JP2005097318A - ジアミノ化合物及びその製造方法 - Google Patents

ジアミノ化合物及びその製造方法 Download PDF

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JP2005097318A JP2004346008A JP2004346008A JP2005097318A JP 2005097318 A JP2005097318 A JP 2005097318A JP 2004346008 A JP2004346008 A JP 2004346008A JP 2004346008 A JP2004346008 A JP 2004346008A JP 2005097318 A JP2005097318 A JP 2005097318A
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Toshiya Sawai
俊哉 澤井
Masaaki Yazawa
昌明 矢沢
Seiji Oikawa
清二 及川
Shizuo Murata
鎮男 村田
Masaharu Hayakawa
雅治 早川
Etsuo Nakagawa
悦男 中川
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Abstract

【課題】焼き付きが少なく、低温から高温にわたって高い電圧保持率を持ち、高温高湿雰囲気下でも液晶パネル周辺部にVthムラが発生しない液晶配向膜が得られる原料ポリイミド樹脂を得るのに適したジアミノ化合物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】一般式(1)で表されるジアミノ化合物。
Figure 2005097318

(式(1)中R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、R24はそれぞれ独立に水素または炭素数1から3の直鎖アルキル基であり、R11、R12、R13、及びR14、において少なくとも2つは水素であり、R21、R22、R23、及びR24、において少なくとも2つは水素であり、R25は炭素数1から12の直鎖または分岐状のアルキル基であり、Aは下記式(2)または(3)で表される結合基を表し、式(2)中R17は水素または炭素数1から8の直鎖または分岐状のアルキル基を表す。式(3)はメチレンを表す。)
Figure 2005097318

【選択図】 なし

Description

本発明は、新規なジアミノ化合物及びその製造方法に関する。
時計や電卓に用いられてる液晶表示素子には、上、下2枚で一対をなす電極基板の間でネマチック液晶分子の配列方向を90度に捻った構造のツイスト・ネマチック(以下、TNと略す。)モードが主に採用されている。また、ねじれ角を180〜300度と大きくしたスーパーツイステッドネマチック(以下STNと略す)モードも開発され、大画面でも表示品位の良好な液晶表示素子が得られるようになった。さらに、近年では、マトリクス表示やカラー表示等を行うようになってきたため、多数の画素電極とこれらのON−OFFを行うことのできるアクティブ型ツイストネマチックモードを採用したMIM(金属−絶縁相−金属)素子や、TFT(電界効果型薄膜トランジスタ) 素子の開発が盛んになってきた。
これらのモード全てに共通する問題として、同一画面を長時間表示した後、他の画面に移ると前の画像が残像として残る焼き付きと呼ばれる現象が生じることである。特に、高品位の液晶表示素子を得るためには、この焼き付きを改善することが非常に重要な問題である。焼き付きの原因は、液晶表示素子に印加されるDC成分により、配向膜表面の液晶中に含まれる不純物のイオン成分により電気二重層が生じ、上下の基板の間で電荷の偏りが生じ、その偏りが安定に保たれることによる電位差が原因であると考えられる。特に、TFT素子においては、素子の特性上、DC成分を除去することができないので、焼き付きは、TN、STN素子よりも目だちやすく深刻である。またTFTモードにおいては、残像による画面のちらつきを防止するために、特に電圧保持率の低下が著しい60℃から90℃においても高い電圧保持率を持つ配向膜が要求されている。更に、高温高湿雰囲気下では液晶パネル周辺部のVth(閾値電圧)が部分的に上昇する(Vthムラと称する)傾向にある。この原因は定かではないが、水分やシール材中の不純物が液晶配向膜中に拡散、浸透するためと考えられる。
このような液晶表示素子に使用される配向膜として、おもにポリイミドやポリアミドなどの有機系の膜が用いられており(例えば、特許文献1参照)、
Figure 2005097318
で表される反復単位を有するポリイミド樹脂を用いた液晶配向膜を備えた液晶表示素子が開示されている。しかし、この様なポリエーテル化合物を用いて得られるポリイミド配向膜を用いた素子では、焼き付きやVthムラが発生し易い。
特開昭51−65960号公報
本発明の目的は、上記の問題点を解決することであり、焼き付きが少なく、低温から高温にわたって高い電圧保持率を持ち、高温高湿雰囲気下でも液晶パネル周辺部にVthムラが発生しない液晶配向膜が得られる原料ポリイミド樹脂を得るのに適したジアミノ化合物及びその製造方法を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究開発を進めた結果、焼き付き、電圧保持率、Vthムラは、配向膜表面の極性と相関があり、配向膜用のポリイミド原料として、この極性を小さくすることのできるある特定の構造を有するジアミノ化合物を用いることにより、焼き付きが少なく、低温から高温にわたり高い電圧保持率を持ち、更に高温高湿雰囲気下でも液晶パネル周辺部にVthムラが発生しない配向膜が得られることを見いだし、本発明を完成させた。該ジアミノ化合物は、−O−,−SO2−の様な極性基を持たず、かつ、分子量が大きいため、ポリイミドの原料として使用した場合、極性の大きいイミド基の割合を相対的に減らすことができる。従って、より極性の小さなポリイミドを得ることができるのである。
本発明は以下の1〜5項により構成される。
1.一般式(1)で表されるジアミノ化合物。
Figure 2005097318
