JP2005099037A - 接触ピン - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定した弾性力を有すると共に、固定作業を不要としつつ、併せてヘッド部からの抜け防止を図ることができる検査冶具用の接触ピンを得ること。
【解決手段】 本発明の接触ピン110は、検査対象に対する電気的な接触を得て、検査対象の電気的特性を検査する検査冶具100に用いられる可撓性および弾性を有する接触ピン110であって、検査対象に接触すべき先端部110aと、検査回路に導電接続される接続電極に接触すべき基端部110bと、を備えるワイヤ本体110dと、ワイヤ本体110dの先端部110aおよび基端部110bを除いた外周に設けられた絶縁被覆110cと、ワイヤ本体110dの先端部110aおよび基端部110bと、絶縁被覆110cの端部と、の間で形成され、ヘッド部の内部に収納される段部110eと、を有するものである。
【選択図】 図9

Description

本発明は、接触ピン、特に、回路基板に設けられた導電パターンの電気的検査を行うために好適な検査冶具に用いられる接触ピンの構造に関する。
一般に、プリント回路基板等の検査対象を電気的に検査するための各種の検査装置が知られている。これらの検査装置においては、検査対象に対して導電体を導電接触させ、この導電体を通じて検査対象の電気的特性を検査するようになっている。検査内容としては、例えば、導電パターンの断線、または、パターン間の短絡を測定するものなどがある。
上述の検査装置においては、検査対象に対する電気的な接触を得るために、多数の接触ピンを備えた検査冶具が用いられる。この検査冶具は、多くの場合、出没自在で突出する方向に弾性力が付与された接触ピンが植設されたヘッド部と、このヘッド部の各接触ピンに対して直接的または間接的に導電接続された多数の接続電極を配列させてなる電極部とを有する。なお、この接続電極は、配線によって検査装置の検査回路に導電接続される。
このような検査冶具に使用される接触ピンは、その接触圧を確保する際に、中央等に配設されるスプリングを利用するスプリング保有方式(特許文献1参照)と、接触ピン自体の弾性力を利用する方式(特許文献2参照)が存在する。
特開2001−99889 特開平9−274054
しかしながら、特許文献1の接触ピンは、構造が複雑で品質の面で不都合が生じやすい。一方、特許文献2の接触ピンは、抜けを防止するため一端側を固定しており、固定作業が必要となる上に、接触ピンの取り換え作業が困難となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、安定した弾性力を有すると共に、固定作業を不要としつつ、併せてヘッド部からの抜け防止を図ることができる検査冶具用の接触ピンを得ることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の接触ピンは、検査対象に対する電気的な接触を得て、検査対象の電気的特性を検査する検査冶具に用いられる可撓性および弾性を有する接触ピンであって、検査対象に接触すべき先端部と、検査回路に導電接続される接続電極に接触すべき基端部と、を備える1本のワイヤ本体と、ワイヤ本体の先端部および基端部の各外周を除いた中央部の外周に設けられた絶縁被覆と、ワイヤ本体の先端部および基端部と絶縁被覆との境界位置に形成され、絶縁被覆の端部となると共にヘッド部の両面側にそれぞれ設けられる小径の保持孔より内側に配置される段部と、を有するものである。
この発明によれば、接触ピンがヘッド部内に配置されたとき、ワイヤ本体の先端部および基端部と、絶縁被覆の境界位置との間で形成される段部が小径の保持孔の端部に引っ掛かり、固定作業が不要でありながら接触ピンの抜けが防止される。また、接触ピンは、基本的に1本のワイヤ本体によって構成されているため、安定した弾性力が得られる。
また、ワイヤ本体は、タングステンで構成された金属ワイヤとされ、絶縁被覆は、ウレタン樹脂で構成されることが好ましい。このようにすると、コストおよび品質の両面で有利となる。
本発明によれば、安定した弾性力を有すると共に、固定作業を不要としつつ併せてヘッド部からの抜けを防いだ検査冶具用の接触ピンが得られる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る接触ピンについて説明する。
まず、図1から図8を参照しながら、本発明の実施の形態に係る接触ピン110を備える検査冶具100について説明する。
図1は、検査冶具100の全体構成を示す部分断面図である。検査装置100は、検査対象(例えば、プリント回路基板)に導電接触するための接触ピン110と、複数のプレートが積層された構造を有するヘッド部120と、ヘッド部120の背後に配置された電極部130とを有する。
