JP2008128504A - 貯湯式給湯システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 排出時に貯湯タンク内で検出される温度変化から、貯湯タンク内の水位を特定することが可能なシステムを提供する。
【解決手段】 リモコン132で排出モードが起動されると、サーミスタ12とサーミスタ13で所定の温度変化が検出される間の経過時間とサーミスタ12,13の間のタンク容量から排出速度を計算し、貯湯タンク11のタンク容量から、排出速度と経過時間を乗算した水量を減算することで、その時点での水位を特定することができる。特定された水位は、表示板134に表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、湯(温水)を貯湯タンクに貯湯しておき、貯湯タンクに貯湯しておいた湯を利用して給湯する貯湯式給湯システムに関する。特に、貯湯タンクから湯を排出する技術に関する。
発電熱や太陽熱等で加熱した湯を貯湯タンクに貯湯しておき、貯湯タンクに貯湯しておいた湯を利用して給湯する貯湯式給湯システムが知られている。
貯湯式給湯システムでは、貯湯タンク内の上部に温度の高い湯の層が形成され、貯湯タンク内の下部に温度の低い湯(もしくは水)の層が形成された状態で湯が貯えられる。温度の高い湯と温度の低い湯が混じりあわず、温度の低い層の上に温度の高い層が積層されている状態を、温度成層状態という。例えば、貯湯タンク内の下部から温度の低い湯を取り出し、取り出した温度の低い湯を発電熱等で加熱し、加熱された温度の高い湯を貯湯タンクの上部に戻すと、貯湯タンク内に温度成層をなす状態で湯を貯えておくことができる。貯湯タンク内で温度成層状態が維持されていると、貯湯タンクの全体に貯えられている熱量が小さくなっても、温度の高い湯を外部に給湯することができる。
貯湯式給湯システムでは、システムのメンテナンスのために、作業者が貯湯タンク内の湯を排出して作業することがある。例えば、特許文献1に、貯湯タンク内の湯を排出する技術が開示されている。
特許文献1の給湯システムは、貯湯タンクの下部に接続されている排出経路と、排出経路を開閉する排出弁と、貯湯タンク内の湯を循環させる循環経路を有している。この給湯システムでは、貯湯タンク内の湯を排出する前に、循環経路を利用して貯湯タンク内の湯を循環させる。循環させることによって温度成層状態が破壊され、温度の高い湯と温度の低い湯が混じりあい、貯湯タンク内の湯の最高温度が低下する。さらに、特許文献1の給湯システムでは、循環経路を流れる湯を冷却する。これにより、貯湯タンク内の湯の温度を平均化するとともに低下させる。貯湯タンク内の湯の温度が一様に所定温度以下となったら排出弁を開き、排出経路から排出する。
特開2005−098639号公報
メンテナンス時に、貯湯タンク内の湯のすべてを排出する必要がない場合がある。すなわち、貯湯タンク内の湯の一部を排出し、貯湯タンク内の水位を必要水位にまで低下させれば、メンテナンスできる場合がある。
この場合、貯湯タンクから湯を排出した結果、水位がどこまで低下したかを特定する必要がある。しかしながら、特許文献1の技術では、排出中の貯湯タンク内の水位を特定することができない。メンテナンスを行うことが可能な水位まで貯湯タンク内の水位が低下したか否かが判断できない。結果として必要以上に多量の湯を排出してしまうことや、未だ貯湯タンク内に残存する湯の水位が高いにもかかわらず、メンテナンス作業を開始してしまうといった問題が生じてしまう。
例えば、貯湯タンク内に水位センサ等を設けることによって水位を直接的に検出することができる。しかしながら、水位センサ等を設けると、貯湯タンクの製造コストが増大するという問題が生じてしまう。
本発明は、上記した実情に鑑み、水位センサ等を設けることなく排出中の貯湯タンク内の水位を特定するために創作された。本発明では、湯の排出に伴って生じる貯湯タンク内の温度変化から、貯湯タンク内の水位を特定する。
本発明の貯湯式給湯システムは、貯湯タンクに貯湯しておいた湯を利用して給湯するシステムである。このシステムは、貯湯タンクと、貯湯タンク内の異なる高さに配置されており、各々が周囲の温度を検出する複数個の温度検出手段と、貯湯タンク内の湯を排出する排出経路と、貯湯タンク内の湯を排出経路から排出する場合に、高位に配置されている温度検出手段の検出温度が変化する第1タイミングと、低位に配置されている温度検出手段の検出温度が変化する第2タイミングから、貯湯タンク内の水位を特定する水位特定手段を備えている。
上記システムの貯湯タンク内には、異なる高さに温度検出手段が配置されている。例えば、貯湯タンクの内壁に、垂直方向に略等間隔に複数個のサーミスタが配置されている。この貯湯タンクには排出経路が配設されており、貯湯タンク内の湯を排出経路によって外部に排出することができる。
貯湯タンク内には、湯が貯えられている。貯湯タンク内に温度成層が形成されていれば、異なる高さに配置された温度検出手段によって異なる温度が検出されており、貯湯タンク内に温度成層が形成されていなければ、異なる高さに配置された温度検出手段が同一の温度を検出している。いずれの場合においても、貯湯タンク内の湯が排出経路から排出されると、貯湯タンク内の温度検出手段が検出する温度は、高い位置にあるものから順に変化していく。
図5に、排出時に2つの温度検出手段が検出する温度変化の例を示す。図5(a)及び(b)の(1)は、貯湯タンクの高位に配置されている温度検出手段が検出する温度変化を表わしており、(2)は貯湯タンクの低位に配置されている温度検出手段が検出する温度変化を表わしている。図5(a)は温度成層が形成されている場合の温度変化を表わしており、(b)は温度成層が形成されていない場合の温度変化を表わしている。
図5(a)に示すように、貯湯タンク内に温度成層が形成されていると、低位の温度検出手段は高位の温度検出手段よりも低い温度T2を検出している。これに対し、図5(b)に示すように、貯湯タンク内に温度成層が形成されていないと、低位の温度検出手段は高位の温度検出手段と同じ温度T1を検出している。
排出経路によって貯湯タンクに貯えられていた湯が排出されると、貯湯タンク内の水位は低下してゆく。すなわち、高位の温度検出手段と接触していた湯は、次第に下方へと降下していく。空中に露出した高位の温度検出手段は外気にさらされて冷却され、高位の温度検出手段が検出する温度は、T1から下降方向に変化していく(図5(a)及び(b)の(1)を参照)。
