凹凸形状にする方法等々が考えられる。
半導体層の側壁面を凹凸形状にする実現形態としては、例えば上記の特許文献3等が大いに参考になり、例えばこの様な半導体層の側壁面を凹凸形状にする構成に従えば、この特許文献3からも類推可能な様に、半導体発光素子の外部量子効率(光の取り出し効率)をも同時に改善できる場合がある。
また、本発明の第10の手段によれば、炭化シリコン(SiC)は数百℃程度の半導体発光素子の実際の作動環境において、4.5〜4.9W/cm・℃程度の非常に高い熱伝導率を示すので、炭化シリコン(SiC)をこの様な結晶成長基板の材料として用いた場合、大きな放熱効果が得られる。したがって、上記の放熱金属層との相乗効果によって、より確実に半導体発光素子の耐久性(耐熱性や静電耐圧)を向上させることができる。
また、本発明の第11の手段によれば、半導体発光素子の温度上昇を更に効果的に抑制することができる。この様なヒートシンク材としては、上記の様な熱伝導率が高い金属材料や非金属材料を用いても良いし、その他の公知のヒートシンク材(例:ダイヤモンドなど)を用いても良い。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図1−A、図1−Bはそれぞれ、発光ダイオードの基本構造10を例示する平面図と、その基本構造10を図示する中心線で切った際のA方向から見た断面図である。
図1−Aでは、基本構造10の最上部には透光性金属層106が形成されている。ただし、この最上部に位置する金属層は、厚く形成することによって、反射性金属層等に置き代えても良い。また、オーミック性、密着性、透光性(または反射性)、電気抵抗、耐蝕性等を考慮して、複数の金属層から形成しても良い。
結晶成長基板101を形成する材料は、サファイア、窒化ガリウム(GaN)、炭化シリコン(SiC)、或いはその他の公知の結晶成長基板の材料から任意に選択して用いることができる。結晶成長基板101の結晶成長面上に直接結晶成長されたバッファ層102の上には、n型半導体層103と発光層104とp型半導体層105とが、順次結晶成長によって積層されている。これらの半導体層を積層する際の結晶成長方法は任意で良い。また、上記の透光性金属層106は、p型半導体層105の積層後に、例えば蒸着などによって積層したものである。
n型半導体層103の露出穴底面103aと、半導体層の側壁面Cは、上部からn型半導体層103の途中まで至るエッチングによって露出した面である。
各半導体層は、それぞれ複数の半導体層から形成しても良く、各半導体層の組成等の構成は、公知或いは任意のものを採用して良い。
以下、本明細書では、この様な発光ダイオードの基本構造10の側壁面C上の略全面にわたって、放熱機構を設ける実施形態を例示する。
図2は、本実施例1の発光ダイオード100の断面図である。この発光ダイオード100は、上記の基本構造10(図1)を備えたものであり、図2に示される断面は、図1でA方向視される断面と同様の位置の断面を表したものである。
透光性金属層106は、更に詳細には図示していないが、p型半導体層105に直接接合する膜厚約1.5nmのコバルト(Co)より成る第1層と、このコバルト膜(第1層)に接合する膜厚約6nmの金(Au)より成る第2層とで構成されている。
透光性金属層106の上には、正電極110が形成されている。この正電極110は、更に詳細には図示していないが、膜厚約18nmのバナジウム(V)より成る第1層と、膜厚約15μmの金(Au)より成る第2層と、膜厚約10nmのアルミニウム(Al)より成る第3層を透光性金属層106の上から順次積層させることにより構成されている。
多層構造の負電極120は、n型半導体層103の露出穴底面103aの上に、蒸着によって、膜厚約18nmのバナジウム(V)より成る第1層121と膜厚約100nmのアルミニウム(Al)より成る第2層122を順次積層することにより構成されている。第1層121にバナジウムを用いるのは、良好なオーミック性を確保するためである。
絶縁膜130は、炭化シリコン(SiC)をスパッタ又は蒸着によって形成したものであり、n型半導体層103の露出穴底面103aを形成する際に、同時に露出した半導体層の側壁面Cの略全面にわたって成膜されている。即ち、負電極120を囲う3方3面の側壁面Cの何れにも、絶縁膜130が形成されている。更に、絶縁膜130の裾は、透光性金属層106上や負電極120上にまで及んでいる。
この様な構成に従えば、炭化シリコン(SiC)は、数百℃程度の発光ダイオードの実際の作動環境において、4.5〜4.9W/cm・℃程度の非常に高い熱伝導率を示すので、大きな放熱効果が得られる。このため、従来、素子の局所的な昇温に伴って素子の正負両電極間で、図9に例示する様に局所的に発生していた破壊が生じ難くなるので、これにより、発光ダイオードの耐久性(耐熱性や静電耐圧)や信頼性を効果的に向上させることができる。
