JP2001065168A - 断熱パネル及びそれを用いた断熱二重床の施工方法 - Google Patents

断熱パネル及びそれを用いた断熱二重床の施工方法

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JP2001065168A
JP2001065168A JP24109099A JP24109099A JP2001065168A JP 2001065168 A JP2001065168 A JP 2001065168A JP 24109099 A JP24109099 A JP 24109099A JP 24109099 A JP24109099 A JP 24109099A JP 2001065168 A JP2001065168 A JP 2001065168A
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Abstract

(57)【要約】 断熱性に優れ、ユニット支持脚により極めて簡単に断
熱層を敷設することができる施工性に優れた断熱パネル
及びそれを用いた断熱二重床の施工方法を提供する。 【解決手段】 基礎床30の上に所定のピッチで配置さ
れたユニット支持脚10の支持板19により床パネル3
3端縁部が支持されるように架け渡して所定の高さレベ
ルに敷設する二重床の床下地の施工に際して、床パネル
の敷設前に、端縁部所定箇所に上記支持板の形状の一部
に対応する形状の切欠き部2が形成され、かつ端縁部か
ら該切欠き部の上部に延出するように突条部3aが形成
された断熱パネル1aを用い、上記切欠き部をユニット
支持脚の支持板と嵌め合わせながら、上記突出部が支持
板上に載置されるように架け渡して断熱層を敷設する。
その後、上記突条部を位置決め部として利用し、これに
突き合わせながら床パネルを敷設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸建住宅、集合住
宅等の各種建物において既存の基礎床面との間に空間を
形成して断熱二重床を施工する際に用いる断熱パネル及
びそれを用いた断熱二重床の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】二重床は、複数枚の床パネル(床板材)
を、基礎床に配置した複数の支持脚によって一定の高さ
に支持するようにして構築されており、例えば特開平3
−17348号や実開平4−116537号に、棒状脚
部と該棒状脚部の上端部に上下調節可能に装着された受
け板とからなるユニット支持脚群と、定尺の長方形及び
/又は正方形の床パネル群とを組み合わせて用いる乾式
二重床の施工方法が開示されている。従来知られている
ユニット支持脚の一例は図7に示すとおりであり、ゴ
ム、合成樹脂等の比較的硬質の弾性材料からなる接床基
台11と該基台11に回動自在に立設された支持ボルト
13とからなる棒状脚部と、外周略中央部に側方に突設
された環状の支持部18を有するレベル調整用ナット1
7と、中央部に上記レベル調整用ナット17の上部が嵌
合される挿入孔20を有する正方形又は長方形の支持板
19とから構成されている。
【0003】支持ボルト13は、下端から上方に所定距
離離間した位置外周面に側方に突出する環状の鍔部14
が一体に設けられ、かつ鍔部14より上部にはネジ部が
形成され、また支持ボルト13の頂端面には回転用工具
先端を嵌め込むための溝部16が形成されている。そし
て、支持ボルト13の基端丸棒部15を上記接床基台1
1の中央孔12に嵌挿することにより、支持ボルト13
は鍔部14を支持部として接床基台11に回動自在に立
設された状態となる。一方、レベル調整用ナット17は
支持板19の挿入孔20に嵌合され、その上部を拡開す
ることによって、支持板19に強固に取り付けられる。
それと共に、レベル調整用ナット17の上部には接着剤
溜り22が形成される。このようにして支持板19の挿
入孔20に嵌合されたレベル調整用ナット17に支持ボ
ルト13のネジ部上端部をねじ込むことによって、図7
に示すようにユニット支持脚10が組み立てられる。こ
のような構造のユニット支持脚10は、支持ボルト13