これに対し、低位の温度検出手段が検出する温度は、貯湯タンクの上方にあった湯の水位が低下してくると、排出開始時に温度成層があった場合には上昇方向に変化してから下降方向に変化する(図5(a)の(2)を参照)。排出開始時に温度成層がなかった場合には、低位の温度検出手段が検出する温度は、貯湯タンク内の水位が低下して、低位の温度検出手段が外気にさらされた時点で下降方向に変化する(図5(b)の(2)を参照)。
例えば、図5(a)に示すように排出開始時に温度成層があると、貯湯タンクの上方にあった温度T1の湯が低位の温度検出手段の配置されている高さまで降下してきた時点で、低位の温度検出手段が検出する温度は、T2からT1へと上昇していく。貯湯タンク内の湯がさらに排出され、貯湯タンク内の水位が低位の温度検出手段の備えられている高さよりもさらに低下していくと、低位の温度検出手段が検出する温度はT1から降下していく。
その一方で、図5(b)に示すように、排出開始時に温度成層がなかった場合には、高位の温度検出手段に接していた温度T1の湯が、低位の温度検出手段の配置されている位置まで低下してきても、低位の温度検出手段の検出する温度はT1から変化しない。貯湯タンク内の湯がさらに排出されて水位が低下すると、低位の温度検出手段は湯と接触しなくなる。外気にさらされた低位の温度検出手段は冷却され、この温度検出手段が検出する温度はT1から降下していく。
貯湯タンク内の上部の湯の温度が高いほど、また、外気温と貯湯タンク内の湯の温度差が大きいほど、排出開始後に温度検出手段が検出する温度は大きく変化する。
本発明は、上述したような複数個の温度検出手段によって検出する温度変化から、貯湯タンク内の水位を特定することができる。例えば、高位の温度検出手段の検出温度が降下する第1タイミングまでは、貯湯タンク内の水位は高位の温度検出手段の高さ以上にあることがわかる。同様に、低位の温度検出手段の検出温度が降下する第2タイミングまでは、貯湯タンク内の水位は低位の温度検出手段の高さ以上にあることがわかる。すなわち、第1タイミングでの水位は高位の温度検出手段の高さに等しく、第2タイミングでの水位は低位の温度検出手段の高さに等しいことがわかる。これから水位の低下速度を計算することができ、任意の時点における水位を特定することが可能となる。
低位の温度検出手段の検出温度が変化する第2タイミングは、低位の温度検出手段の検出温度が上昇するタイミングであってもよい。この場合、第2タイミングで温度成層をなしている高温層の下面が低位の温度検出手段の高さに等しいことがわかる。高温層の容量が判明している場合には、第2タイミングでの水位を知ることができる。
高位の温度検出手段と低位の温度検出手段は、隣接していてもよいし、その間に他の温度検出手段が介在していてもよい。高位の温度検出手段は、最高位の温度検出手段には限られない。例えば、最上位から2番目以降の温度検出手段であってもよい。この場合、温度成層が形成されていると、高位の温度検出手段の検出温度が上昇する現象が得られることがある。この場合は、温度が上昇するタイミングを第1タイミングとしてもよい。この場合、第1タイミングで温度成層をなしている高温層の下面が高位の温度検出手段の高さに等しいことがわかる。第1タイミングで温度成層をなしている高温層の下面が高位の温度検出手段の高さに等しく、第2タイミングで温度成層をなしている高温層の下面が低位の温度検出手段の高さに等しいことが判明すれば、水位の低下速度を計算することができ、任意の時点における水位を特定することが可能となる。
複数個の温度検出手段による検出温度が変化するタイミングを用いることで、貯湯タンク内の水位を特定することができる。そのタイミングは、温度上昇するタイミングであることもあれば、温度下降するタイミングであることもあり、様々に組み合わせて用いることが可能である。要は、2つのタイミング間で生じた水位の変化を特定できるタイミングであればよく、2つのタイミングの組み合わせであればよい。
本発明の貯湯式給湯システムは、経過時間を測定するタイマと、タイマで測定された前記第1タイミングから前記第2タイミングまでの経過時間と、前記高位と前記低位の間に位置している貯湯タンクの容量から、貯湯タンクからの排出速度を計算する排出速度計算手段を備えており、前記水位特定手段は、経過時間と、前記排出速度計算手段で計算された排出速度から、貯湯タンク内の水位を特定することが好ましい。
前述したように、第1タイミングと第2タイミングは、温度上昇するタイミングであることもあれば、温度下降するタイミングであることもある。排出速度計算手段は、第1タイミングから第2タイミングまでの経過時間と、それらのタイミングにおいて温度変化を検出した温度検出手段の間の貯湯タンクの容量から、貯湯タンクからの排出速度を計算する。例えば、図5(a)の(1)に示す高位の温度検出手段でΔTの温度降下が検出される第1タイミングから、(2)に示す低位の温度検出手段で同様の温度変化ΔTが検出される第2タイミングまでの経過時間t1と、それらの温度検出手段の間の貯湯タンクの容量から排出速度を計算することができる。
例えば、水位特定手段は、貯湯タンクの全容量から、排出を開始してからの経過時間と排出速度とを乗算した排出量を減算することで、水位を特定することができる。
本発明の貯湯式給湯システムは、貯湯タンクからの排出量を予め設定しておく排出量設定手段と、前記水位特定手段で特定した水位が、前記排出量設定手段に設定されている排出量を排出したときの水位に等しくなった時に、前記排出経路を閉じる手段を備えていることが好ましい。
このシステムによれば、水位特定手段が特定する水位が排出量設定手段で設定された排出量を排出したときの水位以下になると排出を終了するので、メンテナンス等の作業のために排出作業を行う作業者が貯湯タンク内の水位変化を監視する必要がない。例えば、メンテナンスを行いたいシステムの部位とそれに対応する貯湯タンク内の水位が予めわかっていれば、排出量設定手段によって貯湯タンク内の湯を所望の水位にまで低下させることができる。この排出量設定手段は、作業者の操作によって排出量あるいは所望の水位が入力が可能なものであってもよい。
本発明の貯湯式給湯システムは、貯湯タンク内の湯を貯湯タンクの上部に戻す加熱用循環経路と、加熱用循環経路を流れる湯を加熱する加熱手段を備えており、最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が所定の温度条件を満たさない場合に、最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が所定の温度条件を満たす温度になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱してから排出を開始することが好ましい。
