JPH07224516A - ユニット支持脚及びそれを用いた二重床の施工方法 - Google Patents
ユニット支持脚及びそれを用いた二重床の施工方法Info
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- JPH07224516A JPH07224516A JP3927994A JP3927994A JPH07224516A JP H07224516 A JPH07224516 A JP H07224516A JP 3927994 A JP3927994 A JP 3927994A JP 3927994 A JP3927994 A JP 3927994A JP H07224516 A JPH07224516 A JP H07224516A
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Abstract
ネルとの間の固着と、支持ボルトとレベル調整用ナット
の固着を同時に作業性及び施工性良く行うことができ、
ほぼ恒久的に床鳴りを防止できる二重床を施工できる方
法及びそれに用いるユニット支持脚を提供する。 【構成】 接床基台2に回動自在に立設された支持ボル
ト3の上端部にレベル調整用ナット6を介して高さ調整
自在に装着された支持板8上面に接着剤流動部11を有
するユニット支持脚1を、基礎床の床面A上に所定のピ
ッチで配置し、複数の床パネル20をその縁部でユニッ
ト支持脚により支持されるように所定の間隙を介して配
置する。所定面積の床パネルを敷設した後、床パネル間
の間隙部Bに露出するユニット支持脚の接着剤溜り12
に接着剤を注入し、支持ボルトとレベル調整用ナットの
固着及び床パネルと支持板の固着を行う。接着剤固化
後、捨張り材を敷設し、さらに床仕上げ材を施工する。
Description
において既存の基礎床面との間に空間を形成して二重床
を構築するのに用いるユニット支持脚及びそれを用いた
二重床の施工方法に関する。
ト系、珪酸カルシウム系などの材質で成形された複数枚
の床パネル(床板材)を、基礎床に配置した支持脚によ
って一定の高さに支持するようにして構築されており、
既存床面と二重床との間の空間は、給排水管、ガス管な
どの各種配管を通すための空間、電気用、通信用の配線
を通すための空間、冷暖房用の空間、床下に空調用ダク
トを設置するための空間、床下に保温材、防音材を敷設
するための空間などとして利用されたり、防音効果又は
保温効果を高めるための空調用ダクトなどとして利用さ
れている。
しては、例えば特開平3−17348号に、棒状脚部と
該棒状脚部の上端部に上下調節可能に装着された受け板
とからなるユニット支持脚群と定尺長方形の床パネル群
とを組み合わせて用いる乾式二重床の施工方法が開示さ
れている。この方法で用いられるユニット支持脚の一例
は図9に示すとおりであり、ゴム等の弾性材料からなる
接床基台104と、該基台104に回動自在に立設され
た支持ボルト103からなる脚部材102と、外周下端
部に突設された環状の支持部107を有するレベル調整
用ナット106とから構成され、レベル調整用ナット1
06は、支持板108に穿設された挿入孔109に嵌合
して取り付けられる。このようにして支持板108の挿
入孔109に嵌合されたレベル調整用ナット106に脚
部材102の支持ボルト103がねじ込まれてユニット
支持脚101が組み立てられる。なお、支持板108の
上面には挿入孔109を除く全面に粘着シート110が
貼着され、また支持ボルト103の上端面にはマイナス
溝105が設けられており、該溝105にドライバー等
の回転用工具の先端を嵌め込んで支持ボルト103を回
転させることにより、レベル調整用ナット106が上下