図3は、本実施例2の発光ダイオード200の断面図である。本発光ダイオード200は、上記の基本構造10(図1)を備えたものであり、上記の実施例1の光ダイオード100と類似の構造を有している。負電極120を囲う3方3面の側壁面Cの何れにも、絶縁膜132が形成されている。この絶縁膜132はスパッタ又は蒸着によってシリコン(Si)から形成された薄膜で、透光性金属層106の負電極120に近い端の一部領域を覆う様に形成されており、この絶縁膜132の上には、銀(Ag)から形成された放熱金属層140と、モリブデン(Mo)から形成された保護膜150が順次蒸着によって積層されている。
放熱金属層140や保護膜150の積層領域は、絶縁膜132の上に限定されており、かつ、放熱金属層140は、絶縁膜132と保護膜150によって、直接外気に触れない様に覆われている。また、保護膜150は、負電極120とは接触していない。
また、上記の絶縁膜132の材料は、例えば炭化シリコン(SiC)などの熱伝導率の高い絶縁材料で形成すると、熱伝導率の点で更に望ましい。これは、炭化シリコン(SiC)の熱伝導率がシリコン(Si)の熱伝導率の3倍以上もあるためである。その他の比較的熱伝導率の高い絶縁材料としては、例えばゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、炭素(C)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、または酸化亜鉛(ZnO)などがあり、これらの材料を絶縁膜132に用いても放熱機構を構成することができる。
この構成では、放熱金属層140や保護膜150は、負電極120や正電極110や或いは透光性金属層106と同電位になることがない。また、放熱金属層140は、マイグレーションのストッパ材として作用するモリブデン(Mo)から形成された保護膜150によって覆われている。したがって、上記の様な構成に従えば、放熱金属層140がマイグレーションを起こす恐れがない。また、放熱金属層140を形成している銀(Ag)の熱伝導率は金(Au)よりも更に大きいので、正負両電極間の破壊が生じ易い部分を中心として効果的に放熱機構を構成することができる。勿論、モリブデン(Mo)から形成された保護膜150も、良好な放熱作用に寄与する。
したがって、上記の様な構成に従えば、耐久性(耐熱性、静電耐圧)や信頼性の高い、長寿命の発光ダイオードを製造することができる。
図4は、本実施例3の発光ダイオード300の断面図である。本発光ダイオード300は、上記の基本構造10(図1)を備えたもので、上記の実施例2の光ダイオード200と類似の構造を有していて、負電極120を囲う3方3面の側壁面Cの何れにも、絶縁膜132が形成されている。
この発光ダイオード300の最も大きな特徴は、負電極120の第2層122を形成するアルミニウム(Al)より成る金属層が、絶縁膜132の上にまで拡張されている点である。この絶縁膜132の材料は、例えば炭化シリコン(SiC)などの熱伝導率の高い絶縁材料で形成する。その他の比較的熱伝導率の高い絶縁材料としては、例えばゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、シリコン(Si)、炭素(C)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、または酸化亜鉛(ZnO)などがあり、これらの材料を絶縁膜132に用いても良い。
このアルミニウム(Al)より成る金属層の拡張部分は、放熱金属層(142)を構成しており、半導体層の側壁面Cから上記の絶縁膜132に効率よく伝えられた熱を周囲に向かって更に良好に放熱する。放熱金属層142と負電極120の第2層122とは同一材料(Al)から形成するので同時に形成することができ、よって、この様な構成は生産性の面でも有利である。また、放熱金属層142と負電極120の第2層122とは一体に形成されるので負電極120や更には負電極配線のボンディングワイヤなどに対しても良好な熱拡散が進行する。
保護膜160は、マイグレーションを防止するために絶縁材料から形成されたもので、上記の熱伝導率の高い絶縁材料から形成することが望ましいが、二酸化シリコン(SiO2 )などから形成しても良い。
以上の構成に従えば、効果的に放熱機構を構成でき、かつ、効果的にマイグレーションを防止することができる。また、構成も簡単なので生産性の面でも有利となる。即ち、この様な構成によっても、耐久性(耐熱性、静電耐圧)や信頼性の高い、長寿命の発光ダイオードを製造することができる。
図5は、本実施例4の発光ダイオード400の断面図である。この発光ダイオード400は、実施例2の発光ダイオード200(図3)と同様のものであるが、以下の点が発光ダイオード200とは異なっている。
(1)放熱金属層(146)を保護する保護膜(150)がない。
(2)放熱金属層146は、ベリリウム(Be)から形成されている。
(3)放熱金属層146は、負電極120に接触している。このため、負電極120や更には負電極配線のボンディングワイヤなどに対しても良好な熱拡散が進行する。