(式(1)中R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、及びR24はそれぞれ独立に水素または炭素数1から3の直鎖アルキル基であり、R11、R12、R13、及びR14、において少なくとも2つは水素であり、R21、R22、R23、及びR24、において少なくとも2つは水素であり、R25は炭素数1から12の直鎖または分岐状のアルキル基であり、Aは下記式(2)または(3)で表される結合基を表し、式(2)中R17は水素または炭素数1から8の直鎖または分岐状のアルキル基を表す。式(3)はメチレンを表す。)
Figure 2005097318
2.R11、R12、R13、及びR14、において少なくとも3つは水素であり、R21、R22、R23、及びR24、において少なくとも3つは水素である前記1項に記載のジアミノ化合物。
3.式(1)のR11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、及びR24、が全て水素原子である前記1項に記載のジアミノ化合物。
4.R25が炭素数1から6の直鎖アルキル基である前記3項に記載のジアミノ化合物。
5.R17が水素原子もしくはブチル基である前記3項に記載のジアミノ化合物。
6.一般式(4)で表されるジフェニルアルカン誘導体に、
Figure 2005097318
(式(4)中R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、及びR24はそれぞれ独立に水素または炭素数1から3の直鎖アルキル基であり、R11、R12、R13、及びR14、において少なくとも2つは水素であり、R21、R22、R23、及びR24、において少なくとも2つは水素であり、Aは下記式(2)または(3)で表される結合基を表し、式(2)中R17は水素または炭素数1から8の直鎖または分岐状のアルキル基を表し、
Figure 2005097318
式(3)はメチレンを表す。)
一般式(5)で表されるパラニトロベンゾイルハライド誘導体を反応させた後、カルボニル基及びニトロ基を還元することを特徴とする一般式(1)で表されるジアミノ化合物の製造方法。
Figure 2005097318
(式中Xは塩素もしくは臭素を表す。)
本発明により新規なジアミノ化合物及びこれらの製造方法が提供された。該ジアミノ化合物を原料として用いたポリイミド化合物は、液晶配向膜として優れた効果を有する。例えば、該液晶配向膜を用いた液晶表示素子は、焼き付きが少なく、低温から高温にわたり高い電圧保持率を持ち、かつ高温高湿下でも液晶パネル周辺部にVthムラが発生しない高品位なものである。これは、原料のジアミノ化合物が−O−、−SO2−のような極性基を持たず、かつ分子量が大きいために、相対的に極性が大きいイミド結合の割合を減らすことができたためと考えられる。このような特徴をもつ本発明のジアミノ化合物は、液晶配向膜の原料中間体を主目的としてデザインされたが、その他のポリイミド、ポリアミド等の高分子化合物及びその改質にも使用可能であり、エポキシ架橋剤等の他の目的に使用し、また高分子化合物に新しい特性を導入することが期待できる。
本発明のジアミノ化合物は、式(1)で表されるものであり、具体例をあげると、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)メタン、
ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)メタン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)シクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)シクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−メチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−エチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−プロピルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ペンチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ヘキシルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ヘプチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−オクチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ノニルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−デシルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ウンデシルシクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(2−メチル−4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ドデシルシクロヘキサンなどがあげられる。
中でも好ましいものの、具体例をあげると、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)メタン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)シクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ノニル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)デシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ウンデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ドデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)トリデシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、などがあげられる。
