JP2005098639A - 貯湯式給湯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、加熱手段により加熱された湯水を貯める貯湯タンクと、貯湯タンクの湯水を外部に排水可能な排水手段とを備えた貯湯式給湯器に関し、その目的は、安全更には迅速に貯湯タンクの湯水を排水することができる貯湯式給湯器を提供する点にある。
【解決手段】 排水指令が指令されると、湯水温度検出手段で検出された貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度以下であるか否かにより、排水手段による排水の許否を判定する排水許否判定手段と、排水許否判定手段による判定結果を排水許否情報として通知する排水許否情報通知手段とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、加熱手段により加熱された湯水を、例えば温度成層を形成する状態で、貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの湯水を外部に排水可能な排水手段とを備えた貯湯式給湯器に関する。
上記のような貯湯式給湯器は、発電機用エンジンや燃料電池の排熱を回収する排熱回収熱交換器、又は、バーナや電気ヒータ等の加熱手段により加熱した湯水を貯湯タンクに貯め、その貯められた湯水を、適宜低温の給水と混合することにより所望の温度の湯水とされた状態で、給水栓や浴槽等に給湯するように構成されている。
また、貯湯式給湯器においては、貯湯タンクの上部に接続された給水栓等が開状態となることにより、貯湯タンクの下部に上水が供給されて、貯湯タンクの上部から押し出された湯水を給湯するように構成される場合がある。そして、かかる貯湯式給湯器としては、加熱手段が貯湯タンクの下部から取り出された湯水を加熱した後に貯湯タンクの上部に供給することで、貯湯タンクが加熱手段により加熱された湯水を温度成層を形成する状態で貯めるように構成されたものがある。
このような貯湯式給湯器においては、修理や交換の目的で、貯湯タンクの湯水を外部に排水して貯湯タンクを空にするための排水手段が設けられ、この排水手段は、貯湯タンクへの上水の供給を停止可能な止水弁や貯湯タンクの下部を排水路側に開放可能な排水弁等により構成される。
かかる貯湯式給湯器において、貯湯タンクに比較的高温の湯水が貯められている状態で、上記のような排水手段による排水を行い高温の湯水が放出されると、排水路等を構成する管材の熱損傷や作業者の火傷等の安全面上で問題がある。
そこで、このような問題を解決するために、作業者からのリモコンへの入力等により、排水が行われることを認識した場合に、その排水前に、湯水温度検出手段で検出された貯湯タンクの湯水温度が予め設定された設定排水許可温度以下であるかを判定し、貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度以下である場合に、自動的に、止水弁を閉状態として貯湯タンクへの給水を停止すると共に、排水弁を開状態として貯湯タンクの湯水を排水するように構成された貯湯式給湯器がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−31411号公報(段落[0010])
しかし、上記特許文献1の貯湯式給湯器においては、貯湯タンクの湯水を排水するにあたり、貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度よりも高い場合には、排水されないのであるが、作業者は排水されない理由を認識することができない。
また、貯湯タンクの湯水温度が高い場合に、その湯水温度が、排水が許可される設定排水許可温度以下になるのを待って、排水する場合には、貯湯タンクが蓄熱の目的から断熱性に優れていることから、湯水温度が設定排水許可温度以下となるまで非常に長い時間排水できないという、無駄が発生する。
また、貯湯タンクが湯水を温度成層を形成する状態で貯めるように構成されている場合において、貯湯タンクの湯水の排水を開始した直後に、貯湯タンクの下部に貯められていた比較的低温な湯水が排水されることで、安全面上で問題がないと油断してしまい、その後急に、貯湯タンクの上部に貯められていた高温の湯水が排水され、不慮の事故につながる恐れがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安全更には迅速に貯湯タンクの湯水を排水することができる貯湯式給湯器を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る貯湯式給湯器の第1特徴構成は、加熱手段により加熱された湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの湯水を外部に排水可能な排水手段とを備えた貯湯式給湯器であって、
排水指令が指令されると、湯水温度検出手段で検出された前記貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度以下であるか否かにより、前記排水手段による排水の許否を判定する排水許否判定手段と、
前記排水許否判定手段による判定結果を排水許否情報として通知する排水許否情報通知手段とを備えた点にある。
