JP2005097902A - 二重床 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遮音性能が高く、しかも使用する材種を増やさないで低コストで、現場管理が容易な二重床を開発する。
【解決手段】 下床上に設置した床支持具上にパーティクルボードを二重に貼付し、その上に仕上げ材を貼付する。パーティクルボードを二重貼りすることで遮音性能が向上するとともに、パーティクルボードが安価な材料であるので、コストが大幅に低減され、さらに材種が増えることで現場での管理が煩雑になり、廃材が多種、多量になるという問題も解消される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、コンクリートスラブなどの下床の上に上床を施工する二重床で、特に遮音性能に優れる二重床に関する。
従来から、コンクリートスラブなどの下床の上に床支持具を配置し、その上にパーティクルボードなどの上床ベースパネルを貼付する二重床が知られている(特許文献1〜5参照)。
特開昭57−119055号公報 特開平10−245964号公報 特開2001−98747号公報 実開昭56−155042号公報 実開昭56−174636号公報
図8は従来の遮音性能を重視した二重床の例を示す断面図である。コンクリートスラブなどの下床14上に床支持具3(図6参照)を適宜間隔で配置し、壁際には際根太4を設け、これら床支持具の上に上床ベースパネル(上床の荷重を受け止めて床支持具に伝達する構造材)である厚さ20mmのパーティクルボード1を貼付し、その上に順次厚さ4mmの遮音シート12(骨材をアスファルト又はゴムで固めたもの)、厚さ5.5mmの合板11、仕上げ材である厚さ12mmのフローリング9を貼付している。なお、図8において符号10は巾木、13は束(際根太4を支持する角材)、15は壁である。
上記のように、二重床の遮音性能を高め、二重床の上床上の騒音が階下の部屋に伝達しないようにする場合、パーティクルボードの上に遮音シートを貼付し、さらにその上に仕上げ材を貼付するための合板を貼付することが行われていた。このような二重床は、遮音シートの弾性によって、上床上の騒音が階下の部屋に伝わるのを防ぎ、遮音性能に優れたものとなる。なお、遮音性能を重視しない場合は、パーティクルボード1の上に直接フローリング9などの仕上げ材を貼付することが可能である。
従来の遮音性能に優れた二重床は、上床の下地材としてパーティクルボードの他に遮音性能を向上させるための建材(遮音シート、合板等)を用いるので、コスト高となるばかりでなく、材種が増えることで現場での管理が煩雑になり、廃材が多種、多量になるという問題があった。本発明は、従来の遮音性能の高い二重床と同等の遮音性能を有し、しかも使用する材種を増やさないで低コストな、現場管理が容易となる二重床を開発することを課題としてなされたものである。
本発明は、下床上に設置した床支持具上にパーティクルボードを二重に貼付し、その上に仕上げ材を貼付したことを特徴とする二重床である。発明者らは、鋭意研究の結果、遮音シートなどの特別の遮音材料を使用しなくとも、安価な上床ベースパネルであるパーティクルボードを二重貼りすることで、従来と同等の遮音性能を実現できることを発見した。
本発明は、パーティクルボードを二重貼りすることで遮音性能が向上するとともに、パーティクルボードが安価な材料であるので、コストが大幅に低減され、さらに材種が増えることで現場での管理が煩雑になり、廃材が多種、多量になるという問題も解消される。
本発明の二重床において、二重に貼付したパーティクルボードのうちの上層のパーティクルボードの下面に、適宜間隔で凹溝を形成することが望ましい。パーティクルボードは、表面の平滑度が悪く、反りを生じやすい建材であるので、二重に貼付すると上層と下層のパーティクルボードどうしが密着せず、浮き上がった部分が生じて上を歩くとブカブカする状態になる虞があるが、上層のパーティクルボードの下面に適宜間隔で凹溝を形成すると、上層と下層のパーティクルボードが密着し、このような危惧が解消される。
本発明の二重床において、二重に貼付したパーティクルボードが下層と上層とで貼付方向が直角をなしていることが望ましい。パーティクルボードは長方形のパネル状をなし、その大きさは一般的には455mm×1820mm、600mm×1820mm、910mm×1820mm、厚さは20mm又は25mmである。ここで「貼付方向」とは、貼付したときの、切断していないいわゆる「真物(まもの)」の状態における長辺の方向をいう。下層と上層とで貼付方向を直角にすると、強度的弱点となるボードの継目が重なりにくく、局部的に強度が弱い部分ができるのを防ぐことができる。
本発明二重床において、仕上げ材は特定されないが、特に騒音の発生しやすいフローリングを選択しても、十分な遮音性能を得ることができる。
本発明において、床支持具は上床を下床から浮かせて支持できるものであればよく、特に限定されないが、脚部に防振ゴムを有するものを用いることが望ましい。防振ゴムによって上床の騒音が吸収され、遮音性能が向上するからである。図5、6は防振ゴムを有する床支持具の例を示している。図5は単足の床支持具2の例で、支持板部5、受金具7、ボルト6、脚部8からなる。支持板部5は木質の板でボルト孔を有し、下面に受金具7が固定されている。受金具7は雌ねじ孔にボルト6が螺着される。脚部8は防振ゴムでボルト6の下端が挿入されている。ボルト6の上面には直径方向の溝があり、上からドライバーで回転して高さ調整が可能である。図6は複足の床支持具3で、図5と同じ機能の部材に同じ符号を付している。床支持具としては、図5の単足床支持具、図6の複足の床支持具、これらの組み合わせ、又古来の大引・根太など種々のものを用いることができる。なお、図5、6は上段に平面図、下段に断面図を示している。
図1はある居室に本発明二重床を施工する場合の下層のパーティクルボードの割付の例を示す平面図、図2は上層のパーティクルボードの割付の例を示す平面図、図3は図2におけるAA線断面図、図4は実施例の二重床の断面図である。