の頂端面の溝部16にドライバー等の回転用工具の先端
を嵌め込んで支持ボルト13を回転させることにより、
レベル調整用ナット17が上下動し、支持板19により
支持されている床パネルの床面レベルを調整することが
できる。
【0004】以上のようにして組み立てられたユニット
支持脚10を用いて二重床を構築する場合の施工例は、
例えば図8に示すように、まず部屋壁又は間仕切31の
所定の高さに沿って際根太(又は根太ユニット)32を
設け、その上に床パネル33の一辺を支持する。際根太
に接しない床パネル33の他の端縁部は、所定のピッチ
で基礎床(コンクリートスラブ)30上に配置したユニ
ット支持脚10に片持たせの状態で載せて取り付ける。
ユニット支持脚10と床パネル33の取付は、ユニット
支持脚10の支持板19上面に貼着した両面粘着シート
21等を介して行い、床パネル敷設時に床パネル33を
両面粘着シート21に圧着して仮固定しておく。ユニッ
ト支持脚10の支持板19の挿入孔20は床パネル33
の端縁部から露出した状態とし、この挿入孔20を通し
てドライバー等により支持ボルト13を回し、床パネル
33のレベル(又は支持板19の上面位)を調節する。
【0005】隣合う床パネルも同様に、既に設置したユ
ニット支持脚10上へ床パネル33のレベル調整ができ
る所定の間隙を開けて載せ、同様に他のユニット支持脚
10を配置して取り付ける。このような作業を床パネル
ごと繰り返し、床パネルを所定面積施工し、必要に応じ
て床面レベルを調整した後、床パネル33からユニット
支持脚10の支持板19に対して釘打ちし、床パネル3
3をユニット支持脚10に固定し、また支持ボルト13
上部の接着剤溜り22から接着剤を注入し、レベル調整
用ナット17と支持ボルト13との間を接着・固定す
る。その後、必要に応じて床パネル33の上に捨張り合
板34を敷設するか、あるいは隣接する床パネル間の間
隙を覆うように比較的剛性のある粘着テープを貼着した
後、CFシート、絨毯、畳、木質フロアー材、タイルカ
ーペット等の床仕上げ材(図示せず)を敷設し、作業を
完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように施
工することによって二重床が構築されるが、近年、屋内
の断熱性や遮音性の改善が求められており、床にも断熱
性及び遮音性を付与するために、床構造にグラスウー
ル、押出しポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレ
ンフォーム、発泡ウレタン等の断熱・遮音材を設けるこ
とが提案されている。例えば、本出願人も、ユニット支
持脚の支持板上に根太材及び断熱材を配置し、その上に
床パネルを載置する施工例を既に提案している(特開平
7−305442号)。しかしながら、この方法の場
合、例えばユニット支持脚上にその支持板より幅狭の根
太材を配置し、根太間に断熱材を架け渡して配置した
後、床パネルを敷設するものであるが、二重床の施工に
根太材が必要となり、施工性や施工コストの点で難点が
ある。
【0007】一方、断熱材一体型のパネル材としては、
実開平3−25707号に、断熱材からなる芯材の少な
くとも一側面に構造用積層材を張り合わせた耐力パネル
構造が提案されている。この耐力パネル構造は、家屋の
壁板に用いることを主目的としているが、床板にも採用
できると教示されている。しかしながら、根太材を用い
る場合にはそれ程大きな問題は生じないと考えられる
が、発泡ウレタン等の断熱材を芯材として用いたこのよ
うなパネル材を、前記したようなユニット支持脚により
支持される二重床の床パネルとして用いた場合、歩行の
繰り返しや物の載置等によって長年荷重を受けることに
より、例えば芯材の一側面に構造用積層材が積層された
構造では、ユニット支持脚により支持される部分の発泡
ウレタンの収縮が大きく、また芯材の両側面に構造用積
層材を積層した構造でも全体的に発泡ウレタンが収縮
し、床面の区域によって収縮率に差が生じる。そのた
め、隣合う床パネル間に段差が生じたり、また部分的に
床面が沈み込んだり、一様な床面レベルを長年月にわた
って維持できないなどの問題がある。また、断熱性は、