ベリリウム(Be)は、熱伝導率が大きな金属であり、その露出表面は空気中で直ちに酸化されてBeO(ベリリア)から成る保護被膜を形成する。BeO(ベリリア)も高い熱伝導率を示すので、この様な構成によれば、簡単な製造工程で、発光ダイオード200や発光ダイオード300などと略同等レベルの、耐久性(耐熱性、静電耐圧)や信頼性の高い、長寿命の発光ダイオードを製造することができる。
図6は、本実施例5の発光ダイオード500の断面図である。この発光ダイオード500は、実施例2の発光ダイオード200(図3)と同様のものであるが、以下の点が発光ダイオード200とは異なっている。
(1)フリップチップ型である。
(2)透光性金属層106の代わりに、高い反射作用を有する厚膜の正電極111(反射性金属層)が形成されている。この厚膜の正電極111は、ロジウム(Rh)から形成されている。
(3)保護膜152は、ロジウム(Rh)から形成されている。
(4)保護膜152は、負電極120に接触している。このため、負電極120や更には負電極配線のボンディングワイヤなどに対しても良好な熱拡散が進行する。
勿論、保護膜152は、実施例2の発光ダイオード200の保護膜150と同様に、負電極120に接触しない様に形成しても良い。
放熱金属層140は銀(Ag)から成り、保護膜152はロジウム(Rh)から形成されているので、保護膜152は放熱金属層140のマイグレーションを防止しつつ、放熱金属層140の放熱作用と反射作用をも同時に良好に補う。
この様な構成に従えば、耐久性(耐熱性、静電耐圧)や信頼性の高く、更に、外部量子効率(光取り出し効率)が高い、長寿命の発光ダイオードを製造することができる。
図7は、本実施例6の発光ダイオード600の断面図である。この発光ダイオード600は、図6の発光ダイオード500と同様にフリップチップ型であるが、発光ダイオード500とは、以下の点が異なっている。
(1)正電極111は、多層構造を有し、p型半導体層105に直接接合する正電極第1層111a、正電極第1層111aの上部に形成される正電極第2層111b、更に正電極第2層111bの上部に形成される正電極第3層111cの合計3層から成る。より詳しくは、正電極第1層111aは、膜厚約100nmのロジウム(Rh)又は白金(Pt)より成る金属層である。また、正電極第2層111bは、膜厚約1.2μmの金(Au)より成る金属層である。また、正電極第3層111cは、膜厚約2nmのチタン(Ti)より成る金属層である。
(2)負電極120は、5層の金属層から形成されている。より詳しくは、この多層構造の負電極120は、膜厚約17.5nmのバナジウム(V)層121と、膜厚約100nmのアルミニウム(Al)層122と、膜厚約50nmのバナジウム(V)層123と、膜厚約500nmのニッケル(Ni)層124と膜厚約800nmの金(Au)層125とをn型半導体層103の露出穴底面103aに順次積層することにより形成されている。
(3)負電極120は、炭化シリコン(SiC)から成る絶縁膜134、135でその側壁が覆われている。
(4)炭化シリコン(SiC)から成る絶縁膜134の一部(裾部)は、p型半導体層105の上面の端に若干掛かっている。
(5)正電極111は各層何れも、炭化シリコン(SiC)から成る絶縁膜134の上にまで拡張されて積層されている。即ち、この拡張構成により、正電極第1層111aの拡張部は放熱金属層147を形成し、正電極第2層111bの拡張部は放熱金属層148を形成し、正電極第3層111cの拡張部は保護膜154を形成している。
以上の構成によりこの発光ダイオード600においては、絶縁膜134は、半導体層の側壁面Cや負電極120に対する正電極111の絶縁を確保すると同時に、高い熱伝導率に基づいて、側壁面Cから放熱金属層147、148や保護膜154などに向けて良好に熱を拡散させている。これらの熱は、更に、正負両電極(111、120)等にも良好に拡散される。
また、正電極第1層111a(放熱金属層147)、正電極第2層111b(放熱金属層148)は、熱伝導率が大きく、反射率、密着性、電気抵抗、オーミック性などについても優れている。また、正電極第3層111c(保護膜154)は、耐蝕性に優れており、放熱金属層147、148のマイグレーションを良好に防止する。
したがって、この様な構成によっても、耐久性(耐熱性、静電耐圧)や信頼性が高く、更に、外部量子効率(光取り出し効率)が高い、長寿命の発光ダイオードを製造することができる。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
上記の実施例6で図7に例示した正電極111及びその絶縁膜134上の拡張部を、例えば図2の2層構造の透光性金属層106と同じ積層構成(即ち、同じ層数、材料、積層順序、膜厚)で薄く透光性に形成すれば、この構成により、外部量子効率の高いワイヤーボンディング型の発光ダイオードを製造することも可能となる。そして、この様な構成によっても、耐久性(耐熱性、静電耐圧)や信頼性の高く、更に、外部量子効率(光取り出し効率)が高い、長寿命の発光ダイオードを製造することができる。
(変形例2)