貯湯タンク内の湯を排出経路によって排出するときに、貯湯タンク内の湯の温度が低いことがある。あるいは、2つの温度検出手段が検出する温度の間に、十分な温度差が形成されていないことがある。図6に、このような場合に複数の温度検出手段が検出する温度変化を表わす図を示す。図6の(1)のT1´は貯湯タンクの高位に位置する温度検出手段が検出する温度であり、(2)のT2は貯湯タンクの低位に位置する温度検出手段が検出する温度である。例えば、(1)と(2)が隣接する2つの温度検出手段で検出される温度であるときに、T1´が低い場合、あるいはT1´とT2の温度差が小さい場合、貯湯タンク内の湯を排出している間に十分な温度変化を検出できないことがある。このようなときは、加熱用循環経路に貯湯タンク内の湯を循環させ、貯湯タンクの上部に加熱された高温の湯を戻すことで、貯湯タンク内に温度成層状態を形成することができる。貯湯タンク内に温度成層状態が形成されれば、排出中にそれぞれの温度検出手段で検出される温度変化が大きくなる。本発明により、図6の高位の温度検出手段の検出温度をT1´からT1に上昇させることができれば、水位の特定を容易にすることができる。
加熱動作を実行するか否かは、温度検出手段で検出される温度が所定の温度条件を満たさないか否かで判断される。ここでいう所定の温度条件とは、例えば、2つの温度検出手段の検出温度の間に、温度変化の検出に適した温度差が形成されていることを指す。あるいは、高位の温度検出手段の検出温度が、外気温に比して十分に高い温度であることを指す。
本発明の貯湯式給湯システムでは、最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が所定の閾値より低い場合に、最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が前記閾値の温度になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱することが好ましい。
例えば、貯湯タンク内の水温が低く、そのまま排出しても十分な温度変化が検出されない場合がある。本発明によると、例えば、貯湯タンク内の最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が60℃より低い場合に、その温度検出手段で検出される温度が60℃になるまで貯湯タンク内の湯を加熱する。このことにより、貯湯タンクの頂部から最上位の温度検出手段が配置されている高さまでの間には、高温の湯が貯えられる。貯湯タンクからの排出が開始されると、高温の湯の水位が下がっていくのに伴い、最上位に位置する温度検出手段よりも下方に配置されている温度検出手段で検出される温度も、順に大きく変化していく。水位の特定を容易にすることができる。
本発明の貯湯式給湯システムでは、高位の温度検出手段の検出温度と低位の温度検出手段の検出温度の間の温度差が所定温度差よりも小さい場合に、前記温度差が前記所定温度差になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱することが好ましい。
例えば、貯湯タンク内の水温が低い場合であっても、貯湯タンク内に十分な温度差(例えば10℃の温度差)があれば水位の特定に必要な温度変化を検出することができる。例えば、2つの隣接する温度検出手段が検出する温度の間に10℃の温度差があれば有効な温度変化を検出できる場合には、高位の温度検出手段で検出される湯の温度と低位の温度検出手段で検出される温度との間に、10℃の温度差がある温度になるまで加熱することができる。本発明を用いることで、貯湯タンク内の水を高温に加熱せずとも、水位を特定可能な温度変化を検出することができる。水位の特定を容易にすることができる。
本発明の貯湯式給湯システムでは、外気温を検出する外気温度検出手段を備えており、最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度と外気温度検出手段で検出される外気温の間の間の温度差が所定温度差よりも小さい場合に、前記温度差が前記所定温度差になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱することが好ましい。
例えば、貯湯タンク内に十分な温度差を有する温度成層が形成されていても、外気温との間に十分な温度差がないことから、水位が低下して外気にさらされた温度検出手段が外気によって冷却されず、十分な温度変化が検出できないことがある。本発明によると、このようなときに、貯湯タンク内の温度検出手段で検出される温度と外気温の温度差が、例えば10℃等の所定値になるまで貯湯タンクの湯を加熱手段で加熱する。水位の特定を容易にすることができる。
本発明の給湯システムによれば、貯湯タンクに配置されている温度検出手段を用いて、排出中の貯湯タンク内の水位を特定することができる。作業者は、本発明を用いることで、メンテナンスを行うことが可能な水位まで貯湯タンク内の水を排出できたかを判断することができる。
温度成層が形成されていれば、その温度成層を破壊しないで貯湯タンク内の湯を排出することができ、水位を再び上昇させた場合にも、温度成層状態を再現することができる。下層の低温の湯を排出することで必要水位にまで低下させられる場合、高温の湯を無駄に排出することを避けることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 制御手段は、貯湯タンク内の水位から排出累積量を計算して表示手段に表示させる。
(形態2) 制御手段は、排出完了までの所要時間を排出速度から計算して表示する。
(形態3) システム内で異常が検出された部位を記憶するエラー履歴記憶手段を備えており、エラー履歴からメンテナンスする部位を特定して貯湯タンクからの排出量を決定する。
(形態4) 排出累積量を記憶しておく記憶手段を有しており、給水モードでは排出累積量と等しい水量を給水する。
(形態5) 制御手段は、給水モードを有しており、給水完了までの給水量と所要時間を計算して表示手段に表示させる。
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。それぞれの実施例の共通部位に関しては、重複説明は省略する。第1実施例では貯湯タンク11内の湯を全て排出する場合について説明し、第2実施例では貯湯タンク11内の湯を必要な水位にまで低下させる場合について説明する。