床下全体に断熱材を設けることで発揮され、前記のよう
なユニット支持脚により床パネル端縁部を支持する構造
の二重床のように隣接する床パネル間に間隙があると、
その効果は減少してしまう。
【0008】従って、本発明の目的は、断熱性に優れる
と共に、前記したようなユニット支持脚により極めて簡
単に断熱層を敷設することができる施工性に優れた断熱
パネル及びそれを用いた断熱二重床の施工方法を提供す
ることにある。さらに本発明の目的は、歩行の繰り返し
や物の載置等により長年荷重を受けても隣合う床パネル
間の段差の発生や床面の沈み込み等の問題がなく、一様
な床面レベルを長年月にわたって維持できる断熱二重床
を簡単にかつ安定して構築できる断熱パネル及びそれを
用いた断熱二重床の施工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の一つの側面によれば、断熱パネルが提供さ
れる。その基本的な態様は、脚部材の上端部に高さ調整
自在に装着された支持板を有するユニット支持脚により
支持されて断熱二重床を構築するために用いる断熱パネ
ルであって、端縁部所定箇所に上記支持板の形状の一部
に対応する形状の切欠き部が形成され、かつ端縁部から
該切欠き部の上部に延出するように突出部が形成されて
いることを特徴としている。好適な態様においては、上
記突出部は少なくとも対向する一対のパネル側縁部に沿
って延在する突条部に形成され、さらに好適な態様にお
いては、上記突条部は、各断熱パネルを接続したときに
実質的に連続するように対向するパネル側縁部に回転対
称的に形成されている。
【0010】本発明の他の側面によれば、上記のような
断熱パネルを用いた断熱二重床の施工方法も提供され
る。この施工方法の基本的な態様は、基礎床の床面上に
複数のユニット支持脚を床パネルの形状に応じた所定の
ピッチで配置し、床パネルをその端縁部が上記ユニット
支持脚の支持板により支持されるように架け渡して所定
の高さレベルに敷設する二重床の床下地の施工に際し
て、床パネルの敷設前に、端縁部所定箇所に上記支持板
の形状の一部に対応する形状の切欠き部が形成され、か
つ端縁部から該切欠き部の上部に延出するように突出部
が形成された断熱パネルを用い、該断熱パネルの上記切
欠き部をユニット支持脚の支持板と嵌め合わせながら、
上記突出部が支持板上に載置されるように架け渡して断
熱層を敷設することを特徴としている。好適な態様の施
工方法は、上記突出部が少なくとも対向する一対のパネ
ル側縁部に沿って延在する突条部に形成された断熱パネ
ルを用い、該突条部に突き合わせて床パネルを敷設する
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明による断熱二重床の施工
は、基本的には、前記したような複数のユニット支持脚
群と床パネル群を用い、所定のピッチで基礎床面上に配
置された相対するユニット支持脚の支持板間(壁又は間
仕切り際においてはユニット支持脚の支持板と際根太又
は根太ユニットの根太部材との間)に床パネルを架け渡
して所定の高さレベルに敷設し、二重床の床下地を施工
する際に、床パネルの敷設前に、端縁部所定箇所に上記
支持板の形状の一部に対応する形状の切欠き部が形成さ
れ、かつ端縁部から該切欠き部の上部に延出するように
突出部が形成された断熱パネルを用いて断熱層を敷設す
ることを特徴としている。
【0012】そして、このような断熱パネルの施工にお
いては、上記切欠き部をユニット支持脚の支持板と嵌め
合わせながら、上記突出部が支持板上に載置されるよう
に架け渡して断熱層を敷設するものであるため、断熱層
を極めて簡単に、かつ施工性良く構築することができ
る。このようにして構築される断熱二重床は、上記断熱
層の存在により断熱性に優れ、しかも床パネルはその端
縁部がユニット支持脚の支持板に直に載置された状態に
支持されるため、歩行の繰り返しや物の載置等により長
年荷重を受けても隣合う床パネル間の段差の発生や床面
の沈み込み等の問題がなく、一様な床面レベルを長年月
にわたって維持できる。
【0013】また、上記突出部が少なくとも対向する一
対のパネル側縁部に沿って延在する突条部に形成された