図8は、本変形例2に係わる発光ダイオードの基本構造を示す平面図である。この平面図は、「特開2003−110136号公報」に掲載されているものと略同じであり、本変形例2に係わる発光ダイオードの基本構造も、「特開2003−110136号公報」に掲載されているものと略同様の構造を有している。即ち、本図8の発光ダイオードでは、半導体層の側壁面C′が凹凸形状を有している。また、符号103a、106、110、120はそれぞれ、前記と同様に、n型半導体層103の露出穴底面、透光性金属層、正電極、負電極を示している。
例えばこの様に、半導体層の側壁面C′に故意に凹凸形状を設けることにより、その上に成膜される上記の絶縁膜や放熱金属層の表面積は増大する。その結果、絶縁膜や放熱金属層の放熱作用を更に増大させることができる。更に、それらの絶縁膜や放熱金属層を薄く成膜する等して透光性にすれば、「特開2003−110136号公報」でも言及されている様に、勿論、素子の外部量子効率を高く確保することも可能となる。
また、発光ダイオードの素子の外周一周にわたって絶縁膜や或いは放熱金属層を形成しても良い。図8に図示する例は、正負両電極間に位置する半導体層の側壁面C′に故意に凹凸形状を設け、更に、発光ダイオードの素子の外周一周にわたって半導体層の側壁面に故意に凹凸形状を設けた例である。
また、必ずしも半導体層の側壁面に凹凸形状を設けなくとも、例えば上記の絶縁膜の外側表面や或いは放熱金属層に凹凸形状を設けること等によっても、上記の絶縁膜や或いは放熱金属層の表面積を増大させることができ、その様な実施形態においても、絶縁膜や放熱金属層の放熱作用を更に増大させることができる。
より一般には、半導体層、絶縁膜、放熱金属層、或いは電極などの各部の表面積や、各部相互の接触面積や、各部の熱容量などを大きくすると、半導体層中の局所的な高熱化を回避することが容易となる。
(変形例3)
図1−Aの基本構造10では、負電極を形成するためのエッチングが中央左側に施されているが、負電極を形成するためのn型半導体層103の露出穴底面103aは、図1−Aの平面図における素子形状(矩形)の角に設けても良い。
図1−Aの様に、負電極を矩形の1辺上に形成すれば、負電極形成時のエッチングによって露出される側壁面Cが広くできるので、放熱効果を高くし易い。
一方、負電極を形成するためのn型半導体層103の露出穴底面103aを、図1−Aの平面図における素子形状(矩形)の角に設ければ、発光面積を若干大きく確保できる点で有利である。この様な負電極の位置設計は、発光出力や耐久性(耐熱性、静電耐圧)を考慮して決定すれば良い。
(変形例4)
また、本発明の発光ダイオードを製造する際には、結晶成長基板は、炭化シリコン(SiC)から形成しても良い。炭化シリコン(SiC)は、前述の様に熱伝導率が極めて大きいので、その様な結晶成長基板を用いれば、耐久性(耐熱性、静電耐圧)を改善する上で効果がある。
或いは、ヒートシンク材を結晶成長基板に密着させるなどの対策も有効であり、耐久性(耐熱性、静電耐圧)の改善に効果を示す。
本発明は、発光ダイオードの他にも、半導体レーザ等にも応用することができる。
放熱作用を深く考慮して設計された半導体レーザとしては、「特開2001−251018号公報」や「特開2001−230498号公報」に記載されているもの等が一般にも知られているが、例えばこれらの様な従来の半導体レーザに対しても、更に本発明を適用することが望ましい。その様な構成によっても、前述の様な本発明の作用・効果を得ることができる。
発光ダイオードの基本構造10を例示する平面図 発光ダイオードの基本構造10のA方向視の断面図 本発明の実施例1に係わる発光ダイオード100の断面図 本発明の実施例2に係わる発光ダイオード200の断面図 本発明の実施例3に係わる発光ダイオード300の断面図 本発明の実施例4に係わる発光ダイオード400の断面図 本発明の実施例5に係わる発光ダイオード500の断面図 本発明の実施例6に係わる発光ダイオード600の断面図 本発明の変形例2に係わる発光ダイオードの平面図 一般的な発光ダイオードに関する従来の問題点を例示する説明図
符号の説明
10 : 各実施例に係わる発光ダイオードの基本構造
100 : 実施例1の発光ダイオード
101 : 結晶成長基板
102 : バッファ層
103 : n型半導体層
103a: エッチングによって露出したn型半導体層103の露出穴底面
C : エッチングによって露出した半導体層の側壁面
104 : 発光層
105 : p型半導体層
106 : 透光性金属層
110 : 正電極
111 : 正電極(反射性金属層)
120 : 負電極
130 : 絶縁膜
140 : 放熱金属層
150 : 保護膜(金属層)
160 : 保護膜(非金属)

Claims (11)

  1. 結晶成長基板上に III族窒化物系化合物半導体を結晶成長させることによって積層される半導体層を複数層有する半導体発光素子であって、
    少なくとも、
    正負両電極間の一帯に位置する前記半導体層の側壁面上か、又は、
    エッチングによって露出された前記半導体層の側壁面上
    の略全面に、