上記第1特徴構成によれば、上記排水許否判定手段により、排水手段により貯湯タンクの湯水を排水する前に、貯湯タンクに設けられた温度センサ等の湯水温度検出手段で検出された貯湯タンクの湯水温度が設定温度以下であるか否かを確認して、排水の許否を判定することができる。更に、上記排水許否情報通知手段により、その排水許否判定手段の判定結果を排水許否情報として、表示又は音などにより、作業者側に通知することができるので、作業者は、通知された排水許否情報により、貯湯タンクの湯水温度が設定温度以下となり排水が許可されたことを速やかに認識して、貯湯タンクの湯水を安全に排水することができる。
本発明に係る貯湯式給湯器の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記貯湯タンクが、前記加熱手段により加熱された湯水を温度成層を形成する状態で貯めるように構成されている点にある。
上記第2特徴構成によれば、貯湯タンクが、湯水を温度成層を形成する状態で貯めるように構成されている場合において、排水手段による排水を開始した直後に低温の湯水が排水される場合でも、後に高温の湯水が排水される場合には、排水許否判定手段は排水の不許可を判定し、その判定結果を判定許否情報として作業者に通知することができる。従って、作業者は、貯湯タンクの湯水の温度が設定排水許可温度以下となり、判定許否情報の通知により排水の許可が判定されたことを認識してから、貯湯タンクの湯水の排水を安全に行うことができる。
上記目的を達成するための本発明に係る貯湯式給湯器の第3特徴構成は、加熱手段により加熱された湯水を温度成層を形成する状態で貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの湯水を外部に排水可能な排水手段とを備えた貯湯式給湯器であって、
排水指令が指令されると、湯水温度検出手段で検出された前記貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度以下であるか否かにより、前記排水手段による排水の許否を判定する排水許否判定手段と、
前記排水許否判定手段により、前記排水手段による排水の不許可を判定した場合に、前記貯湯タンクの湯水を上下間において循環回路を介して循環させて前記温度成層を消失させる温度成層消失運転を実行する温度成層消失運転手段とを備えた点にある。
上記第3特徴構成によれば、上記排水許否判定手段により、排水手段により貯湯タンクの湯水を排水する前に、貯湯タンクに設けられた温度センサ等の湯水温度検出手段で検出された貯湯タンクの湯水温度が設定温度以下であるか否かを確認して、排水の許否を判定することができる。更に、貯湯タンクの湯水温度が設定温度よりも高く、排水許否判定手段が排水手段による排水の不許可を判定した場合には、上記温度成層消失運転手段により、前記貯湯タンクの湯水が上下間において循環回路を介して循環する温度成層消失運転を実行することで、貯湯タンクの上部にあった高温の湯水を、貯湯タンクの下部にあった低温の湯水と混合して、その湯水温度を低下させ、貯湯タンクの温度成層を消失させることができる。従って、貯湯タンクに高温の湯水が貯められることにより排水許否判定手段により排水の不許可が判定された場合でも、温度成層消失運転手段により温度成層消失運転を実行することにより、迅速にその高温の湯水を冷却することができ、更に、温度成層消失運転を実行した後に排水を行うことで、急に高温の湯水が排水されることを防止することができ、安全を確保することができる。
本発明に係る貯湯式給湯器の第4特徴構成は、上記第3特徴構成に加えて、前記温度成層消失運転手段による温度成層消失運転実行後において、前記貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度よりも高い場合に、前記貯湯タンクの湯水の少なくとも一部を浴槽へ給湯して前記貯湯タンクに上水を供給し、前記貯湯タンクの湯水を冷却する湯水冷却運転を実行する湯水冷却運転手段を備えた点にある。
上記第4特徴構成によれば、貯湯タンクに多くの高温の湯水が貯められており、温度成層消失運転手段により温度成層消失運転を実行して貯湯タンクの温度成層を消失させても、貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度以下とならず、排水許否判定手段により排水の不許可が判定される場合には、上記湯水冷却運転手段により、貯湯タンクの湯水の少なくとも一部を浴槽等へ給湯する湯水冷却運転を実行することで、貯湯タンクには給湯した湯水の量に相当する上水が供給されるので、貯湯タンクの湯水を、その新たに供給された低温の上水と混合して、その湯水温度を低下させることができる。
ちなみに、湯水冷却運転手段により湯水冷却運転を実行する必要があるか否かは、温度成層消失運転を実施した後の貯湯タンクの湯水温度を検出して判断するか、或いは、温度成層消失運転を実施する前の貯湯タンクの湯水温度により温度成層消失運転を実施した後の貯湯タンクの湯水温度を予測して判断することができる。