断熱パネルの場合、該突条部を位置決め部として利用
し、これに突き合わせながら床パネルを敷設することが
できるため、床パネルの敷設も極めて簡単に行なうこと
ができる。さらに、前記突条部が各断熱パネルを接続し
たときに実質的に連続するように対向するパネル側縁部
に回転対称的に形成されている場合、隣接する各床パネ
ル間の隙間にこの断熱パネルの突条部が存在し、断熱目
地材として機能するため、断熱性がより一層優れたもの
になる。
【0014】前記断熱パネルとしては、充分な耐久性や
断熱性を示すような半硬質又は硬質プラスチック発泡体
であれば全て使用でき、好ましくは独立気泡型又は半独
立気泡型の発泡ウレタンや、ビーズ法ポリスチレンフォ
ーム、押出しポリスチレンフォームなどが好適に使用で
きる。特に、強度が高く、成形性が良く(型物成形可
能)、吸水性が低い等の点から、ビーズ法ポリスチレン
フォームが好ましい。このようなプラスチック発泡体
は、かなり強い圧縮強さを有すると共に、断熱性等に優
れ、また吸湿性が無く、長期にわたってそれらの性質は
ほとんど変化しない。また、軽量であり、切断、穴あけ
等の加工もし易いので、取扱い性の点からも有利であ
る。このような断熱パネルを床パネルの下に敷設するこ
とにより、断熱性に優れた断熱二重床となる。
【0015】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ本
発明についてさらに具体的に説明する。図1は本発明の
断熱パネルの一実施例の斜視図、図2はその辺縁中間部
をユニット支持脚の支持板で支持した状態を示してい
る。この断熱パネル1には、ユニット支持脚10の設置
位置に対応する長辺側端縁部所定箇所(図示の例では6
箇所)に支持板19の略1/4(隅角部)又は略半分
(辺縁中間部)の形状に相当する矩形の切欠き部2が形
成されている。また、対向する一方の長辺側端縁部には
左隅角部と辺縁中間部の切欠き部2の上部に、他方の長
辺側端縁部には辺縁中間部と右隅角部の切欠き部2の上
部に、各々回転対称的に逆方向に延出するように、突出
部3が一体的に形成されている(図示の例では合計4
個)。
【0016】このような断熱パネル1は、図2に示すよ
うに、上記切欠き部2がユニット支持脚10の支持板1
9と嵌め合わされ、かつ上記突出部3が支持板19に引
っ掛けられた状態に支持される。従って、このような断
熱パネル1を用い、基礎床面上に所定のピッチで配置さ
れたユニット支持脚間に架け渡して断熱層を敷設するた
めには、図1に示すように、各長辺側端縁部に形成され
た切欠き部2の少なくとも2箇所に突出部3を形成する
必要がある。また、突出部3の下面は断熱パネル1の上
面と同一レベルにあるが、突出部3の上面は床パネル3
3の上面以下のレベルとなるように、またその突出長さ
はユニット支持脚10の支持板19の側辺から挿入孔2
0までの距離以下となるように設定する必要がある。
【0017】上記のように、断熱パネル1の突出部3を
ユニット支持脚10の支持板19上に載置すると、突出
部3は支持板19上面に貼着されている両面粘着テープ
21(粘着層)により固着されるので、簡単にかつ安定
して断熱パネル1を敷設することができる。この際、断
熱パネル1の切欠き部2は支持板19の位置決めガイド
として働くので、ユニット支持脚10の設置位置のピッ
チがずれることはない。断熱パネル敷設後の床パネルの
敷設、床面レベルの調節等は、前記した従来の方法と同
様であるが、先に敷設された断熱パネル1の突出部3を
位置決め部として利用し、これに突き合わせながら床パ
ネル33を敷設することができるため、床パネルの敷設
も極めて簡単に行なうことができる。
【0018】なお、断熱パネル1の切欠き部2の形成箇
所及び数は、用いる床パネル33のサイズやそれに応じ
たユニット支持脚10の単位面積当たりの設置数等によ
り適宜設定される。また、突出部3の数も適宜設定で
き、隣接して配置する断熱パネルの接続状態を考慮した
幾何学的態様に基づき、全ての切欠き部2の上部に延出
するように形成してもよい。また、ユニット支持脚10
としては、支持板を有する構造のものである限り、従来
公知の全てのユニット支持脚を利用することができる。