これらの中でも一層好ましいものとして以下の化合物をあげることができる。ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)メタン、ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)メタン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)シクロヘキサン、
1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)プロピル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ペンチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘキシル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ヘプチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン。
本発明のジアミノ化合物の製造法について、具体的に説明する。本発明で用いられるジフェニルアルカン誘導体は、式(4)で表されるものであり、市販品を購入、または、公知の方法で容易に合成することができる。具体例をあげると、1,1−ジフェニルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−メチルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−エチルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−プロピルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−ブチルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−ペンチルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−ヘキシルシクロヘキサン、1、1ージフェニル−4−ヘプチルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−オクチルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−ノニルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−デシルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−ウンデシルシクロヘキサン、1,1−ジフェニル−4−ドデシルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ベンジルフェニル)メタン、などがある。
本発明で用いられるパラニトロベンゾイルハライド誘導体は、式(5)で表されるものであり、市販品を購入、または、公知の方法で容易に合成できる。具体例として、パラニトロベンゾイルクロリド、パラニトロベンゾイルブロミド2−メチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2−エチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2−プロピル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2−ブチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2−ペンチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2−ヘキシル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2−ヘプチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2−オクチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−メチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−エチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−プロピル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−ブチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−ペンチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−ヘキシル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−ヘプチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3−オクチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2,3−ジメチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2,5−ジメチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2,6−ジメチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、3,5−ジメチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2,3,5−トリメチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、2,3,5,6−テトラメチル−4−ニトロベンゾイルクロリド、