従って、温度成層消失運転を行っただけでは排水許否判定手段により排水の不許可が判定される場合でも、湯水冷却運転手段により湯水冷却運転を実行することにより、迅速に、排水許否判定手段により排水の許可が判定されるまでその高温の湯水を冷却することができ、安全に排水を行うことができる。
本発明に係る貯湯式給湯器の第5特徴構成は、上記第3又は第4特徴構成に加えて、前記循環回路に、循環する湯水を放熱させる放熱部を備えた点にある。
上記第5特徴構成によれば、上記放熱部を設けることにより、温度成層消失運転手段により温度成層消失運転を実行して貯湯タンクの温度成層を消失させながら、循環する湯水の放熱を行うことができ、一層迅速に、排水許否判定手段により排水の許可が判定されるまで貯湯タンクの湯水温度を低下させることができる。
本発明に係る貯湯式給湯器の実施の形態としてのコージェネレーションシステムについて、図面に基づいて説明する。
このコージェネレーションシステムは、図1に示すように、湯水を貯める貯湯タンク11を備え、更に、その貯湯タンク11に貯められる湯水を加熱する加熱手段として、燃料電池やエンジン等で駆動する発電機等のように電気と熱とを発生する熱電併給装置1にて発生する熱を回収しその熱により貯湯タンク11に貯められる湯水を加熱する排熱回収熱交換器21や、バーナなどでガスを燃焼させて給湯する湯水を加熱する補助熱源機27を備える。
補助熱源機27は、バーナ27bに供給された燃料を、ファン27cにより供給された空気を利用して燃焼させて、高温の燃焼ガスを熱交換器27a側に通流させ、熱交換器27a内に通流する湯水をその外側を通流する燃焼ガスにより加熱するように構成されている。
更に、貯湯タンク11の下部には、貯湯タンク11の湯水を外部に排水可能な排水手段として、貯湯タンク11の湯水を家屋等の排水部に排水する排水路77と、その排水路77による湯水の排水を断続する排水弁78とが設けられており、後述する止水弁75を閉状態として貯湯タンク11への給水を停止した状態で、排水弁77を開状態とすることで、貯湯タンク11の湯水を外部の排水部へ排水して、貯湯タンク11を空の状態にすることができる。
コージェネレーションシステムの基本構成について、以下に説明する。
コージェネレーションシステムには、コンピュータ等からなる運転制御部80が設けられ、この運転制御部80により、各種補機の運転が制御されて、貯湯タンク11に温度成層を形成した状態で湯水を貯める排熱貯湯運転、給湯栓87側に湯水を供給する給湯運転、浴槽88側に湯水を供給する湯張り運転、浴槽水を追焚する追焚運転、浴室暖房乾燥機や床暖房機等の温水暖房機89側に加熱した湯水を循環させる暖房運転などの、各種運転が実行される。
熱電併給装置1は、電力と熱とを発生し、更に、その出力を調整可能に構成されている。熱電併給装置1の電力出力側には、系統連系用のインバータ3が設けられ、そのインバータ3は、熱電併給装置1の出力電力を商用系統から供給される電力と同じ電圧及び同じ周波数にするように構成されている。そして、熱電併給装置1の発電電力が、インバータ3を介して、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電力負荷側に供給される。
上記のようなインバータ3を設けることで、電力負荷が熱電併給装置1の発電電力を下回って、余剰電力が発生した場合に、その余剰電力を電気事業者等に売却するために、商用系統側に逆潮流させることができるように構成されている。
熱電併給装置1と排熱回収熱交換器21との間で冷却水を循環させる冷却水循環回路10には、冷却水を循環させるための冷却水循環ポンプ5、熱電併給装置1の余剰電力を消費して冷却水を加熱可能な電気ヒータ6、後述の湯水循環回路18を循環する湯水を冷却水との熱交換により加熱する排熱回収熱交換器21、後述の暖房水循環回路42を循環する暖房水を冷却水との熱交換により加熱する第2暖房熱交換器46、冷却水の供給先を上記排熱回収熱交換器21側と第2暖房熱交換器46側とに切り換える三方弁9、冷却水の温度が設定温度以下である場合にその冷却水を排熱回収熱交換器21側及び第2暖房熱交換器46側に循環させないで熱電併給装置1側に戻すサーモスタット7、及び、冷却水の温度を検出する温度センサ8などが、冷却水の循環方向に沿って順に配置されている。
貯湯タンク11に貯められる湯水を循環させる湯水循環回路18には、その湯水を循環させるための湯水循環ポンプ19、排熱回収熱交換器21に供給される前の湯水の温度を検出する温度センサ20、排熱回収熱交換器21、湯水の循環流量を検出する流量センサ22、湯水の循環流量を調整する流量調整弁24、補助熱源機27に供給される前の湯水の温度を検出する温度センサ23、補助熱源機27、補助熱源機27から排出された湯水の温度を検出する温度センサ29、貯湯タンク11の上部への湯水の供給流量を調整する流量調整弁30、貯湯タンク11、貯湯タンク11の下部から取り出された湯水の温度を検出する温度センサ17などが湯水の循環方向に沿って順に配置されている。
更に、温度センサ29と流量調整弁30との間と、温度センサ17と湯水循環ポンプ19との間とを接続するバイパス路18aが設けられ、このバイパス路18aには、後述の暖房水循環回路42を循環する暖房水を湯水との熱交換により加熱する第1暖房熱交換器35及びその第1暖房熱交換器35への湯水の流通を断続する開閉弁36と、後述の浴槽水循環回路51を循環する浴槽水を湯水との熱交換により加熱する追焚熱交換器38及びその追焚熱交換器38への湯水の流通を断続する開閉弁39とが、並列配置されている。