【0019】図3は本発明の断熱パネルの別の実施例を
示し、図4はその配置形態を示す平面図、図5は側面図
である。この実施例の断熱パネル1aの場合、ユニット
支持脚10の設置位置に対応する長辺側端縁部所定箇所
に切欠き部2が形成されていることは前記実施例と同様
であるが、突出部が、切欠き部2間の中間位置から一方
の切欠き部2の上部に延出するような長さを有し、かつ
回転対称的に断熱パネル1aの長辺側縁部に沿って一体
的に形成された細長い突条部3aとされている点におい
て異なる。このような断熱パネル1aを用いて断熱層を
形成した場合、図4に示される配置形態から明らかなよ
うに、隣接する各床パネル33間の長辺側の隙間全てに
この断熱パネル1aの突条部3aが存在し、断熱目地材
として機能するため、断熱性が優れたものになる。
【0020】図6は本発明の断熱パネルのさらに別の実
施例を示している。この実施例の断熱パネル1bの場
合、ユニット支持脚10の設置位置に対応する長辺側端
縁部所定箇所に切欠き部2が形成されされていることは
前記各実施例と同様であるが、一方の隅角部から長辺側
辺縁中間部にかけて延在し、かつ隅角部と長辺側辺縁中
間部の各切欠き部2の上部に延出するような長さを有
し、断熱パネル1bの長辺側縁部に沿って一体的に形成
された細長い突条部3bが回転対称的に各長辺側に形成
されていると共に、対向する短辺側にも、辺縁中間位置
から一方の隅角部の切欠き部2の上部に延出するような
長さを有する細長い突条部3bが回転対称的に一体的に
形成されている点において異なる。このような断熱パネ
ル1bを用いて断熱層を形成した場合、隣接する各床パ
ネル33間の全ての隙間にこの断熱パネル1bの突条部
3bが存在し、断熱目地材として機能するため、断熱性
がより一層優れたものになる。
【0021】なお、前記したような断熱パネルを用いて
断熱層を形成した場合、ユニット支持脚10の挿入孔2
0は露出したままであり、その後敷設される床パネル3
3は、隣接する床パネル間に間隙が生じるように配置さ
れるので、切欠き部2においては上下方向に開口された
状態となる。そのため、この切欠き部2に形成された開
口部を通してドライバー等の回転用工具先端を挿入し、
その下に設置されているユニット支持脚10の支持ボル
ト13を回し、床面レベルを調整することができる。
【0022】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は、ユニット支持脚の支持板に引っ掛け
るための突出部(突条部)を設けた断熱パネルを用いて
断熱二重床を簡便に施工性良く敷設することをその本質
的な特徴としており、前記実施例に限定されるものでは
なく、各種の設計変更が可能である。例えば、床パネル
の裏面に前記した形状の断熱パネルを接着、釘止め等の
任意の手段で固定したものを用いることもできる。ま
た、ユニット支持脚や断熱パネル材としても従来公知の
各種のものを使用することができ、さらに断熱パネルの
切欠きの形状も使用するユニット支持脚の支持板の形状
に応じて任意に変えることができる。
【0023】また、ユニット支持脚10の支持ボルト1
3は、中実の支持ボルト又は中空パイプから作製された
中空支持ボルトのいずれでもよい。しかしながら、中空
支持ボルトの場合、接床基台11の中心部に上下貫通孔
を設け、あるいはさらにその下面に上記貫通孔から放射
状(例えば十文字状)に延びる溝部を形成することによ
り、レベル調整用ナット17上部の接着剤溜り22に接
着剤を注入したときに、接着剤が支持ボルト内を流下
し、さらに上記溝部内に浸透し、接床基台11を基礎床
30に接着させることができる。従って、一度の接着剤
注入作業により支持ボルトとレベル調整用ナットの固着
及び接床基台と基礎床の固着を同時に行なえるので有利
である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明の断熱パネルは、
その構造が簡単であり、安価に作製することができ、し
かもユニット支持脚への取付けも極めて簡単である。ま
た、断熱二重床を施工する際に、本発明の断熱パネルを
用いた場合、その切欠き部をユニット支持脚の支持板に
嵌め合わせながら、その突出部(突条部)が支持板上に