(第1実施例)
本発明の一実施例に係る貯湯式給湯システム10について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施例の貯湯式給湯システム10は、発電ユニット120及び給湯栓116に接続されている。貯湯式給湯システム10は、貯湯タンク11、熱源機62、リモコン132及びコントローラ130を備えている。
発電ユニット120は、固体高分子型の燃料電池を用いた発電装置である。発電ユニット120は電力需要に応じて発電を行う。発電を行う際に、発電ユニット120は排熱回収ポンプ42を駆動する。排熱回収ポンプ42が駆動されると、貯湯タンク11の底部から湯が吸い出される。吸い出された湯は、排熱回収熱交換器124で発電熱によって加熱されて、頂部から貯湯タンク11内に戻される。
貯湯タンク11は、発電ユニット120の発電熱によって加熱された湯を蓄える。貯湯タンク11に蓄えられた湯は、給湯に利用される。貯湯タンク11の内部には温度成層が形成されており、貯湯タンク11の上部には下部に比べて高温の湯が蓄えられている。従って、貯湯タンク11の蓄熱量が少ないときでも、貯湯タンク11の上部から出湯することによって、高温の湯を利用することができる。
貯湯タンク11には、サーミスタ12〜15が配設されている。サーミスタ12〜15は、貯湯タンク11の高さ方向に略等間隔に配設されており、貯湯タンク11内のそれぞれの位置の湯の温度を検出する。貯湯タンク内の湯が排出され、サーミスタが外気に露出した場合には、サーミスタ12〜15は、貯湯タンク11内のそれぞれの位置の外気の温度を検出する。サーミスタ12〜15が検出した温度はコントローラ130に出力される。サーミスタ12〜15が検出した温度をリモコン132の表示画面に表示することもできる。
貯湯タンク11の底部には、給排出経路16が接続されている。給排出経路16には、止水弁18が配設されている。止水弁18の開閉は、コントローラ130によって制御される。通常時は、止水弁18は開かれている。給排出経路16の他端は、接続部34で、排出経路30の上流端及び給水経路20の下流端に接続されている。
排出経路30の下流端は、給湯システム10の外部の排出口に開放されている。排出経路30には排出弁32が配設されている。排出弁32の開閉は、コントローラ130によって制御される。通常時は、排出弁32は閉じられている。
給水経路20の上流端は、図示されない水道管に接続されている。給水経路20には、減圧弁22、給水量センサ24、給水量サーボ26、混合サーボ28が配設されている。減圧弁22は、水道管からの給水圧力を調整する。給水量センサ24は、給水経路20を流れる水道水の流量を検出する。給水量センサ24の検出信号は、コントローラ130に出力される。給水量サーボ26は、給水経路20を流れる水道水の流量を調整する。給水量サーボ26の開度は、コントローラ130によって制御される。混合サーボ28は、給水経路20と混合経路54の接続部に配置されている。混合サーボ28は給水経路20から混合経路54に流入する水道水と、給水経路20を接続部34へ向かって流れる水道水の流量比率を調整する。混合サーボ28の開度は、コントローラ130によって制御される。
貯湯タンク11の頂部は、給湯経路50によって給湯栓116に接続されている。給湯経路50には、給湯電磁弁52が設けられている。給湯栓116が開かれると、コントローラ130が給湯電磁弁52を開く。すると、水道水の給水圧力によって貯湯タンク11内の湯が底部から頂部に向けて押し上げられ、貯湯タンク11の上部から給湯経路50へ出湯する。貯湯タンク11から出湯した湯は、混合経路54から流入する水道水と混合されて、所望の温度に調温された後に給湯栓116へ供給される。
また、給湯経路50には、負圧弁76が配設されている。負圧弁76は、貯湯タンク11内が負圧(大気圧以下)になったときに開く。負圧弁76が開くと、給湯経路50を介して貯湯タンク11内に大気が流入する。
貯湯タンク11には、加熱用循環経路60が接続されている。加熱用循環経路60は、熱源機62を通過するように配設されている。熱源機62の下流側には、サーミスタ69が配設されている。サーミスタ69は、熱源機62を通過した湯の温度を検出する。サーミスタ69が検出した温度はコントローラ130に出力される。
コントローラ130が循環ポンプ64を駆動すると、サーミスタ12と13の間より、貯湯タンク11の中間部の湯が吸い出され、熱源機62で加熱された後、貯湯タンク11の頂部に戻される。
リモコン132は、モード切替スイッチ、排出スイッチ、排出量選択スイッチ等の操作スイッチと、表示板134を有している。モード切替スイッチは、通常モードと排出モードの切り替えを行うスイッチであり、通常時は通常モードとされている。排出スイッチは、通常時はOFFされている。例えば、排水処理中に、作業者が排出スイッチをOFFすると、湯の排出を停止することができる。さらに、貯湯タンク11内の湯を排出したい場合には、再度、排出スイッチをONすることで、排出を再開することができる。貯湯タンク11内の湯が所望の水位となったら、メンテナンスを開始することが可能となる。
排出量選択スイッチは、貯湯タンク11から排出する排出量を選択することができる。リモコン132はコントローラ130と通信可能であって、各スイッチを操作することでコントローラ130に種々の操作信号が入力される。表示板134には、コントローラ130から送信される各種の情報を表示することができる。例えば、表示板134には、コントローラ130が送信する排出時の水位、排出速度、排出完了までの所要時間、排出量選択スイッチで選択可能な排出量等を表示させることができる。排出モードの終了を使用者に知らせる報知手段を設けておいてもよい。
コントローラ130は、制御プログラムを記憶している。コントローラ130には、リモコン132の操作信号と、サーミスタ12〜15の検出信号と、各種センサの検出信号等が入力される。コントローラ130は、入力された信号を制御プログラムで処理し、各種ポンプ、各種弁、熱源機等を制御する。また、コントローラ130はタイマを備えており、排出動作処理時の経過時間を計測することができる。