貯湯タンク11の下部は、止水弁75及び逆止弁69を介して上水が給水されるように給水路67に接続されている。更に、貯湯タンク11の上部は、貯湯タンク11の圧力が設定圧力以下になった場合に大気開放する負圧作動安全弁32に接続されている。
尚、給水路67は、止水弁75を介して供給された上水を、その給水圧により、貯湯タンク11側や後述するミキシング弁58側や補充水タンク48側などに、逆止弁69,71やその上水の温度を検出する温度センサ68などを介して、供給するように構成されている。
運転制御部80は、貯湯タンク11に温度成層を形成した状態で湯水を貯める排熱貯湯運転を実行することができ、その排熱貯湯運転について説明を加える。
運転制御部80により排熱貯湯運転が実行されると、冷却水循環回路10においては、冷却水循環ポンプ5が作動され、更に、三方弁9が排熱回収熱交換器21の出口側と冷却水循環ポンプ5の入口側を接続する状態とされ、熱電併給装置1と排熱回収熱交換器21との間で冷却水が循環される。
一方、湯水循環回路18においては、湯水循環ポンプ19が作動され、貯湯タンク11の下部から取り出された湯水が排熱回収熱交換器21を通じて貯湯タンク11の上部に循環され、更に、開閉弁36が開状態且つ開閉弁39が閉状態とされて、排熱回収熱交換器21から排出された湯水の一部が、パイパス路18aの第1暖房熱交換器35側を通じて循環される。
従って、排熱回収熱交換器21では、貯湯タンク11の下部から取り出され湯水循環回路18を循環する湯水が、冷却水循環回路10を循環する冷却水から熱を受けて加熱され、約70℃の湯水となる。そして、この高温の湯水が貯湯タンク11の上部に貯められることにより、貯湯タンク11では、上部に高温の湯水が貯まり、下部には低温の水が貯まるという、温度成層を形成した状態で、湯水が貯められることになる。
また、湯水循環回路18において、貯湯タンク11に目標温度の湯水を貯めるために、温度センサ29で検出された湯水温度に基づき流量調整弁30が制御され、貯湯タンク11の上部へ供給される湯水流量が適正な流量に調整される。
また、貯湯タンク11には、上下方向に間隔を隔てて、4つの温度センサ12,13,14,15が配置されており、夫々の温度センサ12,13,14,15により、その部位に貯められた湯水の温度が検出される。そして、運転制御部80は、その夫々の温度センサ12,13,14,15で検出された湯水温度が目標温度になったか否かにより、貯湯タンク11の貯湯状況、即ち、貯湯タンク11に貯められた目標温度以上の湯水の量(貯湯量)を認識することができる。
更に、運転制御部80は、温度センサ17で検出された、貯湯タンク11の下部から取り出された湯水の温度が、目標温度に達すると、貯湯タンク11が目標温度の湯水で満杯になったことを認識することができ、この時点で、排熱貯湯運転を終了する。
また、冷却水循環回路10において、熱電併給装置1の起動時などに、温度センサ8で検出された冷却水温度が設定温度以下である場合には、冷却水が排熱回収熱交換器21側及び第2暖房熱交換器46側に循環されずに、熱電併給装置1側に直接戻るように、サーモスタット7が作動し、冷却水が昇温される。
また、冷却水が設定温度に達すると、冷却水が排熱回収熱交換器21側に循環されるようにサーモスタット7が作動し、排熱貯湯運転が開始される。
前述の湯水循環回路の貯湯タンク11の上部と流量調整弁30との間には、給湯栓87等に通じる給湯路56が接続されている。
その給湯路56には、貯湯タンク11の上部から取り出された湯水の温度を検出する温度センサ57、後述のミキシング弁58、ミキシング弁58から排出される湯水の流量を調整する流量調整弁59、ミキシング弁58から排出される湯水の温度を検出する温度センサ60、ミキシング弁58から排出される湯水の流量を検出する流量センサ61などが湯水の流通方向に沿って順に配置されており、その先に給湯栓87が接続されている。
第1暖房熱交換器35及び第2暖房熱交換器46と、浴室暖房乾燥機や床暖房機等の温水暖房機89側との間で、暖房水を循環させる暖房水循環回路42には、暖房水を循環させるための暖房水循環ポンプ43、前述の第1暖房熱交換器35、第1暖房熱交換器35から排出された暖房水の温度を検出する温度センサ44、温水暖房機89、第2暖房熱交換器46、給水路67から開閉弁73を介して上水が暖房水として補給される補給水タンク48、及び、温水暖房機89側から戻ってきて補給水タンク48に供給された暖房水の温度を検出する温度センサ49などが暖房水の循環方向に沿って順に配置されている。
更に、補給水タンク48には、補給水タンク48内の水位を検出する水位センサ50が設けられ、その検出された水位が設定水位以下となると、運転制御部80により、開閉弁73が開状態とされ、給水路67から補給水タンク48に上水が供給され、暖房水が補充される。
運転制御部80は、温水暖房機89側に加熱した湯水を循環させる暖房運転を実行することができ、その暖房運転について説明を加える。
運転制御部80は、リモコン86において、暖房機器87の運転スイッチがONにされると、暖房運転を実行する。