2−メチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2−エチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2−プロピル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2−ブチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2−ペンチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2−ヘキシル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2−ヘプチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2−オクチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−メチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−エチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−プロピル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−ブチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−ペンチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−ヘキシル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−ヘプチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3−オクチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2,3−ジメチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2,5−ジメチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2,6−ジメチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、3,5−ジメチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2,3,5−トリメチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、2,3,5,6−テトラメチル−4−ニトロベンゾイルブロミド、などがあげられる。
式(4)で表されるジフェニルアルカン誘導体と式(5)で表されるパラニトロベンゾイルハライド誘導体との反応には、通常、触媒が使用される。触媒には、AlCl3、SbCl5、FeCl3、TeCl2、SnCl4、TiCl4、BiCl3、ZnCl2等があげられるが、反応性、安全性及び経済性の面からAlCl3、FeCl3が好ましい。また、反応にあたっては、通常、二硫化炭素、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、ニトロベンゼン等の溶媒が使用される。
反応は、溶媒中で、触媒とパラニトロベンゾイルハライド誘導体とを攪拌混合し、0℃から150℃でジフェニルアルカン誘導体(必要に応じて溶媒に溶解させたもの)を滴下し、反応させる。反応終了後、生成物と触媒との付加物を分解するため、反応混合液を氷に注ぎ、水洗、蒸留、水蒸気蒸留などで溶媒等を除き、精製することによりビス(4−(4−ニトロベンジル)フェニル)アルカン誘導体が得られる。
カルボニル基の還元は、トリフルオロメタンスルホン酸、四塩化チタン、三ふっ化ほう素またはその錯体等の触媒の存在下、トリアルキルシラン、具体的にはトリエチルシラン等を反応させることにより行うことが出来る。その時の反応温度は、0℃から100℃の間が好ましい。反応にあたっては、溶媒を使用しても良く、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素が好ましい。
又、カルボニル基のアルキル化は、アルキルホスホニウム塩等のリン化合物を塩基と反応させて生成したリンイリドを、前記ビス(4−(4−ニトロベンジル)フェニル)アルカン誘導体と反応させ、生じた二重結合を還元することにより行うことができる。
リン化合物としては、メチルトリフェニルホスホニウムクロリド、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド、エチルトリフェニルホスホニウムクロリド、エチルトリフェニルホスホニウムブロミド、プロピルトリフェニルホスホニウムクロリド、プロピルトリフェニルホスホニウムブロミド、イソプロピルトリフェニルホスホニウムクロリド、イソプロピルトリフェニルホスホニウムブロミド、ブチルトリフェニルホスホニウムクロリド、ブチルトリフェニルホスホニウムブロミド、イソブチルトリフェニルホスホニウムクロリド、イソブチルトリフェニルホスホニウムブロミド、ペンチルトリフェニルホスホニウムクロリド、ペンチルトリフェニルホスホニウムブロミド、シクロペンチルトリフェニルホスホニウムクロリド、シクロペンチルトリフェニルホスホニウムブロミド、ヘキシルトリフェニルホスホニウムクロリド、ヘキシルトリフェニルホスホニウムブロミド、シクロヘキシルトリフェニルホスホニウムクロリド、シクロヘキシルトリフェニルホスホニウムブロミド、ヘプチルトリフェニルホスホニウムクロリド、ヘプチルトリフェニルホスホニウムブロミド、2−エチルヘキシルトリフェニルホスホニウムクロリド、2−エチルヘキシルトリフェニルホスホニウムブロミド、オクチルトリフェニルホスホニウムクロリド、オクチルトリフェニルホスホニウムブロミド、ノニルトリフェニルホスホニウムクロリド、ノニルトリフェニルホスホニウムブロミド、デシルトリフェニルホスホニウムクロリド、デシルトリフェニルホスホニウムブロミド、ウンデシルトリフェニルホスホニウムクロリド、ウンデシルトリフェニルホスホニウムブロミド、ドデシルトリフェニルホスホニウムクロリド、ドデシルトリフェニルホスホニウムブロミド、などがあげられる。