接触ピン110は可撓性および弾性を有する導電ワイヤであり、タングステン、Cu−Be合金、Cu−Ag合金等の金属ワイヤで構成されることが好ましい。この接触ピン110は、検査対象に接触すべき先端部110aと、電極部130の後述する接続電極に接触すべき基端部110bとを有する。ここで、先端部110aおよび基端部110bを除いた外周にウレタン樹脂等で構成される絶縁被覆110cを有することが好ましい。なお、接触ピン110中、絶縁被覆110c以外の部分をワイヤ本体110dと言うこととする。
ヘッド部120は、接触ピン110を保持するための部品である。ヘッド部120には、第1プレートに相当するAプレート121およびBプレート122と、中間プレートに相当するCプレート123およびDプレート124と、第2プレートに相当するEプレート125とが積層されている。
Aプレート121およびBプレート122は、固定手段(固定ネジなど)126によって相互に固定され一体化されている。また、Cプレート123、Dプレート124およびEプレート125は、固定手段(固定ネジなど)127によって相互に固定され一体化されている。さらに、Aプレート121からEプレート125までは、保持手段128によって積層状態に保持されている。保持手段128は、一対の固定ネジと、これらの固定ネジに螺合する雌ネジを備えた筒体などで構成される。
また、ヘッド部120においては、第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)と、中間プレート(Cプレート123およびDプレート124)および第2プレート(Eプレート125)との平面方向の位置決めを行う位置決めピン129が設けられている。この位置決めピン129は、各プレート121,122,123,124,125に設けられた孔に挿通された状態で各プレート121,122,123,124,125を平面方向に固定している。
電極部130は、ベース基板131と、このベース基板131に対して挿入され固着された導電線132と、導電線132の先端でベース基板131の表面上に形成された接続電極とを備えている。ベース基板131は、第2プレート(Eプレート125)に対して固定手段(固定ネジなど)134によって固定されている。
ベース基板131にはスペーサ141が接続され、このスペーサ141は支持板142に接続されている。ベース基板131から引き出された多数の導電線132は、検査装置の本体(不図示)に接続可能に構成されたコネクタ143に接続されている。
なお、図1は、検査冶具100の各部を模式的に示すものであり、各部の寸法を適宜変えて表している。また、図1では、接触ピン110および導電線132などは、一部のみを図示し他は省略してある。
図2は、検査冶具100の電極部130の拡大部分断面図である。絶縁性のベース基板131には、第1表面131A側に小径の第1孔部131aを有し、第1表面131Aとは反対側の第2表面131B側に第1孔部131aよりも大径の第2孔部131bを有する、段付き孔としての通孔が形成されている。
導電線132は、第2表面131B側から挿入され、その先端の端面は、第1表面131Aとほぼ面一になる位置に配置されている。また、導電線132は、銅等の導電体で構成された芯材132aと、この芯材132aの外周を被覆する絶縁被覆132bとを有している。導電線132としては、公知のエナメル線を用いることができる。さらに、第2表面131Bから第2孔部131b内には紫外線硬化樹脂等で構成される封着材135が充填され、ベース基板131と導電線132とを固着している。
封着材135は、ベース基板131と導電線132とを固着させることができるものであれば、いかなるものであっても構わない。ただし、封着材135は、検査冶具100の製造を容易にするために、第2孔部131b内に容易に導入できる流動性を有し、その後、硬化させることができるものであることが好ましい。また、静電容量を低減するために、封着材135は、絶縁性素材で構成されていることが望ましい。
ベース基板131の第1表面131A上には、導電線132の端面に接続電極を構成する導電層133が形成されている。この導電層133は、例えば、導電線132の端面上にNi層とAu層とが積層されたものなどで構成できる。
図3は、検査冶具100の電極部130の、図2に示す部位とは異なる部位の拡大部分断面図である。導電層133は、ヘッド部120を挿通する接触ピン110の基端部110b(図1参照)が接触するように、接触ピン110の配列と合致した位置に形成されている。したがって、検査対象に応じて接触ピン110の間隔が狭い場合には、図3に示すように、第2表面131B側に隣接して設けられた複数の第2孔部131b同士が相互につながった構造となってもよい。