図1〜4において、コンクリートスラブである下床14上に適宜間隔で床支持具2(図5)及び床支持具3(図6)を配置し、壁際には際根太4(角材)を適宜間隔の束13(角材)上に設け、これらの床支持具の上に、図1に示すように、600mm×1820mm×20mmのパーティクルボード1(下層)を貼付した。貼付方向(パーティクルボードの長辺の方向)は矢印Y方向である。さらにその上に910mm×1820mm×20mmのパーティクルボード1’(上層)を貼付した。その貼付方向は矢印X方向である。二重に貼付したパーティクルボード1、1’は、下層と上層とで貼付方向が直角となっている。図4に示すように、上層のパーティクルボード1’の上にさらに仕上げ材である厚さ12mmのフローリング9を貼付し、壁15には巾木10を設けた。
上層に貼付したパーティクルボード1’の下面には、図7に示すように、長辺方向及び短辺方向に、適宜間隔で凹溝20が形成されている。凹溝20の幅は3mm、深さは12mmである。凹溝20により、パーティクルボード1’が変形しやすくなるので、上層のパーティクルボード1’と下層のパーティクルボード1とが密着する。上層のパーティクルボードは構造材ではないので、凹溝を設けることによる強度上の問題はない。
図4に示す実施例の二重床について遮音性能を測定した。その結果を図9に示す。また、図8に示す従来の二重床の遮音性能を測定した結果を図10に示す。図4の実施例は、図8の従来例の遮音シート12及び合板11を上層のパーティクルボード1’に置換した構成となっている。遮音性能の測定は、JIS−A−1440に準拠し、建設省告示第1654号8−1(3)のロ2fに記載されている実験室で測定した。
図9、10において、LL(左側に表示)は主に通常の生活音を基準とした軽量衝撃音で、実験室に設置したタッピングマシーンで発生させた衝撃音を階下の受音室で測定した値、LH(右側に表示)は子供の走り回る音、物を落としたときに生じる音など、特別な行動によって生じる重量衝撃音で、実験室に設置したバングマシーンで発生させた衝撃音を階下の受音室で測定した値である。上段のグラフに示す「L−65」〜「L−40」は遮音等級を決定するための遮音等級曲線で、グラフ中の四角い点が測定した床衝撃音の各周波数帯域におけるレベルである。中心周波数63Hz、125Hz、250Hz、500Hz、2000Hz及び4000Hzの1オクターブ帯域における床衝撃音レベルの測定値を遮音等級曲線と比較し、各帯域において一番近い遮音等級曲線を求め、その最大の遮音等級曲線の呼び方によって遮音等級を表す。下段の表に示す「AP」は、「ALL PRESS」の略で、周波数に分解していないときの床衝撃音レベルを示す。
実施例の二重床についてみると、LL値は、図9上段左側に示すように、250Hzと500Hzにおいて測定値が遮音等級曲線「L−45」に近く、その他の帯域の測定値が近い遮音等級曲線はこれよりも小さいので、遮音等級は「L−45」である。また、LH値の遮音等級は、同図上段右側に同様に示されるように、250Hzの測定値が遮音等級曲線「L−50」に近く、その他の帯域の測定値が近い遮音等級曲線はこれよりも小さいので、遮音等級は「L−50」である。同様に従来例についてみると、LL値は、図10上段左側に示すように、遮音等級は「L−45」である。また、LH値は、同図上段右側に示すように、遮音等級は「L−50」である。すなわち、実施例と従来例はLL値、LH値共に遮音等級が同じであり、同等の遮音性能を有している。
上記の実施例では、下層のパーティクルボード1と上層のパーティクルボード1’とでは、寸法の異なるものを使用したが、同じ寸法のものを用いてもよいことは勿論である。
本発明は、マンション、事務所建築などの二重床に適用して有効なものである。下床としては、主にコンクリートスラブであるが、これに限るものではない。
下層のパーティクルボードの割付の例を示す平面図である。 上層のパーティクルボードの割付の例を示す平面図である。 図2におけるAA線断面図である。 実施例の二重床の断面図である。 床支持具2の説明図である。 床支持具3の説明図である。 上層のパーティクルボード1’の説明図である。 従来例の二重床の断面図である。 実施例の二重床の遮音性能の説明図である。 従来例の二重床の遮音性能の説明図である。
符号の説明
1 パーティクルボード
1’ パーティクルボード
2 床支持具
3 床支持具
4 際根太
5 支持板部
6 ボルト
7 受金具
8 脚部
9 フローリング
10 巾木
11 合板
12 遮音シート
13 束
14 下床
15 壁
20 凹溝

Claims (4)

  1. 下床上に設置した床支持具上にパーティクルボードを二重に貼付し、その上に仕上げ材を貼付したことを特徴とする二重床
  2. 請求項1の二重床において、前記二重に貼付したパーティクルボードのうちの上層のパーティクルボードの下面に、適宜間隔で凹溝が形成されていることを特徴とする二重床
  3. 請求項1又は2の二重床において、前記二重に貼付したパーティクルボードが下層と上層とで貼付方向が直角をなしていることを特徴とする二重床
  4. 請求項1、2又は3の二重床において、前記仕上げ材がフローリングであることを特徴とする二重床
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008069545A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Awaji Giken Kk 二重床構造
JP2021143511A (ja) * 2020-03-12 2021-09-24 ミサワホーム株式会社 天井構造
JP7327757B2 (ja) 2019-09-30 2023-08-16 早川ゴム株式会社 床構造及び床構造に用いられる粘弾性体

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