動し、支持板108により支持されている床パネルの床
面レベルを調整することができる。
支持脚101を用いて二重床を構築する場合の施工例
は、例えば図10に示すように、まず部屋壁または間仕
切112の所定の高さに沿って際根太または根太ユニッ
ト113を設け、その上に床パネル114の一辺を支持
する。際根太に接しない床パネル114の他の縁部は、
所定のピッチで基礎床111上に配置したユニット支持
脚101に片持たせの状態で載せて取り付ける。ユニッ
ト支持脚101と床パネル114の取付は、ユニット支
持脚101の支持板108上面に貼着した粘着シート1
10等を介して行い、床パネル敷設時に床パネル114
を粘着シート110に圧着して仮固定しておく。ユニッ
ト支持脚101の支持板108の挿入孔109は床パネ
ル114の縁部から露出した状態とし、この挿入孔10
9を通して支持ボルト103を回し、床パネル114の
レベル(または支持板108の上面位)を調節する。隣
合う床パネルも同様に、既に設置したユニット支持脚1
01上へ床パネル114のレベル調整ができる所定の間
隙を開けて載せ、同様に他のユニット支持脚101を配
置して取り付ける。このような作業を床パネルごと繰り
返し、床パネルを所定面積施工し、必要に応じて床面レ
ベルを調整した後、床パネル114からユニット支持脚
101の支持板108に対して釘打ちし、床パネル11
4をユニット支持脚101に固定する。その後、必要に
応じて床パネル114の上に捨張り合板115を敷設し
た後、CFシート、絨毯、畳、木質フロアー材等の床仕
上げ材(図示せず)を敷設し、作業を完了する。
ユニット支持脚を用いた二重床の施工においては、床パ
ネル敷設時に床パネル114をユニット支持脚101の
支持板108上面の粘着シート110に圧着して仮固定
し、さらに、床パネル114を所定面積施工した後、床
パネル114から支持板108に対して釘打ちすること
により、床パネル114をユニット支持脚101に固定
していた。すなわち、粘着シートには耐久性がないため
専ら仮固定に供し、床パネルとユニット支持脚の最終的
な固定は釘打ちにより行われていた。しかしながら、釘
打ちによっても、長期間使用されると繰り返し歩行振動
が加えられるので、釘打ちによる固定に弛みが生じ、結
果として床鳴りが発生することがあった。床パネルとユ
ニット支持脚の固定を行う場合、釘打ちに代えて接着剤
を用いることも考えられるが、接着剤をユニット支持脚
の支持板上面に1個づつ塗布するのは作業工程が増える
だけでなく、作業者の手や衣服、周囲に接着剤が付着し
て汚すという問題があり、その後処理及び清掃が必要に
なるなど、結果的に作業性が大幅に低下するので実際的
ではなかった。
ル調整用ナットが床施工後確実に固定されないと、床面
上での繰返し歩行等によって支持ボルトの回転に伴うレ
ベル調整の狂いや螺合部のガタを生じ、床落ち、床鳴
り、床パネル間の段差発生などの問題を生ずる。従っ
て、ユニット支持脚の支持ボルトとレベル調整用ナット
は接着剤等で固定することが必要である。この支持ボル
トとレベル調整用ナットの固着は、床面レベルの調整後
に行われる。したがって、床パネルとユニット支持脚の
支持板との間の固着を前記のように接着剤を用いて床パ
ネル敷設時に行った場合、接着剤の塗布作業が二度手間
となり、作業性及び施工性が大幅に低下するという問題
がある。
作業性よく行うことができ、前記した従来法のような問
題もなく、接着剤によりユニット支持脚の支持板と床パ
ネルを接着し、ほぼ恒久的に床鳴りを防止できる二重床
の施工方法、及び該二重床の施工方法に好適に用いるこ
とができるユニット支持脚を提供することにある。さら
に本発明の目的は、接着剤の一回の注入作業により、床
パネルとユニット支持脚の支持板との間の固着と、支持