次に、メンテナンス時等に、給湯システム10の貯湯タンク11内の湯を排出する処理について説明する。上述したように、通常時は、止水弁18は開いており、排出弁32は閉じており、その他の弁、ポンプ等はコントローラ130によって制御されている。図2および図3は、貯湯タンク11内の湯を排出する処理のフローチャートを示している。図7は、排出処理時の貯湯タンク11内の温度と水位の変化する様子を表わしている。図7の(A)は排出モード起動時に貯湯タンク11内の湯がすべて低温の場合を示し、(B)は排出モード起動時に貯湯タンク11内の湯がすべて高温の場合を示し、(C)と(D)は排出モード起動時に貯湯タンク11内に十分な温度差を持つ温度成層が形成されている場合をそれぞれ示している。(a)〜(f)は貯湯タンク11内の水位変化を経時的に表わしている。(1)〜(3)で示す線は、サーミスタ12〜14の位置を表わしている。図中の矢印は、矢印の付されている位置に配設されているサーミスタで検出される温度変化が、上昇方向の変化であるか下降方向の変化であるかを表わしている。貯湯タンク11内の左下がりのハッチは低温の湯を示し、右下がりのハッチは高温の湯を示し、白抜きは外気を示している。
(排出モードの起動)
貯湯タンク11内の湯を排出する際には、使用者によるリモコン132のモード切替スイッチの操作で、通常モードから排出モードに切り替えられる(図2のステップS2)。リモコン132からの操作信号はコントローラ130に入力される。排出モードが起動されると、サーミスタ12〜15で貯湯タンク11内の温度T12〜T15の検出を開始する(ステップS4)。検出された温度T12〜T15は、コントローラ130に入力される。コントローラ130は、貯湯タンク11に配設されているサーミスタ12〜15の検出温度T12〜15を常時監視している。この時点において、貯湯タンク11は図7(A)〜(D)の(a)に示す状態にある。
(加熱動作処理)
次に、加熱動作処理の実行の有無が判断される。まず、貯湯タンク11上部の温度T12が60℃以上であるかが判断される(ステップS6)。既に貯湯タンク11上部の温度T12が60℃以上ある場合(ステップS6でNOの場合)は、すでに十分高温な湯が貯湯タンク上部に貯えられていることから、ステップS10からの加熱動作処理をスキップしてステップS23以降の排出動作処理へと移行する。例えば、図7の(B)〜(D)の(a)の状態であれば、貯湯タンク11の上部に高温の湯があることから加熱動作処理を実行せずに排出動作処理へと移行する。
貯湯タンク11上部の温度T12が60℃より低い場合(ステップS6でYESの場合)は、貯湯タンク内に十分な温度差があるか否かを判断する(ステップS8)。具体的には、貯湯タンク11上部の温度T12が、ステップS4で検出された貯湯タンク11中間部の温度T13に10℃加算した温度よりも高いかが判断される。既に十分な温度差がある場合(ステップS8でYESの場合)はステップS10からの加熱動作処理をスキップしてステップS23以降の排出動作処理へと移行する。T12が60℃以下であり、しかもT12とT13の間に所定の温度差がない場合(ステップS8でNOの場合)は、ステップS10以降の加熱処理を実行する。例えば、図7(A)の(a)に示す状態では、貯湯タンク11内の温度が低く、また、十分な温度成層が形成されていないことから、加熱動作処理を実行する必要があると判断される。
貯湯タンク11の上部と中間部に十分な温度差がない場合(ステップS8でNOの場合)は、サーミスタ12で検出される温度T12が所定の温度以上になるように加熱して、所定の温度差を作り出す必要がある。そこで、循環ポンプ64を稼動させ、加熱用循環経路60に貯湯タンク11の湯を循環させる(ステップS10)。ここでいう所定の温度とは、サーミスタ13で検出される温度T13と10℃の温度差がある温度をいう。
加熱用循環経路60に貯湯タンク11の湯が循環し始めると、加熱用循環経路60を循環する湯の流量が検出され、流量が一定量以上に達するか否かの判断が行われる(ステップS12)。流量センサ66が検出する流量が2.7リットル/分以上になると(ステップS12でYESの場合)バーナ65が点火され、バーナ65の燃焼運転を開始する(ステップS14)。貯湯タンク11上部で検出される温度T12は加熱用循環経路60から戻される高温の湯によって変化するので、温度T12が所定の温度(本実施例ではT13+10℃)以上になったかが判断される(ステップS16)。温度T12が所定の温度条件をみたすと(ステップS16でYESの場合)、循環ポンプ64が停止される(ステップS18)。循環ポンプ64が停止すると、加熱用循環経路60に湯が流れなくなり、流量センサ66が検出する流量が2リットル/分以下になる(ステップS20でYESとなる)。流量センサ66が検出する流量が2リットル/分以下になると(ステップS20でYESの場合)、バーナ65が消火され、バーナ65の燃焼運転を停止する(ステップS22)。この時点で貯湯タンク11内には十分な温度差を持つ温度成層が形成されており、ステップS23からの排出動作処理へと移行する。例えば、図7の(A)では、加熱動作処理により(b)に示すような温度成層が形成される。
(排出動作処理)
サーミスタ12で検出される温度T12が所定の温度条件を満たすと、コントローラ130は給水量サーボ26を閉じるとともに止水弁18及び排出弁32を開く(ステップS23)。これにより、貯湯タンク11内の湯の排出が開始される。すなわち、貯湯タンク11内の湯が、給排出経路16、排出経路30を介して排出先へ排出される。なお、貯湯タンク11内の湯が排出される際には、貯湯タンク11内の減圧により負圧弁76が開く。これにより、貯湯タンク11内に大気が流入し、貯湯タンク11の破損が防止されると共に、貯湯タンク11内において空気で置換された部位の温度が低下していく。なお、コントローラ130は排出開始からの時間経過を監視している。加熱動作処理が実行されている場合は、コントローラ130のタイマは、貯湯タンク11の湯の排出が開始されてから、排出開始時にサーミスタ12が検出した温度T12がサーミスタ13で検出されるまでの時間t2(すなわち、図7(A)の(b)から(d)にかかる時間)を計測し始める。
貯湯タンク11からの排出が開始されると、サーミスタ12で検出される温度T12で2℃の温度降下が検出されたかが判断される(ステップS24)。温度T12で2℃の温度降下が検出されると(ステップS24でYESの場合)、サーミスタ12が外気に露出して2℃の温度降下が検出されていることから、貯湯タンク11内の水位はサーミスタ12の高さにまで低下したことが特定される。例えば、図7の(c)に示す位置に水位があることが特定される。特定された水位は、表示板134に表示される。また、このステップにおいて、コントローラ130のタイマは、サーミスタ12で2℃の温度降下が検出されてからサーミスタ13で同様の温度変化が検出されるまでの時間t1(すなわち、図7の(c)から(e)にかかる時間)を計測し始める。