運転制御部80により暖房運転が実行されると、暖房水循環回路42において、暖房水循環ポンプ43が作動され、第1暖房熱交換器35と暖房機器87と第2暖房熱交換器46との間で暖房水が循環される。
そして、この暖房運転において、温度センサ49で検出された暖房水の温度が設定温度以下である場合には、第1暖房熱交換器35や第2暖房熱交換器46による暖房水の加熱を開始する。
第1暖房熱交換器35による暖房水の加熱が開始されると、湯水循環回路18において、流量調整弁30及び開閉弁39が閉状態とされると共に、開閉弁36が開状態とされた状態で、湯水循環ポンプ19及び補助熱源機1が作動されて、補助熱源機27で加熱された高温の湯水が、第1暖房熱交換器35との間で循環され、暖房水が比較的高温に加熱される。
また、第2暖房熱交換器46による暖房水の加熱が開始されると、冷却水循環回路10において、三方弁9が第2暖房熱交換器46の出口側と冷却水循環ポンプ5の入口側を接続する状態とされ、熱電併給装置1と第2暖房熱交換器46との間で冷却水が循環される、暖房水が比較的低温に加熱される。
尚、本実施形態では、浴室暖房乾燥機等のように、比較的高温の暖房水を用いる場合には、第1暖房熱交換器35及び第2暖房熱交換器46の両方で暖房水が加熱され、温水床暖房機のように、比較的低温の暖房水を用いる場合には、第2暖房熱交換器46のみで暖房水が加熱される。
追焚熱交換器38と浴槽との間で浴槽水を循環させる浴槽水循環回路51には、浴槽水を循環させるための浴槽水循環ポンプ52、浴槽水の水流を検出する水流センサ53、前述の追焚熱交換器38、浴槽88、浴槽88の水位を検出する水位センサ55、及び、浴槽88から戻ってきた浴槽水の温度を検出する温度センサ54などが、浴槽水の循環方向に沿って順に配置されている。
更に、この浴槽水循環回路51の浴槽水循環ポンプ52と水流センサ53との間が、湯張り路62により、給湯路56の上記流量センサ61の下流側に接続されており、この湯張り路62には、給湯路56から浴槽水循環回路51へ供給される湯水の流量を検出する流量センサ63、給湯路56から浴槽水循環回路51への湯水の供給を断続する開閉弁64、湯張り路62内が設定圧力以下の負圧になった場合に大気を導入するバキュームブレーカ65、浴槽水循環回路51側から給湯路56側へ湯水の流通を阻止する逆止弁66などが配置されている。
運転制御部80は、給湯栓87側に湯水を供給する給湯運転、浴槽88側に湯水を供給する湯張り運転、浴槽水を追焚する追焚運転を実行することができ、その給湯運転、湯張り運転、及び、追焚運転について、説明を加える。
運転制御部80は、給湯栓87が開けられると、給湯運転を実行する。
運転制御部80により給湯運転が実行されると、給水路67から貯湯タンク11の下部に上水が供給されることにより、貯湯タンク11の上部に貯められていた高温の湯水が、給湯路56のミキシング弁58に供給され、給水路67から供給された低温の上水と混合される。
また、温度センサ60で検出された湯水温度に基づき、ミキシング弁58が制御され、湯水と上水との混合比率が調整されて、リモコン86で設定された設定湯温の湯水が給湯栓87側に供給される。
また、運転制御部80は、この給湯運転において、温度センサ57により検出された、貯湯タンク11の上部から取り出された湯水の温度が、目標温度以下となると、貯湯タンク11に目標温度の湯水が貯められていないとして、補助熱源機27を作動させると共に湯水循環ポンプ19を作動させ、給水路67から貯湯タンク11の下部に供給された上水を補助熱源機27に供給して加熱し、その加熱された湯水を、給湯栓87側に給湯することができる。
また、給湯栓87が閉じられると、流量センサ61により検出された湯水の流量により、湯水の流れが止まったことを認識して、給湯運転を終了する。
運転制御部80は、リモコン86において、浴槽水の設定温度及び設定湯量(設定水位)が設定された状態で、湯張り運転スイッチがONにされると、湯張り運転を実行する。
運転制御部80により湯張り運転が実行されると、湯張り路62の開閉弁64が開状態とされ、給水路67から貯湯タンク11の下部に上水が供給されることにより、貯湯タンク11の上部に貯められていた高温の湯水が、給湯路56のミキシング弁58に供給され、給湯運転と同様の方法で、給水路67から供給された低温の上水と混合されることで設定温度の湯水とされた後に、湯張り路62及び浴槽循環回路51を介して、その湯水が浴槽88に供給され、水位センサ55により浴槽88の水位が設定水位になったときに、湯張り運転が終了され、追焚運転が開始される。
運転制御部80は、上記湯張り運転を終了したとき、又は、リモコン86において、追焚運転スイッチがONにされると、追焚運転を開始する。
運転制御部80により追焚運転が実行され、浴槽88の湯水温度が設定湯温以下であるときに、浴槽水循環回路51において、浴槽水循環ポンプ52が作動されて浴槽水が循環され、水流センサ53により設定流量以上の水流を検出されると、湯水循環回路18において、流量調整弁30及び開閉弁36が閉状態とされると共に、開閉弁39が開状態とされた状態で、湯水循環ポンプ19が作動されて、補助熱源機27で加熱された高温の湯水が、追焚熱交換器38との間で循環され、浴槽水が加熱される。