ボルトとレベル調整用ナットの固着を同時に行うことが
でき、したがって、作業性及び施工性が向上すると共
に、床面レベルの調整精度も高くなり、また、床面上で
の繰返し歩行等による支持ボルトの緩みに伴うレベル調
整の狂いや螺合部のガタによる床落ち、床鳴り、床パネ
ル間の段差発生などの問題を生ずることも無い二重床の
施工方法、及び該二重床の施工方法に好適に用いること
ができるユニット支持脚を提供することにある。
に、本発明によれば、接床基台と、該基台に回動自在に
立設された支持ボルトと、該支持ボルトの上端部に螺合
されたレベル調整用ナットを介して高さ調整自在に装着
された支持板とからなるユニット支持脚において、上記
支持板の上面に接着剤流動部を設けたことを特徴とする
ユニット支持脚が提供される。好適には、前記接着剤流
動部は、支持板上面に形成された溝部又は凹部からな
り、また支持板の上面に仮止め用粘着シートと接着剤流
動部を設けることもできる。一回の接着剤注入作業によ
り、床パネルとユニット支持脚の固着と同時にユニット
支持脚の支持ボルトとレベル調整用ナットの固着を行う
好適な態様においては、前記レベル調整用ナットの上部
に拡開部を形成して接着剤溜りを設けると共に、該接着
剤溜りが前記支持板上面の接着剤流動部と連通するよう
に構成する。
ット支持脚を用いた二重床の施工方法も提供される。本
発明に係る二重床の施工方法は、接床基台に回動自在に
立設された支持ボルトの上端部にレベル調整用ナットを
介して高さ調整自在に装着された支持板上面に接着剤流
動部を有するユニット支持脚を、基礎床の床面上に床パ
ネルの形状に対応する所定のピッチで配置し、複数の床
パネルをその縁部で上記ユニット支持脚により支持され
るように所定の間隙を介して配置すると共に、隣接する
各床パネル間の上記間隙から接着剤を注入して、ユニッ
ト支持脚の支持板上面に設けられた接着剤流動部又はこ
れと連通するレベル調整用ナット上部の接着剤溜りに接
着剤を供給し、ユニット支持脚に対して床パネルを固着
することを特徴とする。
ト支持脚は、床パネルの支持に供する支持板の上面に溝
部、凹部等の接着剤流動部を有する。従って、基礎床の
床面上に所定のピッチで配置されたユニット支持脚の上
に複数の床パネルをその縁部が支持されるように所定の
間隙を介して敷設し、隣接する各床パネル間の上記間隙
から接着剤を注入すると、注入された接着剤は、ユニッ
ト支持脚の支持板に形成された接着剤流動部内を流動し
た後固化するので、支持板と床パネルとの間の接着面積
が増え、確実に接着できる。そのため、床パネルに歩行
振動が繰り返し加えられても、釘だけによる固定の場合
のように緩むという恐れがなく、ほぼ恒久的に床鳴りを
防止できる。また、ユニット支持脚の支持板上面に1個
づつ接着剤を塗布するのではなく、床パネルを敷設した
後、隣接する各床パネル間のユニット支持脚配置部の間
隙から接着剤を注入すればよいので、作業性が極めてよ
いと共に、塗布作業に比べて作業者の手や衣服、あるい
は周囲に接着剤が付着して汚す問題も大巾に緩和され
る。
様においては、前記レベル調整用ナットの上部に拡開部
が形成されて接着剤溜りが設けられると共に、該接着剤
溜りが前記支持板上面の接着剤流動部と連通するように
構成される。このような構成とした場合、接着剤の一回
の注入作業により、接着剤が上記接着剤流動部を通して
床パネルと支持板との間に供給されると共に、上記接着
剤溜りを通して支持ボルトとレベル調整用ナットとの螺
合部にも同時に供給されるので、床パネルとユニット支
持脚の支持板との間の固着と、支持ボルトの緩み止め
(支持ボルトとレベル調整用ナットの固着)を同時に行
うことができる。
接着剤流動部の形態は、大きく分けて以下の2つの態様