貯湯タンク11の水位がさらに低下していくと、サーミスタ13の検出温度T13が、排出開始時のサーミスタ12の検出温度T12に達したか否かが判断される。(ステップS26)。排出開始時にサーミスタ12とサーミスタ13の検出する温度間に温度差があれば、図7(A),(C),(D)の(d)に示すタイミングにおいて、サーミスタ13の検出温度は上昇方向に変化する。温度T13が上昇して温度T12に等しくなると(ステップS26でYESの場合)、貯湯タンク11内の高温層の下面がサーミスタ13の位置にあることがわかる(図7(A),(C),(D)の(d)を参照)。
次に、排出動作処理の開始前に加熱動作処理を実行したか否かが判断される(ステップS27)。排出動作処理の開始前に加熱動作処理を実行していれば(ステップS27でYESの場合)、高温層の水量は貯湯タンク11の頂部からサーミスタ12間の貯湯タンク11の容量に等しいことがわかっており、かつ、タイマが経過時間t2(図7(A)の(b)から(d)にかかる時間)を計測している。このことから、ステップS23〜ステップS26の経過時間t2と、サーミスタ12からサーミスタ13までの貯湯タンク11の容量から排出速度Q2を計算する(ステップS28)。計算によって得られた排出速度Q2と、排出を開始してからの経過時間を乗じた容量を貯湯タンク11の全容量から減算することで、水位を特定する(ステップS29)。このステップにより、図7(A)の(d)に示すタイミング以降の水位を特定することができる。特定された水位は、表示板134に表示される。なお、排出動作処理の開始前に加熱動作処理が実行されていない場合(ステップS27でNOの場合)には、高温層の水量が不明であり、排出速度Q2を計算することができない。ステップS28〜ステップS29をスキップして図3のステップS30へ移行する。
次いで、サーミスタ13の検出温度T13で2℃の温度降下が検出されると(図3のステップS30でYESの場合)、サーミスタ13が外気に露出して2℃の温度降下が検出されていることから、貯湯タンク11内の水位はサーミスタ13の高さにまで低下したことが特定される。図7(A)〜(D)の(e)に示す位置に水位があることがわかる。このとき、サーミスタ13はステップS24(すなわち、図7(A)〜(D)の(c)に示すタイミング)で検出された温度変化と同様の温度変化を検出している。そこで、ステップS24〜ステップS30までの経過時間t1(図7(A)〜(D)の(c)から(e)にかかる時間)と、サーミスタ12と13の間の貯湯タンク11の容量から、排出速度Q1を計算する(ステップS31)。計算によって得られた排出速度Q1と貯湯タンク11の容量から、水位を特定することができる(ステップS32)。このとき、水位は貯湯タンク11の全容量から排出速度Q1と排出開始からの経過時間を乗じた容量を減じることで特定してもよいし、ステップS29で特定された水位から排出速度Q1と経過時間t2を乗じた容量を減じることで特定してもよい。このステップにより、それ以降の水位を特定することができる。特定された水位は、表示板134に表示される。
図7の(A)〜(D)に示したいずれの場合においても、所定の温度変化を検出する第1タイミングを示す(c)から、次に同様の温度変化を検出する第2タイミングを示す(e)と、第1タイミングから第2タイミングまでの経過時間t1を検出することができる。すなわち、貯湯タンク11内の湯の温度状態に関わらず、少なくともステップS24及びステップS30〜32を実行することで、第2タイミング以降の貯湯タンク11内の水位を特定することができる。
貯湯タンク11の水位がさらに低下していくと、サーミスタ14の検出温度T14が、排出開始時のサーミスタ12の検出温度T12に達したか否かが判断される。(ステップS33)。排出開始時にサーミスタ12とサーミスタ14の検出する温度間に温度差があれば、図7(A),(C)の(f)に示すタイミングにおいて、サーミスタ14の検出温度は上昇方向に変化する。温度T14が上昇して温度T12に等しくなると(ステップS33でYESの場合)、貯湯タンク11内の高温層の下面がサーミスタ14の位置にあることがわかる(図7(A),(C)の(f)を参照)。この時点までに、タイマは経過時間t3(図7(A),(C),(D)の(d)から(f)にかかる時間)を計測している。このことから、ステップS26〜ステップS33の経過時間t3と、サーミスタ13からサーミスタ14までの貯湯タンク11の容量から排出速度Q3を計算する(ステップS34)。計算によって得られた排出速度Q3と、排出を開始してからの経過時間を乗じた容量を貯湯タンク11の全容量から減算することで、水位を特定する(ステップS35)。このステップにより、図7(A),(C),(D)の(f)に示すタイミング以降の水位を特定することができる。特定された水位は、表示板134に表示される。
貯湯タンク11内の水位が低下し、サーミスタ14が外気に露出すると、サーミスタ14の検出温度T14が下降方向に変化する。よって、ステップS30からステップS32でサーミスタ13の検出温度T13について実行した動作処理を、T14について実行する(ステップS36)。このステップでは、サーミスタ13で2℃の温度降下が得られた時からサーミスタ14で同様の温度降下が得られるまでの経過時間と、サーミスタ13と14の間の貯湯タンク11の容量から、排出速度Q4を計算することができる。排出速度Q4を用いることで、図1のサーミスタ14からサーミスタ15の間に位置する水位を正確に特定することができる。
サーミスタ15の検出温度T15が排出開始時のサーミスタ12の検出温度T12に達すると、ステップS33からステップS35でサーミスタ14の検出温度T14について実行した動作処理を、T15について実行する(ステップS37)。このことにより、検出温度T14とT15がそれぞれT12に達する間の経過時間とサーミスタ14とサーミスタ15間の貯湯タンク11の容量から排出速度Q5を計算し、排出速度Q5と、排出を開始してからの経過時間を乗じた容量を貯湯タンク11の全容量から減算することで、水位を特定することができる。排出速度Q5を用いることで、図1のサーミスタ14と15の間から、サーミスタ15の検出温度が下降方向に変化するまでの水位を正確に特定することができる。