また、運転制御部80は、温度センサ54により検出された浴槽水の温度が、リモコン86で設定された浴槽水の設定温度、又は、追焚運転開始時の浴槽水の温度よりも1℃高い温度に達したときに、追焚運転を終了する。
次に、貯湯タンク11の湯水を排水するための特徴構成について、説明を加える。
コージェネレーションシステムは、止水弁75を閉状態として貯湯タンク11への給水を停止した状態で、排水弁77を開状態として、貯湯タンク11の湯水を外部へ排水する排水操作を実行可能に構成されている。
また、かかる排水操作は、作業者が手動で止水弁75及び排水弁77を手動で操作することで実行するように構成しても、作業者がリモコン86に設けられた排水スイッチをONにすることで、運転制御部80により自動で止水弁75及び排水弁77を動作させるように構成しても構わない。
また、運転制御部80は、上記排水操作が実行される前に、排水準備処理を実行するための手段である、排水許否判定手段81、排水許否情報通知手段82、温度成層消失運転手段83、及び、湯水冷却運転手段84として機能するように構成されており、図2に示す排水準備処理のフロー図に沿って、上記排水準備処理及び各種手段81,82,83,84の構成についての説明を加える。
先ず、作業者によりリモコン86の排水準備スイッチがONにされて排水指令が指令されると、運転制御部80は、熱電併給装置1の排熱を回収する排熱回収熱交換器21や補助熱源機27の加熱手段等を停止した状態で、排水準備処理を開始する。
排水準備処理においては、先ず、排水許否判定手段81が、貯湯タンク11の湯水温度Tを検出し(ステップ#1)、その湯水温度Tが設定排水許可温度TL以下であるか否かを判定する(ステップ#2)。
このステップ#2の判定に用いる湯水温度Tは、貯湯タンク11の最上部に設けられた温度センサ15により検出される湯水温度であり、即ち、湯水温度Tは、貯湯タンク11に貯められている湯水の最高湯水温度である。また、この設定排水許可温度TLは、その設定排水許可温度TLの湯水が排水路77から排出された場合において、排水路77及びそれが接続されている排水配管の耐熱性や排水操作を行う作業者のやけど防止等の安全性を考慮して設定され、例えば、設定排水許可温度TLは60℃程度に設定されている。
次に、上記ステップ#2において、湯水温度Tが設定排水許可温度TL以下であると判定された場合には、排水が許可されたとして、排水許否情報通知手段82が、その旨を、リモコン86の表示部に表示したり、音声により出力するなどして、作業者側に排水許可情報として通知し(ステップ#8)、排水準備処理を終了する。
従って、作業者は、上記排水許可情報が通知されたことにより、貯湯タンク11の湯水温度が比較的低いことを知った上で、排水操作を行い、貯湯タンク11の湯水を安全に外部へ排出することができる。
一方、上記ステップ#2において、湯水温度Tが設定排水許可温度TLよりも高いと判定された場合には、排水が許可されないとして、排水許否情報通知手段82が、その旨を、リモコン86の表示部に表示したり、音声により出力するなどして、作業者側に排水不許可情報として通知する(ステップ#3)。
従って、作業者は、上記排水不許可情報が通知されたことにより、貯湯タンク11の湯水温度が高いことを知り、排水操作を行わずに、貯湯タンク11の湯水温度が低下し、排水許可情報が通知されるまで待機することができる。
ステップ#3において、上記排水不許可情報を通知した場合には、温度成層消失運転手段83が、貯湯タンク11の湯水を上下間において湯水循環回路18を介して循環させて温度成層を消失させる温度成層消失運転を実行する(ステップ#4)。
即ち、温度成層消失運転手段83により温度成層消失運転が実行されると、先ず、湯水循環回路18において、開閉弁36及び開閉弁39が閉状態とされると共に、流量調整弁30が全開状態とされた状態で、湯水循環ポンプ19が作動されて、貯湯タンク11の下部から取り出され湯水循環回路18を循環する湯水が、低温のまま、貯湯タンク11の上部に供給され、貯湯タンク11の上部に貯められた高温の湯水がその低温の湯水と混合されることにより、貯湯タンク11に形成された温度成層が消失され、貯湯タンク11の湯水の最高温度が低下することになる。また、この温度成層消失運転は、温度成層がある程度消失する間実行され、例えば、貯湯タンク11の容量の半分以上の湯水を下部から上部へ循環させることができる時間の間実行される。
更に、温度成層消失運転手段83は、温度成層消失運転において、補助熱源機27のファン27cを作動させて、補助熱源機27の熱交換器27a内を通流する湯水を、ファン27により供給された比較的低温の空気により冷却するように構成されている。
即ち、温度成層消失運転において、上記補助熱源機27の熱交換器27aは、湯水循環回路18を循環する湯水を放熱させ冷却する放熱部として機能し、この放熱部としての補助熱源機27の熱交換器27aを上記放熱部として機能させることにより、迅速に貯湯タンク11の湯水温度を低下させることができる。