が考えられる。 (1)支持板の上面に溝部を形成する。この溝部の好適
な態様としては、次のような態様が挙げられる。 (イ)ユニット支持脚のレベル調整用ナットの上部に形
成された接着剤溜りから連通するような溝、例えば接着
剤溜りから放射状に形成された溝。なお、接着剤溜り
は、レベル調整用ナット自体の上部を拡開して形成して
もよく、あるいはレベル調整用ナットが嵌合される支持
板の挿入孔上部を面取りして拡開部を形成し、これを接
着剤溜りとして利用してもよい。 (ロ)床パネルを敷設したときに、溝の一部が隣接する
床パネル間の間隙部に露出するような溝、例えば縞状の
溝。
を形成し、床パネルを敷設したときに支持板と床パネル
の間に隙間を形成させ、この隙間に接着剤を流動させ
る。このような凹部形成の好適な態様としては、次のよ
うな態様が挙げられる。 (イ)支持板の上面に部分的に薄いシート状物、例えば
両面粘着シート(以下、単に粘着シートという)、単
板、樹脂含浸紙等を貼着する。好ましくは、支持板上面
の周辺に少なくとも2箇所薄いシート状物を貼着し、こ
れらのシート状物の間に凹部が形成されるようにする。 (ロ)支持板の上面を部分的に研削して凹部を形成す
る。本発明においては、上記のような接着剤流動部の形
成態様を単独で採用してもよく、またこれらを任意に組
み合わせてもよい。特に粘着シートを用いて凹部を形成
した場合、あるいは粘着シートを組み合わせて用いた場
合、粘着シートを利用して床パネルの仮止めを行うこと
ができるので作業性がよく、好ましい形態である。ま
た、床パネル敷設時に床パネルを支持板に貼着された粘
着シートに圧着して仮固定することにより、施工中にユ
ニット支持脚の位置がズレたり、倒れたりするのを防止
できるという利点も得られる。
発明についてさらに詳細に説明する。図1及び図2は、
ユニット支持脚の支持板上面に接着剤流動部として放射
状の溝を形成した実施例を示している、図1において、
1はユニット支持脚、20はこれにより支持される床パ
ネルである。ユニット支持脚1は、その基本的な構成に
おいては従来公知のものとほぼ同様であり、図1に示す
ように、ゴム等の弾性材料からなる防振基台2と、該基
台2に回動自在に立設された支持ボルト3と、外周下部
に突設された環状の支持部7を有するレベル調整用ナッ
ト6と、中央部に挿入孔9を有する支持板8とから構成
される。
質の弾性材料から作製されて、コンクリートスラブの基
礎床面Aにジャストフィットし、かつ防振の機能を果た
すようにされている。そして、その上面中央部には支持
ボルト3の基端丸棒部を挿入するための非貫通の中央孔
(図示せず)が形成されている。一方、支持ボルト3
は、下端から上方に所定距離離間した位置外周面に側方
に突出する環状のフランジ部4が一体に設けられ、それ
よりも上部にネジ部が形成され、またフランジ部4より
下方の基端部は円形断面の丸棒部(図示せず)に形成さ
れており、また支持ボルト3の頂端面には回転用工具先
端を嵌め込むための溝部5(図示の例ではマイナス溝で
あるが、プラス溝や角型凹陥部であってもよい)が形成
されている。そして、支持ボルト3の基端丸棒部を上記
防振基台2の中央孔に嵌挿することにより、支持ボルト
3はフランジ部4を支持部として防振基台2に回動自在
に立設された状態となる。
開されている。上記レベル調整用ナット6は該支持板8
の挿入孔9に嵌合され、次いでその上部を拡開し、支持
板挿入孔9の面取り部10に部分的に埋没させることに
よって、支持板8に強固に取り付けられる。それと共
に、レベル調整用ナット6の上部には接着剤溜り12が
形成される。このようにして支持板8の挿入孔9に嵌合
されたレベル調整用ナット6に支持ボルト3の上端ネジ
部をねじ込むことによって、図1に示すようにユニット
支持脚1が組み立てられる。また、上記ユニット支持脚