サーミスタ15が外気に露出し、サーミスタ15の検出温度T15が下降方向に変化すると、ステップS36でサーミスタ14の検出温度T14について実行した動作処理を、T15について実行する(ステップS38)。サーミスタ14で2℃の温度降下が得られた時からサーミスタ15で同様の温度降下が得られるまでの経過時間と、サーミスタ14と15の間の貯湯タンク11の容量から、排出速度Q6を計算することができる。排出速度Q6を用いることで、図1のサーミスタ15よりも下方に位置する水位を正確に特定することができる。
本実施例の貯湯タンク11は、サーミスタ15より下位にサーミスタが配設されていない。このため、水位がサーミスタ15の高さよりも低下すると、ステップS28〜ステップS38で計算した排出速度Q1〜Q6の中で最後に計算された排出速度から、貯湯タンク11内の水位がゼロになるまでの所要時間を計算する(ステップS39)。計算した所要時間が経過すると(ステップS40でYESの場合)、止水弁18と排出弁32を閉じる(ステップS41)。このとき、排出モードが終了したことを表示板134に表示する。報知手段が設けられていれば、排出モードの終了を報知する。
本実施例のシステム10では、貯湯タンク11内の湯の温度状態に関わらず、少なくともステップS24及びステップS30〜32を実行することで排出速度Q1を計算し、排出速度Q1を用いて、ステップS30で温度変化が検出されたタイミング以降の貯湯タンク11内の水位を特定することができる。これに加えて、図7(A)のように、経過時間t1から排出速度Q1を計算するよりも早く経過時間t2が計測されるような場合や、図7(D)のように、経過時間t1から排出速度Q1を計算するよりも早く経過時間t3が計測されるような場合に、第1タイミングとしての図7(A)の(b)から第2タイミングとしての(d)までの経過時間t2あるいは第1タイミングとしての図7(D)の(d)から第2タイミングとしての(f)までの経過時間t3を用いることで、より早い段階で排出速度を計算し、水位を特定することができる。
例えば、排出速度Q1〜Q6の平均速度を計算して水位を特定することもできる。複数の排出速度を水位特定に用いることで、水位をより正確に特定することが可能となる。
(第2実施例)
本実施例の貯湯式給湯システム10は、リモコン132に設けられている排出量選択スイッチを用いて、貯湯タンク11から排出する水の量を指定することができる。図4は、排出量を選択したときの、貯湯タンク内の湯を排出する処理のフローチャートを示している。第1実施例と同様に、通常時は、止水弁18は開いており、排出弁32は閉じており、その他の弁、ポンプ等はコントローラ130によって制御されている。
(排出モードの起動)
貯湯タンク11内の湯を排出する際には、作業者によるリモコン132のモード切替スイッチの操作で、通常モードから排出モードに切り替えられる(図4のステップS42)。リモコン132からの操作信号はコントローラ130に入力される。
次いで、リモコン132の排出量選択スイッチを用いて、作業者によって貯湯タンク11からの排出量が選択される(ステップS44)。このとき、排出量は数値で入力してもよいし、表示板134に選択可能な水位レベルを表示し、その中から選択するようにしてもよい。
排出量が選択されると、排出の目標水位が特定される(ステップS46)。例えば、ステップS44で作業者によって貯湯タンク11から120リットルの湯を排出することが指定されていれば、貯湯タンク11の容量が160リットルの場合、目標水位は40リットルであることが特定される(図1を参照)。
ステップS48からステップS54までは、図2に示したステップS4からステップS22と同様の動作処理を繰り返す。この時点で貯湯タンク11内には十分な温度差を持つ温度成層が形成される。次いで、ステップS56からの排出動作処理へと移行する。
(排出動作処理)
サーミスタ12で検出される温度T12が所定の温度条件を満たすと、コントローラ130は給水量サーボ26を閉じるとともに止水弁18及び排出弁32を開く(ステップS56)。これにより、貯湯タンク11内の湯の排出が開始される。なお、貯湯タンク11内の湯が排出される際には、貯湯タンク11内の減圧により負圧弁76が開く。これにより、貯湯タンク11内に外気が流入し、貯湯タンク11の破損が防止されると共に、貯湯タンク11内において空気に置換された部位の温度が低下していく。
貯湯タンク11からの排出が開始されると、サーミスタ12〜15で検出される温度変化に応じて、図2のステップS24〜図3のステップS40の動作処理のうち、該当する動作処理が実行され、排出速度が計算される(ステップS57)。例えば、サーミスタ13の検出温度T13が2℃降下した場合であれば、図3のステップS30からステップS31の動作処理が実行されて、排出速度Q1が計算される。計算された排水速度と、経過時間と、貯湯タンク11の容量から、その時点での水位を特定する(ステップS58)。例えば、ステップS57で排出速度Q1が計算されていれば、水位は図7(A)〜(D)の(e)のタイミングにおける位置よりも下方の、特定の高さに位置することが特定される。
水位が特定されると、ステップS46で特定された目標水位に達したかが判断される(ステップS60)。ステップS58で特定した水位が目標水位に達していれば(ステップS60でYESの場合)、止水弁18と排出弁32を閉じる(ステップS62)。未だ目標水位に達していなければ、ステップS57〜58の動作処理を繰り返す。特定された水位が目標水位に達し、排水が終了されると、排出モードが終了したことを表示板134に表示し、報知手段が設けられていれば排出モードの終了を報知する。
以上に説明したように、給湯システム10では、作業者が、モード切替スイッチを排出モードに切り替えることで、貯湯タンク11内の湯が排出先へ排出される。作業者は、リモコン132に表示される貯湯タンク11内の湯の水位を確認することができる。貯湯タンク11内の湯を所望の水位とすることができる。なお、貯湯タンク11内の湯は、温度成層を維持したまま水位を下げる。したがって、湯が存在する位置(水面より下側)にあるサーミスタは上部のサーミスタほど高い温度を検出し、湯が存在しない位置(水面より上側)にあるサーミスタは低い温度を検出する状態が維持される。