このようにステップ#4において温度成層消失運転を実行した後に、排水許否判定手段81が、再度、貯湯タンク11の湯水温度Tを検出し(ステップ#5)、その湯水温度Tが設定排水許可温度TL以下であるか否かを判定し(ステップ#6)、更に、上記ステップ#6において、温度成層消失運転を実行したことにより湯水温度Tが設定排水許可温度TL以下となった判定された場合には、排水が許可されたとして、排水許否情報通知手段82が、その旨を、リモコン86の表示部に表示したり、音声により出力するなどして、作業者側に排水許可情報として通知し(ステップ#8)、排水準備処理を終了する。
ステップ#6において、湯水温度Tが設定排水許可温度TLよりも高いと判定された場合には、排水許否情報通知手段82により継続して排水不許可情報を通知した状態で、湯水冷却運転手段84が、貯湯タンク11の湯水の少なくとも一部を浴槽88へ給湯して貯湯タンク11に上水を供給し、貯湯タンク11の湯水を冷却する湯水冷却運転を実行する(ステップ#7)。
即ち、湯水冷却運転手段84により湯水冷却運転が実行されると、前述の湯張り運転と同様に、湯張り路62の開閉弁64が開状態とされ、給水路67から貯湯タンク11の下部に上水が供給されることにより、貯湯タンク11の上部に貯められていた湯水が、給湯路56のミキシング弁58、湯張り路62、及び、浴槽循環回路51を介して、浴槽88に供給され、水位センサ55により浴槽88の水位が設定水位になったときに、湯水冷却運転が終了される。
即ち、貯湯タンク11に低温の上水が供給されることにより、貯湯タンク11の湯水を冷却することができる。
更には、ステップ#7において湯水冷却運転を実行した後に、再度、前述のステップ4において温度成層消失運転を実行することで、貯湯タンク11の下部に供給された低温の湯水を貯湯タンク11の上部に循環させて、貯湯タンク11の湯水を全体的に冷却することができる。
そして、この湯水冷却運転と温度成層消失運転とを、ステップ#5及びステップ#6において貯湯タンク11の湯水温度Tが設定排水許可温度TL以下であると判定されるまで、繰り返し実行し、湯水温度Tが設定排水許可温度TL以下となった時点で、排水許否情報通知手段82が、その旨を、作業者側に排水許可情報として通知し(ステップ#8)、排水準備処理を終了する。
また、この湯水冷却運転において、浴槽88に高温の湯水が供給されることを防止するために、給湯運転と同様に、ミキシング弁58では、貯湯タンク11の湯水を給水路67から供給された低温の上水と混合して設定温度の湯水とすることができる。
更に、湯水冷却運転において、浴槽88へ供給する湯水の量、即ち、設定水位は、貯湯タンク11の湯水がある程度冷却されるように経験的に設定することができる。
また、上記湯水冷却運転前の貯湯タンク11の湯水温度Tに基づいて上記設定水位を調整しても構わず、湯水温度Tが高い場合には設定水位を大きめに調整して、貯湯タンク11に多くの上水を供給させることで、その湯水を充分に冷却することができる。
以上のように、運転制御部80は、排水準備処理を実行することにより、貯湯タンク11の湯水温度Tが設定排水許可温度TL以下であるか否かを判定し、その判定結果を排水許否情報として作業者に通知することができ、更には、湯水温度Tが設定排水許可温度TLよりも高い場合には、前述の温度成層消失運転、更には、前述の湯水冷却運転を実行して、強制的に湯水温度Tを設定排水許可温度TL以下として、作業者が迅速且つ安全に排水操作を実行できる状態とすることができる。
次に、熱電併給装置1により出力される電気について、説明を加える。
冷却水循環回路10には、熱電併給装置1の余剰電力を消費して熱を発生し、その熱により、冷却水循環回路10を循環する冷却水を加熱することで、エネルギの回収を行う電気ヒータ6が設けられている。そして、この電気ヒータ6により、発電電力の余剰電力を熱として回収することができる。
電気ヒータ6は、複数の電気ヒータから構成され、インバータ3の出力側に接続された作動スイッチ6aによりON/OFFが切り換えられている。よって、夫々の作動スイッチ6aのON/OFFを切り換えることにより、電気ヒータ6の出力を調整可能に構成されている。ちなみに、電気ヒータ6の出力は、電気ヒータ1本当たりの出力にONにした作動スイッチ6aの個数を乗じたものになる。そして、余剰電力量に応じて、夫々の作動スイッチ6aのON/OFFを切り換えて、余剰電力を電気ヒータ6にて消費させることができる。また、全ての作動スイッチ6aをOFFにして、余剰電力を商用系統側に逆潮流して売却しても構わない。
〔別実施の形態〕
(1)上記実施の形態では、排水準備処理において、貯湯タンク11の最上部に設けられた温度センサ15により検出される最高湯水温度により、排水許否判定を行ったが、例えば、貯湯タンク11に設けられた全ての温度センサ12,13,14,15で検出された湯水温度の平均値を求め、その平均湯水温度により排水許否判定を行っても構わない。
(2)上記実施の形態では、貯湯タンク11を、熱電併給装置1の排熱を回収する排熱回収熱交換器21や補助熱源機27の加熱手段加熱された湯水を温度成層を形成する状態で貯めるように構成したが、別に、加熱手段により加熱された湯水を、温度成層を形成することなく、貯湯タンク11に貯めるように構成しても構わない。また、温度成層を形成せずに湯水を貯める貯湯タンク11を用いる場合には、排水準備処理において温度成層消失運転を省略することができる。
(3)上記実施の形態では、運転制御部80を、排水準備処理において、温度成層消失運転を行った後に湯水冷却運転を行うように構成したが、逆に、湯水冷却運転を行った後に、温度成層消失運転を行っても構わない。