したがって、例えば、一つの検査冶具100において、接触ピン110の配列態様に応じて配列される接続電極(導電層133)の配列態様は、図2に示すように、一本の導電線132のみを収容する独立した第2孔部131bが配列されている場所と、図3に示すように、複数隣接する導電線132を収容する大きな孔部が存在する場所とが併存(混在)していても構わない。なお、ワイヤ本体110dを含む接触ピン110の構成の詳細については、後述する。
ここで、電極部130に接続電極(導電層133)を形成する方法について、図4および図5を参照しながら説明する。
図4および図5は、電極部130の断面図である。まず、図4に示すように、ベース基板131に第1孔部131aおよび第2孔部131bを有する通孔を設ける。この各孔部131a,131bの形成方法は任意であり、結果的にベース基板131に設けられればよい。例えば、ドリルなどを用いてベース基板131に穿孔することによって通孔を形成してもよく、または、合成樹脂等を材料として射出成形により一体に形成してもよい。
前者の場合には、まず、第2表面131B側から第2孔部131bをベース基板131の厚さ範囲の途中まで穿孔し、その後、第2孔部131bの底部を貫くように第1孔部131aを形成する。このように各孔部131a,131bを段付き形状にすると、第1孔部131aが貫通する深さを小さくすることができるので、小径の第1孔部131aを容易に、かつ、精度良く形成することができる。
次に、導電線132を、第2表面131B側から各孔部131a,131bに挿通させる。この場合、より大径の第2孔部131bから導電線132を挿入することになるので、導電線132のベース基板131に対する挿通作業を容易に行うことが可能になる。
ここで、導電線132をより容易に挿通させるには、第2孔部131bから第1孔部131aに向けて徐々に開口断面が縮小する方向に傾斜したテーパ部131c(図示点線)を形成することが好ましい。なお、このテーパ部131cは、図2および図3にも点線で示してある。
また、導電線132を各孔部131a,131bに挿通させる工程では、導電線132を第1表面131A側から導入しても構わない。いずれにしても、検査冶具100では、導電線132を通孔に挿通させて導電線132を第1表面131Aから突出させる(好ましくは20cm程度以上)ことにより、導電線132を何らかの部材を用いて保持しなくても導電線132が通孔によって保持される。このため、以下に記述する作業を容易に行うことができる。
次に、図5に示すように、光(紫外線)硬化樹脂等で構成される未硬化の封着材135を第2表面131B上に塗布または滴下し、第2孔部131b内に導入する。ここで、第2孔部131bは封着材135を溜めるための凹部として機能する。そして、光(紫外線)照射を行って封着材135を硬化させることにより、ベース基板131と導電線132とを固着させる。
その後、導電線132のベース基板131の第1表面131Aから突出する部分を、切断工具10を用いる等して除去する。図示例の場合には、切断工具10は、ベース基板131の第1表面131Aに沿って摺動可能なガイド体と、このガイド体に固定された切断刃11とを備えている。
切断工具10のガイド体を第1表面131Aに沿って摺動させていくと、切断刃11の刃先11aは、導電線132を次々と切断していく。このようにすると、導電線132の端面は、ベース基板130の第1表面131A上に露出することになる。
その後、公知の研削盤や研削工具等を用いて、第1表面131Aを研削し、第1表面131Aを平坦化する。この場合、バフ等を用いて第1表面131Aを研摩してもよい。この平坦化工程によって、導電線132の上記端面は、第1表面131Aとほぼ面一になる。
さらに、第1表面131Aにメッキ処理などを施すことによって、導電線132の端面上にのみ選択的に導電層133を形成する。このようにすると、接続電極を構成する導電層133を、後述するEプレート125の保持孔125b内にのみ存在するように容易に形成することができる。導電層133をAu/Niの積層体で構成する場合には、例えば、Niの無電解メッキとAuの無電解メッキとを順次行えばよい。
図6は、検査冶具100のヘッド部120の拡大部分断面図である。Aプレート121には、ヘッド部120の外面側に小径の保持孔121aが形成され、ヘッド部120の外面側と反対側に保持孔121aよりも大径の挿通孔121bが形成される。このため、Aプレート121には、その表裏を貫通する段付き孔が形成されることとなる。
また、Aプレート121と同様に、Bプレート122には、Aプレート121側に小径の保持孔122aが形成され、Aプレート121側と反対側に保持孔122aよりも大径の挿通孔122bが形成される。このため、Bプレート122には、その表裏を貫通する段付き孔が形成されることとなる。ここで、保持孔121a,122aは第1保持孔に相当するものである。