載置されるように架け渡して断熱層を敷設するものであ
るため、断熱層を極めて簡単に、かつ施工性良く構築す
ることができる。さらに、本発明の断熱二重床の施工方
法によれば、断熱パネルの突出部(突条部)を床パネル
の位置決め部として利用し、これに突き合わせながら床
パネルを敷設することができるため、床パネルの敷設も
極めて簡単に行なうことができる。しかも、従来のユニ
ット支持脚と床パネルの組み合わせによる二重床の施工
方法の利点、即ち、施工性、安定性、低施工コスト等の
利点をそのまま保持して、断熱・保温性や遮音性に優れ
た断熱二重床を施工性良く構築でき、また、歩行の繰り
返しや物の載置等によって長年荷重を受けても、隣合う
床パネル間に段差が発生したり、床面の沈み込み等の問
題がなく、一様な床面レベルを長年月にわたって維持で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱パネルの一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】図1に示す断熱パネルのユニット支持脚の支持
板への取付け態様を示す部分斜視図である。
【図3】本発明の断熱パネルの別の実施例を示す平面図
である。
【図4】図3に示す断熱パネルの敷設形態の一例を示す
平面図である。
【図5】図4に示す断熱パネルを敷設した状態の側面図
である。
【図6】本発明の断熱パネルのさらに別の実施例を示す
平面図である。
【図7】従来のユニット支持脚の一例を示す部分断面側
面図である。
【図8】従来のユニット支持脚を用いて床パネルまで施
工した状態を示す破断斜視図である。
【符号の説明】
1 断熱パネル 2 切欠き部 3 突出部 3a,3b 突条部 10 ユニット支持脚 11 接床基台 13 支持ボルト 17 レベル調整用ナット 19 支持板 30 基礎床 33 床パネル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚部材の上端部に高さ調整自在に装着さ
    れた支持板を有するユニット支持脚により支持されて断
    熱二重床を構築するために用いる断熱パネルであって、
    端縁部所定箇所に上記支持板の形状の一部に対応する形
    状の切欠き部が形成され、かつ端縁部から該切欠き部の
    上部に延出するように突出部が形成されていることを特
    徴とする断熱パネル。
  2. 【請求項2】 前記突出部が、少なくとも対向する一対
    のパネル側縁部に沿って延在する突条部に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の断熱パネル。
  3. 【請求項3】 前記突条部が、各断熱パネルを接続した
    ときに実質的に連続するように対向するパネル側縁部に
    回転対称的に形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載の断熱パネル。
  4. 【請求項4】 基礎床の床面上に複数のユニット支持脚
    を床パネルの形状に応じた所定のピッチで配置し、床パ
    ネルをその端縁部が上記ユニット支持脚の支持板により
    支持されるように架け渡して所定の高さレベルに敷設す
    る二重床の床下地の施工に際して、床パネルの敷設前
    に、端縁部所定箇所に上記支持板の形状の一部に対応す
    る形状の切欠き部が形成され、かつ端縁部から該切欠き
    部の上部に延出するように突出部が形成された断熱パネ
    ルを用い、該断熱パネルの上記切欠き部をユニット支持
    脚の支持板と嵌め合わせながら、上記突出部が支持板上
    に載置されるように架け渡して断熱層を敷設することを
    特徴とする断熱二重床の施工方法。
  5. 【請求項5】 前記突出部が少なくとも対向する一対の
    パネル側縁部に沿って延在する突条部に形成された断熱
    パネルを用い、該突条部に突き合わせて床パネルを敷設
    することを特徴とする断熱二重床の施工方法。
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