塩基としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、トリエチルアミン、ピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノネン−5、n−ブチルリチウム、フェニルリチウム、ナトリウムアミド、水素化ナトリウムなどが使用できる。反応は、メタノール、エタノール、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、エーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ベンゼン、アンモニア、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等の溶媒中、リン化合物を攪拌溶解または懸濁し、塩基を作用させてイリドを生成させ、ここに前記ビス(4−(4−ニトロベンジル)フェニル)アルカン誘導体(必要に応じて溶媒に溶解させたもの)を滴下し、反応させる。その時の反応温度はイリドの反応性、安定性によるが、−78℃から150℃の間が好ましい。反応終了後、水洗、抽出、シリカゲルカラム処理などにより精製する。
二重結合及びニトロ基の還元には、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、酢酸等の溶媒中で、白金・カーボン、酸化白金、ラネーニッケル、パラジウムカーボン等の触媒を用い、必要により酢酸、塩酸、硫酸、リン酸、シュウ酸、トリフロロ酢酸等の酸を添加し、常圧または加圧下、0〜150℃で水素還元することにより行われる。あるいは、カルボニル基とニトロ基を、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、酢酸、等の溶媒中で、白金・カーボン、酸化白金、ラネーニッケル、パラジウム・カーボン等の触媒を用い、必要により酢酸、塩酸、硫酸、リン酸、シュウ酸、トリフロロ酢酸等の酸を添加し、加圧下、80℃から150℃で水素還元することもできる。前記式(3)、式(4)の置換基R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、R24及びA、更に前述のリン化合物のアルキル基を適宜選択する事により、目的のジアミノ化合物を製造することができる。
本発明のジアミノ化合物はその特有な化学構造のため、これから得られたポリイミド配向膜を用いた液晶表示素子は焼き付けが少ないとともに、低温から高温まで、特に60から90℃の比較的高温でも、高い電圧保持率を維持でき、更に高温高湿雰囲気下でも液晶パネル周辺部にVthムラが発生しないという特徴を有している。本発明のジアミノ化合物は液晶配向膜用ポリイミド樹脂以外にも、比較的極性の弱いジアミノ化合物という特性を利用して各種ポリイミドコーティング剤、あるいはポリイミド樹脂成形品、フィルム、繊維などに利用することができる。さらには、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリ尿素樹脂の原料、あるいはエポキシ樹脂の硬化剤などとして用いることができる。
以下、本発明の化合物に関して、実施例により、より詳細に例示するとともに、この化合物を用いることにより得られる製品、すなわちポリイミド樹脂の液晶配向膜を応用例として示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下に示す応用例及び応用比較例において、焼き付きの度合は、C−Vカーブ法を用いて測定した。C−Vカーブ法は、液晶セルに25mV、1kHzの交流を印加し、さらに周波数0.0036Hzの直流の三角波(以下、DC電圧という。)を重畳させ、DC電圧を−10Vから10Vの範囲で掃引することにより変化する容量Cを記録する方法である。DC電圧を正側(0→10V)に掃引すると、容量は大きくなる。次に負側(10→0V)に掃引すると、容量は小さくなる。0より負側(0→−10V)に掃引すると、また容量は大きくなり、正側(−10→0V)に掃引するとまた小さくなる。これを数サイクル繰り返すと、図1のような波形が得られる。液晶配向膜表面に電荷の偏りが生じ、この偏りが安定化すると、電圧が正側、負側両方において図1のようなヒステリシスカーブを描く。この図1をもとに、各C−V曲線に対し接線をひき、またDC電圧が0のときの容量(C0 )を示す直線を引く。そしてそれら各々の交点(α1〜α4)を求め、正側は|α1−α2|、負側は|α3−α4|の各2点間の電圧差を求めた後、これらの平均の電圧差、すなわち(|α1−α2|+|α3−α4|)/2を求め、得られた値を残留電荷とした。残留電荷は、液晶セルの膜厚及び配向膜の膜厚が同じであれば、電荷の偏りとそしてその安定化を示すパラメーターとして用いることができる。すなわち残留電荷の小さい配向膜を用いるほど焼き付きを緩和できる。
電圧保持率は、図2のような回路で測定した。測定方法は、ゲートパルス幅69μs、周波数30Hz、波高±4.5Vの矩形波(VS)をソースに印加することにより変化するドレイン(VD)をオシロスコープより読み取ることによって行った。例えば、ソースに正の矩形波が印加されると次に負の矩形波が印加されるまでの間、ドレイン(VD)は正の値を示す。もし、保持率が100%の場合、図3に示すVDは、点線で表される長方形の軌道をとるのだが、普通VDは、除々に0近づく実線の軌道となる。そこで、測定した軌道の面積(V=0と軌道によって囲まれる面積)すなわち斜線部分を算出し、これを4回行ない、平均値を求めた。まったく電圧が減少しなかった場合の面積を100%として、これに対し、測定した面積の相対値を電圧保持率(%)とした。
Vthムラの観察液晶素子を60℃、湿度90%の高温高湿槽中に200時間保持し、その後全面点灯させ、パネル周辺部のVthムラを観察した。
実施例1
攪拌装置、温度計、及び窒素置換装置を付した10リットルの3つ口フラスコに、塩化アルミニウム1300g(9.75モル)と1,2−ジクロロエタン4.2リットルを混合し、氷冷下パラニトロベンゾイルクロリド1323g(7.13モル)を投入し、溶解させた。反応液を47℃まで昇温した後、ジフェニルメタン500g(2.97モル)の1,2−ジクロロエタン500ミリリットル溶液を3時間30分かけて滴下した。滴下終了後、50℃で4時間攪拌した。液体クロマトグラフィーで反応の終了を確認したのち、反応液を7リットルの氷水に注ぎ、次いでクロロホルム7リットルで抽出した。6N−HCl水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水及び水で洗浄し、硫酸マグネシウムで溶液を乾燥させた。ロータリーエバポレーターでクロロホルムを除去し、十分に結晶が析出したところでろ過をした。ろ物をシリカゲルカラム処理し、クロロホルム/酢酸エチルで再結晶精製し、1,1−ビス(4−(4−ニトロベンゾイル)フェニル)メタンの結晶867gを得た。