また、Cプレート123およびDプレート124には、Aプレート121およびBプレート122の段付き孔に対応した位置に、さらに大径の開口部123aおよび124aが形成されている。さらに、Eプレート125には、Dプレート124側に挿通孔125aが形成され、Dプレート124側と反対側に小径の保持孔125b(第2保持孔に相当する。)が形成される。このため、Eプレート125には、その表裏を貫通する段付き孔が形成されることとなる。
なお、保持孔125bにおける挿通孔125a側の部分は、やや径が大きな導入部125cが形成されている。これは、接触ピン110をAプレート121側から導入する際に、基端部110bを保持孔125b内に容易に挿入できるようにするためである。
Aプレート121、Bプレート122およびEプレート125に挿通孔121b,122b,125aが形成されている理由は、小径の保持孔121a,122a,125bを容易に形成できるようにしつつ、各プレート121,122,125の厚さをある程度確保するためである。また、Bプレート122の挿通孔122b、Cプレート123およびDプレート124の開口部123a,124a、および、Eプレート125の挿通孔125aは、接触ピン110がヘッド部120内において撓むことができるようにするための、撓み余裕を確保するための空間を形成するものである。
さらに、第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)の保持孔121aおよび122aは、ワイヤ本体110dの先端部110aを検査対象(不図示)の検査位置に位置決めするための保持孔であり、第2プレートであるEプレート125の保持孔125bは、ワイヤ本体110dの基端部110bを電極部130の接続電極(導電層133)(図2および図3参照)に接触するように位置決めするための保持孔である。
なお、図6は、接触ピン110が他の接触ピンから充分に離反した位置にある状態を仮想的に示しているが、実際には、隣接する接触ピンとの間隔が小さくなると、隣接する開口部123a,124a同士が相互につながった状態となり、さらに間隔が小さくなると、隣接する挿通孔122b,125a同士もまた相互につながった状態となる。また、隣接する接触ピンとの間隔が極端に小さくなると、隣接する挿通孔121b同士もまた相互につながった状態となることもある。
図7(a)は、保持孔121a,122aの軸線と保持孔125bの軸線とが、平面的にほぼ重なる位置にある状態(以下、単に「整合状態」という。)のヘッド部120を示す。図7(b)は、保持孔121a,122aの軸線と保持孔125bの軸線とが、平面的にシフトした(ずれた)位置にある状態(以下、単に「シフト状態」という。)のヘッド部120を示す。
ヘッド部120は、図7に示すように、第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)を、中間プレート(Cプレート123およびDプレート124)並びに第2プレート(Eプレート125)に対して平面方向にシフト(スライド)させることができるように構成されている。ここで、第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)と中間プレート(Cプレート123およびDプレート124)とを相互に固定し、これらが第2プレート(Eプレート125)に対してシフト可能となるように構成してもよい。
整合状態にするには、位置決めピン129をヘッド部120から抜き取った状態で(図1参照)、第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)を中間プレート(Cプレート123およびDプレート124)および第2プレート(Eプレート125)に対して平面方向(図7左方向)にスライドさせる。このとき、図7(a)に示すように、整合状態になったときに、保持手段128の頭部128aが第1プレート(Aプレート121)の内側面121cに規制されることにより、それ以上スライドさせることができなくなる。この頭部128aおよび内側面121cは、第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)と第2プレート(Eプレート125)とが整合状態になる位置でそれ以上の移動を規制する規制手段を構成する。
図7(a)に示す整合状態では、接触ピン110をAプレート121側あるいはEプレート125側から抜き取ることが可能になる。また、逆に、接触ピン110をAプレート121あるいはEプレート125側から挿入することも可能になる。この場合、電極部130をヘッド部120から取り外すことなく接触ピン110を装着したり取り外したりするためには、Aプレート121側から接触ピン110を挿入したり抜き取ったりすればよい。
次に、整合状態にあるヘッド部120において、第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)を第2プレート(Eプレート125)に対して上記とは反対方向(図7右方向)にスライドさせることにより、保持孔121a,122aを保持孔125bに対して平面方向(図7右方向)にシフトさせると、図7(b)に示すシフト状態となる。