    炭化シリコン(SiC)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、シリコン(Si)、炭素(C)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、または酸化亜鉛(ZnO)から成る絶縁膜が形成されている
    ことを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記絶縁膜上の少なくとも一部分領域に、放熱金属層を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 結晶成長基板上に III族窒化物系化合物半導体を結晶成長させることによって積層される半導体層を複数層有する半導体発光素子であって、
    少なくとも、
    正負両電極間の一帯に位置する前記半導体層の側壁面上か、又は、
    エッチングによって露出された前記半導体層の側壁面上
    の略全面に、
    絶縁膜を介して、
    銀(Ag)、銅(Cu)、金(Au)、
    アルミニウム(Al)、ベリリウム(Be)、
    ロジウム(Rh)、タングステン(W)、
    マグネシウム(Mg)、モリブデン(Mo)、又は、
    これらの内の少なくとも1種類の金属を含んだ合金
    から成る放熱金属層が形成されている
    ことを特徴とする半導体発光素子。
  4. 前記絶縁膜は、
    炭化シリコン(SiC)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭素(C)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、酸化亜鉛(ZnO)、又は二酸化シリコン(SiO2 )から成る
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体発光素子。
  5. 前記放熱金属層は、
    正電極及び負電極とは、別個に分離されて独立に配置されている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の半導体発光素子。
  6. 前記放熱金属層の少なくとも正電極又は負電極の近傍に位置する部分は、
    単層または複層の、
    マイグレーションがより生じ難い他の材料、または、
    より耐蝕性に優れた他の材料
    から成る保護膜で覆われている
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の半導体発光素子。
  7. 前記保護膜を構成する層の少なくとも一層は、
    炭化シリコン(SiC)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭素(C)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化ゲルマニウム(GeC)、シリコンゲルマニウムカーボン(SiGeC)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al2 3 )、窒化ホウ素(BN)、ベリリア(BeO)、酸化亜鉛(ZnO)、又は二酸化シリコン(SiO2 )から成る
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体発光素子。
  8. 前記保護膜を構成する層の少なくとも一層は、
    モリブデン(Mo)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、タングステン(W)、チタン(Ti)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、ニオブ(Nb)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、ハフニウム(Hf)、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、又はこれらの内の少なくとも1種類の金属を含んだ合金から成る
    ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の半導体発光素子。
  9. 前記絶縁膜は、
    少なくとも片面の一部分領域に、凹凸形状の放熱面を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の半導体発光素子。
  10. 前記結晶成長基板は、
    炭化シリコン(SiC)から形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の半導体発光素子。
  11. 前記結晶成長基板に、
    ヒートシンク材が接合されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の半導体発光素子。
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