攪拌装置、温度計、及び窒素置換装置を付した三ツ口フラスコに、N2シール下ブチルトリフェニルホスホニウムブロミド61.6g(0.154モル)及びテトラヒドロフラン200ミリリットルを入れ、反応液を氷浴で3℃まで冷却した後1時間攪拌した。次にカリウム−t−ブトキシド17.4g(0.155モル)を徐々に添加した。反応液はこの時瞬時に黄色になり少し発熱した。その後反応液を3から5℃に維持しながら45分間攪拌した。ここに1,1−ビス(4−(4−ニトロベンゾイル)フェニル)メタン30.0g(0.064モル)のテトラヒドロフラン1リットル溶液を1時間かけて滴下し、さらに3から5℃に維持しながら8時間攪拌した。このとき色相は暗紫色に変化した。液体クロマトグラフィーで反応終了を確認した後、反応液を400ミリリットルの氷水に注ぎ、400ミリリットルの4N−HCl水溶液を加え、クロロホルム800ミリリットルで抽出した。その後6N−HCl水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水、水で洗浄し、ロータリーエバポレーターでクロロホルムを除去した。これをトルエンに溶解し、シリカゲル(800g)カラムで処理し、高粘液体状の1,1−ビス(4−(1−(4−ニトロフェニル)ブチリデン)フェニル)メタン17.1gを得た。この取得物17.1gを200ミリリットルのテトラヒドロフランに溶解し、5%パラジウムカーボン触媒(水分54.8%含)2.0gを加え、常圧にて室温下、攪拌しながら水素ガスと接触させた。水素の吸収が停止した後に触媒を濾別、濃縮し、シリカゲルカラムで処理し、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)メタン10.5gを得た。この化合物は常温で高粘度の液体であった。この化合物のプロトン核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR、溶媒CDCl3、TMS基準)は、6.54−7.16ppm(m、16H)
3.63−3.85ppm(m、4H)
3.51ppm(s、4H)
0.77−2.02ppm(m、18H)
であった。またこの化合物の赤外線吸収スペクトルを図4に示した。
実施例2
攪拌装置、温度計、及び窒素置換装置を付した10リットルの3つ口フラスコに、塩化鉄703g(4.33モル)と1,2−ジクロロエタン1.7リットルを混合し、氷冷下パラニトロベンゾイルクロリド732g(3.94モル)を投入し、溶解させた。反応液を80℃まで昇温した後、ジフェニルシクロヘキサン395g(1.67モル)の1,2−ジクロロエタン630ミリリットル溶液を3時間40分かけて滴下した。滴下終了後、穏やかに還流させながら6時間攪拌した。液体クロマトグラフィーで反応の終了を確認したのち、反応液を2リットルの氷に注ぎ、1リットルの4N−HCl水溶液を加え、次いでクロロホルム1.5リットルで抽出した。6N−HCl水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水及び水で洗浄し、硫酸マグネシウムで溶液を乾燥させた。ロータリーエバポレーターでクロロホルムを除去し、熱いうちに酢酸エチル700ミリリットルを加え放冷し、結晶を析出させた。析出した結晶をろ過し、ろ物をシリカゲルカラム処理し、クロロホルム/酢酸エチルで再結晶精製し、1,1−ビス(4−(4−ニトロベンゾイル)フェニル)シクロヘキサンの結晶485gを得た。
攪拌装置、温度計、及び窒素置換装置を付した三ツ口フラスコに、N2シール下メチルトリフェニルホスホニウムブロミド54.0g(0.158モル)及びテトラヒドロフラン750ミリリットルを入れ、攪拌しながら固体を含むスラリー液をマントルヒーターにて50から55℃で1時間加熱した。その後−5℃のバスをセットし反応液を3℃まで冷却した後カリウム−t−ブトキシド17.0g(0.151モル)を添加した。反応液はこの時瞬時に黄色になり少し発熱した。その後反応液を4から5℃に維持しながら45分間攪拌した。バス温度を−10℃まで下げ反応液を2℃とした後1,1−ビス(4−(4−ニトロベンゾイル)フェニル)シクロヘキサン30.0 g(0.056モル)を徐々に添加した。色相が暗紫色に変化すると共に発熱が起こり反応液温が5℃まで上昇した。反応液を3から5℃に維持して4時間攪拌した。液体クロマトグラフィーで反応終了を確認した後、反応液を750ミリリットルの氷水に注ぎ、次いでクロロホルム250ミリリットルを加え抽出した。その後6N−HCl水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水、水で洗浄し、ロータリーエバポレーターでクロロホルムを除去して高粘度液体59.3gを得た。この取得物59.3gを等量のクロロホルムに溶解、クロロホルム溶媒でシリカゲル(250g)カラムで処理し、溶媒除去した後、トルエンに再び溶解し、シリカゲル(100g)カラムで処理し純度97.3%の留分を濃縮して高粘度液体状の1,1−ビス(4−(1−(4−ニトロフェニル)ビニリデン)フェニル)シクロヘキサン5.0gを得た。この取得物5.0gを15ミリリットルのテトラヒドロフランに溶解し、5%パラジウムカーボン触媒(水分54.8%含)0.5gを加え、常圧にて室温下、攪拌しながら水素ガスと接触させた。水素の吸収が停止した後に触媒を濾別し、濾液を濃縮することにより、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)シクロヘキサン3.0gを得た。この化合物は常温で高粘度の液体であった。この化合物のプロトン核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR、溶媒CDCl3、TMS基準)は、6.55−7.21ppm(m、16H)
3.96ppm(q、2H)
3.53ppm(s、4H)
1.26−2.36ppm(m、16H)
であった。またこの化合物の赤外線吸収スペクトルを図5に示した。
実施例3