この場合、保持手段128の頭部128aが、第1プレート(Aプレート)121の上記と反対側の内側面121dに当接したときに、正規のシフト状態になるように、頭部128と内側面121dとからなる規制手段を設けることが好ましい。そして、この状態で位置決めピン129をヘッド部120に挿入することにより、ヘッド部120をシフト状態で固定することができる。すなわち、ヘッド部120を貫く縦孔とこれに嵌合する位置決めピン129は、ヘッド部120をシフト状態にて固定する固定手段を構成する。
図7(b)に示すシフト状態では、保持孔121a,122aと保持孔125bとが平面方向にシフトした状態となっている。このため、保持孔121a,122a,125bによって保持される接触ピン110は、図7(b)に示すように、強制的に同じ方向に撓んだ状態となる。この状態では、ワイヤ本体110dの先端部110aが検査対象に接触して図7(b)の下方に押圧されると、接触ピン110は容易にその撓み量を増大させることが可能になる。したがって、接触ピン110は、検査対象からの押圧による先端部110aの移動量を吸収することができるようになると共に、その撓みによって生ずる弾性力を検査対象と先端部110aとの間に作用する接触圧として与えることができるようになる。
また、このシフト状態では、接触ピン110が一方向(すなわち第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)が第2プレート(Eプレート125)に対してシフトした方向)に撓んだ状態となるように強制されるので、先端部110aが検査対象に接触して押圧されても、その撓み方向自体が変化することはない。したがって、ワイヤ本体110dの基端部110bと電極部130の接続電極との間の接触状態の変化を抑制することができる。
ここで、複数の接触ピン110は全て同方向(シフト方向)に撓むので、各接触ピン110間の弾性特性のばらつきを低減することができる。さらに、シフト状態では、撓んだ状態の接触ピン110の弾性力によって接触ピン110自身がヘッド部120内に保持されることにより、接触ピン110が第1プレート(Aプレート121)側に抜け落ちることを防止できる。
図8は、検査冶具100のヘッド部120に、プローブピン150を装着したときのヘッド部の構造を示す部分断面図である。
検査対象の回路基板によっては、検査位置にスルーホールが形成されている場合がある。この場合には、細径の接触ピン110では確実に導電接触を得ることができないときがある。このようなときには、図8に示すように、ヘッド部120にプローブピン150を取り付けておく。このプローブピン150は、スリーブ151内に内蔵されたコイルバネ等で構成される弾性部材152と、スリーブ151の両端部から突出するように取り付けられた接触プローブ153および接続ピン154を備えている。
接触プローブ153は、スルーホールよりも大径の頭部を備えている。接触プローブ153と接続ピン154とは、弾性部材152の弾性力によってスリーブ151から突出する方向であって相互に反対の向きにそれぞれ付勢されるように構成されていると共に、相互に導電接続されている。
プローブピン150を収容するヘッド部120には、整合状態(図8(a)参照)またはシフト状態(図8(b)参照)のいずれの状態においてもプローブピン150を収容可能な構造、例えば、Aプレート121およびBプレート122に設けられたシフト方向に余裕のある収容孔121e,122e(図8(a)および図8(b)参照)、が形成されている。
この場合、収容孔121eにおいてシフト状態のときのみプローブピン150と係合する抜け止め部121fを設けることなどによって、整合状態では第1プレート(Aプレート121)側からプローブピン150を抜き取ったり挿入したりすることができるように(図8(a)参照)、シフト状態ではプローブピン150が外れないように(図8(b)参照)構成することが望ましい。
次に、図9を参照しながら、本発明の実施の形態に係る接触ピン110の詳細について説明する。
図9は、検査冶具100の第1プレート(Aプレート121およびBプレート122)および第2プレート(Eプレート125)の断面図で、図9(a)はヘッド部120が整合状態にあるときを、図9(b)はヘッド部120がシフト状態にあるときを示している。
本実施の形態に係る接触ピン110は、先端部110aおよび基端部110bを除いて絶縁被覆110cが、図9に示すように、ワイヤ本体110dの中央部外周に設けられている。ワイヤ本体110dは、絶縁被覆110c以外の部位であり、検査対象に接触すべき先端部110aと、電極部130の接続電極に接触すべき基端部110bと、絶縁被覆110cに覆われた部分(中央部)、とを有する。また、絶縁被覆110cは、上述したように先端部110aおよび基端部110bの各外周を除いたワイヤ本体110dの中央部の外周に被覆されている。また、図9に示すように、ワイヤ本体110dの先端部110aおよび基端部110bと、絶縁被覆110cとの境界位置には、絶縁被覆110cの端部となる段部110e,110eが形成されている。