メンテナンスが終了し、給湯システム10を再度、使用する場合には、モード切替スイッチを排出モードから通常モードに切り替え、所定の水張り動作を実施すると、貯湯タンク11に下部から水道水が供給される。上述したように、排出後に貯湯タンク11内に残っている湯は、温度成層を形成している。また、温度成層を形成している湯は、水道水よりも温度が高い。したがって、貯湯タンク11に下部から水道水が供給されると、水道水が貯湯タンク11の下部に貯えられる。すなわち、温度成層を形成している湯は、温度成層を維持しながら水位を上昇される。したがって、メンテナンス後でも貯湯タンク11内の温度成層が消失しない。すなわち、給湯システム10によれば、メンテナンス直後でも、給湯栓116に温度の高い湯を供給することができる。
尚、上記実施例はステップS8の加熱の条件を温度差(請求項6)としたが、ステップS6でT12<60℃であると判断された場合に、例えば70℃等の所定の閾値まで加熱してもよい(請求項5)。あるいは、外気温との温度差が、例えば40℃等の所定温度差になるまで加熱するようにしてもよい(請求項7)。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、上述した給湯システム10では、給排出経路16と排出経路30にそれぞれ止水弁18と排出弁32を配設したが、本発明はこのような形態に限られない。例えば、止水弁18は無くてもよい。このような構成によっても、給水量サーボ26を閉じて排出弁32を開くことで貯湯タンク11内の湯を排出できる。貯湯タンク11からの排出と貯湯タンク11への給水は給排出経路16を介して行われるが、それぞれを別の配管で構成してもよい。
また、図7(D)に示したように、貯湯タンク11内の温度状態によっては、上記の排出動作処理のステップの順序どおりに水位が特定されるとは限らない。サーミスタ12〜15のいずれかの検出温度が変化したときに、その温度変化に対応する動作処理が実行される。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
貯湯式給湯システムの概略構成を表わす図である。 貯湯タンク内の湯を排出する処理のフローチャート(1)である。 貯湯タンク内の湯を排出する処理のフローチャート(2)である。 排出量を選択したときの、貯湯タンク内の湯を排出する処理のフローチャートである。 温度検出手段で検出される温度の変化の様子を表わす図である。 排出開始前に加熱動作を行う場合に温度検出手段で検出される温度の変化の様子を表わす図である。 排水処理時の貯湯タンク内の状態が変化する様子を表わす図である。
符号の説明
10:給湯システム
11:貯湯タンク
12〜15:サーミスタ
16:給排出経路
18:止水弁
20:給水経路
22:減圧弁
24:給水量センサ
26:給水量サーボ
28:混合サーボ
30:排出経路
32:排出弁
50:給湯経路
60:加熱用循環経路
62:熱源機
65:バーナ
116:給湯栓
120:発電ユニット
124:排熱回収熱交換器
130:コントローラ
132:リモコン
134:表示板

Claims (7)

  1. 貯湯タンクに貯湯しておいた湯を利用して給湯するシステムであって、
    貯湯タンクと、
    貯湯タンク内の異なる高さに配置されており、各々が周囲の温度を検出する複数個の温度検出手段と、
    貯湯タンク内の湯を排出する排出経路と、
    貯湯タンク内の湯を排出経路から排出する場合に、高位に配置されている温度検出手段の検出温度が変化する第1タイミングと、低位に配置されている温度検出手段の検出温度が変化する第2タイミングから、貯湯タンク内の水位を特定する水位特定手段、
    を備えていることを特徴とする貯湯式給湯システム。
  2. 経過時間を測定するタイマと、
    タイマで測定された前記第1タイミングから前記第2タイミングまでの経過時間と、前記高位と前記低位の間に位置している貯湯タンクの容量から、貯湯タンクからの排出速度を計算する排出速度計算手段を備えており、
    前記水位特定手段は、経過時間と、前記排出速度計算手段で計算された排出速度から、貯湯タンク内の水位を特定することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯システム。
  3. 貯湯タンクからの排出量を予め設定しておく排出量設定手段と、
    前記水位特定手段で特定した水位が、前記排出量設定手段に設定されている排出量を排出したときの水位に等しくなった時に、前記排出経路を閉じる手段、
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載の貯湯式給湯システム。
  4. 貯湯タンク内の湯を貯湯タンクの上部に戻す加熱用循環経路と、
    加熱用循環経路を流れる湯を加熱する加熱手段を備えており、
    最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が所定の温度条件を満たさない場合に、最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が所定の温度条件を満たす温度になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱してから排出を開始することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯システム。
  5. 最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が所定の閾値より低い場合に、最上位に配置されている温度検出手段で検出される温度が前記閾値の温度になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱することを特徴とする請求項4に記載の貯湯式給湯システム。
  6. 高位の温度検出手段の検出温度と低位の温度検出手段の検出温度の間の温度差が所定温度差よりも小さい場合に、前記温度差が前記所定温度差になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱することを特徴とする請求項4に記載の貯湯式給湯システム。
  7. 外気温を検出する外気温度検出手段を備えており、
    最上位に配置されている温度検出手段で検出される検出温度と外気温度検出手段で検出される外気温の間の温度差が所定温度差よりも小さい場合に、前記温度差が前記所定温度差になるまで、前記加熱用循環経路と前記加熱手段を利用して貯湯タンク内の湯を加熱することを特徴とする請求項4に記載の貯湯式給湯システム。
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