攪拌装置、温度計、及び窒素置換装置を付した10リットルの3つ口フラスコに、塩化鉄629g(3.88モル)と1,2−ジクロロエタン1.7リットルを混合し、氷冷下パラニトロベンゾイルクロリド595g(3.21モル)を投入し、溶解させた。反応液を80℃まで昇温した後、1,1−ジフェニル−4−ブチルシクロヘキサン391g(1.34モル)の1,2−ジクロロエタン630ミリリットル溶液を3時間30分かけて滴下した。滴下終了後、穏やかに還流させながら6時間攪拌した。液体クロマトグラフィーで反応の終了を確認したのち、反応液を2リットルの氷に注ぎ、1リットルの4N−HCl水溶液を加え、次いでクロロホルム1.5リットルで抽出した。6N−HCl水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水及び水で洗浄し、硫酸マグネシウムで溶液を乾燥させた。ロータリーエバポレーターでクロロホルムを除去し、シリカゲルカラム処理し、酢酸エチルで再結晶精製し、1,1−ビス(4−(4−ニトロベンゾイル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサンの結晶435gを得た。
攪拌装置、温度計、及び窒素置換装置を付した三ツ口フラスコに、N2シール下メチルトリフェニルホスホニウムブロミド49.2g(0.138モル)及びテトラヒドロフラン750ミリリットルを入れ、攪拌しながら固体を含むスラリー液をマントルヒーターにて50から55℃で1時間加熱した。その後−5℃のバスをセットし反応液を3℃まで冷却した後カリウム−t−ブトキシド14.3g(0.128モル)を添加した。反応液はこの時瞬時に黄色になり少し発熱した。その後反応液を4から5℃に維持しながら45分間攪拌した。バス温度を−10℃まで下げ反応液を2℃とした後1,1−ビス(4−(4−ニトロベンゾイル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン30.2g(0.051モル)を徐々に添加した。色相が暗紫色に変化すると共に発熱が起こり反応液温が5℃まで上昇した。反応液を3から5℃に維持して4時間攪拌した。液体クロマトグラフィーで反応終了を確認した後反応液を750ミリリットルの氷水に注ぎ、次いでクロロホルム250ミリリットルを加え抽出した。その後6N−HCl水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水、水で洗浄し、ロータリーエバポレーターでクロロホルムを除去して高粘度液体85.9gを得た。この取得物85.9gを等量のトルエンに溶解し、シリカゲル(1Kg)カラムで処理し純度99.5%の留分を濃縮して高粘度液体状の1,1−ビス(4−(1−(4−ニトロフェニル)ビニリデン)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン29.6gを得た。この取得物29.0gを150ミリリットルのテトラヒドロフランに溶解し、5%パラジウムカーボン触媒(水分54.8%含)3.0gを加え、常圧にて室温下、攪拌しながら水素ガスと接触させた。水素の吸収が停止した後に触媒を濾別した濾液を濃縮することにより、1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン25.2gを得た。この化合物は常温で高粘度の液体であった。この化合物のプロトン核磁気共鳴スペクトル(1H-NMR、溶媒CDCl3、TMS基準)は、6.53−7.18ppm(m、16H)
3.81−4.14ppm(m、2H)
3.15ppm(s、4H)
0.85−2.66ppm(m、24H)
であった。またこの化合物の赤外線吸収スペクトルを図6に示した。
応用例1
攪拌装置、温度計、コンデンサー及び窒素置換装置を付した200ミリリットルの4つ口フラスコに、脱水精製したN−メチル−2−ピロリドン50g、ついで1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)ブチル)フェニル)メタン8.16gを仕込み攪拌溶解した。これを13℃に冷却してピロメリット酸二無水物3.69gを一度に投入し、冷却しながら攪はん反応させた。一時間後、パラアミノフェニルトリメトキシシラン0.11gを加えて20℃で1時間攪拌反応させた。その後、反応液をN−メチル−2−ピロリドン57.6gで希釈することによりポリアミド酸10重量%の透明溶液が得られた。この溶液の25℃における粘度は1820mP・sであった。
この溶液にエチレングリコ−ルモノブチルエ−テルとN−メチル−2−ピロリドンとの1:1の混合溶液を加えてポリアミド酸を3重量%に希釈した後、片面にITO電極を設けた透明ガラス基盤上に回転塗布法(スピンナー法)で塗布した。回転条件は5000rpm、15秒であった。塗布後100度で10分乾燥した後、オーブン中で一時間かけて200℃まで昇温を行い、200℃で90分間加熱処理を行い、膜厚約60nmのポリイミドを得た。このポリイミド膜が形成された基盤2枚の塗膜面をそれぞれラビング処理し液晶配向膜とし、ラビング方向が平行で、かつ互いに対向するようにセル厚6ミクロンの液晶セルを組み立て、チッソ社製TFT用液晶FB01を封入した。封入後120℃で30分間アイソトロピック処理を行い、室温まで徐冷して液晶素子を得た。この液晶素子の残留電荷は25℃で0.06Vであり、20℃、60℃、90℃における電圧保持率はそれぞれ98.1%、97.4%、95.0%であった。又、パネル周辺部のVthムラの発生は見られなかった。
応用例2
攪拌装置、温度計、コンデンサー及び窒素置換装置を付した200ミリリットルの4つ口フラスコに、脱水精製したN−メチル−2−ピロリドン50g、ついで1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)シクロヘキサン7.90gを仕込み攪拌溶解した。これを13℃に冷却してピロメリット酸二無水物3.69gを一度に投入し、冷却しながら攪はん反応させた。一時間後、パラアミノフェニルトリメトキシシラン0.11gを加えて20℃で1時間攪拌反応させた。その後、反応液をN−メチル−2−ピロリドン55.3gで希釈することによりポリアミド酸10重量%の透明溶液が得られた。この溶液の25℃における粘度は1970mP・sであった。
この溶液にエチレングリコ−ルモノブチルエ−テルとN−メチル−2−ピロリドンとの1:1の混合溶液を加えてポリアミド酸を3重量%に希釈した後、片面にITO電極を設けた透明ガラス基盤上に回転塗布法(スピンナー法)で塗布した。回転条件は5000rpm、15秒であった。塗布後100度で10分乾燥した後、オーブン中で一時間かけて200℃まで昇温を行い、200℃で90分間加熱処理を行い、膜厚約60nmのポリイミドを得た。このポリイミド膜が形成された基盤2枚の塗膜面をそれぞれラビング処理し液晶配向膜とし、ラビング方向が平行で、かつ互いに対向するようにセル厚6ミクロンの液晶セルを組み立て、チッソ社製TFT用液晶FB01を封入した。封入後120℃で30分間アイソトロピック処理を行い、室温まで徐冷して液晶素子を得た。この液晶素子の残留電荷は25℃で0.05Vであり、20℃、60℃、90℃における電圧保持率はそれぞれ98.7%、97.6%、95.6%であった。又、パネル周辺部のVthムラの発生は見られなかった。