1の支持板8の上面には、図2に示すように、前記接着
剤溜り12から支持板8の周囲に向う放射状の溝11が
形成されており、該溝11は接着剤流動部として機能す
る。
を敷設した後、上記接着剤溜り12に接着剤を注入する
と、接着剤は支持ボルト3とレベル調整用ナット6の螺
合部に供給されると共に、上記放射状の溝11を通して
床パネル20と支持板8との間にも供給され、支持板8
の周辺部に行き渡るので、支持ボルト3とレベル調整用
ナット6の固着と同時に床パネル20と支持板8の固着
も一回の接着剤注入操作によって達成される。なお、支
持ボルト3とレベル調整用ナット6の螺合部に接着剤を
スムーズに供給するためには、レベル調整用ナット6の
内周ネジ部に軸線方向に1本もしくは複数本の溝を形成
することが望ましく、また、各溝はレベル調整用ナット
6の下端近傍までに止めて非貫通の溝とし、接着剤のタ
レを防止することが好ましい。あるいは、支持ボルト3
のネジ部上端部に軸線方向に溝を形成することもでき
る。
る。基礎床面上にユニット支持脚1を床パネルの形状に
対応する所定のピッチで立設した後、床パネル20を支
持ボルト3の直径に相当する程度の所定の間隔を開けて
敷設し、ユニット支持脚1により床パネル20の端縁部
を支持する。床パネル20のレベル調整は、ドライバー
等の回転工具の先端を支持ボルト頂端面に形成された溝
部5に嵌め込んで支持ボルト3を回転させることにより
行うことができる。すなわち、支持ボルト3を回転させ
ることにより、レベル調整用ナット6及びそれが嵌合さ
れた支持板8が上下動し、支持板8により支持されてい
る床パネル20の床面レベルを調整することができる。
所定面積の床パネル20を敷設し、床面レベルの調整を
行った後、隣接する床パネル間の間隙部Bに露出するユ
ニット支持脚1の接着剤溜り12に接着剤を注入し、前
記のように支持ボルト3とレベル調整用ナット6の固着
及び床パネル20と支持板8の固着を行う。接着剤固化
後、敷設した床全面に捨張り材を敷設し、さらにCFシ
ート、絨毯、畳、木質フロアー材等の床仕上げ材を施工
する。なお、接着剤注入に先立ち、要所を釘で止め、床
パネルを安定化させることもできる。
レタン系、酢ビ系などが使用可能であるが、支持ボルト
3とレベル調整用ナット6を同時に固定する場合には、
エポキシ系、ウレタン系の接着剤が適する。接着剤を接
着剤流動部に十分に流動させるためには低粘度のものが
好ましいが、粘度が低過ぎると材料に吸収され易く、一
方、粘度が高すぎると流動性が良くなく、いずれの場合
も支持板の周辺部まで十分に接着剤が行き渡り難いので
好ましくない。接着剤の粘度は、接着剤流動部の形状、
面積、材質等を勘案して選択する。接着剤は、チュー
ブ、ポンプなどの容器に入れ、先の細いノズルにより圧
力をかけて押し出し、接着剤溜り又は接着剤流動部に注
入する。
変更例を示し、ユニット支持脚の支持板8上面の対向す
る両辺部に粘着シート13を貼着した点において前記実
施例と異なる。粘着シート13は、通常、支持板8の上
面に溝11を形成した後に貼着するが、先に粘着シート
を貼着し、後で溝を形成しても構わない。このように支
持板8の上面両辺部に粘着シート13を貼着しておくこ
とにより、床パネル敷設時に、床パネルを粘着シート1
3に圧着して仮固定することができ、施工中にユニット
支持脚の位置がズレたり、倒れたりするのを防止でき、
二重床施工の作業性が向上するという利点が得られる。
溝形態を変えた変更例を示し、溝の一部が床パネルを敷
設した時に隣接する床パネル20間の間隙部Bに露出す
るように、複数の平行な縞状の溝11を支持板8の上面
に形成したものである。この実施例の場合、接着剤注入
用のノズルを床パネル20間の間隙部Bに挿入し、図