また、上記排水準備処理を開始する時点の貯湯タンク11の最高湯水温度や貯湯タンク11の貯湯量から、貯湯タンク11の湯水温度が設定排水許可温度以下となって排水を許可することができる状態にするのに必要な、温度成層消失運転の実行時間や、湯水冷却運転における湯水の浴槽88への給湯量等の運転条件を算出し、その算出した運転条件に基づいて、温度成層消失運転及び湯水冷却運転を実行しても構わない。
(4)上記実施の形態では、排水準備処理における温度成層消失運転において、補助熱源機の熱交換器27aを、湯水循環回路18を循環する湯水を放熱により冷却する放熱部として機能させたが、上記補助熱源機の熱交換器27aとは別に、湯水循環回路18を循環する湯水をバイパスさせ、バイパスさせた湯水を放熱により冷却するラジエタを設け、そのラジエタを上記放熱部として機能させても構わない。また、これら放熱部は省略しても構わない。
(5)上記実施の形態では、運転制御部80により排水準備処理が行われて排水許可情報の通知がされた後に、作業者が排水操作を実行するように構成したが、別に、運転制御部80が、排水許可情報の通知を行った後に、自動的に排水操作を実行するように構成しても構わない。
(6)上記実施の形態では、本発明に係る貯湯式給湯器の実施の形態として、熱電併給装置1の排熱を回収する排熱回収熱交換器21等の加熱手段で加熱した湯水を貯湯タンク11に貯めるように構成されたコージェネレーションシステムについて説明したが、別に、本発明に係る貯湯式給湯器は、上記コージェネレーションシステム以外の、例えば電気ヒータ等の別の加熱手段で加熱された温水を貯湯タンクに貯めるように構成した電気温水器等のあらゆる貯湯式給湯器に適用することができる。
(7)上記実施の形態では、排水準備処理において、温度成層消失運転を実行した後に検出した貯湯タンク11の湯水温度が設定排水許可温度以下であるか否かにより、湯水冷却運転を実行するか否かを判断したが、別に、ステップ#1で検出した貯湯タンク11の湯水温度のように温度成層消失運転を実行する前に検出した貯湯タンク11の湯水温度により、温度成層消失運転を実行した後の貯湯タンク11の湯水温度を予測し、その予測した湯水温度が設定排水許可温度以下であるか否かにより、温度成層消失運転に続いて湯水冷却運転を実行するか否かを判断しても構わない。
コージェネレーションの概略構成図 排水準備処理の処理フロー図
符号の説明
1:熱電併給装置
10:冷却水循環回路
11:貯湯タンク
12,13,14,15:温度センサ
18:湯水循環回路
19:湯水循環ポンプ
21:排熱回収熱交換器(加熱手段)
27:補助熱源機(加熱手段)
27a:熱交換器(放熱部)
27c:ファン
42:暖房水循環回路
50:水位センサ
51:浴槽水循環回路
55:水位センサ
62:湯張り路
75:止水弁
77:排水路
80:運転制御部
86:リモコン
88:浴槽

Claims (5)

  1. 加熱手段により加熱された湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの湯水を外部に排水可能な排水手段とを備えた貯湯式給湯器であって、
    排水指令が指令されると、湯水温度検出手段で検出された前記貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度以下であるか否かにより、前記排水手段による排水の許否を判定する排水許否判定手段と、
    前記排水許否判定手段による判定結果を排水許否情報として通知する排水許否情報通知手段とを備えた貯湯式給湯器。
  2. 前記貯湯タンクが、前記加熱手段により加熱された湯水を温度成層を形成する状態で貯めるように構成されている請求項1に記載の貯湯式給湯器。
  3. 加熱手段により加熱された湯水を温度成層を形成する状態で貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの湯水を外部に排水可能な排水手段とを備えた貯湯式給湯器であって、
    排水指令が指令されると、湯水温度検出手段で検出された前記貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度以下であるか否かにより、前記排水手段による排水の許否を判定する排水許否判定手段と、
    前記排水許否判定手段により、前記排水手段による排水の不許可を判定した場合に、前記貯湯タンクの湯水を上下間において循環回路を介して循環させて前記温度成層を消失させる温度成層消失運転を実行する温度成層消失運転手段とを備えた貯湯式給湯器。
  4. 前記温度成層消失運転手段による温度成層消失運転実行後において、前記貯湯タンクの湯水温度が設定排水許可温度よりも高い場合に、前記貯湯タンクの湯水の少なくとも一部を浴槽へ給湯して前記貯湯タンクに上水を供給し、前記貯湯タンクの湯水を冷却する湯水冷却運転を実行する湯水冷却運転手段を備えた請求項3に記載の貯湯式給湯器。
  5. 前記循環回路に、循環する湯水を放熱させる放熱部を備えた請求項3又は4に記載の貯湯式給湯器。
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