応用例3
攪拌装置、温度計、コンデンサー及び窒素置換装置を付した200ミリリットルの4つ口フラスコに、脱水精製したN−メチル−2−ピロリドン50g、ついで1,1−ビス(4−(1−(4−アミノフェニル)エチル)フェニル)−4−ブチルシクロヘキサン8.83gを仕込み攪拌溶解した。これを13℃に冷却してピロメリット酸二無水物3.69gを一度に投入し、冷却しながら攪はん反応させた。一時間後、パラアミノフェニルトリメトキシシラン0.11gを加えて20℃で1時間攪拌反応させた。その後、反応液をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)63.7gで希釈することによりポリアミド酸10重量%の透明溶液が得られた。この溶液の25℃における粘度は1920mP・sであった。
この溶液にエチレングリコ−ルモノブチルエ−テルとNMPとの1:1の混合溶液を加えてポリアミド酸を3重量%に希釈した後、片面にITO電極を設けた透明ガラス基盤上に回転塗布法(スピンナー法)で塗布した。回転条件は5000rpm、15秒であった。塗布後100度で10分乾燥した後、オーブン中で一時間かけて200℃まで昇温を行い、200℃で90分間加熱処理を行い、膜厚約60nmのポリイミドを得た。このポリイミド膜が形成された基板2枚の塗膜面をそれぞれラビング処理し液晶配向膜とし、ラビング方向が平行で、かつ互いに対向するようにセル厚6ミクロンの液晶セルを組み立て、チッソ社製TFT用液晶FB01を封入した。封入後120℃で30分間アイソトロピック処理を行い、室温まで徐冷して液晶素子を得た。この液晶素子の残留電荷は25℃で0.05Vであり、20℃、60℃、90℃における電圧保持率はそれぞれ98.6%、97.7%、95.7%であった。又、パネル周辺部のVthムラの発生は見られなかった。
応用比較例1
応用例1において1,2−ビス(4−(4−アミノベンジル)フェニル)エタンの7.80gの代わりに2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン7.40gを用いる以外は応用例1に準じてポリアミド酸を得た。これを用い、応用例1に準じて液晶素子を得た。この液晶素子の残留電荷は25℃で0.20V、20℃、60℃、90℃における電圧保持率はそれぞれ90.0%、82.3%、65.6%であった。又、パネル周辺部にはVthムラが発生した。
応用比較例2
応用例1において1,2−ビス(4−(4−アミノベンジル)フェニル)エタン7.80gの代わりに4,4−ジアミノジフェニルエーテル3.33gを用いる以外は応用例1に準じてポリアミド酸を得た。これを用い、応用例1に準じて液晶素子を得た。この液晶素子の残留電荷は25℃で0.26V、20℃、60℃、90℃における電圧保持率はそれぞれ89.0%、80.1%、58.4%であった。又、パネル周辺部にはVthムラが発生した。
C−Vヒステリシス曲線を示す図である。 電圧保持率の測定に用いられる回路図である。 Sは、ゲートパルス幅69μs、周波数30H、波高±4.5Vの矩形波である。VDは、図2に示す回路のソースにVSを印加し、オシロスコープより読み取った波形である。 実施例1で得られたジアミノ化合物の赤外線吸収スペクトル図である。図において、wavenumberの単位はcm−1である。以下同様。 実施例2で得られたジアミノ化合物の赤外線吸収スペクトル図である。 実施例3で得られたジアミノ化合物の赤外線吸収スペクトル図である。

Claims (6)

  1. 一般式(1)で表されるジアミノ化合物。
    Figure 2005097318
    (式(1)中R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、及びR24はそれぞれ独立に水素または炭素数1から3の直鎖アルキル基であり、R11、R12、R13、及びR14、において少なくとも2つは水素であり、R21、R22、R23、及びR24、において少なくとも2つは水素であり、R25は炭素数1から12の直鎖または分岐状のアルキル基であり、Aは下記式(2)または(3)で表される結合基を表し、式(2)中R17は水素または炭素数1から8の直鎖または分岐状のアルキル基を表す。式(3)はメチレンを表す。)
    Figure 2005097318
  2. 11、R12、R13、及びR14、において少なくとも3つは水素であり、R21、R22、R23、及びR24、において少なくとも3つは水素である請求項1に記載のジアミノ化合物。
  3. 式(1)のR11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、及びR24、が全て水素原子である請求項1に記載のジアミノ化合物。
  4. 25が炭素数1から6の直鎖アルキル基である請求項3に記載のジアミノ化合物。
  5. 17が水素原子もしくはブチル基である請求項4に記載のジアミノ化合物。
  6. 一般式(4)で表されるジフェニルアルカン誘導体に、
    Figure 2005097318
    (式(4)中R11、R12、R13、R14、R21、R22、R23、及びR24はそれぞれ独立に水素または炭素数1から3の直鎖アルキル基であり、R11、R12、R13、及びR14、において少なくとも2つは水素であり、R21、R22、R23、及びR24、において少なくとも2つは水素であり、Aは下記式(2)または(3)で表される結合基を表し、式(2)中R17は水素または炭素数1から8の直鎖または分岐状のアルキル基を表し、


    Figure 2005097318
    式(3)はメチレンを表す。)
    一般式(5)で表されるパラニトロベンゾイルハライド誘導体を反応させた後、カルボニル基及びニトロ基を還元することを特徴とする一般式(1)で表されるジアミノ化合物の製造方法。
    Figure 2005097318
    (式中Xは塩素もしくは臭素を表す。)
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