中、破線矢印で示すように、位置をずらしながら接着剤
を注入する。なお、この実施例の場合も、レベル調整用
ナット6の上部に形成された接着剤溜りに連通する溝を
他の溝11と平行に設けることもできる。また、各溝間
を接続する溝を設けることもでき、例えば溝を格子状に
形成することもできる。
剤流動部を形成する溝としては、深さ0.5〜3.0m
m、幅2.0〜5.0mmの溝が適当であり、好ましい
実施例においては深さ1.5mm、幅4.0mmの溝が
好適である。また、溝の形状は、角溝、V溝等任意であ
る。
差を付けて凹部14を形成し、床パネル20を敷設した
時に支持板8aと床パネル20との間に隙間Sが形成さ
れるようにし、この隙間Sに接着剤を流動させるように
構成した実施例を示す。すなわち、図6に示すように、
支持板8a上面の対向する両辺部に厚さ0.1〜1.0
mm程度の粘着シート13を貼着する。該粘着シート1
3の間に形成された凹部14が、以下に説明するように
接着剤流動部として機能する。なお、上記粘着シートに
代えて単板、樹脂含浸紙等の薄いシート状物を貼着する
こともできる。また、支持板8aの上面の四辺にシート
状物を貼着し、接着剤のタレを完全に防止することもで
きる。上記支持板8aを装着したユニット支持脚1aを
用い、床パネル20を敷設すると、図7に示すように、
支持板8a上面と床パネル20との間に隙間Sが形成さ
れる。したがって、床パネル間の間隙部Bから接着剤溜
りに接着剤を注入すると、接着剤は支持ボルト3とレベ
ル調整用ナット6の螺合部に浸透すると共に、図中矢印
で示すように上記隙間Sに浸透、拡散し、床パネル20
と支持板8aを強固に接合し、それと共に支持ボルト3
とレベル調整用ナット6の間も強固に接合する。
床パネルとの間に隙間が形成されるようにし、この隙間
に接着剤を流動させるように構成した他の実施例を示
す。この実施例の場合、支持板8bの上面を研削し、深
さ0.1〜1.0mm程度の凹部15を形成したもので
ある。この実施例の場合も、該支持板8bを装着したユ
ニット支持脚を用い、床パネルを敷設すると、図7と同
様に、支持板上面と床パネルとの間に隙間が形成され、
床パネル間の間隙部から接着剤溜りに接着剤を注入する
と、接着剤は支持ボルトとレベル調整用ナットの螺合部
に浸透すると共に上記隙間に浸透、拡散し、床パネルと
支持板を強固に接合すると共に、支持ボルトとレベル調
整用ナットの間も強固に接合する。また、この実施例の
ように段部によって、あるいは前記した実施例のように
薄いシート状物によって、支持板上面の四周を囲うと接
着剤が流れ落ちることが無く、周囲を汚染することがな
いという利点が得られる。
及びそれを用いた二重床の施工方法によれば、以下のよ
うな効果・利点が得られる。 (イ)前記のように、本発明のユニット支持脚は、床パ
ネルの支持に供する支持板の上面に溝部、凹部等の接着
剤流動部を有し、隣接する各床パネル間の間隙部から注
入された接着剤は、ユニット支持脚の支持板に形成され
た接着剤流動部内を流動した後固化するので、支持板と
床パネルとの間の接着面積が増え、確実に接着できる。
そのため、床パネルに歩行振動が繰り返し加えられて
も、釘だけによる固定の場合のように緩むという恐れが
なく、ほぼ恒久的に床鳴りを防止できる。 (ロ)ユニット支持脚の支持板上面に1個づつ接着剤を
塗布するのではなく、床パネルを敷設した後、隣接する
各床パネル間のユニット支持脚配置部の間隙から接着剤
を注入すればよいので、作業性が極めてよいと共に、塗
布作業に比べて作業者の手や衣服、あるいは周囲に接着
剤が付着して汚す問題も大巾に緩和される。 (ハ)レベル調整用ナットの上部に拡開部を形成して接
着剤溜りを設けると共に、該接着剤溜りが前記支持板上
面の接着剤流動部と連通するように構成することによ