なお、接触ピン110を第1プレート(Aプレート121)側から挿入および抜き取りする場合には、絶縁被覆110cの形成された部分が保持孔121a,122aを挿通することができるように構成する必要がある。
また、絶縁被覆110cの形成されていない先端部110aの境界位置が、少なくとも図9(b)に示すシフト状態において、第1プレート(Bプレート122)の保持孔122aよりも奥側に位置するように構成することが好ましい。このようにすると、シフト状態において、接触ピン110が図9(b)上方にずれようとしたときでも、先端部110aの境界位置に存在する絶縁被覆110cの端部が保持孔122aの内側の開口縁に引っ掛かり、それ以上の接触ピン110の位置ずれや抜けが防止されるという利点がある。この場合、絶縁被覆110cの端部が保持孔122aの開口縁に引っ掛かった状態で、ワイヤ本体110dの基端部110bが、第2プレート(Eプレート125)の保持孔125bから抜け出ないように構成されていることが望ましい。
実際には、上述のように、シフト状態で撓んだ接触ピン110がヘッド部120から抜け落ちることはほとんどない。しかし、接触ピン110がヘッド部120に対して大きく位置ずれを起こすと、ワイヤ本体110dの基端部110bが保持孔125bから抜けてしまい、検査時に接触ピン110が検査対象によって押し込まれても基端部110bが接続電極となる導電層133に接触しなくなる危険性が生ずる。このため、絶縁被覆110cの端部による保持孔125bの開口縁に対する引っ掛かりは、接触ピン110が保持孔125bから抜け落ちることを防ぐのに非常に有効である。
なお、本発明の検査冶具は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、電極部において導電線の端面上に導電層を形成することによって接続電極を構成しているが、接続電極を導電線の露出した端面自体によって構成しても構わない。
本発明の実施の形態に係る接触ピンを備える検査冶具の全体構成を模式的に示す部分断面図である。 図1の検査冶具の電極部の構造を示す拡大部分断面図である。 図2に示す場所とは異なる場所の電極部の構造、あるいは異なる検査冶具における電極部の構造を示す拡大部分断面図である。 図1の検査冶具の電極部の製造工程を示す概略説明図である。 図1の検査冶具の電極部の製造工程を示す概略説明図である。 図1の検査冶具のヘッド部の構造を示す拡大断面図である。 図1の検査冶具のヘッド部の構造を示す部分断面図であり、(a)は整合状態を、(b)はシフト状態を示す図である。 図1の検査冶具のヘッド部にプローブピンを装着したときのヘッド部の構造を示す部分断面図であり、(a)は整合状態を、(b)はシフト状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る接触ピンが保持された検査冶具のヘッド部の第1プレートおよび第2プレートの構造を示す拡大部分断面図であり、(a)は整合状態を、(b)はシフト状態を示す図である。
符号の説明
100 検査冶具
110 接触ピン
110a 先端部
110b 基端部
110c 絶縁被覆
110d ワイヤ本体
110e 段部
120 ヘッド部
121 Aプレート
122 Bプレート
123 Cプレート
124 Dプレート
125 Eプレート
126、127 固定手段
128 保持手段
129 位置決めピン
130 電極部
131 ベース基板
131a 第1孔部
131b 第2孔部
132 導電線
133 導電層

Claims (2)

  1. 検査対象に対する電気的な接触を得て、上記検査対象の電気的特性を検査する検査冶具のヘッド部に保持されて用いられる可撓性および弾性を有する接触ピンであって、
    上記検査対象に接触すべき先端部と、検査回路に導電接続される接続電極に接触すべき基端部と、を備える1本のワイヤ本体と、
    上記ワイヤ本体の上記先端部および上記基端部の各外周を除いた中央部外周に設けられた絶縁被覆と、
    上記ワイヤ本体の上記先端部および上記基端部と上記絶縁被覆との境界位置に形成され、上記絶縁被覆の端部となると共に上記ヘッド部の両面側にそれぞれ設けられる小径の保持孔より内側に配置される段部と、
    を有することを特徴とする接触ピン。
  2. 前記ワイヤ本体は、タングステンで構成された金属ワイヤとされ、前記絶縁被覆は、ウレタン樹脂で構成されることを特徴とする請求項1記載の接触ピン。
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