り、接着剤の一回の注入作業により、接着剤が上記接着
剤流動部を通して床パネルと支持板との間に供給される
と共に、上記接着剤溜りを通して支持ボルトとレベル調
整用ナットとの螺合部にも同時に供給されるので、床パ
ネルとユニット支持脚の支持板との間の固着と、支持ボ
ルトとレベル調整用ナットの固着を同時に行うことがで
きる。したがって、作業性及び施工性が向上すると共
に、床面レベルの調整精度も高くなる。また、床面上で
の繰返し歩行等による支持ボルトの緩みに伴うレベル調
整の狂いや螺合部のガタによる床落ち、床鳴り、床パネ
ル間の段差発生などの問題を生ずることも無い。 (ニ)また、ユニット支持脚の支持板に接着剤流動部と
共に粘着シートを貼着することにより、床パネル敷設時
に、床パネルを粘着シートに圧着して仮固定することが
でき、施工中にユニット支持脚の位置がズレたり、倒れ
たりするのを防止でき、二重床施工の作業性が向上する
という利点が得られる。
ネルを支持した状態を示す部分断面側面図である。
ネルを支持した状態の平面図である。
態の一例を示す平面図である。
を示す平面図である。
実施例を床パネルを配置した状態で示す平面図である。
を示す斜視図である。
より床パネルを支持した状態を示す側面図である。
実施例を示す斜視図である。
施工した状態を示す破断斜視図である。
持ボルト、 4 フランジ部、 5 溝部、 6 レベ
ル調整用ナット、 7 支持部、 8,8a,8b 支
持板、 9 挿入孔、 10 面取り部、 11 溝
(接着剤流動部)、 12 接着剤溜り、 13 粘着
シート、 14,15 凹部、 20 床パネル、 A
基礎床面、 B 間隙部、 S 隙間
Claims (5)
- 【請求項1】 接床基台と、該基台に回動自在に立設さ
れた支持ボルトと、該支持ボルトの上端部に螺合された
レベル調整用ナットを介して高さ調整自在に装着された
支持板とからなるユニット支持脚において、上記支持板
の上面に接着剤流動部を設けたことを特徴とするユニッ
ト支持脚。 - 【請求項2】 前記接着剤流動部が、支持板上面に形成
された溝部又は凹部からなる請求項1に記載のユニット
支持脚。 - 【請求項3】 支持板の上面に仮止め用粘着シートと接
着剤流動部を有する請求項1又は2に記載のユニット支
持脚。 - 【請求項4】 前記レベル調整用ナットの上部に拡開部
が形成されて接着剤溜りが設けられていると共に、該接
着剤溜りが前記支持板上面の接着剤流動部と連通してい
る請求項1乃至3のいずれか一項に記載のユニット支持
脚。 - 【請求項5】 接床基台に回動自在に立設された支持ボ
ルトの上端部にレベル調整用ナットを介して高さ調整自
在に装着された支持板上面に接着剤流動部を有するユニ
ット支持脚を、基礎床の床面上に床パネルの形状に対応
する所定のピッチで配置し、複数の床パネルをその縁部
で上記ユニット支持脚により支持されるように所定の間
隙を介して配置すると共に、隣接する各床パネル間の上
記間隙から接着剤を注入して、ユニット支持脚の支持板
上面に設けられた接着剤流動部又はこれと連通するレベ
ル調整用ナット上部の接着剤溜りに接着剤を供給し、ユ
ニット支持脚に対して床パネルを固着することを特徴と
する二重床の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03927994A JP3434002B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | ユニット支持脚及びそれを用いた二重床の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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